JP7240669B2 - インピーダンス測定のための標準試料 - Google Patents
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Description
標準試料とは、インピーダンスが既知の試料である。したがって、標準試料のインピーダンスを測定系によって測定したときに、既知のインピーダンスの値が得られるなら、測定系が正常に動作していることを確認できる。このような確認の後に、測定対象のインピーダンスを測定系で測定することにより、測定対象の正確なインピーダンスを測定することができる。
一つの実施形態では、前記基板が、前記素子を収容する凹部を有し、前記凹部内に前記素子が埋設されている。前記標準試料は、前記凹部内に配置され、前記凹部内の前記素子と前記電極とを接続する接続部材をさらに含む。前記接続部材は、前記電極の表面に対して前記基板の主面に直交する方向に突出していない。
一つの実施形態では、前記接続部材が、前記凹部内に配置された半田を含む。
一つの実施形態では、前記電極の重心位置から偏心した位置に前記凹部が配置されている。ただし、前記凹部は、前記電極の重心位置に配置されてもよい。
一つの実施形態では、前記電極の外縁が、当該電極の重心位置から離れる方向に突出した凸形状部を有し、前記凸形状部に前記凹部が配置されている。
前記標準試料は、前記凹部内に配置され前記凹部内の前記少なくとも一つの素子と前記第1電極とを接続する第1接続部材と、前記凹部内に配置され前記凹部内の前記少なくとも一つの素子と前記第2電極とを接続する第2接続部材と、をさらに含んでもよい。この場合に、前記第1接続部材が、前記第1電極の表面に対して、前記基板の前記第1主面に直交する方向に突出しておらず、前記第2接続部材が、前記第2電極の表面に対して、前記基板の前記第2主面に直交する方向に突出していないことが好ましい。前記第1電極の外縁の内方に前記凹部が配置されていてもよい。前記第1接続部材が、前記凹部の内壁に形成された導体膜を含んでもよい。前記第1接続部材が、前記凹部内に配置された半田を含んでもよい。前記第1電極の重心位置から偏心した位置に前記凹部が配置されていてもよい。前記第1電極の外縁が、当該第1電極の重心位置から離れる方向に突出した凸形状部を有し、前記凸形状部に前記凹部が配置されていてもよい。
一つの実施形態では、前記少なくとも一つの素子が、前記貫通孔内において、前記基板の厚み方向に配列して互いに結合された少なくとも2つの素子を含む。
一つの実施形態では、前記素子が、前記段部に対して前記基板の厚み方向一方側に位置する第1素子と、前記段部に対して前記基板の厚み方向他方側に位置する第2素子とを含む。
一つの実施形態では、前記素子が、前記凹部内において、前記基板の主面に平行な方向に配列して互いに結合された少なくとも2つの素子を含む。
一つの実施形態では、前記基板に複数の前記凹部(たとえば貫通孔)が形成されている。
一つの実施形態では、前記素子がそれぞれ端子を有しており、前記素子が、前記凹部内において前記端子を互いに直付けして結合した少なくとも2つの素子を含む。
一つの実施形態では、前記凹部が前記基板の主面に対して斜めに延びている。
一つの実施形態では、前記電極が、前記基板の主面において、複数の部分に分割されている。換言すれば、基板の主面に複数の前記電極が形成されている。
一つの実施形態では、複数の標準試料部品を基板の主面に直交する方向に積層して、標準試料(標準試料の組立体)が構成される。
一つの実施形態では、複数の標準試料部品を基板の主面に沿って組み合わせて、すなわち、平面的に組み合わせて、標準試料(標準試料の組立体)が構成される。
一つの実施形態では、前記素子が少なくともコンデンサを含む。
一つの実施形態では、前記素子が少なくともインダクタ(コイルなど)を含む。
一つの実施形態では、前記素子が、抵抗器と、前記抵抗器に直列または並列に接続されたコンデンサとを含む。
一つの実施形態では、複数の素子が並列に接続されて標準インピーダンス回路が構成される。
一つの実施形態では、複数の素子が直並列接続されて標準インピーダンス回路が構成される。
図1は、インピーダンスを測定するための測定系の構成を説明するためのブロック図である。
測定システム1は、測定器11と、測定治具14と、制御装置10とを含む。この測定システム1は、この実施形態では、測定治具14に保持された測定対象20のインピーダンスを測定する。この測定システム1は、測定器11に、同軸ケーブル4を介して測定治具14を接続して構成されている。測定器11が出力するデータは、制御装置10に入力される。
測定治具14は、内部に測定対象20を収容して保持している保持容器21と、この保持容器21の上部開口を閉じる蓋22とを含む。保持容器21の内部には測定対象20が収容されている。保持容器21内には、測定対象20を加熱するためのヒータ23が配置されている。そのヒータ23に対して、リード線24によって電力が供給される。リード線24は、蓋22を通して測定治具14外に引き出され、ヒータ23を制御するための温度調節器16に接続されている。この温度調節器16によるヒータ23の制御のために、保持容器21内には、測定対象20の温度を検出する熱電対25が導入されている。測定対象20の温度はヒータ23の表面温度と同等とみなせるので、熱電対25は、ヒータ23の表面に接触するように配置されてもよい。
制御装置10は、たとえば、パーソナルコンピュータからなる。制御装置10には、測定器11および温度調節器16が接続されている。制御装置10は、これらを制御することにより、測定器11によって測定対象20を測定させながら測定器11が出力する測定結果データを取得する測定制御とを実行する。
測定治具14は、測定対象20を収容する保持容器21と、この保持容器21の開口21aを閉じる蓋22と、測定対象20を支持する支持アセンブリ32と、測定対象20に異なる位置で接触する第1電極リードE1および第2電極リードE2とを含む。
下支持プレート37の下面には、保持容器21の中心軸線上に第2電極リードE2が固定されている。第2電極リードE2は、測定対象20に下方から接触する接点E2aを上端に有している。下支持プレート37の上面中央部には、凹所(この実施形態では平面視円形の凹所)が形成されている。この凹所内に板状のヒータ23が配置されている。第2電極リードE2の接点E2aは、凹所の中央位置で下支持プレート37を貫通し、さらに、ヒータ23の中央位置を貫通してその上面から上方に突出している。この接点E2a上に測定対象20が配置される。ヒータ23は、たとえば、シリコンラバーヒータまたはセラミックヒータからなる。下支持プレート37は、測定対象20を支持する測定対象支持部材の一例である。そして、凹所内に測定対象20を配置する測定対象配置位置が設定されている。凹所は、測定対象20を支持する対象支持部であり、その底面(より正確にはヒータ23の表面)は、測定対象20を支持する支持面である。
測定治具14は、さらに、第1同軸ケーブル41、第2同軸ケーブル42、第3同軸ケーブル43および第4同軸ケーブル44を含む。これらの同軸ケーブル41~44は、芯線41a~44aと、この芯線41a~44aを取り囲むシールド線41b~44bと、芯線41a~44aおよびシールド線41b~44bの間を絶縁する絶縁体41c~44cとを含む。芯線41a~44aは、たとえば、銅撚線またはステンレス線からなる。シールド線41b~44bは、たとえば、銅撚線またはステンレス線からなる。絶縁体41c~44cは、たとえば、PTFE、ポリイミドまたはセラミックスからなる。たとえば、測定治具14を250℃以上の耐熱仕様とする場合には、芯線およびシールド線をステンレスとし、それらの間の絶縁体をポリイミドとしてもよい。
第1同軸ケーブル41および第2同軸ケーブル42は、上支持プレート36に形成された貫通孔(図示省略)を貫通しており、それらの上端は、蓋22を貫通するフィードスルー(同軸)46,47にそれぞれ結合され、かつ支持されている。第3同軸ケーブル43および第4同軸ケーブル44は、下支持プレート37に形成された貫通孔(図示省略)を貫通し、さらに上支持プレート36に形成された貫通孔(図示省略)を貫通しており、それらの上端は、蓋22を貫通するフィードスルー(同軸)48,49にそれぞれ結合され、かつ支持されている。フィードスルー(同軸)46~49は、絶縁型であり、芯線部のみならずシールド部も蓋22から絶縁された状態で、蓋22を貫通して当該蓋22に固定されている。
このような標準試料51は、測定治具14内に配置され、第1電極リードE1の接点E1aを第1電極T1(または第2電極T2)に当接させ、かつ第2電極リードE2の接点E2aを第2電極T2(第1電極T1)に当接させた状態とされる。このとき、接点E1a,E2aは、貫通孔Hを回避した位置(典型的には、平面視における第1および第2電極T1,T2の重心位置)で、第1および第2電極T1,T2にそれぞれ接することが好ましい。この状態で、標準試料51に対するインピーダンス測定が行われる。その測定結果が、標準試料51に内蔵された標準インピーダンス回路の既知の値と整合すれば、測定系が正常に動作していることを確認することができる。このような確認の後に、測定対象20に対するインピーダンス測定を実施すれば、インピーダンスの正確な測定が可能になる。
第1および第2電極リードE1,E2の接点E1a,E2aは、図2に示すような形状である必要はない。とくに、接点E1a,E2aは、図2の場合よりも大きな面積で測定対象20の電極20a,20bに接するように構成されていてもよい。より具体的には、接点E1a,E2aは、電極20a,20bの全面に接触してもよいし、電極20a,20bよりも大きな面積を有していてもよい。また、測定対象20の電極20a,20bは、測定対象20の主面全域に亘って形成されていてもよい。
図10は、この発明の第5の実施形態に係る標準試料55の構成を説明するための断面図である。この実施形態では、基板Bに形成された貫通孔Hに、複数(図10の例では3個)の素子D1~D3が収容されている。複数の素子D1~D3は、この実施形態では直列接続されている。複数の素子D1~D3は、貫通孔Hの延びる方向、すなわち、第1主面Baに垂直(したがって第2主面Bbにも垂直)な縦方向に長手方向を整合させて縦配置されている。
図11は、この発明の第6の実施形態に係る標準試料56の構成を説明するための断面図である。この実施形態では、基板Bに形成された貫通孔Hに、複数(図11の例では3個)の素子D1~D3が収容されている。複数の素子D1~D3は、この実施形態では並列接続されている。複数の素子D1~D3は、貫通孔Hの延びる方向、すなわち、第1主面Baに垂直(したがって第2主面Bbにも垂直)な縦方向に長手方向を整合させて縦配置されている。
図12は、この発明の第7の実施形態に係る標準試料57の構成を説明するための断面図である。この実施形態では、基板Bに形成された貫通孔Hに、複数(図12の例では3個)の素子D1~D3が収容されている。複数の素子D1~D3は、この実施形態では、直並列接続されている。複数の素子D1~D3は、貫通孔Hの延びる方向、すなわち、第1主面Baに垂直(したがって第2主面Bbにも垂直)な縦方向に長手方向を整合させて縦配置されている。
貫通孔Hの横断面の形状は、並列接続された素子D2,D3に対応する領域と、当該並列接続された複数の素子D2,D3に直列接続された素子D1に対応する領域とでは異なっている。それに応じて、貫通孔Hの内壁には、領域間の境界位置に段部78が形成されている。この段部78は、複数の素子D1~D3の組立体を貫通孔Hに配置するときに、並列接続された素子D2,D3に当接し、それによって、組立体の位置決めに寄与する。それにより、組立性が向上する。
貫通孔Hは、第1主面Baから縦方向(第1主面Baに垂直な方向)に延びる第1部分Haと、第1主面Ba(または第2主面Bb)に垂直な方向から見る平面視において第1部分Haからずれた位置で第2主面Bbから縦方向(第2主面Bbに垂直な方向)に延びる第2部分Hbと、第1部分Haの下端(第1主面Baから遠い側の端)と第2部分Hbの上端(第2主面Bbから遠い側の端)との間を接続するように、横方向(第1主面Baおよび第2主面Bbに平行な方向)延びる第3部分Hcとを含む。第1素子D1は、第1部分Haに縦配置されており、第2素子D2は第2部分Hbに縦配置されており、第3素子D3は第3部分Hcに横配置されている。
貫通孔Hの内壁には、第1部分Haにおいて第1主面Baの近傍に第1電極T1に接合された第1導体膜M1(典型的には金属膜)が形成されており、第2部分Hbにおいて第2主面Bbの近傍に第2電極T2に接合された第2導体膜M2(典型的には金属膜)が形成されている。第3部分Hcには導体膜は形成されていない。第1導体膜M1と第2導体膜M2とは、互いに分離されている。
第1素子D1および第2素子D2は比較的小さい素子であるのに対して、第3素子D3は比較的大きな素子である。第3素子D3が横配置されていることによって、基板Bの厚さを小さくすることができる。
第1部分Haの内壁には第1導体膜M1(典型的には金属膜)が配置されている。第1導体膜M1は、第1電極T1に接続されている。さらに、第3部分Hcにおいて第1部分Haに臨む内壁には第2導体膜M2(典型的には金属膜)が配置されている。第2導体膜M2は、第1素子D1において第2素子D2とは反対側の端子に対向しており、図14の例では、当該端子に接触している。第1部分には半田85が配置され、この半田85は、第1部分Haの大部分を満たし、かつ第3部分Hcに入り込んでいて、第1導体膜M1および第2導体膜M2に接し、かつ第1素子D1の端子に接している。これにより、第1素子D1の端子は、半田85および主として第1導体膜M1を介して第1電極T1に電気的に接続されている。
この実施形態では、第1素子D1、第2素子D2および第3素子D3を横配列し、第1および第2主面Ba,Bbに平行な第3部分Hcに収容しているため、基板Bの厚さを小さくすることができる。
第1基板部品BAに形成された貫通孔が第1部分Haを形成している。第2基板部品BBの一主面には、第3部分Hcに対応した凹所94が形成されている。この凹所94と第1基板部品BAの一主面とによって、第3部分Hcが区画されている。凹所94は、一端部が第1基板部品BAに形成された貫通孔(第1部分Ha)に対向するように形成されている。凹所94の他端部の底面には、第2部分Hbに対応する貫通孔が形成されている。
金属ポスト93に代えて、第2部分Hbの内壁に形成された導体膜(典型的には金属膜)を設けてもよい。この場合には、第2電極T2には、第2部分Hbに連通する開口を設け、この開口から第2部分Hbの内部を通って第3部分Hcに達し、第3素子D3の端子に接合する半田を配置することが好ましい。その半田は、第2電極T2の表面から突出しないように配置することが好ましい。
図16は、複数の第1電極T1(T11,T12,T13)の配置例を示す平面図である。平面視における第2電極T2(T21,T22,T23)の形状および配置も実質的に同様である。この配置例では、第1電極T1は、平面視涙滴形に形成されており、その凸形状部に貫通孔H(H1,H2,H3)が配置されている。そして、複数の第1電極T1の凸形状部を基板B上の所定位置付近、たとえば基板Bの重心位置付近に集合させて、複数の第1電極T1が基板B上の当該所定位置まわりに均等配置されている。
測定治具14の接点E1aとして、複数の第1電極T1から選択した任意の2つに同時に接触可能な形状および大きさのものを用いてもよい。同様に、測定治具14の接点E2aとして、複数の第2電極T2から選択した任意の2つに同時に接触可能な形状および大きさのものを用いてもよい。たとえば、図16に参照符号101で示すように、2つの第1電極T1に接触する接点E1aと、対応する2つの第2電極T2に接触する接点E2aとを用いることにより、接点E1a,E2aによって、2つの素子D1,D2が並列接続される。それにより、接点E1a,E2aの間に、2つの素子D1,D2を並列接続した標準インピーダンス回路を形成することができ、その標準インピーダンス回路に対するインピーダンス測定を行うこともできる。
たとえば、図19に示すように、第1電極T1および第2電極T2を貫通する複数の貫通孔H(H1~H10)を形成し、これらの複数の貫通孔Hの一つ以上に素子D(D1~D10)を配置する設計を採用することもできる。図19の構成例では、円形の基板Bの主面に円形の電極T1,T2が同心配置されている。そして、電極T1,T2と同心の円周上に複数の貫通孔H1~H10が等間隔に配置されている。貫通孔H1~H10には、複数の素子D1~D10がそれぞれ埋設されている。この構成により、複数の素子D1~D10を並列接続した標準インピーダンス回路が第1および第2電極T1,T2の間に接続されることになる。素子Dの個数および種類を適切に選択することにより、多種類の標準インピーダンス回路を作製できる。一つの貫通孔Hに2つ以上の素子が埋設され、それらが直列接続、並列接続または直並列接続されていてもよい。
第1標準試料部品621は、ほぼ半円形の基板Bと、この基板Bの両主面にそれぞれ形成された電極T1,T2とを含む。電極T1,T2は、基板Bと同心のほぼ半円形に形成されている。この実施形態では、電極T1,T2は、基板Bよりも小径のほぼ半円形であり、したがって、その円弧部分は、基板Bの周縁から間隔を空けた内方に位置している。基板Bを貫通する貫通孔Hが形成されており、その貫通孔H内に一つまたは複数の素子D1が収容されている。ほぼ半円形の基板Bの弦に相当する辺110には、位置決め用の凸部111と、位置決め用の凹部112とが形成されている。凸部111は、辺110の一端部近傍に形成されており、当該辺110から外方に突出している。凹部112は、辺110の他端部近傍に形成されており、当該辺110から内方に窪んでいる。第2標準試料部品622も同様に構成されており、ほぼ半円形の基板Bの弦に相当する辺120には、第1標準試料部品621の凸部111に対応する位置に、当該凸部111と整合して嵌まり合う位置決め用の凹部122が形成されており、第1標準試料部品621の凹部112に対応する位置に、当該凹部112と整合して嵌まり合う位置決め用の凸部121が形成されている。これらの凸部111,121および凹部112,122を嵌め合わせて第1標準試料部品621および第2標準試料部品622を組み合わせることにより、円板状の標準試料62を組み立てることができる。
各標準試料部品631~634は、ほぼ矩形の基板Bと、この基板Bの両主面にそれぞれ形成された電極T1,T2とを含む。電極T1,T2は、この実施形態では、基板Bの両主面のほぼ全域にそれぞれ形成されており、したがって、ほぼ矩形に形成されている。基板Bを貫通する貫通孔Hが形成されており、その貫通孔H内に一つまたは複数の素子Dが収容されている。ほぼ矩形の基板Bの2辺(たとえば隣り合う2辺)には位置決め用の凸部131,132が形成されており、他の2辺(たとえば隣り合う2辺)には位置決め用の凹部133,134が形成されている。凸部131,132は、辺のほぼ中央部に形成されており、当該辺から外方に突出している。凹部133,134は、辺のほぼ中央部に形成されており、当該辺から内方に窪んでいる。複数の標準試料部品631~634の凸部131,132および凹部133,134を嵌め合わせて第1~第4標準試料部品631~634を組み合わせることにより、ほぼ矩形の標準試料63を組み立てることができる。
標準インピーダンス回路部品145は、回路基板150と、回路基板150に実装された一つ以上の素子D(D1~D4)とを含む。この実施形態では、複数の素子D1~D4が回路基板150上に実装されて標準インピーダンス回路を形成している。回路基板150は、第1端子151および第2端子152を有している。これらの第1端子151および第2端子152の間に、標準インピーダンス回路が形成されている。標準インピーダンス回路部品145は、第1端子151を第1主面Ba側に配置し、第2端子152を第2主面Bb側に配置した姿勢で、素子実装面140に対向し、当該素子実装面140に固定されている。
標準インピーダンス回路部品145の第1端子151は、第1導体膜M1に半田85によって接合されている。半田85は、第1電極T1から突出しないように配置されている。標準インピーダンス回路部品145の第2端子152は、第2導体膜M2に半田86によって接合されている。半田86は、第2電極T2から突出しないように配置されている。こうして、第1電極T1および第2電極T2の間に、標準インピーダンス回路部品145が接続されている。
第1導体膜M1と第3導体膜M3との間に2つの素子D1,D2が接続されている。素子D1,D2は、半田851,852により第1導体膜M1にそれぞれ接合されている。半田851,852は、第1電極T1から突出しないように配置されている。また、素子D1,D2は、半田871,872により第3導体膜M3にそれぞれ接合されている。
以上、この発明の具体的な実施形態について説明してきたが、この発明は、さらに他の形態で実施することができる。たとえば、前述の実施形態では、基板の両主面に第1電極および第2電極を配置した標準試料について説明したが、第1電極および第2電極の配置は、測定治具の接点の配置に従う。したがって、基板の一方の主面に第1電極および第2電極が配置されてもよい。
また、前述の実施形態では、標準インピーダンス回路を構成する素子の例として、抵抗器およびコンデンサを示したが、他の素子の例として、インダクタ(コイルなど)を挙げることができる。すなわち、インダクタを単独で、または他の素子と組み合わせて標準インピーダンス回路を構成してもよい。
14 :測定治具
20 :測定対象
51~64 :標準試料
81~86 :半田
145 :標準インピーダンス回路部品
621 :第1標準試料部品
622 :第2標準試料部品
631 :第1標準試料部品
632 :第2標準試料部品
633 :第3標準試料部品
634 :第4標準試料部品
851,852,861,862,871,872 :半田
B,B1,B2,B3 :基板
BA :第1基板部品
BB :第2基板部品
Ba :第1主面
Bb :第2主面
C :切り欠き
D,D1~D4 :素子
E1 :第1電極リード
E1a :接点
E2 :第2電極リード
E2a :接点
H,H1,H2,H3 :貫通孔
M1 :第1導体膜
M2 :第2導体膜
T1 :第1電極
T2 :第2電極
Claims (7)
- インピーダンス測定のための標準試料であって、
第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面とを有する基板と、
前記基板に形成された第1電極および第2電極と、
前記基板に埋設されて前記第1電極および前記第2電極の間に接続され、標準インピーダンス回路を構成するための少なくとも一つの素子と、
を含み、
前記第1電極が、前記基板の前記第1主面に形成されており、
前記第2電極が、前記基板の前記第2主面に形成されており、
前記基板が、前記少なくとも一つの素子を収容する凹部を有し、前記凹部内に前記少なくとも一つの素子が埋設されており、前記凹部が、前記基板の前記第1主面および前記第2主面を貫通する貫通孔であり、
前記凹部内に配置され前記凹部内の前記少なくとも一つの素子と前記第1電極とを接続する第1接続部材と、前記凹部内に配置され前記凹部内の前記少なくとも一つの素子と前記第2電極とを接続する第2接続部材と、をさらに含み、
前記第1接続部材が、前記第1電極の表面に対して、前記基板の前記第1主面に直交する方向に突出しておらず、
前記第2接続部材が、前記第2電極の表面に対して、前記基板の前記第2主面に直交する方向に突出しておらず、
前記第1電極の外縁の内方に前記凹部が配置されている、標準試料。 - 前記第1接続部材が、前記凹部の内壁に形成された導体膜を含む、請求項1に記載の標準試料。
- 前記第1接続部材が、前記凹部内に配置された半田を含む、請求項1または2に記載の標準試料。
- 前記第1電極の重心位置から偏心した位置に前記凹部が配置されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の標準試料。
- 前記第1電極の外縁が、当該第1電極の重心位置から離れる方向に突出した凸形状部を有し、前記凸形状部に前記凹部が配置されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の標準試料。
- 前記少なくとも一つの素子が、前記貫通孔内において、前記基板の厚み方向に配列して互いに結合された少なくとも2つの素子を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の標準試料。
- 前記貫通孔が、前記基板の厚み方向の途中に段部を有する、請求項6に記載の標準試料。
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