JP7233225B2 - ウェーハの割段方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ウェーハの割段方法に関する。
半導体デバイスの3次元実装パッケージは、複数のIC(Integrated Circuit)チップを垂直に積み重ね、1つのパッケージの収める占有面積を小さくしている。従来の3次元実装パッケージは、重ねたICチップの端に沿ってワイヤボンディングにより互いの信号接続を確保している。この方法では、ワイヤボンディングによる結線空間のためにパッケージをわずかながらも大きくしなければならない。
これに対し、TSV(Through-Silicon Via)を使用した3次元実装パッケージ(例えば、特許文献1参照)は、従来のワイヤボンディングによる結線に代わり、シリコン製のウェーハ又はダイといったICチップを厚み方向に貫くビアが、ウェーハやICチップ等を相互に垂直方向に接続する。これにより、TSVを使用した3次元実装パッケージは、ワイヤボンディングのための結線空間が不要になり、3次元実装パッケージの面積や厚みを縮小することができる。さらに、数μm以上でかつ200μm以下程度のピッチ程度の間隔で接続部を配列できるため数千本単位の接続が可能になる。また、TSVを使用した3次元実装パッケージは、ICチップ同士の接続距離が非常に短くなるためにノイズを受けにくいという利点もあり、回路の高速動作、簡略化および低消費電力化が可能になるという効果がある。
特開2011-258687号公報
しかしながら、特許文献1に示されたTSVを使用した3次元実装パッケージは、エッチングによってビアを作成するが、用途によって、積層されたウェーハの内表面側のウェーハを貫いて途中で止まる、所謂止まり穴状態に形成される事がある。止まり穴状態のビアは、特に、所望の深さに形成されているか確認したいという要望がある。
そこで通常、ビアに沿ってウェーハを切削ブレードで切削して断面を観察するが、積層されたウェーハの間にある回路層が金属を含むため切削ブレードの目詰まりを誘発させやすく、ウェーハの断面、特に表面のビア開口付近はチッピングなどにより平滑面を得にくい。平滑な面が得られれば、光学顕微鏡でビアの深さや太さ、形状を正確に測定できずに、電子顕微鏡を用いて3次元的なデータを取らなければ確認出来ないという手間があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、止まり穴の断面形状を容易に把握することを可能とするウェーハの割段方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のウェーハの割段方法は、TSV電極用の底部を有する止まり穴が表面に開口して形成されたウェーハを割段し、該止まり穴を含む該ウェーハの断面を得るウェーハの割段方法であって、該止まり穴を含む断面で該ウェーハを割段する位置である仮想線を設定する仮想線設定ステップと、該ウェーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を該ウェーハの内部に位置付け、該仮想線に沿って該レーザー光線を該ウェーハに照射し、該ウェーハの内部に該仮想線に沿った改質層を形成する改質層形成ステップと、該ウェーハに対して外力を付与し、該改質層を破断基点にして該ウェーハを該仮想線に沿って割段する割段ステップと、を備え、該改質層形成ステップでは、該止まり穴形成時に設定された該止まり穴の深さの範囲に、該改質層を形成する止まり穴側改質層形成ステップと、該ウェーハの裏面側の該止まり穴が形成されていない範囲に、該改質層を形成する裏面側改質層形成ステップと、を備え、止まり穴側改質層と裏面側改質層を含む面で該ウェーハが割段されるとともに、該ウェーハは、第1のウェーハと、厚さが15μm以下の第2のウェーハとが間に回路層を挟んで積層された積層ウェーハであり、該第1のウェーハ側に開口した該止まり穴の深さは該回路層を貫通する深さに形成され、該止まり穴側改質層形成ステップでは、該レーザー光線の該集光点を該回路層に位置付けて照射し該回路層から伸展するクラックによって改質層を形成することを特徴とする。
本願発明のウェーハの割段方法は、止まり穴の断面形状を容易に把握することを可能とすることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係るウェーハの割段方法の割段対象のウェーハの一例を示す斜視図である。 図2は、図1中のII-II線に沿う断面図である。 図3は、図1中のIII部を拡大して示す斜視図である。 図4は、図1に示すウェーハの第1のウェーハと第2のウェーハとを回路層同士を対向させた状態を示す斜視図である。 図5は、図4に示された第1のウェーハと第2のウェーハとが接合された状態の断面図である。 図6は、図5に示された第2のウェーハが薄化された状態の断面図である。 図7は、実施形態1に係るウェーハの割段方法の流れを示すフローチャートである。 図8は、図7に示されたウェーハの割段方法の仮想線設定ステップにおいて設定される仮想線を示す斜視図である。 図9は、図7に示されたウェーハの割段方法の止まり穴側改質層形成ステップを一部模式的な断面で示す側面図である。 図10は、図7に示されたウェーハの割段方法の止まり穴側改質層形成ステップ中のウェーハの要部を拡大して示す断面図である。 図11は、図7に示されたウェーハの割段方法の裏面側改質層形成ステップを一部模式的な断面で示す側面図である。 図12は、図7に示されたウェーハの割段方法の裏面側改質層形成ステップ中のウェーハの要部を拡大して示す断面図である。 図13は、図7に示されたウェーハの割段方法の割段ステップにおいて、ウェーハを割段装置に保持した状態を模式的に示す断面図である。 図14は、図7に示されたウェーハの割段方法の割段ステップにおいて割段されたウェーハの断面の一部を拡大して示す図である。 図15は、実施形態1の変形例に係るウェーハの割段方法の止まり穴側改質層形成ステップ中のウェーハの要部を拡大して示す断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係るウェーハの割段方法を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係るウェーハの割段方法の割段対象のウェーハの一例を示す斜視図である。図2は、図1中のII-II線に沿う断面図である。図3は、図1中のIII部を拡大して示す斜視図である。図4は、図1に示すウェーハの第1のウェーハと第2のウェーハとを回路層同士を対向させた状態を示す斜視図である。図5は、図4に示された第1のウェーハと第2のウェーハとが接合された状態の断面図である。図6は、図5に示された第2のウェーハが薄化された状態の断面図である。図7は、実施形態1に係るウェーハの割段方法の流れを示すフローチャートである。
実施形態1に係るウェーハの割段方法は、図1及び図2に示すウェーハ1を割段する方法である。実施形態1では、割段対象のウェーハ1は、第1のウェーハ2-1と、厚さ14が0μmを超えかつ15μm以下の第2のウェーハ2-2とを備えている。本明細書は、第1のウェーハ2-1と第2のウェーハ2-2とは、厚さ以外の構成が同等であるので、以下、第1のウェーハ2-1を代表して説明し、第2のウェーハ2-2の第1のウェーハ2-1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。第1のウェーハ2-1は、シリコン、サファイア、又はガリウムヒ素などを基板3とする円板状の半導体ウェーハや光デバイスウェーハである。
第1のウェーハ2-1は、図1に示すように、交差する複数の分割予定ライン6で区画された表面の各領域それぞれにデバイス5が形成されている。デバイス5は、例えば、IC(Integrated Circuit)、又はLSI(Large Scale Integration)等の集積回路等である。
また、第1のウェーハ2-1は、図1及び図2に示すように、基板3の表面に回路層4が形成されている。回路層4は、SiOF、BSG(SiOB)等の無機物系の膜やポリイミド系、パリレン系等のポリマー膜である有機物系の膜からなる低誘電率絶縁体被膜(以下、Low-k膜と呼ぶ)と、導電性の金属により構成された導電体膜とを備えている。Low-k膜は、導電体膜と積層されて、デバイス5を形成する。導電体膜は、デバイス5の回路を構成する。デバイス5は、互いに積層されたLow-k膜と、Low-k膜間に積層された導電体膜とにより構成される。なお、分割予定ライン6上では、回路層4は、Low-k膜により構成され、TEG(Test Element Group)を除いて導電体膜を備えていない。
ウェーハ1は、第1のウェーハ2-1と第2のウェーハ2-2とが回路層4同士が接合されて、第1のウェーハ2-1と第2のウェーハ2-2とが間に回路層4,4を挟んで積層された積層ウェーハである。実施形態1では、第1のウェーハ2-1と第2のウェーハ2-2とは、デバイス5の表面に露出した図示しない電極同士が導電性の金属により構成されたマイクロバンプにより接合されている。
本明細書は、以下、第2のウェーハ2-2の基板3の裏面をウェーハ1の表面12と記し、第1のウェーハ2-1の基板3の裏面をウェーハ1の裏面13と記す。また、実施形態1において、第2のウェーハ2-2の基板3の厚さ14(図2に示す)は、第1のウェーハ2-1の厚さよりもはるかに薄い。
また、ウェーハ1は、図2及び図3に示すように、止まり穴10が表面12に開口して形成されている。止まり穴10は、表面12に開口し、第2のウェーハ2-2の基板3、第2のウェーハ2-2の回路層4を貫通して、第1のウェーハ2-1側に開口している。また、止まり穴10は、第1のウェーハ2-1の回路層4を貫通し、第1のウェーハ2-1の基板3内に底部11を有している。このように、止まり穴10の表面12から底部11までの深さ15は、回路層4,4を貫通する深さ15に形成されている。
また、止まり穴10は、各ウェーハ1の回路層4のうちデバイス5を構成する部分を貫通しており、TSV(Through-Silicon Via)電極用の穴である。即ち、止まり穴10は、銅、タングステン、アルミニウム、ニッケル、金、銀、錫又は鉛等の導電性の金属が内側に充填されて、TSV電極を構成する。実施形態1では、止まり穴10は、各デバイス5に複数設けられ、各デバイス5に複数設けられ止まり穴10は、分割予定ライン6と平行な方向に沿って配置されている。なお、実施形態1では、互いに隣り合うデバイス5同士も止まり穴10が、分割予定ライン6と平行な方向に沿って配置されている。
前述した構成のウェーハ1は、第2のウェーハ2-2が薄化される前に、図4に示すように、ウェーハ2-1,2-2の回路層4同士が対向された後、図5に示すように、ウェーハ2-1,2-2の回路層4,4同士が接合される。なお、第2のウェーハ2-2が薄化される前では、ウェーハ2-1,2-2の厚さは、15μmよりも遥かに厚い。ウェーハ1は、ウェーハ2-1,2-2が接合された後、第2のウェーハ2-2の基板3の裏面側に研削加工が施されて、図6に示すように、第2のウェーハ2-2の基板3が厚さ14まで薄化される。その後、ウェーハ1は、エッチング等が施されて、図2に示すように、止まり穴10が形成される。
実施形態1に係るウェーハの割段方法は、ウェーハ1を複数の止まり穴10に沿って割段して、止まり穴10を含むウェーハ1の断面を得る、即ち、止まり穴10の断面を露出させる方法である。実施形態1に係るウェーハの割段方法は、図7に示すように、仮想線設定ステップST1と、改質層形成ステップST2と、割段ステップST3とを備え、改質層形成ステップST2は、止まり穴側改質層形成ステップST21と、裏面側改質層形成ステップST22とを備える。
実施形態1では、オペレータが、加工内容情報を図9に示すレーザー加工装置20の制御ユニットに登録し、加工前のウェーハ1をレーザー加工装置20の図9に示すチャックテーブル21に載置する。実施形態1では、オペレータが第1のウェーハ2-1の基板3の裏面、即ちウェーハ1の裏面13をチャックテーブル21の保持面22に載置する。その後、レーザー加工装置20は、オペレータからの加工動作の開始指示を受け付けると、ウェーハ1をチャックテーブル21の保持面22に吸引保持して、実施形態1に係るウェーハの割段方法の仮想線設定ステップST1及び止まり穴側改質層形成ステップST21を順に実施する。
(仮想線設定ステップ)
図8は、図7に示されたウェーハの割段方法の仮想線設定ステップにおいて設定される仮想線を示す斜視図である。仮想線設定ステップST1は、止まり穴10を含む断面でウェーハ1を割段する位置である仮想線100を設定するステップである。
仮想線設定ステップST1では、レーザー加工装置20がチャックテーブル21に保持されたウェーハ1の表面12を図示しない撮像ユニットで撮像する。仮想線設定ステップST1では、レーザー加工装置20の制御ユニットが、撮像ユニットが撮像して得た画像から止まり穴10を検出して、止まり穴10の中心の位置を検出する。なお、実施形態1では、止まり穴10の中心の位置は、チャックテーブル21に保持されたウェーハ1の予め定められた基準位置からの互いに直交するX軸方向及びY軸方向の距離で定められる。
仮想線設定ステップST1では、レーザー加工装置20の制御ユニットが図8に示すように、互いに隣り合う止まり穴10の中心の同士を結ぶ線分(図8中に点線で示す)を仮想線100として設定し、仮想線100の位置を一旦記憶して、改質層形成ステップST2の止まり穴側改質層形成ステップST21に進む。なお、図8に示す仮想線100は、直線であるが、本発明では、仮想線100は、直線に限定されない。
(止まり穴側改質層形成ステップ)
図9は、図7に示されたウェーハの割段方法の止まり穴側改質層形成ステップを一部模式的な断面で示す側面図である。図10は、図7に示されたウェーハの割段方法の止まり穴側改質層形成ステップ中のウェーハの要部を拡大して示す断面図である。
改質層形成ステップST2は、ウェーハ1に対して透過性を有する波長のレーザー光線24の集光点24-1をウェーハ1の内部に位置付け、仮想線100に沿ってレーザー光線24をウェーハ1に照射し、ウェーハ1の内部に仮想線100に沿った改質層200を形成するステップである。止まり穴側改質層形成ステップST21は、止まり穴10形成時に設定された止まり穴10の深さ15の範囲に、改質層200(以下、止まり穴側改質層202と記す)を形成するステップである。止まり穴10の深さ15の範囲は、ウェーハ1の表面12から止まり穴10の底部11との間である。
なお、改質層200とは、密度、屈折率、機械的強度やその他の物理的特性が周囲のそれとは異なる状態になった領域のことを意味し、溶融処理領域、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域、及びこれらの領域が混在した領域等を例示できる。実施形態1では、改質層200の機械的な強度は、周囲の機械的な強度よりも低い。
実施形態1において、止まり穴側改質層形成ステップST21では、レーザー加工装置20がウェーハ1とレーザー光線照射ユニット23とを仮想線100に沿って例えば、図9中の点線で示す位置から実線で示す位置まで相対的に移動させながら、図10に示すようにレーザー光線照射ユニット23からウェーハ1に対して透過性を有する波長のレーザー光線24の集光点24-1を回路層4,4に位置付けて照射する。実施形態1では、止まり穴側改質層形成ステップST21では、レーザー加工装置20がチャックテーブル21を図9中の矢印X1方向に移動させながらレーザー光線照射ユニット23からレーザー光線24をウェーハ1に照射する。
すると、レーザー光線24により回路層4,4が加熱されて、回路層4の熱によって第1のウェーハ2-1と第2のウェーハ2-2とのうち薄い第2のウェーハ2-2の基板3を改質して、回路層4,4から第2のウェーハ2-2の基板に向かってクラックが伸展する。クラックによって、止まり穴側改質層202が第2のウェーハ2-2の内部に仮想線100に沿って形成される。このように、止まり穴側改質層形成ステップST21では、レーザー加工装置20が仮想線100に沿って第2のウェーハ2-2の基板3の内部に止まり穴側改質層202を形成する。なお、実施形態1では、止まり穴側改質層202は、第2のウェーハ2-2の厚さ方向の全体に亘って形成される。レーザー加工装置20は、全ての仮想線100に沿ってレーザー光線24を照射すると、止まり穴側改質層形成ステップST21を終了して、チャックテーブル21の吸引保持を解除する。
実施形態1では、オペレータが、ウェーハ1を裏返した後、ウェーハ1をレーザー加工装置20のチャックテーブル21に載置する。実施形態1では、オペレータが第2のウェーハ2-2の基板3の裏面、即ちウェーハ1の表面12をチャックテーブル21の保持面22に載置する。その後、レーザー加工装置は、オペレータからの加工動作の開始指示を受け付けると、ウェーハ1をチャックテーブル21の保持面22に吸引保持して、裏面側改質層形成ステップST22を実施する。
(裏面側改質層形成ステップ)
図11は、図7に示されたウェーハの割段方法の裏面側改質層形成ステップを一部模式的な断面で示す側面図である。図12は、図7に示されたウェーハの割段方法の裏面側改質層形成ステップ中のウェーハの要部を拡大して示す断面図である。裏面側改質層形成ステップST22は、ウェーハ1の裏面13側の止まり穴10が形成されていない範囲に、改質層200(以下、裏面側改質層201と記す)を形成するステップである。ウェーハ1の裏面13側の止まり穴10が形成されていない範囲は、止まり穴10の底部11と裏面13との間である。
実施形態1において、裏面側改質層形成ステップST22では、レーザー加工装置20がウェーハ1とレーザー光線照射ユニット23とを仮想線100に沿って例えば、図11中の点線で示す位置から実線で示す位置まで相対的に移動させながら、図12に示すようにレーザー光線照射ユニット23からレーザー光線24の集光点24-1を第1のウェーハ2-1の基板3の止まり穴10の底部11と裏面13との間に位置付けて照射する。実施形態1では、裏面側改質層形成ステップST22では、レーザー加工装置20がチャックテーブル21を図11中の矢印X2方向に移動させながらレーザー光線照射ユニット23からレーザー光線24をウェーハ1に照射する。
裏面側改質層形成ステップST22では、レーザー加工装置20が仮想線100に沿って第1のウェーハ2-1の基板3の内部でかつ裏面13と底部11との間に裏面側改質層201を形成する。レーザー加工装置20は、全ての仮想線100に沿ってレーザー光線24を照射すると、裏面側改質層形成ステップST22を終了して、チャックテーブル21の吸引保持を解除する。ウェーハの割段方法は、割段ステップST3に進む。
(割段ステップ)
図13は、図7に示されたウェーハの割段方法の割段ステップにおいて、ウェーハを割段装置に保持した状態を模式的に示す断面図である。図14は、図7に示されたウェーハの割段方法の割段ステップにおいて割段されたウェーハの断面の一部を拡大して示す図である。割段ステップST3は、ウェーハ1に対して外力を付与し、改質層201,202を破断基点にしてウェーハ1を仮想線100に沿って割段するステップである。
実施形態1において、割段ステップST3では、図13に示すように、ウェーハ1の裏面13にウェーハ1よりも大径な粘着テープ300を貼着し、粘着テープ300の外周縁に環状フレーム301を貼着して、ウェーハ1を環状フレーム301で支持する。実施形態1において、割段ステップST3では、表面12側を上方に向けた状態で、割段装置30が、クランプ部31で環状フレーム301を挟み込んで、ウェーハ1を固定する。このとき、図13に示すように、割段装置30は、円筒状の拡張ドラム32を粘着テープ300のウェーハ1と環状フレーム301との間の領域に当接させておく。拡張ドラム32は、環状フレーム301の内径より小さくウェーハ1の外径より大きい内径および外径を有し、クランプ部31により固定される環状フレーム301と同軸となる位置に配置される。
実施形態1において、割段ステップST3では、割段装置30がクランプ部31を下降させる。すると、粘着テープ300が拡張ドラム32に当接しているために、粘着テープ300が面方向に拡張される。割段ステップST3では、拡張の結果、粘着テープ300は、放射状の引張力が作用する。このようにウェーハ1の裏面13側に貼着された粘着テープ300に放射状に引張力が作用すると、ウェーハ1が、改質層形成ステップST2において、仮想線100に沿った改質層201,202が形成されているために、改質層201,202を破断起点にしてウェーハ2-1,2-2が割段される。こうして、割段ステップST3では、ウェーハ1は、図14に示すように、止まり穴側改質層202と裏面側改質層201とを含む面で割段される。
なお、実施形態1では、割段ステップST3において、クランプ部31を下降させて粘着テープ300を拡張したが、本発明は、これに限定されることなく、拡張ドラム32を上昇させても良く、要するに、拡張ドラム32をクランプ部31に対して相対的に上昇させ、クランプ部31を拡張ドラム32に対して相対的に下降させれば良い。また、本発明では、ウェーハの割段方法は、割段ステップST3において、オペレータが手作業でウェーハ1を仮想線100に沿って割段しても良く、治具等を用いて仮想線100に沿ってウェーハ1を押し割っても良い。ウェーハの割段方法は、仮想線100に沿ってウェーハ1を割段すると、終了する。
実施形態1に係るウェーハの割段方法は、止まり穴10の深さ15の範囲内と止まり穴10が形成されていない範囲それぞれに、仮想線100に沿って改質層201,202を形成する。このために、ウェーハの割段方法は、割段ステップST3において、安定してウェーハ1を仮想線100に沿って割段でき、割段後の断面を平滑面としながらも止まり穴10の断面を得る事ができる。その結果、ウェーハの割段方法は、TSV電極用の止まり穴10の断面を光学顕微鏡で確認することができ、止まり穴10の断面形状を容易に把握することを可能とすることができるという効果を奏する。
また、一般に、止まり穴10の開口した表面側の第2のウェーハ2-2の厚さ14が30μm以下と薄い場合、レーザー光線24を第2のウェーハ2-2の基板3内に集光点24-1を設定しても充分に集光できず、通常の改質層200を得ることが難しい。しかしながら、実施形態1に係るウェーハの割段方法は、止まり穴側改質層形成ステップST21において、レーザー光線24の集光点24-1を第2のウェーハ2-2の基板3よりも下の回路層4,4に位置付けるので、回路層4,4に集光されたレーザー光線24によって発熱の影響により第2のウェーハ2-2の基板3に止まり穴側改質層202を形成することができる。その結果、ウェーハの割段方法は、30μmよりも薄い第2のウェーハ2-2を備えるウェーハ1も平滑に割段することが出来る。
なお、実施形態1では、止まり穴側改質層形成ステップST21では、レーザー光線24の集光点24-1を回路層4,4に設定したが、本発明では、集光点24-1の位置がこれに限定されることなく、図15に示すように、集光点24-1が第1のウェーハ2-1の基板3の内部に設定されても良い。図15は、実施形態1の変形例に係るウェーハの割段方法の止まり穴側改質層形成ステップ中のウェーハの要部を拡大して示す断面図である。
なお、集光点24-1が第1のウェーハ2-1の基板3の内部設定される場合には、集光点24-1を回路層4,4と止まり穴10の底部11との間に位置付ける。なお、図15に示された場合、レーザー光線24により回路層4,4が加熱されて、回路層4の熱によって第1のウェーハ2-1と第2のウェーハ2-2とのうち薄い第2のウェーハ2-2の基板3を改質して、回路層4,4から第2のウェーハ2-2の基板に向かってクラックが伸展する。クラックによって、止まり穴側改質層202が第2のウェーハ2-2の基板3の内部に仮想線100に沿って形成される。このように、本発明は、止まり穴側改質層形成ステップST21では、レーザー光線24の集光点24-1を回路層4,4、又は、回路層4,4と止まり穴10の底部11との間の第1のウェーハ2-1の基板3に設定する。
次に、本発明の発明者らは、実施形態1に係るウェーハの割段方法の効果を確認した。結果を以下の表1に示す。効果の確認にあたっては、発明者らは、仮想線設定ステップST1と、止まり穴側改質層形成ステップST21とを順に実施して、比較例1、比較例2、比較例3、比較例4、比較例5、本発明品1、本発明品2、本発明品3、及び本発明品4の止まり穴側改質層202の形成状況を確認した。
Figure 0007233225000001
比較例1は、第2のウェーハ2-2の基板3の厚さ14が30μmでかつ回路層4,4が無いウェーハ1に集光点24-1を表面12から20μm以上でかつ30μm以下の範囲に設定して仮想線100に沿ってレーザー光線24をウェーハ1に照射した。比較例2は、第2のウェーハ2-2の基板3の厚さ14が20μmでかつ回路層4,4が無いウェーハ1に集光点24-1を表面12から15μm以上でかつ20μm以下の範囲に設定して仮想線100に沿ってレーザー光線24をウェーハ1に照射した。比較例3は、第2のウェーハ2-2の基板3の厚さ14が15μmでかつ回路層4,4が有るウェーハ1に集光点24-1を表面12から10μm以上でかつ15μm以下の範囲に設定して仮想線100に沿ってレーザー光線24をウェーハ1に照射した。比較例4は、第2のウェーハ2-2の基板3の厚さ14が10μmでかつ回路層4,4が有るウェーハ1に集光点24-1を表面12から10μmとなる位置に設定して仮想線100に沿ってレーザー光線24をウェーハ1に照射した。比較例5は、第2のウェーハ2-2の基板3の厚さ14が5μmでかつ回路層4,4が有るウェーハ1に集光点24-1を表面12から5μmとなる位置に設定して仮想線100に沿ってレーザー光線24をウェーハ1に照射した。
本発明品1は、第2のウェーハ2-2の基板3の厚さ14が15μmでかつ回路層4,4が有るウェーハ1に集光点24-1を表面12から15μmとなる位置に設定して仮想線100に沿ってレーザー光線24をウェーハ1に照射した。本発明品2は、第2のウェーハ2-2の基板3の厚さ14が15μmでかつ回路層4,4が有るウェーハ1に集光点24-1を表面12から20μm以上でかつ30μm以下の範囲に設定して仮想線100に沿ってレーザー光線24をウェーハ1に照射した。本発明品3は、第2のウェーハ2-2の基板3の厚さ14が10μmでかつ回路層4,4が有るウェーハ1に集光点24-1を表面12から20μm以上でかつ30μm以下の範囲に設定して仮想線100に沿ってレーザー光線24をウェーハ1に照射した。本発明品4は、第2のウェーハ2-2の基板3の厚さ14が5μmでかつ回路層4,4が有るウェーハ1に集光点24-1を表面12から20μm以上でかつ30μm以下の範囲に設定して仮想線100に沿ってレーザー光線24をウェーハ1に照射した。
表1によれば、比較例1及び比較例2は、第2のウェーハ2-2の基板3内に止まり穴側改質層202を良好に形成することができた。このために、表1によれば、第2のウェーハ2-2の基板3の厚さ14が20μm以上であると、集光点24-1を第2のウェーハ2-2の基板3の内部に設定しても第2のウェーハ2-2の基板3内に止まり穴側改質層202を形成できることが明らかとなった。
表1によれは、比較例3は、第2のウェーハ2-2の基板3内に僅かに止まり穴側改質層202が形成されている箇所が存在し、比較例4及び比較例5は、第2のウェーハ2-2の基板3内に止まり穴側改質層202を形成できなかった。このために、表1によれば、第2のウェーハ2-2の基板3の厚さ14が15μm以下であると、集光点24-1を第2のウェーハ2-2の基板3の内部に設定しても第2のウェーハ2-2の基板3内に止まり穴側改質層202を形成できないことが明らかとなった。
また、表1によれば、比較例3、比較例4及び比較例5に対して、本発明品1から本発明品5では、回路層4,4以下となる位置に集光点24-1を設定して、回路層4,4がレーザー光線24のエネルギーを吸収して、第2のウェーハ2-2の基板3内に止まり穴側改質層202を良好に形成することができた。このために、表1によれば、集光点24-1を回路層4,4又は回路層4,4よりも下側の第1のウェーハ2-1の基板3の内部に設定することで、第1のウェーハ2-1の基板3内に止まり穴側改質層202を形成できることが明らかとなった。また、表1によれば、第2のウェーハ2-2の基板3の厚さ14が5μm以上でかつ15μm以下であっても、集光点24-1を回路層4,4又は回路層4,4よりも下側の第1のウェーハ2-1の基板3の内部に設定することで、第2のウェーハ2-2の基板3内に止まり穴側改質層202を形成できることが明らかとなった。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。実施形態1では、ウェーハの割段方法は、改質層形成ステップST2において、止まり穴側改質層形成ステップST21を実施した後に、裏面側改質層形成ステップST22を実施したが、本発明は、改質層形成ステップST2において、裏面側改質層形成ステップST22を実施した後に、止まり穴側改質層形成ステップST21を実施しても良い。要するに、本発明は、止まり穴側改質層形成ステップST21と、裏面側改質層形成ステップST22とをどちらから実施しても良い。
1 ウェーハ
2-1 第1のウェーハ
2-2 第2のウェーハ
4 回路層
10 止まり穴
11 底部
12 表面
13 裏面
14 厚さ
15 深さ
24 レーザー光線
24-1 集光点
100 仮想線
200 改質層
201 裏面側改質層
202 止まり穴側改質層
ST1 仮想線設定ステップ
ST2 改質層形成ステップ
ST3 割段ステップ
ST21 止まり穴側改質層形成ステップ
ST22 裏面側改質層形成ステップ

Claims (1)

  1. TSV電極用の底部を有する止まり穴が表面に開口して形成されたウェーハを割段し、該止まり穴を含む該ウェーハの断面を得るウェーハの割段方法であって、
    該止まり穴を含む断面で該ウェーハを割段する位置である仮想線を設定する仮想線設定ステップと、
    該ウェーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を該ウェーハの内部に位置付け、該仮想線に沿って該レーザー光線を該ウェーハに照射し、該ウェーハの内部に該仮想線に沿った改質層を形成する改質層形成ステップと、
    該ウェーハに対して外力を付与し、該改質層を破断基点にして該ウェーハを該仮想線に沿って割段する割段ステップと、を備え、
    該改質層形成ステップでは、
    該止まり穴形成時に設定された該止まり穴の深さの範囲に、該改質層を形成する止まり穴側改質層形成ステップと、
    該ウェーハの裏面側の該止まり穴が形成されていない範囲に、該改質層を形成する裏面側改質層形成ステップと、を備え、
    止まり穴側改質層と裏面側改質層を含む面で該ウェーハが割段されるとともに、
    該ウェーハは、第1のウェーハと、厚さが15μm以下の第2のウェーハとが間に回路層を挟んで積層された積層ウェーハであり、該第1のウェーハ側に開口した該止まり穴の深さは該回路層を貫通する深さに形成され、
    該止まり穴側改質層形成ステップでは、該レーザー光線の該集光点を該回路層に位置付けて照射し該回路層から伸展するクラックによって改質層を形成するウェーハの割段方法。
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