JP2017122755A - レンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ズームポジションを検出するズームレンズにおいて、レンズ群間相対移動量の小さいズーム領域においても高分解に位置検出することができるレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】レンズ鏡筒100は、ズーミング操作により光軸方向に移動する第1のレンズ群108および第2のレンズ群106と、第1のレンズ群108に保持され、ズーム位置を検出するためツマミ111aを有する検出手段111と、第2のレンズ群106に保持され、ズーミング操作により第2のレンズ群106に対して光軸周りに回転することで光軸方向に沿って進退する移動部材117と、を備える。移動部材117には、ツマミ111aが係合し、光軸方向に移動量を有する係合溝117aが形成される。検出手段111は、ズーミング操作による第1のレンズ群108および第2のレンズ群106の相対移動量と移動量とに基づいてズーム位置を検出する。
【選択図】図3
【解決手段】レンズ鏡筒100は、ズーミング操作により光軸方向に移動する第1のレンズ群108および第2のレンズ群106と、第1のレンズ群108に保持され、ズーム位置を検出するためツマミ111aを有する検出手段111と、第2のレンズ群106に保持され、ズーミング操作により第2のレンズ群106に対して光軸周りに回転することで光軸方向に沿って進退する移動部材117と、を備える。移動部材117には、ツマミ111aが係合し、光軸方向に移動量を有する係合溝117aが形成される。検出手段111は、ズーミング操作による第1のレンズ群108および第2のレンズ群106の相対移動量と移動量とに基づいてズーム位置を検出する。
【選択図】図3
Description
本発明は、レンズ鏡筒および撮像装置に関し、特に、レンズ鏡筒が備えるレンズ群の位置検出技術に関する。
従来から、レンズ鏡筒(ズーム光学系)では、レンズ群を移動させて変倍を行う際に像面変動が生じるため、ズームポジションの変化に応じてフォーカスレンズを移動させて像面変動を補正し、合焦状態を維持するように制御される。フォーカスレンズの移動軌跡は、被写体距離ごとに、移動レンズ群の位置に対するフォーカスレンズの位置を示す電子カム軌跡(トラッキングデータ)として、予め定められている。このようなズーム光学系において合焦状態を維持しつつ変倍を行うには、常に、移動レンズ群の位置とフォーカスレンズの位置とがトラッキングデータにより定められた関係が正確に保持される必要がある。
特許文献1ではズームポジションの位置を検出するための手段として、第1のレンズ群と第2のレンズ群の相対位置を検出するレンズ位置検出手段を有する。そして、該レンズ位置検出手段の検出結果に基づき第3のレンズ群(フォーカスレンズ)を所定位置に位置決めするズームレンズが開示されている。
しかしながら、特許文献1で開示されたズームレンズでは、第1のレンズ群と第2のレンズ群の相対移動量が小さいズーム領域においてはセンサ分解能が不足し、ズームポジションの誤検出が生じる恐れがある。
本発明は、上記課題を鑑みて、レンズ群間隔を検出することでズームポジション(焦点距離)を検出するズームレンズにおいて、レンズ群間相対移動量の小さいズーム領域においても高分解に位置検出することができるレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係るレンズ鏡筒は、ズーミング操作により光軸方向に移動する第1のレンズ群および第2のレンズ群と、前記第1のレンズ群に保持され、ズーム位置を検出するため係合部材を有する検出手段と、前記第2のレンズ群に保持され、前記ズーミング操作により前記第2のレンズ群に対して前記光軸周りに回転することで前記光軸方向に沿って進退する移動部材と、を備え、前記移動部材には、前記係合部材が係合し、前記光軸方向に移動量を有する係合溝が形成され、前記検出手段は、前記ズーミング操作により、前記光軸方向に移動する前記第1のレンズ群および前記第2のレンズ群の相対移動量と前記移動量とに基づいて前記ズーム位置を検出することを特徴とする。
本発明によれば、レンズ群間隔を検出することでズームポジション(焦点距離)を検出するズームレンズにおいて、レンズ群間相対移動量の小さいズーム領域においても高分解に位置検出することで、像面変動を抑制したレンズ鏡筒を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面などを参照して説明する。本発明は、デジタル一眼レフカメラやデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置に適用可能である。
(第1実施形態)
まず、図1〜4を参照して、本実施形態に係るカメラシステムについて説明する。図1は、本実施形態におけるカメラシステム(レンズ鏡筒100)の概略構成を示すブロック図である。本実施形態では、ズームレンズは、レンズ鏡筒100において、光学系のレンズ群1(L1)〜レンズ群4(L4)の4つのレンズ群により構成される。レンズ群1(L1)、レンズ群2(L2)、および、レンズ群4(L4)は、移動レンズ群であり、ズーム時に(ズーミング操作により)それぞれが別々の軌跡で光軸OA上を移動する。レンズ群3(L3)は、フォーカス機能、および変倍(移動レンズ群の移動)に伴う像面変動を補正するコンペンセータとしての機能を有するフォーカス群(フォーカスレンズ)である。また、レンズ鏡筒100の光学系には、光量調整を行うための絞り131が設けられている。絞り131は、絞り駆動回路132により駆動される。また、レンズ鏡筒100は、カメラ200(カメラ本体)に着脱可能な交換レンズである。
まず、図1〜4を参照して、本実施形態に係るカメラシステムについて説明する。図1は、本実施形態におけるカメラシステム(レンズ鏡筒100)の概略構成を示すブロック図である。本実施形態では、ズームレンズは、レンズ鏡筒100において、光学系のレンズ群1(L1)〜レンズ群4(L4)の4つのレンズ群により構成される。レンズ群1(L1)、レンズ群2(L2)、および、レンズ群4(L4)は、移動レンズ群であり、ズーム時に(ズーミング操作により)それぞれが別々の軌跡で光軸OA上を移動する。レンズ群3(L3)は、フォーカス機能、および変倍(移動レンズ群の移動)に伴う像面変動を補正するコンペンセータとしての機能を有するフォーカス群(フォーカスレンズ)である。また、レンズ鏡筒100の光学系には、光量調整を行うための絞り131が設けられている。絞り131は、絞り駆動回路132により駆動される。また、レンズ鏡筒100は、カメラ200(カメラ本体)に着脱可能な交換レンズである。
カメラ200は、レンズ鏡筒100を介して被写体像を撮像するCCD(撮像素子)201と、フォーカス動作を行うAF回路202と、マイクロプロセッサ203とを備える。マイクロプロセッサ203は、カメラ200の動作を制御するカメラCPU204、および、各種のデータを保存するメモリ205を備える。本実施形態では、レンズ鏡筒100とカメラ200によりカメラシステムが構成されるが、これに限定することなく、例えば、レンズ鏡筒とカメラが一体的に構成されたカメラシステムであってもよい。
次に、レンズ鏡筒100におけるフォーカス群(レンズ群3(L3))の駆動構成について説明する。図1に示すように、第3レンズ鏡筒107は、フォーカス群としてのレンズ群3(L3)を保持する。また、第3レンズ鏡筒107は、ステッピングモータ115により、光軸OA方向に移動可能に保持されている。実際には、第3レンズ鏡筒107は、光軸方向に延びるガイドバーに沿って光軸方向にガイドされるレンズ保持部材によって保持されている。なお、図1では、ガイドバーおよびレンズ保持部材を省略している。
ステッピングモータ115は、第3レンズ鏡筒107の駆動源であるステッピングモータである。モータ駆動回路116は、ステッピングモータ115を駆動するためのモータ駆動回路である。ステッピングモータ115およびモータ駆動回路116により、第3レンズ鏡筒107(レンズ群3(L3))を移動させる駆動部が構成される。モータ駆動回路116は、マイクロプロセッサ120のレンズCPU(制御部)121により制御され、レンズCPU121からの制御信号に基づいてステッピングモータ115を駆動する。メモリ122は、ステッピングモータ115に印加すべき駆動パルス数を予め記憶する。
ステッピングモータ115の出力軸は、送りねじ118として形成されている。送りねじ118には、第3レンズ鏡筒107に取り付けられたラック119が噛み合っている。送りねじ118とラック119により駆動機構が構成される。ステッピングモータ115が駆動されて送りねじ118が回転することにより、送りねじ118とラック119との噛み合い、ステッピングモータ115の駆動力が第3レンズ鏡筒107に伝達され、第3レンズ鏡筒107は、光軸OA方向に移動可能となる。
本実施形態において、ステッピングモータ115は、オープンループ制御方式により駆動制御される。具体的には、まず、レンズCPU121は、カメラ200の電源投入時等において、第3レンズ鏡筒107を所定の基準位置に移動させるように、モータ駆動回路116を通じてステッピングモータ115を駆動する。この動作は、フォーカスリセット動作と呼ばれる。第3レンズ鏡筒107が基準位置に移動したことは、基準位置センサ(不図示)により検出される。基準位置センサは、例えば、フォトインタラプタにより構成される。この場合、第3レンズ鏡筒107に設けられた遮光部が、フォトインタラプタの発光部と受光部との間に入り込み、フォトインタラプタが受光状態から遮光状態に切り替わる。これにより、第3レンズ鏡筒107が基準位置に移動したことが検出される。
フォーカスリセット動作の後、レンズCPU121は、ステッピングモータ115を駆動して、第3レンズ鏡筒107を撮影開始位置(例えば、無限位置)に移動させる。これにより、撮影の開始が可能となる。第3レンズ鏡筒107を基準位置から無限位置まで移動させる際にステッピングモータ115に印加すべき駆動パルス数は、予めマイクロプロセッサ120内に設けられたメモリ122に記憶されている。
レンズCPU121は、ユーザによるフォーカス駆動指示(マニュアルフォーカス)またはAF(オートフォーカス)動作の際、ステッピングモータ115に印加する駆動パルス信号のパルス数(以下、「駆動パルス数」という)を算出する。そして、レンズCPU121は、モータ駆動回路116を通じてステッピングモータ115に駆動パルス信号を印加する。このように、本実施形態では、フォーカス群としての第3レンズ鏡筒107は、オープンループ制御方式で駆動される。
本実施形態では、ステッピングモータ115の駆動パルス数のカウント値を用いることにより、基準位置からの第3レンズ鏡筒107の位置情報を得ることができる。従って、レンズCPU121は、第3レンズ鏡筒107(レンズ群3(L3))の位置を検出するフォーカスレンズ検出部として機能する。
次に、図2および図3を参照して、ズーム光学系を保持するメカ構成について説明する。図2は、レンズ鏡筒100の要部を示す断面図である。レンズ鏡筒100は、カメラ200との接続を行うマウント101と、マウント101に固定された固定筒110と、固定筒110に固定された案内筒102と、案内筒102と径嵌合して光軸周りに相対回転可能に保持されるカム筒103とを有する。また、固定筒110と径嵌合して、固定筒110に対して所定角度(ズーム回転角)だけ光軸周りに回転可能なズームリング109を有する。
図3は、レンズ鏡筒100の本発明に関わる要部の分解斜視図である。図3に示されるように、案内筒102には直進ガイド溝102A、102B、102Dが形成され、カム筒103には、カム溝103A、103B、103Dが形成されている。カム筒103の外周には、ズームリング109と係合し、ズームリング109の回転に伴ってカム筒103に回転力を与えるズーム伝達キー104が固定されている。
本実施形態において、レンズ鏡筒100は、案内筒102およびカム筒103に支持された第1レンズ鏡筒105、第2レンズ鏡筒106(第2のレンズ群)、および第4レンズ鏡筒108(第1のレンズ群)(以下、まとめて「レンズ鏡筒群」とする。)を備える。ズーム操作時において、第1レンズ鏡筒105、第2レンズ鏡筒106、および第4レンズ鏡筒108は、それぞれ、所定のカム軌跡に沿って光軸方向に移動する。第1レンズ鏡筒105は、レンズ群1(L1)を保持する。第1レンズ鏡筒105の外周部には、カムフォロワー112が取り付けられており、カムフォロワー112は、直進ガイド溝102Aおよびカム溝103Aの双方に嵌っている。第2レンズ鏡筒106は、レンズ群2(L2)を保持する。
第2レンズ鏡筒106の外周部には、カムフォロワー113が取り付けられており、カムフォロワー113は、直進ガイド溝102Bおよびカム溝103Bの双方に嵌っている。第4レンズ鏡筒108は、レンズ群4(L4)を保持する。第4レンズ鏡筒108の外周部には、カムフォロワー114が取り付けられており、カムフォロワー114は、直進ガイド溝102Dおよびカム溝103Dの双方に嵌っている。このような構成により、第1レンズ鏡筒105、第2レンズ鏡筒106、および第4レンズ鏡筒108は、カム筒103の回転に応じて光軸方向に進退可能に構成されている。
次に、ズーミング操作によるズームポジション(焦点距離)を検出する機構について説明する。本実施形態では、第2レンズ鏡筒106と径嵌合して、光軸周りに回転可能なアシストリング117(移動部材)が配置されている。アシストリング117の外周部にはカムフォロワー123が取り付けられており、カムフォロワー123は、案内筒102に形成されたガイド溝102Cに嵌っている。第4レンズ鏡筒108にはズームポジション(ズーム位置)を検出するリニアセンサ111(検出手段)がビスにて固定されている。また、リニアセンサ111のツマミ(係合部材)111aがアシストリング117に形成されたアシストカム(係合溝)117aに係合している。リニアセンサ111は、ツマミ111aの移動状態によりセンサ出力が変化するように構成されており、そのセンサ出力を検出して位置を把握する。カム筒103の回転により光軸方向に進退する第2レンズ鏡筒106と第4レンズ鏡筒108の相対移動量が変化する。リニアセンサ111のツマミ111aは、アシストリング117に形成されたアシストカム117aに係合した状態にて光軸方向に進退する。レンズCPU121は、リニアセンサ111の検出値の変化を読み取りズームポジションを把握する。
ズーム時に移動する第1レンズ鏡筒105、第2レンズ鏡筒106、第4レンズ鏡筒108は、前述のカム筒103に形成された非線形のカム溝103A、103B、103Dの軌跡に応じて光軸方向に進退する。したがって、第2レンズ鏡筒106と第4レンズ鏡筒108の相対移動量もカム筒103の回転量に対して非線形となる。
図4は、各ズームポジションにおける第2レンズ鏡筒106と第4レンズ鏡筒108の相対移動量を示している。横軸のズームポジションの数値は、0の位置をWIDE端とし、1.0の位置をTELE端として、カム筒103のWIDE端からTELE端までのズーム回転角を相対比で示した値である。縦軸の相対移動量は、各ズームポジションにおけるWIDE端(ズームポジション0)を起点とした第2レンズ鏡筒106の移動量から4レンズ鏡筒108の移動量を差し引いた値である。
本実施形態のレンズ鏡筒100は、ズームポジション0〜0.7の領域において第2レンズ鏡筒106と第4レンズ鏡筒108の相対移動量がズームポジションの変化に対して線形に近い数値にて推移する。これに対し、ズームポジション0.7〜0.95の領域においては、第2レンズ鏡筒106と第4レンズ鏡筒108のズームポジションの変化に対する相対移動量差が小さい値となる。さらに、ズームポジション0.95〜1.0の領域においては第4レンズ鏡筒108の移動量が第2レンズ鏡筒106の移動量より大きな値となる。そのため、ズームポジション1.0とズームポジション0.9の位置における第2レンズ鏡筒106と第4レンズ鏡筒108の相対移動量差量は、略同値となる。
上記のように、第2レンズ鏡筒106と第4レンズ鏡筒108のズームポジションの変化に対する相対移動量差が小さい領域(ズームポジション0.7〜0.95)においては、リニアセンサ111の検出値の変化量も小さい値となる。そのため、ズーミングによるズームポジションの変化(焦点距離変化)に対するリニアセンサの分解能が不足し、ズームポジションの誤検出が生じる恐れがある。また、相対移動量差が複数のズームポジションにおいて同値となる(本実施形態では、ズームポジション1.0とズームポジション0.9が略同値)場合、レンズCPU121は、ズームポジションを正しく判別することができない。
そこで、本実施形態では、第2レンズ鏡筒106と径嵌合して、光軸OA周りに回転可能なアシストリング117のアシストカム117aと、リニアセンサ111のツマミ111aが係合する構成としている。アシストリング117は、第2レンズ鏡筒106の外径部に形成されたバヨネット爪106aとアシストリング117のバヨネット溝117bが係合することで、第2レンズ鏡筒106に対して光軸方向の位置が規制されている。アシストリング117が光軸周りに回転すると、リニアセンサ111のツマミ111aと係合するアシストカム117aの使用点が光軸方向に移動する。これにより、ツマミ111aが可動方向に進退してリニアセンサ111の検出値が変化する。
図5は、案内筒102と、アシストリング117の展開図である。なお、説明のため案内筒102とアシストリング117は、光軸方向に位置をずらして図示する。アシストリング117の外周部にはカムフォロワー123が取り付けられており、カムフォロワー123は、案内筒102に形成されたガイド溝102Cに嵌っている。アシストリング117は、バヨネット結合にて第2レンズ鏡筒106と光軸方向の移動が規制されているため、ズーミング操作によってアシストリング117と第2レンズ鏡筒106は、光軸方向に一体的に移動する。ガイド溝102Cは、ズームポジション0〜0.7までは光軸と平行する直進溝領域102C−Sであり、アシストリング117は、第2レンズ鏡筒106に対して光軸回りに回転しない。
さらにズーム操作を行い、第2レンズ鏡筒106がズームポジション0.7を超えると(図5中のカムフォロワー113bの位置)、カムフォロアー123は、カムフォロワー123bの位置からガイド溝102Cのカム領域102C−Cに入る。カム領域102C−Cは、光軸に対して+方向回りのリフトを有する。カムフォロワー123は、ガイド溝102Cのカム領域102C−Cに入ると、ズームポジション0.7→1.0の領域にかけてアシストリング117を光軸回りに+α°回転させる。アシストリング117が光軸回りに回転すると、リニアセンサ111のツマミ111aと係合するアシストカム117aの使用点が変化する。本実施形態では、アシストリングがズームポジション0.7→1.0の領域にかけて光軸回りに+α°回転するため、ツマミ111aとアシストカム117aの使用点もα°分変化する。
アシストカム117aは、回転角α°に対して移動量Aを有するカムである。従って、ズームポジション0.7→1.0の領域においては、リニアセンサ111のツマミ111aの進退量は、第2レンズ鏡筒106と第4レンズ鏡筒108の相対移動量差と、アシストカム117aの移動量の和となる。
図6は、図4に示す各ズームポジションにおける第2レンズ鏡筒106と第4レンズ鏡筒108の相対移動量を(グラフA)示したグラフである。また、併せて、前記相対移動量にアシストカム117aの移動量を加算した際のリニアセンサ111の検出値(ツマミ111aの進退量・グラフB)を併記している。
従って、第2レンズ鏡筒106と第4レンズ鏡筒108の相対移動量差が小さい領域(ズームポジション0.7〜0.95)においても、アシストカム117aの移動量を加算することで、リニアセンサ111の検出値をズーム全領域において平準化する。これにより、ズーミングによるズームポジション変化(焦点距離変化)に対しリニアセンサの分解能が不足することを防止している。また、相対移動量差が複数のズームポジションにおいて同値となる(本実施形態では、ズームポジション1.0とズームポジション0.9が略同値)場合においても、同様の効果がある。
以上、本実施形態によれば、ズームポジションを正確に検出することができるため、レンズCPU121は、フォーカスレンズの駆動制御に使用する電子カム軌跡(トラッキングデータ)を実際のズームポジションに合わせて正しく選択することができる。したがって、ズーム全域において像面変動を効果的に補正することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本実施形態に係るアシストリング117によるズームポジションの検出方法ついて説明する。なお、本実施形態のレンズ鏡筒300の基本構成は、第1実施形態同様であるため、その詳細な説明を省略する。
次に、本実施形態に係るアシストリング117によるズームポジションの検出方法ついて説明する。なお、本実施形態のレンズ鏡筒300の基本構成は、第1実施形態同様であるため、その詳細な説明を省略する。
第1実施形態のレンズ鏡筒100内に搭載されているリニアセンサ111は、公知の抵抗式のリニアポジションセンサである。抵抗式のリニアポジションセンサは、ツマミ111aの進退量が大きいと分解能を増やすことができるが、進退方向のサイズが大型化してしまう。そのため、必要最小限の進退量を有するセンサをレンズ鏡筒内に配置することが望ましい。本実施形態では、図4に示す第2レンズ鏡筒106と第4レンズ鏡筒108の相対移動量をアシストリング117で変換する際、リニアセンサ111のツマミ111aの進退量を5mmに抑制することで、小型のリニアセンサをレンズ鏡筒に配置した例を示す。
図7は、本実施形態に係る案内筒302とアシストリング117の展開図である。なお、説明のため、案内筒102とアシストリング117は光軸方向に位置をずらして図示されている。また、図8は、図4に占める各ズームポジションにおける第2レンズ鏡筒106と第4レンズ鏡筒108の相対移動量を(グラフA)示したグラフである。また、併せて、前記相対移動量にアシストカム117aの移動量を加減算した際のリニアセンサ111の検出値(ツマミ111aの進退量・グラフC)を併記している。
図7において、アシストリング117の外周部にはカムフォロワー123が取り付けられており、カムフォロワー123は、案内筒102に形成されたガイド溝102Cに嵌っている。アシストリング117は、バヨネット結合にて第2レンズ鏡筒106と光軸方向の移動が規制されているため、ズーミング操作によってアシストリング117と第2レンズ鏡筒106は光軸方向に一体的に移動する。ガイド溝302Cは、ズームポジション0〜0.25の領域において光軸と平行する直進溝領域302C−Sであり、アシストリング117は、第2レンズ鏡筒106に対して光軸回りに回転しない。
さらにズーム操作を行い、第2レンズ鏡筒106がズームポジション0.25を超えると(図7中のカムフォロワー113cの位置)、カムフォロアー123は、カムフォロワー123cの位置よりガイド溝302Cのカム領域302C−Cに入る。カム領域302C−Cは、光軸に対して−方向回りのリフトを有する。カムフォロワー123は、ガイド溝302Cのカム領域302C−Cに入ると、ズームポジション0.25→0.5の領域にかけてアシストリング117を光軸回りに−β°回転させる。アシストリング117が光軸回りに回転すると、リニアセンサ111のツマミ111aと係合するアシストカム117aの使用点が変化する。本実施形態では、アシストリングがズームポジション0.25→0.5の領域にかけて光軸回りに−β°回転するため、ツマミ111aとアシストカム117aの使用点もβ°分変化する。アシストカム117aは、回転角β°に対して移動量Bを有するカムである。従って、ズームポジション0.25→0.5の領域においては、リニアセンサ111のツマミ111aの進退量は、第2レンズ鏡筒106と第4レンズ鏡筒108の相対移動量差と、アシストカム117aの移動量の差となる。
さらにズーム操作を行い、第2レンズ鏡筒106がズームポジション0.5を超えると(図7中のカムフォロワー113dの位置)、カムフォロアー123は、カムフォロワー123dの位置よりガイド溝302Cのカム領域302C−Dに入る。カム領域302C−Dは、光軸に対して+方向回りのリフトを有する。カムフォロワー123は、ガイド溝302Cのカム領域302C−Dに入ると、ズームポジション0.5→0.85の領域にかけてアシストリング117を光軸回りに+β°回転させる。アシストリング117が光軸回りに回転すると、リニアセンサ111のツマミ111aと係合するアシストカム117aの使用点が変化する。本実施形態では、アシストリングがズームポジション0.5→0.85の領域にかけて光軸回りに+β°回転するため、ツマミ111aとアシストカム117aの使用点も+β°分変化する。アシストカム117aは、回転角+β°に対して移動量Bを有するカムである。従って、ズームポジション0.5→0.85の領域においては、リニアセンサ111のツマミ111aの進退量は、第2レンズ鏡筒106と第4レンズ鏡筒108の相対移動量差と、アシストカム117aの移動量の差となる。
さらにズーム操作を行い、第2レンズ鏡筒106がズームポジション0.85を超えると(図7中のカムフォロワー113eの位置)、カムフォロアー123は、カムフォロワー123eの位置よりガイド溝302Cのカム領域302C−Eに入る。カム領域302C−Eは、光軸に対して+方向回りのリフトを有する。カムフォロワー123は、ガイド溝302Cのカム領域302C−Eに入ると、ズームポジション0.85→1.0の領域にかけてアシストリング117を光軸回りに+γ°回転させる。アシストリング117が光軸回りに回転すると、リニアセンサ111のツマミ111aと係合するアシストカム117aの使用点が変化する。本実施形態では、アシストリングがズームポジション0.85→1.0の領域にかけて光軸回りに+γ°回転するため、ツマミ111aとアシストカム117aの使用点も+γ°分変化する。アシストカム117aは回転角+γ°に対して移動量Cを有するカムである。従って、ズームポジション0.85→1.0の領域においては、リニアセンサ111のツマミ111aの進退量は、第2レンズ鏡筒106と第4レンズ鏡筒108の相対移動量差と、アシストカム117aの移動量の和となる。
本実施形態によれば、第2レンズ鏡筒106と第4レンズ鏡筒108の相対移動量差にアシストカム117aの移動量を加減算することで、リニアセンサ111の検出値をズーム全領域において平準化する。これにより、ツマミ111aの進退量を5mmに抑制することができる。従って、ズーミングによるズームポジション変化(焦点距離変化)に対するリニアセンサの必要分解能を確保しつつ、小型のセンサを選択することができる。
なお、本実施形態において、アシストリング117は、第2レンズ鏡筒106の外径部に形成されたバヨネット爪106aとアシストリング117のバヨネット溝117bが係合することで、光軸方向の位置が規制される。なお、バヨネット爪106aをカムフォロワーに置き換え、バヨネット溝117bをリフトを有したカム溝と置き換えることで、アシストリング117を第2レンズ鏡筒106に対して光軸方向に進退可能に保持してもよい。その際、アシストカム117aは、リフトを有したカム溝形状とすることでアシストリング117による移動量を増やしてもよく、リフトを有しない周溝としてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。本実施形態では、手動でズームリング(操作環)を回転させて、カム筒に連結されたレンズ鏡筒を駆動させるものについて説明したが、例えば、レンズ鏡筒を駆動する方法は手動、電動に関わらず、レンズ群間の相対移動差に変動のあるレンズ鏡筒であってもよい。
また、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
100 レンズ鏡筒
106 第2レンズ鏡筒(第2のレンズ群)
108 第4レンズ鏡筒(第1のレンズ群)
117 アシストリング(移動部材)
117a アシストカム(係合溝)
111 リニアセンサ(検出手段)
111a ツマミ(係合部材)
106 第2レンズ鏡筒(第2のレンズ群)
108 第4レンズ鏡筒(第1のレンズ群)
117 アシストリング(移動部材)
117a アシストカム(係合溝)
111 リニアセンサ(検出手段)
111a ツマミ(係合部材)
Claims (7)
- ズーミング操作により光軸方向に移動する第1のレンズ群および第2のレンズ群と、
前記第1のレンズ群に保持され、ズーム位置を検出するため係合部材を有する検出手段と、
前記第2のレンズ群に保持され、前記ズーミング操作により前記第2のレンズ群に対して前記光軸周りに回転することで前記光軸方向に沿って進退する移動部材と、
を備え、
前記移動部材には、前記係合部材が係合し、前記光軸方向に移動量を有する係合溝が形成され、
前記検出手段は、前記ズーミング操作により、前記光軸方向に移動する前記第1のレンズ群および前記第2のレンズ群の相対移動量と前記移動量とに基づいて前記ズーム位置を検出する
ことを特徴とするレンズ鏡筒。 - 前記検出手段は、前記ズーミング操作により、前記光軸方向に移動する前記第1のレンズ群および前記第2のレンズ群の相対移動量に前記移動量を加減算して前記ズーム位置を検出する
ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。 - 前記検出手段は、前記係合部材が光軸方向に進退することで、前記ズーム位置を検出する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。 - 前記移動量は、前記ズーミング操作で前記移動部材が前記第2のレンズ群に対して前記光軸周りに回転することによる前記係合部材の前記係合溝における前記光軸方向の変化量である
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。 - 前記移動部材は、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群の間に設けられる
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。 - 前記検出手段は、抵抗式のリニアポジションセンサである
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を有する撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016000196A JP2017122755A (ja) | 2016-01-04 | 2016-01-04 | レンズ鏡筒および撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016000196A JP2017122755A (ja) | 2016-01-04 | 2016-01-04 | レンズ鏡筒および撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017122755A true JP2017122755A (ja) | 2017-07-13 |
Family
ID=59306527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016000196A Pending JP2017122755A (ja) | 2016-01-04 | 2016-01-04 | レンズ鏡筒および撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017122755A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023204100A1 (ja) * | 2022-04-22 | 2023-10-26 | キヤノン株式会社 | 光学機器 |
-
2016
- 2016-01-04 JP JP2016000196A patent/JP2017122755A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023204100A1 (ja) * | 2022-04-22 | 2023-10-26 | キヤノン株式会社 | 光学機器 |
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