JP7245110B2 - 液体口腔用組成物および口腔洗浄方法 - Google Patents
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Description
本発明の一実施形態の液体口腔用組成物は、増粘剤と研磨剤とを含む。液体口腔用組成物は、20℃における粘度(後述する粘度V1)が20~500mPa・sである。研磨剤の平均粒子径D90(μm)と研磨剤の濃度C(質量%)との積Pは、0.5~10である。以下、それぞれについて説明する。
増粘剤は、液体口腔用組成物の粘度を調整するために配合される。増粘剤は特に限定されない。一例を挙げると、増粘剤は、プルラン、プルラン誘導体、デンプン等の多糖類;ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース塩類(カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカリウム等)、メチルセルロース、エチルセルロース、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩(ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸・アクリル酸オクチルエステル共重合体等)、メタアクリル酸類の共重合体(メタアクリル酸とアクリル酸n-ブチルの重合体、メタアクリル酸とメタアクリル酸メチルの重合体およびメタアクリル酸とアクリル酸エチルの重合体等)等のセルロース系高分子物質;カルボキシビニルポリマー、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の合成高分子物質;レクチン、アルギン酸、アルギン酸塩(アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸マグネシウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸トリエタノールアミン、アルギン酸トリイソプロパノールアミン、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸ブチルアミン、アルギン酸ジアミルアミン等)、コンドロイチン硫酸ナトリウム、寒天、キトサン、カラギーナン等の天然系高分子物質;コラーゲン、ゼラチン等のアミノ酸系高分子物質;アラビアガム、カラヤガム、トラガカントガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、グアガム、タマリンドガム、ジェランガム等のゴム系高分子物質等である。増粘剤は併用されてもよい。これらの中でも、増粘剤は、後述する研磨剤を適切に分散させやすく、かつ、粘度を調整しやすい点から、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース、カラギーナン、ジェランガムであることが好ましく、キサンタンガム、カラギーナン、ジェランガムであることがより好ましい。
研磨剤は、液体口腔用組成物中に分散される粒子であり、歯牙を研磨したり、歯牙に光沢を付与する等の目的で配合される。
本実施形態の液体口腔用組成物は、上記増粘剤および研磨剤のほか、液体口腔用組成物に含まれる公知の任意成分を含んでもよい。一例を挙げると、任意成分は、防腐剤、殺菌剤、抗菌剤、消炎剤、グルコシルトランスフェラーゼ(GTase)阻害剤、プラーク抑制剤、知覚過敏抑制剤、歯石予防剤、歯質強化/再石灰化剤、抗ヒスタミン剤、局所麻酔剤、血行促進剤、湿潤剤、賦形剤、香料、甘味剤、色素、消臭剤、界面活性剤、溶剤、pH調整剤等である。
本発明の一実施形態の口腔洗浄方法は、上記した液体口腔用組成物を用いて口腔内を洗浄する方法である。上記のとおり、液体口腔用組成物は、使用感が優れ、かつ、優れた洗浄効果を示す。そのため、このような液体口腔用組成物を用いて口腔内を洗浄することにより、使用者は、口腔内を清潔に保つことができ、かつ、使用時にべたつき等の不快感を感じにくい。
(増粘剤)
キサンタンガム:GRINDSTED Xanthan Clear 80、ダニスコジャパン(株)
ヒドロキシエチルセルロース:HEC ダイセル SE900、ダイセル化学工業(株)
ジェランガム:ケルコゲルLT-100、三栄源エフ・エフ・アイ(株)
カラギーナン:ソアギーナ MV101、三菱ケミカルフーズ(株)
(研磨剤)
パール顔料1:Flamenco Sparkle Gold 220J、BASF社製、平均粒子径D90=77μm、酸化チタンおよびマイカを含む酸化チタン被覆雲母。
パール顔料2:Flamenco Gold 220C、BASF社製、平均粒子径D90=44μm、酸化チタンおよびマイカを含む酸化チタン被覆雲母。
パール顔料3:Cosmetica Fine Gold N-5001D、CQV社製、平均粒子径D90=25μm、酸化チタン、マイカおよび酸化スズを含む。
表1に示される処方にしたがって、増粘剤、研磨剤、グリセリンおよび精製水を混合し、それぞれの液体口腔用組成物を調製した。20℃および60℃における液体口腔用組成物の粘度を測定した。また、以下の方法により、ステイン除去試験および官能評価を実施した。結果を表1に示す。
表2に示される処方にしたがって、増粘剤、研磨剤、グリセリンおよび精製水を混合し、それぞれの液体口腔用組成物を調製した。20℃および60℃における液体口腔用組成物の粘度を測定した。また、以下の方法により、ステイン除去試験および官能評価を実施した。結果を表2に示す。
B型回転粘度計(RB80H型、東機産業(株)製)を使用し、20℃および60℃における粘度をH2ロータを用いて測定した。測定時のロータ回転数は、50rpmとした。
以下の方法により、変色HAP(ハイドロキシアパタイト板)を作製し、ステイン除去試験を行った。まず、サンドペーパーでハイドロキシアパタイト板(HAP)に傷をつけた。次いで、紅茶ティーバック2袋を150mLの熱湯に5分間入れて紅茶を作製した。次いで、紅茶をエバポレーターで容量が約5分の1になるまで濃縮した。その後、HAPをそれぞれ人工唾液(5分)、1%ウシ血清アルブミン溶液(30秒)、濃縮紅茶に20分間浸漬した。その後、精製水ですすぎ、乾燥させた。このサイクルを5回繰り返しし、変色したHAPを作製した。
(評価基準)
Δbは、洗浄前のb値-洗浄後のb値とした。
○:Δb(検体)-Δb(コントロール)が1を超えた。
×:Δb(検体)-Δb(コントロール)が1以下であった。
以下の方法により、各検体を被験者(男性3名、女性3名)に使用させ、使用時の感触を以下の3段階で評価させた。
(判断基準)
2:使用感(増粘剤によるとろみ、研磨剤によるなめらかさ)が適切であった。
1:上記の何れかの使用感が気になったが、使用可能であると思われた。
0:上記の少なくとも何れかの使用感に問題があったため、使用不可であると思われた。
得られた評価点の平均値より、以下の判断基準に基づいて官能評価の結果を判定した。 ○:平均値が1.5未満であった。
△:平均値が1.0~1.5であった。
×:平均値が1.0未満であった。
Claims (4)
- 増粘剤と研磨剤とを含み、
20℃における粘度が20~500mPa・sであり、
前記研磨剤の平均粒子径D90(μm)と前記研磨剤の濃度C(質量%)との積Pが0.5~10であり、
前記増粘剤は、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース、カラギーナンまたはジェランガムのうち、少なくともいずれかを含み、
前記研磨剤は、パール顔料を含み、
前記パール顔料は、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔または酸化チタン被覆着色雲母のうち、少なくともいずれかを含む、液体口腔用組成物。 - 前記増粘剤は、キサンタンガムを含み、
前記キサンタンガムは、液体口腔用組成物中、0.05~0.35質量%含まれる、請求項1記載の液体口腔用組成物。 - 前記パール顔料は、平均粒子径D90(μm)が10~100μmである、請求項1または2記載の液体口腔用組成物。
- 請求項1~3のいずれか1項に記載の液体口腔用組成物を用いて口腔内を洗浄する、口腔洗浄方法。
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