JP7236786B2 - 現像ブレード及びその製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、現像ブレード及びその製造装置に関する。
特許文献1には、レーザプリンタ、複写機、ファクシミリ等の電子写真画像形成装置の現像装置に用いられる現像ブレードが開示されている。この現像ブレードは、支持部材の端側部にブレード部材を有するものである。ブレード部材は、シリコーンゴムを主成分として構成されており、シリコーンゴムの表面に摩擦係数を低減させるためのコーティング膜が形成されている。
特許文献2には、長尺形状の硬質プレート上の長手方向の両側にブランクエリアを確保し、その間に現像剤と接触させる弾性部材を接着した現像ブレード、及びその製造に用いる金型が開示されている。現像ブレード用金型では、弾性部材に対応する形状に形成されたメインキャビティと空間として連続してオーバーフローした材料を回収するオーバーフロー部が、両ブランクエリア間に対応する所定領域内に設けてある。現像ブレードでは、両ブランクエリア間の所定領域内に、弾性部材に連続してオーバーフロー部に対応する弾性部材の付加部が存在している。
特許文献2の現像ブレード用金型において、メインキャビティと連通するオーバーフロー部は、メインキャビティより小容量のサブキャビティと、メインキャビティとサブキャビティを接続するとともに両キャビティ間の流路断面積を絞った絞り部とから構成されている。メインキャビティからオーバーフローした材料をオーバーフロー部(サブキャビティ、絞り部)にて回収することで、残存する材料の除去作業を不要として効率良く現像ブレードを製造することができる。
特開2007-293009号公報 特許第5399666号公報
しかしながら、特許文献2は、弾性部材の材料の流れが必ずしも一定ではないため、メインキャビティとサブキャビティと絞り部における材料の充填量にバラツキが生じるという問題がある。例えば、メインキャビティとサブキャビティと絞り部の一部にだけ材料の充填量が多すぎる場合、弾性部材にバリが発生してしまう。一方で、メインキャビティとサブキャビティと絞り部の一部にだけ材料の充填量が少なすぎる場合、弾性部材が不安定となり、例えば、オーバーフロー部(サブキャビティ、絞り部)に対応する弾性部材の付加部が脱落する成形不良が発生してしまう。また、オーバーフロー部(サブキャビティ、絞り部)に対応する弾性部材の付加部の脱落防止構造(例えば成形時の真空引き構造)を施した場合、現像ブレード及びその製造装置の構造の複雑化、部品点数の増加、高コスト化及びレイアウト性の低下(例えば他部材との干渉)を招いてしまう。ここで述べた技術課題は、材料の流動性が不安定になりやすい多数個取り(単一の金型から複数の成形品を取り出す)の製造装置において、顕著に現れる。
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、弾性部材の安定性を確保すると共にバリの発生を抑制することができる現像ブレード及びその製造装置を提供することを目的とする。
本実施形態の現像ブレードは、支持部材と、前記支持部材に支持される弾性部材と、を有し、前記弾性部材は、第1肉部と、第2肉部と、前記第1肉部と前記第2肉部を接続する接続部と、を有し、前記第2肉部は、前記接続部から離れるに連れて拡張することで前記第2肉部の部分体積を漸増させる拡張部を有し、前記第1肉部と前記第2肉部は、長手方向に延びると共に短手方向に離間し、前記接続部は、前記第1肉部の前記長手方向の一端部から前記短手方向に突出する突出部を有し、前記拡張部は、前記突出部から前記長手方向と前記短手方向の少なくとも一方を基準として傾斜するテーパ部を有する、ことを特徴としている。
前記テーパ部のテーパ角度をTと定義したとき、5°<T<50°、より好ましくは10°<T<35°を満足してもよい。
前記第1肉部は、現像ローラとの摩擦帯電によって前記現像ローラの周面上に現像剤を担持させる機能を有し、前記第2肉部は、前記第1肉部の機能を有しなくてもよい。
前記第2肉部は、前記第1肉部の成形時に前記第1肉部からオーバーフローした前記弾性部材の材料を回収したものであってもよい。
本実施形態の現像ブレードの製造装置は、上述したいずれかの現像ブレードの製造装置であって、前記弾性部材の材料を注入するキャビティとして、前記第1肉部を形成するための第1肉部用キャビティと、前記第2肉部を形成するための第2肉部用キャビティと、前記接続部を形成するための接続部用キャビティと、を有する、ことを特徴としている。
本実施形態によれば、弾性部材の安定性を確保すると共にバリの発生を抑制することができる現像ブレード及びその製造装置を提供することができる。
本実施形態の現像ブレードを搭載した現像装置の一例を示す図である。 本実施形態の現像ブレードの全体構造の一例を示す図である。 本実施形態の現像ブレードの長手方向の一端部を拡大して示す図である。 第2肉部に設けた拡張部としてのテーパ部の第1の例を示す図である。 第2肉部に設けた拡張部としてのテーパ部の第2の例を示す図である。 第2肉部に設けた拡張部としてのテーパ部の第3の例を示す図である。 第2肉部に設けた拡張部としてのテーパ部の第4の例を示す図である。 第2肉部に設けた拡張部としてのテーパ部の第5の例を示す図である。 本実施形態の現像ブレードの製造装置の一例を示す図である。
図1は、本実施形態の現像ブレード10を搭載した現像装置1の一例を示す図である。現像装置1は、例えば、レーザプリンタ、複写機、ファクシミリ等の電子写真画像形成装置の現像装置とすることができる。現像装置1は、例えば、電子写真画像形成プロセスを用いた画像形成装置において、感光体ドラム6上に形成された潜像を現像するためのものである。
現像装置1は、ホッパ2と、現像ローラ3と、攪拌板4とを有している。ホッパ2の内部の現像剤5が攪拌板4の回動により現像ローラ3に供給され、現像ブレード10と現像ローラ3の摩擦帯電により現像ローラ3の周面上に現像剤5が薄層で均一に担持される。そして、潜像が形成されている感光体ドラム6に現像ローラ3から現像剤5が移行して現像が行われる。
図2は、本実施形態の現像ブレード10の全体構造の一例を示す図である。現像ブレード10は、長手方向(図中の左右方向)に延びる支持部材20と、長手方向(図中の左右方向)に延びると共に支持部材20に支持される弾性部材30とを有している。
支持部材20は、例えば、ステンレス、リン青銅等を含んだ金属基板の他、セラミック基板や樹脂基板を用いることができる。但し、支持部材20の構成材料には自由度があり、種々の設計変更が可能である。
弾性部材30は、例えば、シリコーンゴム、2液硬化性ポリウレタン、フッ素ゴム、クロロプレンゴム等の熱硬化性の弾性材料を用いることができる。成形の際にはシリコーンゴムであれば液状シリコーンゴムを用いることができる。但し、弾性部材30の構成材料には自由度があり、種々の設計変更が可能である。弾性部材30の表面には、摩擦係数を低減するためのコーティング膜が形成されていてもよい。
弾性部材30は、例えば、支持部材20の長手方向(図中の左右方向)の中央部(中間部)にプライマにより接着固定あるいはゴム加硫接着されている。支持部材20は、弾性部材30の長手方向(図中の左右方向)の両側に一対のブランクエリア21を有している(ブランクエリア21の間に弾性部材30が位置している)。なお、支持部材20のブランクエリア21を省略して、支持部材20の長手方向(図中の左右方向)の全体に亘って弾性部材30が支持されていてもよい。また、図示は省略しているが、支持部材20の左端部近傍(左側のブランクエリア21よりやや右側の部位)には、後述する製造装置40のゲート部付きキャビティ48のゲート部48Gと連通して弾性部材30の材料を注入するための注入口が形成されていてもよい。
図3は、本実施形態の現像ブレード10の長手方向の一端部(図2中の右端部)を拡大して示す図である。
図3に示すように、弾性部材30は、第1肉部31と、第2肉部32と、第1肉部31と第2肉部32を接続する接続部33とを有している。第1肉部31と第2肉部32は、長手方向に延びると共に短手方向に離間している。第1肉部31は、第2肉部32と比べて、長手方向の延在量及び体積が大きくなっている。第2肉部32は、第1肉部31と比べて、長手方向の延在量及び体積が小さくなっている。第2肉部32は、第1肉部31の長手方向の一端部(図中の右端部)寄りの上方に位置している。
接続部33は、突出部34と、絞り部35とを有している。突出部34は、第1肉部31の長手方向の一端部(図中の右端部)から短手方向(図中の上方向)に突出している。絞り部35は、突出部34から長手方向の他端部(図中の左端部)に向かって第2肉部32に延びている。絞り部35は、長手方向(図中の左右方向)に位置する第2肉部32と突出部34と比べて、体積(断面積)が大幅に低減された形状を有している。
第1肉部31は、現像ローラ3との摩擦帯電により現像ローラ3の周面上に現像剤5を担持させる機能(いわば現像ブレード10の本質的機能)を有している。これに対して、第2肉部32は、上述した第1肉部31の機能(いわば現像ブレード10の本質的機能)を有していない。すなわち、第2肉部32は、第1肉部31の成形時に第1肉部31からオーバーフローした弾性部材30の材料を回収したものである。
ここで、上述した特許文献2に代表される従来の現像ブレードは、サブキャビティ及びこれに対応する弾性部材の付加部が直方体形状を有しているのが一般的である。しかし、本発明者の鋭意研究によると、サブキャビティ及びこれに対応する弾性部材の付加部が直方体形状である場合、弾性部材の材料の流れが必ずしも一定ではないため、メインキャビティとサブキャビティと絞り部における材料の充填量にバラツキが生じるという問題がある。例えば、メインキャビティとサブキャビティと絞り部の一部にだけ材料の充填量が多すぎる場合、弾性部材にバリが発生してしまう。一方で、メインキャビティとサブキャビティと絞り部の一部にだけ材料の充填量が少なすぎる場合、弾性部材が不安定となり、例えば、オーバーフロー部(サブキャビティ、絞り部)に対応する弾性部材の付加部が脱落する成形不良が発生してしまう。また、オーバーフロー部(サブキャビティ、絞り部)に対応する弾性部材の付加部の脱落防止構造(例えば成形時の真空引き構造)を施した場合、現像ブレード及びその製造装置の構造の複雑化、部品点数の増加、高コスト化及びレイアウト性の低下(例えば他部材との干渉)を招いてしまう。ここで述べた技術課題は、材料の流動性が不安定になりやすい多数個取り(単一の金型から複数の成形品を取り出す)の製造装置において、顕著に現れる。
とりわけ、体積(断面積)が大幅に低減された絞り部からサブキャビティに弾性部材の材料が供給されるとき、絞り部からの弾性部材の材料は流れやすい方向に逃げるので、サブキャビティの天井面に向かって噴出する結果、硬質プレートのプライマ処理面に接触しないおそれがある。この場合、オーバーフロー部の弾性材料が硬質プレートに接着せず、脱落しやすい状態となる。仮に脱落した場合、当該脱落部分が現像ロールと現像ブレードの隙間に噛み込んで、印字不良等を引き起こすおそれがある。一方、サブキャビティに適量の材料が充填されれば、このような懸念はないが、サブキャビティに材料が過剰供給されると、バリの発生に繋がり、オーバーフロー部の本来の役割(バリ仕上げ不要)が失われてしまう。
オーバーフロー部の容量を増やす方法として、サブキャビティの容量を大きくする(例えば長手方向に長くする)ことが考えられるが、サブキャビティが押し出しピンと干渉するおそれがあり、好ましくない。あるいは、オーバーフロー部の容量を増やすために、絞り部とサブキャビティの幅(断面積)を同一とすることが考えられるが、オーバーフロー部の本来の機能が損なわれてしまう。
本実施形態では、以上の問題を重要な技術課題として捉えて、第2肉部32に、接続部33(突出部34又は絞り部35)から離れるに連れて拡張することで第2肉部32の部分体積を漸増させる拡張部(図4~図9を参照して後述するテーパ部32A~32E)を設けている。
ここで、「第2肉部32の部分体積」は、第2肉部32の体積のうち、拡張部(テーパ部32A~32E)の内側領域(例えば三角柱又は三角錐等)が占める体積のことを意味する。
第2肉部32に拡張部(テーパ部32A~32E)を設けることによって、接続部33(突出部34又は絞り部35)から第2肉部32に供給された弾性部材30の材料が支持部材20に良好に接触(接着)するので、弾性部材30の一部が支持部材20から脱落するのを効果的に防止することができる。なお、第2肉部32に拡張部(テーパ部32A~32E)を設けると、第2肉部32の容量が減少してしまうため、第2肉部32の高さを従来よりも大きくすることで、第2肉部32の容量を調整してもよい。
図4A、図4Bは、第2肉部32に設けた拡張部としてのテーパ部32Aの第1の例を示す図である。図4Bは、図4AのIVB-IVB線に沿う断面図である。
図4A、図4Bに示すように、テーパ部32Aは、絞り部35から短手方向(図中の上下方向)を基準(中心軸線)として傾斜している。すなわち、テーパ部32Aの傾斜方向(高い箇所から低い箇所に向かう方向)は、絞り部35から短手方向(図中の上下方向)に延びている。テーパ部32Aは、図4Aの平面図において右斜め上がりに傾斜している。
図5A、図5Bは、第2肉部32に設けた拡張部としてのテーパ部32Bの第2の例を示す図である。図5Bは、図5AのVB-VB線に沿う断面図である。
図5A、図5Bに示すように、テーパ部32Bは、絞り部35から長手方向と短手方向(図中の左右方向と上下方向)を基準(中心軸線)として傾斜している。すなわち、テーパ部32Bの傾斜方向(高い箇所から低い箇所に向かう方向)は、絞り部35から長手方向と短手方向(図中の左右方向と上下方向)に延びている。テーパ部32Bは、図5Aの平面図において右斜め上がりに傾斜しており、図5Bの断面図において右斜め下がりに傾斜している。
図6A、図6Bは、第2肉部32に設けた拡張部としてのテーパ部32Cの第3の例を示す図である。図6Bは、図6AのVIB-VIB線に沿う断面図である。
図6A、図6Bに示すように、テーパ部32Cは、絞り部35から長手方向(図中の左右方向)を基準(中心軸線)として傾斜している。すなわち、テーパ部32Cの傾斜方向(高い箇所から低い箇所に向かう方向)は、絞り部35から長手方向(図中の左右方向)に延びている。テーパ部32Cは、図6Bの断面図において右斜め下がりに傾斜している。
図7A、図7Bは、第2肉部32に設けた拡張部としてのテーパ部32Dの第4の例を示す図である。図7Bは、図7AのVIIB-VIIB線に沿う断面図である。
図7A、図7Bに示すように、テーパ部32Dは、絞り部35から長手方向(図中の左右方向)を基準(中心軸線)として傾斜している。すなわち、テーパ部32Dの傾斜方向(高い箇所から低い箇所に向かう方向)は、絞り部35から長手方向(図中の左右方向)に延びている。テーパ部32Dは、図7Bの断面図において右斜め下がりに傾斜している。図7A、図7Bのテーパ部32Dは、図6A、図6Bのテーパ部32Cと基本的に同じ構成であるが、図7A、図7Bのテーパ部32Dの方が、図6A、図6Bのテーパ部32Cよりも、テーパ率が低く(勾配が小さく緩やかと)なっている(テーパ角度が小さくなっている)。このように、テーパ部のテーパ率を低く(テーパ角度を小さく)する場合、接続部33に絞り部34を設けることがより好ましい。
図8A、図8Bは、第2肉部32に設けた拡張部としてのテーパ部32Eの第5の例を示す図である。図8Bは、図8AのVIIIB-VIIIB線に沿う断面図である。
図8A、図8Bでは、接続部33の絞り部35が省略されて、接続部33の突出部34から第2肉部32のテーパ部32Eが延びている。なお、接続部33の絞り部35の長さには自由度があり、種々の設計変更が可能である。図8A、図8Bは、接続部33の絞り部35の長さがゼロの場合と捉えることもできる。図8A、図8Bに示すように、テーパ部32Eは、突出部34から長手方向(図中の左右方向)を基準(中心軸線)として傾斜している。すなわち、テーパ部32Eの傾斜方向(高い箇所から低い箇所に向かう方向)は、絞り部35から長手方向(図中の左右方向)に延びている。テーパ部32Eは、図8Bの断面図において右斜め下がりに傾斜している。
図4~図8に示すように、テーパ部(拡張部)32A~32Eは、長手方向と短手方向(図中の左右方向と上下方向)の少なくとも一方を基準(中心軸線)として傾斜していればよい。
図4~図8では、第2肉部32に設ける拡張部をテーパ部32A~32Eとして実現する場合を例示して説明した。しかし、第2肉部32に設ける拡張部は、例えば、曲面部として実現してもよいし、曲面部とテーパ部の組み合わせとして実現してもよい。すなわち、接続部33(突出部34又は絞り部35)から離れるに連れて拡張することで第2肉部32の部分体積を漸増させるという機能を実現する限り、第2肉部32に設ける拡張部の形状は制限されない。
図5Bに例示的に符号を付したが、第2肉部32に設ける拡張部としてのテーパ部32Bの特性(パラメータ)には、好ましい範囲がある。
第2肉部32に設ける拡張部としてのテーパ部32Bのテーパ角度をTと定義したとき、5°<T<50°を満足することが好ましい。さらに好ましくは10°<T<35°である。この条件式を満足することで、弾性部材30の材料の充填量のバラつきを許容し、バリ発生の抑制効果を維持したまま、第2肉部32の脱落防止効果が得られる。この条件式の上限を超えると、第2肉部32の脱落防止効果を得ることができない。この条件式の下限を超えると、バリ発生を抑制する事ができない。
図9は、本実施形態の現像ブレード10の製造装置(金型)40の一例を示す図である。図9は、3個の現像ブレード10を同時に成形する3個取りの製造装置40を例示しているが、1個、2個または4個以上の現像ブレード10を成形するタイプにも適用可能である。また、図9では、作図の便宜上、製造装置40を簡略化して描いている。
製造装置40は、現像ブレード10の支持部材20を載置するための載置部41を有している。
製造装置40は、弾性部材30の材料を注入するキャビティとして、第1肉部31を形成するための第1肉部用キャビティ43と、第2肉部32を形成するための第2肉部用キャビティ44と、接続部33を形成するための接続部用キャビティ45とを有している。接続部用キャビティ45は、突出部34を形成するための突出部用キャビティ46と、絞り部35を形成するための絞り部用キャビティ47とを有している。
図9では、第2肉部用キャビティ44を平面視略矩形となるように描いているが、これは作図の便宜上のものであり、第2肉部用キャビティ44は、第2肉部32(例えば上述した拡張部(テーパ部32A~32E)を含む)の形状に対応する形状を有している。
第1肉部用キャビティ43の左端部には、ゲート部付きキャビティ48が上方に突出するように形成されており、このゲート部付きキャビティ48に、支持部材20の注入口(図示略)と協働して(位置合わせされて)弾性部材30の材料を注入するゲート部48Gが形成されている。ここで、ゲート部48Gをどこにどのように設けるかには自由度があり、種々の設計変更が可能である。例えば、ゲート部48Gは、支持部材20を貫通して当該支持部材20の裏側から弾性部材30の材料を注入する態様であってもよいし、支持部材20の側方から弾性部材30の材料を注入する態様であってもよい。
本実施形態の現像ブレード10では、弾性部材30が、第1肉部31と、第2肉部32と、第1肉部31と第2肉部32を接続する接続部33(突出部34、絞り部35)と、を有し、第2肉部32が、接続部33(突出部34、絞り部35)から離れるに連れて拡張することで第2肉部32の部分体積を漸増させる拡張部(テーパ部32A~32E)を有する。これにより、弾性部材30の安定性を確保すると共にバリの発生を抑制することができる。
本実施形態の現像ブレード及びその製造装置は、例えば、レーザプリンタ、複写機、ファクシミリ等の電子写真画像形成装置の現像装置に適用することができる。
1 現像装置
2 ホッパ
3 現像ローラ
4 攪拌板
5 現像剤
6 感光体ドラム
10 現像ブレード
20 支持部材
21 ブランクエリア
30 弾性部材
31 第1肉部
32 第2肉部
32A 32B 32C 32D 32E テーパ部(拡張部)
33 接続部
34 突出部
35 絞り部
40 現像ブレードの製造装置(金型)
41 載置部
43 第1肉部用キャビティ
44 第2肉部用キャビティ
45 接続部用キャビティ
46 突出部用キャビティ
47 絞り部用キャビティ
48 ゲート部付きキャビティ
48G ゲート部

Claims (5)

  1. 支持部材と、
    前記支持部材に支持される弾性部材と、
    を有し、
    前記弾性部材は、
    第1肉部と、
    第2肉部と、
    前記第1肉部と前記第2肉部を接続する接続部と、
    を有し、
    前記第2肉部は、前記接続部から離れるに連れて拡張することで前記第2肉部の部分体積を漸増させる拡張部を有し、
    前記第1肉部と前記第2肉部は、長手方向に延びると共に短手方向に離間し、
    前記接続部は、前記第1肉部の前記長手方向の一端部から前記短手方向に突出する突出部を有し、
    前記拡張部は、前記突出部から前記長手方向と前記短手方向の少なくとも一方を基準として傾斜するテーパ部を有する、
    ことを特徴とする現像ブレード。
  2. 前記テーパ部のテーパ角度をTと定義したとき、5°<T<50°を満足する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の現像ブレード。
  3. 前記第1肉部は、現像ローラとの摩擦帯電によって前記現像ローラの周面上に現像剤を担持させる機能を有し、
    前記第2肉部は、前記第1肉部の機能を有しない、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像ブレード。
  4. 前記第2肉部は、前記第1肉部の成形時に前記第1肉部からオーバーフローした前記弾性部材の材料を回収したものである、
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の現像ブレード。
  5. 請求項1から請求項のいずれかに記載の現像ブレードの製造装置であって、
    前記弾性部材の材料を注入するキャビティとして、前記第1肉部を形成するための第1肉部用キャビティと、前記第2肉部を形成するための第2肉部用キャビティと、前記接続部を形成するための接続部用キャビティと、を有する、
    ことを特徴とする現像ブレードの製造装置。
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