JP7243188B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

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本発明は、レンズ鏡筒に関する。
従来、コントラストAF(オートフォーカス)により合焦ポイントへ移動したときのフォーカスレンズ(被駆動部材)の位置を補正するフォーカス位置補正データを予め記憶しているカメラがある。データの種類は、被写体距離が無限遠であるときの実際のフォーカスレンズの位置と設計上のフォーカスレンズの位置との差を、ワイド端からテレ端までの複数のズーム位置毎に、かつそのズーム位置へのズームレンズの移動方向別に取得したテレ方向補正値及びワイド方向補正値とする。
しかし、上記従来技術は、被駆動部材の原点位置の誤差を除去可能なものではなかった。
特開2005-221517号公報
第一の態様のレンズ鏡筒は、焦点距離が可変の光学系と、駆動部材と、前記駆動部材により駆動されることにより、前記光学系の光学特性を変更する被駆動部材と、前記被駆動部材が案内されるガイドバーを固定するガイドバー固定筒と、前記被駆動部材の原点位置を検出する検出部と、前記検出部を固定する検出部固定筒と、前記光学系の焦点距離に対応した前記原点位置からの補正値を記憶する記憶部と、を備え、前記光学系の光学特性が変更されると、前記ガイドバー固定筒と前記検出部固定筒との光軸方向の距離は変化する構成とした。
実施形態のレンズ鏡筒1を説明する概略構成図である。 4群レンズ保持枠24と、4群レンズ移動筒24Aとを示す像側から見た斜視図であり、一部断面で示す。 異なる焦点距離における4群レンズL4(遮光部246)と、フォトインタラプタ247との間のチルト関係の一例を説明する図で、(a)は広角端の場合、(b)は望遠端の場合である。 初期化動作完了時の4群レンズL4のフォトインタラプタ247からの移動状態を示す図であり、(a)および(b)は本実施形態、(c)は比較形態である。 初期化動作完了時の4群レンズL4のフォトインタラプタ247からの移動状態を示した図であり、(a)は広角端、(c)は望遠端、(b)は広角端と望遠端との中間焦点距離の場合である。
以下、図面等を参照して、第1実施形態のレンズ鏡筒1について説明する。図1は、実施形態のレンズ鏡筒1を説明する概略構成図である。レンズ鏡筒1は、図中右側にレンズ側マウント部11を有し、カメラボディ2に設けられたボディ側マウント部(図示せず)に対して着脱可能な交換式レンズ鏡筒1である。ただしこれに限定されず、カメラボディ2と一体型のレンズ鏡筒1であってもよい。以下、光軸OAに沿った図中左側を被写体側、図中右側を像側と称す。
レンズ鏡筒1は焦点距離が可変のズームレンズで、外径側から順に、ズームリング13と、第1レンズ群移動直進筒14と、カム筒15と、固定筒17と、第2レンズ群移動直進筒16と、を備える。固定筒17は、レンズ側マウント部11に固定されている。ズームリング13およびカム筒15は、固定筒17に対して光軸OAを中心軸として回転可能である。第1レンズ群移動直進筒14および第2レンズ群移動直進筒16は、固定筒17に対するズームリング13およびカム筒15の回転に伴い、光軸OA方向に直進する。
また、レンズ鏡筒1は、レンズ鏡筒1の内部での各種制御や給電およびカメラボディ2との通信等を行う制御部30を備える。
さらに、レンズ鏡筒1は、光学系として、1群レンズL1と、2群レンズL2と、3群レンズL3と、4群レンズL4、5群レンズL5とを備える。4群レンズL4は駆動部材(後述)により駆動されることにより光学系の光学特性を変更する被駆動部材であり、本実施形態では、モータにより駆動されて光軸方向に移動することにより光学系の焦点位置を調整するフォーカスレンズである。
1群レンズL1の外周は1群レンズ保持枠21に保持されている。1群レンズ保持枠21は、第1レンズ群移動直進筒14に固定されている。2群レンズL2外周は2群レンズ保持枠22に保持されている。3群レンズL3の外周は3群レンズ保持枠23に保持されている。4群レンズL4の外周は4群レンズ保持枠24に保持されている。5群レンズL5の外周は5群レンズ保持枠25に保持されている。2群レンズ枠22および5群レンズ枠L5は、第2レンズ群移動直進筒16に固定されている。3群レンズ枠23および4群レンズ枠L4は、第2レンズ群移動直進筒16の内径側で、光軸OA方向に移動可能に配置されている。
(カム筒15)
カム筒15には、被写体側から順に、第1カム溝151、第2カム溝152、第3カム溝153及び第4カム溝154の4種類のカム溝が、それぞれ3本ずつ設けられている。
第1カム溝151には、第2レンズ群移動直進筒16の外面の周方向における互いに均等な3か所から外方に突出した2群カムフォロア161が係合している。
第2カム溝152には、固定筒17の外面の周方向における互いに均等な3か所から外方に突出したローラ171が係合している。
第3カム溝153には、第1レンズ群移動直進筒14の内面の周方向における互いに均等な3か所から内方に突出した1群カムフォロア141が係合している。
第4カム溝154には、3群レンズ保持枠23の外面の周方向における互いに均等な3か所から外方に突出した3群カムフォロア231と、4群レンズ保持枠24を保持する4群レンズ移動筒24Aの外面の周方向における互いに均等な3か所から外方に突出した4群カムフォロア241が係合している。
(固定筒17)
固定筒17には周面を貫通する直進溝172が光軸方向に沿って3カ所に設けられている。
(第2レンズ群移動直進筒16)
2群レンズ保持枠22は、第2レンズ群移動直進筒16の内周に一体的に設けられている。5群レンズL5の外周を保持する5群レンズ保持枠25は、第2レンズ群移動直進筒16の像側端部に固定されている。すなわち、2群レンズL2と2群レンズ保持枠22、および5群レンズL5と5群レンズ保持枠25とは、第2レンズ群移動直進筒16と一体で光軸OA方向に移動する。
上述のように、第2レンズ群移動直進筒16の外面の周方向における互いに均等な3か所には、外方に突出して2群カムフォロア161が取り付けられている。2群カムフォロア161は、カム筒15の第1カム溝151に係合している。第2レンズ群移動直進筒16は、図示しない箇所で光軸OA回りの回転を制限されており、固定筒17に対して回転せずに光軸OA方向に移動可能となっている。したがって、第2レンズ群移動直進筒16は、カム筒15の回転に伴って第1カム溝151に沿って移動する。
第2レンズ群移動直進筒16の2群レンズ保持枠22と、5群レンズ保持枠25との間には光軸OA方向にメインガイドバー163と、サブガイドバー164とが架け渡されている(図1においてはメインガイドバー163のみ図示)。
また、第2レンズ群移動直進筒16には、3群カムフォロア231と4群カムフォロア241とをカム筒15の第4カム溝154へと貫通させる直進溝167が設けられている。
(3群レンズ保持枠23)
上述のように、3群レンズ保持枠23の外面の周方向における互いに均等な3か所から外方に突出して、3群カムフォロア231が設けられている。また、メインガイドバー163およびサブガイドバー164は、3群レンズ保持枠23を貫通している(図1においてはメインガイドバー163のみ図示)。3群レンズ保持枠23は、第2レンズ群移動直進筒16に対して直進案内されており、光軸OA回りに回転せずに光軸OA方向に移動可能となっている。
(4群レンズ保持枠24)
図2は、4群レンズL4を保持する4群レンズ保持枠24と、4群レンズ保持枠24を光軸OA方向に移動可能に保持する4群レンズ移動筒24Aとを示す像側から見た斜視図である。4群レンズ移動筒24Aには4群レンズL4を光軸OA方向に駆動するステッピングモータ243が固定されており、ステッピングモータ243が取り付けられている部分を断面で示す。
4群レンズ保持枠24は、ステッピングモータ243により駆動されて、メインガイドバー163とサブガイドバー164に沿って移動可能である。4群レンズ保持枠24の外周には、サブガイドバー164と係合する外径側に開口したU字型係合部240と、メインガイドバー163と嵌合する嵌合部242とが設けられている。嵌合部242は、メインガイドバー163の延在する方向に所定距離離間した2枚の壁部を有し、それぞれをメインガイドバー163に挿通させることで、メインガイドバー163との嵌合長が長くとられている。嵌合部242のメインガイドバー163に対する嵌合長を長くとることにより、4群レンズ保持枠24のメインガイドバー163に対する倒れを防止する。4群レンズ保持枠24は、4群レンズ移動筒24Aに対して直進案内されており、光軸OA回りに回転せずに光軸OA方向に移動可能となっている。
(4群レンズ移動筒24A)
4群レンズ移動筒24Aにはステッピングモータ243が取り付けられている。ステッピングモータ243のリードスクリュー244は光軸OA方向に延び、リードスクリュー244には、その外周にネジ部が設けられている。リードスクリュー244のネジ部には移動部245が噛み合っており、ステッピングモータ243がリードスクリュー244を回動させると移動部245がリードスクリュー244の延在する方向に移動する。移動部245は嵌合部242に光軸OA方向の位置を固定されており、移動部245の光軸OA方向の移動成分に応じて、嵌合部242は4群レンズ保持枠24と伴に光軸OA方向に移動する。
4群レンズ移動筒24Aの外面の周方向における互いに均等な3か所には、外方に突出した4群カムフォロア241が設けられている(図2においては2箇所のみ図示)。4群レンズ移動筒24Aは、3群レンズ保持枠23に対して直進案内されており、光軸OA回りに回転せずに光軸OA方向に移動可能となっている。
(フォトインタラプタ247)
また4群レンズ保持枠24の外周には、外径方向に延びる遮光部246が設けられている。
一方、4群レンズ移動筒24Aにおける、遮光部246の外方には、原点検出部としてのフォトインタラプタ247が取り付けられている。フォトインタラプタ247は、発光部247aと、その発光部247aと対向する受光部247bとを備える。遮光部246が、発光部247aと受光部247bとの間を光軸OA方向に沿って通過する際、発光部247aから受光部247bへの光が遮られることで、フォトインタラプタ247が遮光部246の通過を検出する。遮光部246の通過が検出されることにより、制御部30は4群レンズ保持枠24(4群レンズL4、つまり、フォーカスレンズ)が原点位置にいることを検出する。制御部30は、原点位置の検出とステッピングモータ243のステップ数(相対移動量)とにより、フォーカスレンズの位置を認識する。制御部30は、認識されたフォーカスレンズの位置に基づいて、カメラボディ2との通信やレンズ鏡筒1内の制御を行う。ここで、フォーカスレンズの位置が正しく検出されないと、レンズ鏡筒1の撮影距離に誤差が生じたり、自動焦点調節の精度が低下する恐れもある。
(ズーム動作)
外周に設けられたズームリング13が回転されると、カム筒15が回転しつつ直進方向に移動する。
カム筒15の第2カム溝152に固定筒17に設けられたローラ171が係合している。したがって、カム筒15は、回転することによりローラ171と係合する第2カム溝152の位置が変化して光軸OA方向に移動する。
カム筒15が光軸OA方向に移動しつつ回転すると、第3カム溝153に沿って第1レンズ群移動直進筒14が光軸OA方向に移動する。第1レンズ群移動直進筒14には、1群レンズ保持枠21が固定されているので、第1レンズ群移動直進筒14の光軸OA方向の移動に伴い1群レンズ保持枠21および1群レンズL1が光軸OA方向に移動する。
カム筒15が光軸OA方向に移動しつつ回転すると、第1カム溝151に沿って第2レンズ群移動直進筒16が光軸OA方向に移動する。第2レンズ群移動直進筒16の内径には2群レンズ保持枠22が設けられ、後端には5群レンズ保持枠25が固定されているので、第2レンズ群移動直進筒16の光軸OA方向の移動に伴い2群レンズ保持枠22および2群レンズL2と、5群レンズ保持枠25および5群レンズL5とが直進移動する。
第2レンズ群移動直進筒16の2群レンズ保持枠22には、メインガイドバー163の一端とサブガイドバー164の一端とが固定されている。また、5群レンズ保持枠25には、メインガイドバー163の他端とサブガイドバー164の他端が固定されている。したがって、メインガイドバー163と、サブガイドバー164も第2レンズ群移動直進筒16の光軸OA方向の移動に伴い直進移動する。
(合焦動作)
合焦の際には、ステッピングモータ243が駆動されると、リードスクリュー244が回転する。リードスクリュー244の回転によって移動部245、嵌合部242、4群レンズ保持枠24、フォーカスレンズである4群レンズL4が移動し、これにより合焦動作が行われる。
(制御部30)
制御部30は、例えばユーザがカメラボディ2のメイン電源をOFFからONした際やカメラボディ2がスリープモードから復帰した際、レンズ鏡筒1内で移動する移動部材に対して初期化動作を行う。初期化動作では、例えば制御部30は、相対位置での位置検出を行う移動部材を原点位置に移動させてから所定の位置に移動させたり、絶対位置での位置検出を行う移動部材の現在位置を検出させたりする。初期化動作の指示は、カメラボディ2から送信される。
本実施形態において、フォーカスレンズに対する初期化動作は、フォーカスレンズである4群レンズL4を一旦原点位置まで移動させてから、所定の焦点距離状態での無限遠に合焦する位置に移動させる動作である。
初期化動作は、まず、ステッピングモータ243を駆動して、4群レンズL4(4群レンズ保持枠24、すなわち遮光部246)を、フォトインタラプタ247を通過するまで移動させる。
次に、フォトインタラプタ247を通過した位置を原点として、ステッピングモータ243を所定ステップ数回転させ、4群レンズL4(遮光部246)を所定の焦点距離状態での無限遠位置に移動させる。
例えば、レンズ鏡筒1が広角(ワイド)端の状態において、4群レンズL4(遮光部246)を、フォトインタラプタ247の位置から、ステッピングモータ243を一定のステップ数回転させて光軸OA方向に移動させたときに、レンズ鏡筒1が無限遠に合焦する状態になったとする。
この場合、レンズ鏡筒1の焦点距離を変更した場合においても、4群レンズL4(遮光部246)を、フォトインタラプタ247の位置から、ステッピングモータ243を一定のステップ数回転させて光軸OA方向に移動させると、レンズ鏡筒1は変更後の焦点距離での無限遠に合焦した状態になることが好ましい。
しかし、実施形態において、フォトインタラプタ247、すなわちフォトインタラプタ247が取り付けられている4群レンズ移動筒24Aの光軸OAに対する傾き(チルト)は、図1において丸で囲んだAで示すカム筒15に設けられた第4カム溝154に係合している4群カムフォロア241で行われる。
一方、4群レンズL4(遮光部246)、すなわち4群レンズL4を保持する4群レンズ保持枠24のチルトは、4群レンズ保持枠24を直進ガイドするメインガイドバー163が保持されている、丸で囲んだBで示す第2レンズ群移動直進筒16(2群レンズ保持枠22)と、第2レンズ群移動直進筒16の後端に固定されている、丸で囲んだCで示す5群レンズ保持枠25とで行われる。そして、第2レンズ群移動直進筒16のチルトは、丸で囲んだDで示すカム筒15に設けられた第1カム溝151に係合している2群カムフォロア161で決まる。
すなわち、4群レンズL4(遮光部246)と、4群レンズ保持枠24(フォトインタラプタ247)とは、チルト位置が決まる基準の箇所が異なっており、それぞれ独立したチルト向き、及び量となる。また、4群レンズL4(遮光部246)と4群レンズ保持枠24(フォトインタラプタ247)とは、焦点距離および撮影距離によって、レンズ鏡筒1内での光軸OA方向の位置がそれぞれ独立して移動可能である。つまり、レンズ鏡筒1は、移動部材のチルト箇所(B,C,D)とその位置検出固定部材のチルト箇所(A)とが異なっているので、チルト箇所A~D間でのずれが加算されてしまう。されに、レンズ鏡筒1は、移動部材と位置検出固定部材との相対位置が変化し、チルト箇所A~D間でのずれも変化するので、移動部材と位置検出固定部材との相対位置に誤差が生じやすい。
そうすると、4群レンズL4(遮光部246)の4群レンズ保持枠24(フォトインタラプタ247)に対するチルト関係がわずかに変化する場合がある。その場合、4群レンズL4の原点位置が正しく検出されず、その後のステップ数に基づく位置検出にも誤差が生じ続けてしまうというおそれがある。
図3はそのような、異なる焦点距離における4群レンズL4(遮光部246)のフォトインタラプタ247に対するチルト関係の一例を説明する図で、(a)は広角端の場合、(b)は望遠(テレ)端の場合である。図3において(a)の広角端の場合、(b)の望遠端の場合のいずれも、4群レンズL4は無限遠に合焦する位置にある。
上述のように、4群レンズ移動筒24A(フォトインタラプタ247)と、4群レンズL4(遮光部246)とは互い独立したチルトが行われているので、(a)の広角端における無限遠の状態で、フォトインタラプタ247と遮光部246との距離がt1であっても、(b)の望遠端における無限遠の状態で、フォトインタラプタ247と遮光部246との距離がt1となるよう設計しても、出来栄え結果としてt1と異なるt2になる場合がある。
図4は、初期化動作での4群レンズL4の移動軌跡を示す図である。図4(a)および図4(b)は本実施形態、図4(c)は比較形態である。
広角端において初期化動作を行った場合、図4(a)に示すように、4群レンズL4(遮光部246)は、一旦、フォトインタラプタ247(原点位置、図中PIで示す)まで進んで、そこから所定ステップxだけ移動して距離t1進んで無限遠合焦時のフォーカスレンズの設計位置に到達したとする。
望遠端において初期化動作を行った場合も、図4(c)に示す比較形態のように、4群レンズL4(遮光部246)は、一旦、フォトインタラプタ247まで進む。しかし、ステップ数xを、望遠端においても適用すると、フォトインタラプタ247(原点位置)から所定ステップxだけ移動して距離t1進んでしまう。そうすると4群レンズL4が無限遠合焦時の位置からずれてしまい、ピントがずれる。
このため、実施形態では4群レンズL4がどの焦点距離状態でも無限遠合焦時の位置で止まるように、焦点距離に応じて、ステップ数xに対する補正値αを記憶しておく。そして、初期化動作において、4群レンズL4が、一旦、原点位置まで進んだ後、所定ステップxに補正値αを加えた距離だけ移動するようにする。
これにより、図4(b)に示すように、広角端以外でも、4群レンズL4は初期化動作において無限遠の位置で停止することができる。
以下、レンズ鏡筒1の初期化動作時における補正値αに関連する構成について述べる。
図1に戻り、レンズ鏡筒1は、レンズ側マウント部11においてカメラボディ2との間の通信を行うレンズ側接点116と、固定筒17に対する第2レンズ群移動直進筒16の位置を検出することで焦点距離を検出するポテンショメータ168と、上記の補正値を記憶する記憶部31と、レンズ鏡筒1の動作を制御する制御部30とを備える。制御部30は、例えば、レンズ側接点116、記憶部31、ポテンショメータ168、フォトインタラプタ247、ステッピングモータ243に接続されている。
(記憶部31)
記憶部31は、図5に示すように、焦点距離に応じて、4群レンズL4が無限遠の位置で止まるようにするステップ数xに対する、上述の補正値αを記憶している。
例えば、広角端(14mm)における、原点位置からのステップ数xを基準値とする。
中間焦点距離(20mm)においては、原点位置からステップ数xに-4を加えたx-4移動させたときに無限遠となるので、記憶部31は焦点距離20mmにおける補正値α=-4を記憶している。
望遠端(30mm)においては、原点位置からステップ数xに-7を加えたx-7移動させたときに無限遠となるので、記憶部31は焦点距離30mmにおける補正値α=-7を記憶している。
(初期化動作)
レンズ鏡筒1の初期化動作は、以下のように行われる。
制御部30は、カメラボディ2のメインスイッチがONにされると、レンズ側マウント部11のレンズ側接点116を介してカメラボディ2より初期化指示信号を受信する。
制御部30は、ポテンショメータ168より現在の焦点距離に関する情報を受信する。
制御部30は、記憶部31より焦点距離に応じた補正値αを取得する。
なお、制御部30は、αが記憶されている焦点距離間の焦点距離での補正値αは、例えば一次の換算式によって演算して補完する。
制御部30は、ステッピングモータ243を動作させ、4群レンズ保持枠24(4群レンズL4)を原点位置の位置まで移動させる。
制御部30は、その後、基準値xに焦点距離に応じた補正値αを加えたステップ数だけステッピングモータ243を回転させることにより4群レンズ保持枠24(4群レンズL4)を、無限遠合焦時の位置に移動させる。
図5は、初期化動作完了時の4群レンズL4の原点位置からの移動状態を示した図であり、(a)は広角端、(c)は望遠端、(b)は広角端と望遠端との中間焦点距離の場合である。
例えば、広角端(14mm)の場合、図5(a)に示すように、原点位置からステップ数x移動することにより4群レンズL4を無限遠に合焦する位置に移動させることができる。
中間焦点距離(20mm)の場合、図5(b)に示すように、原点位置からステップ数xにαとして-4を加えたx-4させることにより、4群レンズL4を無限遠に合焦する位置に移動させることができる。
望遠端(30mm)の場合、図5(c)に示すように、原点位置からステップ数xにαとして-7を加えたx-7移動させことにより、4群レンズL4を無限遠に合焦する位置に移動させることができる。
以上、本実施形態によると、フォーカスレンズを正しい位置に移動させることができる。したがって、焦点調節精度などを向上することができる。
なお、実施形態において、初期化動作において、レンズ鏡筒1が無限遠に合焦するように4群レンズL4を移動させる例について説明したが、無限遠に限定されない。レンズ鏡筒1の用途に応じて至近であってもよく、無限遠と至近との間でもよく、またユーザが初期化動作時の合焦位置を登録して記憶できるようにしてもよい。
また、実施形態では初期化動作時に広角端を基準として補正値を設けたが、これに限定されず、基準値は望遠端であってもよく、広角端と望遠端との中間であってもよい。
記憶部31は補正値ステップ数を記憶するようにしたが、これに限定されず、実際の駆動ステップ数、すなわちx+αを記憶するようにしてもよく、また、移動距離や補正移動距離を記憶するようにしてもよい。
実施形態では、広角端から望遠端における初期化動作について説明したが、レンズ鏡筒1が広角端より短い縮筒状態を取る場合、縮筒状態での初期化状態を含んでもよい。
記憶部31に記憶させる情報は、同じ型のレンズ鏡筒1において共通としてもよく、また個体ごとに異なる情報としてもよい。
L1:1群レンズ、L2:2群レンズ、L3:3群レンズ、L4:4群レンズ、L5:5群レンズ、OA:光軸、1:レンズ鏡筒、2:カメラボディ、11:レンズ側マウント部、116:レンズ側接点、13:ズームリング、14:第1レンズ群移動直進筒、15:カム筒、16:第2レンズ群移動直進筒、17:固定筒、21:1群レンズ保持枠、22:2群レンズ保持枠、23:3群レンズ保持枠、24:4群レンズ保持枠、24A:4群レンズ移動筒、25:5群レンズ保持枠、30:制御部、31:記憶部、141:1群カムフォロア、151:第1カム溝、152:第2カム溝、153:第3カム溝、154:第4カム溝、161:2群カムフォロア、163:メインガイドバー、164:サブガイドバー、167:直進溝、168:ポテンショメータ、171:ローラ、172:直進溝、231:3群カムフォロア、241:4群カムフォロア、243:ステッピングモータ、246:遮光部、247:フォトインタラプタ

Claims (8)

  1. 焦点距離が可変の光学系と、
    駆動部材と、
    前記駆動部材により駆動されることにより、前記光学系の光学特性を変更する被駆動部材と、
    前記被駆動部材が案内されるガイドバーを固定するガイドバー固定筒と、
    前記被駆動部材の原点位置を検出する検出部と、
    前記検出部を固定する検出部固定筒と、
    前記光学系の焦点距離に対応した前記原点位置からの補正値を記憶する記憶部と、を備え
    前記光学系の光学特性が変更されると、前記ガイドバー固定筒と前記検出部固定筒との光軸方向の距離は変化する、レンズ鏡筒。
  2. 前記被駆動部材は、前記駆動部材により駆動されることにより前記光学系の光軸方向に
    移動するレンズ群を備え、
    前記補正値は、前記レンズ群の光軸方向における位置に関する、
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記補正値は、前記光学系が無限遠物体に合焦する無限遠合焦状態での前記レンズ群の光軸上の位置と前記原点位置との距離を補正する値である、
    請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記ガイドバー固定筒に設けられ、前記検出部固定筒の前記光軸方向の移動を案内する案内部を備える、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記検出部固定筒には前記駆動部材が固定される、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記補正値は、前記レンズ鏡筒の種類ごとに定まる設計値である、
    請求項1からのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記補正値は、前記レンズ鏡筒の個体ごとに定まる個体値である、
    請求項1からのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記レンズ鏡筒は、カメラボディに着脱可能であり、
    前記被駆動部材の駆動に関する指示を前記カメラボディから受信する受信部と、
    前記被駆動部材の駆動を制御する制御部と、
    を備え、
    前記受信部が前記カメラボディから前記被駆動部材を無限遠合焦位置に駆動させる指示
    を受信すると、前記制御部は、前記光学系の焦点距離と前記補正値とに応じて、前記被駆動部材を駆動する、
    請求項1からのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
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