JP7238814B2 - 内燃機関装置の制御装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関装置の制御装置に関し、詳しくは、内燃機関と、コンプレッサと調整装置とを有する過給機と、インタークーラと共に内燃機関装置に搭載され、内燃機関と調整装置とを制御する内燃機関装置の制御装置に関する。
従来、この種の内燃機関装置の制御装置としては、内燃機関と、EGR(Exhaust Gas Recirculation)装置と、EGRクーラと、コンプレッサを有する過給機と、インタークーラと、共に内燃機関装置に搭載されるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。EGR装置は、内燃機関の排気を吸気管へ環流させる排気再循環を行なう。EGRクーラは、内燃機関を冷却する冷却媒体を用いてEGR装置が吸気管へ環流させる排気(EGRガス)を冷却している。この装置では、EGRクーラの冷却媒体の温度とEGRガスの温度とEGRガス流量とに基づいてEGRクーラの冷却媒体が沸騰しないためのEGRクーラの冷却媒体量を設定する。そして、EGRクーラを流れる冷却媒体量とEGRクーラの冷却媒体が沸騰しないための冷却媒体量とを比較して、EGRクーラを流れる冷却媒体量が冷却媒体が沸騰しないための冷却媒体量より少ないときには、EGRクーラの冷却媒体が沸騰すると判断して、EGRガスの流量を少なくする。こうした制御により、EGRクーラを流れる冷却媒体の沸騰を抑制している。
特開2018-123785号公報
しかしながら、上述の内燃機関装置の制御装置では、外気温が高い状態で内燃機関が高負荷で運転されて放熱量が高くなると、インタークーラの冷却媒体の温度が過度に上昇することがある。このような冷却媒体の温度の過度な上昇を抑制するために、インタークーラの冷却媒体の温度を適正に制御することが重要な課題として認識されている。
本発明の内燃機関装置の制御方法は、インタークーラの冷却媒体の温度を適正に制御することを主目的とする。
本発明の内燃機関装置の制御装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の内燃機関装置の制御装置は、
内燃機関と、
前記内燃機関の吸気管に配置されたコンプレッサと、前記コンプレッサによる圧縮空気量を調節する調整装置と、を有する過給機と、
前記吸気管の前記コンプレッサより下流側に配置され、冷却媒体を用いて前記吸気管内の空気を冷却するインタークーラと、
共に内燃機関装置に搭載され、
前記内燃機関と前記調整装置とを制御する内燃機関装置の制御装置であって、
前記吸気管の前記インタークーラより上流側での吸気温である第1吸気温から前記吸気管の前記インタークーラより下流側での吸気温である第2吸気温を減じた温度差と、前記第1吸気温と、に基づいて、前記冷却媒体の温度を沸点未満にするための前記インタークーラの通過空気量の上限としての制限空気量を設定し、
前記通過空気量が前記制限空気量以下となるように前記調整装置を制御する、
ことを要旨とする。
この本発明の内燃機関装置の制御装置では、吸気管のインタークーラより上流側での吸気温である第1吸気温から吸気管のインタークーラより下流側での吸気温である第2吸気温を減じた温度差と、第1吸気温と、に基づいて、冷却媒体の温度を沸点未満にするためのインタークーラの通過空気量の上限としての制限空気量を設定し、通過空気量が制限空気量以下となるように調整装置を制御する。これにより、インタークーラの通過空気量が制限空気量を超え、インタークーラの冷却媒体の温度が沸点に至るまで過度に上昇することを抑制できる。この結果、インタークーラの冷却媒体の温度を適正に制御できる。
本発明の一実施例としての内燃機関装置10の構成の概略を示す構成図である。 冷却装置60の構成の概略を示す構成図である。 電子制御ユニット70の入出力信号の一例を示す説明図である。 電子制御ユニット70により実行される過給制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 制限空気量設定マップの一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての制御装置を搭載した内燃機関装置10の構成の概略を示す構成図である。図2は、冷却装置60の構成の概略を示す構成図である。図3は、電子制御ユニット70の入出力信号の一例を示す説明図である。実施例の内燃機関装置10は、一般的な自動車や各種のハイブリッド自動車に搭載され、図1~図3に示すように、エンジン12と、過給機40と、インタークーラ25と、冷却装置60と、電子制御ユニット70とを備える。
エンジン12は、燃料タンク11から図示しないフィードポンプや燃料通路を介して供給されるガソリンや軽油などの燃料を用いて動力を出力する内燃機関として構成されている。このエンジン12は、エアクリーナ22により清浄された空気を吸気管23に吸入してインタークーラ25、スロットルバルブ26、サージタンク27の順に通過させると共に吸気管23のサージタンク27よりも下流側で燃料噴射弁28から燃料を噴射し、空気と燃料とを混合する。そして、この混合気を吸気バルブ29を介して燃焼室30に吸入し、点火プラグ31による電気火花によって爆発燃焼させる。そして、爆発燃焼によるエネルギにより押し下げられるピストン32の往復運動をクランクシャフト14の回転運動に変換する。燃焼室30から排気バルブ34を介して排気管35に排出される排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する触媒(三元触媒)を有する浄化装置37,38を介して外気に排出される。
過給機40は、ターボチャージャとして構成されており、コンプレッサ41と、タービン42と、回転軸43と、ウェイストゲートバルブ44と、エアバイパスバルブ45とを備える。コンプレッサ41は、吸気管23のインタークーラ25よりも上流側に配置されている。タービン42は、排気管35の浄化装置37よりも上流側に配置されている。回転軸43は、コンプレッサ41とタービン42とを連結する。ウェイストゲートバルブ44は、排気管35におけるタービン42よりも上流側と下流側とを連絡するバイパス管36に設けられており、電子制御ユニット70により制御される。エアバイパスバルブ45は、吸気管23におけるコンプレッサ41よりも上流側と下流側とを連絡するバイパス管24に設けられており、電子制御ユニット70により制御される。
この過給機40では、ウェイストゲートバルブ44の開度の調節により、バイパス管36を流通する排気量とタービン42を流通する排気量との分配比が調節され、タービン42の回転駆動力が調節され、コンプレッサ41による圧縮空気量が調節され、エンジン12の過給圧(吸気圧)が調節される。ここで、分配比は、詳細には、ウェイストゲートバルブ44の開度が小さいほど、バイパス管36を流通する排気量が少なくなると共にタービン42を流通する排気量が多くなるように調節される。なお、エンジン12は、ウェイストゲートバルブ44が全開のときには、過給機40を備えない自然吸気タイプのエンジンと同様に動作可能になっている。
また、過給機40では、吸気管23におけるコンプレッサ41よりも下流側の圧力が上流側の圧力よりもある程度高いときに、エアバイパスバルブ45を開弁させることにより、コンプレッサ41よりも下流側の余剰圧力を解放することができる。なお、エアバイパスバルブ45は、電子制御ユニット70により制御されるバルブに代えて、吸気管23におけるコンプレッサ41よりも下流側の圧力が上流側の圧力よりもある程度高くなると開弁する逆止弁として構成されるものとしてもよい。
インタークーラ25は、吸気管23のコンプレッサ41よりも下流側に配置されている。インタークーラ25には、冷却装置60からの冷却媒体(例えば、ロングライフクーラント(LLC)など)が循環している。インタークーラ25は、吸気管23内の空気(吸気)と冷却装置60からの冷却媒体を熱交換させて、吸気管23内の空気(吸気)を冷却している。
冷却装置60は、冷却媒体を循環させて内燃機関装置10を冷却する。図2に示すように、冷却装置60は、冷媒流路62と、電動ポンプ64と、ラジエータ66とを備える。冷媒流路62は、インタークーラ25と、過給機50とが並列に冷却媒体を循環させるように構成される。電動ポンプ64は、電子制御ユニット70によって制御され、冷媒流路62に冷却媒体を圧送する。ラジエータ66は、冷却媒体と空気との熱交換により冷却媒体を冷却する。
電子制御ユニット70は、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUに加えて、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。電子制御ユニット70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。
電子制御ユニット70に入力される信号としては、例えば、エンジン12のクランクシャフト14の回転位置を検出するクランクポジションセンサ14aからのクランク角θcrや、エンジン12の冷却媒体の温度を検出する図示しない水温センサからの冷却媒体の温度Tw、スロットルバルブ26の開度を検出するスロットルポジションセンサ26aからのスロットル開度THを挙げることができる。吸気バルブ29を開閉するインテークカムシャフトや排気バルブ34を開閉するエキゾーストカムシャフトの回転位置を検出する図示しないカムポジションセンサからのカムポジションθcaも挙げることができる。吸気管23のコンプレッサ41よりも上流側に取り付けられたエアフローメータ23aからの吸入空気量Qaや、吸気管23のコンプレッサ41よりも上流側に取り付けられた圧力センサ23bからの吸気圧Pin、吸気管23のコンプレッサ41とインタークーラ25との間に取り付けられた圧力センサ23cからの過給圧Pc、吸気管23のコンプレッサ41よりも上流側に取り付けられた温度センサ23dからの吸気温Tinも挙げることができる。サージタンク27に取り付けられた圧力センサ27aからのサージ圧Psや、サージタンク27に取り付けられた温度センサ27bからのサージ温度Tsも挙げることができる。排気管35の浄化装置37よりも上流側に取り付けられたフロント空燃比センサ35aからのフロント空燃比AF1や、排気管35の浄化装置37と浄化装置38との間に取り付けられたリヤ空燃比センサ35bからのリヤ空燃比AF2も挙げることができる。
電子制御ユニット70からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。電子制御ユニット70から出力される信号としては、例えば、スロットルバルブ26への制御信号や、燃料噴射弁28への制御信号、点火プラグ31への制御信号を挙げることができる。ウェイストゲートバルブ44への制御信号、エアバイパスバルブ45への制御信号、電動ポンプ64への制御信号も挙げることができる。
電子制御ユニット70は、クランクポジションセンサ14aからのクランク角θcrに基づいてエンジン12の回転数Neを演算している。また、電子制御ユニット70は、エアフローメータ23aからの吸入空気量Qaとエンジン12の回転数Neとに基づいて負荷率(エンジン12の1サイクルあたりの行程容積に対する1サイクルで実際に吸入される空気の容積の割合)KLを演算している。さらに、電子制御ユニット70は、圧力センサ23bからの吸気圧Pinと圧力センサ23cからの過給圧Pcと温度センサ23dからの吸気温Tinとに基づいてインタークーラ25の上流側での吸気温Tinc(インタークーラ25に流入する吸気の温度)を演算している。
こうして構成された実施例の内燃機関装置10では、電子制御ユニット70は、エンジン12の要求負荷率KL*に基づいて、スロットルバルブ26の開度を制御する吸入空気量制御や、燃料噴射弁28からの燃料噴射量を制御する燃料噴射制御、点火プラグ31の点火時期を制御する点火制御、ウェイストゲートバルブ44の開度を制御する過給制御などを行なう。過給制御については、後述する。
吸入空気量制御は、例えば、要求負荷率KL*に基づいて目標吸入空気量Qa*を設定し、吸入空気量Qaが目標吸入空気量Qa*となるようにスロットルバルブ26の目標開度TH*を設定し、スロットル開度THが目標開度TH*となるようにスロットルバルブ26を制御する。
燃料噴射制御は、例えば、吸入空気量Qaに基づいてフロント空燃比AF1が目標空燃比AF*(例えば、理論空燃比)となるように燃料噴射弁28の目標燃料噴射量Qf*を設定し、設定した目標燃料噴射量Qf*を用いて燃料噴射弁28を制御することにより行なわれる。
点火制御は、例えば、エンジン12の回転数Neおよび要求負荷率KL*に基づいて点火プラグ31の目標点火時期Tf*を設定し、設定した目標点火時期Tf*を用いて点火プラグ31を制御することにより行なわれる。
次に、こうして構成された実施例の内燃機関装置10の動作、特に、エンジン12の過給制御について説明する。図4は、電子制御ユニット70により実行される過給制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、燃費向上等の観点から過給が不要ではない場合を除いて、繰り返し実行される。なお、本ルーチンを実行しているときには、吸入空気量制御では、要求負荷率KL*に基づく目標開度TH*に拘わらず、スロットル開度THを全開とする。
図4の過給制御ルーチンが実行されると、電子制御ユニット70は、最初に、吸気温Tinc、サージ温度Ts、要求負荷率KL*、エンジン12の回転数Neなどのデータを入力する(ステップS100)。ここで、サージ温度Tsは、温度センサ27bにより検出された値が入力される。エンジン12の回転数Neは、クランクポジションセンサ14aからのクランク角θcrに基づいて演算した値が入力される。吸気温Tincは、圧力センサ23bからの吸気圧Pinと圧力センサ23cからの過給圧Pcと温度センサ23dからの吸気温Tinとに基づいて演算した値が入力される。
こうしてデータを入力すると、要求負荷率KL*とエンジン12の回転数Neに基づいて要求空気量Ga*(エンジン12を要求負荷率KL*で運転したときにインタークーラ25に流入する吸気量)を設定する(ステップS110)。
続いて、吸気温Tinc(インタークーラ25の上流側での吸気温)からサージ温度Ts(インタークーラ25の下流側での吸気温)を減じた温度差ΔT(=Tinc-Ts、インタークーラ25での冷え代)と、吸気温Tincと、に基づいて、インタークーラ25を循環する冷却媒体の温度を沸点未満にするためのインタークーラ25の通過空気量の上限としての制限空気量Gmaxを設定する(ステップS120)。制限空気量Gmaxの設定は、吸気温Tincと温度差ΔT(=Tinc-Ts)と制限空気量Gmaxとの関係を予め制限空気量設定マップとしてROMに記憶しておき、吸気温Tincと温度差ΔT(=Tinc-Ts)とを与えて、制限空気量設定マップから対応する制限空気量Gmaxを導出することで行なわれる。図5は、制限空気量設定マップの一例を示す説明図である。図示するように、制限空気量Gmaxは、同一の温度差ΔTでは、吸気温Tincが高いときには低いときに比して小さくなるように、即ち、吸気温Tincが高くなるほど小さくなるように設定される。これは、インタークーラ25を通過する空気量が同一である場合、吸気温Tincが高いほどインタークーラ25を循環する冷却媒体の温度が上昇しやすくなることから、吸気温Tincが高いほどインタークーラ25を通過する空気の流量の上限を低くする必要があることに基づく。
こうして要求空気量Ga*と制限空気量Gmaxとを設定すると、要求空気量Ga*と制限空気量Gmaxとのうち小さいほうの値を制御用空気量Gacに設定する(ステップS130)。これにより、制御用空気量Gacは、制限空気量Gmax以下に設定される。
そして、制御用空気量Gacに基づいて過給圧Pcの目標値である目標過給圧Ptb*を設定する(ステップS140)。目標過給圧Ptb*の設定は、インタークーラ25を通過する空気量(吸気量)と過給圧(吸気管23のコンプレッサ41とインタークーラ25との間での吸気の圧力)との関係を予め過給圧設定用マップとしてROMに記憶しておき、吸気量として制御用空気量Gacを与えたときに過給圧設定用マップから対応する過給圧を導出して目標過給圧Ptb*として設定することで行なわれる。
こうして目標過給圧Ptb*を設定すると、過給圧Pcが目標過給圧Ptb*となるようにウェイストゲートバルブ44を制御して(ステップS150)、本ルーチンを終了する。ウェイストゲートバルブ44の制御は、過給圧Pcが目標過給圧Ptb*となるようにウェイストゲートバルブ44の目標開度Owv*を設定し、設定した目標開度Owv*を用いてウェイストゲートバルブ44を制御することにより行なわれる。即ち、インタークーラ25を通過する空気量(吸気量)が制限空気量Gmax以下となるように、ウェイストゲートバルブ44を制御することになる。したがって、インタークーラ25を通過する空気量(吸気量)が制限空気量Gmaxを超えるのが抑制され、インタークーラ25の冷却媒体の温度が沸点に至るまで過度に上昇することを抑制できる。よって、インタークーラ25の冷却媒体の温度を適正に制御できる。また、インタークーラ25には、インタークーラ25を循環する冷却媒体の温度を検出するための温度センサが取り付けられていないが、こうした温度センサ無しでも、インタークーラ25の冷却媒体の温度を適正に制御できる。したがって、温度センサなどの部品点数の増加を抑制できるし、温度センサを配置するスペースの確保が不要となる。
以上説明した実施例の制御装置を搭載した内燃機関装置10では、吸気温Tinc(インタークーラ25の上流側での吸気温)とサージ温度Ts(インタークーラ25の下流側での吸気温)との温度差ΔTと、吸気温Tincと、に基づいて、インタークーラ25を循環する冷却媒体の温度を沸点未満にするためのインタークーラ25の通過空気量の上限としての制限空気量Gmaxを設定し、インタークーラ25を通過する空気量(吸気量)が制限空気量Gmax以下となるようにウェイストゲートバルブ44を制御することにより、インタークーラ25の冷却媒体の温度を適正に制御できる。
実施例の制御装置を搭載した内燃機関装置10では、吸気温Tincを、圧力センサ23bからの吸気圧Pinと圧力センサ23cからの過給圧Pcと温度センサ23dからの吸気温Tinとに基づいて演算している。しかしながら、吸気管23のコンプレッサ41とインタークーラ25との間に温度センサを取り付け、この温度センサにより検出された値を吸気温Tincとしてもよい。
実施例の制御装置を搭載した内燃機関装置10では、図4に例示している過給制御ルーチンを実行しているときには、吸入空気量制御では、要求負荷率KL*に基づく目標開度TH*に拘わらず、スロットル開度THを全開としている。しかしながら、スロットル開度THを全開より小さい開度としてもよい。
実施例の制御装置を搭載した内燃機関装置10では、過給機40を、吸気管23に配置されるコンプレッサ41と排気管35に配置されるタービン42とが回転軸43を介して連結されるターボチャージャとして構成している。しかしながら、これに代えて、エンジン12やモータにより駆動されるコンプレッサが吸気管23に配置されるスーパーチャージャとして構成してもよい。
実施例では、一般的な自動車や各種のハイブリッド自動車に搭載される内燃機関装置10の形態とした。しかしながら、自動車以外の車両に搭載される内燃機関装置の形態としてもよいし、建設設備などの移動しない設備に搭載される内燃機関装置の形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、電子制御ユニット70が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、内燃機関装置の制御装置の製造産業などに利用可能である。
10 内燃機関装置、12 エンジン、14 クランクシャフト、14a クランクポジションセンサ、22 エアクリーナ、23 吸気管、23a エアフローメータ、23b,23c,27a 圧力センサ、24,36 バイパス管、25 インタークーラ、26 スロットルバルブ、26a スロットルポジションセンサ、27 サージタンク、23d、27b 温度センサ、28 燃料噴射弁、29 吸気バルブ、30 燃焼室、31 点火プラグ、32 ピストン、34 排気バルブ、35 排気管、35a フロント空燃比センサ、35b リヤ空燃比センサ、37,38 浄化装置、40 過給機、41 コンプレッサ、42 タービン、43 回転軸、44 ウェイストゲートバルブ、45 エアバイパスバルブ、60 冷却装置、62 冷媒流路、64 電動ポンプ、66 ラジエータ、70 電子制御ユニット。

Claims (1)

  1. 内燃機関と、
    前記内燃機関の吸気管に配置されたコンプレッサと、前記コンプレッサによる圧縮空気量を調節する調整装置と、を有する過給機と、
    前記吸気管の前記コンプレッサより下流側に配置され、冷却媒体を用いて前記吸気管内の空気を冷却するインタークーラと、
    共に内燃機関装置に搭載され、
    前記内燃機関と前記調整装置とを制御する内燃機関装置の制御装置であって、
    前記吸気管の前記インタークーラより上流側での吸気温である第1吸気温から前記吸気管の前記インタークーラより下流側での吸気温である第2吸気温を減じた温度差と、前記第1吸気温と、に基づいて、前記冷却媒体の温度を沸点未満にするための前記インタークーラの通過空気量の上限としての制限空気量を設定し、
    前記通過空気量が前記制限空気量以下となるように前記調整装置を制御する、
    内燃機関装置の制御装置。
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