JP7236290B2 - 水流形成システム - Google Patents

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本発明は、水平方向に沿った水流が生じる開放型の水流形成部と、前記水流形成部の下流部から水が流入する開放型のクッション水槽と、前記クッション水槽の貯留水を汲み上げて前記水流形成部の上流部に供給する循環ポンプと、を備えた水流形成システムに関する。
従来、人工河川やその他の開放型の水流形成部に水平方向に沿った水流を生じさせる水流形成システムが知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
特許文献1に記載の水流形成システムは、開放型の水流形成部である人工河川(ブロック21)の下流部側からクッション水槽(集合水路5)に流入した水を循環ポンプ(ポンプ装置17)により汲み上げて当該人工河川(ブロック21)の上流部に供給することで、当該人工河川(ブロック21)に水流を生じさせる人工河川循環システムとして構成されている。この特許文献1に記載のシステムにおいて、クッション水槽は人工河川の下流部側に設置されており、その人工河川の下流部からオーバーフローした水がクッション水槽に流入するものとして構成されている。また、そのクッション水槽から水を汲み上げる循環ポンプ(ポンプ装置17)は、人工河川(ブロック21)の上流部側に設置されている。また、この特許文献1に記載の水流形成システムでは、水流形成部に水量が多い良好な水流を生じさせるべく、循環ポンプによるクッション水槽からの水の汲み上げ量を増加させると、それに連動して自然に水流形成部の下流部からクッション水槽にオーバーフローして流入する水量が増加するため、当該クッション水槽の水位は許容水位以上に維持される。
特開昭63-287513号公報
本発明者らは、このような水流形成システムにおいて、例えば循環ポンプに通じる吸込管及び吐出管を短尺化する目的等で、クッション水槽を循環ポンプと共に水流形成部の下流部側から離れた上流部側に設置し、水流形成部の下流部とクッション水槽とを連通路で接続して、それらの水位差を利用して水流形成部の下流部から連通路を通じてクッション水槽へ水を流入させることを検討している。しかしながら、このような構成を採用した水流形成システムでは、水流形成部の水量を充分に増加させるべく、循環ポンプによるクッション水槽からの水の汲み上げ量を増加させると、連通路での圧力損失の増加により水流形成部の下流部からクッション水槽へ流入する水量が上記汲み上げ量に追い付かない状況となり、上述のようなクッション水槽の枯渇が発生することが懸念される。また、このようなクッション水槽の枯渇を防止しながら水流形成部の水量を充分に増加させるためには、連通路を太くすることが考えられるが、コスト増加等が問題となる。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、開放型の水流形成部の下流部側からクッション水槽に流入した水を循環ポンプにより汲み上げて水流形成部の上流部に供給して、当該水流形成部に水流を生じさせる水流形成システムにおいて、水流形成部の下流部からクッション水槽へ水位差を利用して水を流入させる連通路を太くすることなく、循環ポンプによるクッション水槽からの水の汲み上げ量を増加させて、水流形成部に水量が多い良好な水流を生じさせることができる技術を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、水平方向に沿った水流が生じる開放型の水流形成部と、
前記水流形成部の下流部から水が流入する開放型のクッション水槽と、
前記クッション水槽の貯留水を汲み上げて前記水流形成部の上流部に供給する循環ポンプと、を備えた水流形成システムであって、
前記水流形成部の下流部と前記クッション水槽とを接続する連通路を備えると共に、当該連通路が水流形成部の下流部と前記クッション水槽との水位差を利用して前記水流形成部の下流部から前記クッション水槽へ水を流入させるものとして構成されており
前記循環ポンプの吐出水の一部を前記クッション水槽に戻す還流路を備えた点にある。
本構成によれば、水流形成部の下流部とクッション水槽とを連通路で接続し、それらの水位差を利用して水流形成部の下流部からクッション水槽へ水を流入させる連通路が設けられているので、水流形成部の下流部から連通路を通じてクッション水槽に流入した水を循環ポンプにより汲み上げて水流形成部の上流部に供給する形態で、水流形成部に水流を生じさせることができる。そして、このように水位差を利用して水流形成部の下流部からクッション水槽へ水を流入させる連通路を採用するにあたり、循環ポンプの吐出水の一部をクッション水槽に戻す還流路が設けられているので、水流形成部に水量が多い良好な水流を生じさせるべく、循環ポンプによるクッション水槽からの水の汲み上げ量を増加させた場合であっても、連通路を通じて水流形成部の下流部からクッション水槽へ流入する水量が上記汲み上げ量を下回ることに起因するクッション水槽の枯渇を抑制することができる。即ち、循環ポンプによるクッション水槽からの水の汲み上げ量を増加させると、水流形成部の下流部に対するクッション水槽の水位差が拡大して、連通路を通じて水流形成部の下流部からクッション水槽へ流入する水量が増加する。この際、循環ポンプが汲み上げた水の一部が還流路を通じてクッション水槽に還流されるので、クッション水槽の水位は比較的低い状態で、それ以上低下することなく維持されることになって、クッション水槽の枯渇が抑制される。
従って、本発明により、開放型の水流形成部の下流部側からクッション水槽に流入した水を循環ポンプにより汲み上げて水流形成部の上流部に供給して、当該水流形成部に水流を生じさせる水流形成システムにおいて、水流形成部の下流部からクッション水槽へ水位差を利用して水を流入させる連通路を太くすることなく、循環ポンプによるクッション水槽からの水の汲み上げ量を増加させて、水流形成部に水量が多い良好な水流を生じさせることができる技術を提供することができる。
本発明の第2特徴構成は、前記水流形成部が人工河川である点にある。
本構成によれば、開放型の人工河川の下流部側から連通路を通じてクッション水槽に流入した水を循環ポンプにより汲み上げて人工河川の上流部に供給して、当該人工河川に水流形成部に水流を生じさせる人工河川循環システムにも適用することができ、かかる人工河川循環システムにおいても、人工河川の下流部からクッション水槽へ水位差を利用して水を流入させる連通路を太くすることなく、循環ポンプによるクッション水槽からの水の汲み上げ量を増加させて、人工河川に水量が多い良好な水流を生じさせることができる。
本発明の第3特徴構成は、前記クッション水槽及び前記循環ポンプが、前記水流形成部の上流側に設けられており、
前記連通路が、前記水流形成部の底部側に埋設された連通管で構成されている点にある。
本構成によれば、水流形成部の下流部から連通路を通じて上流部側に設置したクッション水槽に流入した水を、同じく水流形成部の上流部側に設置された循環ポンプにより水流形成部の上流部に供給することができる。よって、循環ポンプに通じる吸込管及び吐出管を比較的短尺とすることができ、更には、当該配管での圧力損失が比較的小さくなるので、循環ポンプの揚程を抑えることができ、比較的小型で消費電力の小さい安価な循環ポンプを利用することができる。従って、周囲環境の騒音対策や人工河川などの水流形成部の改修工事の都合で、循環ポンプの設置箇所を水流形成部の上流部側とした場合であっても、コスト低減を図りながら好適に水流形成部に水流を形成することができる。
更に、水流形成部の底部側に連通管を埋設し、その連通管を、水流形成部の下流部とクッション水槽とを接続する連通路として利用することができる。
本実施形態の人工河川循環システムの概略構成図 人工河川の改修方法を実施する前の既存の人工河川循環システムの概略構成図
本発明に係る水流形成システムを人工河川循環システムに適用した例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の人工河川循環システムは、上流部である上流水槽1Aから下流部である下流水槽1Bに向かう水平方向に沿った水流Xが生じる開放型の水流形成部の一例である人工河川1と、下流水槽1Bから水が流入する開放型のクッション水槽5と、吸込管11を通じて当該クッション水槽5の貯留水を汲み上げて吐出管12を通じて人工河川1の上流水槽1Aに吐出する循環ポンプ10とを備えて構成されている。即ち、この人工河川循環システムは、人工河川1の下流水槽1Bからクッション水槽5に流入した水を循環ポンプ10により当該人工河川1の上流水槽1Aに還流して、人工河川1に水平方向に沿った水流Xを形成するものとして構成されている。
尚、人工河川1は、例えば図示は省略するが水流Xの途中に堰等を設けた多段式に構成することができる。
循環ポンプ10から上流水槽1Aに供給された水は人工河川1に供給されて当該人工河川1を通流した後に下流水槽1Bに到達する。そして、下流水槽1Bに到達した水が、クッション水槽5に流入し、再び循環ポンプ10に供給される。
また、下流水槽1Bには最下流の堰高さにオーバーフロー管1Baが設けられている。即ち、集中豪雨などで下流水槽1Bの水位が水流Xの水位以上となることで水流Xの水位が所定の水位以上に上がらないようオーバーフロー管1Baを通じて外部に排水される。同様に、クッション水槽5にもオーバーフロー管5aが設けられている。即ち、クッション水槽5の水位が所定水位を超える場合には、その超える分の水がオーバーフロー管5aを通じて外部に排水される。
以上のような人工河川循環システムを構築するにあたり、周辺環境への騒音対策や後述する人工河川の改修工事の都合で、騒音発生源となる循環ポンプ10を設ける機械室等を、人工河川1の上流側に設置すべきとの制約が存在する場合がある。そして、本実施形態の人工河川循環システムは、このような場合であっても、コスト低減を図りながら好適に人工河川1に水流Xを形成することができる特徴構成を有する。以下、その特徴構成について説明を加える。
本実施形態の人工河川循環システムでは、クッション水槽5が、循環ポンプ10と同様に、人工河川1の上流側に設置されている。具体的には、クッション水槽5は、上流水槽1Aに隣接しており、当該上流水槽1Aに対して仕切り壁2により区画された水槽として構成されている。そして、人工河川1の下流水槽1Bとクッション水槽5とを接続する連通路7aが設けられている。
人工河川1の下流水槽1Bから連通路7aを通じて水が流入するクッション水槽5が、当該人工河川1の上流側に設置されているので、クッション水槽5の底部付近から同じく上流側に設置された循環ポンプ10に吸込まれる水が通流する吸込管11や、循環ポンプ10から人工河川1の上流水槽1Aに吐出される水が通流する吐出管12は、人工河川1の上流側でのみ配設されるものとなって、比較的短尺なものとなり、これらの材料コストや施工コストを低減することができる。
更に、循環ポンプ10に接続された配管11,12が短尺であることから、循環ポンプ10の動力として付加される配管11,12での圧力損失は、例えば人工河川1の上流水槽1Aと下流側とに亘る配管を通じて水を吸込又は吐出する場合と比較して小さなものとなる。よって、循環ポンプ10の揚程を抑えることができ、吸込又は吐出能力が比較的小さい小型で消費電力の小さい安価な循環ポンプ10を選定することができる。
更に、人工河川1の下流水槽1Bとクッション水槽5とを接続する連通路7aは、人工河川1の底部1a側に埋設された連通管7で構成されている。そして、この連通管7は、内部に形成される連通路7aの流路断面積が比較的大きな管材で構成されている。即ち、人工河川1の下流水槽1Bの水は、大きな圧力損失を生じることなくスムーズに連通路7aを通流してクッション水槽5に流入することになる。よって、クッション水槽5には、略常時、人工河川1の下流水槽1Bと同様の水位で水が貯留されている状態となる。そして、その貯留水が循環ポンプ10により略滞ることなく人工河川1の上流水槽1Aに供給され、人工河川1に常時良好に水流Xが形成されることになる。
尚、本実施形態において、連通管7は、円形断面を有する管材で構成したが、例えば四角形断面を有する管材など、他の形状の管材を利用しても構わない。また、複数の連通管7を並設しても構わない。
このような連通管7は、人工河川1の底部1aと一体的に施工することができるので、当該連通管7を別の場所に埋設するという手間が省かれている。また、連通管7の形状が、人工河川1に沿った例えば直線状とされているので、連通管7内に形成された連通路7aでの異物の詰まり等が抑制されて、メンテナンス性が向上される。
また、連通管7の途中にマンホールなどの会所を適宜に設けることができる。
本実施形態の人工河川循環システムは、図2に示す既存の人工河川31に対して所定の改修方法を実施することにより、既存の人工河川31の水深を浅くすると共に水流X’を逆向きに変更する形態で、構築されたものである。以下、その人工河川の改修方法(以下、「本改修方法」と呼ぶ。)について、説明を加える。
図2に示すように、本改修方法での改修対象となる既存の人工河川31は、既存の循環ポンプ40が下流部31B側に設置されたものとして構成されている。即ち、既存の人工河川31では、下流部31B側に設置された循環ポンプ40から吐出管42を通じて上流部31Aに供給された水が、上流部31Aから下流部31Bに向けて流れて水流X’が形成される。そして、下流部31Bに到達した水が、吸込管41を通じて再び循環ポンプ40に供給される。尚、既存の人工河川31は、堰が設けられていない1段式のものを例示したが、堰が設けられた多段式であっても構わない。
本改修方法では、図2に示す既存の人工河川31を改修して改修後の人工河川1(図1参照)を構築するにあたり、既存の人工河川31の下流部31B側(図1に示す改修後の人工河川1の上流側に相当する。)に設置された既存の循環ポンプ40及びそれを設置する機械室等を、設置箇所を変更することなくそのまま改修後の循環ポンプ10(図1参照)及びそれを設置する機械室等として利用して、コスト低減や周囲環境への騒音対策を実施している。
即ち、この改修方法では、図2に示す既存の人工河川31において、下流部31B側に仕切り壁2(図1参照)を設けることにより、既存の人工河川31の下流部31B側(図1に示す改修後の人工河川1の上流側に相当する。)にクッション水槽5(図1参照)が構築される。尚、既存の人工河川31の上流部31A側及び下流部31B側には、当該上流部31A及び下流部31Bの水位を所定の設定水位に維持するための既存のオーバーフロー管31Aa,31Baが設けられており、この既存のオーバーフロー管31Aa,31Baの貫通孔は、そのまま改修後のオーバーフロー管1Ba,5a(図1参照)の貫通孔として利用される。
更に、図2に示す既存の人工河川31において、底部31aの底上げを行って水深を浅くするにあたり、当該底上げ部分に連通管7(図1参照)を埋設することで、既存の人工河川31の上流部31A(図1に示す改修後の人工河川1の下流側に相当する。)とクッション水槽5(図1参照)とを接続する連通路7a(図1参照)が構築される。また、この際に、既存の人工河川31の途中に仕切る堰が構築されて、改修後の人工河川1が適宜区画される。尚、この堰については、適宜省略したり、その数を変更しても構わない。
図2に示す既存の人工河川31において設置されていた既存の循環ポンプ40は、そのまま設置場所を変更することなく、改修後の循環ポンプ10(図1参照)として利用される。また、既存の人工河川31において、下流部31Bから吸込んだ水を既存の循環ポンプ40へ導く既存の吸込管41は、そのまま改修後の吸込管11(図1参照)として利用される。
一方、既存の人工河川31において、既存の循環ポンプ40から吐出した水を上流部31Aに導く吐出管42は、交換又は改造されることで、改修後の吐出管12(図1参照)が構築される。
そして、上記のように改修を行って、既存の循環ポンプ40(図1に示す改修後の循環ポンプ10に相当する)を、クッション水槽5(図1参照)の水を汲み上げて既存の人工河川31の下流部31B(図1に示す改修後の人工河川1の上流側に相当する。)に供給するように構成することで、既存の人工河川1の水流X’が、逆向きの改修後の水流X(図1参照)に変更されることになる。
即ち、図1に示す改修後の人工河川1では、下流水槽1Bから連通路7aを通じて上流側に設置したクッション水槽5に流入した水を同じく上流側に設置された循環ポンプ10により上流水槽1Aに還流させるものとなる。よって、上述のように、循環ポンプ10に通じる吸込管11及び吐出管12を比較的短尺なものとして、工事コスト低減を図りながら好適に改修後の人工河川1に水流Xが形成されることになる。
図1に示す人工河川循環システムは、人工河川1の下流水槽1Bからクッション水槽5へ水位差を利用して水を流入させる連通路7aを太くすることなく、循環ポンプ10によるクッション水槽5からの水の汲み上げ量を増加させて、人工河川1に水量が多い良好な水流Xを生じさせることができるものとして構成されている。以下に、その詳細構成について説明を加える。
この人工河川循環システムには、循環ポンプ10の吐出水の一部をクッション水槽5に戻す還流管13(還流路の一例)が設けられている。また、吐出管12及び還流管13には、循環ポンプ10の吐出水量に対するクッション水槽5への還流水量の割合を調整可能な水量調整バルブ14,15が夫々設けられている。
すると、人工河川1に水量が多い良好な水流Xを生じさせるべく、循環ポンプ10によるクッション水槽5からの水の汲み上げ量を増加させる場合に、循環ポンプ10の吐出水の一部が還流管13を通じてクッション水槽5に戻るようになる。このことで、連通路7aを通じて人工河川1の下流水槽1Bからクッション水槽5へ流入する水量が上記汲み上げ量を下回ることに起因するクッション水槽5の枯渇が抑制される。
即ち、循環ポンプ10によるクッション水槽5からの水の汲み上げ量を増加させると、人工河川1の下流水槽1Bに対するクッション水槽5の水位差が拡大して、連通路7aを通じて人工河川1の下流水槽1Bからクッション水槽5へ流入する水量が増加する。この際、循環ポンプ10が汲み上げた水の一部が還流管13を通じてクッション水槽5に還流されるので、クッション水槽5の水位は比較的低い状態で、それ以上低下することなく維持されることになって、クッション水槽5の枯渇が抑制される。尚、クッション水槽5への還流水量の調整は水量調整バルブ14、15の開度調整により行われる。
例えば、クッション水槽5の枯渇を回避しながら循環ポンプ10から上流水槽1Aにと出して人工河川1の水流として流すことができる河川水量に関し、上記還流管13を設けていない比較例では747.04L/min程度であったのに対して、上記還流管13を設けた実施例では817.19L/min程度となり、70.15L/minの増水が可能であった。尚、この実施例では、クッション水槽5から吸込管11(循環ポンプ10)へ吸込まれる吸込水量は、1145.9L/min程度であり、還流管13(循環ポンプ10)からクッション水槽5へ還流される還流水量は、345.33L/min程度であった。
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記実施形態では、本発明に係る水流形成システムを人工河川1に水流Xを形成する人工河川循環システムに適用した例を説明したが、例えば雨水・汚水排水システムや蓄熱槽などのように開放型の水流形成部に水流を形成するものであれば、本発明に係る水流形成システムを適用可能である。
また、本実施形態の人工河川循環システムは、既存の人工河川31(図2参照)から改修された人工河川1(図1)に適用したものであったが、改修されたものに適用する場合に限らず、例えば新規で構築された既存の水流形成システムにおいて水流形成部の水量を増加させる目的で還流路を追加するというように、本願発明を適用することもできる。
(2)上記実施形態では、クッション水槽5及び循環ポンプ10を人工河川1の上流側に設けたが、これらの設置場所については適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、連通路7aを構成する連通管7を、人工河川1の底部1a側に埋設したが、この連通管7の設置箇所についても適宜変更可能である。さらに、この連通路7aについては、連通管7で構成するのではなく、例えば人工河川1を上方空間と下方空間とに仕切り、その下方空間を連通路として利用しても構わない。
1 人工河川(水流形成部)
1A 上流水槽(上流部)
1B 下流水槽(下流部)
1a 底部
5 クッション水槽
7 連通管
7a 連通路
10 循環ポンプ
13 還流管(還流路)
14,15 水量調整バルブ
X 水流

Claims (3)

  1. 水平方向に沿った水流が生じる開放型の水流形成部と、
    前記水流形成部の下流部から水が流入する開放型のクッション水槽と、
    前記クッション水槽の貯留水を汲み上げて前記水流形成部の上流部に供給する循環ポンプと、を備えた水流形成システムであって、
    前記水流形成部の下流部と前記クッション水槽とを接続する連通路を備えると共に、当該連通路が水流形成部の下流部と前記クッション水槽との水位差を利用して前記水流形成部の下流部から前記クッション水槽へ水を流入させるものとして構成されており
    前記循環ポンプの吐出水の一部を前記クッション水槽に戻す還流路を備えた水流形成システム。
  2. 前記水流形成部が人工河川である請求項1に記載の水流形成システム。
  3. 前記クッション水槽及び前記循環ポンプが、前記水流形成部の上流側に設けられており、
    前記連通路が、前記水流形成部の底部側に埋設された連通管で構成されている請求項1又は2に記載の水流形成システム。
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