JP7237055B2 - 非水電解質二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、非水電解質二次電池に関する。
近年、リチウムイオン二次電池等の二次電池は、パソコン、携帯端末等のポータブル電源や、電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)等の車両駆動用電源などに好適に用いられている。
一般的に二次電池が備える電極には、集電体と、該集電体の表面に形成された活物質を含む合材層とが備えられている。典型的には、合材層には結着剤(バインダ)が含まれており、活物質と集電体との結着や活物質同士の結着等、電極構造の維持に寄与している。特許文献1には、正極が極性官能基含有バインダおよび線系炭素系導電材を含む構成が開示されている。そして、かかる構成により、正極の柔軟性および結着力を同時に向上させることができるため、かかる正極を備えるリチウムイオン二次電池の寿命特性(サイクル特性)が向上することが開示されている。
特開2020-35746号公報
ところで、合材層に含まれる活物質は充放電に伴い膨張収縮するため、かかる膨張収縮によって合材層が集電体から剥離し、サイクル特性が低下する課題がある。また、合材層に含まれるバインダの分布により、合材層中の活物質の存在分布が変化することで電気抵抗が上昇し得るため、電気抵抗を低減する技術が望まれている。
そこで、本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、電気抵抗が低減され、サイクル特性が向上した非水電解質二次電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明者が鋭意検討を行った結果、カーボンナノチューブ(CNT)を含む合材層において、バインダが該合材層の表層(即ち、集電体から遠い領域)に偏在することにより、電気抵抗が低減し、サイクル特性が向上することを見出した。一般的に、バインダが合材層の表層に偏在することによってバインダの凝集が生じ、電解質が合材層内に侵入しづらくなるため二次電池が高抵抗化する傾向であったが、本発明では、そこにカーボンナノチューブを存在させることにより、電気抵抗が低減され、さらにサイクル特性が向上することを見出し、本発明を完成させた。
即ち、ここで開示される非水電解質二次電池は、正極と、負極と、非水電解質とを備える非水電解質二次電池であって、上記正極および負極は、集電体と、該集電体の表面に形成された合材層とを備えており、上記正極および負極の少なくとも一方の電極において、上記合材層は、活物質と、導電助剤と、バインダとを含み、さらに、上記導電助剤の少なくとも一種としてカーボンナノチューブを含んでいる。そして、上記合材層と上記集電体との積層方向における該合材層の断面において、該合材層の断面を、上記積層方向に6等分したとき、上記集電体から最も遠い層における上記バインダの濃度aと、上記集電体に最も近い層における上記バインダの濃度bとが、a>bを具備する。
かかる構成によれば、バインダが合材層の表層に偏在しているが、カーボンナノチューブを含むことにより合材層内への電解質の供給が良好になり、優れた電気抵抗低減効果を実現する。また、合材層の剥離強度が向上し、サイクル特性が向上する。さらに、電極で内部短絡が発生した場合、導電性の高いカーボンナノチューブに電流が集中する。これにより、カーボンナノチューブと接した集電体(金属箔)が局所的に高温となるため、集電体を溶断し、短絡電流を遮断することができる。
また、ここで開示される非水電解質二次電池の好ましい一態様では、上記aおよび上記bにおいて、1.2≦a/b≦4を具備する。
かかる構成によれば、より優れた電気抵抗低減効果および優れたサイクル特性を実現することができる。
また、ここで開示される非水電解質二次電池の好ましい一態様では、上記カーボンナノチューブのアスペクト比が150以上である。また、好ましい一態様では、上記カーボンナノチューブのアスペクト比が200以上5000以下である。
かかる構成によれば、さらに優れた電気抵抗低減効果およびサイクル特性を実現することができる。
また、ここで開示される非水電解質二次電池の好ましい一態様では、上記カーボンナノチューブを含む合材層において、該合材層に含まれる上記導電助剤全体の質量に対する上記カーボンナノチューブの質量の割合が、2質量%以上である。また、好ましい一態様では、上記カーボンナノチューブを含む合材層において、該合材層に含まれる上記導電助剤全体の質量に対する上記カーボンナノチューブの質量の割合が、3質量%以上70質量%以下である。
かかる構成によれば、より高いレベルで優れた電気抵抗低減効果およびサイクル特性を実現することができる。
また、ここで開示される非水電解質二次電池の好ましい一態様では、上記カーボンナノチューブを含む合材層を備える電極が正極であって、該合材層は、上記バインダとして、フッ素を構成元素に含むポリマーを含む。
かかる構成によれば、バインダが合材層の表層部に偏在した正極を実現することができ、優れた電気抵抗低減効果およびサイクル特性を発揮する非水電解質二次電池が提供される。
一実施形態に係るリチウムイオン二次電池の構成を模式的に示す断面図である。 一実施形態に係るリチウムイオン二次電池の正極合材層に含まれるバインダの分布を説明するための断面模式図である。 例7の正極合材層の断面をEPMAにより解析したときのフッ素原子のマッピング図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって実施に必要な事柄は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。また、以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化することがある。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は実際の寸法関係を反映するものではない。また、図中における符号Wは「幅方向」を示し、符号Tは「厚み方向」を示す。なお、これらの方向は説明の便宜上定めた方向であり、ここに開示される非水電解質二次電池の設置態様を限定することを意図したものではない。
また、本明細書において数値範囲をA~B(ここでA,Bは任意の数値)と記載している場合は、一般的な解釈と同様であり、A以上B以下を意味するものである。
本明細書において「非水電解質二次電池」とは、電荷担体として非水電解質を用い、正負極間の電荷担体の移動に伴って繰り返しの充放電が可能な電池一般をいう。非水電解質二次電池における電解質は、例えば、非水電解液、ゲル状電解質、固体電解質のいずれであってもよい。このような非水電解質二次電池には、一般にリチウムイオン電池やリチウム二次電池等と称される電池の他、リチウムポリマー電池、リチウムイオンキャパシタ等が包含される。以下、ここで開示される非水電解質二次電池の一例として、積層電極体をラミネートフィルム製の外装体に収容した非水電解液リチウムイオン二次電池を例に詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係るリチウムイオン二次電池100の構成を模式的に示す断面図である。図1に示すように、リチウムイオン二次電池100は、外装体10の内部に電極体20と、非水電解液(図示せず)とを収容している。正極集電端子42の一端は外装体10の内部で正極50と電気的に接続されており、負極集電端子44の一端は、外装体10の内部で負極60と電気的に接続されている。また、正極集電端子42および負極集電端子44の他端は外装体10の外部に露出している。
外装体10は、ラミネートフィルムによって袋状に形成されている。外装体10は電極体20と非水電解液とを内部に収容する収容空間を有しており、該収容空間の周縁を熱溶着(ヒートシール)することで封止することができる。
ラミネートフィルムを構成する材質には特に制限はなく、典型的には、箔状の金属と樹脂シートが貼り合わされる構成のものが使用され得る。例えば、熱溶着のための無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)の表面に、耐熱性、シール強度、耐衝撃性等を付与する目的で、アルミニウム等の金属層を設け、さらに該金属層の表面にポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリアミド(PA)、あるいはナイロン製フィルム等からなる外部樹脂層を設けた三層構造のラミネートフィルムを用いることができる。
電極体20は、正極50および負極60の電極シートがセパレータ70を介して絶縁された状態で複数積層されて構成される。正極50および負極60の電極シートは矩形状の幅広面を備えており、該幅広面同士が対向するように積層されている。なお、ここでは電極体20の積層方向は厚み方向Tである。
正極50の電極シート(正極シート)は、矩形状の幅広面を有するシート状の正極集電体52と、該正極集電体52の表面に塗工された正極合材層54と、を備えている。正極集電体52の幅方向(図1中のW方向)の片側の縁部には、正極合材層54が形成されていない正極集電体露出部が設けられている。積層された正極シートそれぞれの正極集電体露出部を上記積層方向(図1中T方向)から束状に接合することにより、正極端子接合部56が形成されている。
負極60の電極シート(負極シート)は、矩形状の幅広面を有するシート状の負極集電体62と、該負極集電体62の表面に塗工された負極合材層64と、を備えている。負極集電体62の幅方向(図1中のW方向)の片側の縁部には、負極合材層64が形成されていない負極集電体露出部が設けられている。積層された負極シートそれぞれの負極集電体露出部を上記積層方向(図1中T方向)から束状に接合することにより、負極端子接合部66が形成されている。
正極集電端子42は板状の導電部材であり、一端が外装体10の内部で正極端子接合部56と接合されており、他端が外装体10の外部に露出している。正極集電端子42が外装体10を貫通する部分では、厚み方向Tから正極集電端子42を挟むように2枚のラミネートフィルムが重ね合わされており、正極集電端子42の表面にラミネートフィルムが溶着している。なお、かかる溶着の強度を向上させるために、樹脂からなる溶着フィルムを正極集電端子42とラミネートフィルムとの間に介入させてもよい。
負極集電端子44については、一端が負極端子接合部66と接合されていること以外は上述した正極集電端子42と同様の構成であってよい。
ここで開示されるリチウムイオン二次電池100の正極50および負極60の少なくとも一方では、ここで開示される構成の合材層を有している。ここでは、正極50を例にここで開示される合材層の構成について説明する。
正極50は、正極集電体52と、該正極集電体52の表面に形成された正極合材層54とを備えている。正極集電体52としては、例えばアルミニウム箔を使用することができる。
正極合材層54は、少なくとも、正極活物質と、バインダと、導電助剤とを備えている。また、正極合材層54は、導電助剤の少なくとも一種としてカーボンナノチューブ(CNT)を含んでいる。また、正極合材層54は、導電助剤の導電性向上のために一般的に使用される分散剤(例えばポリビニルアルコール等)を含んでいてもよい。
正極活物質としては、一般的なリチウムイオン二次電池の正極に使用される正極活物質を用いることができ、例えば層状構造やスピネル構造等のリチウム複合金属酸化物(例えば、LiNi1/3Co1/3Mn1/3、LiNiO、LiCoO、LiFeO、LiMn、LiNi0.5Mn1.5,LiCrMnO、LiFePO等)が挙げられる。
バインダとしては、一般的なリチウムイオン二次電池の正極に使用されるバインダと同様のものを適宜採用することができる。例えば、正極合材層54をペースト供給により形成する場合には、かかるペーストを構成する溶媒に均一に溶解または分散され得る性状のポリマーをバインダとして用いることができる。非水性のペーストを用いる場合には、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)等のハロゲン化ビニル樹脂、ポリエチレンオキサイド(PEO)等のポリアルキレンオキサイドなど、有機溶媒に溶解するポリマー材料を用いることができる。また、水性のペーストを用いる場合には、水溶性のポリマー材料または水分散性のポリマー材料を好ましく採用し得る。その例としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、スチレンブタジエンラバー(SBR)等が挙げられる。この中でも、フッ素を構成元素に含むポリマーをバインダとして用いることが好ましく、例えば、PVDFやPTFE等を用いることが好ましい。
正極合材層54におけるバインダの割合は、正極合材層54全体を100質量%としたとき、典型的には0.5質量%以上、好ましくは1質量%以上、例えば1.5質量%以上であり、典型的には10質量%以下、好ましくは8質量%以下、例えば5質量%以下とすることができる。
図2は、正極合材層54と正極集電体52との積層方向(図中T方向)における正極合材層54の断面におけるバインダの分布を説明するための断面模式図である。なお、正極活物質および導電助剤は図示しておらず、また、バインダ80を模式的に粒状に示しているが、実際の形状を反映させたものではない。
図2に示すように、正極合材層54に含まれるバインダ80は、正極合材層54の表層部(即ち、正極集電体52から遠い側)に偏在している。具体的には、正極合材層54と正極集電体52との積層方向(図中T方向)における正極合材層54の断面を上記積層方向に6等分したとき(即ち、図中T方向において、同じ厚みの6層となるように等分したとき)、正極集電体52から最も遠い層(図2中、A部)におけるバインダ80の濃度aと、正極集電体52に最も近い層(図2中、B部)におけるバインダ80の濃度bとが、a>bを具備している。このようにバインダが表層部に偏在することによって、正極集電体付近における正極活物質の密度が高くなるため、正極活物質と正極集電体との電子伝導性が向上し、電気抵抗を低減することができる。また、正極集電体付近では相対的にバインダ濃度が低いことにより正極集電体付近の正極合材層の柔軟性が向上し、正極合材層が正極集電体から剥離し難くなる。これにより、サイクル特性が向上する。
従来であれば、バインダが表層部に偏在することによって、電解質が正極合材層中に供給される効率が低下するため、電気抵抗の低減効果およびサイクル特性の向上効果は得られなかった。しかしながら、本発明者により、バインダが正極合材層の表面に偏在していても、正極合材層中にカーボンナノチューブが含まれることで、正極合材層中への電解質の供給効率が向上する効果が見出され、優れた電池抵抗低減効果と優れたサイクル特性とを実現している。また、正極合材層がカーボンナノチューブを含むことによって、内部短絡が生じたときに、導電性の高いカーボンナノチューブに電流が集中し、カーボンナノチューブ付近が高温となるため、カーボンナノチューブに接している正極集電体(例えば、アルミニウム箔)をより早期に溶断することができる。これにより、短絡電流を遮断することができるため、安全性の高い非水電解質二次電池を実現することができる。また、バインダが表層部に偏在することにより、正極集電体付近に存在するカーボンナノチューブ量が増加するため、内部短絡時により早く正極集電体を溶断することができる。
上記正極集電体52から最も遠い層(図2中、A部)におけるバインダ80の濃度aと、上記正極集電体52に最も近い層(図2中、B部)におけるバインダ80の濃度bの比(a/b)は1より大きければよいが、正極合材層54の形状保持の観点から、正極集電体に最も近い層にバインダが適量存在していることが好ましいため、例えばa/bは10以下であることが好ましい。また、a/bは1.2以上4以下(1.2≦a/b≦4)であることがより好ましく、かかる範囲によると、優れた電気抵抗低減効果とサイクル特性とを実現することができる。
なお、上記正極合材層54断面におけるバインダの濃度は、例えば電子プローブマイクロアナライザー(EPMA)を用いて測定することができる。EPMAによりバインダが備える特有の構成元素(例えば、PVDFのフッ素)を検出し、正極合材層54断面にマッピングすることにより、正極集電体52から最も遠い層(図2中、A部)におけるバインダ80の濃度aと、正極集電体52に最も近い層(図2中、B部)におけるバインダ80の濃度bとの比(a/b)を求めることができる。なお、上記比(a/b)を求めるためのEPMAによる測定は、定性分析、半定量分析、定量分析のいずれであってもよい。
正極合材層54に含まれるカーボンナノチューブとしては、例えば、単層カーボンナノチューブ(Single-walled Carbon Nanotube : SWCN)、二層カーボンナノチューブ(Double-walled Carbon Nanotube : DWCN)、多層カーボンナノチューブ(Multi-walled Carbon Nanotube : MWCN)等を用いることができる。これらは、1種単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
カーボンナノチューブは、アーク放電法、レーザアブレーション法、化学気相成長法等により製造されたものであってよい。
カーボンナノチューブの平均長さは特に限定されるものではないが、典型的には0.1μm以上であり、例えば1μm以上または2μm以上であり得る。また、カーボンナノチューブの平均長さが長いと、カーボンナノチューブが凝集し、電子伝導性向上効果が得られにくい傾向があるため、カーボンナノチューブの平均長さは、典型的には、100μm以下であり、75μm以下または50μm以下であり得る。
カーボンナノチューブの平均外径(直径)は、特に限定されるものではないが、典型的には0.1nm以上100nm以下であり、例えば1nm以上20nm以下である。
カーボンナノチューブのアスペクト比(長さ/外径)は、特に限定されるものではないが150以上であることが好ましい。かかるアスペクト比であれば、正極合材層中への電解質の供給効率および電子伝導性が向上し、電気抵抗をより低減することができる。また、かかるアスペクト比のカーボンナノチューブを含むことにより、正極合材層と正極集電体との界面における剥離強度が向上するため、サイクル特性が向上する。また、カーボンナノチューブの凝集を抑制する観点から、アスペクト比は例えば6300以下であることが好ましい。また、アスペクト比が200以上5000以下であることがより好ましく、200以上3030以下であることがさらに好ましい。かかる範囲によると、電解質の供給効率および電子伝導性がより向上し、正極合材層と正極集電体との界面の剥離強度もさらに向上するため、より優れた電気抵抗低減効果およびサイクル特性を実現することができる。
正極合材層54には、導電助剤として、カーボンナノチューブの他に一種以上の導電助剤が組み合わされて使用され得る。例えば、かかる導電助剤としては、例えばカーボンブラック(例えば、アセチレンブラック、ファーネスブラック、ケッチェンブラック、チャネルブラック等)、グラファイト等の炭素材料を用いることができる。
正極合材層54における導電助剤全体の割合は、正極合材層54全体を100質量%としたとき、典型的には1質量%以上、好ましくは8質量%以上、例えば16質量%以上であり、典型的には20質量%以下、例えば18質量%以下とすることができる。
正極合材層54に含まれる導電助剤全体に対するカーボンナノチューブの割合は、特に制限されるものではないが、2質量%以上80質量%以下であることが好ましく、3質量%以上70質量%以下であることがより好ましい。かかる割合であれば、カーボンナノチューブと他の導電助剤の電子伝導性向上効果が好適に発揮される。
また、正極合材層54におけるカーボンナノチューブの割合は、正極合材層54全体を100質量%としたとき、典型的には0.1質量%以上、好ましくは0.32質量%以上、例えば0.48質量%以上であり、典型的には16質量%以下、好ましくは、12.8質量%以下、例えば、11.2質量%以下とすることができる。
ここで開示される構成の正極合材層54の製造方法としては、まず、正極活物質と、カーボンナノチューブを含む導電助剤と、バインダと、必要に応じて用いられる材料(分散剤等)とを適当な溶媒(例えばN-メチル-2-ピロリドン:NMP)に分散させ、ペースト状(またはスラリー状)の組成物を調製し、該組成物の適当量を正極集電体52の表面に塗工する。その後、例えば、200℃の乾燥炉でドライエアーを当てながら1分~5分間乾燥させた後、150℃の乾燥炉で1分~10分間乾燥させ、さらに110℃で20分間乾燥させることにより正極合材層54を製造することができる。
以上、正極50を例にここで開示される構成の電極について説明したが、負極60がここで開示される構成の電極を有する場合は、上述した正極50と同様の構成であればよい。ただし、各種材料は一般的にリチウムイオン二次電池の負極に使用され得るものに変更する。
負極60が備える負極集電体62としては、例えば銅箔を使用することができる。負極60が備える負極合材層64は、負極活物質を含んでおり、例えば、黒鉛、ハードカーボン、ソフトカーボン等の炭素材料等を使用し得る。また、負極合材層64は、バインダ、増粘剤等をさらに含んでいてもよい。バインダとしては、上述した正極50に使用されるバインダと同様のものを適宜採用することができ、例えばスチレンブタジエンラバー(SBR)等を使用し得る。増粘剤としては、例えばカルボキシメチルセルロース(CMC)等を使用し得る。なお、負極60がここで開示される電極の構成を有する場合、導電助剤として少なくともカーボンナノチューブを含み、かかるカーボンナノチューブは、上述した正極50に使用されるカーボンナノチューブと同様であればよい。
負極合材層64は、負極活物質と必要に応じて用いられる材料(バインダ等)とを適当な溶媒(例えばイオン交換水)に分散させ、ペースト状(またはスラリー状)の組成物を調製し、該組成物の適当量を負極集電体62の表面に塗工し、乾燥することによって形成することができる。
セパレータ70としては、従来からリチウムイオン二次電池に用いられるものと同様の各種微多孔質シートを用いることができ、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等の樹脂から成る微多孔質樹脂シートが挙げられる。かかる微多孔質樹脂シートは、単層構造であってもよく、二層以上の複層構造(例えば、PE層の両面にPP層が積層された三層構造)であってもよい。また、セパレータ70の表面には、耐熱層(HRL)を備えていてもよい。
非水電解液は従来のリチウムイオン二次電池と同様のものを使用可能であり、典型的には非水溶媒中に、支持塩を含有させたものを用いることができる。非水溶媒としては、カーボネート類、エステル類、エーテル類等の非プロトン性溶媒を用いることができる。なかでも、カーボネート類、例えば、エチレンカーボネート(EC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等を好適に採用し得る。あるいは、モノフルオロエチレンカーボネート(MFEC)、ジフルオロエチレンカーボネート(DFEC)、モノフルオロメチルジフルオロメチルカーボネート(F-DMC)、トリフルオロジメチルカーボネート(TFDMC)のようなフッ素化カーボネート等のフッ素系溶媒を好ましく用いることができる。このような非水溶媒は、1種を単独で、あるいは2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。支持塩としては、例えば、LiPF、LiBF、LiClO等のリチウム塩を好適に用いることができる。支持塩の濃度は、特に限定されるものではないが、0.7mol/L以上1.3mol/L以下程度が好ましい。
なお、上記非水電解質は、本発明の効果を著しく損なわない限りにおいて、上述した非水溶媒、支持塩以外の成分を含んでいてもよく、例えば、ガス発生剤、被膜形成剤、分散剤、増粘剤等の各種添加剤を含み得る。
リチウムイオン二次電池100は、各種用途に利用可能である。例えば、車両に搭載されるモーター用の高出力動力源(駆動用電源)として好適に用いることができる。車両の種類は特に限定されないが、典型的には自動車、例えばプラグインハイブリッド自動車(PHV)、ハイブリッド自動車(HV)、電気自動車(EV)等が挙げられる。リチウムイオン二次電池100は、複数個が電気的に接続された組電池の形態で使用することもできる。
以上、一例として積層電極体を備えたラミネート型のリチウムイオン二次電池について詳細に説明したが、これは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に記載した実施形態を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、積層電極体の代わりに、正極シートと負極シートとを、セパレータシートを介して捲回した捲回電極体を備えていてもよい。また、外装体10の代わりに、アルミニウム等の金属材料で構成された電池ケースを用いてもよい。また、電解質として固体電解質を使用する全固体電池や、ポリマー電解質を使用するポリマー電池であってもよい。
以下、本発明に関する実施例を説明するが、本発明をかかる実施例に示すものに限定することを意図したものではない。
[実験1]
<正極シートの作製>
(例1)
正極活物質として、LiFePOの粉末と、導電助剤としてアセチレンブラック(AB)と、バインダとしてポリフッ化ビニリデン(PVDF)と、分散剤としてのポリビニルアルコールを、正極活物質:導電助剤:バインダ:分散剤=80:16:3.8:0.2の質量比となるように準備し、固形分が46質量%となるように分散媒であるN-メチル-2-ピロリドン(NMP)に加え、プラネタリーミキサーを用いて混合した。このようにして、正極合材層形成用ペーストを調製した。
次に、上記正極合材形成用ペーストを、ダイコータを用いて帯状のアルミニウム箔の両面に塗布した。そして、120℃の乾燥炉で12時間乾燥させた。乾燥した正極合材層形成用ペーストを備えたアルミニウム箔をプレス処理することにより、正極シートを作製した。
(例2)
例1の正極シートの作製方法のうち、乾燥条件を変更した。例1と同一の正極合材形成用ペーストを、ダイコータを用いて帯状のアルミニウム箔の両面に塗布した。そして、200℃の乾燥炉でドライエアーを当てながら1分~5分間乾燥させた後、150℃の乾燥炉で1分~10分間乾燥させた。その後、さらに110℃で20分間乾燥させた。乾燥した正極合材層形成用ペーストを備えたアルミニウム箔をプレス処理することにより、正極シートを作製した。
(例3~4)
例1の正極合材層形成用ペーストのうち、導電助剤をAB:カーボンナノチューブ(CNT)=50:50の質量比となるように変更し、これ以外は例1と同様にして正極合材層形成用ペーストおよび正極シートを調製した。なお、ここで用いたCNTのアスペクト比は150である。
(例5~11)
例1の正極合材層形成用ペーストのうち、導電助剤をAB:カーボンナノチューブ(CNT)=50:50の質量比となるように変更し、これ以外は同様にして正極合材層形成用ペーストを調製した。そして、ダイコータを用いて帯状のアルミニウム箔の両面に塗布した後、例2と同様に、200℃の乾燥炉でドライエアーを当てながら1分~5分間乾燥させた後、150℃の乾燥炉で1分~10分間乾燥させた。その後、さらに110℃で20分間乾燥させた。乾燥した正極合材層形成用ペーストを備えたアルミニウム箔をプレス処理することにより、正極シートを作製した。なお、例5~11においては、乾燥時間を上記範囲内でそれぞれ異なるように実施した。また、ここで用いたCNTのアスペクト比は150である。
<評価用リチウムイオン二次電池の作製>
負極活物質として天然黒鉛(C)と、バインダとしてスチレンブタジエンラバー(SBR)と、増粘剤としてカルボキシメチルセルロース(CMC)を準備し、C:SBR:CMC=94:4:4の質量比となるように秤量し、固形分率が66質量%となるようにイオン交換水と混合した。このようにして負極合材層形成用ペーストを調製した。
そして、ダイコータを用いて帯状の銅箔の両面に塗布した後、100℃の乾燥炉で10時間乾燥させた。乾燥した負極合材層形成用ペーストを備えた銅箔をプレス処理することにより、負極シートを作製した。
また、セパレータシートとしてPP/PE/PPの三層構造を有する多孔性ポリオレフィンシートを用意した。
上記作製した正極シートと負極シートとを上記セパレータシートを介して対向させて積層し、積層型電極体を作製した。該積層型電極体に集電端子を取り付け、アルミラミネート型袋に収容した。そして、積層電極体に非水電解液を含浸させ、アルミラミネート袋の開口部を封止し密閉することによって各例の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。非水電解液としては、エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)をを1:3の体積比で混合した混合溶媒に、支持塩としてのLiPFを1.0mol/Lの濃度で溶解させたものを用いた。
<正極合材層のバインダ分布の評価>
上記製造した各例の正極シートを、アルミニウム箔と正極合材層との積層方向に切断し、その切断面におけるフッ素原子(F)濃度をEPMAにより測定した。そして、かかる正極合材層の切断面を正極合材層とアルミニウム箔の積層方向に6等分し、最もアルミニウム箔から遠い層(A部)におけるフッ素原子濃度aと、最もアルミニウム箔に近い層(B部)におけるフッ素原子濃度bとの比(a/b)を求めた。フッ素原子濃度はバインダであるPVDFの濃度と比例するため、上記フッ素原子濃度aとbとの比(a/b)はバインダ濃度の比を示している。結果を表1に示す。また、図3に代表図として、例7の正極合材層の切断面におけるEPMAによるフッ素原子のマッピング図を示す。図3において、白と黒の濃淡によってフッ素原子の濃度を示しており、白色が濃い部分ほどフッ素原子濃度が高いことを示す。なお、フッ素原子濃度aは、A部に存在する原子全体に対するフッ素原子の質量%の値を示し、フッ素原子濃度bは、B部に存在する原子全体に対するフッ素原子の質量%の値を示す。
<活性化処理と初期容量測定>
上記作製した各評価用リチウムイオン二次電池を25℃の環境下に置いた。初回充電電量は定電流-定電圧方式とし、各評価用リチウムイオン二次電池を1/3Cの電流値で4.2Vまで定電流充電を行った後、電流値が1/50Cになるまで定電圧充電を行い、満充電状態にした。その後、各評価用リチウムイオン二次電池を1/3Cの電流値で3.0Vまで定電流放電した。このときの放電容量を測定して初期容量を求めた。なお、ここで「1C」とは、1時間でSOC(state of charge)を0%から100%まで充電できる電流の大きさのことをいう。
<規格化電池抵抗の測定>
上記活性化した各評価用リチウムイオン二次電池を、3.70Vの開放電圧に調整し、-5℃の温度環境下に置いた。3Cの電流値で8秒間放電し、このときの電圧変化量ΔVを求めた。また、20Cの電流値を求めた。そして、20Cの電流値とΔVとを用いて電池抵抗を算出した。例1の評価用リチウムイオン二次電池の抵抗を1.0とした場合の、各例の評価用リチウムイオン二次電池の抵抗の比を求めた。結果を表1に示す。
<容量保持率の測定>
上記活性化した各評価用リチウムイオン二次電池を3.3Vの開放電圧に調整し、60℃の環境下に置いた。充放電は定電流方式とし、1Cの電流値で4.2Vまで充電し、その後1Cの電流値で3.3Vまで放電した。この充放電を1サイクルとして、200サイクル繰り返した。その後、200サイクル後の放電容量を上記初期容量と同様の方法で測定した。そして、(200サイクル後の放電容量/初期容量)×100の値を算出することにより、容量保持率(%)を求めた。結果を表1に示す。
<安全性試験による安全性評価>
上記活性化した各評価用リチウムイオン二次電池を、1/3Cの電流値で4.2Vまで定電流充電を行った後、電流値が1/10Cになるまで定電圧充電を行い、満充電状態にした。その後、満充電状態になった各評価用リチウムイオン二次電池を25℃の環境下に置いた。次に、各評価用リチウムイオン二次電池の中央付近に直径3mmの鉄製の釘を10mm/secの速度で貫通させた。このときの各評価用リチウムイオン二次電池の外表面温度を熱電対で測定し、最高温度を測定した。このときの最高温度が250℃未満であった場合を「〇」、250℃以上であった場合を「×」として、表1に示す。
Figure 0007237055000001
例1、例3および例4は、従来実施される乾燥方法(例、120℃で2時間~12時間)により正極シートを作製した場合である。これによると、表1に示すように、正極合材層に含まれるバインダは、アルミニウム箔から最も遠いA部に偏在することはなく、アルミニウム箔に最も近いB部に、より多く分布することがわかる。また、例1と例3および例4を比較すると、正極合材層にカーボンナノチューブ(CNT)含まれることにより、電池抵抗がわずかに低減し、容量保持率もわずかに向上していることがわかる。しかしながら、例1、例3および例4は、いずれも安全性試験の評価は良好ではなかった。
また、例2では、正極合材層にCNTを含んでおらず、例1の乾燥条件よりも高温で短時間の乾燥を行い、正極シートを作製した。この方法によると、正極合材層に含まれるバインダは、アルミニウム箔から最も遠いA部に偏在することがわかる。電池性能の評価試験では、例1よりも規格化電池抵抗(電池の内部抵抗)が増加し、容量維持率も低下することから、CNTを含まず、バインダがA部に偏在する正極合材層は好ましくないことがわかる。
その一方で、CNTを含み、バインダがA部に偏在する(即ち、B部よりもA部の方がバインダ濃度が高い)例5~11では、例1よりも規格化電池抵抗が低く、容量保持率が向上した。さらに、安全性試験においても良好な結果であった。したがって、CNTを含み、かつ、バインダがA部に偏在する(即ち、a>b)正極合材層を備えるリチウムイオン二次電池は、優れた電池抵抗低減効果および優れたサイクル特性を備え、さらに、安全性の高い非水電解質二次電池を実現できることがわかる。なかでも、1.2≦a/b≦4を具備する例6~9では、特に優れた電気抵抗低減効果およびサイクル特性向上効果を実現できることがわかる。
[実験2]
(例12~17)
例7の正極合材層形成用ペーストに含まれるアスペクト比が150のCNTを、アスペクト比が200~6300のCNTに変更した。これ以外は例7と同様にして評価用リチウムイオン二次電池を製造した。また、上述した正極合材層のバインダ分布の評価、活性化処理と初期容量測定、規格化電池抵抗の測定、容量保持率の測定および安全性試験による安全性評価を同様に行った。例1~2、例7、例12~17の結果を表2に示す。
Figure 0007237055000002
表2に示すように、例7、例12~17の結果から、CNTのアスペクト比に関わらず、正極合材層にCNTが含まれ、かつ、集電箔から最も遠いA部にバインダが偏在することにより、優れた電気抵抗低減効果と容量保持率が実現され、さらに、高い安全性が実現されることがわかる。また、例7、例12~17を比較すると、CNTのアスペクト比が200以上5000以下であるとき、特に優れた電気抵抗低減効果および優れた容量保持率を実現できることがわかる。
[実験3]
(例18~23)
例7の正極合材層形成用ペーストに含まれるABとCNT(アスペクト比150)の質量比をAB:CNT=98:2~20:80に変更した。これ以外は例7と同様にして評価用リチウムイオン二次電池を製造した。また、上述した正極合材層のバインダ分布の評価、活性化処理と初期容量測定、規格化電池抵抗の測定、容量保持率の測定および安全性試験による安全性評価を同様に行った。例1~2、例7、例18~23の結果を表3に示す。
Figure 0007237055000003
表3に示すように、例2と、例7および例18~23とを比較すると、導電助剤全体に対するCNTの質量比(質量%)に関わらず、優れた電気抵抗低減効果および容量保持率を実現され、さらに、高い安全性が実現されることがわかる。また、例7、例18~23を比較すると、導電助剤全体に対するCNTの質量割合が、3質量%以上70質量%以下であるとき、特に優れた電気抵抗低減効果および容量保持率を実現できることがわかる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
10 外装体
20 電極体
42 正極集電端子
44 負極集電端子
50 正極
52 正極集電体
54 正極合材層
60 負極
62 負極集電体
64 負極合材層
70 セパレータ
80 バインダ
100 リチウムイオン二次電池

Claims (2)

  1. 正極と、負極と、非水電解質とを備える非水電解質二次電池であって、
    前記正極および負極は、集電体と、該集電体の表面に形成された合材層とを備えており、
    前記正極において、
    前記合材層は、
    活物質と、導電助剤と、バインダとを含み、
    前記導電助剤の少なくとも一種としてカーボンナノチューブを含んでおり、
    前記バインダとして、フッ素を構成元素に含むポリマーを含み、
    前記カーボンナノチューブのアスペクト比が200以上5000以下であり、
    前記合材層全体を100質量%としたとき、前記導電助剤の割合が1質量%以上20質量%以下、および、前記カーボンナノチューブの割合が0.48質量%以上16質量%以下であり、
    前記導電助剤全体の質量に対する前記カーボンナノチューブの質量の割合が、2質量%以上80質量%以下であり、
    前記合材層と前記集電体との積層方向における該合材層の断面において、
    前記合材層の断面を、前記積層方向に6等分したとき、前記集電体から最も遠い層における前記バインダの濃度aと、前記集電体に最も近い層における前記バインダの濃度bとが、1.2≦a/b≦4を具備する、非水電解質二次電池。
  2. 前記カーボンナノチューブを含む合材層において、該合材層に含まれる前記導電助剤全体の質量に対する前記カーボンナノチューブの質量の割合が、3質量%以上70質量%以下である、請求項に記載の非水電解質二次電池。
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