JP7245003B2 - 半導体発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体発光装置に関する。
近年、被照明体を均一に照明できる半導体発光装置が提供されている(特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の半導体発光装置は、複数の半導体発光素子を2次元アレイ状に配列した照明光源と、前記各半導体発光素子から出射された光を被照明体へ向けて平行化する平行化手段と、前記平行化手段と前記被照明体との間に、前記平行化手段により平行化された光を複数のサブ光軸に分割する2つのレンズアレイ体と、分割されたサブ光軸を前記被照明体の全面に重畳して照明させる重畳手段とを備えたインテグレータ光学系を有している。
特開第2003-280094号公報
しかしながら、特許文献1に記載の半導体発光装置によると、半導体発光素子の中心とレンズアレイの中心とを精度よく合わせるのが困難である。半導体発光素子の中心とレンズアレイの中心とに位置ズレが生じると、照射面の均一性が低下する場合がある。特に、照射面における照射の分布が非等方的となる特性を有する紫外領域の波長の光を発光する発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)では、半導体発光素子の中心とレンズアレイの中心との位置ズレが照射面の均一性に与える影響が大きく、照度面の均一性をより著しく低下させる虞があった。
上記課題に対して、発明者らは、照射の広がりを四角形状にすることにより照度面における均一性を向上できるという着想に基づいて鋭意研究を重ねた結果、四角形状に広がる照射を得るための知見を得た。そこで、本発明は、照度面の均一性を向上させた半導体発光装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、半導体発光素子を搭載した基板と、前記半導体発光素子に被せられ前記基板と接合する平板状の形状を有する蓋体と、を一体に備える半導体発光装置であって、前記蓋体は、一部材で構成されており、上面に複数のシリンドリカルレンズを互いに平行に配置した第1のレンズ部と、下面に区画された凹部に設けられ、複数のシリンドリカルレンズを互いに平行に配置した第2のレンズ部とを備え、前記蓋体は、前記凹部の外周側の部位において前記基板と接合されており、前記基板と前記蓋体との間には、単一の前記半導体発光素子が配されている、半導体発光装置を提供する。
本発明によれば、照度面の均一性を向上させた半導体発光装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る半導体発光装置の分解斜視図である。 図2は、半導体発光素子の積層構造を説明する図である。 図3は、蓋体の構成の一例を示す図であり、(a)は、蓋体の平面図、(b)は、蓋体の底面図、(c)は、(b)のA-A断面図、(d)は、蓋体の右側面図である。 図4は、本発明による実施例及び比較例の光出力を演算したシミュレーション結果の一例を示す図であり、(a)は、比較例での照度面における照度分布を示す図、(b)は、本発明の実施例での照度面における照度分布を示す図である。 図5は、図4各図に示す結果をグラフで示す図であり、(a)は、X軸上の照度を示す図、(b)は、Y軸上の照度を示す図である。 図6は、本発明による実施例及び比較例の光出力を演算したシミュレーション結果の一例を示す図であり、(a)は、比較例での照度面における照度分布を示す図、(b)は、本発明の実施例での照度面における照度分布を示す図である。 図7は、図6各図に示す結果をグラフで示す図であり、(a)は、X軸上の照度を示す図、(b)は、Y軸上の照度を示す図である。 図8は、照射の形状パターンの一例を示す図であり、(a)及び(b)は、比較例による照射の形状パターンの一例を示す模式図、(c)は、本発明に係る実施例による照射の形状パターン一例を示す模式図である。
[実施の形態]
本発明の実施の形態について、図1から図3を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
(半導体発光装置の構成)
図1は、本発明の一実施の形態に係る半導体発光装置の分解斜視図である。図1に示すように、半導体発光装置1は、紫外線等の所定の波長域の光を発光する半導体発光素子2と、この半導体発光素子2を収容するパッケージ3とを備えて構成されている。
(半導体発光素子2の概要)
半導体発光素子2には、例えば、レーザダイオード(Laser Diode:LD)、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)等が含まれる。なお、半導体発光素子2には、トランジスタ等の半導体固体素子を含めてもよい。本実施の形態では、半導体発光素子2として、紫外領域の波長の光(特に、中心波長が300nm以下の深紫外光)を発光する発光ダイオードを例に挙げて説明する。
図2は、半導体発光素子2の積層構造を説明する図である。図2に示すように、半導体発光素子2は、透明基板21と、透明基板21上に形成されたAlGaN系の窒化物半導体層22と、電極23と、を有している。
窒化物半導体層22は、透明基板21側から、AlNを含むバッファ層22a、n型AlGaNを含むn型クラッド層22b、AlGaNを含む発光層22c、p型AlGaNを含むp型クラッド層22d、p型GaNを含むコンタクト層22eを順次形成して構成されている。電極23は、コンタクト層22e上に形成されたアノード側電極部(p電極)23aと、n型クラッド層22b上に形成されたカソード側電極部(n電極)23bと、を有している。なお、図2における各構成要素の寸法比は、必ずしも実際の半導体発光素子の寸法比と一致するものではない。
(パッケージ3の構成)
図1に示すように、パッケージ3は、半導体発光素子2を搭載するパッケージ基板31と、このパッケージ基板31と接合する蓋体32とを一体に備えている。パッケージ基板31は、略直方体形状に形成されるとともに、その上面に半導体発光素子2を搭載する凹部31aが形成されている。パッケージ基板31は、例えば、セラミックを含んで形成された高温焼成セラミック多層基板(HTCC、High Temperature Co-fired Ceramic)である。パッケージ基板31は、基板の一例である。
また、パッケージ基板31の凹部31aの底部31bには、基板側電極(不図示)が形成されている。半導体発光素子2は、この基板側電極上に、上述した電極23、窒化物半導体層22を基板電極側にして実装されている(すなわち、フリップチップ実装)。
蓋体32は、半導体発光素子2に被せられる。蓋体32は、全体として、例えば、石英ガラスを含むガラス等、半導体発光素子2から出射される光を透過する部材により形成されている。蓋体32を形成する部材は、所定の屈折率(以下、「n」ともいう。)を有する。
蓋体32は、下地部を構成する基体部321と、この基体部321の上面側に設けられた第1のレンズ部322と、後述する基体部321の下面に形成された凹部321a(図3(b)、(c)等参照)内に設けられた第2のレンズ部323とを備えて構成されている。蓋体32は、平板状の形状を有している。また、蓋体32は、パッケージ基板31の凹部31aを覆うように配置される。
次に、図3を参照して、蓋体32の構成の一例について説明する。図3は、蓋体32の構成の一例を示す図であり、(a)は、蓋体32の平面図、(b)は、蓋体32の底面図、(c)は、(b)のA-A断面図、(d)は、蓋体32の右側面図である。図3各図に示すように、基体部321は、略平板状の形状を有している。基体部321は、上面視において、所定の長さ(図3(a)の「L」参照)の辺を有する略正方形状に形成されているとともに、所定の高さ(図3(d)の「H」参照)をしている。
図3(b)及び図3(c)に示すように、基体部321の下面には、略直方体状の形状を有する凹部321aが形成されている。この基体部321の凹部321aは、下面視において所定の長さ(図3(b)の「L」参照)辺を有する略正方形状の形状を有する。基体部321の凹部321aは、内壁面321dにおいて所定の深さ(図3(c)の「d」参照)を有している。
また、基体部321の底面321cは、略平坦な形状を有している。蓋体32の底面321cの縁部は、例えば、ろう付けや半田付け等によりパッケージ基板31の上面の縁部31c(図1参照)に固定され、蓋体32及びパッケージ基板31で形成される内部空間を外部から気密に封止する。
第1のレンズ部322は、図3(d)に示すように、2つの略半円柱状の形状を有する凸レンズ、すなわちシリンドリカルレンズ322A(「シリンダーレンズ」ともいう。)をそれぞれの長手方向に互いに平行に並列させ、互いの側面同士を連結させたレンチキュラーレンズである。シリンドリカルレンズ322Aは、所定の長さ(図3(a)の「L」参照)を有する。
シリンドリカルレンズ322Aは、平板状の形状を有する平板部324と、平板部324上に連続的に接続された2つの曲面部325とを有して構成されている。平板部324は、所定の厚さ(図3(d)の「d」参照)を有する。曲面部325は、上面方向に突出する略円周面状の形状のレンズ面322aを有している。レンズ面322aは、所定の曲率半径(図3(d)の「R」参照)を有している。これらを換言すれば、第1のレンズ部322は、蒲鉾状の形状を有する。
また、この第1のレンズ部322は、基体部321の一側面と平行に設けられている。なお、第1のレンズ部322を構成するシリンドリカルレンズ322Aの個数は、2つに限られるものではなく、3つ以上でもよい。
また、互いに隣接するシリンドリカルレンズ322Aにおいて、曲面部325の長辺同士が必ずしも接触するように配置されている構成に限定されるものではなく、隣り合う曲面部325同士が互いに離れて配置されていてもよい。すなわち、隣り合う曲面部325の長辺の間には、所定の大きさの隙間が設けられていてもよい。
第2レンズ部323は、図3(c)に示すように、上述した、基体部321の凹部321a内に形成されている。第2のレンズ部323は、第1のレンズ部322と同様に、2つの略半円柱状の形状を有するシリンドリカルレンズ323Aをそれぞれの長手方向に互いに平行に並列させて構成したレンチキュラーレンズである。シリンドリカルレンズ323Aは、凹部321aの一辺の長さと略同一の長さ(図3(b)の「L」)を有する。
換言すれば、基体部321の凹部321aの底部321bには、下面方向(図3(c)では図示の上側方向)に向かって突出する略円周面状の形状を有する2つのレンズ面323aが形成されている。レンズ面323aは、所定の曲率半径(図3(c)の「R」参照)を有している。好ましくは、第2のレンズ部323のレンズ面323aの曲率半径は、上述した第1のレンズ部322のレンズ面322aの曲率半径と略等しい(すなわち、R=R)。
この2つのシリンドリカルレンズ323Aは、長手方向に互いに平行に並ぶように配置されている。シリンドリカルレンズ323Aは、互いに所定の間隔を置いて配置してもよく、図3(c)に示すように、互いに接触するように配置してもよい。なお、シリンドリカルレンズ323Aの個数は、2つに限られるものではなく、3つ以上でもよい。好ましくは、第2のレンズ部323におけるシリンドリカルレンズ323Aの個数は、第1のレンズ部322におけるシリンドリカルレンズ322Aの個数と等しい。
また、第1のレンズ部322及び第2のレンズ部323は、それぞれのシリンドリカルレンズ322A,323A延在方向が互いに直交するように配置されている。具体的には、第1のレンズ部322に係るシリンドリカルレンズ322Aの長手方向と、第2のレンズ部323に係るシリンドリカルレンズ323Aの長手方向とが、上面視におけるなす角が略直角になるように配置されている。換言すれば、第1のレンズ部322及び第2のレンズ部323は、蓋体32に直交する軸を回転軸として、互いに約90度回転した位置に設けられている。
具体的には、図3(a)に示すように、第1のレンズ部322が図示左右方向に延在するように配置されているとき、図3(b)に示すように、第2のレンズ部323は、図示上下方向に延在するように配置されている。
また、第1のレンズ部322と第2のレンズ部323とは、レンズの凸部が基体部321の厚み方向において互いに反対向きになるように配置されている。さらに、第1のレンズ部322と第2のレンズ部323とは、互いに連続して設けられている。すなわち、第1のレンズ部322と第2のレンズ部323とは、一体化されている。換言すれば、第1のレンズ部322及び第2のレンズ部323は、両面直交レンチキュラーレンズを構成する。
なお、蓋体32は、所定の高さ(図3(d)の「H」参照)を有する。蓋体32の高さ(H)は、図3(d)に示すように、第1のレンズ部322のレンズ面322aの先端と基体部321の底面321cの先端との距離である。また、蓋体32の高さ(H)は、基体部321の高さ(H)と第1のレンズ部322の高さとの和である。
(シミュレーション結果)
発明者らは、上述した発明に係る半導体発光素子2を用いて、照度面の均一性に関するシミュレーションを行った。図4から図7を参照して、シミュレーション結果について説明する。以下、シミュレーションに用いた半導体発光素子2の条件を表1にまとめる。
Figure 0007245003000001
シミュレーションには、3次元設計ソフトウェア(SOLIDWORKS(登録商標))、光学設計ソフトウェア(Optic Studio(登録商標))を用いた。
〈シミュレーション1〉
図4及び図5を参照して、1つ目のシミュレーション(以下、「シミュレーション1」ともいう。)の結果を説明する。シミュレーション1は、蓋体32の先端部、すなわち、第1のレンズ部322のレンズ面322aの先端から照度面5(スクリーン面)までの距離(以下、「スクリーン距離」ともいう。)を20mmとした場合の結果を示している。図4は、本発明による実施例及び比較例の光出力を演算したシミュレーション結果の一例を示す図であり、(a)は、比較例での照度面5における照射の強度の分布を示す図、(b)は、本発明の実施例での照度面5における照射の強度の分布を示す図である。なお、以下、照射の強度を単に「照度」ともいい、照射の強度の分布を単に「照度分布」ともいう。
なお、X軸及びY軸は、基体部321の上面(又は下面)と平行な平面内において光軸と交わる点を原点とする互いに直交する軸である。また、照度分布は、グレースケールで示されており、色が濃いほど照度が大きいことを意味する。以下、図6も同様である。
比較例には、上述した蓋体32に代えて、レンズが設けられていない平板状の蓋体を備える半導体発光装置を用いた。なお、比較例に係る蓋体は、上述した本発明に係る蓋体32と同一の材質で形成したものを採用した。
図4(a)に示すように、比較例では、照度面5における照度分布は、略円形状に広がっている。これに対して、図4(b)に示すように、実施例では、照度面5における照度分布は、略四角形状に広がっている。このように、本発明によると、照度面5の照度分布の広がり方を略円形状から略四角形状にすることができる。
図5は、図4各図に示す結果をグラフで示す図であり、(a)は、X軸上(Y=0、Y軸方向の断面)の照度を示す図、(b)は、Y軸上(X=0、X軸方向の断面)の照度を示す図である。なお、縦軸は、原点における照度を1として規格化した照度比で示している。横軸は、スクリーン面上の座標値を示している。グラフAは、比較例の結果を示し、グラフBは、本発明に係る実施例の結果を示している。
図5(a)に示すように、Y軸方向の断面における照度比について、比較例では、約-5.0~+約5.0の範囲で照度比が概ね1.0を維持している(破線矢印参照)。この範囲の幅は、約10.0である。これに対して、本発明に係る実施例では、約-7.5~約+7.5の範囲で、照度比が概ね1.0を維持している(実線矢印参照)。この範囲の幅は、約15.0である。なお、範囲の幅の単位は、mmである。
また、図5(b)に示すように、X軸方向の断面における照度比について、比較例では、約-4.0~+約4.0の範囲で照度比が概ね1.0を維持している(破線矢印参照)。この範囲の幅は、約8.0である。これに対して、本発明に係る実施例では、約-6.0~約+6.0の範囲で、照度比が概ね1.0を維持している(実線矢印参照)。この範囲の幅は、約12.0である。
本発明の実施例において照度比が約1.0を維持する範囲は、比較例において照度比が約1.0を維持する範囲よりも、X軸方向の断面及びY軸方向の断面内でともに、約50%広がった。このように照度分布を四角形状にすることにより、比較例と比較してより広い範囲で、光軸上の照度(すなわち、照度比1.0)を維持することができる。
〈シミュレーション2〉
図6及び図7を参照して、2つ目のシミュレーション(以下、「シミュレーション2」ともいう。)の結果を説明する。シミュレーション2は、スクリーン距離を500mmとした場合の結果を示している。その他の条件は、シミュレーション1と同様である。
図6(a)は、比較例での照度面5における照度分布を示す図、(b)は、本発明の実施例での照度面5における照度分布を示す図である。シミュレーション2においても、図6(a)に示すように、シミュレーション1と同様に、比較例では、照度面5における照度分布は、略円形状に広がっている。これに対して、図6(b)に示すように、実施例では、照度面5における照度分布は、略四角形状に広がっている。
図7は、図6各図に示す結果をグラフで示す図であり、(a)は、X軸上(Y=0、Y軸方向の断面)の照度を示す図、(b)は、Y軸上(X=0、X軸方向の断面)の照度を示す図である。図7(a)に示すように、Y軸方向の断面における照度比について、比較例では、約-70~+約70の範囲で照度比が概ね1.0を維持している(破線矢印参照)。この範囲の幅は、約140である。これに対して、本発明に係る実施例では、約-120~約+120の範囲で、照度比が概ね1.0を維持している(実線矢印参照)。この範囲の幅は、約240である。
また、図7(b)に示すように、X軸方向の断面における照度比について、比較例では、約-60~+約60の範囲で照度比が概ね1.0を維持している(破線矢印参照)。この範囲の幅は、約120である。これに対して、本発明に係る実施例では、約-85~約+85の範囲で、照度比が概ね1.0を維持している(実線矢印参照)。この範囲の幅は、約170である。
以上のように、本発明の実施例において照度比が約1.0を維持する範囲は、比較例において照度比が約1.0を維持する範囲よりも約40%(X軸方向の断面)~約70%(Y軸方向の断面)広がった。このように照度分布を四角形状にすることにより、比較例と比較してより広い範囲で、光軸上の照度を維持することができる。
(照射の均一性について)
図8は、照射の形状パターンの一例を示す図であり、(a)及び(b)は、比較例による照射の形状パターンの一例を示す模式図、(c)は、本発明に係る実施例による照射の形状パターンの一例を示す模式図である。図8各図に示す記号は、1つの半導体発光素子から照射されて照度面5に到達した光の広がりのパターン形状を模式的に示す記号である。比較例に係る記号は、丸形形状であり(図8(a)及び(b))、本発明の実施例に係る記号は、四角形状である(図8(c))。
実装基板上に複数の半導体発光装置を所定の行数及び列数で実装した発光装置(不図示)について考察する。このような発光装置よると、比較例では、図8(a)に示すように、各半導体発光装置から出射された光がそれぞれ円形状に広がって照度面5に到達する。その結果、一円形状の光の広がりと他の円形状の光の広がりとの間に隙間Sが生じることがある。この隙間Sは、光が到達しない領域、又は到達したとしても照度が各円の中心における照度と比較して無視できる程度に小さい領域である。
この隙間Sを埋める方法として、図8(b)に示すように、円形状の光の広がりが重なるように構成する方法がある。具体的には、複数の半導体発光装置を互いに近づけて高密度で実装する方法である。しかしながら、図8(b)に示すように、照度面5において光を重複させるためには、実装する半導体発光装置の数を多くする必要があり、製造コストの上昇を招く虞がある。また、このようにすると、特定の方向(例えば、図示の斜め方向(破線参照))において、照度が不均一になる虞がある。
これに対して、本発明の実施例では、図8(c)に示すように、光の広がりが四角形状となるため、照度面5において光の広がりを互いに重ねなくとも、比較例と比較して容易に隙間Sを埋めることができる。これにより、比較例で生じする照度の不均一性を抑制することも可能となる。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明したように、本発明によると、半導体発光素子2から出射された光が四角形状に広がって照度面5に照射されることになり、照度面5の均一性を向上させることが可能になる。また、ガラス材で形成された基体部321に直接的にレンズを設ける構成としため、半導体発光素子とレンズとの位置合わせに要する作業の負担を低減することができる。また、パッケージ基板31と接する基体部321の底面321cを略平坦状に形成することにより、組立が容易となり、かつコストを抑えることができる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における
符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲に
おける構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]半導体発光素子(2)を搭載した基板(31)と、前記半導体発光素子(1)に被せられ前記基板(31)と接合する平板状の形状を有する蓋体(32)と、を一体に備える半導体発光装置(1)であって、前記蓋体(32)は、上面に複数のシリンドリカルレンズ(322A)を互いに平行に配置した第1のレンズ部(322)と、下面に区画された凹部(321a)に設けられ、複数のシリンドリカルレンズ(323A)を互いに平行に配置した第2のレンズ部(323)とを備える、半導体発光装置(1)。
[2]前記第1のレンズ部(322)と前記第2のレンズ部(323)とは、前記第1のレンズ部(322)の前記複数のシリンドリカルレンズ(322A)の凸部と、前記第2のレンズ部(323)の前記複数のシリンドリカルレンズ(323A)の凸部とが前記蓋体(32)の厚み方向において互いに反対向きになるように配置されている、前記[1]に記載の半導体発光装置。
[3]前記第1のレンズ部(322)と前記第2のレンズ部(323)とは、前記第1のレンズ部(322)の前記複数のシリンドリカルレンズ(322A)の延在方向と前記第2のレンズ部(323)の前記複数のシリンドリカルレンズ(323A)の延在方向とが互いに直交するように配置されている、前記[1]又は[2]に記載の半導体発光装置(1)。
[4]前記第1のレンズ部(322)と前記第2のレンズ部(323)とは、一体化されて設けられている、前記[1]から[3]のいずれか1つに記載の半導体発光装置(1)。
[5]前記蓋体(32)は、前記基板(31)と接する略平坦な底面(321c)を有し、平板状の形状を有する基体部(321)をさらに備える、前記[1]から[4]のいずれか1つに記載の半導体発光装置。
[6]前記半導体発光素子(2)は、300nm以下の波長を有する深紫外光を発光する発光ダイオードである、前記[1]から[5]のいずれか1つに記載の半導体発光装置(1)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲
に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、半導体発光素子2に印加される電圧を一定とし過電流を抑制することにより、半導体発光素子2を保護する役割を果たす定電圧素子(例えば、ツェナーダイオード)を設けてもよい。
また、例えば、第1のレンズ部322と第2のレンズ部323とを別体として設けてもよい。また、上述した蓋体32に代えて、中央部に厚み方向に貫通する貫通孔が区画された略直方体状の枠体を設け、この枠体の貫通孔に上下からそれぞれ第1のレンズ及び第2のレンズを装着してもよい。この場合、枠体は、ガラス材ではなく、例えば、パッケージ基板31を形成する材料で形成してもよい。
1 半導体発光装置
2 半導体発光素子
21 透明基板
22 窒化物半導体層
22a バッファ層
22b n型クラッド層
22c 発光層
22d p型クラッド層
22e コンタクト層
23 電極
200A,200B 照度面での光の広がり広がりを示す記号
3 パッケージ
31 パッケージ基板
31a 凹部
31b 底部
31c 縁部
32 蓋体
321 基体部
321a 凹部
321b 底部
321c 底面
321d 内壁面
322 第1のレンズ部
322A シリンドリカルレンズ
322a レンズ面
323 第2のレンズ部
323A シリンドリカルレンズ
323a レンズ面
324 平板部
325 曲面部
5 照度面

Claims (6)

  1. 半導体発光素子を搭載した基板と、前記半導体発光素子に被せられ前記基板と接合する平板状の形状を有する蓋体と、を一体に備える半導体発光装置であって、
    前記蓋体は、一部材で構成されており、上面に複数のシリンドリカルレンズを互いに平行に配置した第1のレンズ部と、下面に区画された凹部に設けられ、複数のシリンドリカルレンズを互いに平行に配置した第2のレンズ部とを備え、
    前記蓋体は、前記凹部の外周側の部位において前記基板と接合されており、
    前記基板と前記蓋体との間には、単一の前記半導体発光素子が配されている、
    半導体発光装置。
  2. 前記第1のレンズ部と前記第2のレンズ部とは、前記第1のレンズ部の前記複数のシリンドリカルレンズの凸部と、前記第2のレンズ部の前記複数のシリンドリカルレンズの凸部とが前記蓋体の厚み方向において互いに反対向きになるように配置されている、
    請求項1に記載の半導体発光装置。
  3. 前記第1のレンズ部と前記第2のレンズ部とは、前記第1のレンズ部の前記複数のシリンドリカルレンズの延在方向と前記第2のレンズ部の前記複数のシリンドリカルレンズの延在方向とが互いに直交するように配置されている、
    請求項1又は2に記載の半導体発光装置。
  4. 前記第1のレンズ部と前記第2のレンズ部とは、一体化されて設けられており、
    前記第2のレンズ部は、前記凹部の開口端よりも奥側に収まった位置に形成されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体発光装置。
  5. 前記蓋体は、前記基板と接する略平坦な底面を有し、平板状の形状を有する基体部をさらに備える、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体発光装置。
  6. 前記半導体発光素子は、300nm以下の波長を有する深紫外光を発光する発光ダイオードである、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の半導体発光装置。
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