JP7233752B2 - 弁装置とこれを用いた減圧弁 - Google Patents

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Description

本発明は、流体の通路に設けられて通路の開閉により通路の圧力を調節する弁装置とこれを用いた減圧弁に関する。
流体の通路には、通路内の圧力を調節するために種々の弁装置が配置される(例えば、特許文献1)。特許文献1のような弁装置では、スクリーンと呼ばれるフィルターのような機構の部品が取り付けられる。スクリーンは、弁体が収納される弁室に異物が侵入するのを防ぐ役割を果たす。
特開昭62-103717号公報
減圧弁のような蒸気配管に接続して使用される機器では、使用環境によっては、初期段階に多量のスケールを含んだ蒸気が流れ込むことにより、作動開始直後に弁体と弁シートとの間へのスケールの噛み込みに起因する蒸気漏れが起こることがある。スクリーンのメッシュサイズを小さくすれば、初期段階におけるスケールの噛み込みを回避できる。しかしながら、メッシュサイズが小さいと、目詰まりが起こり易く、蒸気の流量に悪影響を与える恐れがある。そのため、メンテナンス頻度が増加するなど新たな問題の発生が懸念される。
本発明は、初期段階におけるスケールの噛み込みを回避しつつ、メンテナンス頻度の増加を抑制できる弁装置とこれを用いた減圧弁を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の弁装置は、流体の流入路と流出路との間を開閉する弁体と、前記流入路に設けられて前記弁体が収納される弁室に異物が進入するのを防ぐスクリーン部材と、前記流入路における前記スクリーン部材よりも上流側に設けられたプレスクリーンとを備えている。前記プレスクリーンは、前記スクリーン部材よりもメッシュサイズが小さく設定され、且つ、オン・オフ自在に構成されている。さらに、前記プレスクリーンは、自動で前記プレスクリーンをオン・オフする駆動機構を有している。ここで、「オン」とは、流入路のような通路を塞ぐように通路内に進出して異物の除去を行う作動状態をいい、「オフ」とは通路から後退して異物除去を行わない不作動状態をいう。また、「自動でプレスクリーンをオン・オフする」とは、手動(人力)による操作ではなく、モータ、アクチュエータ等でプレスクリーンをオン・オフすることをいう。
この構成によれば、初期段階ではプレスクリーンをオン(作動状態)とすることで、作動開始直後の弁体と弁シートとの間へのスケールの噛み込みを防ぐことができる。また、初期段階を過ぎた後にプレスクリーンをオフ(不作動状態)とすることで、初期段階でプレスクリーンに目詰まりが起こった場合でも、蒸気の流量に影響しない。その結果、スクリーン部材のメンテナンス頻度の増加を抑制できる。また、プレスクリーンは、駆動機構により自動でオン・オフされるので、操作遅れ(ヒューマンエラー)を回避することができる。したがって、初期段階に確実にプレスクリーンをオン(作動状態)とすることができる。
本発明において、前記プレスクリーンは、メッシュサイズの異なる複数のスクリーンを有していてもよい。この場合、例えば、メッシュサイズの大きなスクリーンを上流側に、メッシュサイズの小さなスクリーンを下流側に配置してもよい。この構成によれば、段階的にスケールの除去を行うことで、作動開始直後の弁体と弁シートとの間へのスケールの噛み込みを効果的に防ぐことができるとともに、初期段階でのプレスクリーンの目詰まりを抑制できる。
本発明において、前記駆動源は、前記流入路を流れる流体の圧力によって駆動されてもよい。前記駆動機構は、駆動源と、前記駆動源の動力により前記プレスクリーンをオン・オフする作動手段とを有していてもよい。また、前記作動手段は、リンク部を有していてもよい。この構成によれば、電動モータ、油圧モータ等を別途設ける必要がないので、構成が簡単になる。
本発明の減圧弁は、流体の主通路に配置されて一次側の圧力を二次側の圧力に減圧する減圧弁であって、前記主通路を開閉する主弁体と、前記主弁体を開閉させるパイロット弁ユニットとを備えている。前記パイロット弁ユニットが、本発明の弁装置を有し、この弁装置が、ばね力によって前記弁体を弁シートに着座させるばね体と、前記ばね体のばね力に抗して前記弁体を開弁方向に押圧して前記弁シートから離間させるシャフト部材と、前記弁装置の前記シャフト部材を開弁方向に押圧して前記弁体を前記弁シートから離間させる第1の弁駆動部とを有している。前記第1の弁駆動部は、前進して前記シャフト部材を開弁方向に押圧する第2のばね体と、前記二次側の圧力を受けて前記第2のばね体を、そのばね力に抗して閉弁方向に後退させる閉弁力付加部材とを有している。さらに、前記流出路の圧力を受けて前記主弁体を開弁させる第2の弁駆動部が設けられ、前記弁装置の前記流入路が前記主通路の一次側に連通している。
本発明の弁装置および減圧弁によれば、作動開始直後の弁体と弁シートとの間へのスケールの噛み込みを防ぐことができるうえに、スクリーン部材のメンテナンス頻度の増加を抑制できる。また、プレスクリーンは、駆動源により自動でオン・オフされるので、初期段階に確実にプレスクリーンを開くことができる。
本発明の対象である減圧弁の基本構成を示す縦断面図である。 同減圧弁の減圧前の状態を模式的に示す縦断面図である。 同減圧弁の圧力調整状態を模式的に示す縦断面図である。 同減圧弁の減圧保持状態を模式的に示す縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る弁装置を備えた減圧弁を示す縦断面図である。 (A)は同弁装置のプレスクリーンの閉状態を示す縦断面図で、(B)は同弁装置のプレスクリーンの開状態を示す縦断面図である。 (A)は同プレスクリーンのオフ状態を示す斜視図で、(B)は同プレスクリーンのオン状態を示す斜視図である。
本発明の実施形態を説明するのに先立って、蒸気通路に用いる減圧弁について説明する。様々な産業において、コスト、利便性、安全性の観点から、蒸気は、熱媒体として用いられている。その最大のメリットとして、単位重量当たりの潜熱量が大きいこと、圧力をコントロールすれば温度も一定に保持できることがあげられる。
蒸気を使用する場合、必要な圧力ごとに蒸気を発生させるのではなく、ボイラーで高圧の蒸気を発生させておいて、その蒸気を生産物や用途に応じて必要な圧力に下げて使用する。その場合、蒸気の圧力をほぼ一定に保つ自動弁が減圧弁である。圧力を下げる目的は、蒸気温度を下げて所望の加熱温度に保つためである。
減圧の基本原理は、絞り現象と呼ばれるもので、蒸気が管内を流れるとき、蒸気が流れる通路を絞ると、絞られた箇所よりも下流側の蒸気圧力が低くなる。これが蒸気の減圧である。単に絞るだけであれば、バルブを中間開度に固定したり、オリフィスプレートを設けたりする方法があるが、この方法では、流量が変化した際に圧力も変わるという問題がある。そこで、流量や、一次側の圧力(絞り箇所の上流側の圧力)が変わっても、二次側の圧力(絞り箇所の下流側の圧力)が変動しないように、弁を通過する流体のエネルギーを直接利用して自動的に弁開度が変化するように設定されたバルブが減圧弁である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の対象である弁装置を用いた減圧弁の一種であるパイロット作動式の減圧弁の基本構成を示す。図1において、減圧弁は流体の一種である蒸気Sが流れる主通路1に配置されている。減圧弁PRVのケーシング2は、本体ケース4と、上ケース6と下ケース8とを連結してなる。本体ケース4の内部に、一次側通路10と、二次側通路12と、その間にある弁室14とが形成されている。一次側通路10および二次側通路12が、蒸気Sが流れる主通路1の一部を形成する。弁室14には、弁ホルダ16と、その内部を摺動する主弁体18とが配置されている。弁ホルダ16は、その上部が本体ケース4にねじ連結により支持されている。
主弁体18は、コイルスプリングからなる主ばね体20により、弁ホルダ16に形成された主弁シート22に接触して閉弁する方向にばね力が付加されている。弁室14の上方には、主弁体18を駆動する主弁駆動部24が配置されている。この主弁駆動部24は、主弁体18に当接するピストン26が、本体ケース4に支持されたシリンダ28に摺動自在に挿入されている。ピストン26の上方が、後述する主弁体駆動室27となっている。ピストン26には主弁体駆動室27の圧力を逃がす逃がし孔29が設けられている。
上ケース6の上部に、パイロット弁ユニット30が配置されている。つまり、上ケース6が、パイロット弁ユニット30のケーシングを形成する。このパイロット弁ユニット30は、弁体32を含む弁装置34と、この弁装置34を開閉させるパイロット弁駆動部36とを有する。弁体32は、例えば、ボール形(球体)であるが、これに限定されない。弁装置34は、弁座ブロック37を有し、その先端部(図1の左端部)に弁シート40が形成されている。弁シート40の中央部に、弁体32により開閉される弁口41が開口している。
弁座ブロック37に、シャフト部材42が前後方向(図1の左右方向)に貫通して挿入されている。シャフト部材42の先端部42aが弁体32に接触し、後端部42bがパイロット弁駆動部36の後述する先端板38に対向している。弁体32は、コイルスプリングからなる第1のばね体44によって弁シート40に押し付けられている。第1のばね体44は、上ケース6に設けた第1のばね受け48との間に介装されている。
パイロット弁駆動部36は、先端(図1の左端)の先端板38が、後方(図1の右方)から前方(図1の左方)へ向かって、コイルスプリングからなる第2のばね体54によって押圧されている。第2のばね体54は、先端板38に接触する先端部材56と、カバー部材50の内側に配置された第2のばね受け58との間に介装されている。カバー部材50は、上ケース6(ケーシング)にねじ連結されている。カバー部材50と先端部材56との間にプッシュロッド60が配置され、このプッシュロッド60は第2のばね体54の内側空間を通っている。
パイロット弁駆動部36は、圧力調整手段49を有している。圧力調整手段49は、前記先端板38とベローズ43とを有し、第2のばね体54を閉弁方向(右方向)に後退させる。つまり、圧力調整手段49は、第2のばね体54をそのばね力に抗して閉弁方向に後退させる閉弁力付加部材を構成する。
先端板38にベローズ43の先端部43aが接続されており、ベローズ43の基端部43bが、上ケース6とカバー部材50との間で固定支持されている。カバー部材50に、圧力調整用の調整ハンドル52が回動自在にねじ連結されている。
弁装置34の前側(左側)には第1のばね体44を収納するパイロット室62が配置されている。このパイロット室62に、一次導通路64を介して一次側通路10が連通している。パイロット室62には、異物除去用のスクリーン66が配置されている。スクリーン66には、複数のメッシュ(孔)が形成されている。メッシュは、例えば、パンチ孔である。
また、弁装置34における弁体32の下流側に、弁口41に連通する貫通路68が形成されている。他方、圧力付加手段49が収納されている圧力導入室70には、二次導通路72を介して二次側通路12が連通している。
つまり、一次導通路64が弁体32の流入路を構成し、貫通路68が弁体32の流出路を構成し、その間にパイロット室62が形成されている。パイロット室62に、弁体32および第1のばね体44が収納されている。すなわち、パイロット室62は、弁体32および第1のばね体44が収納される弁室を構成している。スクリーン66は、流入路64に設けられて、パイロット室(弁室)62に異物が進入するのを防ぐスクリーン部材を構成する。
つぎに上記構成の作動を説明する。
[減圧前]
図2は減圧動作の開始前を示し、主弁体18が閉弁状態にある。この減圧弁に蒸気Sが通気されると、蒸気Sは一次側通路10から一次導通路64を通ってパイロット室62に達する。
[圧力調整]
調整ハンドル52を減圧方向(左回り)に回転させると、図3に示すように、圧力付加手段49のプッシュロッド60が前方(左方向)へ移動する。これに伴い、ベローズ43が伸長して先端板38によりシャフト部材42を前方(左方向)へ移動させ、弁体32を開く。これにより、流出路(貫通路)68に蒸気Sが流れ、ピストン26を押し下げて主弁体18を開弁させる。このとき、圧力付加手段49の先端の押圧板38と弁座ブロック37の背面との間には若干の隙間Gが存在する。主弁体18の開弁により、一次側通路10内の蒸気Sが二次側通路12に流入して減圧される。
[減圧の保持]
二次側通路12に流入した蒸気Sの一部が、図4に示すように、二次導通路72を通って圧力導入室70に達する。圧力導入室70内の蒸気圧力によって圧力付加手段49のベローズ43が押し縮められ、先端板38が右方向へ後退する。これにより、シャフト部材42の後方(右方向)への移動を許容して弁体32を閉弁方向に移動させる。このようにして主弁体駆動室27の圧力が調整されることで、主弁体18の開度が調整され、二次側通路12の圧力が一定に保たれる。
つぎに、本発明の第1実施形態の要部であるスクリーン構造について図5~7により説明する。図5に示すように、弁装置34は、さらに、一次導入路(流入路)64におけるスクリーン部材66よりも上流側に設けられたプレスクリーン80を備えている。本実施形態では、プレスクリーン80は、一次導入路64における本体ケース4に形成される部分に設けられている。ただし、プレスクリーン80は、一次導入路64における上ケース6に形成される部分に設けられてもよい。
図6(A)に示すように、本体ケース4に、一次導入路64と装置の外部を連通させる開口4aが形成されている。プレスクリーン80は、開口4aを介して一次導入路64に着脱自在に設置されている。開口4aは、蓋部材85により閉塞されている。詳細には、ボルトのような締結部材(図示せず)により、蓋部材85が本体ケース4に着脱自在に取り付けられている。
プレスクリーン80は、スクリーン部材66よりもメッシュサイズが小さく設定されている。ここで、「メッシュサイズ」とは、金網における網目の大きさをいう。つまり、メッシュサイズが小さいスクリーンほど、これを通過する際に小さな異物を捕捉できる。
本実施形態のプレスクリーン80は、メッシュサイズの異なる2つの第1および第2のスクリーン82,84を有している。詳細には、第1のスクリーン82は、第2のスクリーン84よりもメッシュサイズが小さく、図6(B)に示すように、第2のスクリーン84よりも下流側に配置されている。すなわち、第1のスクリーン82のメッシュサイズが最も小さく、第2のスクリーン84のメッシュサイズが2番目に小さく、スクリーン部材66のメッシュサイズが最も大きい。
ただし、プレスクリーン80のスクリーンの数は2つに限定されず、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。また、スクリーンの数が複数の場合、メッシュサイズがすべて異なっていてもよく、すべて同じであってもよい。さらに、スクリーンの数が3つ以上の場合、一部のメッシュサイズが同じで、他部のメッシュサイズが異なっていてもよい。
プレスクリーン80は、オン・オフ自在に構成されている。ここで、オン・オフ自在とは、スクリーン82,84をオン状態とオフ状態に切り替えることが可能なことをいう。この場合、「オン状態」とはスクリーン82,84が作動している状態、すなわち、図6(B)に示すように、一次導入路64を塞ぐように位置してメッシュサイズよりも大きな異物を捕捉可能な状態をいう。一方、「オフ状態」とはスクリーン82,84が不作動な状態、すなわち、図6(A)に示すように、一次導入路64を開放するように位置して異物を捕捉しない状態をいう。
プレスクリーン80は、開口4aから一次導入路64に着脱自在に設けられている。詳細には、一次導入路64に、通路64よりも外径の大きなスクリーン収納部75が形成されており、このスクリーン収納部75に開口4aが連通している。つまり、プレスクリーン80は、開口4aを介してスクリーン収納部75に設置され、開口4aを介してスクリーン収納部75から取り出される。
より詳細には、スクリーン収納部75に架台100が設置され、スクリーン82,84は架台100に回動自在に取り付けられている。架台100は、図7(B)に示すように、基部102と、柱部104とを有している。
基部102は、4本の棒状の部材の端部を連結して四角形状に形成されている。基部102の外径は、図6(B)のスクリーン収納部75の内径よりも小さく、一次導入路64の内径よりも大きく設定されている。したがって、スクリーン収納部75と一次導入路64の段差75aに基部102が載置されることで、架台100がスクリーン収納部75に設置される。
図7(B)に示す柱部104は、基部102から流体Fの流れ方向(図7(B)の上方)に向かって延びている。柱部104は、基部102の後端から上方に延びている。本実施形態では、柱部104は、左右方向に並んで2つ設けられている。つまり、左右一対の柱部104が、基部102の後端の左右両端から上方に延びている。
第1および第2のスクリーン82,84は、柱部104に回動自在に支持されている。詳細には、第1のスクリーン82が柱部104の上端部に支持され、その下方で第2のスクリーン84が柱部104に支持されている。第1および第2のスクリーン82,84は、左右一対の柱部104の間に配置され、左右方向に延びる連結ピン105により連結されている。すなわち、第1および第2のスクリーン82,84は、その後端部で連結ピン105の軸心回り(矢印A1方向)に回動自在に柱部104に支持されている。
第1および第2のスクリーン82,84の前端は、連結部材106により連結されている。つまり、第1および第2のスクリーン82,84は、連動して回動するように柱部104に支持されている。詳細には、連結部材106は左右一対設けられ、第1および第2のスクリーン82,84の前端部の左右両端が左右の連結部材106によりそれぞれ連結されている。第1および第2のスクリーン82,84は、左右一対の連結部材106の間に配置され、左右方向に延びる連結ピン108により連結されている。すなわち、第1および第2のスクリーン82,84は、その前端部で連結ピン108の軸心回りに回動自在に連結されている。
図7(A)に示す上側の第1のスクリーン82の後端の左右方向中間部に係合突起110が設けられている。係合突起110は、第1のスクリーン82に溶接により固着され、第1のスクリーン82の後端から後方に傾斜して突出している。
図6(B)に示すプレスクリーン80の駆動機構Mを説明する。駆動機構Mは、プレスクリーン80をオン・オフする駆動源86と、駆動源86の動力によりスクリーン82,84をオン・オフする作動手段であるリンク部88とを有している。駆動源86は、自動でスクリーン82,84をオン・オフする。ここで、「自動でプレスクリーン80(スクリーン82,84)をオン・オフする」とは、手動(人力)による操作ではなく、モータ、アクチュエータ等でプレスクリーン80をオン・オフすることをいう。
本実施形態の駆動源86は、流入路64を流れる流体Fの圧力によって駆動される。詳細には、本体ケース4に、一次導入路64に連通する圧力導入通路90が形成されている。圧力導入通路90は基端が一次導入路64に開口し、先端が閉塞されている。本実施形態の圧力導入通路90は、屈曲した「く」の字形の通路である。ただし、圧力導入通路90の形状はこれに限定されない。圧力導入通路90の閉塞端に、ばね体92が設けられている。ばね体92は、例えば、スプリングコイルである。
さらに、圧力導入通路90に、ばね体92に当接するピストン94が、通路90内を往復移動自在に配置されている。つまり、ばね体92は、圧力導入通路90の閉塞端とピストン94との間に介在されている。図6(B)に示す通気初期状態では、一次導入路64内部が低圧であるから、ばね体92のばね力によりピストン94が図6(B)の下方(矢印AR1の方向)に移動する。
一方、図6(A)に示す作動状態では、一次導入路64内部が高圧であるから、流体Fの圧力によりピストン94が、ばね体92のばね力に抗して図6(A)の上方(矢印AR2の方向)に移動する。これらばね体92とピストン94により、スクリーン82,84をオン・オフする駆動源86を構成している。
ピストン94と第1のスクリーン82の係合突起110が、リンク部材96により連結されている。リンク部材96は、圧力導入通路90に沿って延びている。つまり、リンク部材96は、圧力導入通路90と同様に「く」の字形状であり、その一端部がピストン94に連結され、他端部が係合突起110に連結されている。これらリンク部材96、架台100、係合突起110および連結ピン95,105により、リンク部(作動手段)88が構成されている。
詳細には、ピストン94の下端に下方に延びる取付片94aが設けられており、この取付片94aにリンク部材96の一端部が連結されている。取付片94aとリンク部材96は、左右方向(図6(A)の紙面に直交する方向)に延びる連結ピン95により回動自在に連結されている。同様に、リンク部材96の他端部と係合突起110も、左右方向(図6(A)の紙面に直交する方向)に延びる連結ピン98により回動自在に連結されている。
つぎに、本実施形態のプレスクリーン80の動作を説明する。作動前および作動開始直後、プレスクリーン80は、図6(B)のオン状態となっている。作動前および作動開始直後は、一次導入路64内が低圧であるから、ばね体92のばね力によりピストン94が矢印AR1の方向に押し下げられる。
ピストン94が押し下げられると、これに連結されたリンク部材96および係合突起110も押し下げられる。係合突起110が押し下げられると、第1のスクリーン82と、これに連結された第2のスクリーン84が連結ピン105回り(図6(B)のA1方向)に回動して、スクリーン82,84がオン状態となる。
作動開始からある程度の時間が経過すると、一次導入路64内が高圧になるから、一次導入路64の圧力により、ばね体92が圧縮されてピストン94が矢印AR2の方向に押し上げられる。
ピストン94が押し上げられると、これに連結されたリンク部材96および係合突起110も押し上げられる。係合突起110が押し上げられると、第1のスクリーン82と、これに連結された第2のスクリーン84が連結ピン105回り(図6(A)のA1方向)に回動して、スクリーン82,84がオフ状態となる。以降、図6(A)のオフ状態で運転が継続される。
上記構成によれば、初期段階ではプレスクリーン80をオン(図6(B)の作動状態)とすることで、作動開始直後の弁体32と弁シート40との間へのスケールの噛み込みを防ぐことができる。また、初期段階を過ぎた後にプレスクリーン80をオフ(図6(A)の不作動状態)とすることで、初期段階でプレスクリーン80に目詰まりが起こった場合でも、蒸気の流量に影響しない。その結果、スクリーン部材66(図5)のメンテナンス頻度の増加を抑制できる。
また、プレスクリーン80は、駆動源86により自動でオン・オフされるので、操作遅れ(ヒューマンエラー)を回避することができる。したがって、初期段階に確実にプレスクリーン80をオン(作動状態)とすることができる。
プレスクリーン80は、メッシュサイズの異なる複数のスクリーン82,84を有し、メッシュサイズの小さな第1スクリーン82をメッシュサイズの大きな第2のスクリーン84よりも下流側に配置している。これにより、段階的にスケールの除去が行われ、作動開始直後の弁体32と弁シート40との間へのスケールの噛み込みを効果的に防ぐことができるとともに、初期段階でのプレスクリーン80の目詰まりを抑制できる。
駆動源86は、一次導入路64を流れる流体Fの圧力によって駆動されるので、電動モータ、油圧モータ等を別途設ける必要がなく、構成が簡単になる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記実施形態では、パイロット弁ユニット30の弁装置34について説明したが、本発明は、パイロット弁を有しない直動型の減圧弁にも適用できる。また、本発明は、減圧弁以外の弁装置にも適用できる。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
32 弁体
34 弁装置
40 弁シート
42 シャフト部材
44 第1のばね体(ばね体)
62 パイロット室(弁室)
64 一次導入路(流入路)
66 スクリーン(スクリーン部材)
68 貫通路(流出路)
80 プレスクリーン
82 第1のスクリーン
84 第2のスクリーン
86 駆動源
88 作動手段(リンク部)
M 駆動機構
PRV 減圧弁
S 蒸気(流体)

Claims (6)

  1. 流体の流入路と流出路との間を開閉する弁体と、
    前記流入路に設けられて、前記弁体が収納される弁室に異物が進入するのを防ぐスクリーン部材と、
    前記流入路における前記スクリーン部材よりも上流側に設けられたプレスクリーンと、を備え、
    前記プレスクリーンは、前記スクリーン部材よりもメッシュサイズが小さく設定され、且つ、オン・オフ自在に構成され、
    前記プレスクリーンは、自動で前記プレスクリーンをオン・オフする駆動機構を有している弁装置。
  2. 請求項1に記載の弁装置において、前記プレスクリーンは、メッシュサイズの異なる複数のスクリーンを有している弁装置。
  3. 請求項1または2に記載の弁装置において、前記駆動機構は、駆動源と、前記駆動源の動力により前記プレスクリーンをオン・オフする作動手段とを有している弁装置。
  4. 請求項3に記載の弁装置において、前記駆動源は、前記流入路を流れる流体の圧力によって駆動される弁装置。
  5. 請求項3または4に記載の弁装置において、前記作動手段は、リンク部を有する弁装置。
  6. 流体の主通路に配置されて一次側の圧力を二次側の圧力に減圧する減圧弁であって、
    前記主通路を開閉する主弁体と、
    前記主弁体を開閉させるパイロット弁ユニットと、を備え、
    前記パイロット弁ユニットが、請求項1から3のいずれか一項に記載の弁装置を有し、
    前記弁装置が、ばね力によって前記弁体を弁シートに着座させるばね体と、
    前記ばね体のばね力に抗して前記弁体を開弁方向に押圧して前記弁シートから離間させるシャフト部材と、
    前記弁装置の前記シャフト部材を開弁方向に押圧して前記弁体を前記弁シートから離間させる第1の弁駆動部とを有し、
    前記第1の弁駆動部は、前進して前記シャフト部材を開弁方向に押圧する第2のばね体と、前記二次側の圧力を受けて前記第2のばね体を、そのばね力に抗して閉弁方向に後退させる閉弁力付加部材とを有し、
    さらに、前記流出路の圧力を受けて前記主弁体を開弁させる第2の弁駆動部が設けられ、
    前記弁装置の前記流入路が前記主通路の一次側に連通している減圧弁。
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