JP7233240B2 - 軌道走行式クレーン - Google Patents

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本発明は、軌道走行式クレーンに関するものである。
一般に、船舶を建造するドックには、軌道走行式クレーンが配備されている。
前記軌道走行式クレーンは、岸壁に敷設されたレールに沿って走行体を走行自在に配設し、該走行体から一つの代表例としてのポスト(柱状構造体)を立設し、該ポストの上端に旋回体を旋回自在に配設し、該旋回体にジブを起伏自在に設けてなる構成を有している。
尚、前記軌道走行式クレーンと関連する一般的技術水準を示すものとしては、例えば、特許文献1がある。
特開2017-95237号公報
ところで、従来の軌道走行式クレーンにおいて、走行体のホイールベース(レール平行方向における車輪体間隔)とレールスパン(レール直角方向における車輪体間隔)は異なっており、ホイールベースよりレールスパンの方が短くなっているため、軌道走行式クレーンの作業時における安定度を考慮し、レールスパンを基準として定格荷重が設定されていた。
しかしながら、前述の如く、レールスパンを基準として定格荷重が設定されてしまうと、レールスパンより長いホイールベースの方向即ち走行方向寄りにジブが向いている状況においては、より重い吊荷を吊り上げ可能となるにもかかわらず吊荷の制限が行われることとなり、改善が望まれていた。
更に、近年、環境汚染防止(省エネ)の観点から、常時必要のない大容量の軌道走行式クレーンを運用するのではなく、必要な場合にのみ軌道走行式クレーンの吊り上げ能力を一時的に高めたいという要求も出されていた。因みに、軌道走行式クレーンの旋回体にはカウンタウェイトが設けられており、該カウンタウェイトを大容量に見合った重いものと交換することも可能ではあるが、この場合、岸壁の基礎に常時荷重が作用することとなり、基礎への負担が増加する。又、前記カウンタウェイトに必要時にのみ着脱式のウェイトを装着することも可能ではあるが、前記カウンタウェイトはマストの上方に配置されているため、ウェイトの着脱作業に手間と時間が掛かる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなしたもので、作業時における吊り上げ能力を最大限に引き出しつつ一時的に吊り上げ能力を向上させることができ、且つ基礎への負担を軽減し得る軌道走行式クレーンを提供しようとするものである。
本発明は、レールに沿って走行自在で且つホイールベースがレールスパンより長い走行体と、
該走行体から立設された柱状構造体と、
該柱状構造体の上端に旋回自在に配設された旋回体と、
該旋回体に起伏自在に設けられたジブと、
前記走行体のレールスパン方向における一側に装着される着脱式ウェイトと
を備えた軌道走行式クレーンであって、
前記ジブの旋回角度を検出する旋回角度検出器と、
前記ジブの起伏角度を検出する起伏角度検出器と、
前記ジブによって吊り上げられる吊荷の荷重を検出する荷重検出器と、
前記ジブの作業半径に対する定格荷重曲線がジブの旋回角度に応じて複数設定された制御器と
を備え、
前記定格荷重曲線は、前記ジブの旋回角度がレールに対し直角な方向からレールに対し平行な方向へ近づくほど、同一荷重に対するジブの作業半径が段階的に大きくなるよう設定されていると共に、前記着脱式ウェイトが装着されている側に対し旋回中心を基準としてその反対側で且つ設定旋回角度範囲における同一荷重に対するジブの作業半径が、前記着脱式ウェイトが装着されている側の作業半径より大きくなるよう設定されている軌道走行式クレーンに係るものである。
前記軌道走行式クレーンにおいては、前記着脱式ウェイトが装着されたことを検出して前記制御器へ信号を出力するウェイト検出器を備え、
前記制御器は、前記ウェイト検出器で検出された信号と、前記旋回角度検出器で検出されたジブの旋回角度とに応じて定格荷重曲線を選定することができる。
前記軌道走行式クレーンにおいては、前記ウェイト検出器で検出された信号と、前記旋回角度検出器で検出されたジブの旋回角度とに応じて選定された定格荷重曲線を用い、前記起伏角度検出器で検出されたジブの起伏角度と、前記荷重検出器で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器から出力される制御信号により、前記旋回体の旋回を制限する旋回制限機構を備えることができる。
前記軌道走行式クレーンにおいては、前記ウェイト検出器で検出された信号と、前記旋回角度検出器で検出されたジブの旋回角度とに応じて選定された定格荷重曲線を用い、前記起伏角度検出器で検出されたジブの起伏角度と、前記荷重検出器で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器から出力される制御信号により、前記ジブの倒伏を制限する倒伏制限機構を備えることもできる。
前記軌道走行式クレーンにおいては、前記ウェイト検出器で検出された信号と、前記旋回角度検出器で検出されたジブの旋回角度とに応じて選定された定格荷重曲線を用い、前記起伏角度検出器で検出されたジブの起伏角度と、前記荷重検出器で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器から出力される制御信号により、前記吊荷の吊り上げを制限する地切制限機構を備えることもできる。
本発明の軌道走行式クレーンによれば、作業時における吊り上げ能力を最大限に引き出しつつ一時的に吊り上げ能力を向上させることができ、且つ基礎への負担を軽減し得るという優れた効果を奏し得る。
本発明の軌道走行式クレーンの実施例を示す概要構成図である。 図1のII-II矢視図である。 本発明の軌道走行式クレーンの実施例における着脱式ウェイトを示す斜視図である。 本発明の軌道走行式クレーンの実施例における制御系を示すブロック図である。 本発明の軌道走行式クレーンの実施例における複数の定格荷重曲線を示す線図である。 本発明の軌道走行式クレーンの実施例における最大定格荷重吊り上げ時のジブの旋回角度と作業半径との関係を示す概要図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1~図6は本発明の軌道走行式クレーンの実施例である。
先ず、本実施例における軌道走行式クレーンについて説明すると、該軌道走行式クレーンは、図1及び図2に示す如く、走行体10と、ポスト20と、旋回体30と、ジブ40とを備えている。
前記走行体10は、走行フレーム11の底面側に、走行方向と直角な水平方向へ延びるロッカーピン12により中間部が支持されたイコライザビーム13を、上下方向へ複数段設け、最下段のイコライザビーム13に、走行車輪14をレール15に沿って転動自在となるよう配設してなる構成を有している。これにより、前記走行体10は、レール15に沿って走行自在で且つホイールベースWがレールスパンSより長くなっている。
前記ポスト20は、円形断面を有する柱状構造体であって、前記走行体10から立設されている。尚、前記走行体10から立設される柱状構造体としては、前記ポスト20に限らず、矩形断面を有するトラス構造のマストを採用することもできる。
前記旋回体30は、前記ポスト20の上端に旋回自在に配設されている。
前記ジブ40は、前記旋回体30に起伏自在に設けられている。
そして、本実施例における軌道走行式クレーンは、着脱式ウェイト50を備えた点を特徴としている。
前記着脱式ウェイト50は、前記走行体10のレールスパンS方向における一側に装着されるようになっている。より詳しくは、前記着脱式ウェイト50は、図3に示す如く、ウェイト台51と、ウェイト本体52とを備えている。前記ウェイト台51は、保持枠51aと、掛止フック51bと、補強枠51cとを備えている。前記保持枠51aは、上下面が開放された浅い箱状に形成されている。前記掛止フック51bは、前記保持枠51aの背面における両幅端部から突設され、その下面側に掛止溝51dが形成されている。前記補強枠51cは、前記保持枠51aの掛止フック51bが突設される側の下面から垂下されるU字形状の縦枠51eと、前記保持枠51aの掛止フック51bが突設される側とは反対側の下面から斜め下方へ延びて前記縦枠51eの下部に連結される斜材51fとから構成されている。そして、前記走行フレーム11の上梁部11aの両側面には、ピン11cを備えた支持ブラケット11bが張り出され、該支持ブラケット11bのピン11cに前記ウェイト台51の掛止フック51bが引掛けられるようになっている。前記ウェイト本体52は、上面に吊下用ブラケット52aが突設されると共に、両側面上端部からストッパ部52bが張り出され、該ストッパ部52bが前記ウェイト台51の保持枠51aに係合するようになっている。尚、前記ウェイト本体52は、図3に示す例では、四枚に分割され、例えば、一枚の重量が20tで合計80tとなるようにしてある。但し、前記ウェイト本体52の分割数は四枚に限らず、それ以外の枚数を選定したり、或いは分割せずに一枚としたりしても良い。又、前記ウェイト本体52の一枚の重量についても20tに限定されるものではなく、軌道走行式クレーンの規模に応じて適宜変更することができる。
前記走行フレーム11の上梁部11aの両側面には、台座11dを介してウェイト検出器60が取り付けられている。前記ウェイト検出器60は、例えば、ロードセルであり、前記支持ブラケット11bのピン11cに前記ウェイト台51の掛止フック51bが引掛けられ、該ウェイト台51にウェイト本体52が吊り込まれた際に、ウェイト台51の縦枠51eの下部がウェイト検出器60に押し付けられるようになっている。
又、本実施例における軌道走行式クレーンは、図4に示す如く、旋回角度検出器100と、起伏角度検出器200と、荷重検出器300と、制御器400とを備えている。
前記旋回角度検出器100は、前記ジブ40の旋回角度を検出するエンコーダ等の検出器であって、図示していない旋回環を駆動する旋回駆動モータに取り付けられている。尚、前記旋回環のギアに、前記旋回角度検出器100が取り付けられたピニオンを噛合させ、別置きの検出器として前記旋回角度検出器100が取り付けられることもある。
前記起伏角度検出器200は、前記ジブ40の起伏角度を検出するエンコーダ等の検出器であって、図示していない起伏ロープ駆動ウインチの起伏駆動モータに取り付けられている。尚、前記ジブ40の起伏中心となるピンの外周に設けられたギアに、前記起伏角度検出器200が取り付けられたピニオンを噛合させ、別置きの検出器として前記起伏角度検出器200が取り付けられることもある。
前記荷重検出器300は、前記ジブ40によって吊り上げられる吊荷の荷重を検出するロードセル等の検出器であって、ジブ40の先端に設けられた図示していないシーブ或いは該シーブに掛け回される巻上ロープに取り付けられている。
前記制御器400には、図5に示す如く、前記ジブ40の作業半径に対する定格荷重曲線がジブ40の旋回角度に応じて複数設定されている。前記定格荷重曲線は、本実施例の場合、前記ジブ40の旋回角度がレール15に対し直角な方向からレール15に対し平行な方向へ近づくほど、同一荷重に対するジブ40の作業半径が段階的に大きくなるよう設定されていると共に、前記着脱式ウェイト50が装着されている側に対し旋回中心を基準としてその反対側で且つ設定旋回角度範囲における同一荷重に対するジブ40の作業半径が、前記着脱式ウェイト50が装着されている側の作業半径より大きくなるよう設定されている。これは、ホイールベースWがレールスパンSより長く、前記ジブ40の旋回角度がレール15に対し直角な方向からレール15に対し平行な方向へ近づくほど、軌道走行式クレーンが転倒しにくくなり安定度が増すと共に、前記着脱式ウェイト50の装着によりその反対側での作業のバランスが取りやすくなるためである。因みに、図5及び図6に示す例では、前記ジブ40の旋回角度を、反時計回りで、レール15に対し平行な方向が0°、180°となり且つレール15に対し直角な方向が90°、270°となるように設定した場合、190°~350°の旋回作業範囲において、定格荷重の最大値である120tを吊り上げ可能な作業半径は30mに設定されている。前記着脱式ウェイト50が装着されている側に対し旋回中心を基準としてその反対側となる30°~150°の旋回作業範囲において、定格荷重の最大値である120tを吊り上げ可能な作業半径は33mに設定されている。又、150°~165°の旋回作業範囲と、180°~190°の旋回作業範囲と、350°~0°の旋回作業範囲と、15°~30°の旋回作業範囲とにおいて、定格荷重の最大値である120tを吊り上げ可能な作業半径は37mに設定されている。更に又、165°~180°の旋回作業範囲と、0°~15°の旋回作業範囲とにおいて、定格荷重の最大値である120tを吊り上げ可能な作業半径は44mに設定されている。前記定格荷重曲線はそれぞれ、図5に示す如く、作業半径の増加に伴い吊り上げ可能な定格荷重が最大値から漸次減少し、作業半径が65mで定格荷重が20tとなるように設定されている。但し、図5及び図6に示す数値はあくまでも一例であり、作業半径及び定格荷重は、軌道走行式クレーンの大きさに応じて適宜変更し得ることは言うまでもない。そして、前記制御器400は、前記走行フレーム11の上梁部11aの両側面に設けられた何れか一方の前記ウェイト検出器60で検出された信号と、前記旋回角度検出器100で検出されたジブ40の旋回角度とに応じて定格荷重曲線を選定するようになっている。
更に、前記制御器400には、図4に示す如く、旋回制限機構500と、倒伏制限機構600と、地切制限機構700とが接続されている。
尚、前記制御器400は、前記起伏角度検出器200で検出されたジブ40の旋回角度に基づきジブ40の作業半径を求めるようになっている。
前記旋回制限機構500は、前記ウェイト検出器60で検出された信号と、前記旋回角度検出器100で検出されたジブ40の旋回角度とに応じて選定された定格荷重曲線を用い、前記起伏角度検出器200で検出されたジブ40の起伏角度と、前記荷重検出器300で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器400から出力される制御信号により、前記旋回体30の旋回を制限するようになっている。
前記倒伏制限機構600は、前記ウェイト検出器60で検出された信号と、前記旋回角度検出器100で検出されたジブ40の旋回角度とに応じて選定された定格荷重曲線を用い、前記起伏角度検出器200で検出されたジブ40の起伏角度と、前記荷重検出器300で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器400から出力される制御信号により、前記ジブ40の倒伏を制限するようになっている。
前記地切制限機構700は、前記ウェイト検出器60で検出された信号と、前記旋回角度検出器100で検出されたジブ40の旋回角度とに応じて選定された定格荷重曲線を用い、前記起伏角度検出器200で検出されたジブ40の起伏角度と、前記荷重検出器300で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器400から出力される制御信号により、前記吊荷の吊り上げを制限するようになっている。
次に、上記実施例の作用を説明する。
軌道走行式クレーンの運転時には、必要に応じて、走行体10のレールスパンS方向における一側に設けられた支持ブラケット11bのピン11cにウェイト台51の掛止フック51bが引掛けられ、該ウェイト台51にウェイト本体52が吊り込まれることにより、着脱式ウェイト50の装着が行われる。
前記ウェイト台51の縦枠51eの下部がウェイト検出器60に押し付けられ、該ウェイト検出器60の検出値が規定値に達すると、前記着脱式ウェイト50が装着されたことがウェイト検出器60で検出された信号により制御器400によって検出される。これと同時に、旋回角度検出器100によってジブ40の旋回角度が検出され、起伏角度検出器200によってジブ40の起伏角度が検出され、荷重検出器300によってジブ40で吊り上げられる吊荷の荷重が検出され、それぞれの検出値が制御器400に入力される。
前記制御器400において、前記ウェイト検出器60で検出された信号と、前記旋回角度検出器100で検出されたジブ40の旋回角度とに応じて定格荷重曲線が選定される。
前記ジブ40の旋回角度が、図6において、例えば、着脱式ウェイト50が装着されているのとは反対側となる30°~150°の範囲にある場合、図5の破線で示す定格荷重曲線が選定され、定格荷重の最大値である120tを吊り上げ可能な作業半径は33mとなる。そして、図5の破線で示す定格荷重曲線においては、例えば、作業半径が45mのとき、定格荷重はおよそ70tとなる。即ち、70tの吊荷がジブ40によって吊り上げられている状態で、作業半径が45mを超えようとした場合、前記起伏角度検出器200で検出されたジブ40の起伏角度と、前記荷重検出器300で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器400から制御信号が倒伏制限機構600へ出力され、該倒伏制限機構600により前記ジブ40の倒伏が制限される。又、作業半径が45mの位置から、70tを超える吊荷がジブ40によって吊り上げられようとした場合、前記起伏角度検出器200で検出されたジブ40の起伏角度と、前記荷重検出器300で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器400から制御信号が地切制限機構700へ出力され、該地切制限機構700により前記吊荷の吊り上げが制限される。
因みに、前記ジブ40の旋回角度が、図6において、例えば、着脱式ウェイト50が装着されているのと同じ側となる190°~350°の範囲にある場合、図5の実線で示す定格荷重曲線が選定され、定格荷重の最大値である120tを吊り上げ可能な作業半径は30mとなる。そして、図5の実線で示す定格荷重曲線においては、例えば、作業半径が45mのとき、定格荷重はおよそ60tとなる。即ち、60tの吊荷がジブ40によって吊り上げられている状態で、作業半径が45mを超えようとした場合、前記起伏角度検出器200で検出されたジブ40の起伏角度と、前記荷重検出器300で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器400から制御信号が倒伏制限機構600へ出力され、該倒伏制限機構600により前記ジブ40の倒伏が制限される。又、作業半径が45mの位置から、60tを超える吊荷がジブ40によって吊り上げられようとした場合、前記起伏角度検出器200で検出されたジブ40の起伏角度と、前記荷重検出器300で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器400から制御信号が地切制限機構700へ出力され、該地切制限機構700により前記吊荷の吊り上げが制限される。
又、前記ジブ40の旋回角度が、図6において、例えば、150°~165°の範囲、180°~190°の範囲、350°~0°の範囲、或いは15°~30°の範囲にある場合、図5の一点鎖線で示す定格荷重曲線が選定され、定格荷重の最大値である120tを吊り上げ可能な作業半径は37mとなる。そして、図5の一点鎖線で示す定格荷重曲線においては、例えば、作業半径が45mのとき、定格荷重はおよそ80tとなる。即ち、80tの吊荷がジブ40によって吊り上げられている状態で、作業半径が45mを超えようとした場合、前記起伏角度検出器200で検出されたジブ40の起伏角度と、前記荷重検出器300で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器400から制御信号が倒伏制限機構600へ出力され、該倒伏制限機構600により前記ジブ40の倒伏が制限される。又、作業半径が45mの位置から、80tを超える吊荷がジブ40によって吊り上げられようとした場合、前記起伏角度検出器200で検出されたジブ40の起伏角度と、前記荷重検出器300で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器400から制御信号が地切制限機構700へ出力され、該地切制限機構700により前記吊荷の吊り上げが制限される。
更に又、前記ジブ40の旋回角度が、図6において、例えば、165°~180°の範囲、或いは0°~15°の範囲にある場合、図5の二点鎖線で示す定格荷重曲線が選定され、定格荷重の最大値である120tを吊り上げ可能な作業半径は44mとなる。そして、図5の二点鎖線で示す定格荷重曲線においては、例えば、作業半径が45mのとき、定格荷重はおよそ110tとなる。即ち、110tの吊荷がジブ40によって吊り上げられている状態で、作業半径が45mを超えようとした場合、前記起伏角度検出器200で検出されたジブ40の起伏角度と、前記荷重検出器300で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器400から制御信号が倒伏制限機構600へ出力され、該倒伏制限機構600により前記ジブ40の倒伏が制限される。又、作業半径が45mの位置から、110tを超える吊荷がジブ40によって吊り上げられようとした場合、前記起伏角度検出器200で検出されたジブ40の起伏角度と、前記荷重検出器300で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器400から制御信号が地切制限機構700へ出力され、該地切制限機構700により前記吊荷の吊り上げが制限される。
一方、前記ジブ40の旋回角度が、図6において、例えば、165°~180°の範囲、或いは0°~15°の範囲にあって、図5の二点鎖線で示す定格荷重曲線が選定されているとき、作業半径が45mで、110tの吊荷がジブ40によって吊り上げられているとする。この状態から、前記ジブ40の旋回角度が、図6において、例えば、165°~180°の範囲、或いは0°~15°の範囲を逸脱しようとした場合、前記起伏角度検出器200で検出されたジブ40の起伏角度と、前記荷重検出器300で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器400から制御信号が旋回制限機構500へ出力され、該旋回制限機構500により前記ジブ40の旋回が制限される。
又、前記ジブ40の旋回角度が、図6において、例えば、150°~165°の範囲、180°~190°の範囲、350°~0°の範囲、或いは15°~30°の範囲にあって、図5の一点鎖線で示す定格荷重曲線が選定されているとき、作業半径が45mで、80tの吊荷がジブ40によって吊り上げられているとする。この状態から、前記ジブ40の旋回角度が、図6において、例えば、30°~150°の範囲、或いは190°~350°の範囲に移行しようとした場合、前記起伏角度検出器200で検出されたジブ40の起伏角度と、前記荷重検出器300で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器400から制御信号が旋回制限機構500へ出力され、該旋回制限機構500により前記ジブ40の旋回が制限される。
これにより、本実施例の場合、従来の軌道走行式クレーンのようにレールスパンSを基準として定格荷重が設定されるものとは異なり、レールスパンSより長いホイールベースWの方向即ち走行方向寄りにジブ40が向いている状況においては、より重い吊荷を吊り上げ可能となる。
更に、本実施例の場合、カウンタウェイトを大容量に見合った重いものと交換するのとは異なり、必要時にのみ着脱式ウェイト50を走行体10に装着することにより、岸壁の基礎への負担を軽減することが可能となる。
又、本実施例の場合、走行体10は地上付近に配置されているため、着脱式ウェイト50を容易且つ迅速に着脱することができ、作業効率向上にも役立つ。
こうして、作業時における吊り上げ能力を最大限に引き出しつつ一時的に吊り上げ能力を向上させることができ、且つ基礎への負担を軽減し得る。
そして、本実施例の場合、前記ジブ40の旋回角度を検出する旋回角度検出器100と前記ジブ40の起伏角度を検出する起伏角度検出器200と、前記ジブ40によって吊り上げられる吊荷の荷重を検出する荷重検出器300と、前記ジブ40の作業半径に対する定格荷重曲線がジブ40の旋回角度に応じて複数設定された制御器400とを備え、前記定格荷重曲線は、前記ジブ40の旋回角度がレール15に対し直角な方向からレール15に対し平行な方向へ近づくほど、同一荷重に対するジブ40の作業半径が段階的に大きくなるよう設定されていると共に、前記着脱式ウェイト50が装着されている側に対し旋回中心を基準としてその反対側で且つ設定旋回角度範囲における同一荷重に対するジブ40の作業半径が、前記着脱式ウェイト50が装着されている側の作業半径より大きくなるよう設定されている。このように構成すると、設定された定格荷重曲線を状況に応じて選定し作業を安定して行うことができる。
又、本実施例の場合、前記着脱式ウェイト50が装着されたことを検出して前記制御器400へ信号を出力するウェイト検出器60を備え、前記制御器400は、前記ウェイト検出器60で検出された信号と、前記旋回角度検出器100で検出されたジブ40の旋回角度とに応じて定格荷重曲線を選定するようになっている。このように構成すると、定格荷重曲線の選定をより的確に行うことができる。
しかも、本実施例の場合、前記ウェイト検出器60で検出された信号と、前記旋回角度検出器100で検出されたジブ40の旋回角度とに応じて選定された定格荷重曲線を用い、前記起伏角度検出器200で検出されたジブ40の起伏角度と、前記荷重検出器300で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器400から出力される制御信号により、前記旋回体30の旋回を制限する旋回制限機構500を備えている。このように構成すると、万一、定格荷重を超える方向へジブ40が旋回しようとしても、その動きが制限されるため、軌道走行式クレーンの作業時における安定度を高める上で有効となる。
又、本実施例の場合、前記ウェイト検出器60で検出された信号と、前記旋回角度検出器100で検出されたジブ40の旋回角度とに応じて選定された定格荷重曲線を用い、前記起伏角度検出器200で検出されたジブ40の起伏角度と、前記荷重検出器300で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器400から出力される制御信号により、前記ジブ40の倒伏を制限する倒伏制限機構600を備えている。このように構成すると、万一、作業半径が大きくなって定格荷重を超えてしまうほどジブ40が倒伏しようとしても、その動きが制限されるため、軌道走行式クレーンの作業時における安定度を高める上で有効となる。
更に又、本実施例の場合、前記ウェイト検出器60で検出された信号と、前記旋回角度検出器100で検出されたジブ40の旋回角度とに応じて選定された定格荷重曲線を用い、前記起伏角度検出器200で検出されたジブ40の起伏角度と、前記荷重検出器300で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器400から出力される制御信号により、前記吊荷の吊り上げを制限する地切制限機構700を備えている。このように構成すると、万一、定格荷重を超えてしまう吊荷を吊り上げようとしても、その動きが制限されるため、軌道走行式クレーンの作業時における安定度を高める上で有効となる。
尚、本発明の軌道走行式クレーンは、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
10 走行体
11 走行フレーム
11a 上梁部
11b 支持ブラケット
11c ピン
11d 台座
12 ロッカーピン
13 イコライザビーム
14 走行車輪
15 レール
20 ポスト(柱状構造体)
30 旋回体
40 ジブ
50 着脱式ウェイト
51 ウェイト台
51a 保持枠
51b 掛止フック
51c 補強枠
51d 掛止溝
51e 縦枠
51f 斜材
52 ウェイト本体
52a 吊下用ブラケット
52b ストッパ部
60 ウェイト検出器
100 旋回角度検出器
200 起伏角度検出器
300 荷重検出器
400 制御器
500 旋回制限機構
600 倒伏制限機構
700 地切制限機構
S レールスパン
W ホイールベース

Claims (5)

  1. レールに沿って走行自在で且つホイールベースがレールスパンより長い走行体と、
    該走行体から立設された柱状構造体と、
    該柱状構造体の上端に旋回自在に配設された旋回体と、
    該旋回体に起伏自在に設けられたジブと、
    前記走行体のレールスパン方向における一側に装着される着脱式ウェイトと
    を備えた軌道走行式クレーンであって、
    前記ジブの旋回角度を検出する旋回角度検出器と、
    前記ジブの起伏角度を検出する起伏角度検出器と、
    前記ジブによって吊り上げられる吊荷の荷重を検出する荷重検出器と、
    前記ジブの作業半径に対する定格荷重曲線がジブの旋回角度に応じて複数設定された制御器と
    を備え、
    前記定格荷重曲線は、前記ジブの旋回角度がレールに対し直角な方向からレールに対し平行な方向へ近づくほど、同一荷重に対するジブの作業半径が段階的に大きくなるよう設定されていると共に、前記着脱式ウェイトが装着されている側に対し旋回中心を基準としてその反対側で且つ設定旋回角度範囲における同一荷重に対するジブの作業半径が、前記着脱式ウェイトが装着されている側の作業半径より大きくなるよう設定されている軌道走行式クレーン。
  2. 前記着脱式ウェイトが装着されたことを検出して前記制御器へ信号を出力するウェイト検出器を備え、
    前記制御器は、前記ウェイト検出器で検出された信号と、前記旋回角度検出器で検出されたジブの旋回角度とに応じて定格荷重曲線を選定する請求項記載の軌道走行式クレーン。
  3. 前記ウェイト検出器で検出された信号と、前記旋回角度検出器で検出されたジブの旋回角度とに応じて選定された定格荷重曲線を用い、前記起伏角度検出器で検出されたジブの起伏角度と、前記荷重検出器で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器から出力される制御信号により、前記旋回体の旋回を制限する旋回制限機構を備えた請求項記載の軌道走行式クレーン。
  4. 前記ウェイト検出器で検出された信号と、前記旋回角度検出器で検出されたジブの旋回角度とに応じて選定された定格荷重曲線を用い、前記起伏角度検出器で検出されたジブの起伏角度と、前記荷重検出器で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器から出力される制御信号により、前記ジブの倒伏を制限する倒伏制限機構を備えた請求項2又は3記載の軌道走行式クレーン。
  5. 前記ウェイト検出器で検出された信号と、前記旋回角度検出器で検出されたジブの旋回角度とに応じて選定された定格荷重曲線を用い、前記起伏角度検出器で検出されたジブの起伏角度と、前記荷重検出器で検出された吊荷の荷重とに基づいて前記制御器から出力される制御信号により、前記吊荷の吊り上げを制限する地切制限機構を備えた請求項2~4の何れか一項に記載の軌道走行式クレーン。
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