JP7241113B2 - 縫製装置に用いられる駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、針を上下方向に往復動作させるエキセントリック部材を有し、前記針とポストベッドとで被縫製ワークに縫い目を形成する縫製装置に用いられる駆動装置に関する。
従来から、自動車の車室内に用いられるインストルメントパネルの表面に対し、縫製装置を用いて表皮材を縫製することが行われており、このような縫製装置としては、例えば、特許文献1に開示されるように、前記表皮材を縫製する針を有したミシン部と、駆動源からの回転駆動力を上下方向の直線運動へと変換して前記ミシン部へと伝達することで上下に往復動作させるエキセントリック機構とを備えている。
エキセントリック機構は、基台に対して回転自在に支持され駆動源からの駆動力によって回転するエキセントリック軸と、前記エキセントリック軸が挿通されるエキセントリックと、前記エキセントリックに対して一端部が接続されるコネクティングロッドとを備え、このコネクティングロッドの他端部が、上下動可能なスライダに連結されている。
エキセントリックは、断面円形状に形成された軸受筒部と、該軸受筒部に対して径方向外側へ偏心した断面円形状の偏心筒部とを備え、前記軸受筒部の軸心を貫通する貫通孔が前記偏心筒部まで延在してエキセントリック軸が挿入されることで一体的に回転すると共に、前記偏心筒部の外周側には、コネクティングロッドの一端部が回転自在に支持されている。
そして、駆動源の駆動作用下にエキセントリック軸が回転することでエキセントリックが一体的に回転し、それに伴って、前記エキセントリック軸の軸中心に対して偏心した偏心筒部に接続されたコネクティングロッドが上下に往復動作することとなる。これにより、コネクティングロッドの上下の往復運動がスライダへと伝達され、連結バーを介してミシン部の針が上下移動することで縫製が行われる。
特開2004-65844号公報
上述した特許文献1のような縫製装置では、エキセントリック軸と共にエキセントリックが回転してコネクティングロッドが上下に往復動作する際、偏心筒部に対して前記コネクティングロッドから前記エキセントリック軸の軸線と直交する方向(ミシン部側)へ荷重が付与されることとなる。また、インストルメントパネルのような硬い樹脂製材料からなるワークの縫製を行う際、針が前記ワークを貫通する際に穿刺方向とは反対方向に荷重が付与されることとなる。これらの荷重の付与によって偏心筒部がエキセントリック軸側となる径方向内側へ向けて押圧されて撓んでしまうことで、前記偏心筒部がエキセントリック軸の外周面と接触して摩耗が生じてしまい耐久性の低下を招くという問題がある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、エキセントリック部材とシャフトとの接触を防止して耐久性を向上させることが可能な縫製装置に用いられる駆動装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の態様は、被縫製物を縫製する縫製装置に用いられ針を駆動するための駆動装置であって、
通電作用下に回転駆動する駆動源と、
駆動源に接続されて回転するシャフトと、
シャフトに固定されシャフトの回転運動を針の上下運動へと変換するエキセントリック部材と、
を備え、
エキセントリック部材とシャフトとの間には、エキセントリック部材に付与されるシャフトの軸方向と略直交方向への荷重を吸収するクッション部材を備える。
本発明によれば、縫製装置に用いられる駆動装置が、通電作用下に回転駆動する駆動源と、駆動源に接続されて回転するシャフトと、シャフトに固定されシャフトの回転運動を針の上下運動へと変換するエキセントリック部材とを備えており、エキセントリック部材とシャフトとの間には、エキセントリック部材に付与されるシャフトの軸方向と略直交方向への荷重を吸収可能なクッション部材が設けられる。
従って、駆動源の駆動作用下にシャフトが回転してエキセントリック部材によって針の上下運動へと変換される際、エキセントリック部材へと付与されるシャフトの軸方向と略直交方向への荷重をクッション部材によって吸収することで、針が上下動作する際に生じる荷重によってエキセントリック部材がシャフト側へと押圧され変形した場合でも、クッション部材によってエキセントリック部材とシャフトとの接触を確実に防止することで摩耗を抑制して耐久性の向上を図ることができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、縫製装置に用いられる駆動装置において、駆動源に接続されて回転するシャフトの回転運動を針の上下運動へと変換するエキセントリック部材を備え、エキセントリック部材とシャフトとの間にクッション部材を設けることで、駆動源の駆動作用下にシャフトが回転してエキセントリック部材によって針の上下運動へと変換される際、エキセントリック部材へと付与されるシャフトの軸方向と略直交方向への荷重をクッション部材によって好適に吸収することができる。
その結果、針が上下動作する際に生じる荷重によってエキセントリック部材がシャフト側へと押圧された場合であっても、クッション部材によってエキセントリック部材とシャフトとの接触を確実に防止することで摩耗を抑制して耐久性の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る縫製装置の縫製機構を示す概略構成図である。 図1の縫製機構を構成するエキセントリック部材及び連結ロッドの一端部側を示す拡大正面図である。 図2のIII-III線に沿った断面図である。 図4A~図4Dは、図2に示すエキセントリック部材の動作説明図である。
本発明に係る縫製装置に用いられる駆動装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
縫製装置10は、例えば、被縫製物であり自動車の車室内に装着されるインストルメントパネル12の表面に対して表皮材14の縫製を行うために用いられ、前記表皮材14の外面の縫製ライン(図示せず)に沿って縫い目を形成する。
この縫製装置10は、図1に示されるように、ケーシング16と、該ケーシング16に設けられ駆動装置として機能する縫製機構18と、該縫製機構18を移動させる移動機構としての移動用ロボット20とを有し、この縫製機構18は移動用ロボット20の先端アーム22に設けられる。
ケーシング16は、例えば、幅方向から見た側面視で側方に開口したU字状で中空に形成され、鉛直方向(矢印A1、A2方向)に延在する鉛直フレーム部24と、該鉛直フレーム部24の下端から水平方向(矢印B1、B2方向)に延在する下フレーム部26と、前記鉛直フレーム部24の上端から水平方向に延在して前記下フレーム部26と所定距離だけ離間して平行な上フレーム部28とを有している。
また、ケーシング16には、鉛直フレーム部24の接続される下フレーム部26の基端とは反対側(矢印B1方向)となる先端に、上方(矢印A1方向)へ向けて所定高さで突出した第1突出部30を備え、一方、上フレーム部28の先端には、第1突出部30と対向して下方(矢印A2方向)へと所定高さで突出した第2突出部32を備えている。
そして、ケーシング16は、第1突出部30、下フレーム部26、鉛直フレーム部24、上フレーム部28及び第2突出部32の内部が連通するように一体で中空状に形成される。
縫製機構18は、モータ(駆動源)34と、2本のミシン針(針)36a、36bと、前記ミシン針36a、36bに対向して配設されるポストベッド38と、モータ34の駆動力を前記ミシン針36a、36bへと伝達する第1動力伝達機構40と、前記モータ34の駆動力を前記ポストベッド38に収容される2個のルーパー42a、42bへと伝達する第2動力伝達機構44とを備える。
モータ34は、例えば、通電作用下に回転駆動する駆動軸46を有し、ケーシング16における上フレーム部28の先端側(矢印B1方向)に収容され、前記駆動軸46が先端側となり水平となる状態で配置されている。そして、モータ34の駆動軸46は、その先端が継手48を介して後述する第1動力伝達機構40の第1従動軸56と接続される。
ミシン針36a、36bは、鉛直方向(矢印A1、A2方向)に延在すると共に水平方向(矢印B1、B2方向)へ離間して平行に設けられ、その上端が針ホルダ50に保持されると共に、前記針ホルダ50の下方(矢印A2方向)へ向けて突出するように設けられる。そして、各ミシン針36a、36bは、その図示しない針孔に縫製用糸52a、52bがそれぞれ挿通される。
そして、2本のミシン針36a、36bを含む針ホルダ50は、ケーシング16の第2突出部32の下端に臨む位置に配置され、後述する第1動力伝達機構40の往復移動軸100の下端に連結される。
ポストベッド38は、中空状に形成されケーシング16における第1突出部30の内部に設けられ、その内部には2個のルーパー42a、42b及び第2動力伝達機構44の一部が収容されている。
ルーパー42a、42bは、第1突出部30の上端に水平方向に沿って略平行となるように設けられ、ポストベッド38の内部で回転軸54を介して回転自在に支持され、その幅方向外方には、回転方向に沿って突出するように設けられた爪部(図示せず)を有している。そして、2個のルーパー42a、42bは、2本のミシン針36a、36bにそれぞれ臨むように配置され、その爪部を先頭として回転してインストルメントパネル12の一端面から刺入された前記ミシン針36a、36bの先端が他端面側から突出した際に該爪部が縫製用糸52a、52bに引っ掛かる。
第1動力伝達機構40は、ケーシング16において上フレーム部28及び第2突出部32の内部に収容され、モータ34の駆動軸46に連結される第1従動軸56と、該第1従動軸56と平行に設けられ第1伝達ベルト58を介して前記第1従動軸56から駆動力の伝達される第2従動軸(シャフト)60と、前記第2従動軸60に接続されて前記駆動力をミシン針36a、36bへと伝達するエキセントリック機構62とを備える。
第1及び第2従動軸56、60は、金属製材料から形成され、ケーシング16における上フレーム部28に収容され、前記第1従動軸56が継手48を介して駆動軸46と一直線状に接続されると共に、前記第2従動軸60が、前記第1従動軸56の下方(矢印A2方向)に所定距離だけ離間して略平行に配置される。また、第2従動軸60の基端側(矢印B2方向)は、上フレーム部28の基端近傍まで一直線状に延在している。そして、第1従動軸56の先端には円板状の第1プーリ64が設けられ、一方、第2従動軸60は、その先端に円板状の第2プーリ66が設けられると共に、基端に円板状の第3プーリ68が接続されて円環状の第2伝達ベルト70が装着される。
第1伝達ベルト58は、所定幅を有した円環状に形成され、第1プーリ64と第2プーリ66に対して掛け渡されている。これにより、モータ34の駆動軸46から第1従動軸56へと伝達された駆動力が、第1プーリ64、第1伝達ベルト58及び第2プーリ66を介して第2従動軸60へと伝達されて回転する。
エキセントリック機構62は、図1~図4Dに示されるように、第2従動軸60に固定されるエキセントリック部材72と、その一端が前記エキセントリック部材72に接続される連結ロッド74と、前記連結ロッド74の他端に接続される伝達軸76と、前記エキセントリック部材72に螺合される固定ねじ(締結部材)78とを含む。
エキセントリック部材72は、図2~図4Dに示されるように、軸中心L1に貫通する軸孔80を有した同芯円筒部(第1円筒部)82と、該同芯円筒部82に対して前記軸孔80の軸方向他方側(矢印B2方向、軸方向一端側)に突出形成され、且つ、前記軸中心L1に対して径方向に偏心した偏心円筒部(第2円筒部)84とを備え、前記同芯円筒部82及び前記偏心円筒部84は、図2に示される軸方向から見てそれぞれ断面円形状に形成される。
軸孔80は、軸方向(矢印B1、B2方向)に沿って一定径で第2従動軸60が挿通可能に形成され、同芯円筒部82から偏心円筒部84まで貫通すると共に、該第2従動軸60の外周径よりも大きな内周径で形成されている。そして、軸孔80の内周面と第2従動軸60の外周面との間には、径方向に所定間隔のクリアランスC(図3参照)を有している。
また、軸孔80は、同芯円筒部82の内部に形成される第1孔部86と、前記偏心円筒部84の内部に形成される第2孔部88とを有し、前記第1孔部86の一端がエキセントリック部材72の軸方向一端に開口し、前記第2孔部88の一端が前記エキセントリック部材72の軸方向他端に開口している。この際、軸孔80は、エキセントリック部材72の軸方向一端において同芯円筒部82の軸中心L1に開口し、軸方向他端において偏心円筒部84の軸中心L2から径方向へ偏心した位置に開口している(図2参照)。
さらに、エキセントリック部材72の軸方向他端側(矢印B2方向)となる第2孔部88の他端には、その内周面に対して径方向外側へ窪んだ環状溝90が形成され、この環状溝90には、リング状のクッション部材92が装着される。
クッション部材92は、例えば、ゴムやシリコーン等の非圧縮性の弾性材料(非圧縮性材料)から環状に形成され、その外周面が前記環状溝90の周面に当接するように装着され保持されると共に、内周面が第2従動軸60の外周面に摺接可能に設けられる。すなわち、クッション部材92は、第2孔部88の内周面に対して径方向内側へ突出するように設けられている。
上述したクッション部材92は、エキセントリック部材72側に設けられる場合に限定されるものではなく、第2孔部88内となる位置で第2従動軸60の外周面に設けられていてもよい。また、クッション部材92は、環状に形成される場合に限定されるものではなく、例えば、第2孔部88の内周面に沿って点在するように複数設けるようにしてもよい。
また、同芯円筒部82には、図3に示されるように、その外周面から径方向内側へ向けて貫通したねじ孔94を有し、前記ねじ孔94は、軸孔80と直交するように延在して該軸孔80まで貫通して形成され、前記外周面側から固定ねじ78が螺合自在に形成される。固定ねじ78は、例えば、外周面にねじが形成された略一定径の軸体からなり、ねじ孔94へ螺合されることで軸方向、軸孔80の軸線と直交する径方向に移動自在に設けられる。
そして、エキセントリック部材72の軸孔80に第2従動軸60が挿通された状態で、図示しない作業者がねじ孔94に螺合された固定ねじ78を螺回させ径方向内側、すなわち、前記第2従動軸60側へと移動させることで、前記固定ねじ78の先端が前記第2従動軸60の外周面に接触し、エキセントリック部材72と第2従動軸60との相対回転が規制され一体的に固定される。この際、エキセントリック部材72の軸孔80と第2従動軸60との間にクリアランスCを有した状態で固定される。この固定ねじ78は、第2従動軸60に対するエキセントリック部材72の回転を規制して固定するための固定手段として機能する。
連結ロッド74は、図1~図4Dに示されるように、鉛直方向(矢印A1、A2方向)に延在するように設けられ、その長手方向に沿った一端及び他端には、円環状に形成された第1及び第2円環部96、98をそれぞれ備えている。第1円環部96は、上方(矢印A1方向)に配置されエキセントリック部材72の偏心円筒部84が内部に挿通され、第2円環部98は、下方(矢印A2方向)に配置されて伝達軸76の基端が内部に挿入されている。
この連結ロッド74は、その第1円環部96がエキセントリック部材72の偏心円筒部84に対して回転自在に接続され、第2円環部98が伝達軸76に対して回転自在に接続される。これにより、連結ロッド74は、第2従動軸60と伝達軸76とを接続することで、該第2従動軸60に伝達された駆動力を前記伝達軸76へと伝達可能に構成される。
伝達軸76は、図1に示されるように、第2突出部32の内部において水平方向(矢印B1、B2方向)に延在し、その基端が連結ロッド74の第2円環部98に対して回転自在に支持され、先端には往復移動軸100が支持されている。この往復移動軸100は、第2突出部32の内部で鉛直方向(矢印A1、A2方向)に延在して下端に2個のミシン針36a、36bを保持した針ホルダ50が装着されている。
第2動力伝達機構44は、ケーシング16において下フレーム部26及び第1突出部30の内部に収容され、前記下フレーム部26に沿って延在する第3従動軸102を備えている。この第3従動軸102は、第2従動軸60と略平行に設けられ、その基端には円板状の第4プーリ104が接続され、先端には円板状の第5プーリ106が接続される。そして、第4プーリ104には、第2従動軸60に接続された第3プーリ68との間に第2伝達ベルト70が掛け渡される。これにより、モータ34の駆動力が、第1動力伝達機構40の第2従動軸60へと伝達された後、第3プーリ68、第2伝達ベルト70及び第4プーリ104を介して第3従動軸102へと伝達されて回転する。
また、第2動力伝達機構44は、第1突出部30内で第3従動軸102と略平行に設けられる第4従動軸108と、該第4従動軸108の基端に接続される第6プーリ110と第5プーリ106とに掛け渡される円環状の第3伝達ベルト112と、前記第4従動軸108に外嵌される第1ギア114と、前記第1ギア114に噛合される第2ギア116とを含む。
第4従動軸108は、第3従動軸102の先端側(矢印B1方向)において上方(矢印A1方向)へ所定距離だけ離間して略平行に設けられ、第1突出部30に対して回転自在に支持されている。
第1ギア114は、外周面に沿って複数の第1歯部(図示せず)を有しており、第6プーリ110に隣接して第4従動軸108の軸方向中央に設けられ、前記第4従動軸108と一体的に回転する。
第2ギア116は、第4従動軸108の上方に略平行に支持された回転軸54の軸方向中央に外嵌され、外周面に沿って形成された複数の第2歯部(図示せず)が、第1ギア114の第1歯部と噛合される。また、回転軸54の幅方向両端側には、第2ギア116を挟むように2個のルーパー42a、42bが設けられ、第1ギア114との噛合作用下に第2ギア116と共に回転軸54が回転することで、該回転軸54に外嵌された2個のルーパー42a、42bが一体的に回転する。
また、上述した縫製装置10は、縫製機構18及び移動用ロボット20が図示しない制御部に対して電気的に接続され、この制御部の制御作用下に動作する。
本発明の実施の形態に係る縫製装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
縫製機構18によって被縫製物であるインストルメントパネル12に対する縫製を行う際には、図示しない制御部の制御作用下に移動用ロボット20が作動し、その先端アーム22が前記インストルメントパネル12に接近して、該インストルメントパネル12において縫製のなされる縫製ラインをポストベッド38(ルーパー42a、42b)とミシン針36a、36bとで挟む位置とする。すなわち、2個のルーパー42a、42bと2本のミシン針36a、36bとをインストルメントパネル12を間にして上下(矢印A1、A2方向)に対向させる。なお、縫製用糸52a、52bはミシン針36a、36bの針孔(図示せず)へと予め通されている。
次に、図示しない制御部からの制御信号に基づいてモータ34を駆動させ、前記モータ34の駆動軸46が回転すると同時に、第1従動軸56及び第1プーリ64が回転し、それに伴って、第1伝達ベルト58が周回動作することで第2プーリ66と共に第2従動軸60が従動回転する。
また、第2従動軸60と共にエキセントリック部材72が一体的に回転し、該エキセントリック部材72は同芯円筒部82が前記第2従動軸60と同軸状で軸中心L1を中心として回転すると共に、図2及び図4A~図4Dに示されるように、偏心円筒部84が前記第2従動軸60から径方向外側に偏心した位置を旋回する。そのため、連結ロッド74の第1円環部96が偏心円筒部84と共に第2従動軸60の軸中心L1に対して偏心した位置を旋回する略楕円形状の軌跡で移動し、それに伴って、前記連結ロッド74の全体が略楕円形状の軌跡で上下に往復しながら旋回動作することとなる。
この際、図3に示されるように、エキセントリック部材72の偏心円筒部84には、連結ロッド74の旋回動作に伴って、第1円環部96から第2円環部98側に向けて重力作用下に荷重Fが付与されることとなり、この荷重Fの付与によって前記偏心円筒部84が径方向内側へと押圧されて撓むことがある。その場合でも、偏心円筒部84には、その第2孔部88の内周面に非圧縮性材料からなる環状のクッション部材92が設けられているため、前記偏心円筒部84の変形による第2従動軸60との接触が確実に防止される。
より詳細には、第1円環部96から偏心円筒部84に対して荷重Fが付与された際、非圧縮性材料からなるクッション部材92の径方向への圧縮量が、前記第1円環部96(第2孔部88)の内周面と第2従動軸60の外周面との間のクリアランスCの径方向距離よりも小さくなるように設定することで、前記クッション部材92が径方向に圧縮された場合であっても、クリアランスCが完全になくなってしまうことがなく所定間隔に維持されることで前記偏心円筒部84と第2従動軸60との接触が防止される。
その結果、図1に示されるように、連結ロッド74の第2円環部98に支持された伝達軸76も同様に略楕円形状の軌跡で旋回動作し、それに伴って、前記伝達軸76が1回転することに同期して往復移動軸100が上下に1往復する。そして、往復移動軸100と共に針ホルダ50に保持されたミシン針36a、36bも同時に上下に1往復する。
また、第2従動軸60と共に第3プーリ68が回転することで、該第3プーリ68に掛け渡された第2伝達ベルト70が周回動作して第4プーリ104を介して第3従動軸102が従動回転すると共に、該第3従動軸102に設けられた第5プーリ106に掛け渡された第3伝達ベルト112が周回動作する。
これに伴い、第6プーリ110、第4従動軸108及び第1ギア114が従動回転することで、第1ギア114の第1歯部に噛合された第2ギア116が従動回転することとなり、前記第2ギア116と共に回転軸54に固定された2個のルーパー42a、42bが一体的に回転する。なお、2個のルーパー42a、42bは同期して回転すると共に、例えば、2本のミシン針36a、36bが1往復する間に1回転する。
そして、ミシン針36a、36bは、最も上方に位置した上死点から下方に向かう往路を進行する最中、インストルメントパネル12の上面側から刺入され、最も下方に位置した下死点に到達したときには、その先端が前記インストルメントパネル12の下面から突出すると共に、ポストベッド38の内部へ進入することで、前記ミシン針36a、36bに挿通された縫製用糸52a、52bがインストルメントパネル12を貫通する。その後、ミシン針36a、36bは、下死点から上死点に向かう復路を進行し、その最中にポストベッド38及びインストルメントパネル12から離脱する。
この際、インストルメントパネル12は硬質な樹脂製材料から形成されていることが多く、前記インストルメントパネル12にミシン針36a、36bを貫通させる際、上方へと反力(荷重)が生じることとなり、この反力が往復移動軸100、伝達軸76を介して連結ロッド74が上方(矢印A1方向)へと付勢されることとなる。このような場合でも、エキセントリック部材72の偏心円筒部84には、その第2孔部88の内周面に非圧縮性材料からなる環状のクッション部材92が設けられているため、連結ロッド74の第1円環部96から前記偏心円筒部84へと付与される荷重に起因した偏心円筒部84と第2従動軸60との接触が確実に防止される。
また、縫製用糸52a、52bがインストルメントパネル12を貫通した際、ルーパー42a、42bの爪部(図示せず)がミシン針36a、36b側となる上死点に到達し、前記縫製用糸52a、52bが前記爪部に引っ掛かった状態でルーパー42a、42bが回転することで下方へと引っ張られて、インストルメントパネル12の下面側でループ部を形成する。
このループ部には、次回のミシン針36a、36bの刺入時(ルーパー42a、42bの回転時)に引っ張られた縫製用糸52a、52bが挿入される。移動用ロボット20が適宜動作することで縫製機構18をインストルメントパネル12に対して相対的に平行移動させながらミシン針36a、36bの往復動作及びルーパー42a、42bの回転を繰り返すことにより、複数のループ部同士が連なって縫製がなされる。
一方、インストルメントパネル12の上面側では、その縫製ライン上に直線状に連なる縫い目が形成される。
以上のように、本実施の形態では、被縫製物となるインストルメントパネル12の縫製を行う縫製装置10において、2本のミシン針36a、36bを駆動するための縫製機構18を備え、この縫製機構18は、通電作用下に回転駆動するモータ34と、該モータ34の駆動軸46に第1従動軸56を介して接続され回転する第2従動軸60と、該第2従動軸60に固定され前記第2従動軸60の回転運動を前記ミシン針36a、36bの上下運動へと変換可能なエキセントリック部材72とを備えており、前記エキセントリック部材72において前記第2従動軸60の挿通される第2孔部88と前記第2従動軸60との間にクッション部材92を設けている。
従って、モータ34の駆動作用下に第2従動軸60及びエキセントリック部材72が回転し、該エキセントリック部材72に第1円環部96が接続されミシン針36a、36bを保持した連結ロッド74が上下に往復動作する際、前記第1円環部96から前記エキセントリック部材72へと付与される前記第2従動軸60の軸方向と略直交方向となる重量方向下方への荷重Fをクッション部材92によって好適に吸収可能としている。
その結果、連結ロッド74が上下に往復動作する際に生じる荷重Fがエキセントリック部材72へと付与され偏心円筒部84が第2従動軸60側へ押圧され変形した場合であっても、前記エキセントリック部材72における軸孔80と第2従動軸60の外周面との接触をクッション部材92によって防止することで、接触に起因した前記第2従動軸60の摩耗(フレッチング)が抑制され耐久性の向上を図ることが可能となる。これにより、エキセントリック部材72及び第2従動軸60の部品交換やメンテナンス工数を削減することが可能となる。
また、エキセントリック部材72は、固定される第2従動軸60の軸中心L1と同軸状に形成される同芯円筒部82と、該同芯円筒部82に対して前記第2従動軸60の軸方向他方側(矢印B2方向)に設けられ前記軸中心L1に対して径方向へ偏心した偏心円筒部84とを備えており、クッション部材92を、連結ロッド74の第1円環部96が接続される前記偏心円筒部84に設けている。
そのため、連結ロッド74が上下に往復動作してミシン針36a、36bを上下に往復動作させる際に、第1円環部96から偏心円筒部84へと荷重Fが付与された場合であっても、クッション部材92によって好適に偏心円筒部84と第2従動軸60との接触を防止して摩耗の発生を回避することができる。
さらにまた、エキセントリック部材72と第2従動軸60とが、同芯円筒部82に設けられ前記第2従動軸60の軸方向と直交方向から締結される固定ねじ78によって固定されているため、前記エキセントリック部材72と前記第2従動軸60とをより強固に固定することができ、それに伴って、前記エキセントリック部材72と前記第2従動軸60との接触をより一層抑制して摩耗の低減を図ることができる。
またさらに、クッション部材92を環状に形成し、偏心円筒部84内となる第2孔部88の内周面に装着することで、前記第2孔部88の内周面と該第2孔部88に挿通される第2従動軸60との接触を全周にわたって確実に防止することが可能となる。
また、クッション部材92を、ゴムやシリコーン等の非圧縮性の弾性材料から形成することで、連結ロッド74の第1円環部96からエキセントリック部材72の偏心円筒部84へと付与される荷重Fを好適に吸収することができ、前記偏心円筒部84と第2従動軸60との間のクリアランスCを常に維持することで接触を防止することができる。
なお、本発明に係る縫製装置に用いられる駆動装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…縫製装置 16…ケーシング
18…縫製機構 34…モータ
36a、36b…ミシン針 38…ポストベッド
42a、42b…ルーパー 56…第1従動軸
60…第2従動軸 62…エキセントリック機構
72…エキセントリック部材 74…連結ロッド
78…固定ねじ 80…軸孔
92…クッション部材

Claims (4)

  1. 被縫製物を縫製する縫製装置に用いられ針を駆動するための駆動装置であって、
    通電作用下に回転駆動する駆動源と、
    前記駆動源に接続されて回転するシャフトと、
    前記シャフトに固定され該シャフトの回転運動を前記針の上下運動へと変換するエキセントリック部材と、
    を備え、
    前記エキセントリック部材と前記シャフトとの間には、前記エキセントリック部材に付与される前記シャフトの軸方向と略直交方向への荷重を吸収するクッション部材を備え、
    前記エキセントリック部材は、前記シャフトの軸中心と同軸状に形成される第1円筒部と、
    前記第1円筒部に対して前記シャフトの軸方向一端側に設けられ、前記シャフトの軸中心に対して径方向へ偏心した第2円筒部と、
    を有し、
    前記クッション部材は前記第2円筒部に設けられる、縫製装置に用いられる駆動装置。
  2. 請求項記載の駆動装置において、
    前記エキセントリック部材と前記シャフトとが前記第1円筒部に設けられた締結部材によって固定される、縫製装置に用いられる駆動装置。
  3. 請求項1又は2記載の駆動装置において、
    前記クッション部材は環状に形成される、縫製装置に用いられる駆動装置。
  4. 請求項1~のいずれか1項に記載の駆動装置において、
    前記クッション部材は非圧縮性材料から形成される、縫製装置に用いられる駆動装置。
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