JP6989358B2 - 弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムを構成する弁装置に関する。
従来から、高圧ガスの供給を制御するための電磁弁に関する発明が知られている(下記特許文献1を参照)。特許文献1に記載された電磁弁は、シリンダと、ガス流路と、コイルと、プランジャと、弁体と、を備える。シリンダは、内部に弁室が形成されている。
ガス流路は、シリンダの内外を連通し高圧ガスを弁室に導入する導入路、および導入された高圧ガスを弁室から導出する導出路を含む。コイルは、シリンダの外周に巻回状態で配されている。プランジャは、弁室の内部に設けられてコイルへの通電により弁室内を移動する。弁体は、プランジャに連動してガス流路を開閉する。
プランジャは、第1の分割体と、第2の分割体と、を備えている。第1の分割体は、弁体が収容され、ガス流路を開く際に弁体の開弁方向と反対側の部分に当接する変位当接部を有する。第2の分割体は、変位当接部との間に弁体を収容した状態で第1の分割体に固定される。
この構成によれば、弁体が変位当接部に当接し、第1の分割体、すなわちプランジャと一体で移動することにより、ガス流路が開く。変位当接部は、第1の分割体の一部であるので、同第1の分割体と一体で変位する。これにより、従来の電磁弁と比較してこの構成を採用する電磁弁は、動作信頼性が高い。
特開2014−111966号公報
前記従来の電磁弁は、たとえば、水素ステーションにおいて燃料電池車の車載ガスタンクに水素ガスなどの高圧ガスを充填する用途にも使用可能である。このような用途では、電磁弁の内部に高圧ガスとともに水分が侵入するおそれがある。電磁弁の内部に浸入した水分は、たとえば、プランジャの周囲に膜状に滞留し、外気温度の低下によって凍結してプランジャを固着させるおそれがある。
本発明は、電磁弁の内部の開閉機構にガスとともに水分が侵入するのを防止することができる弁装置を提供する。
本発明の一態様は、燃料電池システムを構成する弁装置であって、燃料ガスを燃料電池に供給するための供給流路と、該供給流路の途中に設けられて該供給流路を開閉する開閉機構を有する電磁弁と、前記開閉機構よりも前記燃料ガスの供給方向における上流側に配置されて前記燃料ガスを通過させる撥水性のフィルタと、を備えることを特徴とする弁装置である。
上記態様の弁装置は、たとえば、燃料電池システムの一部を構成する装置であり、燃料電池車に搭載される。弁装置は、たとえば、水素ステーションなどにおいて、高圧の水素ガスすなわち燃料ガスを貯蔵する高圧ガスタンクなどの貯蔵部から、燃料電池車に搭載された車載ガスタンクへ充填される燃料ガスの供給を制御する装置である。また、弁装置は、たとえば、燃料ガスが充填された車載ガスタンクから、燃料電池車に搭載された燃料電池への燃料ガスの供給を制御する装置である。
上記態様の弁装置は、たとえば、水素ステーションなどにおいて、貯蔵部に接続されて、弁装置の内部に設けられた供給流路に水素ガスなどの燃料ガスが導入される。このとき、弁装置に、水分を含まない燃料ガスが供給されることが望ましいが、場合によっては水分を含む燃料ガスが供給される可能性がある。燃料ガスに含まれる水分は、たとえば、弁装置の供給流路を開閉する電磁弁の内部に浸入すると、環境温度の低下によって凍結して開閉機構を固着させるなどの問題が生じるおそれがある。
ここで、上記態様の弁装置は、前述のように、開閉機構よりも燃料ガスの供給方向における上流側に配置されて燃料ガスを通過させる撥水性のフィルタを備えている。撥水性のフィルタは、ガスを通過させ、水分の通過を阻止する機能を有している。そのため、弁装置の供給流路に導入された水分を含む燃料ガスは、この燃料ガスの供給方向における上流側で撥水性のフィルタを通過し、水分が除去された状態で弁装置の開閉機構に到達する。
したがって、上記態様の弁装置によれば、電磁弁の内部の開閉機構にガスとともに水分が侵入するのを防止することができ、開閉機構に水分が膜状に滞留することが防止され、水分の凍結による開閉機構の固着を防止することができる。
上記態様の弁装置は、撥水性のフィルタの周囲に、体積が0.2[cm]以上である空間を有していることが好ましい。たとえば、撥水性のフィルタの周囲の燃料ガスの供給方向における上流側に体積が0.2[cm]以上である空間を有していることで、撥水性のフィルタが、フィルタの表面に付着した水分によって閉塞されるのを防止できる。
上記態様の弁装置において、前記撥水性のフィルタは、前記電磁弁の前記開閉機構に連通する流路の入口に設けられていてもよい。これにより、電磁弁の開閉機構に連通する流路の入口でガスに含まれる水分を除去し、電磁弁の内部の開閉機構にガスとともに水分が侵入するのを防止することができる。
上記態様の弁装置において、前記撥水性のフィルタは、前記電磁弁の前記開閉機構に連通する流路の出口に設けられていてもよい。これにより、電磁弁の開閉機構に連通する流路の出口でガスに含まれる水分を除去し、電磁弁の内部の開閉機構にガスとともに水分が侵入するのを防止することができる。
上記態様の弁装置において、前記撥水性のフィルタは、前記電磁弁の前記開閉機構に連通する流路の入口と出口に設けられていてもよい。これにより、電磁弁の開閉機構に連通する流路の入口と出口でガスに含まれる水分を除去し、電磁弁の内部の開閉機構にガスとともに水分が侵入するのを防止することができる。
上記態様の弁装置によれば、電磁弁の内部の開閉機構にガスとともに水分が侵入するのを防止することができ、電磁弁の開閉機構が侵入した水分の凍結によって固着するのを防止することができる。
本発明の一実施形態に係る弁装置の概略的な断面図。 図1に示す弁装置の電磁弁の拡大断面図。 図2に示す撥水性のフィルタの外周面の状態を示す模式的な拡大図。 親水性のフィルタの外周面の状態を示す図3に対応する模式的な拡大図。
以下、図面を参照して本発明に係る弁装置の一実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る弁装置100の概略的な断面図である。本実施形態の弁装置100は、燃料電池システムの一部を構成する装置であり、たとえば、燃料電池自動車に搭載され、水素ステーションなどにおいて、水素ガスなどの高圧の燃料ガスGが貯蔵されたガスタンクなどの貯蔵部に接続される。本実施形態の弁装置100は、このような貯蔵部から、たとえば燃料電池自動に搭載されたガスタンクや燃料電池など、燃料ガスGの供給を受ける需用部への燃料ガスGの供給を制御する。
本実施形態の弁装置100は、たとえば、本体10と、この本体10に設けられたガス流路20と、このガス流路20を開閉する複数の弁V1,V2,V3,V4と、を備えている。詳細は後述するが、本実施形態の弁装置100は、燃料電池システムの一部であり、燃料ガスGを燃料電池に供給するための供給流路22と、この供給流路22の途中に設けられて供給流路22を開閉する開閉機構V4zを有する電磁弁V4と、開閉機構V4zよりも燃料ガスGの供給方向における上流側に配置されて燃料ガスGを通過させる撥水性のフィルタF1,F2,F3(図2を参照。)と、を備えることを特徴とする。以下、本実施形態の弁装置100の各部の構成を詳細に説明する。
以下では、図示を省略する貯蔵部から弁装置100に燃料ガスGが流入する方向を横方向とし、この横方向に直交する方向を縦方向とし、これら縦方向および横方向に直交する方向を高さ方向として、弁装置100の各部を説明する。なお、これらの方向は、単に本実施形態の弁装置100の各部を説明するための便宜的な方向であり、必ずしも水平方向や鉛直方向に一致するものではない。各図に、本実施形態の弁装置100の横方向、縦方向および高さ方向を、それぞれ、X方向、Y方向およびZ方向とする直交座標系を示す。
弁装置100の本体10は、たとえば、鍛造したアルミ合金等の金属材料により構成されている。本体10は、横方向(X方向)の一側に第1の凹部10aを有し、縦方向(Y方向)の一側に第2の凹部10bと第3の凹部10cを有し、横方向の他側に第4の凹部10dを有し、縦方向の他側に第5の凹部10eを有している。本体10は、第1の凹部10aの底部に、ガス入口11を有している。
本体10は、第1の凹部10aと第3の凹部10cにそれぞれ逆止弁V1,V3が設けられ、本体10の第2の凹部10bと第5の凹部10eにそれぞれ開閉弁V2と電磁弁V4が設けられている。第4の凹部10dは、たとえば、凹部10dにねじにより締結された閉鎖部材13によって閉鎖されている。第5の凹部10eは、たとえば、本体10にボルト14によって締結されたカバー15によって閉鎖されている。
本体10の第1の凹部10aに設けられた第1の逆止弁V1は、一端に第1の凹部10aの外側に突出したコネクタ部V1aを有し、他端が第1の凹部10aに挿入されて第1の凹部10aの底部に開口するガス入口11に接続されている。第1の逆止弁V1のコネクタ部V1aは、たとえば、貯蔵部に貯蔵された高圧の燃料ガスGを弁装置100に供給するためのガス供給管に接続される。第1の逆止弁V1は、コネクタ部V1aの端部の開口から流入した燃料ガスGを、本体10のガス入口11へ向けて通過させ、逆方向の燃料ガスGの流れを遮断するように構成されている。
本体10の内部に設けられたガス流路20は、たとえば車載ガスタンクに燃料ガスGを充填するための充填流路21と、たとえば車載ガスタンクから燃料電池に燃料ガスGを供給するための供給流路22とを有している。また、ガス流路20は、たとえば、第2の凹部10bの高さ方向(Z方向)を向く壁面に開口して高さ方向に延びる充填/供給流路23と、第4の凹部10dの底部に開口して横方向(X方向)に延び、第5の凹部10eの底部の側壁に開口する予備流路25とを有している。
充填流路21は、一端がガス入口11に接続され、ガス入口11から燃料ガスGの流入方向である横方向に延び、そこからおおむね直角に屈曲して縦方向に延び、他端が本体10の第2の凹部10bの底部に開口している。本体10の第2の凹部10bに設けられた開閉弁V2は、縦方向に移動可能に設けられて充填流路21の他端の開口を開閉する弁体V2aを有している。
充填流路21は、縦方向に延びる部分の途中に、供給流路22の分岐点21bを有している。ここで、充填流路21の分岐点21bとは、たとえば、縦方向に延びる充填流路21の中心線L1と、横方向に延びる供給流路22の中心線L2との交点、または、その交点近傍の領域である。交点近傍の領域とは、たとえば、交点を含み、その交点からの距離が充填流路21の半径以下の領域である。
供給流路22は、車載ガスタンクから供給される燃料ガスGの供給方向における最上流部分として、たとえば、充填/供給流路23の全体と、第2の凹部10bと、分岐点21bと充填/供給流路23との間の充填流路21の一部とを、含んでいる。また、供給流路22は、この最上流部分に連通する上流部分22aと、第3の凹部10cの底部および第5の凹部10eの底部に開口して縦方向(Y方向)に延びる下流部分22bとを含んでいる。
供給流路22の上流部分22aは、充填流路21の分岐点21bから分岐され、横方向に延びて第5の凹部10eの底部の側壁に開口している。第5の凹部10eの底部の側壁において、供給流路22の上流部分22aの開口に対向する位置に、予備流路25が開口している。図1に示す例において、供給流路22の上流部分22aの中心線L2と予備流路25の中心線L5は一致している。
図1に示すように、第5の凹部10eに設けられた電磁弁V4は、たとえば、スリーブV4aと、可動鉄心V4bと、固定鉄心V4cと、ソレノイドV4dと、ソレノイドV4dを覆うケースV4eとを備えている。
図2は、図1に示す弁装置100の電磁弁V4の拡大断面図である。スリーブV4aは、内部に流路を有する筒状に形成されている。スリーブV4aは、外周面に、スリーブV4aの周方向に延びて供給流路22の上流部分22aおよび予備流路25に連通する円環状の連通溝V4fと、スリーブV4aの軸方向に延びて連通溝V4fとスリーブV4a内の弁室V4hとを連通する直線状の導入路V4gとを有している。
スリーブV4aは、導入路V4gに連通する弁室V4hと、弁室V4hおよび供給流路22の下流部分22bに連通する導出路V4iと、弁室V4hと導出路V4iとの間に設けられた弁座V4jとを有している。本実施形態の弁装置100において、電磁弁のスリーブV4aに設けられた連通溝V4f、導入路V4g、弁室V4h、および導出路V4iは、燃料ガスGを燃料電池に供給するための供給流路22の一部を構成している。
可動鉄心V4bは、スリーブV4aの内径とほぼ等しい外径を有し、軸方向に移動可能にスリーブV4a内に収容され、先端部に弁座V4jを開閉する弁体V4kを有している。可動鉄心V4bは、固定鉄心V4cとの間に配置されたコイルバネV4lにより縦方向に延びる軸方向に弁座V4jへ向けて付勢されている。本実施形態の弁装置100において、電磁弁V4の開閉機構V4zは、主に、可動鉄心V4bと、スリーブV4aの内部の弁座V4jによって構成されている。
弁装置100は、前述のように、電磁弁V4の開閉機構V4zよりも燃料ガスGの供給方向における上流側に配置されて燃料ガスGを通過させる撥水性のフィルタF1,F2,F3を備えている。図2に示す例において、弁装置100は、供給流路22の上流部分22aの途中で、電磁弁V4よりも燃料ガスGの供給方向における上流側に、第1の撥水性のフィルタF1が設けられている。
また、図2に示す例において、弁装置100は、電磁弁V4の開閉機構V4zに連通する流路である導入路V4gの入口に、環状の第2の撥水性のフィルタF2が設けられていている。より詳細には、第2の撥水性のフィルタF2は、供給流路22の上流部分22aの燃料ガスGの供給方向における下流側の端部に設けられている。第2の撥水性のフィルタF2は、たとえば、電磁弁V4のスリーブV4aの外周面に設けられた凹部にはめ込まれ、上流部分22aの第5の凹部10eの側壁における開口と、電磁弁V4のスリーブV4aに設けられた連通溝V4fとの間に配置されている。
さらに、図2に示す例において、弁装置100は、電磁弁V4の開閉機構V4zに連通する流路である導入路V4gの出口に、環状の第3の撥水性のフィルタF3が設けられていている。より詳細には、第3の撥水性のフィルタF3は、スリーブV4aの内側で、可動鉄心V4bと弁座V4jとの間に配置されている。なお、弁装置100は、必ずしも第1から第3のフィルタF1,F2,F3のすべてを備えている必要はなく、第1から第3のフィルタF1,F2,F3のうち、いずれか一以上を備えていればよい。
撥水性のフィルタF1,F2,F3の素材としては、たとえば、ポリアミド、ポリエステル、アクリル系重合体、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフルオロカーボン、ポリウレタン、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、油脂、パラフィンなどの撥水性材料を使用することができる。
また、弁装置100は、撥水性のフィルタF1,F2,F3の周囲に、体積が0.2[cm]以上である空間を有していることが好ましい。図2に示す例において、弁装置100は、撥水性のフィルタF1,F2,F3の周囲の燃料ガスGの供給方向における上流側に、それぞれ、断面積が0.2[cm]以上である空間を有している。
電磁弁V4は、ソレノイドV4dのコイルが消磁している状態では、コイルバネV4lの付勢力および燃料ガスGの圧力によって可動鉄心V4bが弁座V4jへ向けて付勢されて弁体V4kが弁座V4jに着座する。これにより、電磁弁V4の開閉機構V4zが、供給流路22の一部である導出路V4iの一端を閉じた状態になる。この状態では、供給流路22の上流部分22aから供給される燃料ガスGは、供給流路22の一部を構成する連通溝V4f、導入路V4g、および弁室V4hまでは到達するが、供給流路22の下流部分22bには到達しない。
電磁弁V4は、ソレノイドV4dのコイルが励磁されると、固定鉄心V4cに吸引されることによって可動鉄心V4bがコイルバネV4lの付勢力に抗して弁座V4jから離れる方向に移動して弁体V4kが弁座V4jから離座する。これにより、電磁弁V4の開閉機構V4zが、供給流路22の一部である導出路V4iの一端を開いた状態になる。この状態では、供給流路22の上流部分22aから供給される燃料ガスGは、供給流路22の一部を構成する連通溝V4f、導入路V4g、弁室V4hおよび導出路V4iを通して、供給流路22の下流部分22bに到達する。
図1に示すように、本体10の第3の凹部10cに設けられた第2の逆止弁V3は、一端に第3の凹部10cの外側に突出したコネクタ部V3aを有し、他端が第3の凹部10cに挿入されて第3の凹部10cの底部に開口する供給流路22の下流部分22bに接続されている。第2の逆止弁V3のコネクタ部V3aは、たとえば、燃料電池車に搭載された燃料電池に燃料ガスGを供給するための燃料ガス供給管に接続される。第2の逆止弁V3は、供給流路22の下流部分22bから流入した燃料ガスGを、コネクタ部V3aの端部の開口へ向けて通過させ、逆方向の燃料ガスGの流れを遮断するように構成されている。
充填/供給流路23は、第2の凹部10bの高さ方向(Z方向)を向く壁面に開口して高さ方向に延び、図示を省略する本体10の高さ方向の一側に開口している。この図示を省略する充填/供給流路23の開口は、図示を省略する車載ガスタンクなどの需用部に接続されている。ガス入口11に供給された燃料ガスGを、充填/供給流路23の図示を省略する開口を介して車載ガスタンクに充填するときには、この充填/供給流路23の図示を省略する開口が、本体10のガス出口12となる。
充填/供給流路23は、第2の凹部10bに設けられた開閉弁V2が充填流路21の開口を開いたときに、第2の凹部10bを介して充填流路21に連通する。また、充填/供給流路23は、開閉弁V2が充填流路21の開口を閉じたときに開閉弁V2の弁体V2aによって充填流路21および供給流路22から遮断される。
以下、本実施形態に係る弁装置100の作用を説明する。
たとえば、水素ステーションにおいて、ガスタンクなどの貯蔵部に貯蔵された高圧の燃料ガスGを、燃料電池車に搭載された車載ガスタンクに充填する場合には、貯蔵部に接続された供給管を弁装置100の第1の逆止弁V1のコネクタ部V1aに接続する。そして、弁装置100の開閉弁V2によって充填流路21の端部の開口を開いて充填流路21と充填/供給流路23を連通させ、電磁弁V4の開閉機構V4zを閉じて供給流路22の上流部分22aと下流部分22bとの間で供給流路22を遮断する。この状態で、弁装置100のガス入口11に、第1の逆止弁V1を介して貯蔵部から高圧の燃料ガスGを供給する。
貯蔵部から第1の逆止弁V1を介して弁装置100へ供給された燃料ガスGは、第1の逆止弁V1を通過して本体10のガス入口11から本体10の内部のガス流路20に流入する。ガス流路20に流入した燃料ガスGは、充填流路21の横方向に延びる部分を流れて縦方向へ向けて屈曲された屈曲部を通過し、さらに縦方向に延びる部分を通過し、分岐点21bにおいて充填流路21と供給流路22の上流部分22aに分配される。
ここで、供給流路22は、弁装置100の電磁弁V4の開閉機構V4zによって上流部分22aと下流部分22bの間が閉じられている。そのため、分岐点21bを通過して供給流路22の上流部分22aに分配された燃料ガスGは、電磁弁V4の開閉機構V4zよりも下流の供給流路22の下流部分22bまでは到達しない。
また、弁装置100の開閉弁V2によって、第1の凹部10aの底部の充填流路21の開口が開かれているので、分岐点21bを通過した燃料ガスGは、充填流路21の開口を通過して、本体10の第2の凹部10bに流入する。本体10の第2の凹部10bに流入した燃料ガスGは、第2の凹部10bの壁面に開口する充填/供給流路23および本体10の一側に開口するガス出口12に接続されたガス配管を介して、図示を省略する車載ガスタンクに充填される。
たとえば、水素ステーションにおいて、燃料電池車に搭載された車載ガスタンクに燃料ガスGの充填が完了したら、図1に示す開閉弁V2を閉じ、ガス入口11に接続された逆止弁V1のコネクタ部V1aから燃料ガス供給用の供給管を取り外す。そして、電磁弁V4の開閉機構4Vzを開いて供給流路22の上流部分22aと下流部分22bを連通させ、さらに、開閉弁V2を開いて充填/供給流路23と充填流路21を連通させる。
これにより、車載ガスタンクから充填/供給流路23へ供給した燃料ガスGを、供給流路22を構成する充填流路21の一部、上流部分22a、連通溝V4f、導入路V4g、弁室V4h、導出路V4i、および下流部分22bを介して、燃料電池車に搭載された燃料電池に供給することができる。
現在普及している水素ステーションにおいて供給される燃料ガスGとしての水素ガスは、純度が高く、含まれる水分も微量である。しかし、今後、水素ステーションがさらに普及すると、純度が低く、水分が多く含まれる水素ガスが供給される可能性がある。なお、燃料電池システムの燃料ガスGとしての水素ガスは、たとえば、1[mol]の水素ガス中に含まれる水分が5[μmol]以下となるように定められている。
したがって、弁装置100が撥水性のフィルタF1,F2,F3を有しない場合、電磁弁V4を介して5kgの燃料ガスGを燃料電池に供給する場合、電磁弁V4の内部に最大で0.2[cm]の水が浸入する可能性がある。電磁弁V4の内部に浸入した水は、たとえば、開閉機構V4zを構成する可動鉄心V4bの周囲に膜状に滞留して低温環境下で凍結し、可動鉄心V4bがスリーブ4aに固着して開閉機構V4zの開閉動作を妨げるおそれがある。
これに対し、本実施形態の弁装置100は、前述のように、電磁弁V4の開閉機構V4zよりも燃料ガスGの供給方向における上流側に配置されて燃料ガスGを通過させる撥水性のフィルタF1,F2,F3を備えている。そのため、撥水性のフィルタF1,F2,F3によって、電磁弁V4の内部の開閉機構V4zに水が浸入するのを防止することができる。したがって、開閉機構V4zを構成する可動鉄心V4bの周囲に水が膜状に滞留することが防止され、低温環境下における開閉機構V4zの固着を防止することができる。
なお、弁装置100は、前述のように、必ずしも第1から第3のフィルタF1,F2,F3のすべてを備えている必要はなく、第1から第3のフィルタF1,F2,F3のうち、いずれか一つを備えていればよい。これにより、電磁弁V4の内部の開閉機構V4zに水が浸入するのを防止することができる。しかし、第1から第3のフィルタF1,F2,F3のうち、いずれか二つを備えることで、開閉機構V4zへの水の浸入を防止する効果が向上する。また、第1から第3のフィルタF1,F2,F3すべてを備えることで、開閉機構V4zへの水の浸入を防止する効果がさらに向上する。
図4は、図3に示す撥水性のフィルタF2に代えて親水性のフィルタFXを使用した場合のフィルタFXの外周面の状態を示す模式的な拡大図である。親水性のフィルタFXの外周面に付着した水Wは、親水性のフィルタFXの外周面で濡れ拡がり、親水性のフィルタFXの外周面を覆うように水Wが膜状に滞留するおそれがある。親水性のフィルタFXの外周面を覆う膜状の水Wは、低温環境下で凍結し、親水性のフィルタFXを通した燃料ガスGの供給を妨げるおそれがある。
図3は、図2に示される第2の撥水性のフィルタF2の外周面の状態を示す模式的な拡大図である。図4に示す親水性のフィルタFXとは異なり、撥水性のフィルタF2の外周面に付着した水Wは、撥水性のフィルタF2の外周面で弾かれて液滴となり、撥水性のフィルタF2の外周面が膜状の水Wによって覆われるのを防止することができる。
したがって、撥水性のフィルタF2に付着した水Wが、低温環境下で凍結した場合でも、撥水性のフィルタF2の水Wが付着していない部分を通して、燃料ガスGの供給を行うことができる。なお、第1および第3の撥水性のフィルタF1,F3においても同様の効果を得ることができる。
前述のように、電磁弁V4の内部には、たとえば、最大で0.2[cm]の水が浸入する可能性がある。そのため、撥水性のフィルタF1,F2,F3の周囲の燃料ガスGの供給方向における上流側に体積が0.2[cm]以上である空間を有している場合には、撥水性のフィルタF1,F2,F3が、フィルタF1,F2,F3の表面に付着した水分によって閉塞されるのをより確実に防止することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、電磁弁V4の内部の開閉機構V4zに燃料ガスGとともに水分が侵入するのを防止することができる弁装置100を提供することができる。
以上、図面を用いて本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
22 供給流路
22a 上流部分(供給流路)
22b 下流部分(供給流路)
100 弁装置
F1 撥水性のフィルタ
F2 撥水性のフィルタ
F3 撥水性のフィルタ
G 燃料ガス
V4 電磁弁
V4z 開閉機構

Claims (1)

  1. 燃料電池システムを構成する弁装置であって、
    燃料ガスを燃料電池に供給するための供給流路と、該供給流路の途中に設けられて該供給流路を開閉する開閉機構を有する電磁弁と、前記開閉機構よりも前記燃料ガスの供給方向における上流側に配置されて前記燃料ガスを通過させる撥水性のフィルタと、を備え
    前記撥水性のフィルタは、前記電磁弁の前記開閉機構に連通する流路の入口と出口に設けられ、
    前記撥水性のフィルタの周囲に、体積が0.2[cm ]以上である空間を有していることを特徴とする弁装置。
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