JPH066624U - 人工せせらぎ - Google Patents

人工せせらぎ

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JPH066624U
JPH066624U JP9187991U JP9187991U JPH066624U JP H066624 U JPH066624 U JP H066624U JP 9187991 U JP9187991 U JP 9187991U JP 9187991 U JP9187991 U JP 9187991U JP H066624 U JPH066624 U JP H066624U
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JP
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murmuring
cover material
side wall
water channel
artificial
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JP9187991U
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English (en)
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尭志 星
Original Assignee
尭志 星
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 設置場所に応じて自由な設計を容易に行うこ
とができ、天然のせせらぎの持つ自然な雰囲気を備え、
しかも短期間に施工可能な人工せせらぎを提供する。 【構成】 金属製またはプラスチック製の浅い樋状体を
連結して水路を構成し、上記樋状体からなる水路の側壁
を該側壁の厚さよりも十分大きな開口幅を有する断面U
字形の疑岩化粧カバー材2種以上の組合わせにより覆っ
て岸壁とする。疑岩化粧カバー材はその長さ方向に湾曲
させ、且つその両端面はそれらの延長面が上記湾曲の曲
率中心付近で交差するように形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ビルの屋上やロビー等、各種建造物の内外に設置される人工的なせ せらぎに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、高層ビルが増加し緑地の減少が著しい大都市においては、ビルの屋上や ロビー等の僅かなスペースにも植物を栽培し池を設けるなどして、自然な環境を 少しでも確保しようとする工夫が払われるようになった。 そのような人工的な緑地を作り出そうとする場合、小さくてもせせらぎを設け てそこに実際に水を流すことは、流れる水の動きや音が人の心を和ませ、人工的 緑地の設置効果を一層増大させる。しかしながら、人工的なせせらぎをビルなど の建造物に付随して設置することは、地上に作る場合ほど簡単ではない。すなわ ち、地上においてはいかような工法、材料も採用することができるが、建造物に 付随して設置する場合は、ほとんどの場合、床面に穴や溝を掘るなどの工作を施 すことができず、重量にも制限があるなど、制約が大きい。また、恒久的な施設 として作られることは少なく、短期使用を目的に作られることが多いから、使用 中止後は簡単に撤去できて床面の復元に手間を要しないものであることが望まし い。これらの理由により、自然石を利用したものや現場打設コンクリート構造の ものは適当でない。
【0003】 そこで、平らな床面に置いて固定するだけで使用可能な組立式の人工せせらぎ の採用が有利になるが、従来の人工せせらぎは組立式のものでも設置場所に応じ て特別に設計・製作されることが多く、したがって設計開始から完成までに長い 日時を要し、工費も嵩むという問題点があった。また、これをあえて規格化する と、工期は短縮されるが、設置場所に応じて自由な設計をすることが難しくなり 、変化のあるせせらぎを提供することができなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案の目的は、設置場所に応じて自由な設計を容易に行うことができ 、天然のせせらぎの持つ自然な雰囲気を備え、しかも短期間に施工可能な人工せ せらぎを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案による人工せせらぎは、金属製またはプラスチック製の浅い樋状体を連 結して水路を構成し、上記樋状体からなる水路の側壁を該側壁の厚さよりも十分 大きな開口幅を有する断面U字形の疑岩化粧カバー材2種以上の組合わせにより 覆ったことを特徴とする。
【0006】 本考案の人工せせらぎの特に有利な態様においては、疑岩化粧カバー材がその 長さ方向に湾曲しており、且つその両端面はそれらの延長面が上記湾曲の曲率中 心付近で交差するように形成されている。また、樋状体の側壁と疑岩化粧カバー 材との隙間に還流用配管が収容されている。
【0007】
【作用】
本考案の人工せせらぎを作るときは、ステンレス鋼板その他の金属板またはプ ラスチックで作られた浅い樋状体を直接床面に置き、それらを水が漏れないよう に連結して水路を構成する(樋状体は直接床面に置かずに床面との間に適当な支 持体を介在させてもよいが、直接床面に置くのが簡単であり、有利である。)。 この樋状体による水路は、設計された人工せせらぎの細かな屈曲のすべてに合わ せて屈曲させる必要はなく、大まかな蛇行を表現できるものであればよい。 樋状体を連結して水路を形成した後、断面U字形の疑岩化粧カバー材をその開 口部を下にして水路の側壁に被せる。
【0008】 疑岩化粧カバー材は、直線的に伸びるものよりも、長さ方向に湾曲したものも 用意しておく。疑岩化粧カバー材の開口幅は水路側壁の厚さよりも十分大きいの で、水路側壁と疑岩化粧カバー材との間には大きな隙間があり、したがって、樋 状体からなる水路側壁が直線的に伸びている部分でも、湾曲した疑岩化粧カバー 材を使うことができる。そこで、接合部となる両端面の形状は同じで長さや湾曲 の曲率が異なるものを何種類か用意しておき、それらを適宜組合わせながら連結 して水路側壁全体を覆うことにより、複雑に屈曲する自然なせせらぎの岸壁を形 成させることができる。疑岩化粧カバー材同士の接合部は、疑岩化粧カバー材自 身が岩と岩との接合部に見える部分を多数有することにより、ほとんど目立たな い。
【0009】 湾曲する疑岩化粧カバー材は、その両端面の延長面が湾曲の曲率中心付近で交 差するように形成しておくと、湾曲した疑岩化粧カバー材2以上をそれらの湾曲 方向を同一にして接続することにより、専用部材を必要とすることなしに、大き く蛇行する流路を形成することができる。 疑岩化粧カバー材は、その側板部分の高さを樋状体の側板の高さよりもやや高 くしておき、水路側壁に被せたとき開口部の縁の一方が水路の底板に、他方は水 路の外の床面に、それぞれ接するようにする。そして、この状態で樋状体もしく は床面に任意の手段で固定する。
【0010】 疑岩化粧カバー材は、繊維強化プラスチックで疑岩を製造するのと同じ方法で 製造することができるが、肉薄の高強度コンクリート成形品で作ることもできる 。いずれにせよ、水路側壁に被せたとき人が乗っても壊れない強度と石組みのよ うな外観を持っていればよい。 水路に水を流すための給水口は水路の最も上流側の適当な位置に、目立たない ように開口させる。水路を流れた水は、最後に下水道等に流して廃棄しても差し 支えないが、経費や水の有効利用を考えれば、必要に応じて濾過装置を通すこと により浄化したのち再使用することが望ましい。そのために水を上流側に戻す場 合、還流用配管は水路の側壁と疑岩化粧カバー材との隙間に配置して目立たない ようにすることができる。 なお、水路の底板は、任意のシート材、小砂利、砂等を用いて覆い、自然な感 じに仕上げる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案実施例について説明する。 図1はビル屋上の平坦なコンクリート床面に置かれた本考案の人口せせらぎで あって、図面上で右上の溢流口1から溢流させた水を左下方向に流すようにして ある。周囲は疑岩化粧カバー材2からなる岸壁3で囲まれ、水路を構成する樋状 体は底板部分4だけが見えている(実際には、底板部分も水草様表面を有するシ ートで覆われていて直接には見えない)。 この人工せせらぎの構成部材とその連結の詳細を図2以下で説明する。
【0012】 水路5は、ステンレス鋼板製の浅い樋状体6を3個、水が漏れないように接続 して構成したもので、樋状体6のうち両端の2個(6a,6b)は長方形である が中間のもの(6c)は平行四辺形状である。それにより、水路5は中間樋状体 6c部分で大きく蛇行している。なお、形成された水路5の両端は、樋状体6の 側壁7と同様の起立壁8により閉鎖されている。 樋状体6からなる水路5の側壁7を覆っている疑岩化粧カバー材2は、大型の もの(L)、小型のもの(S)、および角部用のもの(C)の3種類が使われて いる。大型のものLと小型のものSはいずれも円弧状に湾曲しており、両者は、 図3に示した湾曲の曲率半径rと長さdだけが異なる。端面9はすべて同一に、 図4に示したようにU字形に仕上げられている(垂直断面も端面9と同一に現れ る)。開口幅は約16cmあり、したがって、側壁7に被せた状態で側壁7との間 には大きな隙間がある。そして、疑岩化粧カバー材2の両端面9は平行ではなく 、それらの延長面が湾曲の曲率中心Oの近傍で交差するように形成されている( 図3参照)。
【0013】 以上により、各疑岩化粧カバー材2を必要に応じて向きも変えながら適宜組合 わせて連結し、水路5としては直線的に伸びている樋状体6a,6bの部分にお いても多くの小屈曲を生じさせ、一方、水路5の中間、樋状体6c部分の蛇行に も追随させて、大きく蛇行する岸壁3aを形成することが可能になっている(疑 岩化粧カバー材2の両端面9が平行であると、個々の疑岩化粧カバー材ごとに向 きを転ずる小屈曲を生じさせることはできるが、全体としては直線的に伸びる岸 壁しか形成することができない。)。 隣接する疑岩化粧カバー材2同士は、端面9に穿設された穴11にピンを密に 嵌合させて突き合わせることにより連結されている。また、樋状体6の縁部には 図5に示したように木の角材12が固定されていて、そこに疑岩化粧カバー材2 がネジ13で固定されている。
【0014】 溢流口1に水を供給する貯水槽は図示してないが、水路5とは少し離れた位置 に用意されている。また、水路5の末端まで流れた水を貯水槽に戻すための還流 用配管14は、水路5の側壁7と疑岩化粧カバー材2との隙間15(水路5内の 隙間)に配置されて外からは見えないようになっており、図示してないポンプを 経由して貯水槽に接続されている。 貯水槽に給水し、ポンプを作動させると、水は溢流口1から水路5内に入り、 水路5を反対側端部まで流れ、その後、還流用配管14に入ってポンプにより貯 水槽に戻される。水は実際には水路5全体を満たしているが、外観上は、両側の 屈曲する岸壁3で挟まれた領域を水が流れているように見える。
【0015】
【考案の効果】
上述のような本考案による人工せせらぎの特長をまとめて以下に列挙する。 樋状体で大まかな水路を作った後、湾曲した疑岩化粧カバー材を組合わせ て用いることにより、自然な屈曲や大きな蛇行部分を有する岸壁を簡単に形成す ることができる。 規格化された僅かな種類の疑岩化粧カバー材を用意しておくだけでほとん ど無数の意匠表現が可能であるから、設置場所の広さ、形状等の特殊性に応じて 自由な設計が可能であり、工費は低廉で工期も短くて済む。 樋状体からなる水路の側壁と疑岩化粧カバー材との隙間を利用して還流用 配管を目立たないように収容することができる。
【0016】 疑岩化粧カバー材は外観上の岸壁を形成するだけであって、水は接合部の 少ない樋状体を流れるので、水漏れの心配がない。 貯水槽やポンプ以外は床に置くだけで利用可能であって設置する床面に対 する工作がほとんど不要であり、撤去も簡単であるから、短期利用が多いビル内 設置の場合に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例を示す斜視図。
【図2】 図1の実施例における利用部材構成を示す略
平面図。
【図3】 疑岩化粧カバー材の一例を示す平面図。
【図4】 疑岩化粧カバー材の端面図。
【図5】 樋状体と疑岩化粧カバー材との結合状態を示
す断面図。
【符号の説明】
2:疑岩化粧カバー材 3:岸壁 5:水路 6:樋状体 7:側壁 14:還流用配管

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製またはプラスチック製の浅い樋状
    体を連結して水路を構成し、上記樋状体からなる水路の
    側壁を該側壁の厚さよりも十分大きな開口幅を有する断
    面U字形の疑岩化粧カバー材2種以上の組合わせにより
    覆って岸壁としたことを特徴とする人工せせらぎ。
  2. 【請求項2】 疑岩化粧カバー材がその長さ方向に湾曲
    しており、且つその両端面はそれらの延長面が上記湾曲
    の曲率中心付近で交差するように形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の人工せせらぎ。
  3. 【請求項3】 樋状体からなる水路の側壁と疑岩化粧カ
    バー材との隙間に還流用配管を収容したことを特徴とす
    る請求項1記載の人工せせらぎ。
JP9187991U 1991-10-15 1991-10-15 人工せせらぎ Pending JPH066624U (ja)

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JP9187991U JPH066624U (ja) 1991-10-15 1991-10-15 人工せせらぎ

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JPH066624U true JPH066624U (ja) 1994-01-28

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019052434A (ja) * 2017-09-13 2019-04-04 株式会社竹中工務店 人工河川循環システム及び人工河川の改修方法
JP2020142201A (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 株式会社竹中工務店 水流形成システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019052434A (ja) * 2017-09-13 2019-04-04 株式会社竹中工務店 人工河川循環システム及び人工河川の改修方法
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