JP7234022B2 - 情報収集システムおよび情報収集方法 - Google Patents

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Description

本発明は情報収集システムおよび情報収集方法に関し、例えば乗り心地に係る情報を収集する情報収集システムおよび情報収集方法に適用して好適なものである。
列車の走行時の振動に起因する乗り心地を監視する技術として、できる限り少ないセンサ数で車両の乗り心地を維持するために、車両の台車中心の車体床面、車輪の軸箱などに振動加速度計を配置し、配置した振動加速度計を用いて振動を計測し、不具合を検知する状態監視システムが開示されている(特許文献1参照)。
特開2011-51518号公報
しかしながら、特許文献1に記載の状態監視システムでは、営業運転状態にある列車の車室内に乗り心地振動を測定する加速度センサを、車室内の見映えを阻害することなく、乗客の邪魔にならないように、かつ計測に適した位置に設置するのは困難である。また、全ての列車の各車両から網羅的にデータを収集するためには、電源、データ収集装置などを含むセンシング装置一式の設置に、多くのコストがかかってしまうという問題がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、乗り心地に係る情報を網羅的に収集することを低コストで実現し得る情報収集システム等を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、移動体の乗客が所持する携帯端末から、前記移動体の状態を示す移動体状態情報と、前記乗客が前記移動体に乗車する時間および場所を特定するための情報である乗車特定情報と、を取得する取得部と、前記移動体状態情報が得られたときの時間情報に基づいて、前記移動体状態情報が得られたときの前記移動体の位置情報と前記移動体状態情報と前記乗車特定情報とを関連付けて記憶部に記憶する処理部と、を設けるようにした。
上記構成によれば、例えば、移動体の乗客が所持する携帯端末から、乗り心地に係る情報として移動体状態情報を取得するので、乗り心地に係る情報を取得するために、新たにセンサを設ける必要がなく、センサの導入に係るコストを抑えることができる。よって、乗り心地に係る情報を網羅的に収集することを低コストで実現することができる。
本発明によれば、乗り心地に係る情報を網羅的に収集することを低コストで実現することができる。上述した以外の課題、構成および効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
第1の実施の形態による情報収集システムに係る構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態による情報処理部に係る構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態による携帯端末での情報処理に係るフローチャートの一例を示す図である。 第1の実施の形態による情報処理部での情報処理に係るフローチャートの一例を示す図である。 第1の実施の形態による異常抽出処理に係るフローチャートの一例を示す図である。 第1の実施の形態による携帯端末での情報処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。本実施の形態は、移動体での移動時の振動に起因する乗り心地などをセンシングによりモニタリングする技術に関するものである。本実施の形態では、予め決まった軌道上を走行する列車(列車編成)を例に挙げて説明する。
(1)第1の実施の形態
図1において、100は全体として第1の実施の形態による情報収集システムを示す。
図1は、情報収集システム100に係る構成の一例を示す図である。情報収集システム100は、携帯端末101と通信可能な情報処理部120を含んで構成される。
携帯端末101は、営業運転状態にある列車160に乗車(搭乗)している乗客170が所有する端末(スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン等)である。携帯端末101は、無線通信部102、GPS(Global Positioning System)センサ103、加速度センサ104、角速度センサ105、アプリケーション部106、およびユーザインタフェース107を含んで構成される。
無線通信部102は、情報処理部120、チケット処理部130、携帯端末101の基地局(図示は省略)、GPS衛星(図示は省略)、無線通信ネットワーク(図示は省略)等と、携帯端末101との間で情報の送受信を行う。
GPSセンサ103は、無線通信部102を介して取得したGSP衛星からの情報、携帯端末101の基地局からの情報、無線通信ネットワークからの情報を基に、現在の位置情報(以下では、GPS位置情報と称する。)を算出する。加速度センサ104は、3軸方向の加速度を検出する。角速度センサ105は、3軸方向の姿勢変化を検出する。
アプリケーション部106は、センサ情報処理部108、チケッティングアプリ109、乗り心地情報入力部110、情報提供アプリ111、送信用情報処理部112、およびその他アプリ113を含んで構成される。
ユーザインタフェース107は、乗客170とアプリケーション部106との間で情報の提示、情報の送受信などを実行する。
センサ情報処理部108は、任意の姿勢状態にある携帯端末101の加速度センサ104からの情報と角速度センサ105からの情報とから、列車160に発生する加速度の上下方向の加速度成分、左右方向の加速度成分、および前後方向の加速度成分を検出する。チケッティングアプリ109は、列車160のチケットの予約、照会、支払いなどを実行するチケット処理部130とのデータの送受信、乗客170が購入したチケットのチケット情報の格納などを行う。チケット情報には、運行日時、列車番号、車両番号、座席番号などが含まれる。
乗客170は、乗り心地情報入力部110を介して、列車160の揺れによる不快感、空調などの快適性、車内の騒音などに関する意見、要望などの乗り心地情報を入力し、入力された乗り心地情報は、情報処理部120に送信される。情報処理部120では、例えば、乗り心地情報が処理され、乗客170の快適性情報(乗り心地に関する車両毎の情報、乗り心地に関する座席毎の情報など)、乗客170の利便性情報(乗降に便利な車両の情報、乗降に便利な座席の情報、乗換えに便利な車両の情報、乗換えに便利な座席の情報など)が生成される。生成された情報は、携帯端末101の情報提供アプリ111を介して乗客170に提示される。
送信用情報処理部112は、センサ情報処理部108で処理されたセンサ情報(加速度情報、角速度情報、GPS位置情報など)と、チケッティングアプリ109で得られるチケット情報とを連動する際に、個人が特定されないようにチケット情報から利用者番号などを削除する。
次に、図1および図2を用いて情報処理部120と、情報処理部120と通信して情報を送受信するチケット処理部130、運行情報部140、情報蓄積データベース150、および列車160とについて説明する。
図2は、情報処理部120に係る構成の一例を示す図である。
情報処理部120は、例えばコンピュータであり、制御装置201と記憶装置202と通信装置203とを含んで構成される。
制御装置201は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、各種の処理を行う。記憶装置202は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等であり、各種の情報を記憶する。通信装置203は、例えば、NIC(Network Interface Card)であり、各種の装置と通信を行う。
情報処理部120の機能(取得部210、処理部220など)は、例えば、CPUがROMに格納されたプログラムをRAMに読み出して実行すること(ソフトウェア)により実現されてもよいし、専用の回路などのハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとが組み合わされて実現されてもよい。また、情報処理部120の機能の一部は、情報処理部120と通信可能な他のコンピュータにより実現されてもよい。付言するならば、取得部210の処理の一部は、処理部220で行ってもよいし、処理部220の処理の一部は、取得部210で行ってもよい。
取得部210は、端末センサ情報処理部211、乗り心地情報処理部212、チケット情報処理部213、および運行情報処理部214を備える。処理部220は、制御情報処理部221、異常情報処理部222、および提供情報処理部223を備える。
チケット処理部130は、例えばコンピュータであり、情報処理部120と同様であるので図示は省略するが、制御装置、記憶装置、および通信装置を含んで構成される。チケット処理部130は、携帯端末101のチケッティングアプリ109との間で情報を送受信することで、列車160のチケットの予約、照会、支払いなどを実施する。また、チケット処理部130は、携帯端末101からチケット番号などの情報を受信すると、チケット番号に紐付くチケット情報を携帯端末101に送信(提供)する。チケット処理部130は、情報処理部120内のチケット情報処理部213からチケット番号などの情報を受信すると、チケット番号に紐付くチケット情報を情報処理部120に送信する。
運行情報部140は、例えばコンピュータであり、情報処理部120と同様であるので図示は省略するが、制御装置、記憶装置、および通信装置を含んで構成される。運行情報部140は、情報処理部120内の運行情報処理部214から列車160の列車番号と時間情報(例えば、日時情報)とを受信すると、列車160の運行情報(どの時刻に、どの駅、どの場所を出発し、通過し、到着したかを示す実績情報)を運行情報処理部214に送信する。
情報蓄積データベース150は、コンピュータ、ストレージ装置などであり、情報処理部120と同様であるので図示は省略するが、制御装置、記憶装置、および通信装置を含んで構成される。情報蓄積データベース150は、各種の情報を記憶する。
制御情報処理部221は、例えば、乗り心地情報処理部212で処理された乗り心地情報から、空調の設定など、運行中の列車160にすぐにフィードバックできる情報を抽出し、列車160から取得した空調の設定情報と乗り心地情報処理部212で処理された情報とを考慮し、空調設定を変更する必要があると判断した場合には、空調設定を変更する情報を列車160に送信する。また、制御情報処理部221は、空調設定を変更する情報を情報蓄積データベース150に送信し、情報蓄積データベース150は、情報を蓄積する。
異常情報処理部222は、例えば、端末センサ情報処理部211で処理された乗り心地に関する加速度情報、乗り心地情報処理部212で処理された乗り心地情報、チケット情報処理部213で取得されたチケット情報と、運行情報処理部214で取得された運行情報とに基づいて、車両、座席などの設備の不具合事項を抽出し、インフラ(例えば、軌道)の不具合事項を抽出し、長期的観点での車両とインフラとの設計時に有用となる情報を抽出する。異常情報処理部222は、抽出した情報を情報蓄積データベース150に蓄積する。なお、設備の不具合事項およびインフラの不具合事項は、中長期視点でメンテナンス時、運行時などにおいて有用となる。
提供情報処理部223は、例えば、乗客170の快適性情報、乗客170の利便性情報などを携帯端末101の情報提供アプリ111を通じて乗客170に提供する。提供情報処理部223は、提供した情報を情報蓄積データベース150に蓄積する。
付言するならば、携帯端末101は、情報処理部120と同様に、制御装置、記憶装置、および通信装置を含んで構成される。携帯端末101の機能(例えば、アプリケーション部106)は、例えば、CPUがROMに格納されたプログラムをRAMに読み出して実行すること(ソフトウェア)により実現される。
以下、図1~図6を参照して、乗客の携帯端末101を活用して列車160の乗り心地に係る情報を収集する方法の一例について説明する。
図3は、携帯端末101での情報処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
ステップS301では、列車160に乗車している乗客170が所有する携帯端末101のセンサ情報処理部108は、携帯端末101に搭載されているGPSセンサ103、加速度センサ104、角速度センサ105のセンサ情報を処理し、列車160が走行を開始したか否かを判定する。センサ情報処理部108は、列車160が走行を開始したと判定した場合、ステップS302に処理を移し、列車160が走行を開始していないと判定した場合、処理を終了する。
ステップS302では、センサ情報処理部108は、GPSセンサ103による位置情報(GPS位置情報)の取得を開始する。
ステップS303では、センサ情報処理部108は、加速度センサ104による加速度情報の取得と、角速度センサ105による角速度情報の取得とを開始する。
ここで、GPS位置情報、加速度情報、および角速度情報(センサ情報)は、時間情報と同期して(対応付けて)取得される。なお、センサ情報の取得開始の判断は、情報処理部120を介して運行情報部140から取得される列車160の運行時間情報に基づいて、列車160の出発時刻が近づいてきたと判定(所定のしきい値に達したと判定)した場合、センサ情報の取得開始を判断する方式であってもよい。
ステップS304では、センサ情報処理部108は、加速度センサ104により取得された加速度情報の提供、および角速度センサ105により取得された角速度情報の提供に乗客170が合意しているか否かを判定する。センサ情報処理部108は、合意していると判定した場合、ステップS305に処理を移し、合意していないと判定した場合、センサ情報の取得を中止して処理を終了する。
ステップS305では、センサ情報処理部108は、GPSセンサ103により取得されたGPS位置情報の提供に乗客170が合意しているか否かを判定する。センサ情報処理部108は、合意していると判定した場合、ステップS306に処理を移し、合意していないと判定した場合、ステップS307に処理を移す。
ステップS306では、センサ情報処理部108は、時間情報を基に、加速度情報と角速度情報とGPS位置情報とを同期して(対応付けて)取得し、ステップS308に処理を移す。
ステップS307では、センサ情報処理部108は、時間情報と加速度情報と角速度情報とを同期して(対応付けて)取得し、ステップS308に処理を移す。
ステップS308では、センサ情報処理部108は、加速度情報および角速度情報から必要情報を抽出する。例えば、センサ情報処理部108は、任意の姿勢状態にある携帯端末101の加速度情報および角速度情報から携帯端末101の姿勢を特定し、列車160に発生する上下方向の加速度成分、左右方向の加速度成分、および前後方向の加速度成分を検出する。センサ情報処理部108は、検出した列車160に発生する時刻歴の加速度成分に、一例としてノイズ成分などを排除するフィルタ処理をした上で、一定の時間間隔毎にRMS(Root Mean Square)を算出するなどして、なるべく少ないデータ数で有意な情報を抽出する処理を施す。
なお、列車160の上下方向の加速度成分、前後方向の加速度成分、および左右方向の加速度成分の検出精度を高めるために、GPSセンサ103から取得できる速度情報、携帯端末101のその他アプリ113にある地図情報、路線情報などから進行方向を抽出し、列車160に発生する上下方向の加速度成分、左右方向の加速度成分、および前後方向の加速度成分の検出精度を向上する方式をとってもよい。
ステップS309では、センサ情報処理部108は、チケット情報の提供に乗客170が合意しているか否かを判定する。センサ情報処理部108は、合意していると判定した場合、ステップS310に処理を移し、合意していないと判定した場合、ステップS311に処理を移す。
ステップS310では、センサ情報処理部108は、チケット情報から、乗客170が乗車している列車160の時間および場所を特定可能な乗車特定情報(運行日時、列車番号、車両番号、座席番号など)を取得し、ステップS312に処理を移す。
ステップS311では、センサ情報処理部108は、センサ情報を取得している時間情報を取得し、ステップS312に処理を移す。
ステップS312では、センサ情報と一緒にチケット情報を送信する場合、送信用情報処理部112は、チケット情報から乗客を特定できる情報(個人番号、メールアドレス等)を削除する。
ステップS313では、センサ情報処理部108は、ステップS310で取得した情報またはステップS311で取得した情報から乗客170を特定できる情報が削除された情報と、ステップS308で処理したセンサ情報とを、無線通信部102を介して、情報処理部120に送信する。
次に、図4を参照して、携帯端末101より情報処理部120に送信された情報の処理方法および活用方法について説明する。
図4は、情報処理部120での情報処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
ステップS401では、端末センサ情報処理部211は、携帯端末101から情報処理部120に送信されたセンサ情報と、チケット情報または乗車特定情報(運行日時、列車番号、車両番号、座席番号など)とを取得する。
ステップS402では、端末センサ情報処理部211は、センサ情報にGPS位置情報が付随しているか否かを判定する。端末センサ情報処理部211は、付随していると判定した場合、ステップS403に処理を移し、付随していないと判定した場合、ステップS404に処理を移す。
ステップS403では、端末センサ情報処理部211は、GPS位置情報の欠損区間、明らかに位置が誤っている情報が無いかをチェックし、欠損、誤っている情報が存在する場合、運行情報処理部214を介して運行情報部140から該当する列車160の運行情報(時間情報および走行位置情報)を取得し、時間情報をもとに補正、補完などを実施する。
ステップS404では、端末センサ情報処理部211は、運行情報処理部214を介して運行情報部140から該当する列車160の運行情報(時間情報および走行位置情報)を取得し、時間情報をもとにセンサ情報に走行位置情報を補完し、加速度情報を取得した地図上または路線上の位置を特定する。なお、他の乗客170の位置情報を参照し、加速度情報を取得した位置を特定してもよい。
ステップS405では、端末センサ情報処理部211は、センサ情報に、チケット情報に基づく乗車特定情報が付随しているか否かを判定する。端末センサ情報処理部211は、付随していると判定した場合、ステップS406に処理を移し、付随していないと判定した場合、ステップS407に処理を移す。
ステップS406では、端末センサ情報処理部211は、同じ列車毎、車両毎、座席毎にセンサ情報を整理する。
ステップS407では、端末センサ情報処理部211は、時間情報から列車160を推定し、列車毎にセンサ情報を整理する。
ステップS408では、端末センサ情報処理部211は、整理したセンサ情報を、処理部220(制御情報処理部221、異常情報処理部222、提供情報処理部223)に通知する。処理部220では、それぞれの目的に応じた情報抽出の処理が実施される。
ステップS409では、制御情報処理部221は、車両制御に関する情報抽出を実施する。例えば、制御情報処理部221は、乗り心地に関する加速度情報から、通常より乗り心地が悪く減速走行が必要であると判断した区間、乗り心地レベルが非常に危険であり車両の停止が必要であると判断した区間の情報を抽出する。
ステップS410では、制御情報処理部221は、抽出した情報を運行中の列車160に直接送信、または運行管理センタ(不図示)を介して指示する。また、制御情報処理部221は、抽出した情報を情報蓄積データベース150に送信する(ステップS414)。
ステップS411では、異常情報処理部222は、異常に関する情報抽出(異常抽出処理)を実行する。例えば、異常情報処理部222は、乗り心地に関する加速度情報から、軌道のメンテナンスが必要な区間、設備の不具合に起因する運行の変更、設備の不具合事項、インフラの不具合事項などを抽出する。異常情報処理部222は、抽出した情報を情報蓄積データベース150に送信する(ステップS414)。なお、異常抽出処理については、図5を用いて後述する。
ステップS412では、提供情報処理部223は、乗客170の快適性および/または利便性に関する情報抽出を実施(快適性情報および/または利便性情報を抽出)する。制御情報処理部221は、抽出した情報を情報蓄積データベース150に送信する(ステップS414)。
ステップS413では、提供情報処理部223は、これから列車160の予約をする乗客170の携帯端末101の情報提供アプリ111を通じて、抽出した情報を推奨の車両、座席の情報として送信する。
図5は、異常抽出処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
ステップS501では、異常情報処理部222は、センサ情報が列車毎に整理されているか否かを判定する。異常情報処理部222は、センサ情報が列車毎に整理されていると判定した場合、ステップS502に処理を移し、センサ情報が列車毎に整理されていないと判定した場合、異常抽出処理を終了する。
ステップS502では、異常情報処理部222は、ある一定の走行区間毎に加速度情報を比較し、多くの列車160または車両の乗り心地が悪化している走行区間が存在するか否かを判定する。異常情報処理部222は、存在すると判定した場合、ステップS503に処理を移し、存在しないと判定した場合、ステップS504に処理を移す。
ステップS503では、異常情報処理部222は、軌道の異常を抽出する。例えば、異常情報処理部222は、乗り心地が悪化している走行区間で軌道が悪化していると判断し、軌道の異常を検出したことを示す異常情報(走行区間、異常種別、異常レベルなど)を生成し、ステップS504に処理を移す。
ステップS504では、異常情報処理部222は、センサ情報が車両毎に整理されているか否かを判定する。異常情報処理部222は、センサ情報が車両毎に整理されていると判定した場合、ステップS505に処理を移し、センサ情報が車両毎に整理されていないと判定した場合、異常抽出処理を終了する。
ステップS505では、異常情報処理部222は、ある一定の走行区間毎に加速度情報を比較し、ある特定の車両の乗り心地が悪化しているか否かを判定する。異常情報処理部222は、ある特定の車両の乗り心地が悪化していると判定した場合、ステップS506に処理を移し、ある特定の車両の乗り心地が悪化していないと判定した場合、ステップS507に処理を移す。
ステップS506では、異常情報処理部222は、車両の異常を抽出する。例えば、異常情報処理部222は、悪化または故障していると判断した特定の車両について異常を検出したことを示す異常情報(車両番号、異常種別、異常レベルなど)を生成し、ステップS507に処理を移す。
ステップS507では、異常情報処理部222は、センサ情報が座席毎に整理されているか否かを判定する。異常情報処理部222は、センサ情報が座席毎に整理されていると判定した場合、ステップS508に処理を移し、センサ情報が座席毎に整理されていないと判定した場合、異常抽出処理を終了する。
ステップS508では、異常情報処理部222は、ある一定の走行区間毎に加速度情報を比較し、ある特定の座席の乗り心地が悪化しているか否かを判定する。異常情報処理部222は、ある特定の座席の乗り心地が悪化していると判定した場合、ステップS509に処理を移し、ある特定の座席の乗り心地が悪化していないと判定した場合、異常抽出処理を終了する。
ステップS509では、異常情報処理部222は、座席の異常を抽出する。例えば、異常情報処理部222は、悪化または故障していると判断した特定の座席について異常を検出したことを示す異常情報(座席番号、異常種別、異常レベルなど)を生成し、異常抽出処理を終了する。
次に、乗客170の携帯端末101を介して、乗り心地情報(乗客170からの乗り心地に関する意見、要望など)を取得する方法について説明する。
図6は、乗り心地情報が取得される場合の携帯端末101での情報処理に係るフローチャートの一例を示す図である。図3と同じ処理については、同じ符号を用いてその説明を適宜省略する。
ステップS601では、携帯端末101の乗り心地情報入力部110は、乗り心地情報の提供に乗客170が合意しているか否かを判定する。乗り心地情報入力部110は、合意していると判定した場合、ステップS602に処理を移し、合意していないと判定した場合、ステップS304に処理を移す。なお、合意していない場合、以後、図3と同じ手法でセンサ情報を取得することとなる。
ステップS602では、乗り心地情報入力部110は、乗り心地情報の入力を受け付ける。
続いて、ステップS304の判定が行われるが、加速度情報および角速度情報の提供に乗客170が合意している場合、ステップS305に処理が移され、加速度情報および角速度情報の提供に乗客170が合意していない場合、ステップS603に処理が移される。
ステップS603では、乗り心地情報入力部110は、乗り心地情報の提供に乗客170が合意しているか否かを判定する。乗り心地情報入力部110は、合意していると判定した場合、ステップS305に処理を移し、合意していないと判定した場合、処理を終了する。
続いて、ステップS305の判定が行われるが、GPS位置情報の提供に乗客170が合意している場合、ステップS604に処理が移され、GPS情報の提供に乗客170が合意していない場合、ステップS605に処理が移される。
ステップS604では、センサ情報処理部108は、時間情報をもとに、加速度情報と角速度情報とGPS位置情報とを同期して(対応付けて)取得するが、乗り心地情報がある場合は、さらに乗り心地情報を同期して取得し、ステップS308に処理を移す。
ステップS605では、センサ情報処理部108は、時間情報と加速度情報と角速度情報とを同期して(対応付けて)取得するが、乗り心地情報がある場合は、さらに乗り心地情報を同期して取得し、ステップS308に処理を移す。
以下、携帯端末101より情報処理部120に送信された乗り心地情報の処理方法、活用方法の一例について説明する。センサ情報の処理方法、活用方法と同様であるので、図4を適宜に参照して説明する。
乗り心地情報処理部212で処理された乗り心地情報は、処理部220(制御情報処理部221、異常情報処理部222、提供情報処理部223)に通知される。処理部220では、それぞれの目的に応じた情報の抽出処理が実施される。
制御情報処理部221は、例えば、列車160の揺れの不快感、車両内の空調の快適性、車内の騒音などの快適性の中で、運行中の列車160にすぐにフィードバックできる空調の快適性などに関する情報を抽出する。制御情報処理部221は、列車160から取得した空調の設定情報と乗り心地情報処理部212で抽出した情報とを考慮し、空調設定を変更する必要があると判断した場合、空調設定を変更する情報を列車160に送信する。また、制御情報処理部221は、送信した情報を情報蓄積データベース150に蓄積する。
異常情報処理部222は、例えば、快適性情報に関して、列車160の揺れ、車内音に対して不快であると指摘のあった区間のインフラ状況のチェック、列車160の揺れ、車内音に対して不快であると指摘のあった車両、座席などの設備のチェックを実施する。空調の快適性に関して不快であると指摘のあった区間のインフラ状況、車両、座席などの設備のチェックも実施する。
また、例えば、異常情報処理部222は、指摘のあった区間、設備に対して、必要に応じて端末センサ情報処理部211で処理されたデータも参照するなどして、設備の不具合事項、インフラの不具合事項などを抽出し、情報蓄積データベース150に蓄積する。
提供情報処理部223は、例えば、乗り心地情報処理部212で抽出した列車160の揺れ、車両内の空調の快適性、車内音などの快適性に関する情報、端末センサ情報処理部211で抽出されたセンサ情報に基づいた乗り心地に関する車両毎、座席毎の情報、乗降、乗換えに便利な車両、座席などの情報をあわせるなどして、これから予約をする乗客170の携帯端末101の情報提供アプリ111を通じて、推奨の車両、座席などの情報を提供する。また、提供情報処理部223は、提供した情報を情報蓄積データベース150に蓄積する。
以上により、本実施の形態によれば、携帯端末で測定される位置情報と、加速度情報および角速度情報と、チケット情報から取得される乗車特定情報と、から、営業運転中の列車の乗り心地に関する加速度情報を低コストで網羅的に収集することができるようになる。
また、本実施の形態によれば、携帯端末で測定される位置情報と、加速度情報および角速度情報と、携帯端末で入力される乗り心地情報と、チケット情報から取得される乗車特定情報と、から、営業運転中の列車の乗り心地に関する加速度情報および乗り心地情報を低コストで網羅的に収集することができるようになる。
本実施の形態によれば、メンテナンス、運行に必要となる設備、インフラに関するデータ収集と不具合事象の抽出とを、低コストで実現可能となる。
上記実施の形態は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない様々な変更態様は、本発明に含まれる。例えば、前述した実施の形態は、本発明を分りやすく説明するために説明したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、例えば、携帯端末からのセンサ情報を活用した乗り心地のモニタリングは、予め決まった軌道上を走行する列車(鉄道車両)だけでなく、バス、航空機などの大型の移動体にも同様に適用してよい。また、他の物理量を計測するセンサの搭載が携帯端末に普及することで、同様の考え方で網羅的に低コストでデータ収集が可能となり、同様の効果を得ることができる。
(2)他の実施の形態
なお、上述の実施の形態においては、本発明を情報収集システムに適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々のシステム、装置、方法、プログラムに広く適用することができる。
また、上述の実施の形態において、乗り心地に係る情報として、加速度情報および乗り心地情報を収集する例を挙げて説明した、本発明はこれに限られるものではなく、乗り心地に係る情報として、加速度情報と乗り心地情報との一方を収集する構成としてもよい。
また、上述の実施の形態において、「通信装置」は、1以上のインターフェースでよい。当該1以上のインターフェースは、1以上の同種の通信インターフェースデバイス(例えば1以上のNIC(Network Interface Card))であってもよいし2以上の異種の通信インターフェースデバイス(例えばNICとHBA(Host Bus Adapter))であってもよい。
また、上述の実施の形態において、「記憶装置」は、メモリ部とPDEV部の少なくとも一部とのうちの少なくとも1つ(典型的には少なくともメモリ部)である。
また、上述の実施の形態において、「メモリ部」は、1以上のメモリであり、典型的には主記憶デバイスでよい。メモリ部における少なくとも1つのメモリは、揮発性メモリであってもよいし不揮発性メモリであってもよい。
また、上述の実施の形態において、「PDEV部」は、1以上のPDEVであり、典型的には補助記憶デバイスでよい。「PDEV」は、物理的な記憶デバイス(Physical storage DEVice)を意味し、典型的には、不揮発性の記憶デバイス、例えばHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)である。
また、上述の実施の形態において、「制御装置」は、1以上のプロセッサである。少なくとも1つのプロセッサは、典型的には、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサであるが、GPU(Graphics Processing Unit)のような他種のプロセッサでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、シングルコアでもよいしマルチコアでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、処理の一部又は全部を行うハードウェア回路(例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit))といった広義のプロセッサでもよい。
また、上述の実施の形態において、「プログラム」を主語として処理を説明する場合があるが、プログラムは、制御装置によって実行されることで、定められた処理を、適宜に記憶部(例えばメモリ)及び/又はインターフェース部(例えば通信ポート)等を用いながら行うため、処理の主語がプロセッサとされてもよい。プログラムを主語として説明された処理は、制御装置あるいはその制御装置を有する装置が行う処理としてもよい。また、制御装置は、処理の一部又は全部を行うハードウェア回路(例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit))を含んでもよい。プログラムは、プログラムソースから計算機のような装置にインストールされてもよい。プログラムソースは、例えば、プログラム配布サーバまたは計算機が読み取り可能な記録媒体(例えば非一時的な記録媒体)であってもよい。また、以下の説明において、2以上のプログラムが1つのプログラムとして実現されてもよいし、1つのプログラムが2以上のプログラムとして実現されてもよい。
また、上記の説明において、各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
本発明は、例えば、下記の特徴的な構成を有する。
移動体(例えば、列車160、バス、飛行機など)の乗客(例えば、乗客170)が所持する携帯端末(例えば、携帯端末101)から、上記移動体の状態を示す移動体状態情報(例えば、センサ情報、乗り心地情報、列車160の状態を示す列車状態情報)と、上記乗客が上記移動体に乗車する時間および場所を特定するための情報である乗車特定情報(例えば、チケット情報、乗車特定情報、列車番号、車両番号、座席番号)と、を取得する取得部(例えば、取得部210)と、上記移動体状態情報が得られたときの時間情報に基づいて、上記移動体状態情報が得られたときの上記移動体の位置情報と上記移動体状態情報と上記乗車特定情報とを関連付けて記憶部(例えば、情報蓄積データベース150)に記憶する処理部(例えば、処理部220)と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、例えば、移動体の乗客が所持する携帯端末から、乗り心地に係る情報として移動体状態情報を取得するので、乗り心地に係る情報を取得するために、新たにセンサを設ける必要がなく、センサの導入に係るコストを抑えることができる。よって、乗り心地に係る情報を網羅的に収集することを低コストで実現することができる。
また、例えば、移動体の位置情報と列車状態情報と乗車特定情報とが関連付けられているので、乗り心地をよくするための分析を行い、車両を整備したり、軌道を整備したり、「こういう軌道ではこういう車両ならこうなる」といったことを次の開発に活かしたりすることができ、乗り心地を向上させることができる。
上記取得部は、上記移動体状態情報として、上記携帯端末に設けられている加速度センサ(例えば、加速度センサ104)で得られた加速度情報を取得し、上記処理部は、上記記憶部に記憶されている複数の乗客の加速度情報を位置情報をもとに比較して異常を検出する(例えば、ステップS411)、ことを特徴とする。
上記構成によれば、上記構成によれば、例えば、移動体における振動(揺れ)から、移動体の設備の劣化などを異常として検出できるようになる。異常を検出することで、移動体を制御(速度の調整など)したり、移動体の設備を整備たり、次の設計に用いたりすることができ、乗り心地をさらに向上させることができる。
例えば、移動体が列車である場合には、列車が走行する軌道と、列車、車両、座席などの設備における振動(揺れ)とから、軌道の劣化、設備の劣化などを異常として検出できるようになる。異常を検出することで、列車を制御(速度の調整など)したり、軌道、設備などを整備たり、次の設計に用いたりすることができ、乗り心地をさらに向上させることができる。
上記移動体は、列車であり、上記処理部は、上記乗車特定情報が時間情報である場合、上記記憶部に記憶されている加速度情報を列車ごとにまとめ、ある一定の走行区間ごとに加速度情報を比較し、多くの列車で異常を示す振動を検出した場合、上記振動を検出した走行区間の軌道に異常があることを検出する(例えば、ステップS503)、ことを特徴とする。
上記構成によれば、軌道の異常を検出することができるので、例えば、軌道を整備することで乗り心地をさらに向上させることができる。
上記移動体は、列車であり、上記処理部は、上記乗客が乗車している車両を示す車両情報(例えば、車両番号、車両を識別可能な識別情報)が上記乗車特定情報に含まれている場合、上記記憶部に記憶されている加速度情報を車両ごとにまとめ、ある一定の走行区間ごとに加速度情報を比較し、特定の車両で異常を示す振動を検出した場合、上記特定の車両に異常があることを検出する(例えば、ステップS506)、ことを特徴とする。
上記構成によれば、車両の異常を検出することができるので、例えば、車両を整備することで乗り心地をさらに向上させることができる。
上記処理部は、上記乗客が利用する座席を示す座席情報(例えば、座席番号、座席を識別可能な識別情報)が上記乗車特定情報に含まれている場合、上記記憶部に記憶されている加速度情報を座席ごとにまとめ、ある一定の走行区間ごとに加速度情報を比較し、特定の座席で異常を示す振動を検出した場合、上記特定の座席に異常があることを検出する(例えば、ステップS509)、ことを特徴とする。
上記構成によれば、座席の異常を検出することができるので、例えば、座席を整備することで乗り心地をさらに向上させることができる。
上記処理部は、上記乗客が乗車している移動体に対して、検出した異常に係る情報(例えば、通常より大きな振動、通常と異なる振動、乗り心地がよくない振動などを検出したことを示す情報、これらの振動を低減するために減速制御等するための移動体の制御に関する情報など)を送信する(例えば、ステップS410)、ことを特徴とする。
上記構成によれば、例えば、異常に係る情報(例えば、通常より揺れが大きい等)により、自動でまたは手動で、移動体を制御することができるようになるので、乗り心地をさらに向上させることができる。
上記処理部は、上記移動体の乗車の予約をする者の携帯端末に対して、検出した異常に係る情報(例えば、乗客の快適性情報、利便性情報、より具体的には、移動体における振動の大きさ(乗り心地)を示す情報、移動体の乗降、乗り換えに便利な情報など)を送信する(例えば、ステップS413)、ことを特徴とする。
上記構成によれば、例えば、異常に係る情報(例えば、移動体の乗り心地がよくない等)により、予約をする者は、乗り心地を加味して予約を行うことができ、乗り心地をさらに向上させることができる。
上記取得部は、上記移動体状態情報として、上記乗客により入力された上記移動体における乗り心地に関する乗り心地情報(例えば、乗り心地情報)を取得し、上記処理部は、上記記憶部に記憶されている複数の乗客の乗り心地情報を位置情報をもとに比較して異常を検出する(例えば、図4および図6)、ことを特徴とする。
上記構成によれば、例えば、移動体における乗り心地から、移動体の設備の劣化などを異常として検出できるようになる。異常を検出することで、移動体を制御(速度の調整など)したり、移動体の設備を整備たり、次の設計に用いたりすることができ、乗り心地をさらに向上させることができる。
例えば、移動体が列車である場合には、列車が走行する軌道と、列車、車両、座席などの設備における乗り心地とから、軌道の劣化、設備の劣化などを異常として検出できるようになる。異常を検出することで、列車を制御(速度の調整など)したり、軌道、設備などを整備たり、次の設計に用いたりすることができ、乗り心地をさらに向上させることができる。
上記取得部は、上記移動体状態情報として、上記携帯端末に設けられている加速度センサで得られた加速度情報と、上記乗客により入力された上記移動体における乗り心地に関する乗り心地情報と、を取得し、上記処理部は、上記移動体の位置情報と上記加速度情報と上記乗り心地情報と上記乗車特定情報とを関連付けて上記記憶部に記憶する(例えば、図4および図6)、ことを特徴とする。
上記構成によれば、移動体の位置情報と加速度情報と乗り心地情報と乗車特定情報とが関連付けられている。加速度情報は、客観的なデータであり、乗り心地情報は、主観的なデータであり、これらを紐付けることで、異常を評価できるようになる。例えば、人の感覚に合った異常を検出できるようになるので、乗り心地をさらに向上させることができる。
また、上述した構成については、本発明の要旨を超えない範囲において、適宜に、変更したり、組み替えたり、組み合わせたり、省略したりしてもよい。
100……情報収集システム、101……携帯端末、120……情報処理部。

Claims (9)

  1. 移動体の乗客が所持する携帯端末から、前記移動体の状態を示す移動体状態情報と、前記乗客が前記移動体に乗車する時間および場所を特定するための情報である乗車特定情報と、を取得する取得部と、
    前記移動体状態情報が得られたときの時間情報に基づいて、前記移動体状態情報が得られたときの前記移動体の位置情報と前記移動体状態情報と前記乗車特定情報とを関連付けて記憶部に記憶する処理部と、
    を備え
    前記取得部は、前記移動体状態情報として、前記携帯端末に設けられている加速度センサで得られた加速度情報と、前記乗客により入力された前記移動体における乗り心地に関する乗り心地情報と、を取得し、
    前記処理部は、前記移動体の位置情報と前記加速度情報と前記乗り心地情報と前記乗車特定情報とを関連付けて前記記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする情報収集システム。
  2. 前記取得部は、前記移動体状態情報として、前記携帯端末に設けられている加速度センサで得られた加速度情報を取得し、
    前記処理部は、前記記憶部に記憶されている複数の乗客の加速度情報を位置情報をもとに比較して異常を検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報収集システム。
  3. 前記移動体は、列車であり、
    前記処理部は、前記乗車特定情報が時間情報である場合、前記記憶部に記憶されている加速度情報を列車ごとにまとめ、ある一定の走行区間ごとに加速度情報を比較し、多くの列車で異常を示す振動を検出した場合、前記振動を検出した走行区間の軌道に異常があることを検出する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報収集システム。
  4. 前記移動体は、列車であり、
    前記処理部は、前記乗客が乗車している車両を示す車両情報が前記乗車特定情報に含まれている場合、前記記憶部に記憶されている加速度情報を車両ごとにまとめ、ある一定の走行区間ごとに加速度情報を比較し、特定の車両で異常を示す振動を検出した場合、前記特定の車両に異常があることを検出する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報収集システム。
  5. 前記処理部は、前記乗客が利用する座席を示す座席情報が前記乗車特定情報に含まれている場合、前記記憶部に記憶されている加速度情報を座席ごとにまとめ、ある一定の走行区間ごとに加速度情報を比較し、特定の座席で異常を示す振動を検出した場合、前記特定の座席に異常があることを検出する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報収集システム。
  6. 前記処理部は、前記乗客が乗車している移動体に対して、検出した異常に係る情報を送信する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報収集システム。
  7. 前記処理部は、前記移動体の乗車の予約をする者の携帯端末に対して、検出した異常に係る情報を送信する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報収集システム。
  8. 前記取得部は、前記移動体状態情報として、前記乗客により入力された前記移動体における乗り心地に関する乗り心地情報を取得し、
    前記処理部は、前記記憶部に記憶されている複数の乗客の乗り心地情報を位置情報をもとに比較して異常を検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報収集システム。
  9. 取得部が、移動体の乗客が所持する携帯端末から、前記移動体の状態を示す移動体状態情報と、前記乗客が前記移動体に乗車する時間および場所を特定するための情報である乗車特定情報と、を取得する第1のステップと、
    処理部が、前記移動体状態情報が得られたときの時間情報に基づいて、前記移動体状態情報が得られたときの前記移動体の位置情報と前記移動体状態情報と前記乗車特定情報とを関連付けて記憶部に記憶する第2のステップと、
    を備え
    前記取得部は、前記移動体状態情報として、前記携帯端末に設けられている加速度センサで得られた加速度情報と、前記乗客により入力された前記移動体における乗り心地に関する乗り心地情報と、を取得し、
    前記処理部は、前記移動体の位置情報と前記加速度情報と前記乗り心地情報と前記乗車特定情報とを関連付けて前記記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする情報収集方法。
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