JP2007163933A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の大型化や現像剤の還流のよどみを生じさせることなく、下向き搬送路手前の現像剤を一定量以上に保つことができる現像装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】現像剤を攪拌しながら搬送するための攪拌部材11,12が上下に配設され、上下の攪拌部材11,12によって現像剤を還流させるとともに、現像剤の一部を像担持体の表面に搬送して像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像装置5において、上側の攪拌部材12から下側の攪拌部材11へと現像剤を搬送するための下向き搬送路Dの上流側に、上側の攪拌部材12によって搬送されている現像剤を堰上流側に一定量滞留させるための堰部10eが設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】現像剤を攪拌しながら搬送するための攪拌部材11,12が上下に配設され、上下の攪拌部材11,12によって現像剤を還流させるとともに、現像剤の一部を像担持体の表面に搬送して像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像装置5において、上側の攪拌部材12から下側の攪拌部材11へと現像剤を搬送するための下向き搬送路Dの上流側に、上側の攪拌部材12によって搬送されている現像剤を堰上流側に一定量滞留させるための堰部10eが設けられている。
【選択図】図2
Description
本発明は、像担持体の表面に形成された静電潜像を現像剤によって現像するための現像装置およびその現像装置を備えた電子写真方式の画像形成装置に関する。
例えばレーザープリンタや複写機、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置には、感光体ドラム(像担持体)に形成された静電潜像を現像するための現像装置が備えられている。現像装置は、大別すると一成分現像方式と二成分現像方式とに分けられ、例えば二成分現像方式の現像装置は、磁性体キャリアにトナーが静電的に付着した構成からなる二成分現像剤を収容する容器と、感光体ドラムの表面に対向して設けられたマグローラ(現像ローラ)と、容器内に設けられてマグローラと平行に配置された2本のスクリュー(攪拌部材)と、マグローラに近接させて設けられた規制ブレードとが備えられた構成からなる。この現像装置では、2本のスクリューによって二成分現像剤が攪拌されながら互いに逆方向へ搬送され、さらに、一方のスクリューによって搬送された二成分現像剤は他方のスクリューへ送られ、他方のスクリューによって搬送された二成分現像剤は一方のスクリューへ送られ、全体として、二成分現像剤が還流する構成となっている。また、上記した現像装置による現像方法としては、還流する二成分現像剤の一部がマグローラに磁着され、このマグローラが回転することで、マグローラの表面に磁着した二成分現像剤が規制ブレードによって薄層形成されるとともに感光体ドラムの表面に運ばれ、そして、感光体ドラム表面に運ばれた二成分現像剤のトナー成分が、感光体ドラム上の静電潜像に付着されて静電潜像が現像される。
現像装置には、スクリューが上下に配置されて二成分現像剤が縦に還流され、且つ上側のスクリューに対向させてマグローラが配設されているものがある。この縦還流方式の現像装置では、下側のスクリューの端部に一定量以上の二成分現像剤を滞留させて二成分現像剤を押し上げるようにすることで、下側のスクリューから上側のスクリューに二成分現像剤を搬送しており、また、上側のスクリューによって搬送された二成分現像剤を下側のスクリューに向けて落下させることで、上側のスクリューから下側のスクリューに二成分現像剤を搬送している(例えば、特許文献1,2参照。)。
ところで、二成分現像方式の現像装置では、現像装置が長期に亘って停止されている時に、容器内の二成分現像剤がスクリューの羽根と容器の内壁との隙間を移動し、局所的に現像剤量が減少する場合がある。このような場合、マグローラによって感光体ドラムの表面に運ばれるトナー量に差がでて、黒ベタ画像等のトナー像に長手方向に濃度ムラが生じる。また、マグローラ上のキャリア粒子が感光体ドラムへ飛散・付着する現象(キャリア飛び)や二成分現像剤の入れ替え不良によって、容器内の二成分現像剤の全体量が減少する場合がある。二成分現像剤の全体量が減少し、マグローラに対向する範囲の現像剤量が所望量以下になると、二成分現像剤とマグローラとの離間距離が長くなってマグローラに二成分現像剤が磁着し難くなり、現像されたトナー像に濃度ムラが生じる。そこで、従来、印刷に伴って消費されるトナーの補給とは別に、容器内に新しいキャリアを補給し、過剰となった容器内の二成分現像剤を、容器内に形成された排出口からオーバーフロー方式で排出する構成からなる現像装置が提案されている。この現像装置によれば、局所的に二成分現像剤が減少した部分の現像剤量や二成分現像剤の全体量を調整することができる(例えば、特許文献3,4参照。)。
特許第3471551号公報
特開平11−24382号公報
特公平2−21591号公報
特開平10−171248号公報
しかしながら、上記した従来の縦還流方式の現像装置では、装置の長期停止時における二成分現像剤の偏りや、装置が傾けられたり振動したりすることによる二成分現像剤の流動によって、上側のスクリューから二成分現像剤を下側のスクリューに落下させる下向き搬送路の手前では、流動性に優れた二成分現像剤が下向き搬送路に向けて崩れ落ちる。このため、上側のスクリューによって搬送されている二成分現像剤は下向き搬送路側の端部が傾斜された状態となり、下向き搬送路手前の現像剤量が所望量以下になる場合があるという問題が存在する。特に、装置の長期停止時における二成分現像剤の偏りや、装置が傾けられたり振動したりすることによる二成分現像剤の流動によって、二成分現像剤の崩れ落ち現象は大きくなり、下向き搬送路手前の現像剤量の減少は顕著となる。
この問題を解消するため、感光体ドラム上の現像範囲に対応する領域(以下、現像領域と記す。)から下向き搬送路を遠ざけることで、二成分現像剤の崩れ落ちによる現像剤量の減少の影響が現像領域に及ばないようにする手段も考えられるが、この手段では、現像装置の容器が大きくなり、装置が大型化する。また、上側のスクリューと下側のスクリューとの間に形成された容器内の隔壁の下向き搬送路側の端部を延長させることで、容器を大型化することなく、二成分現像剤の崩れ落ちによる現像剤量の減少の影響が現像領域に及ばないようにする手段も考えられるが、この手段では、下向き搬送路の搬送口が小さくなるため、二成分現像剤が下向き搬送路のところで詰まり、二成分現像剤の還流によどみが生じる虞がある。
また、縦還流方式の現像装置では、下側のスクリューから二成分現像剤を上側のスクリューに押し上げる上向き搬送路に滞留する現像剤量が一定であるため、キャリア飛びや二成分現像剤の入れ替え不良等によって現像装置内における二成分現像剤の全体量が減少したとき、上側のスクリューによって搬送される現像剤量が、その全体量の減少分だけ減少することになり、上側のスクリューによって搬送される現像剤量の減少が顕著となる。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、装置の大型化や現像剤の還流のよどみを生じさせることなく、下向き搬送路手前の現像剤を一定量以上に保つことができる現像装置および画像形成装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る現像装置は、現像剤を攪拌しながら搬送するための攪拌部材が上下に配設され、該上下の攪拌部材によって前記現像剤を還流させるとともに、前記現像剤の一部を像担持体の表面に搬送して該像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像装置において、上側の攪拌部材から下側の攪拌部材へと前記現像剤を搬送するための下向き搬送路の上流側に、前記上側の攪拌部材によって搬送されている前記現像剤を堰上流側に一定量滞留させるための堰部が設けられていることを特徴としている。
このような特徴により、堰によって、下向き搬送路の上流側における現像剤の崩れ落ちが抑えられて堰上流側に一定量の現像剤が蓄えられるとともに、一定量以上の現像剤は堰部を越えて下流側に搬送され、現像剤の流量が調整される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の現像装置において、前記攪拌部材が、前記現像剤の搬送方向に延在する軸材の外周に羽根が形成された構成からなり、前記堰部の上端が、前記軸材よりも下側にあることを特徴としている。
このような特徴により、搬送される現像剤の上部分が堰部を越えて搬送されることとなり、堰上流側に必要以上の現像剤が滞留することがない。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の現像装置において、前記攪拌部材が、前記現像剤の搬送方向に延在する軸材の外周に羽根が形成された構成からなり、前記堰部の上端が、水平に延在されていることを特徴としている。
このような特徴により、軸材の外周に羽根が形成された構成からなる攪拌部材で搬送される現像剤は側方に片寄って傾斜された状態になるが、堰部の上端が水平に延在されていることによって、傾斜した状態で搬送される現像剤の上部分が堰部を越えて搬送されることとなり、現像剤の大部分が堰き止められることがない。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の現像装置において、前記攪拌部材が、前記現像剤の搬送方向に延在する軸材の外周に羽根が形成された構成からなり、前記堰部の上端が、前記羽根の下端よりも上側にあるとともに、前記堰部に対向する前記羽根の一部が、前記堰部と羽根とが干渉しないように切り欠けられていることを特徴としている。
このような特徴により、攪拌部材の羽根と堰部とが干渉することなく堰の高さが確保され、堰上流側に十分な量の現像剤が滞留される。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の現像装置において、前記堰部が、前記像担持体上の現像範囲に対応する領域の下流側の外に設けられていることを特徴としている。
このような特徴により、堰部の箇所では搬送される現像剤によどみが生じるが、堰部が、像担持体上の現像範囲に対応する領域の外に設けられていることによって、その領域の外に現像剤のよどみが生じることとなり、現像範囲に対応する領域内に現像剤のよどみが生じることがない。
請求項6記載の発明は、像担持体に静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像を形成し、該トナー像を記録媒体に転写することにより該記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、請求項1から5のいずれかに記載の現像装置が備えられていることを特徴としている。
このような特徴により、上述した請求項1から5に係る現像装置と同様の作用を奏する。
本発明に係る現像装置および画像形成装置によれば、下向き搬送路の上流側における現像剤の崩れ落ちが抑えられて堰上流側に一定量の現像剤が蓄えられるとともに、一定量以上の現像剤が堰部を越えて下流側に搬送され、現像剤の流量が調整されるため、現像装置内の現像剤量が局所的に減少したり、現像装置内の現像剤の全体量が減少したりした場合であっても、下向き搬送路の上流側の現像剤を一定量に保つことができる。これによって、現像されて形成されたトナー像の濃度ムラを抑制することができ、画像品質を向上させることができる。
以下、本発明に係る現像装置および画像形成装置の実施の形態について、図面に基いて説明する。
図1は本実施の形態における画像形成装置1の主要部の概略構成を表す図である。図1に示すように、画像形成装置1は、帯電装置2によって感光体ドラム(像担持体)3を帯電させ、帯電された感光体ドラム3表面上に露光装置4によってレーザー光を走査させて露光を行い、露光によって形成された潜像を現像装置5によって現像し、現像されたトナー像(顕像)を転写ローラ(転写部材)6によって用紙等のシート(記録媒体)Sに転写させ、シートSに画像を形成させる装置である。また、画像形成装置1には、上記した帯電装置2や感光体ドラム3、露光装置4、現像装置5、転写部材6の他に、トナー像転写後に感光体ドラム3表面に残留したトナーを除去するクリーニング装置7や、トナー像転写後に感光体ドラム3に帯電した電荷を除去する除電ランプ(除電装置)8、シートSを搬送する図示せぬ搬送ユニット、シートS上に転写されたトナー像を定着させる定着装置9が備えられている。
図1は本実施の形態における画像形成装置1の主要部の概略構成を表す図である。図1に示すように、画像形成装置1は、帯電装置2によって感光体ドラム(像担持体)3を帯電させ、帯電された感光体ドラム3表面上に露光装置4によってレーザー光を走査させて露光を行い、露光によって形成された潜像を現像装置5によって現像し、現像されたトナー像(顕像)を転写ローラ(転写部材)6によって用紙等のシート(記録媒体)Sに転写させ、シートSに画像を形成させる装置である。また、画像形成装置1には、上記した帯電装置2や感光体ドラム3、露光装置4、現像装置5、転写部材6の他に、トナー像転写後に感光体ドラム3表面に残留したトナーを除去するクリーニング装置7や、トナー像転写後に感光体ドラム3に帯電した電荷を除去する除電ランプ(除電装置)8、シートSを搬送する図示せぬ搬送ユニット、シートS上に転写されたトナー像を定着させる定着装置9が備えられている。
図2は本実施の形態における現像装置5の概略構成を表す図である。図1,図2に示すように、現像装置5は、感光体ドラム3上に形成された静電潜像を現像するためのものであって、粉体のトナーを摩擦帯電させて、負電荷を帯びさせ、露光により非露光部分と比較し現像電位に対して正電位とされた感光体ドラム3の露光部分にトナーを供給して、トナーを感光体ドラム3の表面に付着させるものである。現像装置5は、磁性体キャリアの表面にトナーを静電気的に付着させた構成からなる二成分現像剤を収容する容器10と、容器10内の二成分現像剤を攪拌させるとともに容器10内で二成分現像剤を還流(搬送)させる上下2本のスクリュー(攪拌部材)11,12と、還流する二成分現像剤の一部を磁力により引き付けるとともにその表面に立たせてトナーを感光体ドラム3の表面に供給するマグローラ(現像ローラ)13と、上記した2本のスクリュー11,12とマグローラ13とをそれぞれ軸回転させる駆動機構14と、マグローラ13の表面に磁着した二成分現像剤を薄層形成する規制ブレード15とが備えられた構成になっている。
容器10の内部には、感光体ドラム3の軸線方向と平行する方向に延在する筒状の上下2つの室10a,10bが形成されている。容器10の下側に形成された下室10aの内部には、内部に下側のスクリュー11が設置されており、下側のスクリュー11によって二成分現像剤を一方側(図2における左側)へ搬送する下側搬送路Aが形成されている。一方、容器10の上側に形成された上室10bの内部には、内部に上側のスクリュー12が設置されており、上側のスクリュー12によって二成分現像剤を他方側(図2における右側)へ搬送する上側搬送路Bが形成されている。下室10aの一端(図2における左側端部)と上室10bの一端(図2における左側端部)とは連通されており、下側のスクリュー11から上側のスクリュー12へと搬送される二成分現像剤の上向き搬送路Cが形成されている。また、下室10aの他端(図2における右側端部)と上室10bの他端(図2における右側端部)とも連通されており、上側のスクリュー12から下側のスクリュー11へと搬送される二成分現像剤の下向き搬送路Dが形成されている。また、容器10の上室10bの側方には、内部にマグローラ13が設置された側室10cが形成されている。上室10bと側室10cとは長手方向に亘って連通されており、マグローラ13の外周面の側方側は上室10b内に露出されている。また、側室10cの上面は長手方向に亘って開口されており、マグローラ13の外周面の斜め上方側は容器10の外側に露出されている。
また、容器10の内部には、容器10と一体に成形された堰部10eが形成されている。この堰部10eは、上側のスクリュー12によって搬送されている二成分現像剤をその上流側に一定量滞留させるための部位であり、上室10bの長手方向に直交する方向に延在する壁体である。また、堰部10eは、下向き搬送路Dの上流側手前の上室10b内(上側搬送路B中)に配設されており、下室10aと上室10bとを隔てる隔壁10d(上室10bの底面)から立ち上げられている。また、堰部10eは、隔壁10dの下流側の端部に配設されており、上側搬送路Bのうちのマグローラ13に対向する現像領域X(感光体ドラム3上の現像範囲に対応する領域)の下流側(図2における右側)の外に配置されている。堰部10eは、その上端が、上側のスクリュー12の直交方向に水平に延在されている。また、その上端高さ位置は、上側のスクリュー12の後述する羽根12bの下端よりも上側、且つ、上側のスクリュー12の後述する軸材12aよりも下側にあり、つまり、堰部10eの上端は、羽根12bの下端と軸材12aとの間にある。
下室10a内に設置された下側のスクリュー11、及び上室10b内に設置された上側のスクリュー12は、下室10aや上室10bの長手方向(感光体ドラム3の軸線方向)に沿って延在されて軸回転可能に支持された棒状の軸材11a,12aと、軸材11a,12aの外周に巻き付くように形成された螺旋状の羽根11b,12bとからそれぞれ構成されている。下側のスクリュー11および上側のスクリュー12は、互いに逆方向に二成分現像剤を搬送させるスクリューであり、各々の羽根11b,12bが互いに逆向きに形成されて、且つ同方向に軸回転するものである。なお、各々の羽根11b,12bが互いに同じ向きに形成されて、且つ互いに逆方向に軸回転するものであってもよい。また、上側のスクリュー12の羽根12bは、堰部10eに対向する部分12b´が切り欠けられており、スクリュー12の回転時に、羽根12bの下端よりも高い堰部10eとその羽根12bとが互いに接触(干渉)しないようになっている。
側室10c内に設置されたマグローラ13は、スリーブ内に磁石を内包した構成からなるローラであり、上側のスクリュー12と平行に延在した状態で軸支されている。マグローラ13は、その表面の一部が容器10に形成された開口部10dから露出され、露出されたマグローラ13の表面は、感光体ドラム3の表面に近接させて対向されている。
2本のスクリュー11,12とマグローラ13とをそれぞれ軸回転させる駆動機構14は、駆動軸16aを軸回転させる現像用モータ16と、現像用モータ16の回転力を上下のスクリュー11,12の軸材11a,12a及びマグローラ13の軸部材13aにそれぞれ伝達させるギア等からなる動力伝達機構17とから構成されている。
規制ブレード15は、マグローラ13の軸方向に沿って延在された板状の部材であり、その後端部が容器10に固着支持されているとともに、その先端部がマグローラ13の外周面に対して垂直になるように容器10の内部に延出されている。規制ブレード15は、容器10内に延出された先端とこの先端に対向するマグローラ13の外周面との隙間が所定間隔(例えば0.6mm程度)となるように設けられている。
次に、上記した構成からなる画像形成装置1および現像装置5の動作について説明する。
まず、図1,図2に示すように、画像形成装置1にプリント信号が入力されると、それと同時に感光体ドラム3を軸回転させる図示せぬドラム用モータが稼動し、感光体ドラム3が回転する。そして、帯電装置2が感光体ドラム3に帯電させ、その後、露光装置4が画像信号に基いて感光体ドラム3の表面にレーザを走査させて露光し、感光体ドラム3の表面上に潜像を形成する。
次に、現像用モータ16が起動して、2本のスクリュー11,12とマグローラ13とをそれぞれ軸回転させて現像動作を行う。具体的には、現像用モータ16が駆動すると、駆動軸16aが軸回転し、この回転力が動力伝達機構17を介して上下のスクリュー11,12の軸材11a,12a及びマグローラ13の軸部材13aにそれぞれ伝達され、上下のスクリュー11,12及びマグローラ13がそれぞれ軸回転する。
下側のスクリュー11が軸回転することで、下室10a内の二成分現像剤は下側搬送路A中を図2に示す矢印方向に搬送される。そして、その二成分現像剤は、下側搬送路A(下側のスクリュー11)の下流側端部のところで滞留して上方に押し上げられ、上向き搬送路Cを通って上室10b内に搬送される。また、上側のスクリュー12が軸回転することで、上室10b内の二成分現像剤は上側搬送路B中を図2に示す矢印方向に搬送される。そして、上側搬送路B内で搬送されている二成分現像剤は、上側搬送路B(上側のスクリュー12)の下流部のところで、堰部10eによって一定量滞留されるとともに、一定量以上の二成分現像剤が堰部10eを越えて下向き搬送路D内に落下する。そして、落下した二成分現像剤は、下向き搬送路Dを通過して下室10a内に搬送され、再び上述したように下側のスクリュー11によって搬送される。このように、上下のスクリュー11,12によって、二成分現像剤が下室10aと上室10bの内部で一定の方向に還流する。
また、上側のスクリュー12によって二成分現像剤を上室10b内の一方側から他方側に向けて移動させているとき、二成分現像剤の一部は、マグローラ13の磁力に引き付けられ、その表面に付着する。そして、マグローラ13に吸着された二成分現像剤は、マグローラ13が回転することで、規制ブレード15によって薄層形成された後、感光体ドラム3のところまで搬送され、その二成分現像剤に含まれるトナー成分が、正電位とされた感光体ドラム3の露光部分に付着されてトナー像が形成される。残りのキャリア及び二成分現像剤は、再び上側のスクリュー12のところまで戻される。
次に、図1に示すように、感光体ドラム3の表面上に形成されたトナー像を、転写ローラ6によってシートSの表面に転写させる。そして、このシートを定着装置9に搬送し、転写されたトナー像をシートSの表面に定着させ、シートSの表面に画像を形成させる。
上記した構成からなる現像装置5および画像形成装置1によれば、下向き搬送路Dの上流側手前に、二成分現像剤を堰上流側に一定量滞留させるための堰部10eが設けられている構成により、下向き搬送路Dの上流側手前における二成分現像剤の崩れ落ちが抑えられて堰上流側に一定量の二成分現像剤が蓄えられるとともに、一定量以上の二成分現像剤が堰部10eを越えて下流側に搬送され、二成分現像剤の流量が調整される。これによって、下向き搬送路Dの上流側手前の上側搬送路B中にある二成分現像剤を一定量に保つことができる。マグローラ13に隣接する上側搬送路B中の現像剤量が一定量に保つことで、マグローラ13に引き付けられる現像剤量が変化し難く、感光体ドラム3の表面に搬送される二成分現像剤の量を安定させることができ、これによって、トナー像の濃度ムラがなくなり、画像品質を向上させることができる。
また、例えば現像装置5が長期に亘り停止した場合であっても、堰部10eによって下向き搬送路Dの上流側手前における二成分現像剤の崩れ落ちが抑えられるため、二成分現像剤が上側のスクリュー12と隔壁10dとの間を移動する現象がなくなり、上側搬送路B中における二成分現像剤の局所的な減少を防止することができる。また、画像形成装置1を移動させる時などに現像装置5が斜めになった場合であっても、堰部10eによって現像装置5内における二成分現像剤の偏りが生じ難く、上側搬送路B中に一定量の二成分現像剤があるため、すばやく定常状態に復帰させることができる。
また、例えば、堰部10eの上端が軸材12aよりも上側にあると、堰部10eによって二成分現像剤の大部分が堰き止められることとなり、二成分現像剤にかかる圧力が大きくなって二成分現像剤が劣化することになる。しかし、上記した構成からなる現像装置5では、堰部10eの上端が上側のスクリュー12の軸材12aよりも下側にある構成とすることにより、搬送される二成分現像剤の上部分が堰部10eを越えて搬送されることとなり、堰上流側に必要以上の二成分現像剤が滞留することがない。これによって、二成分現像剤にかかる圧力を抑えることができ、二成分現像剤の劣化を防止することができる。
また、螺旋状の羽根12bを有するスクリュー12で搬送される二成分現像剤は、上室10b内で側方に片寄って傾斜された状態となるため、例えば、堰部10eの上端が、二成分現像剤と同じ方向に傾斜されていると、二成分現像剤の大部分が堰部10eによって堰き止められることとなり、二成分現像剤にかかる圧力が大きくなって二成分現像剤が劣化することになる。しかし、上記した構成からなる現像装置5では、堰部10eの上端が水平に延在されている構成とすることにより、傾斜した状態で搬送される二成分現像剤の上部分が堰部10eを越えて搬送されることとなり、二成分現像剤の大部分が堰き止められることがない。これによって、堰上流側に二成分現像剤が必要以上に滞留することがなく、二成分現像剤にかかる圧力を抑えることができ、二成分現像剤の劣化を防止することができる。
また、上記した構成からなる現像装置5では、堰部10eの上端が、羽根12bの下端よりも上側にあるとともに、堰部10eに対向する羽根12bの一部が堰部10eと羽根12bとが干渉しないように切り欠けられている構成とすることにより、スクリュー12の羽根12bと堰部10eとが干渉することなく堰部10eの高さが確保され、堰上流側に十分な量の二成分現像剤が滞留される。これによって、下向き搬送路Dの上流側手前の上側搬送路B中にある二成分現像剤を所望量にすることができ、現像剤量の不足によるトナー濃度のムラを防止することができる。
また、堰部10eの箇所では搬送される二成分現像剤によどみが生じるが、上記した構成からなる現像装置5では、堰部10eが現像領域Xの下流側の外に設けられている構成とすることにより、その現像領域Xの外に二成分現像剤のよどみが生じることとなり、現像領域X内に二成分現像剤のよどみが生じることがない。これによって、現像領域における現像剤量を均一化させることができ、トナー像の濃度ムラを防止することができる。
以上、本発明に係る現像装置および画像形成装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記した実施の形態では、壁状の堰部10eが下向き搬送路Dの上流側手前に設けられているが、本発明は、壁状の堰部10eに限定されるものではなく、スクリュー(攪拌部材)に直交する方向に延在する断面三角形状の堰部であってもよく、或いは、格子状や網状、孔あき壁状の堰部であってもよい。
また、上記した実施の形態では、堰部10eが隔壁10dの下流側端部から立ち上げられており、堰部10eの直ぐ下流側に下向き搬送路Dが形成されているが、本発明は、隔壁の下流側端部から若干上流側に堰部が形成されており、堰部と下向き搬送路とが離間されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、攪拌部材として、軸材11a,12aの外周に螺旋状の羽根11b,12bが形成された構成からなるスクリュー11,12が用いられているが、本発明は、例えば、軸材の外周にパドル状の羽根が一方に傾斜させた状態で複数並設された構成からなる攪拌部材であってもよく、また、軸材にスプリングを外装させた構成からなる攪拌部材であってもよい。
また、上記した実施の形態では、容器10の一部として堰部10eが形成されており、容器10と堰部10eとは一体に成形されているが、本発明は、堰部が容器と切り離された部材であってもよい。
また、上記した実施の形態では、下側のスクリュー11の真上に上側のスクリュー12が配設されているが、本発明は、下側のスクリュー(攪拌部材)の斜め上方に上側のスクリュー(攪拌部材)が配置されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、二成分現像剤を用いる二成分現像方式の現像装置5について説明しているが、本発明は、一成分現像剤を用いる一成分現像方式の現像装置であってもよい。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成を周知の構成に置き換えてもよく、また、上記した実施の形態における構成を適宜組み合わせても良い。
また、上記した実施の形態では、下側のスクリュー11の真上に上側のスクリュー12が配設されているが、本発明は、下側のスクリュー(攪拌部材)の斜め上方に上側のスクリュー(攪拌部材)が配置されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、二成分現像剤を用いる二成分現像方式の現像装置5について説明しているが、本発明は、一成分現像剤を用いる一成分現像方式の現像装置であってもよい。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成を周知の構成に置き換えてもよく、また、上記した実施の形態における構成を適宜組み合わせても良い。
なお、上記した実施の形態における二成分現像剤は本発明に係る現像剤に相当し、上記した実施の形態における感光体ドラム3は本発明に係る像担持体に相当し、上記した実施の形態におけるスクリュー11,12は本発明に係る攪拌部材に相当し、上記実施の形態における現像領域Xは本発明に係る「像担持体上の現像範囲に対応する領域」に相当し、上記実施の形態におけるシートSは本発明に係る記録媒体に相当する。
1 画像形成装置
3 感光体ドラム(像担持体)
5 現像装置
10e 堰部
11,12 スクリュー(攪拌部材)
12a 軸材
12b 羽根
D 下向き搬送路
S シート(記録媒体)
X 現像領域(現像範囲に対応する領域)
3 感光体ドラム(像担持体)
5 現像装置
10e 堰部
11,12 スクリュー(攪拌部材)
12a 軸材
12b 羽根
D 下向き搬送路
S シート(記録媒体)
X 現像領域(現像範囲に対応する領域)
Claims (6)
- 現像剤を攪拌しながら搬送するための攪拌部材が上下に配設され、該上下の攪拌部材によって前記現像剤を還流させるとともに、前記現像剤の一部を像担持体の表面に搬送して該像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像装置において、
上側の攪拌部材から下側の攪拌部材へと前記現像剤を搬送するための下向き搬送路の上流側に、前記上側の攪拌部材によって搬送されている前記現像剤を堰上流側に一定量滞留させるための堰部が設けられていることを特徴とする現像装置。 - 請求項1記載の現像装置において、
前記攪拌部材が、前記現像剤の搬送方向に延在する軸材の外周に羽根が形成された構成からなり、
前記堰部の上端が、前記軸材よりも下側にあることを特徴とする現像装置。 - 請求項1または2記載の現像装置において、
前記攪拌部材が、前記現像剤の搬送方向に延在する軸材の外周に羽根が形成された構成からなり、
前記堰部の上端が、水平に延在されていることを特徴とする現像装置。 - 請求項1から3のいずれかに記載の現像装置において、
前記攪拌部材が、前記現像剤の搬送方向に延在する軸材の外周に羽根が形成された構成からなり、
前記堰部の上端が、前記羽根の下端よりも上側にあるとともに、前記堰部に対向する前記羽根の一部が、前記堰部と羽根とが干渉しないように切り欠けられていることを特徴とする現像装置。 - 請求項1から4のいずれかに記載の現像装置において、
前記堰部が、前記像担持体上の現像範囲に対応する領域の下流側の外に設けられていることを特徴とする現像装置。 - 像担持体に静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像を形成し、該トナー像を記録媒体に転写することにより該記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、
請求項1から5のいずれかに記載の現像装置が備えられていることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005361540A JP2007163933A (ja) | 2005-12-15 | 2005-12-15 | 現像装置および画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005361540A JP2007163933A (ja) | 2005-12-15 | 2005-12-15 | 現像装置および画像形成装置 |
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JP2007163933A true JP2007163933A (ja) | 2007-06-28 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102103345A (zh) * | 2009-12-22 | 2011-06-22 | 株式会社理光 | 显影装置、包括该显影装置的处理盒及成像设备 |
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-
2005
- 2005-12-15 JP JP2005361540A patent/JP2007163933A/ja active Pending
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