JP2021001810A - インピーダンス測定のための標準試料 - Google Patents

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Abstract

【課題】インピーダンス測定のための標準試料を提供する。【解決手段】インピーダンス測定のための標準試料51は、基板Bと、基板Bの主面Ba,Bbに形成された第1電極T1および第2電極T2と、基板Bに埋設された少なくとも一つの素子D1〜D4とを含む。素子D1〜D4は、第1電極T1および第2電極T2の間に接続され、標準インピーダンス回路を構成する。基板Bは、素子D1〜D4を収容する貫通孔Hを有し、貫通孔H内に素子D1〜D4が埋設されている。貫通孔Hの側壁75に、第1および第2電極T1,T2にそれぞれ接続された導体膜M1,M2が形成されている。素子D1〜D4の端子は、半田85,86によって導体膜M1,M2に接続されている。半田85,86は、電極T1,T2から突出しないように貫通孔H内に配置されている。【選択図】図4

Description

この発明は、インピーダンス測定のための標準試料に関する。
特許文献1は、固体電解質等の測定対象のインピーダンスを測定するための測定系を開示している。同文献に説明されているように、インピーダンスの測定は、測定器の仕様のみならず、測定系の構成の影響を受けやすい。したがって、測定対象のインピーダンスを測定する前に、測定系が正常に動作していることを確認できれば便利である。
特開2017−49148号公報
そこで、この発明の一実施形態は、インピーダンス測定のための標準試料を提供する。
標準試料とは、インピーダンスが既知の試料である。したがって、標準試料のインピーダンスを測定系によって測定したときに、既知のインピーダンスの値が得られるなら、測定系が正常に動作していることを確認できる。このような確認の後に、測定対象のインピーダンスを測定系で測定することにより、測定対象の正確なインピーダンスを測定することができる。
この発明の一実施形態は、インピーダンス測定のための標準試料を提供する。標準試料は、基板と、前記基板の主面に形成された第1電極および第2電極と、前記基板に埋設されて前記第1電極および前記第2電極の間に接続され、標準インピーダンス回路を構成するための少なくとも一つの素子と、を含む。
一つの実施形態では、前記基板が、前記素子を収容する凹部を有し、前記凹部内に前記素子が埋設されている。前記標準試料は、前記凹部内に配置され、前記凹部内の前記素子と前記電極とを接続する接続部材をさらに含む。前記接続部材は、前記電極の表面に対して前記基板の主面に直交する方向に突出していない。
一つの実施形態では、前記接続部材が、前記凹部の内壁に形成された導体膜を含む。導体膜は、典型的には金属膜である。ただし、導体膜は、非金属(たとえば燐)および/または半金属(たとえばホウ素)を構成元素として含んでいてもよい。前記導体膜は、メッキ層を含んでいてもよい。
一つの実施形態では、前記接続部材が、前記凹部内に配置された半田を含む。
一つの実施形態では、前記電極の外縁の内方に前記凹部が配置されている。
一つの実施形態では、前記電極の重心位置から偏心した位置に前記凹部が配置されている。ただし、前記凹部は、前記電極の重心位置に配置されてもよい。
一つの実施形態では、前記電極の外縁が、当該電極の重心位置から離れる方向に突出した凸形状部を有し、前記凸形状部に前記凹部が配置されている。
一つの実施形態では、前記基板が、第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面とを有する。前記第1電極が、前記基板の前記第1主面に形成されており、前記第2電極が、前記基板の前記第2主面に形成されている。前記凹部は、前記基板の前記第1主面および前記第2主面を貫通する貫通孔であってもよい。
一つの実施形態では、前記素子が、前記貫通孔内において、前記基板の厚み方向に配列して互いに結合された少なくとも2つの素子を含む。
一つの実施形態では、前記貫通孔が、前記基板の厚み方向の途中に段部を有する。
一つの実施形態では、前記素子が、前記段部に対して前記基板の厚み方向一方側に位置する第1素子と、前記段部に対して前記基板の厚み方向他方側に位置する第2素子とを含む。
一つの実施形態では、前記素子が、前記凹部内において、前記基板の主面に平行な方向に配列して互いに結合された少なくとも2つの素子を含む。
一つの実施形態では、前記電極が、前記基板の主面の外縁から内方に後退した位置に外縁を有している。
一つの実施形態では、前記基板に複数の前記凹部(たとえば貫通孔)が形成されている。
一つの実施形態では、前記素子がそれぞれ端子を有しており、前記素子が、前記凹部内において前記端子を互いに直付けして結合した少なくとも2つの素子を含む。
一つの実施形態では、前記基板が、第1の基板部品と、前記第1の基板部品に貼り合わせた第2の基板部品とを含む。そして、前記第1の基板部品および前記第2の基板部品の少なくとも一方に前記凹部が形成されている。
一つの実施形態では、前記凹部が前記基板の主面に対して斜めに延びている。
一つの実施形態では、前記電極が、前記基板の主面において、複数の部分に分割されている。換言すれば、基板の主面に複数の前記電極が形成されている。
一つの実施形態では、複数の標準試料部品を組み合わせて標準試料(標準試料の組立体)が構成される。
一つの実施形態では、複数の標準試料部品を基板の主面に直交する方向に積層して、標準試料(標準試料の組立体)が構成される。
一つの実施形態では、複数の標準試料部品を基板の主面に沿って組み合わせて、すなわち、平面的に組み合わせて、標準試料(標準試料の組立体)が構成される。
一つの実施形態では、前記素子が少なくとも抵抗器を含む。
一つの実施形態では、前記素子が少なくともコンデンサを含む。
一つの実施形態では、前記素子が少なくともインダクタ(コイルなど)を含む。
一つの実施形態では、前記素子が、抵抗器と、前記抵抗器に直列または並列に接続されたコンデンサとを含む。
一つの実施形態では、複数の素子が直列に接続されて標準インピーダンス回路が構成される。
一つの実施形態では、複数の素子が並列に接続されて標準インピーダンス回路が構成される。
一つの実施形態では、複数の素子が直並列接続されて標準インピーダンス回路が構成される。
この発明により、インピーダンス測定のための標準試料を提供できる。
図1は、インピーダンスを測定するための測定系の構成を説明するためのブロック図である。 図2は、前記測定系における測定治具の構成例を説明するための図解的な縦断面図である。 図3は、この発明の第1の実施形態に係る標準試料の平面図である。 図4は、図3の線IV−IVにおける断面構造を示す断面図である。 図5は、標準インピーダンス回路の回路構成例を示す電気回路図である。 図6は、前記標準試料の貫通孔内における素子の配置例を示す。 図7は、この発明の第2の実施形態に係る標準試料の平面図である。 図8は、この発明の第3の実施形態に係る標準試料の図解的な断面図である。 図9は、この発明の第4の実施形態に係る標準試料の構成を説明するための図解的な断面図である。 図10は、この発明の第5の実施形態に係る標準試料の構成を説明するための断面図である。 図11は、この発明の第6の実施形態に係る標準試料の構成を説明するための断面図である。 図12は、この発明の第7の実施形態に係る標準試料の構成を説明するための断面図である。 図13は、この発明の第8の実施形態に係る標準試料の構成を説明するための断面図である。 図14は、この発明の第9の実施形態に係る標準試料の構成を説明するための断面図である。 図15は、この発明の第10の実施形態に係る標準試料の構成を説明するための断面図である。 図16は、複数の第1電極の配置例を示す平面図である。 図17は、2個の素子を設ける場合の電極配置例を示す平面図である。 図18は、4個の素子を設ける場合の電極配置例を示す平面図である。 図19は、電極に複数の貫通孔を形成した構成例を示す平面図である。 図20は、この発明の第11の実施形態に係る標準試料の構成を説明するための断面図である。 図21は、この発明の第12の実施形態に係る標準試料の構成を説明するための平面図である。 図22Aおよび図22Bは、この発明の第13の実施形態に係る標準試料の構成を説明するための平面図である。 図23は、この発明の第14の実施形態に係る標準試料の構成を説明するための平面図である。 図24は、図23の構成の側面図である。 図25は、第14実施形態の変形例を示す側面図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、インピーダンスを測定するための測定系の構成を説明するためのブロック図である。
測定システム1は、測定器11と、測定治具14と、制御装置10とを含む。この測定システム1は、この実施形態では、測定治具14に保持された測定対象20のインピーダンスを測定する。この測定システム1は、測定器11に、同軸ケーブル4を介して測定治具14を接続して構成されている。測定器11が出力するデータは、制御装置10に入力される。
測定器11は、自動平衡ブリッジ法によって測定対象20のインピーダンスを測定するための装置であってもよい。また、測定器11は、周波数応答解析によって測定対象20のインピーダンスを測定するための装置(FRA: Frequency Response Analyzer)であってもよい。
測定治具14は、内部に測定対象20を収容して保持している保持容器21と、この保持容器21の上部開口を閉じる蓋22とを含む。保持容器21の内部には測定対象20が収容されている。保持容器21内には、測定対象20を加熱するためのヒータ23が配置されている。そのヒータ23に対して、リード線24によって電力が供給される。リード線24は、蓋22を通して測定治具14外に引き出され、ヒータ23を制御するための温度調節器16に接続されている。この温度調節器16によるヒータ23の制御のために、保持容器21内には、測定対象20の温度を検出する熱電対25が導入されている。測定対象20の温度はヒータ23の表面温度と同等とみなせるので、熱電対25は、ヒータ23の表面に接触するように配置されてもよい。
測定治具14は、必要に応じて、冷却装置19によって冷却される。それによって、室温未満の温度での測定が可能になる。冷却装置19は、液体窒素などの冷媒を入れたステンレスデュワーであってもよい。冷却装置19で測定治具14を冷却する一方で、ヒータ23への通電を制御することによって、測定対象20の温度を正確に制御できる。
制御装置10は、たとえば、パーソナルコンピュータからなる。制御装置10には、測定器11および温度調節器16が接続されている。制御装置10は、これらを制御することにより、測定器11によって測定対象20を測定させながら測定器11が出力する測定結果データを取得する測定制御とを実行する。
図2は、測定治具14の構成例を説明するための図解的な縦断面図である。図2は、可能な限り多くの構成要素を表すために、一部の構成要素の配置を変更して表してあり、したがって、必ずしも厳密な構造を表すものではない。
測定治具14は、測定対象20を収容する保持容器21と、この保持容器21の開口21aを閉じる蓋22と、測定対象20を支持する支持アセンブリ32と、測定対象20に異なる位置で接触する第1電極リードE1および第2電極リードE2とを含む。
保持容器21は、この実施形態では、有底円筒状であり、上部に開口21aを有し、開口21aの周囲に外向きのフランジ21bが形成されている。蓋22は、その周縁部の下面をフランジに合わせて保持容器21に取り付けられる。蓋22とフランジの間には、シール部材としてのOリング33が挟み込まれる。蓋22とフランジ21bとがクランプ34によって固定され、それによって、保持容器21に蓋22が固定される。保持容器21、蓋22およびクランプ34は、たとえば、ステンレスからなる。Oリング33は、フッ素樹脂またはフッ素ゴムからなる。
支持アセンブリ32は、蓋22の下面に固定されており、蓋22を保持容器21に装着することによって、保持容器21内に収容されるように構成されている。支持アセンブリ32は、蓋22に固定され、保持容器21の軸線方向に沿って蓋22の下面側に直線状に延びた複数本(たとえば4本)の支柱35と、支柱35の途中部に固定された下支持プレート37と、下支持プレート37の上方で支柱35に沿って上下動可能に配置された上支持プレート36と、上支持プレート36と蓋22の下面との間において各支柱35に巻装されたコイルばね38と、下支持プレート37と上支持プレート36との間において各支柱35に螺合した丸ナット39とを含む。4本の支柱35は、容器の中心軸線まわりに等角度間隔をなすように配置されている。支柱35の外周に螺子35aが螺刻してあり、その螺子35aに丸ナット39が螺合している。コイルばね38は、上支持プレート36を丸ナット39に向かって、すなわち、下方に向けて付勢する。支柱35、コイルばね38および丸ナット39は、たとえばステンレスからなる。また、上支持プレート36および下支持プレート37は、たとえば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)またはセラミックスからなる。
上支持プレート36の下面には、保持容器21の中心軸線上に第1電極リードE1が固定されている。第1電極リードE1は、測定対象20に上方から接触する接点E1aを下端に有している。
下支持プレート37の下面には、保持容器21の中心軸線上に第2電極リードE2が固定されている。第2電極リードE2は、測定対象20に下方から接触する接点E2aを上端に有している。下支持プレート37の上面中央部には、凹所(この実施形態では平面視円形の凹所)が形成されている。この凹所内に板状のヒータ23が配置されている。第2電極リードE2の接点E2aは、凹所の中央位置で下支持プレート37を貫通し、さらに、ヒータ23の中央位置を貫通してその上面から上方に突出している。この接点E2a上に測定対象20が配置される。ヒータ23は、たとえば、シリコンラバーヒータまたはセラミックヒータからなる。下支持プレート37は、測定対象20を支持する測定対象支持部材の一例である。そして、凹所内に測定対象20を配置する測定対象配置位置が設定されている。凹所は、測定対象20を支持する対象支持部であり、その底面(より正確にはヒータ23の表面)は、測定対象20を支持する支持面である。
測定対象20の下面を第2電極リードE2の接点E2aに接触させて配置した状態で、上支持プレート36を下降させることにより、第1電極リードE1の接点E1aを測定対象20の上面に接触させることができる。具体的には、丸ナット39をまわして下方に移動させることにより、コイルばね38のばね力によって上支持プレート36が押し下げられ、第1電極リードE1の接点E1aが測定対象20の上面に達する。さらに、丸ナット39をまわして下方に移動させることにより、コイルばね38のばね力によって、第1電極リードE1の接点E1aが測定対象20の上面に押し付けられ、それによって、測定対象20の下面が第2電極リードE2の接点E2aに押し付けられる。
測定対象20は、たとえば、板状に形成されており、その上面および下面には電極20a,20bが予め形成されている。これらの電極20a,20bが、第1電極リードE1および第2電極リードE2の接点E2aに接触する。
測定治具14は、さらに、第1同軸ケーブル41、第2同軸ケーブル42、第3同軸ケーブル43および第4同軸ケーブル44を含む。これらの同軸ケーブル41〜44は、芯線41a〜44aと、この芯線41a〜44aを取り囲むシールド線41b〜44bと、芯線41a〜44aおよびシールド線41b〜44bの間を絶縁する絶縁体41c〜44cとを含む。芯線41a〜44aは、たとえば、銅撚線またはステンレス線からなる。シールド線41b〜44bは、たとえば、銅撚線またはステンレス線からなる。絶縁体41c〜44cは、たとえば、PTFE、ポリイミドまたはセラミックスからなる。たとえば、測定治具14を250℃以上の耐熱仕様とする場合には、芯線およびシールド線をステンレスとし、それらの間の絶縁体をポリイミドとしてもよい。
第1同軸ケーブル41の芯線41aの一端および第2同軸ケーブル42の芯線42aの一端は、第1電極リードE1にそれぞれ接続されている。第3同軸ケーブル43の芯線43aの一端および第4同軸ケーブル44の芯線44aの一端は、第2電極リードE2にそれぞれ接続されている。
第1同軸ケーブル41および第2同軸ケーブル42は、上支持プレート36に形成された貫通孔(図示省略)を貫通しており、それらの上端は、蓋22を貫通するフィードスルー(同軸)46,47にそれぞれ結合され、かつ支持されている。第3同軸ケーブル43および第4同軸ケーブル44は、下支持プレート37に形成された貫通孔(図示省略)を貫通し、さらに上支持プレート36に形成された貫通孔(図示省略)を貫通しており、それらの上端は、蓋22を貫通するフィードスルー(同軸)48,49にそれぞれ結合され、かつ支持されている。フィードスルー(同軸)46〜49は、絶縁型であり、芯線部のみならずシールド部も蓋22から絶縁された状態で、蓋22を貫通して当該蓋22に固定されている。
測定治具14の保持容器21内の雰囲気を制御するために、蓋22には、ガス導入管26および排気管27が取り付けられている。たとえば、排気管27を真空ポンプなどの排気設備(図示せず)に接続し、ガス導入管26を不活性ガスタンク等のガス供給源(図示せず)に接続することにより、保持容器21内の雰囲気を制御できる。ガス導入管26および排気管27には、この実施形態では、それぞれガスバルブ30,31が介装されている。
図3は、この発明の第1の実施形態に係る標準試料51の平面図である。また、図4は、図3の線IV−IVにおける断面構造を示す断面図である。標準試料51は、インピーダンスが既知の標準インピーダンス回路を内蔵した試料である。標準試料51は、前述の測定系において、測定対象20に代えて測定治具14内に配置することができ、当該測定系によってインピーダンスの測定が可能な形態を有している。具体的には、標準試料51は、下支持プレート37の凹所の測定対象配置位置に配置でき、その状態で第1電極リードE1の接点E1aおよび第2電極リードE2の接点E2aを接触させて、標準インピーダンス回路のインピーダンスを測定できるように設計されている。
より具体的に説明すると、標準試料51は、基板Bと、基板Bの主面に形成された電極T1,T2と、標準インピーダンス回路を構成する素子Dとを含む。電極は、基板Bの第1主面Baに形成された第1電極T1と、基板Bの第2主面Bbに形成された第2電極T2とを含む。基板Bは、絶縁基板であり、たとえばフッ素樹脂系基板であってもよい。電極T1,T2は、導体(典型的には金属)からなり、基板Bの主面に形成された導体膜(典型的には金属膜)で構成されている。この導体膜は、たとえば基板Bの主面に接する主体膜67(たとえば銅膜等の金属膜)と、主体膜67上に形成されたメッキ層68とを含む。メッキ層68は、電解メッキまたは無電解メッキによって形成されてもよい。メッキ層68は、金メッキ層、銅メッキ層およびニッケルメッキ層のうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。むろん、メッキ層68は、金、銅およびニッケル以外の金属を含んでいてもよいし、非金属および/または半金属を含んでいてもよい。たとえば、無電解メッキによって形成されるニッケルメッキ層は、燐等の非金属や、ホウ素等の半金属を構成元素として含む場合がある。
基板Bは、たとえば円板状に形成されている。基板Bの第1主面Baはたとえば円形である。基板Bの第2主面Bbは、たとえば円形である。第1主面Baおよび第2主面Bbを接続する側面Bcは、たとえば円筒面である。第1電極T1は、第1主面Baの外縁から内方に後退した位置に外縁を有していてもよい。第1電極T1は、第1主面Baと同心の円形に形成されていてもよい。同様に、第2電極T2は、第2主面Bbの外縁から内方に後退した位置に外縁を有していてもよい。第2電極T2は、第2主面Bbと同心の円形に形成されていてもよい。
基板Bの主面Ba,Bbには凹部が形成されている。この実施形態では、凹部は、基板Bを貫通する貫通孔Hである。貫通孔Hは、第1主面Baおよび第2主面Bbを貫通している。貫通孔Hは、この実施形態では、第1電極T1および第2電極T2を貫通している。換言すれば、貫通孔Hは、第1電極T1および第2電極T2の外縁の内方に形成されている。貫通孔Hは、基板Bの厚さ方向に延びて基板Bを貫通している。貫通孔Hは、この実施形態では、平面視において、基板Bの重心位置から偏心した位置に配置されている。さらに、この実施形態では、貫通孔Hは、平面視において、第1電極T1および第2電極T2の重心位置から偏心した位置に配置されている。より具体的には、第1電極T1および第2電極T2の外縁に近い位置に貫通孔Hが形成されている。貫通孔Hは、全体が第1電極T1および/または第2電極T2の内部領域に配置されている必要はなく、その一部が第1電極T1および/または第2電極T2の内部領域に配置され、一部が第1電極T1および/または第2電極T2の外部に配置されていてもよい。
貫通孔H内に素子D(D1〜D4)が埋設されている。この実施形態では、複数の素子D1〜D4が貫通孔Hに埋設されている。各素子D1〜D4は、素子本体71〜74と端子71a〜74a,71b〜74bとを有している。たとえば、素子D1〜D3は、抵抗器(たとえばチップ抵抗器)であってもよく、素子D4はコンデンサ(たとえばチップコンデンサ)であってもよい。
抵抗器D3およびコンデンサD4は、貫通孔H内で、基板Bの厚さ方向に長手方向を沿わせた姿勢で縦置きされている。抵抗器D3およびコンデンサD4は、基板Bの主面Ba,Bbに沿う方向に並列配置され、それぞれの端子73a,74a;73b,74b同士を接触させて、半田81;82によって並列接続されている。さらに、2つの抵抗器D1,D2は、基板Bの主面Ba,Bbに沿う方向に並列配置され、それぞれの端子71a,72a;71b,72b同士を接触させて、半田82;83によって並列接続されている。そして、抵抗器D3およびコンデンサD4の並列回路と、2の抵抗器D1,D2の並列回路とが、基板Bの厚さ方向に沿って縦列配置されている。そして、これらの並列回路が、端子71a,72aと端子73b,74bとを対向させて、半田82によって直列接続されている。すなわち、複数の素子D1〜D4の端子71a〜74a,71b〜74bを直付けして電気回路(標準インピーダンス回路)が形成されている。
標準インピーダンス回路の回路図例を図5に示す。2つの抵抗器D1,D2は、たとえばそれぞれ200Ωの抵抗値を有しており、それらが並列接続されて100Ωの電気抵抗を構成している。この電気抵抗に、コンデンサD4(たとえば68pF)および抵抗器D3(たとえば6.8kΩ)の並列回路が接続されて、直並列回路からなる標準インピーダンス回路が構成されている。
再び、図3および図4を参照して、貫通孔Hの側壁75において第1主面Baに近い位置には、第1導体膜M1(典型的には金属膜)が形成されている。第1導体膜M1は、第1電極T1に接続されている。第1導体膜M1は、第1主面Ba側のメッキ層68と一体的に形成されたメッキ層であってもよい。第1導体膜M1は、半田85(たとえばクリーム半田)を介して、抵抗器D3およびコンデンサD4の端子73a,74aならびにそれらを接続している半田81に接合されている。それにより、標準インピーダンス回路の一端が第1電極T1に接続されている。
貫通孔Hの側壁75において第2主面Bbに近い位置には、第2導体膜M2(典型的には金属膜)が形成されている。第2導体膜M2は第2電極T2に接続されている。第2導体膜M2は、第2主面Bb側のメッキ層68と一体的に形成されたメッキ層であってもよい。第2導体膜M2は、半田86(たとえばクリーム半田)を介して、2つの抵抗器D1,D2の端子71b,72bおよびそれらを接続している半田83に接合されている。それにより、標準インピーダンス回路の他端が第2電極T2に接続されている。
こうして、第1電極T1および第2電極T2の間に、標準インピーダンス回路が接続されている。半田81,85は、第1電極T1の表面よりも突出しないように配置されている。より具体的には、半田85の表面は、第1電極T1の表面が含まれる平面に対して、基板Bの内方(厚み内)に後退するように窪んだ表面を有している。同様に、半田83,86は、第2電極T2の表面よりも突出しないように配置されている。より具体的には、半田86の表面は、第2電極T2の表面が含まれる平面に対して、基板Bの内方(厚み内)に後退するように窪んだ表面を有している。
図6は、貫通孔H内の素子D1〜D4の配置例を示す。抵抗器D3は、たとえば、扁平な直方体形状(矩形板状)を有している。これに並列接続されるコンデンサD4は、たとえば、直方体形状を有している。コンデンサD4の側面と抵抗器D3の主面とが重ね合わせられ、端子73a,74a;73b,74b同士が直付けされる。2つの抵抗器D1,D2は、たとえば扁平な直方体形状(たとえば矩形板状)を有しており、実質的に同形同大である。これらの主面同士が重ね合わせられ、端子71a,72a;71b,72b同士が直付けされる。この2つの抵抗器D1,D2の並列回路と、コンデンサD4および抵抗器D3の並列回路とが端子同士を直付けして接合されることにより、組立体が構成されている。この組立体が、貫通孔H内に配置されている。
貫通孔Hは、コンデンサD4および抵抗器D3を収容する大径部76と、2つの抵抗器D1,D2を収容する小径部77とを有している。大径部76および小径部77は、いずれも円筒形状または多角筒形状であり、同心に配置されている。小径部77は、大径部76よりも小径である。大径部76と小径部77とは、段部78によって接続されている。段部78は、基板Bの主面Ba,Bbに沿っているが、これらの主面Ba,Bbに必ずしも平行である必要はない。小径部77は、組立体のコンデンサD4および抵抗器D3の部分が通り抜けないように径が設定されている。そのため、組立体を貫通孔Hに入れたときに、コンデンサD4および/または抵抗器D3が段部78に引っ掛かり、それによって、組立体が貫通孔H内で位置決めされる。それにより、標準試料51の組立性が良くなる。
組立体が貫通孔H内に位置決めされた状態で、抵抗器D3およびコンデンサD4の第1主面Ba側の端子73aおよび74aは、第1電極T1の表面を含む平面から所定距離だけ内方に後退した位置にあり、第1導体膜M1に対向している。また、抵抗器D1,D2の第2主面Bb側の端子71b,72bは、第2電極T2の表面を含む平面から所定距離だけ内方に後退した位置にあり、第2導体膜M2に対向している。
この実施形態では、第1導体膜M1の表面は、大径部76よりもさらに大径の円筒面を形成している。また、第2導体膜M2の表面は、小径部77よりもさらに小径の円筒面を形成している。
このような標準試料51は、測定治具14内に配置され、第1電極リードE1の接点E1aを第1電極T1(または第2電極T2)に当接させ、かつ第2電極リードE2の接点E2aを第2電極T2(第1電極T1)に当接させた状態とされる。このとき、接点E1a,E2aは、貫通孔Hを回避した位置(典型的には、平面視における第1および第2電極T1,T2の重心位置)で、第1および第2電極T1,T2にそれぞれ接することが好ましい。この状態で、標準試料51に対するインピーダンス測定が行われる。その測定結果が、標準試料51に内蔵された標準インピーダンス回路の既知の値と整合すれば、測定系が正常に動作していることを確認することができる。このような確認の後に、測定対象20に対するインピーダンス測定を実施すれば、インピーダンスの正確な測定が可能になる。
貫通孔Hからは素子Dも半田も突出していないので、接点E1a,E2aがそれらに接触することを回避できる。したがって、貫通孔H内に形成された標準インピーダンス回路が損傷を受けることを回避できる。
第1および第2電極リードE1,E2の接点E1a,E2aは、図2に示すような形状である必要はない。とくに、接点E1a,E2aは、図2の場合よりも大きな面積で測定対象20の電極20a,20bに接するように構成されていてもよい。より具体的には、接点E1a,E2aは、電極20a,20bの全面に接触してもよいし、電極20a,20bよりも大きな面積を有していてもよい。また、測定対象20の電極20a,20bは、測定対象20の主面全域に亘って形成されていてもよい。
接点E1a,E2aが大きな接触面を有するとき、標準試料51の測定に際して、接点E1a,E2aの接触面は、貫通孔Hに対向し、貫通孔Hを覆ってもよい。このような場合でも、貫通孔Hからは素子Dも半田も突出していないので、接点E1a,E2aの接触面と電極T1,T2とを良好な面接触状態とすることができ、貫通孔H内の素子等が損傷を受けることもない。
図7は、この発明の第2の実施形態に係る標準試料52の平面図である。この実施形態では、第1電極T1および第2電極T2(図4を併せて参照)が、平面視において涙滴形に形成されている。換言すれば、第1および第2電極T1,T2の外縁には、電極T1,T2の重心位置から離れる方向に突出した凸形状部88が形成されている。この凸形状部88の領域に、貫通孔Hが形成され、その貫通孔H内に標準インピーダンス回路を構成する素子Dが埋設されている。
このような構成により、第1および第2電極T1,T2は、接点E1a,E2a(図2参照)との接触のための広い領域を有することができる。それにより、測定系での測定が一層容易になる。具体的には、接点E1a,E2aの接触面が大きいときでも、貫通孔Hを回避して第1および第2電極T1,T2に接点E1a,E2aを接触させることができる。
図8は、この発明の第3の実施形態に係る標準試料53の図解的な断面図である。この実施形態では、基板Bに形成された貫通孔Hに一つの素子Dが埋設されている。素子Dは、抵抗器であってもよいし、コンデンサであってもよい。貫通孔Hは、基板Bの主面Ba,Bbに垂直に延びている。素子Dは、貫通孔Hの延びる方向に長手方向を整合させて縦置き状態で貫通孔H内に収容されている。基板Bの厚さは、素子Dの長手方向の長さよりも大きい。素子Dは、素子本体70と一対の端子70a,70bとを含む。一方の端子70aは、半田85を介して、貫通孔Hの内壁に形成された第1導体膜M1(典型的には金属膜)に接合されている。第1導体膜M1は、基板Bの第1主面Baに形成された第1電極T1に接続されている。素子Dの他方の端子70bは、半田86を介して、貫通孔Hの内壁に形成された第2導体膜M2(典型的には金属膜)に接合されている。第2導体膜M2は、基板Bの第2主面Bbに形成された第2電極T2に接続されている。こうして、第1電極T1と第2電極T2との間に一つの素子Dが接続されており、この一つの素子Dが、標準インピーダンス回路を形成している。
図9は、この発明の第4の実施形態に係る標準試料54の構成を説明するための図解的な断面図である。この実施形態の標準試料54は、図8の構成の標準試料53を複数個組み合わせて構成された組立体である。より具体的には、標準試料組立体は、複数(この実施形態では3個)の標準試料53を積層して構成されている。各標準試料53は、基板B(B1,B2,B3)と、基板B1,B2,B3に形成された貫通孔Hに埋設された素子D1,D2,D3と、基板B1,B2,B3の第1主面Baに形成された第1電極T1と、基板B1,B2,B3の第2主面Bbに形成された第2電極T2とを含む。第1および第2電極T1,T2と素子D1〜D3との接続は、図8の場合と同様であるので、図9の各部には図8の対応部分と同じ参照符号を付す。
各基板B1,B2,B3には、位置合わせ孔90が形成されている。位置合わせ孔90は、第1および第2電極T1,T2の外側に配置されている。この実施形態では、複数の異なる位置に位置合わせ孔90が形成されている。位置合わせ孔90は、基板B1,B2,B3を貫通している。より具体的には、位置合わせ孔90は、基板B1,B2,B3の第1および第2主面Ba,Bbに垂直な方向に沿って基板B1,B2,B3を貫通している。複数の基板B1,B2,B3の位置合わせ孔90は、対応する位置に形成されている。
複数の標準試料53は、位置合わせ孔90を整合させて積層されている。複数の基板B1,B2,B3の対応する位置合わせ孔90を貫通するように、位置合わせ棒91が挿入されている。これにより、複数の基板B1,B2,B3の相対位置が規制されており、それによって、複数の基板B1,B2,B3の第1および第2電極T1,T2が位置合わせされている。したがって、複数の基板B1,B2,B3は、隣り合う一対の基板B1,B2;基板B2,B3の第1電極T1および第2電極T2が当接し、それらの間が導通している。それにより、最上段の基板B1の第1電極T1と、最下段の基板B3の第2電極T2との間に、複数の素子D1〜D3の直列回路からなる標準インピーダンス回路が形成されている。
複数の素子D1〜D3は、同一種類の素子であってもよいし、異なる種類の素子であってもよい。たとえば、複数の素子D1〜D3がいずれも抵抗器であってもよいし、複数の素子D1〜D3の少なくとも一つがコンデンサを含んでいてもよい。
図10は、この発明の第5の実施形態に係る標準試料55の構成を説明するための断面図である。この実施形態では、基板Bに形成された貫通孔Hに、複数(図10の例では3個)の素子D1〜D3が収容されている。複数の素子D1〜D3は、この実施形態では直列接続されている。複数の素子D1〜D3は、貫通孔Hの延びる方向、すなわち、第1主面Baに垂直(したがって第2主面Bbにも垂直)な縦方向に長手方向を整合させて縦配置されている。
縦配置された各素子D1〜D3は、素子本体71〜73と、素子本体71〜73の上下、すなわち、基板Bの第1主面Ba側および第2主面Bb側にそれぞれ配置された一対の端子71a〜73a,71b〜73bとを有している。複数の素子D1〜D3は、縦方向に配列されている。そして、縦方向に隣接する素子D1〜D3の端子同士を直付け(より具体的には端子同士の半田接合)して直列に接続されている。
貫通孔Hの内壁には、第1主面Baの近傍に第1電極T1に接続された第1導体膜(典型的には金属膜)M1が形成されており、第2主面Bbの近傍に第2電極T2に接続された第2導体膜M2(典型的には金属膜)が形成されている。第1導体膜M1と第2導体膜M2とは、互いに分離されている。すなわち、貫通孔Hの内壁は、第1導体膜M1と第2導体膜M2との間において露出している。第1主面Baに最も近い位置の素子D1の第1主面Ba側の端子71aは、第1導体膜M1に半田85によって接続されている。第2主面Bbに最も近い素子D3の第2主面Bb側の端子73bは、第2導体膜M2に半田86によって接続されている。これにより、複数の素子D1〜D3の直列回路からなる標準インピーダンス回路が、第1電極T1および第2電極T2の間に接続されている。
この実施形態では、複数の素子D1〜D3は、少なくとも平面視におけるサイズがほぼ同等である。それに応じて、貫通孔Hの横断面はいずれの位置においてもほぼ一様な形状を有しており、貫通孔Hの内壁面は、段部のない面(たとえば円筒面または多角筒面)となっている。
図11は、この発明の第6の実施形態に係る標準試料56の構成を説明するための断面図である。この実施形態では、基板Bに形成された貫通孔Hに、複数(図11の例では3個)の素子D1〜D3が収容されている。複数の素子D1〜D3は、この実施形態では並列接続されている。複数の素子D1〜D3は、貫通孔Hの延びる方向、すなわち、第1主面Baに垂直(したがって第2主面Bbにも垂直)な縦方向に長手方向を整合させて縦配置されている。
縦配置された各素子D1〜D3は、素子本体71〜73と、素子本体71〜73の上下、すなわち、基板Bの第1主面Ba側および第2主面Bb側にそれぞれ配置された一対の端子71a〜73a,71b〜73bとを有している。複数の素子D1〜D3は、この実施形態では、貫通孔Hの延びる方向に関する長さがほぼ等しい。複数の素子D1〜D3は、横方向、すなわち、第1主面Baに平行(したがって、第2主面Bbにも平行)な方向に配列されている。そして、横方向に隣接する素子D1,D2;D2,D3の端子同士を直付け(より具体的には端子同士の半田接合)して並列に接続されている。
貫通孔Hの内壁には、第1主面Baの近傍に第1電極T1に接合された第1導体膜M1(典型的には金属膜)が形成されており、第2主面Bbの近傍に第2電極T2に接合された第2導体膜M2(典型的には金属膜)が形成されている。第1導体膜M1と第2導体膜M2とは、互いに分離されている。すなわち、貫通孔Hの内壁は、第1導体膜M1と第2導体膜M2との間において露出している。複数の素子D1〜D3の第1主面Ba側の端子71a〜73aは、半田85によって、第1導体膜M1に接続されている。同様に、複数の素子D1〜D3の第2主面Bb側の端子71b〜73bは、半田86によって、第2導体膜M2に接続されている。これにより、複数の素子D1〜D3の並列回路からなる標準インピーダンス回路が、第1電極T1および第2電極T2の間に接続されている。
貫通孔Hの横断面形状はいずれの位置においてもほぼ一様であり、貫通孔Hのない壁面は段部のない面(たとえば円筒面または多角筒面)となっている。
図12は、この発明の第7の実施形態に係る標準試料57の構成を説明するための断面図である。この実施形態では、基板Bに形成された貫通孔Hに、複数(図12の例では3個)の素子D1〜D3が収容されている。複数の素子D1〜D3は、この実施形態では、直並列接続されている。複数の素子D1〜D3は、貫通孔Hの延びる方向、すなわち、第1主面Baに垂直(したがって第2主面Bbにも垂直)な縦方向に長手方向を整合させて縦配置されている。
縦配置された各素子D1〜D3は、素子本体71〜73と、素子本体71〜73の上下、すなわち、基板Bの第1主面Ba側および第2主面Bb側にそれぞれ配置された一対の端子71a〜73a,71b〜73bとを有している。複数の素子D1〜D3のうちの少なくとも2つは、貫通孔Hの延びる方向に関する長さがほぼ等しい。この少なくとも2つの素子D2,D3は、横方向、すなわち、第1主面Baに平行(したがって第2主面Bbにも平行)な方向に配列されている。そして、横方向に隣接する素子D2,D3の端子同士を直付け(より具体的には端子同士の半田接合)して並列に接続されている。この並列接続された少なくとも2つの素子D2,D3に対して、少なくとも一つの素子D1が縦方向に配列されて直列に接続されている。すなわち、当該少なくとも一つの素子D1の端子が、並列接続された少なくとも2つの素子の一方側(図12の例では第1主面Ba側)の端子に直付け(より具体的には端子同士の半田接合)されている。こうして、複数の素子D1〜D3が直並列接続されている。
貫通孔Hの内壁には、第1主面Baの近傍に第1電極T1に接合された第1導体膜M1(典型的には金属膜)が形成されており、第2主面Bbの近傍に第2電極T2に接合された第2導体膜M2(典型的には金属膜)が形成されている。第1導体膜M1と第2導体膜M2とは、互いに分離されている。すなわち、貫通孔Hの内壁は、第1導体膜M1と第2導体膜M2との間において露出している。複数の素子D1〜D3のうち最も第1主面Ba側に位置する素子D1の端子71aは、半田85によって第1導体膜M1に接続されている。
複数の素子D1〜D3のうち最も第2主面Bb側に位置する素子D2,D3の端子72b,73bは、半田86によって第2導体膜M2に接続されている。これにより、複数の素子D1〜D3の直並列回路からなる標準インピーダンス回路が、第1電極T1および第2電極T2の間に接続されている。
貫通孔Hの横断面の形状は、並列接続された素子D2,D3に対応する領域と、当該並列接続された複数の素子D2,D3に直列接続された素子D1に対応する領域とでは異なっている。それに応じて、貫通孔Hの内壁には、領域間の境界位置に段部78が形成されている。この段部78は、複数の素子D1〜D3の組立体を貫通孔Hに配置するときに、並列接続された素子D2,D3に当接し、それによって、組立体の位置決めに寄与する。それにより、組立性が向上する。
図13は、この発明の第8の実施形態に係る標準試料58の構成を説明するための断面図である。この実施形態では、基板Bに形成された貫通孔Hに、複数(図13の例では3個)の素子D1〜D3が収容されている。複数の素子D1〜D3は、この実施形態では、直列接続されている。
貫通孔Hは、第1主面Baから縦方向(第1主面Baに垂直な方向)に延びる第1部分Haと、第1主面Ba(または第2主面Bb)に垂直な方向から見る平面視において第1部分Haからずれた位置で第2主面Bbから縦方向(第2主面Bbに垂直な方向)に延びる第2部分Hbと、第1部分Haの下端(第1主面Baから遠い側の端)と第2部分Hbの上端(第2主面Bbから遠い側の端)との間を接続するように、横方向(第1主面Baおよび第2主面Bbに平行な方向)延びる第3部分Hcとを含む。第1素子D1は、第1部分Haに縦配置されており、第2素子D2は第2部分Hbに縦配置されており、第3素子D3は第3部分Hcに横配置されている。
第1素子D1の下端の端子と第3素子D3の一方の端子とが直付けされている。第2素子D2の上端の端子と第3素子D3の他方の端子とが直付けされている。これにより、第1〜第3素子D1〜D3が直列に接続されている。
貫通孔Hの内壁には、第1部分Haにおいて第1主面Baの近傍に第1電極T1に接合された第1導体膜M1(典型的には金属膜)が形成されており、第2部分Hbにおいて第2主面Bbの近傍に第2電極T2に接合された第2導体膜M2(典型的には金属膜)が形成されている。第3部分Hcには導体膜は形成されていない。第1導体膜M1と第2導体膜M2とは、互いに分離されている。
第1素子D1の上側端子は、半田85によって、第1導体膜M1に接続されている。第2素子D2の下側端子は、半田86によって、第2導体膜M2に接続されている。これにより、複数の素子D1〜D3の直列回路からなる標準インピーダンス回路は、第1電極T1および第2電極T2の間に接続されている。
第1素子D1および第2素子D2は比較的小さい素子であるのに対して、第3素子D3は比較的大きな素子である。第3素子D3が横配置されていることによって、基板Bの厚さを小さくすることができる。
途中で屈曲した形状(図13の例ではクランク形状)の貫通孔Hを形成するために、この実施形態では、基板Bは、第1基板部品BAおよび第2基板部品BBを貼り合わせて構成されている。第1基板部品BAに形成された貫通孔が第1部分Haを形成している。第2基板部品BBに形成された貫通孔が第2部分Hbを形成している。そして、第1基板部品BAと第2基板部品BBとの間に、第1部分Haおよび第2部分Hbに連通する第3部分Hcが区画されている。
図14は、この発明の第9の実施形態に係る標準試料59の構成を説明するための断面図である。この実施形態では、基板Bに形成された貫通孔Hに、複数(図14の例では3個)の素子D1〜D3が収容されている。複数の素子D1〜D3は、この実施形態では、直列に接続されている。貫通孔Hは、第1主面Baから縦方向に延びる第1部分Haと、第1主面Ba(または第2主面Bb)に垂直な方向から見る平面視において第1部分からずれた位置で第2主面Bbから縦方向に延びる第2部分Hbと、第1部分Haの下端と第2部分Hbの上端との間を接続するように横方向に延びる第3部分Hcとを含む。
複数の素子D1〜D3は、第3部分Hcに横配列されている。この例では、複数の素子D1〜D3は、第3部分Hcにおいて、直列に接続されている。より具体的には、第1素子D1の一端子と第2素子D2の一端子とが直付けされており、第2素子D2の他の端子と第3素子D3の一端子とが直付けされている。
第1部分Haの内壁には第1導体膜M1(典型的には金属膜)が配置されている。第1導体膜M1は、第1電極T1に接続されている。さらに、第3部分Hcにおいて第1部分Haに臨む内壁には第2導体膜M2(典型的には金属膜)が配置されている。第2導体膜M2は、第1素子D1において第2素子D2とは反対側の端子に対向しており、図14の例では、当該端子に接触している。第1部分には半田85が配置され、この半田85は、第1部分Haの大部分を満たし、かつ第3部分Hcに入り込んでいて、第1導体膜M1および第2導体膜M2に接し、かつ第1素子D1の端子に接している。これにより、第1素子D1の端子は、半田85および主として第1導体膜M1を介して第1電極T1に電気的に接続されている。
第2部分Hbには、金属ポスト93が埋め込まれている。金属ポスト93は第2電極T2に接合されている。第3部分Hcの内壁には金属ポスト93に接合された第3導体膜M3(典型的には金属膜)が配置されている。第3導体膜M3は、第3素子D3において、第2素子D2とは反対側の端子に対向している。図14の例では、当該端子は第3導体膜M3に接している。第3導体膜M3と第3素子D3の端子とを接続するように半田86が配置されている。これにより、第3素子D3の端子は、半田86、第3導体膜M3および金属ポスト93を介して第2電極T2に電気的に接続されている。
第3部分Hcの内壁には、第1素子D1および第2素子D2の境界部に第4導体膜M4(典型的には金属膜)が配置されている。第1素子D1の端子および第2素子D2の端子は、第4導体膜M4に接しており、この第4導体膜M4を介して(より具体的にはさらにそれらを接合する半田を介して)電気的に接続されている。第3部分Hcの内壁には、さらに、第2素子D2および第3素子D3の境界部に第5導体膜M5(典型的には金属膜)が配置されている。第2素子D2の端子および第3素子D3の端子は、第5導体膜M5に接しており、この第5導体膜M5を介して(より具体的にはさらにそれらを接合する半田を介して)電気的に接続されている。
こうして、第1素子D1、第2素子D2および第3素子D3の直列回路で構成された標準インピーダンス回路が、第1電極T1および第2電極T2の間に接続されている。第1部分Haに配置された半田85は、第1電極T1の表面から突出しないように配置されている。
この実施形態では、第1素子D1、第2素子D2および第3素子D3を横配列し、第1および第2主面Ba,Bbに平行な第3部分Hcに収容しているため、基板Bの厚さを小さくすることができる。
途中で屈曲した形状(図14の例ではクランク形状)の貫通孔Hを形成するために、この実施形態では、基板Bは、第1基板部品BAおよび第2基板部品BBを貼り合わせて構成されている。
第1基板部品BAに形成された貫通孔が第1部分Haを形成している。第2基板部品BBの一主面には、第3部分Hcに対応した凹所94が形成されている。この凹所94と第1基板部品BAの一主面とによって、第3部分Hcが区画されている。凹所94は、一端部が第1基板部品BAに形成された貫通孔(第1部分Ha)に対向するように形成されている。凹所94の他端部の底面には、第2部分Hbに対応する貫通孔が形成されている。
第1基板部品BAの両主面は平坦面である。第2基板部品BBの両主面も同様に平坦面であり、その一方に凹所94が形成されている。したがって、第1基板部品BAおよび第2基板部品BBはいずれもシンプルな形態を有しているので、複雑な加工を要しない。
金属ポスト93に代えて、第2部分Hbの内壁に形成された導体膜(典型的には金属膜)を設けてもよい。この場合には、第2電極T2には、第2部分Hbに連通する開口を設け、この開口から第2部分Hbの内部を通って第3部分Hcに達し、第3素子D3の端子に接合する半田を配置することが好ましい。その半田は、第2電極T2の表面から突出しないように配置することが好ましい。
図15は、この発明の第10の実施形態に係る標準試料60の構成を説明するための断面図である。この実施形態では、基板Bに複数(図15の例では3個)の貫通孔H(H1,H2,H3)が形成されており、それらの貫通孔Hに複数(図15の例では3個)の素子D(D1〜D3)がそれぞれ収容されている。基板Bの第1主面Baには、複数の貫通孔Hにそれぞれ対応して設けられ、互いに分離した複数(図15の例では3個)の第1電極T1(T11,T12,T13)が設けられている。基板Bの第2主面Bbには、複数の貫通孔Hにそれぞれ対応して設けられ、互いに分離した複数(図15の例では3個)の第2電極T2(T21,T22,T23)が設けられている。
各貫通孔Hは、この例では、基板Bの第1主面Baおよび第2主面Bbに垂直に延びて形成されており、平面視において、第1主面Baおよび第2主面Bbの同じ位置で開口している。各貫通孔Hの内壁には、第1主面Baの近傍に第1導体膜M1(M11,M12,M13)(典型的には金属膜)が形成されており、第2主面Bbの近傍に第2導体膜M2(M21,M22,M23)(典型的には金属膜)が形成されていて、これらは互いに分離されている。各第1導体膜M1は対応する第1電極T1に接続されており、各第2導体膜M2は対応する第2電極T2に接続されている。
素子D1〜D3は、素子本体71〜73と、その両端にそれぞれ配置された一対の端子71a〜73a,71b〜73bとを含む。素子D1〜D3は、長手方向を貫通孔H1,H2,H3の延びる方向に整合させてそれぞれ貫通孔H1,H2,H3内に縦配置されている。そして、一方の端子71a〜73aが第1導体膜M1に対向し、他方の端子71b〜73bが第2導体膜M2に対向している。
端子71a〜73a,71b〜73bは、半田85(851,852,853)および86(861,862,863)を介して第1導体膜M1および第2導体膜M2にそれぞれ接合されている。それにより、素子D1〜D3は、第1電極T1と第2電極T2との間に接続されている。半田85は、第1電極T1から突出しないように配置されており、半田86は、第2電極T2から突出しないように配置されている。また、半田85,86同士が貫通孔H内で接合しないように配置されている。
素子D1〜D3は、単独で標準インピーダンス回路を構成することができる。また、複数の素子D1〜D3を任意の組み合わせで並列接続して標準インピーダンス回路を構成することができる。
図16は、複数の第1電極T1(T11,T12,T13)の配置例を示す平面図である。平面視における第2電極T2(T21,T22,T23)の形状および配置も実質的に同様である。この配置例では、第1電極T1は、平面視涙滴形に形成されており、その凸形状部に貫通孔H(H1,H2,H3)が配置されている。そして、複数の第1電極T1の凸形状部を基板B上の所定位置付近、たとえば基板Bの重心位置付近に集合させて、複数の第1電極T1が基板B上の当該所定位置まわりに均等配置されている。
測定治具14の接点E1a(図2参照)を一つの第1電極T1に当接させ、かつ対応する一つの第2電極T2に測定治具14の接点E2a(図2参照)を当接させることにより、対応する一つの素子Dのインピーダンス測定を行うことができる。
測定治具14の接点E1aとして、複数の第1電極T1から選択した任意の2つに同時に接触可能な形状および大きさのものを用いてもよい。同様に、測定治具14の接点E2aとして、複数の第2電極T2から選択した任意の2つに同時に接触可能な形状および大きさのものを用いてもよい。たとえば、図16に参照符号101で示すように、2つの第1電極T1に接触する接点E1aと、対応する2つの第2電極T2に接触する接点E2aとを用いることにより、接点E1a,E2aによって、2つの素子D1,D2が並列接続される。それにより、接点E1a,E2aの間に、2つの素子D1,D2を並列接続した標準インピーダンス回路を形成することができ、その標準インピーダンス回路に対するインピーダンス測定を行うこともできる。
さらに、測定治具14の接点E1aとして、参照符号102で示すように、3つの第1電極T1に同時に接触可能な形状および大きさのものを用い、測定治具14の接点E2aとして、同様に、3つの第2電極T2に同時に接触可能な形状および大きさのものを用いてもよい。それにより、インピーダンスの測定の際に、接点E1a,E2aを利用して、3つの素子D1〜D3を並列接続した標準インピーダンス回路を形成でき、その標準インピーダンス回路に対するインピーダンス測定を行うことができる。
一つの基板Bに分離した状態で設ける素子Dは2個であってもよく、4個以上であってもよい。図17には、2個の素子Dを設ける場合の複数(2個)の第1電極T1の配置例を示す。また、図18には、4個の素子Dを設ける場合の複数(2個)の第1電極T1の配置例を示す。5個以上の素子Dを基板Bに設ける場合の第1電極T1配置についても同様に設計することができる。
複数の素子Dが複数の貫通孔Hにそれぞれ収容される場合に、任意の2つ以上の素子Dの同側の端子を接続するように第1電極T1が第1主面Baに形成されてもよい。同様に、任意の2つ以上の素子Dの同側の端子を接続するように第2電極T2が第2主面Bbに形成されてもよい。
たとえば、図19に示すように、第1電極T1および第2電極T2を貫通する複数の貫通孔H(H1〜H10)を形成し、これらの複数の貫通孔Hの一つ以上に素子D(D1〜D10)を配置する設計を採用することもできる。図19の構成例では、円形の基板Bの主面に円形の電極T1,T2が同心配置されている。そして、電極T1,T2と同心の円周上に複数の貫通孔H1〜H10が等間隔に配置されている。貫通孔H1〜H10には、複数の素子D1〜D10がそれぞれ埋設されている。この構成により、複数の素子D1〜D10を並列接続した標準インピーダンス回路が第1および第2電極T1,T2の間に接続されることになる。素子Dの個数および種類を適切に選択することにより、多種類の標準インピーダンス回路を作製できる。一つの貫通孔Hに2つ以上の素子が埋設され、それらが直列接続、並列接続または直並列接続されていてもよい。
図20は、この発明の第11の実施形態に係る標準試料61の構成を説明するための断面図である。この実施形態では、基板Bに形成された貫通孔Hが、第1主面Baに垂直な方向(したがって第2主面Bbに垂直な方向)に対して傾斜している。それに応じて、素子Dが、貫通孔Hの延びる方向に長手方向を整合させた斜め配置で貫通孔H内に収容されている。それ以外の構成については、図8の実施形態と同様である。貫通孔Hを斜めに形成することにより、薄い基板Bであっても貫通孔Hを長くすることができ、それに応じて大きな素子Dを薄い基板B内に収容することができる。したがって、厚さの小さい標準試料61を実現できる。
この実施形態について、前述の実施形態に関して説明した種々の変形を行い得る。たとえば、複数の素子Dを貫通孔Hに収容してもよい。そのような複数の素子Dは、直列接続されてもよいし、並列接続されてもよいし、直並列接続されてもよい。また、貫通孔Hの内壁に段部を設けて、複数の素子Dの組立体に対する位置決めを容易にする設計を採用することもできる。さらに、複数の斜め貫通孔Hを基板Bに形成し、それぞれの貫通孔Hに素子Dを配置する設計を採用してもよい。
図21は、この発明の第12の実施形態に係る標準試料62の構成を説明するための平面図である。この実施形態の標準試料62は、第1標準試料部品621および第2標準試料部品622を含む。第1標準試料部品621は、図8に示した標準試料53と類似した構成を有している。すなわち、第1標準試料部品621は、平面視における基板Bの形状、電極の形状、貫通孔Hの配置等が異なるほかは、図8の標準試料53とほぼ同等の構成である。第2標準試料部品622についても、同様である。
第1標準試料部品621および第2標準試料部品622の貫通孔Hに収容される素子D(D1,D2)は、同種の素子であってもよく、その素子固有値(抵抗値等)は等しくてもよく、異なっていてもよい。また、第1標準試料部品621および第2標準試料部品622の貫通孔Hに収容される素子Dは、異種の素子であってもよい。また、貫通孔Hに複数の素子Dの組立体が収容されてもよい。このような組立体は、複数の素子Dの直列回路、並列回路または直並列回路を形成し得る。一つの標準試料部品621,622に複数個の貫通孔Hが形成され、その複数個の貫通孔Hに複数個の素子Dがそれぞれ収容されていてもよい。
第1標準試料部品621および第2標準試料部品622は、組み合わせて用いることができる。第1標準試料部品621および第2標準試料部品622を組み合わせることにより、全体として所定の平面視形状(図21では円形)の標準試料62を構成することができる。
第1標準試料部品621は、ほぼ半円形の基板Bと、この基板Bの両主面にそれぞれ形成された電極T1,T2とを含む。電極T1,T2は、基板Bと同心のほぼ半円形に形成されている。この実施形態では、電極T1,T2は、基板Bよりも小径のほぼ半円形であり、したがって、その円弧部分は、基板Bの周縁から間隔を空けた内方に位置している。基板Bを貫通する貫通孔Hが形成されており、その貫通孔H内に一つまたは複数の素子D1が収容されている。ほぼ半円形の基板Bの弦に相当する辺110には、位置決め用の凸部111と、位置決め用の凹部112とが形成されている。凸部111は、辺110の一端部近傍に形成されており、当該辺110から外方に突出している。凹部112は、辺110の他端部近傍に形成されており、当該辺110から内方に窪んでいる。第2標準試料部品622も同様に構成されており、ほぼ半円形の基板Bの弦に相当する辺120には、第1標準試料部品621の凸部111に対応する位置に、当該凸部111と整合して嵌まり合う位置決め用の凹部122が形成されており、第1標準試料部品621の凹部112に対応する位置に、当該凹部112と整合して嵌まり合う位置決め用の凸部121が形成されている。これらの凸部111,121および凹部112,122を嵌め合わせて第1標準試料部品621および第2標準試料部品622を組み合わせることにより、円板状の標準試料62を組み立てることができる。
インピーダンスを測定するときには、測定治具14の接点E1aを第1標準試料部品621の第1電極T1および第2標準試料部品622の第1電極T1に渡る領域に接触させる。また、測定治具14の接点E2aを第1標準試料部品621の第2電極T2および第2標準試料部品622の第2電極T2に渡る領域に接触させる。それにより、測定時において、第1標準試料部品621および第2標準試料部品622にそれぞれ内蔵された素子D1,D2の並列回路からなる標準インピーダンス回路が形成され、その標準インピーダンス回路のインピーダンスを測定することができる。
同様の半円板形態で内蔵する素子(または複数の素子の組立体)が異なる3個以上の標準試料部品が準備されてもよい。この場合、多数の標準試料部品から任意に選択した2つを組み合わせて標準試料を作製できる。それにより、多種類の標準インピーダンス回路を持つ標準試料を作製することができる。むろん、一つの標準試料部品を単独で標準試料として用いてもよい。
図22Aおよび図22Bは、この発明の第13の実施形態に係る標準試料63の構成を説明するための平面図である。この実施形態の標準試料63は、第1標準試料部品631、第2標準試料部品632、第3標準試料部品633および第4標準試料部品634を含む。各標準試料部品631〜634は、図8に示した標準試料53と類似した構成を有している。すなわち、各標準試料部品631〜634は、平面視における基板Bの形状、電極T1,T2の形状、貫通孔Hの配置等が異なるほかは、図8の標準試料53とほぼ同等の構成である。
第1〜第4標準試料部品631〜634の貫通孔Hに収容される素子D(D1〜D4)は、同種の素子であってもよく、その素子固有値(抵抗値等)は等しくてもよく、異なっていてもよい。また、第1標準試料部品631〜634の貫通孔Hに収容される素子Dは、異種の素子であってもよい。また、貫通孔Hに複数の素子Dの組立体が収容されてもよい。このような組立体は、複数の素子Dの直列回路、並列回路または直並列回路を形成し得る。一つの標準試料部品に複数個の貫通孔Hが形成され、その複数個の貫通孔Hに複数個の素子がそれぞれ収容されていてもよい。
第1〜第4標準試料部品631〜634は、図22Bに示すように、組み合わせて用いることができる。4つの第1〜第4標準試料部品631〜634を組み合わせることにより、所定の平面視形状(図22Bでは四角形、より具体的には矩形)の標準試料63を構成することができる。
各標準試料部品631〜634は、ほぼ矩形の基板Bと、この基板Bの両主面にそれぞれ形成された電極T1,T2とを含む。電極T1,T2は、この実施形態では、基板Bの両主面のほぼ全域にそれぞれ形成されており、したがって、ほぼ矩形に形成されている。基板Bを貫通する貫通孔Hが形成されており、その貫通孔H内に一つまたは複数の素子Dが収容されている。ほぼ矩形の基板Bの2辺(たとえば隣り合う2辺)には位置決め用の凸部131,132が形成されており、他の2辺(たとえば隣り合う2辺)には位置決め用の凹部133,134が形成されている。凸部131,132は、辺のほぼ中央部に形成されており、当該辺から外方に突出している。凹部133,134は、辺のほぼ中央部に形成されており、当該辺から内方に窪んでいる。複数の標準試料部品631〜634の凸部131,132および凹部133,134を嵌め合わせて第1〜第4標準試料部品631〜634を組み合わせることにより、ほぼ矩形の標準試料63を組み立てることができる。
インピーダンスを測定する時には、測定治具14の接点E1aを第1〜第4標準試料部品631〜634がそれぞれ備える4つの第1電極T1に渡る領域に接触させる。また、測定治具14の接点E2aを第1〜第4標準試料部品631〜634がそれぞれ備える4つの第2電極T2に渡る領域に接触させる。それにより、測定時において、第1〜第4標準試料部品631〜634にそれぞれ内蔵された素子Dの並列回路からなる標準インピーダンス回路が形成され、その標準インピーダンス回路のインピーダンスを測定することができる。
同様の矩形形状で内蔵する素子(または複数の素子の組立体)が異なる5個以上の標準試料部品が準備されてもよい。この場合、多数の標準試料部品から任意に選択した4つを組み合わせて標準試料を作製できる。それにより、多種類の標準インピーダンス回路を持つ標準試料を作製することができる。むろん、一つの標準試料部品を単独で標準試料として用いてもよく、2つの標準試料部品を嵌め合わせて標準試料として用いてもよく、3つの標準試料部品を嵌め合わせて標準試料として用いてもよい。
図21、図22Aおよび図22Bの構成を変形して、さらに任意の複数個の標準試料部品を組み合わせて一つの標準試料を構成し得ることは自明であろう。たとえば、頂角が72度の二等辺三角形(または扇形)の平面形状を有する標準試料部品を5個組み合わせて、正五角形(または円形)の標準試料を構成できる。また、頂角が60度の二等辺三角形(または扇形)の平面形状を有する標準試料部品を6個組み合わせて、正六角形(または円形)の標準試料を構成できる。複数の標準試料部品を組み合わせて構成される標準試料の平面形状は、正多角形または円形である必要もない。
図23は、この発明の第14の実施形態に係る標準試料64の構成を説明するための平面図であり、図24は、図23の構成の右側面図である。この実施形態では、基板Bは、凹部または貫通孔の一例としての切り欠きCを有している。切り欠きCは、基板Bの第1主面Baおよび第2主面Bbを貫通し、かつ側面Bcを貫通している。すなわち、切り欠きは、基板Bの側面Bcに開放した貫通孔であるということもできる。
切り欠きCは、この実施形態では、平面視においてほぼ矩形に形成されている。その矩形の一辺に相当する内壁面は、第1主面Baおよび第2主面Bbに垂直な平坦な素子実装面140を提供する。素子実装面140には、標準インピーダンス回路部品145が固定されている。
標準インピーダンス回路部品145は、回路基板150と、回路基板150に実装された一つ以上の素子D(D1〜D4)とを含む。この実施形態では、複数の素子D1〜D4が回路基板150上に実装されて標準インピーダンス回路を形成している。回路基板150は、第1端子151および第2端子152を有している。これらの第1端子151および第2端子152の間に、標準インピーダンス回路が形成されている。標準インピーダンス回路部品145は、第1端子151を第1主面Ba側に配置し、第2端子152を第2主面Bb側に配置した姿勢で、素子実装面140に対向し、当該素子実装面140に固定されている。
素子実装面140には、第1主面Ba側に第1導体膜M1(典型的には金属膜)が形成されており、第2主面Bb側に第2導体膜M2(典型的には金属膜)が形成されていて、それらは互いから分離されている。第1導体膜M1は第1電極T1に接続されている。第2導体膜M2は第2電極T2に接続されている。
標準インピーダンス回路部品145の第1端子151は、第1導体膜M1に半田85によって接合されている。半田85は、第1電極T1から突出しないように配置されている。標準インピーダンス回路部品145の第2端子152は、第2導体膜M2に半田86によって接合されている。半田86は、第2電極T2から突出しないように配置されている。こうして、第1電極T1および第2電極T2の間に、標準インピーダンス回路部品145が接続されている。
図25は、第14実施形態の変形例を示す。標準インピーダンス回路を構成する素子D(D1〜D4)は、回路基板150に実装する代わりに、素子実装面140に直接実装してもよい。図25の例では、素子実装面140には、第1導体膜M1および第2導体膜M2の間に第3導体膜M3(典型的には金属膜)が形成されている。
第1導体膜M1と第3導体膜M3との間に2つの素子D1,D2が接続されている。素子D1,D2は、半田851,852により第1導体膜M1にそれぞれ接合されている。半田851,852は、第1電極T1から突出しないように配置されている。また、素子D1,D2は、半田871,872により第3導体膜M3にそれぞれ接合されている。
第3導体膜M3と第2導体膜M2との間に別の2つの素子D3,D4が接続されている。素子D3,D4は、半田861,862により第2導体膜M2にそれぞれ接合されている。半田861,862は、第2電極T2から突出しないように配置されている。また、素子D3,D4は、半田871,872により第3導体膜M3にそれぞれ接合されている。
こうして、2つの素子D1,D2の並列回路と、別の2つの素子D3,D4の並列回路とが直列接続されている。すなわち、複数の素子D1〜D4を直並列接続した標準インピーダンス回路が構成されており、このような標準インピーダンス回路が第1電極T1および第2電極T2の間に接続されている。
以上、この発明の具体的な実施形態について説明してきたが、この発明は、さらに他の形態で実施することができる。たとえば、前述の実施形態では、基板の両主面に第1電極および第2電極を配置した標準試料について説明したが、第1電極および第2電極の配置は、測定治具の接点の配置に従う。したがって、基板の一方の主面に第1電極および第2電極が配置されてもよい。
また、前述の実施形態では、基板の第1主面および第2主面を貫通する貫通孔(凹部の一例)内に素子が配置される例を示したが、基板を貫通しない凹部内に素子が配置されてもよい。
また、前述の実施形態では、標準インピーダンス回路を構成する素子の例として、抵抗器およびコンデンサを示したが、他の素子の例として、インダクタ(コイルなど)を挙げることができる。すなわち、インダクタを単独で、または他の素子と組み合わせて標準インピーダンス回路を構成してもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 :測定システム
14 :測定治具
20 :測定対象
51〜64 :標準試料
81〜86 :半田
145 :標準インピーダンス回路部品
621 :第1標準試料部品
622 :第2標準試料部品
631 :第1標準試料部品
632 :第2標準試料部品
633 :第3標準試料部品
634 :第4標準試料部品
851,852,861,862,871,872 :半田
B,B1,B2,B3 :基板
BA :第1基板部品
BB :第2基板部品
Ba :第1主面
Bb :第2主面
C :切り欠き
D,D1〜D4 :素子
E1 :第1電極リード
E1a :接点
E2 :第2電極リード
E2a :接点
H,H1,H2,H3 :貫通孔
M1 :第1導体膜
M2 :第2導体膜
T1 :第1電極
T2 :第2電極

Claims (10)

  1. インピーダンス測定のための標準試料であって、
    基板と、
    前記基板の主面に形成された第1電極および第2電極と、
    前記基板に埋設されて前記第1電極および前記第2電極の間に接続され、標準インピーダンス回路を構成するための少なくとも一つの素子と、
    を含む、標準試料。
  2. 前記基板が、前記素子を収容する凹部を有し、前記凹部内に前記素子が埋設されており、
    前記凹部内に配置され、前記凹部内の前記素子と前記電極とを接続する接続部材をさらに含み、
    前記接続部材が、前記電極の表面に対して前記基板の主面に直交する方向に突出していない、請求項1に記載の標準試料。
  3. 前記接続部材が、前記凹部の内壁に形成された導体膜を含む、請求項2に記載の標準試料。
  4. 前記接続部材が、前記凹部内に配置された半田を含む、請求項2または3に記載の標準試料。
  5. 前記電極の外縁の内方に前記凹部が配置されている、請求項2〜4のいずれか一項に記載の標準試料。
  6. 前記電極の重心位置から偏心した位置に前記凹部が配置されている、請求項5に記載の標準試料。
  7. 前記電極の外縁が、当該電極の重心位置から離れる方向に突出した凸形状部を有し、前記凸形状部に前記凹部が配置されている、請求項5または6に記載の標準試料。
  8. 前記基板が、第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面とを有し、
    前記第1電極が、前記基板の前記第1主面に形成されており、
    前記第2電極が、前記基板の前記第2主面に形成されており、
    前記凹部が、前記基板の前記第1主面および前記第2主面を貫通する貫通孔である、請求項2〜8のいずれか一項に記載の標準試料。
  9. 前記素子が、前記貫通孔内において、前記基板の厚み方向に配列して互いに結合された少なくとも2つの素子を含む、請求項8に記載の標準試料。
  10. 前記貫通孔が、前記基板の厚み方向の途中に段部を有する、請求項9に記載の標準試料。
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