JP7238337B2 - テープディスペンサ - Google Patents

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Description

本発明は、テープを繰り出し可能なテープディスペンサに関する。
従来から、本体の一部を回転させて内部に収容されたテープを繰り出し得るテープディスペンサが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
ところが、引用文献1に係る構成のものは、比較的保形性の高いテープを繰り出す場合には極めて有用であるものの、例えば、セロハンテープやマスキングテープのような比較的保形性の低いテープを取り扱う場合には、テープを外部に繰り出し難い場合があり、更なる改良が望まれている。
特開2016-222393号公報
本発明は、以上のような事情に着目してなされたものであり、比較的保形性の低いテープであっても快適な操作で適切に繰り出すことができるテープディスペンサを提供することにある。
すなわち、本発明は次の構成をなしている。
請求項1に記載の発明は、テープを巻回したテープコアを保持する第一部材と、この第一部材に対して相対的に回動可能な第二部材と、この第二部材を前記第一部材に対して相対回動させることで前記テープを外方に繰り出しさせるテープ引出し部とを備えたテープディスペンサであって、前記テープ引出し部は、前記第二部材の前記第一部材に対する相対回動にギア又はベルトを介して連動させて前記テープを挟持しつつ前記テープコアから引き出して外方に送り出すもので、その相対回動時に前記第二部材の視認可能な特定部位が前記テープの繰り出し方向と同方向に動くように構成されているテープディスペンサである。
また、請求項2に記載の発明は、テープを巻回したテープコアを保持する第一部材と、この第一部材に対して相対的に回動可能な第二部材と、この第二部材を前記第一部材に対して相対回動させることで前記テープを外方に繰り出しさせるテープ引出し部とを備えたテープディスペンサであって、前記テープ引出し部は、前記第二部材の前記第一部材に対する相対回動に連動させて前記テープを挟持しつつ前記テープコアから引き出して外方に送り出すもので、その相対回動時に前記第二部材の視認可能な特定部位が前記テープの繰り出し方向と同方向に動くように構成されているものであり、前記第一部材は、円筒体状のものであり、この第一部材の一側面に当該第一部材と略同径をなす円盤状の第二部材が添設されており、前記第一部材の周面に前記テープを外方に繰り出すための開口が開設されているテープディスペンサである。
請求項に記載の発明は、前記テープ引出し部は、前記第一部材に設けられている請求項1又は2記載のテープディスペンサである。
請求項に記載の発明は、前記第一部材は、前記テープコアを回転可能に保持するコア軸を備えている請求項1、2又は記載のテープディスペンサである。
請求項に記載の発明は、前記コア軸の軸心は、前記第一部材と前記第二部材の相対回転中心から偏移した位置に配されている請求項記載のテープディスペンサである。
請求項に記載の発明は、前記テープ引出し部は、前記第二部材の前記第一部材に対する相対回動に伴ってテープ繰り出し方向に回転する繰出ローラーと、この繰出ローラーに前記テープを押し付けて挟持状態を維持する挟圧部材とを備えたものである請求項1、2、3、4又は記載のテープディスペンサである。
請求項に記載の発明は、前記テープ引出し部は、前記繰出ローラーの外側に当該繰出ローラーと同一方向に連動回転する巻き込み防止ローラーを配したものである請求項記載のテープディスペンサである。
請求項に記載の発明は、前記第一部材は、円筒体状のものであり、この第一部材の一側面に当該第一部材と略同径をなす円盤状の第二部材が添設されており、前記第一部材の周面に前記テープを外方に繰り出すための開口が開設されている請求項記載のテープディスペンサである。
以上説明したように本発明によれば、比較的保形性の低いテープであっても快適な操作で適切に繰り出すことができるテープディスペンサを提供することができる。
本発明の一実施形態を示す斜視図。 同実施形態における側面図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における斜視図。 同実施形態における側面図。 同実施形態における側面図。 同実施形態における斜視図。 同実施形態における部品説明図。 同実施形態における部品説明図。 同実施形態における部品説明図。 同実施形態における斜視図。
以下、本発明の一実施形態を、図1~11を参照して説明する。
この実施形態は、本発明を、セロハンテープやマスキングテープ等の比較的保形性の低いテープd1を内部に収容し当該テープd1を外部に繰り出すことができるように構成されたテープディスペンサに適用したものである。
テープディスペンサは、リフィルDすなわちテープd1を巻回したテープコアd2を保持する第一部材Aと、第一部材Aに対して相対的に回動可能な第二部材Bと、第二部材Bを第一部材Aに対して相対回動させることでテープd1を外方に繰り出しさせるテープ引出し部Cとを備えている。
以下、テープディスペンサについて詳述する。
第一部材Aは、円筒体状の外形をなしたものである。より具体的に言えば、第一部材Aは、略円筒状をなす周面の両側を円形状の側面により閉塞した外形をなしている。第一部材Aの一側面すなわちベース1における側板a1の外面側には、使用者が直接的に回動操作し得る操作部を構成し当該第一部材Aと略同径をなす円盤状の第二部材Bが添設されている。第一部材Aの周面には、第一部材Aの内部に収容されたテープd1を外方に繰り出すための開口Gが開設されている。
第一部材Aは、テープコアd2を保持するベース1と、ベース1に着脱可能に装着されるカバー2とを備えたものである。
ベース1は、テープコアd2を回転可能に保持するコア軸a3を備えている。ベース1の側板a1に対して略垂直に立設されたコア軸a3の軸心は、第一部材Aと第二部材Bの相対回転中心から偏移した位置すなわち第一部材Aの連結軸a2及び第二部材Bの連結孔b1と合致しない位置に配されている。この実施形態では、コア軸a3は、連結軸a2よりも開口Gから離れた位置に立設されている。
なお、テープコアd2は、テープd1が巻装された状態でリフィルDを構成するものである。テープコアd2は、コア軸a3が挿通される円筒部d3と、円筒部d3の両縁部から延設された略ドーナツ形状をなす鍔部d4とを備えたものである。テープd1は、円筒部d3の外周面に巻きつけられる既知の構成のものであり、一面側に図示しない粘着層が設けられた帯状のものである。
ベース1の中心部には外面側すなわち第二部材B側に向かって連結軸a2が突設されている。連結軸a2は、第二部材Bの中心部に設けられた連結孔b1と係合する。つまり、第一部材Aのベース1に設けられた連結軸a2と第二部材Bに設けられた連結孔b1とが係わり合い、第一部材Aに対して第二部材Bが連結した状態で相対回転し得るように構成されている。
ベース1は、円形をなす側板a1と、側板a1の中心から偏移した位置すなわち第一部材Aと第二部材Bの相対回転中心から偏移した側板a1の内面に突設されたコア軸a3を備えている。側板a1の外面側には、第二部材Bに設けたギアである第一ギアm1が収容される凹陥部a11が形成されている。また、側板a1に設けた凹陥部a11の一部には、連通孔a12が形成されている。この連通孔a12を通じて、第二部材Bに形成された第一ギアm1と第一部材Aにおける側板a1の内面側に配された中間ギアである第二ギアm2とが噛合し得るようになっている。
また、ベース1は、側板a1の周縁から突出させた周面の一部を形成する一対のカバー係合片53と、開口Gが形成される側板a1の周縁部近傍に突設され繰出ローラー4を回動可能に支持し得る繰出ローラー支持軸a5と、開口Gが形成される側板a1の周縁部近傍に突設され繰出ローラー4を押圧し得る挟圧部材5を回動可能に支持し得る挟圧部材支持軸a6と、挟圧部材支持軸a6に隣接する位置に突設され挟圧部材5の基端部に設けた係合片53と係合し、挟圧部材5を、繰出ローラー4を押圧し得る押圧姿勢(J)又は繰出ローラー4から離間した離間姿勢(K)に保持させる姿勢保持突起a7を備えている。
さらに、ベース1は、繰出ローラー支持軸a5よりも側板a1の周縁部に近い位置に突設され巻き込み防止ローラー6を回動可能に支持し得る巻き込み防止ローラー支持軸a8と、繰出ローラー支持軸a5及び巻き込み防止ローラー支持軸a8に隣接した位置に突設され第二部材Bに設けた第一ギアm1と噛合する第二ギアm2を回動可能に支持し得る第二ギア支持軸a9と、第二ギアm2と噛合する第五ギアm5を有するピニオン8を回転可能に支持するピニオン支持軸a10とを備えている。ピニオン8は、第五ギアm5と一体的に回動しシャッター3のラック部たる第一、第二ラック部34、35と係合して当該シャッター3を駆動し得るピニオンギア81を有したものである。
ベース1には、第一部材Aの開口Gを閉塞し得るシャッター3がスライド移動可能に支持されている。シャッター3は、第一部材Aの開口Gを閉塞し得る閉塞位置(E)と、第一部材Aの開口Gをテープd1を繰り出し可能に開成し得る開成位置(F)との間で第一部材Aの周面に沿うように移動可能に構成されている。
シャッター3は、外方に向けて凸をなすように湾曲した板状をなし閉塞位置(E)と開成位置(F)において常に第一部材Aの周面を構成する前板部31と、前板部31に段部32を介して連設された後板部33と、後板部33の内面側に片持ち状に支持されラックを構成する歯を有した第一ラック部34と、後板部33の後端部に延設されラックを構成する歯を有した第二ラック部35とを備えたものである。後板部33は、前板部31と同様に外方に向けて凸をなすように湾曲した板状をなし前板部31よりも第一部材Aの中心部寄りに偏移した位置に設けられ閉塞位置(E)において開口Gを閉塞し得るとともに開成位置(F)において周壁22の内面側に退避するものとなっている。
シャッター3は、第二部材Bを正回転させて行うテープd1の繰出操作に連動して閉塞位置(E)から開成位置(F)に位置変更され得るものとなっている。また、シャッター3は、第二部材Bを逆回転させることにより開成位置(F)から閉塞位置(E)に位置変更され得るものとなっている。
カバー2は、ベース1に着脱可能に装着されるものである。カバー2には、テープd1を切断するための刃Hが取り付けられている。カバー2は、円盤状をなす側壁21と、側壁21の周縁部から一体に延設され第一部材Aにおける周面の主要部分を構成する周壁22とを備えている。
側壁21の外面側には、円柱状をなす複数の連結用突起21aが突設されている。複数の連結用突起21aは、略等間隔をなし側壁21の中心部を円環状に囲うように配設されている。連結用突起21aは、図11に示すように、主として同一構造をなす他のテープディスペンサと連結するためのものである。すなわち、連結用突起21aは、同一構造をなす他のテープディスペンサにおける第二部材Bの外面側に設けられた嵌合凹部b22に嵌合し得るようになっている。なお、図11に示すように、連結された複数のテープディスペンサは、それぞれ連結された状態であってもテープd1を繰り出し得るものとなっている。
側壁21の内面側には、ベース1におけるコア軸a3の先端部に係合し当該コア軸a3を補助し得る第一の補助突起21bと、挟圧部材支持軸a6の先端部に係合し当該挟圧部材支持軸a6を補助し得る第二の補助突起21cが突設されている。
周壁22は、開口Gを形成する開口切欠部22aと、開口切欠部22aに隣接する位置に設けられテープd1の切断用の刃Hを保持し得る刃保持部22bと、ベース1に設けられたカバー係合部a4の一部が嵌合し得る嵌合切欠部22cと、嵌合切欠部22cと側壁21との間に設けられカバー係合部a4の先端に設けられた係合突起a41が係合する係合凹所22dとを備えている。刃保持部22bの内面側には、内方に向かって挟圧部材5を押圧姿勢(J)に保持し得る片状の姿勢保持部22eが突設されている。姿勢保持部22eは、挟圧部材5が押圧姿勢(J)から離間姿勢(K)に回動しないように回動規制し得るものである。
第二部材Bは、第一部材Aに対して相対回動可能に取り付けられるものである。第二部材Bは、第一部材Aの一側面に添設され当該第一部材Aと略同径をなす円盤状のものである。第二部材Bの中心部には第一部材Aのベース1に設けられた連結軸a2が変わり合う連結孔b1が形成されている。
第二部材Bは、円盤状をなし外縁に間隔を空けて複数の手指滑り止め用の凹陥部b21が形成された第二部材本体b2と、第二部材本体b2の内面側に軸心を一致させて一体に設けられた第一ギアm1とを備えている。第二部材Bは、使用者がテープd1を繰り出す際に把持されて回転される操作部を構成している。
第二部材本体b2の外側面には、同一構造をなす他のテープディスペンサの第一部材Aに設けられた連結用突起21aが嵌合する複数の嵌合凹部b22が設けられている。複数の嵌合凹部b22は、第二部材本体b2の中心部を囲うように設けられている。この実施形態では、嵌合凹部b22が間隔を空けて四箇所に設けられている。各嵌合凹部b22には、同一構造をなす他のテープディスペンサに形成された隣接する二本の連結用突起21aが嵌合し得るようになっている。第二部材本体b2の外側面には、第二部材Bの回転方向を示唆するための表示部b23を有している。
テープ引出し部Cは、第二部材Bの第一部材Aに対する相対回動に連動させてテープd1を挟持しつつテープコアd2から引き出して外方に送り出すものである。テープ引出し部Cは、第二部材Bの第一部材Aに対する相対回動時に第二部材Bの視認可能な特定部位Iがテープd1の繰り出し方向と同方向に動くように構成されている。
しかして、この実施形態のテープディスペンサには、第二部材Bの第一部材Aに対する相対回動に連動させてテープd1を挟持しつつ当該テープd1をテープコアd2から引き出して外方に送り出すテープ引出し部Cが設けられている。
テープ引出し部Cは、第一部材Aに設けられている。すなわち、テープ引出し部Cは、第二部材Bの第一部材Aに対する相対回動に伴ってテープd1を繰り出す方向に回転し得る繰出ローラー4と、繰出ローラー4上に配されたテープd1を繰出ローラー4側に押し付けて当該テープd1を繰出ローラー4との間で挟圧し得る挟圧部材5と、繰出ローラー4の外側に配され当該繰出ローラー4と同一方向に回転し得る巻き込み防止ローラー6とを備えたものである。
繰出ローラー4は、円筒状をなす基部41と、基部41おける側板a1側の端部に当該基部41と一体的に設けられベース1に配されたギアである第二ギアm2と噛合するギアである第三ギアm3と、基部41の外周面に間隔を空けて複数配された複数のリング部材43とを備えてなるものである。リング部材43は、柔軟性を有した合成樹脂製のものである。繰出ローラー4は、第二部材Bにギア列を介して接続しており、第二部材Bの回転に連動して回転し得るものとなっている。
挟圧部材5は、基端部が挟圧部材支持軸a6に支持された板状をなす挟圧部材本体51と、挟圧部材本体51の先端部に回転可能に支持され繰出ローラー4側に向かって介在するテープd1を直接的に押圧する押圧ローラー52と、挟圧部材本体51の基端部に当該挟圧部材本体51の延出方向の反対方向に突設された係合片53とを備えている。挟圧部材5は、使用者の手指による直接的な操作によって、繰出ローラー4を押圧し得る押圧姿勢(J)、又は、繰出ローラー4から離間した離間姿勢(K)を採り得るものとなっている。
巻き込み防止ローラー6は、円筒状をなす基部61と、基部61おける側板a1側の端部に当該基部61と一体的に設けられベース1に配された第二ギアm2と噛合するギアである第四ギアm4と、基部61の外周面に鍔状に突設され周端縁がテープd1に添接し得る複数のテープ案内部63とを備えてなる。テープ案内部63の周端縁には、テープd1が添着し難いように微細な鋭角突起63aが並設されている。巻き込み防止ローラー6は、第二部材Bにギア列を介して接続しており、第二部材Bの回転に連動して回転し得るものとなっている。
続いて、テープディスペンサの作動について説明する。
まず、第一部材Aのベース1に対してリフィルDすなわち、テープd1を巻回させたテープコアd2を装着する。図6に示すように、テープコアd2をベース1に設けたコア軸a3に装着するときは、挟圧部材5の係合片53を姿勢保持突起a7に係り合わせ当該挟圧部材5を離間姿勢(K)に保持しておく。
次に、ベース1に支持されたテープd1の先端を手指により外方に一定寸法引き出し、図5に示すように、離間姿勢(K)の挟圧部材5を押圧姿勢(J)に変更し、引き出したテープd1の一部分を繰出ローラー4及び挟圧部材5により挟持させる。挟圧部材5は、押圧姿勢(J)に姿勢変更すると係合片53と姿勢保持突起a7との係わり合いによって係合片53が弾性変形し挟圧部材5の先端部に配された押圧ローラー52を繰出ローラー4側に付勢し得るようになっている。
以上の操作を経た後に、第一部材Aのベース1に対してカバー2を装着することにより、使用前の準備作業は完了する。なお、第二部材Bは、あらかじめ第一部材Aのベース1の外側面側に装着されたものとなっている。
続いて、テープd1を繰り出す操作について説明する。
第二部材Bを第一部材Aに対して正方向に回転させると、第二部材Bと一体化した第一ギアm1と噛合する第二ギアm2が回転する。第二ギアm2と噛合する第三ギアm3を有した繰出ローラー4、及び、第二ギアm2と噛合する第四ギアm4を有した巻き込み防止ローラー6は第二部材Bの回転に連動して正方向に回転することになる。繰出ローラー4と挟圧部材5によって挟持されたテープd1は、駆動力を受けた繰出ローラー4の回転に連動して外部に引き出されることになる。また、巻き込み防止ローラー6は、テープd1が垂れ落ちてきた場合でも、正方向に回転するテープ案内部63によって適切な方向すなわち開口G方向に誘導され、テープd1が内部に巻き込まれてしまうのを抑制している。
なお、第二部材Bを第一部材Aに対して正方向に回転させると、第二ギアm2と噛合する第五ギアm5を有したピニオン8も回転する。ピニオン8は、第二部材Bの回転動作に連動してシャッター3を開閉動作し得るシャッター連動手段Lを構成している。
シャッター連動手段Lは、シャッター3に設けられたラックたる第一、第二ラック部34、35と、第一、第二ラック部34、35に噛合したピニオンギア81を有し正逆回転することによりシャッター3を閉塞位置(E)から開成位置(F)の間で往復開閉動作させるピニオン8と、ピニオン8に一体に設けた第五ギアm5と噛合し第二部材Bの相対回動動作を伝達するギア列たる第一ギアm1及び第二ギアm2とを備えている。
第二部材Bを第一部材Aに対して正方向に回転させると、駆動力は第一ギアm1、第二ギアm2、及び、第五ギアm5を介して、シャッター3に伝達され、シャッター3は閉塞位置(E)から開成位置(F)に向かって連動する。つまり、シャッター3に設けられたラックたる第一ラック部34及び第二ラック35は、シャッター3が閉塞位置(E)からから開成位置(F)の近傍に達するまではピニオン8のピニオンギア81に噛合している。その後、シャッター3が開成位置(F)に達すると段部32が周壁22の開口切欠部22aに係合してシャッター3のそれ以上の移動が禁止される。このとき、片持ち的に支持されている第一ラック部34は、第二部材Bに連動して回動するピニオンギア81に押圧されて弾性変位し、第五ギアm5との噛合状態が一時的に解かれることになる。つまり、シャッター3が開成位置(F)まで移動した後に、使用者が第二部材Bをさらに正方向に回転させた場合でも、当該ピニオンギア81はシャッター3に対して空回りし、テープd1の繰り出し操作を継続できるようになっている。
以上説明したように、本実施形態に係るテープディスペンサは、テープd1を巻回したテープコアd2を保持する第一部材Aと、第一部材Aに対して相対的に回動可能な第二部材Bと、この第二部材Bを第一部材Aに対して相対回動させることでテープd1を外方に繰り出しさせるテープ引出し部Cとを備えたものである。そして、テープ引出し部Cは、第二部材Bの第一部材Aに対する相対回動に連動させてテープd1を挟持しつつテープコアd2から引き出して外方に送り出すもので、その相対回動時に第二部材Bの視認可能な特定部位Iがテープd1の繰り出し方向と同方向に動くように構成されている。このため、比較的保形性の低いテープd1であっても快適な操作で好適に繰り出すことができるテープディスペンサを提供することができるものとなる。すなわち、テープ引出し部Cが、第二部材Bの第一部材Aに対する相対回動に連動させてテープd1を挟持しつつテープコアd2から引き出して外方に送り出すものであるため、テープd1をテープコアd2から引き出して比較的姿勢を安定させた状態で当該テープd1を外部に導くことができるものとなっている。このような構成のものであれば、テープd1として、比較的保形性の低いセロハンテープやマスキングテープを適用したものであっても、テープd1を挟持するテープ引出し部Cによって適切に繰り出し操作を行うことができるものとなっている。
しかも、第二部材Bの回動時に当該第二部材Bの視認可能な特定部位I(すなわち図1において符号Iで示す部分)がテープd1の繰り出し方向と同方向に動くように構成されている。このため、使用者がテープd1を繰り出す操作をする際に、当該使用者は、第二部材Bを回転する方向と同じ方向にテープd1を繰り出す感覚を得ることができるため、使用者に対して快適な操作感を提供し得るものとなっている。
テープ引出し部Cは、第一部材Aに設けられているものである。このため、第二部材Bを操作部としてテープd1を繰り出す操作をさせる設計の自由度に優れたものとなっている。つまり、第一部材Aと第二部材Bの相対回転時にテープd1との相対移動はないため(第一部材AとリフィルDの配設箇所との相対位置は変わりないため)、安定してテープd1を引き出すことができるものとなる。
第一部材Aが、テープコアd2を回転可能に保持するコア軸a3を備えている。このため、テープd1を第一部材Aから繰り出し得る好適な構成をなしているとともにリフィルDすなわちテープd1を巻回したテープコアd2を容易に交換し得るものとなっている。
第一部材Aに設けたコア軸a3の軸心は、第一部材Aと第二部材Bの相対回転中心から偏移した位置に配されている。すなわち、テープd1を巻回したテープコアd2の回転中心が第二部材Bと第一部材Aの相対回転中心からずれた位置に設けられている。このため、巻回状態が解かれたテープd1における先端部の余白領域(巻回した状態が解かれた領域)を比較的長く確保することができるものとなっており、第二部材Bに連動する機構であるテープ引出し部Cを備えつつもコンパクト化を実現し易いものとなっている。
テープ引出し部Cは、第二部材Bの第一部材Aに対する相対回動に伴ってテープ繰り出し方向に回転する繰出ローラー4と、繰出ローラー4にテープd1を押し付けて挟持状態を維持する挟圧部材5とを備えたものである。このため、テープコアd2に巻回されたテープd1は、繰出ローラー4及び挟圧部材5を協働させることによりこれらに挟まれた状態で、外部に好適に繰り出され得るものとなっている。
テープ引出し部Cは、繰出ローラー4の外側に当該繰出ローラー4と同一方向に連動回転する巻き込み防止ローラー6を配したものである。このため、比較的保形性の低いテープd1に発生し得るテープd1の巻き込みを好適に抑制し得るものとなっている。
第一部材Aが、円筒体状のものである。そして、第一部材Aの一側面に当該第一部材Aと略同径をなす円盤状の第二部材Bが添設されている。第一部材Aの周面にテープd1を外方に繰り出すための開口Gが開設されている。このため、第二部材Bを操作部として把持した上で使用者が当該第二部材Bと第一部材Aとを相対回動させやすいものとなっており、第二部材Bの回転方向に形成された開口Gを通じてテープd1を違和感なく外部に繰り出し得るものとなっている。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
テープの種類は、種々のものを適用することができるものであり、保形性の低いものに限られるものではない。
第一部材や第二部材の形態は種々のものとすることができ、上述した実施形態に示されるものに限られるものではない。
テープ引出し部は、第二部材を第一部材に対して相対回動させることでテープを外方に繰り出しさせるものであればよく、上述した実施形態に示すものに限られるものではない。例えば、第二部材の回転を繰出ローラーの回転に伝達させるための歯車列は種々設定することが可能である。また、第二部材の回転を、ベルトを介して繰出ローラーや巻き込み防止ローラーやピニオンに伝達させるように構成したものであってもよい。
テープ引出し部は、第一部材に設けられているものに限られるものではなく、その一部が第二部材に設けたものとしてもよい。
コア軸の軸心は、第一部材と第二部材の相対回転中心から偏移した位置に配されているものでなくてもよい。つまり、コア軸の中心が第一部材と第二部材の相対回転中心と合致する位置に設けられたものであってもよい。
繰出ローラーや挟圧部材や巻き込み防止ローラーは、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の形状及び構造をとり得るものである。
上述した実施形態では、第二部材を正回転させることによりシャッターを開く(閉塞位置から開成位置に位置変更する)ようにするとともに第二部材を逆回転させることによりシャッターを閉める(開成位置から閉塞位置に位置変更する)ようにした態様を示したが、このような構成のものには限られない。すなわち、テープディスペンサは、第二部材を逆回転させたときにはシャッターが閉じる方向に連動せず、開成位置から閉塞位置に位置変更しないように構成されたものであってもよい。
ここで、第二部材の逆回転に連動しないシャッターの構成は、種々の方法で実現することが可能である。例えば、シャッターのラック部に噛合するピニオンを、シャッターが開き得る方向にのみ回転できるように構成してもよい。また、他の態様としては、例えば、シャッターに設けたラック部を撓み得る構造にし、ピニオンが逆回転した場合にラック部が一時的に退避し、ピニオンが空回りし得るように構成してもよい。また、他の態様としては、ピニオンの第五ギアを遊星ギアとした遊星歯車機構を設けることにより、第二部材の逆回転時に第五ギアがシャッターの駆動に作用しない構成をとることが考えられる。
第二部材の逆回転にシャッターが連動しないように構成されたものであれば、仮に、繰り出したテープを刃でカットせず、そのままの状態で第二部材を逆回転させても、テープがシャッターに挟まってしまうような不具合が好適に回避されるものとなる。また、テープを巻き戻そうとして第二部材を逆回転させても、シャッターが閉方向に連動して邪魔をすることが無くなるため、テープの巻き戻し操作を行い得る設計を実現し得るものとなる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…ベース
2…カバー
A…第一部材
B…第二部材
C…テープ引出し部
d1…テープ
G…開口
I…特定部位

Claims (8)

  1. テープを巻回したテープコアを保持する第一部材と、この第一部材に対して相対的に回動可能な第二部材と、この第二部材を前記第一部材に対して相対回動させることで前記テープを外方に繰り出しさせるテープ引出し部とを備えたテープディスペンサであって、
    前記テープ引出し部は、前記第二部材の前記第一部材に対する相対回動にギア又はベルトを介して連動させて前記テープを挟持しつつ前記テープコアから引き出して外方に送り出すもので、その相対回動時に前記第二部材の視認可能な特定部位が前記テープの繰り出し方向と同方向に動くように構成されているテープディスペンサ。
  2. テープを巻回したテープコアを保持する第一部材と、この第一部材に対して相対的に回動可能な第二部材と、この第二部材を前記第一部材に対して相対回動させることで前記テープを外方に繰り出しさせるテープ引出し部とを備えたテープディスペンサであって、
    前記テープ引出し部は、前記第二部材の前記第一部材に対する相対回動に連動させて前記テープを挟持しつつ前記テープコアから引き出して外方に送り出すもので、その相対回動時に前記第二部材の視認可能な特定部位が前記テープの繰り出し方向と同方向に動くように構成されているものであり、
    前記第一部材は、円筒体状のものであり、この第一部材の一側面に当該第一部材と略同径をなす円盤状の第二部材が添設されており、前記第一部材の周面に前記テープを外方に繰り出すための開口が開設されているテープディスペンサ。
  3. 前記テープ引出し部は、前記第一部材に設けられている請求項1又は2記載のテープディスペンサ。
  4. 前記第一部材は、前記テープコアを回転可能に保持するコア軸を備えている請求項1、2又は記載のテープディスペンサ。
  5. 前記コア軸の軸心は、前記第一部材と前記第二部材の相対回転中心から偏移した位置に配されている請求項記載のテープディスペンサ。
  6. 前記テープ引出し部は、前記第二部材の前記第一部材に対する相対回動に伴ってテープ繰り出し方向に回転する繰出ローラーと、この繰出ローラーに前記テープを押し付けて挟持状態を維持する挟圧部材とを備えたものである請求項1、2、3、4又は記載のテープディスペンサ。
  7. 前記テープ引出し部は、前記繰出ローラーの外側に当該繰出ローラーと同一方向に連動回転する巻き込み防止ローラーを配したものである請求項記載のテープディスペンサ。
  8. 前記第一部材は、円筒体状のものであり、この第一部材の一側面に当該第一部材と略同径をなす円盤状の第二部材が添設されており、前記第一部材の周面に前記テープを外方に繰り出すための開口が開設されている請求項記載のテープディスペンサ。
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