JP7236793B2 - 車両用燃料タンク - Google Patents
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Description
同文献に記載の車両用燃料タンクは、ブロー成形による樹脂製のタンク本体部を備えており、このタンク本体部には、補強手段として、および燃料(液体燃料)の流動を抑制するための手段として、スタンドオフ部が設けられている。このスタンドオフ部は、タンク本体部の上壁部および下壁部の少なくとも一方から他方に向けて突出する突出部を含み、かつこの突出部の先端部が他方に接合した構造をもつ。このようなスタンドオフ部を設ければ、タンク本体部の機械的強度が高められる。また、前記スタンドオフ部は、車両が揺れるなどしてタンク本体部内を燃料が流動するときの抵抗壁となり、燃料の流動を抑制するため、その流動音を低減する作用を生じさせる。
、かつ前記第1領域よりも上下幅が小さい第2領域と、を有しており、前記下向き窪み部の前記スタンドオフ部寄りの部位は、前記上壁部の前記一般部分から下向き、または斜め下向きに立ち下がった起立壁部が、前記スタンドオフ部の横幅方向の端部よりも後方側の位置から前方側の位置に跨がるように延びた構成とされていることを特徴としている。
第1に、燃料のメインの流れは、スタンドオフ部の後面部に衝突するが、この後面部は所定の凹状曲面とされているため、スタンドオフ部の後方上側に跳ね返される。前記メインの流れの多くが、スタンドオフ部に沿ってその前方側にそのまま進行することは適切に抑制される。
第2に、スタンドオフ部の後方上側に跳ね返された燃料の流れは、横幅方向の左右両側に分かれた後に、一対の連通領域をその前方側に通過する。ただし、その際において、燃料の一部の流れについては、下向き窪み部の起立壁部によってガイドし、コントロールすることが可能である。
第3に、一対の連通領域のうち、第2領域は上下幅が狭く絞られているため、スタンドオフ部によって跳ね返されてから第2領域を通過する燃料の流れ、および当初から一対の連通領域に向かう燃料の流れは、圧縮される。
このような作用に基づき、燃料がタンク本体部の前部側に流動する際のエネルギの減衰が図られ、タンク本体部の前部に勢いよく衝突することが回避される。その結果、燃料の前記衝突に起因する異音の発生を適切に防止または抑制することができる。
また、タンク本体部の前部に燃料が流動した後には、燃料がタンク本体部の後部側に流動する戻りの現象を生じる。この燃料の戻りも、第1領域および第2領域を有する一対の連通領域を利用して適切に行なわせることが可能である。
同図において、車両用燃料タンクAは、車両のフロア部6の下方に配置されている。車両は、たとえばハイブリッド車や電気自動車などであり、フロア部6には、たとえば段差部60が形成され、かつこの段差部60の車両前方側である前側領域61にバッテリ8が搭載されている。車両用燃料タンクAは、フロア部6の前側領域61、段差部60、およ
び段差部60の車両後方側の後側領域62のそれぞれの下方に跨がるように配置されている。車両用燃料タンクAは、いわゆる先薄状であり、後寄り領域1bの上下幅Hbは、前寄り領域1aの上下幅Haよりも大きくされ、フロア部6の下方にスペース効率良く搭載されている。
この車両用燃料タンクAは、樹脂製のタンク本体部1、このタンク本体部1に設けられたスタンドオフ部2、左右一対の連通領域S、および各連通領域Sを第1領域S1と第2領域S2とに区分する下向き窪み部12(12A,12B)を備えている。
図2(a)においては、スタンドオフ部2、および下向き窪み部12に網点模様を付している。
タンク本体部1内のうち、スタンドオフ部2の左右両側は、スタンドオフ部2よりも後方側の領域RRと前方側の領域FRとを連通させる一対の連通領域S(SA,SB)である。
本実施形態の車両用燃料タンクAは、いわゆる先薄状に形成されているため、車両の急制動時には、本来的には、タンク本体部1の前壁部14やその上側付近に対し、多くの燃料が勢いよく衝突する傾向はとくに強い。ところが、本実施形態によれば、そのようなことに対して適切に対応することが可能である。
bに、その前方側から燃料が衝突する流れであるが、前面部20bは、前方に凸の曲面であるため、燃料はこの前面部20bによって前方側に跳ね返され難く、スタンドオフ部2の方向側に多くの燃料を円滑に廻り込ませることができる効果が得られる。その際には、下向き窪み部12の起立壁部12aによって燃料流れを曲げる作用も得られる。このようなことから、燃料の戻り動作を静かに生じさせることも可能となる。燃料がタンク本体部1の後壁部15やその上側付近に強く衝突して大きな異音が発生することも適切に回避される。
スタンドオフ部は、タンク本体部の上壁部および下壁部の双方に突出部が設けられて、これらの先端部が接合されている構成に代えて、上壁部および下壁部の一方のみに突出部が設けられ、かつこの突出部の先端部が他方の壁部まで延びて接合されている構成とすることも可能である。
なお、本発明におけるスタンドオフ部は、その後面部が所定の凹状曲面とされていればよく、上述の実施形態とは異なり、スタンドオフ部の前面部を、たとえば平面状とすることも可能である。
S 連通領域(タンク本体部内の)
S1 第1領域
S2 第2領域
RR 後側領域(タンク本体部内の)
FR 前側領域(タンク本体部内の)
1 タンク本体部
12 下向き窪み部
12a 起立壁部
2 スタンドオフ部
20a 後面部(スタンドオフ部の)
Claims (1)
- 上壁部および下壁部を有し、かつ燃料を収容可能なタンク本体部と、
このタンク本体部の前後方向途中箇所の横幅方向中央寄りの位置に設けられ、かつ前記上壁部および前記下壁部の少なくとも一方が他方側に接近して接合されたスタンドオフ部と、
前記タンク本体部内のうち、前記スタンドオフ部の横幅方向両側に設けられ、かつ前記スタンドオフ部よりも後方側の領域と前方側の領域とを連通させる一対の連通領域と、
を備えている、車両用燃料タンクであって、
前記スタンドオフ部の後面部は、横幅方向中央寄りの部分ほど前方側に窪む凹状曲面とされており、
前記上壁部のうち、前記スタンドオフ部の横幅方向両側には、前記上壁部の一般部分よりも下向きに窪んだ下向き窪み部が、前記スタンドオフ部とは離間した配置で設けられていることにより、前記各連通領域は、前記スタンドオフ部に隣接して前記一般部分の下側に位置する第1領域と、この第1領域の横幅方向外側に隣接して前記下向き窪み部の下側に位置し、かつ前記第1領域よりも上下幅が小さい第2領域と、を有しており、
前記下向き窪み部の前記スタンドオフ部寄りの部位は、前記上壁部の前記一般部分から下向き、または斜め下向きに立ち下がった起立壁部が、前記スタンドオフ部の横幅方向の端部よりも後方側の位置から前方側の位置に跨がるように延びた構成とされていることを特徴とする、車両用燃料タンク。
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JP2021054953A JP7236793B2 (ja) | 2021-03-29 | 2021-03-29 | 車両用燃料タンク |
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JP2021054953A JP7236793B2 (ja) | 2021-03-29 | 2021-03-29 | 車両用燃料タンク |
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