JP7231880B2 - チョコレートを使用する焼き菓子の製造法 - Google Patents

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Description

本発明は、チョコレートを主原料の一つとするメレンゲの焼き菓子の製造法に関し、更に詳しくはホロホロとした特徴ある食感と口溶けに優れた焼き菓子の製造法に関する。
メレンゲの焼き菓子は、一般家庭でも容易につくることができ、世界で広く愛用されている菓子である。
一般的なチョコレート風味の焼きメレンゲの製法としては、ボールに卵白を入れグラニュー糖を合わせて、ツノが立つまで固く泡立てる。次に、粉砂糖とカカオパウダーを加えて泡をつぶさないように混ぜる。最後にオーブンシートの上に絞り、120℃で80分程度の焼成を行う。
風味のバリエーションとしては、イチゴ、レモン等のフルーツ風味、コーヒー風味、紅茶風味、抹茶風味、キャラメル風味、ナッツ風味、チョコレート風味など多岐にわたる。
しかし、従来の製法では、全て食感はサクサク感を与えるものであった。
従って、従来にはない新規な食感を付与するチョコレート風味の焼きメレンゲによる焼き菓子の製造法を可能にすることを本発明の課題とした。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、メレンゲと融解したチョコレートを混合し、比較的、低温下で長時間による乾燥焼きを行うことで、意外にも濃厚なチョコレート風味や食欲感を増す色調、更には、従来にはない新規な食感を併せ持つチョコレート風味の焼きメレンゲにおける焼き菓子の製造法を見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、
(1) メレンゲが25~45重量%、融解したチョコレートが55~75重量%を混合した比重0.48~0.52の生地を乾燥焼きすることを特徴とする焼き菓子の製造法。
(2)メレンゲが30~35重量%、融解したチョコレートが65~70重量%である(1)記載の焼き菓子の製造法、
(3)混合した生地の比重が、0.50~0.51である(1)又は(2)記載の焼き菓子の製造法、
(4)60~100℃にて2~12時間乾燥焼きする(1)~(3)いずれか1つに記載の焼き菓子の製造法、
(5)100℃にて2.5~3.5時間乾燥焼きする(1)~(4)いずれか1つに記載の焼き菓子の製造法、
に関するものである。
本発明によれば、メレンゲ25~45重量%、融解したチョコレート55~75重量%を混合した、比重0.48~0.52の生地を、100℃、3時間の乾燥焼きを行うことで、これまでに得られなかった濃厚なチョコレート風味や食欲感を増す色調、更には、従来にはない新規な食感を併せ持つ、新感覚のチョコレート風味の焼きメレンゲの提供が可能となる。
以下、本発明を具体的に説明する。
メレンゲに用いる卵白としては、生卵白、加糖卵白、乾燥卵白、凍結卵白、凍結加糖卵白などが挙げられ、使用できる。
メレンゲに用いる糖類としては、粉糖、黒砂糖、白下糖、赤砂糖、和三盆、白双糖、中双糖、グラニュー糖、上白糖、三温糖などが挙げられ、使用できる。
本発明のメレンゲに用いられる原料としては卵白、糖類を主原料とする以外に特に限定はなく、例えば、卵白とグラニュー糖が2対1の割合で得ることができる。
本発明におけるチョコレートとしては、スイートチョコレート、セミスイートチョコレートの通常のチョコレートが代表的に例示できる。これらのチョコレートの成分は通常、チョコレートに使用されている成分が含まれ、例えば、カカオ分、乳固形分、糖類、油脂、乳化剤、香料を成分としたチョコレート生地であればよく、特にチョコレート規格としての法規制の制約を受けるものではない。
メレンゲと融解したチョコレートの割合は、メレンゲ25~45重量%に対し融解したチョコレート55~75重量%であり、好ましくは、メレンゲ30~35重量%に対し融解したチョコレート65~70重量%である。メレンゲが25重量%未満であると、食感が重くなり、45重量%を超えると、ホロホロとした特徴のある食感が損なわれる。適切なメレンゲの割合は大変口溶けがよく、従来にはないザクッとして細かく砕けホグレ感を有するため、ホロホロとした特徴のある食感を生み出す。これは、メレンゲと融解したチョコレートを混合すると、生地が塑性状態化(ボテ)し、且つメレンゲの気泡が残存した状態になるからと推察される。
次に、メレンゲと融解したチョコレートを混合した生地の比重は、0.48~0.52であり、好ましくは0.50~0.51である。生地の比重は0.48未満であると、生地の気泡含有量が多いため、口溶けが軽くなってしまい、ホロホロとした特徴ある食感が低減する。また、0.52を超えると、生地の気泡含有量が少ないので、焼成時の膨らみが悪く、重い食感になり易い。
乾燥焼きの温度は、好ましくは、温度60~100℃であり、且つ焼成時間は2~12時間、より好ましくは温度90~100℃、且つ焼成時間は2~6時間、さらに好ましくは温度100℃、且つ焼成時間は2.5~3.5時間である。温度60℃未満であると、乾燥が不十分となり食感が重くなる場合がある。また、温度が100℃を超えると、糖が焦げ、焦げ臭が発生する場合がある。
成形方法は特に限定はない。従来公知の方法を採用できる。例えば、デボジッター(ピストン式、ローター式)を用いた方法、手絞り等が例示できる。
焼成装置は特に限定はなく、従来公知の装置を用いて焼成ができる。例えば、トンネルオーブン、バンドオーブン、リールオーブン、ラックオーブン、固定釜、コンベクションオーブン等が例示できる。
本発明におけるチョコレート風味の焼きメレンゲは、以下の手順で調製することができる。具体的には、メレンゲと融解したチョコレートを混合し、乾燥焼きを行うことで、意外にも濃厚なチョコレート風味や食欲感を増す色調、更には、従来にはない新規な食感を併せ持つチョコレート風味の焼きメレンゲを得る。以下の実施例により、本発明を更に具体的に説明する。
以下に本発明の実施例を示し、より詳細に説明する。本発明における技術思想は以下の実施例に限定されるものではない。なお、本文中の%及び部は、断りのない限り重量基準を意味する。
(実施例1)
(メレンゲの調製)
ケンウッドミキサー(愛工舎製作所製 KMM-760)のミキサーボウルに卵白を200部、グラニュー糖を100部加え、メモリ5で5分攪拌した。
(チョコレートの調製)
約60℃の湯煎にて融解し、チョコレート品温が約50℃のスイートチョコレート(商品名:クーベルチュールスイート、不二製油(株)製)を得た。
(焼き菓子の調製)
ボールにメレンゲ75部、チョコレート200部を加え、全体が均一になるまでゴムベラを用いて混合・攪拌し塑性状態化(ボテ)の生地を得た。比重は0.511であった。生地を絞り袋に入れ、14番丸口金にて天板上のベーキングシートに直径3.5~4.0cmの円形状に絞り出し、固定釜(七洋(株) バッケン)による 100℃、3時間の条件にて乾燥焼きを行った。乾燥焼き後は重さ6gであった。最後にココアパウダーを全体に塗した。
(実施例2)
実施例1の製造法にて、メレンゲ100部、チョコレート200部とし、他は同一の手順にて焼き菓子を製造した。比重は0.502であった。
(実施例3)
実施例1の製造法にて、メレンゲ125部、チョコレート200部とし、他は同一の手順にて焼き菓子を製造した。比重は0.499であった。
(実施例4)
実施例1の製造法にて、メレンゲ150部、チョコレート200部とし、他は同一の手順にて焼き菓子を製造した。比重は0.490であった。
(比較例1)
実施例1の製造法にて、メレンゲ50部、チョコレート200部とし、他は同一の手順にて焼き菓子を製造した。比重は0.556であった。
(比較例2)
実施例1の製造法にて、メレンゲ175部、チョコレート200部とし、他は同一の手順にて焼き菓子を製造した。比重は0.475であった。
(比較例3)
実施例1の製造法にて、メレンゲ200部、チョコレート200部とし、他は同一の手順にて焼き菓子を製造した。比重は0.443であった。
(焼き菓子の評価法)
焼き菓子の評価法については、官能による評価を採用した。
(官能による評価)
10人のパネラーに焼き菓子の口溶け、食感、色調につき、
◎:大変良い
○:良い
△:良くも悪くもない
×:悪い
の4段階で評価し、これらの平均値を求めた。
実施例1~4、比較例1~3のテスト結果を表1に示す。
(表1)
Figure 0007231880000001
(結果)
実施例1~4の製造法により、口溶けがよく濃厚なチョコレートの風味が得られ、且つ従来にはないザクッとして細かく砕けホグレ感を有し、ホロホロとした特徴のある食感であった。実施例1は、チョコレートの風味感がやや濃厚であり、実施例3は、ホロホロとした食感がやや減少した。実施例4は、ホロホロとした食感とチョコレート感も減少した。しかし、口溶け、チョコレートの風味、特徴あるホロホロとした食感を併せ持つ好適な範囲であった。比較例1は、食感が重く特徴あるホロホロとした食感がなく好ましくなかった。比較例2は、チョコレートの風味感や特徴あるホロホロとした食感が減少し、比較例3は、口溶けが軽すぎ、チョコレートの風味や色調が薄く、いずれも美味しさからかけ離れてしまい焼き菓子としては不適切であった。
本発明は、チョコレート風味の焼きメレンゲに関し、濃厚な風味、濃厚な色調、ホロホロした特徴ある食感を付与するという新たなチョコレート風味の焼きメレンゲとしての位置付けを可能とした焼き菓子の製造法を提供できるという効果を有する。

Claims (4)

  1. メレンゲ25~45重量%、融解したチョコレート55~75重量%を混合した比重0.48~0.52の生地を60~100℃にて2~12時間、乾燥焼きすることを特徴とする焼き菓子の製造法。
  2. メレンゲ25~45重量%、融解したチョコレート55~75重量%を混合した比重0.48~0.52の生地を100℃にて2.5~3.5時間、乾燥焼きすることを特徴とする焼き菓子の製造法。
  3. メレンゲが30~35重量%、融解したチョコレートが65~70重量%である請求項1または2に記載の焼き菓子の製造法。
  4. 混合した生地の比重が、0.50から0.51である請求項1~3いずれか1項に記載の焼き菓子の製造法。
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