JP2016190410A - スタンプ型塗膜転写具 - Google Patents

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公孝 熊谷
Kimitaka Kumagai
公孝 熊谷
智之 石黒
Tomoyuki Ishiguro
智之 石黒
佐藤 正則
Masanori Sato
正則 佐藤
修 吉井
Osamu Yoshii
修 吉井
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【課題】転写時の転写テープのたるみを防止でき、かつ、小型化及び設計の自由度の向上が図れる塗膜転写具を提供すること。【解決手段】開口部10aを有する有底筒状のケース10を構成するケース半体11,12と、ケース内に回転可能に配設される繰出しリール20及び巻取リール30と、ケース半体の一方の開口部に配設される転写押圧部13と、ケースの内外側に移動可能なスライド部材40と、を具備し、スライド部材は、転写開口41aを有する枠部41と、ケース内に移動自在に挿入されるスライド部42と、ケースの底部に弾接して常時枠部をケースの外方へ移動するばね部43と、スライド部がケースの開口部の外方側に移動する際にのみ巻取リールと同軸上の巻取ギア32と噛合するラックギア44と、を一体に形成し、繰出しリールは、ケース半体に突設された支持軸14aに、ブレーキを付与すべく弾性を付勢して回転可能に装着する。【選択図】 図3

Description

この発明は、転写テープから塗膜を被転写面に転写するスタンプ型塗膜転写具に関するものである。
従来、この種の転写具として、筒体や軸筒等のケース内にそれぞれ回転自在に配設される転写テープを巻装する供給リール及び使い終わった転写テープを巻き取る巻き上げリールと、転写テープの表面を押圧する押棒と、ケース内に移動自在に配設されると共に、ばね部材(スプリング、ヒゲバネ)の弾性によって保持されるスライダーと、を具備し、上記スライダーに設けられた巻き上げ爪を、巻き上げリールと同一軸上に設けられたギアに、転写テープの巻き上げ方向のみ噛合させる構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、ケースを構成する軸筒内にスプリング及びヒゲバネの弾性によって出没自在に保持される先端に開口を有するスライダーに、軸筒に設けられた係止ピンに遊嵌する溝部を設けて、スライダーの出没に応じてスライダーの先端の開口から出没可能にし、押棒を転写テープの裏面に押圧して転写するスタンプ型の構造が開示されている。なお、転写テープはスライダーの開口側に設けられる2本の誘導ピンによって張力が付与されている。
また、特許文献1に記載のものにおいては、供給リールと巻き上げリールは回転自在であるため、供給リール及び巻き上げリールと同一軸上に設けられたギアにそれぞれ逆転防止爪を設けて供給リールと巻き上げリールの回転を規制している。
特開平6−55895号公報(特許請求の範囲、段落0018〜0020、図2)
しかしながら、特許文献1に記載のものにおいては、転写の際に転写テープに張力を発生させている誘導ピンも一緒に押し込まれてしまう。このとき、巻き取りが行われる訳でないので、転写テープにたるみが発生する懸念がある。その他、塗膜が転写テープから剥離する際の剥離力によって意図しない転写テープの繰り出しが起こる虞もある。
また、複数のばね部材を設ける必要があることの他に、2箇所に逆転防止機構を設ける必要があるため、部品点数が多くなり、転写具自体が大型になる上、設計の自由度が少ないなどの懸念もある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、転写時の転写テープのたるみを防止でき、かつ、小型化及び設計の自由度の向上が図れるスタンプ型塗膜転写具を提供する。
上記課題を解決するために、この発明は、一端に開口部を有する有底筒状のケースを構成するケース半体と、上記ケース内に回転可能に配設され、表面に塗膜が塗布された転写テープを巻装する繰出しリールと、上記ケース内に回転可能に配設され、使い終わった転写テープを巻き取る巻取リールと、上記ケース半体の一方の開口部に配設され、上記転写テープの裏面側を押圧する転写押圧部と、上記ケースの開口部を介して内外側に移動可能なスライド部材と、を具備するスタンプ型塗膜転写具であって、 上記スライド部材は、上記ケースの開口部の外方に露出し、上記開口部と連通する転写開口を有する枠部と、上記ケース内に移動自在に挿入されるスライド部と、上記ケースの底部に弾接して常時上記枠部をケースの外方へ移動するばね部と、上記スライド部が上記ケースの開口部の外方側に移動する際にのみ上記巻取リールと同軸上に設けられた巻取ギアと噛合するラックギアと、を一体に形成し、 上記繰出しリールは、上記ケース半体に突設された支持軸に、ブレーキを付与すべく弾性を付勢して回転可能に装着される、ことを特徴とする(請求項1)。
このように構成することにより、繰出しリールは、ケース半体に突設された支持軸に、ブレーキを付与すべく弾性を付勢して回転可能に装着されることで、巻取リールの回転により生じる張力によって回転する繰出しリールから繰り出される転写テープのたるみを防止することができる。また、転写テープの巻き取りに寄与するばね部とラックギアをスライド部材と一体に形成することができる。
この発明において、上記繰出しリールの回動軸又は上記支持軸のいずれか一方の軸を他方の軸を遊嵌する筒状軸にて形成し、上記筒状軸の先端側に先端が開口する複数のスリットを介して弾性変形可能な複数の保持片を形成すると共に、各保持片の先端に上記他方の軸の外周面に弾接する押圧爪を形成するのが好ましい(請求項2)。
このように構成することにより、繰出しリールの回動軸と繰出しリールを回転可能に支持する支持軸との間にブレーキ機構を形成することができ、巻取リールの回転により生じる張力によって回転する繰出しリールから繰り出される転写テープのたるみを防止することができる。
この発明において、上記巻取ギアと上記ラックギアは、上記スライド部が上記ケースの開口部の外方側又は内方側に移動する際にのみ噛合するものであれば、任意の構造であっても差し支えないが、好ましくは、上記巻取ギアは、上記巻取リールを構成する鍔部の外周側表面に設けられ、上記ラックギアは、上記スライド部の先端に直状に延設される弾性変形可能な板状突片の先端部表面に設けられるのがよい(請求項3)。
このように構成することにより、巻取ギアを厚くすることなく、巻取ギアとラックギアの噛合を確実にすることができると共に、巻取ギアとラックギアの占めるスペースを小さくすることができる。
また、この発明において、上記巻取リールと、上記ケース半体に突設されて巻取リールを回転可能に支持する支持軸との間に、巻取リールの巻取り方向と逆方向の回転を阻止する逆回転防止機構を更に具備するのが好ましい(請求項4)。この場合、上記逆回転防止機構は、上記ケース半体における上記支持軸の中心と同心円上に設けられる面状歯部と、上記巻取リールの回動軸の先端部においてそれぞれ回動軸の周方向に円弧状に突設される弾性変形可能な複数のラチェット爪とを具備し、上記面状歯部と上記ラチェット爪は、上記巻取リールが巻取り方向と逆方向に回転するときに係合可能に形成されているのが好ましい(請求項5)。
このように構成することにより、ばね部の弾性力に抗してスライド部材がケースの内側に移動する際に巻取リールが逆回転して巻き取った転写テープがたるむのを防止することができる。この場合、逆回転防止機構は、ケース半体における支持軸の中心と同心円上に設けられる面状歯部と、巻取リールの回動軸の先端部においてそれぞれ回動軸の周方向に円弧状に突設される弾性変形可能な複数のラチェット爪とを具備し、面状歯部とラチェット爪は、巻取リールが巻取り方向と逆方向に回転するときに係合可能に形成することにより、逆転防止機構の組付けを容易にすることができる(請求項5)。
この発明の塗膜転写具によれば、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
(1)請求項1,2に記載の発明によれば、巻取リールの回転により生じる張力によって回転する繰出しリールから繰り出される転写テープのたるみを防止することができる。また、転写テープの巻き取りに寄与するばね部とラックギアをスライド部材と一体に形成することができるので、部品点数の低減が図れ、また、小型化が図れると共に、設計の自由度の向上が図れる。
(2)請求項3に記載の発明によれば、巻取ギアを厚くすることなく、巻取ギアとラックギアの噛合を確実にすることができると共に、巻取ギアとラックギアの占めるスペースを小さくすることができるので、上記(1)に加えて、更に小型化が図れると共に、組付けを容易にすることができる。
(3)請求項4,5に記載の発明によれば、上記(1),(2)に加えて、更に、ばね部の弾性力に抗してスライド部材がケースの内側に移動する際に巻取リールが逆回転して巻き取った転写テープがたるむのを防止することができる。この場合、逆回転防止機構は、ケース半体における支持軸の中心と同心円上に設けられる面状歯部と、巻取リールの回動軸の先端部においてそれぞれ回動軸の周方向に円弧状に突設される弾性変形可能な複数のラチェット爪とを具備し、面状歯部とラチェット爪は、巻取リールが巻取り方向と逆方向に回転するときに係合可能に形成することにより、逆転防止機構の組付けを容易にすることができる(請求項5)。
この発明に係る塗膜転写具を示す斜視図である。 上記塗膜転写具の内部を示す一部断面斜視図である。 上記塗膜転写具の要部を示す概略断面図(a)及び(a)のI部拡大図(b)及び(a)のII−II線に沿う要部拡大断面図(c)である。 この発明における繰出しリールと支持軸の取付状態を示す斜視図である。 この発明における繰出しリール、巻取リール及びスライド部材を示す斜視図である。 この発明におけるケース半体の一方を示す斜視図である。 この発明におけるケース半体の他方を示す斜視図である。 この発明における巻取リールのラチェット爪を示す平面図(a)、ケース半体に設けられた面状歯部を示す平面図(b)及び上記ラチェット爪と面状歯部の係合関係を示す模式図(c)である。 この発明におけるスライド部材を示す斜視図である。
以下に、この発明の実施形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、この発明に係る塗膜転写具を粘着転写具に適用した場合について説明する。
この発明に係る塗膜転写具は、図1ないし図3に示すように、一端に開口部10aを有する有底筒状のケース10を構成するケース半体11,12(以下に第1のケース半体11、第2のケース半体12という)と、ケース10内に回転可能に配設され、基材2の表面に塗膜である粘着剤3が塗布された転写テープ1を巻装する繰出しリール20と、ケース10内に回転可能に配設され、使い終わった転写テープ1を巻き取る巻取リール30と、第1及び第2のケース半体11,12の一方すなわち第1のケース半体11の開口部10aに配設され、転写テープ1の裏面側を押圧する転写押圧部13と、ケース10の開口部10aを介して内外側に移動可能なスライド部材40と、ケース10の開口部10aに着脱可能に装着されるキャップ50と、を具備する。なお、繰出しリール20は、第1のケース半体11に突設された後述する第1の繰出しリール支持軸14aに、ブレーキを付与すべく弾性を付勢して回転可能に装着されている。この繰出しリール20のブレーキ機能については後述する。
ケース10は、一端に矩形状の開口部10aを有する有底角筒状に形成され、ケース10を構成する第1及び第2のケース半体11,12は、合成樹脂製部材にて形成されており、ケース10の開口部10aから底部10bに渡って水平に分割された断面略角形U字状に形成されている。
この場合、第1のケース半体11の開口部10aには、転写テープ1の裏面側を押圧する転写押圧部13が突設されている。この転写押圧部13は、矩形状の開口部10aの中央に位置する矩形状の押圧面13aを有しており、押圧面13aが開口部10aより若干外方側に突出している。また、第1のケース半体11の開口部10a側の転写押圧部13より後方側には繰出しリール20を回転可能に支持する第1の繰出しリール支持軸14aが突設され、第1のケース半体11の底部10b側には巻取リール30を回転可能に支持する第1の巻取リール支持軸15aが突設されている(図6B参照)。
一方、第2のケース半体12の開口部10a側には繰出しリール20を回転可能に支持する第2の繰出しリール支持軸14bが突設され、第2のケース半体12の底部10b側には巻取リール30を回転可能に支持する第2の巻取リール支持軸15bが突設されている(図6A参照)。
上記スライド部材40は、合成樹脂製部材にて形成されており、図8に示すように、ケース10の開口部の外方に露出し、開口部10aと連通する転写開口41aを有する枠部41と、ケース10内に移動自在に挿入されるスライド部42と、ケース10の底部10bに弾接して常時枠部41をケース10の外方へ移動するばね部43と、スライド部42がケース10の開口部10aの外方側に移動する際にのみ巻取リール30と同軸上に設けられた巻取ギア32と噛合するラックギア44と、を一体に形成してなる。
この場合、スライド部42は、枠部41の両側枠片41b、41cと底枠片41dに延在する両側片42a,42bと底片42cを有しており、底片42cには、スライド部42がケース10内を移動する際に、繰出しリール20との干渉を回避する切欠き孔42dと、巻取リール30との干渉を回避する凹状切欠き42eが設けられている。また、底片42cにおける一方の側片42a側の先端には、板状突片42fが直状に延設されており、板状突片42fの先端部表面にラックギア44が設けられている。なお、側片42aの下部に水平に延びる直状のスリット42gが設けられており、この直状のスリット42gによって板状突片42fが弾性変形可能に形成されている。
上記のように形成される板状突片42fの先端部表面に設けられるラックギア44は、巻取リール30を構成する鍔部30aの外周側表面に設けられた巻取ギア32と噛合可能に形成されている。つまり、スライド部42がケース10の開口部10aの外方側に移動する際にのみ、ラックギア44と巻取リール30の鍔部30aの外周側表面に設けられた巻取ギア32と噛合するようになっている。
また、ばね部43は、スライド部42の側枠42bの先端から湾曲状に屈曲する弾性変形可能なばね基部43aと、ばね基部43aの先端に設けられる円形状の膨隆頭部43bとで形成されている。このように形成されるばね部43は、ばね基部43aの弾性力によって膨隆頭部43bがケース10の底部10bに弾接してスライド部材40の枠部41を常時ケース10の外方へ移動する。
次に、繰出しリール20のブレーキ機能について説明する。本実施形態では、繰出しリール20と第1のケース半体11に設けられた第1の繰出しリール支持軸14aとの間に、繰出しリール20のブレーキ機能が付与されている。
この場合、図3及び図4に示すように、繰出しリール20の回動軸21は、第1のケース半体11に突設された第1の繰出しリール支持軸14aを遊嵌する筒状軸にて形成されている。また、筒状の回動軸21の先端側には、先端が開口する周方向に等間隔の複数(例えば3個)のスリット22を介して弾性変形可能な複数(3個)の保持片23が形成されており、各保持片23の先端に第1の繰出しリール支持軸14aの外周面に弾接する押圧爪24が形成されている。このように形成することにより、繰出しリール20にブレーキ機能を付与することができ、巻取リール30の回転により生じる張力によって回転する繰出しリール20から繰り出される転写テープ1のたるみを防止することができる。
上記実施形態では、繰出しリール20の回動軸21を円筒軸にて形成し、円筒状の回動軸21に保持片23と押圧爪24を形成して、回動軸21を第1のケース半体11に突設された第1の繰出しリール支持軸14aに遊嵌すると共に、押圧爪24を第1の繰出しリール支持軸14aの外周面に弾接してブレーキ機能を付与する場合について説明したが、回動軸21に代えて第1の繰出しリール支持軸14aを円筒軸にて形成して同様のブレーキ機能を付与してもよい。すなわち、第1の繰出しリール支持軸14aは、繰出しリール20の回動軸21を遊嵌する筒状軸にて形成し、また、第1の繰出しリール支持軸14aの先端側に、先端が開口する周方向に等間隔の複数(例えば3個)のスリット22を介して弾性変形可能な複数(3個)の保持片23を形成すると共に、各保持片23の先端に回動軸21の外周面に弾接する押圧爪24を形成するようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、繰出しリール20と第1のケース半体11に設けられた第1の繰出しリール支持軸14aとの間に、繰出しリール20のブレーキ機能が付与される場合について説明したが、繰出しリール20と第2のケース半体12に設けられた第2の繰出しリール支持軸14bとの間に、繰出しリール20のブレーキ機能を付与するようにしてもよい。
次に、巻取リール30の逆回転防止機構について説明する。本実施形態では、巻取リール30と、第2のケース半体12に突設されて巻取リール30を回転可能に支持する第2の巻取リール支持軸15bとの間に、巻取リールの巻取り方向と逆方向の回転を阻止する逆回転防止機構を設けた場合である。
この場合、逆回転防止機構は、図5,図6A及び図7に示すように、第2のケース半体12における第2の巻取リール支持軸15bの中心と同心円上に設けられる面状歯部16と、巻取リール30の回動軸31の先端部においてそれぞれ回動軸31の周方向に円弧状に突設される弾性変形可能な複数(2個)の先端に向かって下り傾斜面33aを有するラチェット爪33とを具備し、面状歯部16とラチェット爪33は、巻取リール30が巻取り方向(+R)と逆方向(−R)に回転するときに係合可能に形成されている(図7(c)参照)。なお、図7(c)の模式図に示すように、ラチェット爪33は先端に向かって下り傾斜面33aを有する断面略三角状に形成されているので、巻取リール30が巻取り方向(+R)に回転する場合は、面状歯部16に干渉せず、巻取リール30が逆方向(−R)に回転するときに面状歯部16に係合して巻取リール30の逆回転を阻止する。
このように構成される逆回転防止機構によれば、ばね部43の弾性力に抗してスライド部材40がケース10の内側に移動する際に巻取リール30が逆回転して巻き取った転写テープ1がたるむのを防止することができる。
なお、上記実施形態では、巻取リール30と、第2のケース半体12に突設された第2の巻取リール支持軸15bとの間に、逆回転防止機構を設けた場合について説明したが、巻取リール30と、第1のケース半体11に突設された第1の巻取リール支持軸15aとの間に、逆回転防止機構を設けても同様の効果が得られる。
次に、上記のように構成される塗膜転写具を使用する場合は、まず、繰出しリール20から引き出された転写テープ1が転写押圧部13の表面に掛け渡されて巻取リール30に巻き取られる状態にセットする。
この状態で、使用者はケース10を手で持ち、被転写面4にスライド部材40の枠部41をばね部43の弾性力に抗して押し当てると、スライド部材40がケース10の内側へ移動する一方、転写テープ1の裏面を押圧する転写押圧部13が相対的にケース10の外側に突出して粘着剤3(塗膜)が被転写面4に転写される。
粘着剤3(塗膜)を転写した後、転写具を持ち上げると、ばね部43の弾性力によってスライド部材40がケース10の外側に移動する。この移動と共に巻取リール30の鍔部30aに設けられた巻取ギア32と噛合するラックギア44も移動して巻取ギア32と共に巻取リール30を回転して使い終わった転写テープ1を巻き取る。このとき、巻取リール30の回転により生じる張力によって回転する繰出しリール20から転写テープ1が繰り出される。
上記のように構成される実施形態の塗膜転写具によれば、繰出しリール20は、第1又は第2のケース半体11,12に突設された第1又は第2繰出しリール支持軸14a,14bに、ブレーキを付与すべく弾性を付勢して回転可能に装着されることで、巻取リール30の回転により生じる張力によって回転する繰出しリール20から繰り出される転写テープ1のたるみを防止することができる。
また、転写テープ1の巻き取りに寄与するばね部43とラックギア44をスライド部材40と一体に形成することができるので、部品点数の低減が図れ、また、小型化が図れると共に、設計の自由度の向上が図れる。
また、巻取ギア32を厚くすることなく、巻取ギア32とラックギア44の噛合を確実にすることができると共に、巻取ギア32とラックギア44の占めるスペースを小さくすることができるので、小型化が図れると共に、組付けを容易にすることができる。
更に、ばね部43の弾性力に抗してスライド部材40がケース10の内側に移動する際に巻取リール30が逆回転して巻き取った転写テープ1がたるむのを防止することができる。この場合、逆回転防止機構は、第1又は第2のケース半体11,12における第1又は第2の巻取リール支持軸15a,15bの中心と同心円上に設けられる面状歯部16と、巻取リール30の回動軸31の先端部においてそれぞれ回動軸31の周方向に円弧状に突設される弾性変形可能な複数のラチェット爪33とを具備し、面状歯部16とラチェット爪33は、巻取リール30が巻取り方向と逆方向に回転するときに係合可能に形成することにより、逆転防止機構の組付けを容易にすることができる。
なお、上記実施形態では、この発明に係る塗膜転写具を粘着転写具に適用した場合について説明したが、粘着剤に代えて修正塗料剤の塗膜を担持した転写テープを用いた塗膜転写具にも適用できる。
1 転写テープ
10 ケース
10a 開口部
11 第1のケース半体
12 第2のケース半体
13 転写押圧部
14a 第1の繰出しリール支持軸
14b 第2の繰出しリール支持軸
15a 第1の巻取リール支持軸
15b 第2の巻取リール支持軸
16 面状歯部
20 繰出しリール
21 回動軸
22 スリット
23 保持片
24 押圧爪
30 巻取リール
30a 鍔部
31 回動軸
32 巻取ギア
33 ラチェット爪
40 スライド部材
41 枠部
41a 転写開口
42 スライド部
43 ばね部
44 ラックギア

Claims (5)

  1. 一端に開口部を有する有底筒状のケースを構成するケース半体と、
    上記ケース内に回転可能に配設され、表面に塗膜が塗布された転写テープを巻装する繰出しリールと、
    上記ケース内に回転可能に配設され、使い終わった転写テープを巻き取る巻取リールと、
    上記ケース半体の一方の開口部に配設され、上記転写テープの裏面側を押圧する転写押圧部と、
    上記ケースの開口部を介して内外側に移動可能なスライド部材と、を具備するスタンプ型塗膜転写具であって、
    上記スライド部材は、上記ケースの開口部の外方に露出し、上記開口部と連通する転写開口を有する枠部と、上記ケース内に移動自在に挿入されるスライド部と、上記ケースの底部に弾接して常時上記枠部をケースの外方へ移動するばね部と、上記スライド部が上記ケースの開口部の外方側に移動する際にのみ上記巻取リールと同軸上に設けられた巻取ギアと噛合するラックギアと、を一体に形成し、
    上記繰出しリールは、上記ケース半体に突設された支持軸に、ブレーキを付与すべく弾性を付勢して回転可能に装着される、ことを特徴とするスタンプ型塗膜転写具。
  2. 請求項1に記載のスタンプ型塗膜転写具において、
    上記繰出しリールの回動軸又は上記支持軸のいずれか一方の軸を他方の軸を遊嵌する筒状軸にて形成し、上記筒状軸の先端側に先端が開口する複数のスリットを介して弾性変形可能な複数の保持片を形成すると共に、各保持片の先端に上記他方の軸の外周面に弾接する押圧爪を形成してなる、ことを特徴とするスタンプ型塗膜転写具。
  3. 請求項1又は2に記載のスタンプ型塗膜転写具において、
    上記巻取ギアは、上記巻取リールを構成する鍔部の外周側表面に設けられ、上記ラックギアは、上記スライド部の先端に直状に延設される弾性変形可能な板状突片の先端部表面に設けられる、ことを特徴とするスタンプ型塗膜転写具。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のスタンプ型塗膜転写具において、
    上記巻取リールと、上記ケース半体に突設されて巻取リールを回転可能に支持する支持軸との間に、巻取リールの巻取り方向と逆方向の回転を阻止する逆回転防止機構を更に具備する、ことを特徴とするスタンプ型塗膜転写具。
  5. 請求項4に記載のスタンプ型塗膜転写具において、
    上記逆回転防止機構は、上記ケース半体における上記支持軸の中心と同心円上に設けられる面状歯部と、上記巻取リールの回動軸の先端部においてそれぞれ回動軸の周方向に円弧状に突設される弾性変形可能な複数のラチェット爪とを具備し、上記面状歯部と上記ラチェット爪は、上記巻取リールが巻取り方向と逆方向に回転するときに係合可能に形成されている、ことを特徴とするスタンプ型塗膜転写具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109968877A (zh) * 2019-04-30 2019-07-05 泉州市一扬文化用品有限公司 一种定距式涂层带体按压转印器

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