JP7226157B2 - 牽引装置および牽引装置を備えた搬送装置 - Google Patents

牽引装置および牽引装置を備えた搬送装置 Download PDF

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Description

本発明は、牽引装置および牽引装置を備えた搬送装置に関し、詳細には、被牽引物を引く牽引装置、および自律走行型の車両部と牽引装置を備え、被牽引車を目的地に自動搬送する搬送装置に関する。
近年、自律走行する車両部に牽引装置を連結し、被牽引物を牽引して目的地まで自動搬送する搬送装置が、工場や倉庫等において実用化されている。このような搬送装置には、障害物への衝突を回避する機構が搭載されており、搬送装置自体の衝突回避に加えて、牽引している物(被牽引物)の衝突回避も考慮されている。
一方で、自律走行する部材(ロボット等)の正確な移動位置を測定する機能が重要な課題となっており、例えば、特許文献1、特許文献2等のような自律走行する部材の位置測定機構が考案されている。
特開2013-132748号公報(2013年7月8日公開) 特開2018-014064号公報(2018年1月25日公開)
しかし、上記従来の技術では、自律走行する部材が牽引装置の制御機構を持たず、自律走行部材の走行状態を牽引装置に対して出力ができない。このため、牽引装置は自律走行部材の走行状態に基づいて、被牽引物の走行を制御することができない。
本発明の一態様は、慣性センサとエンコーダを組み合わせて自律走行する部材(車両部)の走行状態を高精度で計測し、車両部に連結される牽引装置によって、この車両の走行状態の計測値に基づいて、被牽引物の走行を制御することのできる牽引装置および当該牽引装置を備える搬送装置を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る牽引装置は、自律走行型の車両部に接続される、被牽引物を牽引可能なアーム部と、前記アーム部に接続され、平面視における前記アーム部の回転角度を制御する制御モータと、前記車両部の走行状態を取得する状態取得部と、前記走行状態に基づいて、前記アーム部の前記回転角度を決定する回転制御部とを備えている。
前記の構成によれば、回転制御部が車両部の走行状態に基づいてアーム部の回転角度を決定するため、アーム部および当該アーム部が牽引する被牽引物の、障害物への衝突を回避することができる。
また、本発明の一態様に係る牽引装置は、前記の構成において、前記状態取得部は、前記走行状態として、2つの駆動輪を有する前記車両部の各駆動輪の回転速度または回転角を取得する第1センサと、前記走行状態として、前記車両部の向きを取得する第2センサとを有する。
前記の構成によれば、2種類のセンサを使用することによって、精度高く車両の走行状態を取得することができ、これに基づいて、精度高くアーム部の回転角度を決定することができる。
また、本発明の一態様に係る牽引装置は、前記の構成において、前記状態取得部は、前記走行状態として、前記車両部の速度を取得する第1センサと、前記走行状態として、前記車両部の向きを取得する第2センサとを有する。
前記の構成によれば、2種類のセンサを使用することによって、精度高く車両の走行状態を取得することができ、これに基づいて、精度高くアーム部の回転角度を決定することができる。
また、本発明の一態様に係る牽引装置は、前記の構成において、前記回転制御部は、前記走行状態に基づいて、前記車両部の旋回半径を特定し、前記旋回半径に基づいて、前記アーム部の前記回転角度を決定する。
前記の構成によれば、前記車両部の旋回半径に基づいて、前記アーム部の前記回転角度を決定するため、適切に前記アーム部の前記回転角度を決定することができる。
また、本発明の一態様に係る牽引装置は、前記の構成において、前記回転制御部は、前記前記車両部の走行状態に基づき、前記被牽引物が前記車両部の走行軌道上に沿って牽引されるよう、前記アーム部の回転角度を制御する。
前記の構成によれば、前記被牽引物は、前記車両部の走行軌道を走行するため、周囲のものと干渉することなく、走行することができる。
また、本発明の一態様に係る牽引装置は、前記の構成におい平面視における、前記アームの回転軸から、被牽引物の所定の箇所までの距離をLとして、前記旋回半径をRとして、前記回転制御部は、θ=arcsin(L/2R)で求められるθに基づいて前記アーム部の前記回転角度を決定する。
前記の構成によれば、前記被牽引物は、前記車両部の走行軌道を走行するため、周囲のものと干渉することなく、走行することができる。
また、本発明の一態様に係る牽引装置は、前記の構成において、前記回転制御部は、前記車両部の走行状態に基づき、前記車両部が回転した場合であっても、被牽引物の位置が動かないように制御する。
前記の構成によれば、前記被牽引物は、その場にほぼ静止することができるため、周囲のものと干渉することなく、走行することができる。
また、本発明の一態様に係る牽引装置は、前記の構成において、前記回転制御部は、各時刻におけるθの時間移動平均に基づいて前記アーム部の前記回転角度を決定する。
前記の構成によれば、急激な走行の変化によるトラブルを防ぎ、周囲のものと干渉することなく、走行することができる。
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る搬送装置は、自律走行型の車両部と、前記何れかの牽引装置と、を備えている。
前記の構成によれば、前記牽引装置が奏する効果と同等の効果を奏することができる。
本発明の一態様によれば、被牽引物を含むアーム部の障害物への衝突を回避する牽引装置、該牽引装置を備える搬送装置を提供することができる。
本発明に係る牽引装置を含む搬送装置の一形態の概略構成を示す斜視図である。 図1に示す搬送装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す搬送装置の上面図である。 図1に示す搬送装置の側面図である。 図1に示す搬送装置に関し、紙面手前に車両の前部を示し、車両の進行方向の左側にアーム部が延びている様子を示す正面図である。 図1に示す搬送装置に具備される角度制御部による処理フローを示すフローチャートである。 図6に示す処理フローの一部のフローに関して説明する図であり、図1に示す搬送装置の概略上面図に、走行速度V、V、並進速度V、カーブ半径R、旋回速度ωを図示した説明図である。 図6に示す処理フローの一部の処理について説明するフローチャートである。 図6に示す処理フローの一部の処理について説明する図である。 図6に示す処理フローの一部の処理について説明する図である。 図6に示す処理フローの一部の処理について説明する図である。 図6に示す処理フローの一部の処理について説明する図である。 図1に示す搬送装置が奏する効果を説明する図である。 図1に示す搬送装置の車両の角度とアーム角度との関係を示すグラフ図である。 図1に示す搬送装置が奏する効果を説明する図である。 図1に示す搬送装置が走行する走行路のカーブ半径と、アーム角度との関係を示すグラフ図である。 図1に示す搬送装置が奏する効果を説明する図である。 本発明の一形態に係る牽引装置と車両部の連結を示す斜視図である。 実施形態3に係る搬送装置1Cの構成を示すブロック図である。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。
§1 適用例
以下、本発明の一実施形態について、図1から図19を用いて説明する。
図1は、本発明に係る牽引装置を含む搬送システムの一形態の概略構成を示す斜視図である。
本実施形態1における搬送装置1Aは、荷物を牽引して搬送する装置として、倉庫や工場等において用いられる。特に、本発明の一形態では、荷物を牽引した状態で、所定の場所から目的地まで無人で走行する自律走行型の搬送ロボットとして用いることができる。特に、本実施形態1によれば、従前のように特殊な機構によって自律走行を実現するのではなく、従来周知の自律走行型の搬送ロボットにも適用可能でありながら、従前問題となっている荷物(以下で説明する「被牽引物」に相当する)および被牽引車(以下で説明する「牽引機構」に相当する)の振り回しやはみ出しを効果的に抑えることができる画期的な機構を提供するものである。
具体的には、搬送装置1Aは、自律走行型の車両10(車両部)と、アーム部21が設けられた牽引装置26とを備えている。牽引装置26はさらに、車両部10の走行状態を取得する状態取得部27と、牽引機構20と走行状態に基づいて、被牽引物を制御する牽引機構20を備える。詳細は後述するが、アーム部21は、被牽引物を牽引可能であり、車両10の中心位置に連結されており、連結している箇所を中心に回転(旋回)する。これにより、アーム部21の先端は、図1に破線で示した軌跡に沿って車両10の周囲を回転(旋回)する。この牽引機構20において、平面視におけるアーム部21の回転(旋回)角度を制御するアーム旋回モータ24(制御モータ)と、アーム旋回モータ24を制御する角度制御部25(制御装置)とを備えている。アーム旋回モータ24によって、車両10の走行状態に基づいてアーム部21の回転角度を制御することにより、車両10の走行機構に制限を受けることなく、被牽引物を含め牽引機構の振り回しやはみ出しを効果的に抑えることができる。以下、各構成について説明する。
§2 構成例
(1)搬送装置1A
図2は、搬送装置1Aの構成を示すブロック図であり、図18は牽引装置と車両部の連結を示す斜視図である。図2および図18を用いて、搬送装置1Aの車両10および牽引装置26の詳細を説明する。
(1.1)車両10
車両10は、左タイヤ11Lおよび右タイヤ11Rを含む走行部12と、走行制御部13と、障害物検知センサ16と、読取りセンサ17とを備えている。
走行部12は、左タイヤ11Lおよび右タイヤ11Rを有し、搬送装置1Aの走行を担い、走行制御部13の制御を受ける。走行部12は、左タイヤ11Lと右タイヤ11Rとが独立で制御されるいわゆる2輪独立機構タイプである。
走行制御部13は、車両部10の走行状態、および障害物検知センサ16と、読取りセンサ17からの情報に基づいて、左タイヤ11Lおよび右タイヤ11Rを各々独立して制御する。
障害物検知センサ16は、車両10の前方に配設された検知センサで、進行方向に障害物が有るか否かを検知する。障害物を検知できる周知の検知センサを用いることができる。検知結果は、走行制御部13に出力される。
読取りセンサ17は、車両10が走行する走行路面に予め貼付されている磁気テープから、当該磁気テープに記録されている情報を読み取るためのセンサである。読取りセンサ17は、例えば、車両10の下部に設けられている。情報としては、車両10の停止位置を示す情報などが挙げられる。
(1.2)牽引装置26
牽引装置26は、牽引機構20および状態取得部27を備える。
(1.3)状態取得部27
状態取得部27は、車両10の走行状態を取得する。例えば、状態取得部27は、右タイヤ用エンコーダ15R(第1センサ),左タイヤ用エンコーダ15L(第1センサ),慣性計測装置14(第2センサ)を備える。左タイヤ用エンコーダは、例えばタイミングベルトを介して左タイヤ11Lに接続され、右タイヤ用エンコーダ15Rは、右タイヤ11Rに、同様に、タイミングベルトを介して接続されている。そして、右タイヤ用エンコーダ15R,左タイヤ用エンコーダ15Lは、それぞれ左右の駆動輪を有する前記車両部10の各駆動輪の回転速度または回転角を取得する。
また、慣性計測装置14は、周知の慣性計測装置(inertial measurement unit、略称:IMU)を用いることができる。
慣性計測装置14は、例えば、3軸ジャイロセンサと、3軸加速度センサとを有し、三次元の角速度と加速度を求めることができる。更に慣性計測装置14は、3軸磁気センサと、気圧センサと、温度センサと、湿度センサとを有してもよい。求めた情報(データ)はオイラー角(車両の走行方角)を含め、牽引機構20の角度制御部(回転制御部)25に取得される。
(1.4)牽引機構20
牽引機構20は、アーム部21と、アーム旋回モータ24と、角度制御部(回転制御部)25とを備えている。以下、図2とともに、図3および図4を用いて牽引機構20を説明する。
図3は、搬送装置1Aの上面図であり、紙面上部側が搬送装置1Aの前部である。図4は、搬送装置1Aの側面図であり、左側面が示されている。図4において紙面左側が搬送装置1Aの前部である。図5は、紙面手前に搬送装置1Aの前部を示した正面図である。なお、図5では、搬送装置1A(車両10)の進行方向の左側にアーム部21が延びている様子を示しており、図3および図4は、図1と同じく、アーム部21が搬送装置1A(車両10)の進行方向の後側に延びている様子を示している。
アーム部21は、被牽引物を牽引可能なアーム22と、回転軸23とを有している。
アーム22は、回転軸23を中心に回転(旋回)する構成となっており、回転軸23側の端部から反対側の端部に向かって延設されている。アーム22における回転軸23側の端部とは反対側の端部には、被牽引物を把持することができる把持部22aが設けられている。
図4に示すように、アーム22における把持部22a側の端部の下部には、従動タイヤ22bが設けられている。従動タイヤ22bは、走行路を、左タイヤ11Lおよび右タイヤ11Rの回転走行に従って回転する。なお、従動タイヤ22bは、回転軸が自在に旋回する旋回自在型の車輪である。
図5に示すように、アーム22は、回転軸23側の端部から把持部22a側の端部までの長さが伸縮可能範囲ALの範囲で可変である伸縮アームである。長さは、図示しない制御部によって制御される。
回転軸23は、車両10の上面部の中心位置C(図3)に配設されている。回転軸23には、アーム旋回モータ24が連結されており、アーム旋回モータ24による回転制御を受ける。これについては後述する。
なお、アーム22は、更に、把持部22aにカートを把持させた態様であってもよい。カートとしては、下部に車輪を備えた箱、籠、棚の態様であってもよいし、単に板の下面に車輪を備えた台車の態様等であってもよい。
アーム旋回モータ24は、回転軸23に連結し、回転軸23の回転制御をおこなう。すなわち、アーム旋回モータ24は、アーム22の回転角度を制御する。ここで、アーム22の回転角度とは、車両10の前後方向に延びる中心軸とアーム22との成す角度をいう。アーム旋回モータ24は、角度制御部25による制御を受ける。これについては、後述する。
角度制御部25は、状態取得部27から情報を取得し、アーム旋回モータ24を制御する。角度制御部25は、例えばPLC(プログラマブルロジックコントローラー)によって実現することができる。角度制御部25の詳細については後述する。
以上が、搬送装置1Aの全体構成である。なお、本発明はこれに限定されるものではなく、他の構成を具備してもよい。
(2)制御メカニズム
以上の搬送装置1Aを用いた、牽引装置26のアーム部21(アーム22)の回転制御のアルゴリズム、すなわち、アーム部21の回転角度θ(以下、アーム角度θと称することがある)の最適値を算出する過程について説明する。
ここで、アーム角度θとは、車両10の前後方向(中心位置Cを含む)に延びる中心軸と、アーム部21(アーム22)の長手軸との成す角度をいう。
本実施形態1の搬送装置1Aは、車両10の回転を打ち消すとともに、車両10が通った軌跡(走行軌道)上を(被牽引物を含む)牽引機構20も通るようにする状態を実現することにより、被牽引物を含む牽引機構20のはみ出しと振り回しを抑制するというものである。以下に、その実現手法を明らかにする。
アーム部21(アーム22)の回転角度θの最適値を算出するために、角度制御部25は、下記の各項目の値;
Figure 0007226157000001
を得る。
これを得るためには、先述の左タイヤ用エンコーダ15Lおよび右タイヤ用エンコーダ15Rと、慣性計測装置14(IMU)とを用いる。このように両者を用いるのは、両者の弱点を補う目的がある。すなわち、左タイヤ用エンコーダ15Lおよび右タイヤ用エンコーダ15Rは、V、R、ωは精度よく遅延なく算出できるという長所がある。一方で、φも遅延なく算出できるが、絶対精度に弱点があるといえる。また、慣性計測装置14は、V、R、ωを算出することは困難である一方で、φに関しては遅延はあるものの絶対精度が高いといえる。
図6は、角度制御部25による処理フローを示すフローチャートである。なお、図6に示すフローチャートに用いられている用語について、以下に纏める。
Figure 0007226157000002
先ず、ステップS1として、各種カウンタ、V、R、ω、φ、x、y等の変数の初期化をおこなう。
続くステップS2として、前処理をおこなう。
続くステップS3として、前回スキャンからの経過時間を算出する。
続くステップS4として、左タイヤ用エンコーダ15Lから左タイヤ11Lの走行速度VLと、右タイヤ用エンコーダ15Rから右タイヤ11Rの走行速度Vとを算出する。
続くステップS5として、ステップS4において算出された走行速度V、Vそれぞれの移動平均をとる。
このステップS5に関して更に説明すれば、左タイヤ11L(直径D)と、左タイヤ用エンコーダ15Lとは、各々のプーリをタイミングベルトで繋いで構成されており、タイヤのプーリとエンコーダのプーリのプーリ比は1:1としている。これは、右タイヤ11Rと、右タイヤ用エンコーダ15Rとのプーリ比も同じである。そして、次のように表すとき;
Figure 0007226157000003
右タイヤの速度Vについて、次の関係式;
Figure 0007226157000004
(ここで、Δtは角度制御部25のスキャンタイム[s]である)
が成り立つ。これは、左タイヤの速度Vも同様である。
続くステップS6として、移動平均後の走行速度V、Vから並進速度V[mm/s]を算出する。前工程であるステップS5において用いたエンコーダの値は整数の離散値であるため、算出した速度V、Vもの値も離散値となり、ノイズが多分に含まれる。そこで、ステップS6において移動平均をとることにより、ノイズを消す。以下では、この移動平均後の速度V、Vを単にV、Vと呼ぶ。
続くステップS7~S8として、走行速度V、Vから、カーブ半径(旋回半径)R[mm]、旋回速度ω[rad/s]を算出する。
このステップS7~S8に関して更に図7を用いて説明すれば、次の通りである。
図7は、搬送装置1Aの概略上面図に、走行速度V、V、並進速度V、カーブ半径(旋回半径)R、旋回速度ωを図示した説明図である。Pは、車両10の左タイヤ11Lの接地地点と、右タイヤ11Rの接地地点との間の距離である。これらV、V、V、R、ωは、以下の関係式;
Figure 0007226157000005
が成立する。これを解けば、下記の式;
Figure 0007226157000006
で各々が表される。ここで、Rは、R>0であれば左にカーブ(図7と同じ)で、R<0であれば右にカーブしていることを意味する。
ところで、車両10が停止している時および直進している時は、V-V≒0となり、上記のRの式の右辺の分母が0になり、計算が発散(R=±∞)してしまう。これを防ぐべく、本フローでは、車両10が停止している時および直進している時には、上記のRの式を使わず、Rに定数を与える。図8に、この処理フローを示す。
図8に示す処理フローでは、ステップS5で求めた走行速度V、Vについて、Vと比較する(ステップS7aおよびステップS7b)。Vは、タイヤが停止しているとみなせるほど小さい定数(≒0)である。そして、走行速度V、VのいずれもがVより大きい(ステップS7aにおいてYES且つステップS7bにおいてYES)場合、すなわち車両10が停止している場合には、R=0とする(ステップS7c)。また、ステップS7aにおいて走行速度VがV以上か(ステップS7aにおいてNO)、あるいは走行速度VがVよりも小さい(ステップS7aにおいてYES)ものの走行速度VがV以上である(ステップS7bにおいてNO)場合には、VとVとの差分がVよりも小さいかを判定する(ステップS7d)。判定により、VとVとの差分がVよりも小さければ(ステップS7dにおいてYES)、車両10が直進しているといえるので、R=Rmax(定数)とする(ステップS7e)。一方、VとVとの差分がV以上(ステップS7dにおいてNO)であれば、上記のRの式に基づいてRを算出する(ステップS7f)。なお、Rmaxの一例としては、後述の式でθ=arcsin(L/2Rmax)の値が1°以下になる程度にする。
図6のフローチャートに戻って、ステップS8に続くステップS9として、ステップS6で求めた速度Vと、慣性計測装置14から取得されるφであるφとから、現在の車両10の位置座標x,yを算出する。詳細はステップS10と併せて後述する。
続くステップS10として、ステップS8で求めた旋回速度ωから、現在の車両10の角度(姿勢)を計算する。現在の角度(姿勢)は、エンコーダから計算したφとする。
ここで、ステップS9(現在の位置座標)とステップS10(現在の姿勢)に関して、図9を用いて説明する。
図9は、車両10の現在の位置座標x,yと現在の姿勢φとを説明する図である。図9では、変数の初期化(ステップS2)をした瞬間の車両10の位置座標を基準として、当該瞬間の車両10の方向φをx方向と定める。この二次元座標内において、現在の車両10は、図9に示す位置座標と姿勢にあると見なすことができる。
そこで、角度制御部25は、この現在の位置座標および現在の姿勢を求めるために、近似式として以下の式;
Figure 0007226157000007
を用いる。ここで、添え字iはiスキャン目を意味する。この式で得られたφの値が、φである。すなわち、φは、エンコーダ値を元に何段階かの計算を経て得られた値であり、慣性計測装置14から取得されるφとは明確に区別する。
このように、φには、慣性計測装置14から取得されるφと、エンコーダから計算したφとの2種類が存在する。これらには異なる特徴があり、φは、絶対精度に優れるものの離散値(階段状)で遅れもあるが、タイヤがスリップしても影響が無い。一方のφは、絶対精度は低いものの連続値で遅れが無いが、タイヤがスリップすると現実との乖離が大きくなる。
そこで、それぞれの特徴に従って、φとφとを使い分けることをする。以下、使い分けに関して説明するが、それに先立って、使い分ける2つのモードについて説明する。
先述のように、搬送装置1Aは、車両10が通った軌跡上を、被牽引物を含む牽引機構20も通るようにする状態と、車両10の回転を打ち消す状態を実現することができる。ところが、この2つの状態を同じ算出式のもとでアーム部21の回転角度を制御して実現することが困難であるという知見を本発明者らは突き止めた。そのため、角度制御部25では、2つの状態のそれぞれに適した算出式を用いる。ここで、車両10が通った軌跡上を、被牽引物を含む牽引機構20も通るようにするモードを「軌跡追跡モード」、車両10が回転した場合であっても、被牽引物の位置が動かないようにアームを逆回転させて車両10の回転を打ち消すモードを「回転打ち消しモード」と呼ぶことにする。
そして、どちらのモードに切り替えるかを、以下で説明するステップS11~S12においておこなう。なお、初期モードは「回転打ち消しモード」とする。
すなわち、図6のフローチャートに戻って、ステップS10に続くステップS11として、ステップS6で求めた並進速度Vが、ほぼ0(一定値V)か否かを判定する。ほぼ0であれば、ステップS17(回転打ち消しモード)に移行し、並進速度Vが0より大きければ、ステップS12に移行する。
ステップS12では、ステップS11において一定速度以上である場合であっても、ステップS7で求めたカーブ半径(旋回半径)Rが、一定値R以下であるか否かを判定する。カーブ半径Rが一定値R以下の場合には、ステップS17(回転打ち消しモード)に移行し、カーブ半径Rが比較的大きければ、ステップS13に移行する。
要するに、一定速度以上、且つ或る程度大きいカーブ(または直進)で走行していれば、ステップS13に移行する。このステップS13が先述の軌道追跡モードである。そして、走行停止しているか、あるいは一定速度以上且つ小さいカーブを走行していれば、ステップS17(回転打ち消しモード)に移行する。
ステップS13(軌道追跡モード)が選択されると、慣性計測装置14から取得されるφを使用し、アーム長Lと、(ステップS15)。なお、アーム長Lは、車両10の中心点Aから、被検出物の中心カーブ半径Rとを用いて、アーム角度θを算出する点Bまでの距離とする。以下、図10を用いて説明を補足する。
図10は、軌道追跡モードにある車両10の様子を示している。車両10が一定速度以上、且つ或る程度大きいカーブ(または直進)で走行している様子と、その状態におけるアーム長Lと、カーブ半径R、アーム角度θを図示するとともに、アーム角度θを算出するために必要な項目を模式的に図示している。アーム角度θは、次の式;
Figure 0007226157000008
を用いて算出することができる(ステップS15)。ここで、計算式の性質上、θは、-90°(右真横)~90°(左真横)の値しか取らない。
なお、上の式においてR<L/2では解を持たないため、R<L/2の時には、この軌道追跡モードに入らないようにする必要があるため、先述のRの値はL/2より大きい値とする。換言すれば、R≒0である回転打ち消しモードでは、θ=arcsin(L/2R)は解を持たなくなるため、この式を用いることができない。
以上のθ=arcsin(L/2R)の式を用いたアーム角度θの算出がステップS15であるが、前スキャンにおいて回転打ち消しモードであった場合には、本スキャンで軌道追跡モード(ステップS13)に切り替わることで、次のような急激な指令値変化に伴う不具合が生じる。
具体的には、ステップS15の計算式θ=arcsin(L/2R)では、θは過去の履歴に依存せず、その瞬間のカーブ半径のみによって算出される。そのため、軌道追跡モードに切り替わった瞬間に被牽引物をどんな方向に向けていようが関係なく、一瞬で目標角度に向けてしまう。例えば、図11中の(1)に示すように最初に被牽引物が真横付近にあった(θ≒90°)場合、直進し始めた途端に一瞬で被牽引物を真後ろ(θ=0)に持っていってしまう。この場合、アーム部21の角加速度が大きすぎて反作用で車両10が逆方向に振られたり、急激な指令値変化にアーム旋回モータ24が追従せず異音がしたり、被牽引物に大きな振動が発生するなど不都合が生じる。
そこで、本実施形態1では、この不具合を解消するべく、緩和措置を設けている。
具体的には、ステップS13において軌跡追跡モードに切り替わると、続くステップS14(激変緩和措置ステップ)として、軌跡追跡モードに切り替わった瞬間の車両10の位置座標(x,y)とアーム角度(θ)を記憶する。記憶は、図2の牽引機構20内に設けた図示しないメモリにおこなえばよい。
そして、先述したステップS15において計算式θ=arcsin(L/2R)を用いてアーム角度θが算出されると、ステップS16(激変緩和措置ステップ)として、下記の関係式;
Figure 0007226157000009
に従って、軌跡追跡モードに切り替わった時点(位置座標(x,y))からの移動量(S)が一定距離(A)に達するまでの間のみ、激変緩和措置を加える。この間のアーム角度θは、上の式のθとする。なお、移動量Sは、次の式;
Figure 0007226157000010
に従って求めることができる。
これにより、停止状態から走り始めた場合、徐々に(緩やかに)被牽引物を真後ろに持っていくような動作が可能になる(図11中の(2))。なお、Aの値を大きくするほどこの動作が緩やかになるが、大きくするほど目標角度θに達するのが遅れる(つまり、被牽引物が車両10の軌道からはずれる区間が長くなる)ため、障害物に衝突するリスクも高まる。そのため、Aは、アーム長Lと後述する移動平均区間の値を用いて、適切な値に設定する。以上が、ステップS16である。
図6のフローチャートに戻って、ステップS17の回転打ち消しモードに関しても、切り替わった瞬間におけるアーム角度θとエンコーダから計算したφとを維持基準(θ,φE0)として記憶する(ステップS18)。
そして、ステップS18に続くステップS19として、アーム角度θを算出する。ここで、回転打ち消しモードでは、回転打ち消しモードに切り替わった時点から車両10が回転した分と同じだけアーム部21を反対側に回転させることで、被牽引物はその場に同じ姿勢で静止し続けることができる。図12は、二つの座標系を示しており、(1)の座標系には、回転打ち消しモードに切り替わった瞬間の車両10の姿勢を図示し、(2)の座標系には、現在の車両10の姿勢を示している。図12から、(1)と(2)とで車両10の姿勢は変わっているが被牽引物の向き(座標系上における)は変わらない。これを実現するためには、θの変化量について、
(θの変化量)=(φの変化量)×(-1)
とすればよく、ここから、
θ-θ=-(φ-φE0
→ θ=-(φ-φE0)+θ
という計算式が導き出され、アーム角度θが算出される(ステップS19)。
以上のステップS16およびステップS19から各モードにおけるアーム角度θ(ステップS16のθを単にθとする)が算出されるが、本フローでは、これらアーム角度θをアーム旋回モータ24への指令値とするのではなく、更に、以下のステップS20以降の処理をおこなう。
ステップS20では、移動平均処理をおこなう。これにより、ステップS16およびステップS19において算出されたアーム角度θの値を均して安定化させる。具体的には、移動平均区間をNとすると、現在から(N-1)スキャン前までの過去値の平均をとり、
θave=(θ[0]+θ[1]+・・・+θ[N-1])/N
を算出し、θaveの値を、このアルゴリズムの最終的なアウトプットとし、アーム旋回モータ24への指令値とする。
なお、移動平均区間の長さ(すなわち、Nの値)は、軌道追跡モードが選択されている場合と、回転打ち消しモードが選択されている場合とで切り替える。一例としては、軌道追跡モード中の移動平均区間Nは800制御周期、回転打ち消しモード中の移動平均区間Nは10制御周期とすることができる。ここで、回転打ち消しモード時は被牽引物をその場で停止させるという機能実現のために、車両10の動作に迅速に反応する必要があるために、移動平均区間は極力短く設定される。また、軌道追跡モードでは、直進時とカーブ走行時とに区分できるが、移動平均区間は両者で同じであってもよい。両者で異なる移動平均区間の長さを採用する場合には、定数Rを用いて、R>Rの場合には直進とみなし、R≦Rの場合にはカーブ走行とみなして、移動平均区間の長さを切り替えればよい。
この移動平均区間の切り替わり時に移動平均区間をどう切り替えるかに関しては、軌道追跡モードと回転打ち消しモードとの切り替わり時は、切り替わった瞬間に、θの配列(すなわち、過去から現在までのθの履歴)を全て1スキャン前のθaveで埋める。これにより、切り替わり時に移動平均区間がどう変わっても、θaveは1スキャン前のθaveと同値となる。また、軌道追跡モード継続中は、直進時とカーブ走行時とで移動平均区間が突然変化すると平均結果が離散値になってしまうため、Nの値を毎スキャン1ずつ増減させる。
指令値は、先述のようにθaveとし、動作方向は近回りとする。
以上のステップS20に続くステップS21では、後処理をおこなう。後処理としては、被牽引物の座標の計算と、配列要素の先入れ先出しと、カウンタのインクリメントとを挙げることができる。
以上のフローに従って、角度制御部25は、アーム部21の回転角度を、アーム旋回モータ24を介して制御する。
図13は、角度制御部25が以上で説明した処理をおこなって、回転打ち消しモードにてアーム角度θ(θave)を制御して得られる結果を図示している。図13に示すように、車両10が走行停止した状態で回転している場合(図中の(i)に示す車両10)、被牽引物を含む牽引機構20は位置を移動しない。要するに、これは、図14に示すように、車両10の回転角度を打ち消す角度にアーム部21が制御されるためである。換言すれば、車両10の回転角度を相殺する角度にアーム部21が制御される。このように回転打ち消しモードが実行されることにより、被牽引物の振り回しを防ぐことができる。
図15は、角度制御部25が以上で説明した処理をおこなって、軌道追跡モードにてアーム角度θ(θave)を制御して得られる結果を図示している。搬送装置1Aによれば、図15に示すように、車両10がカーブ走行している場合、被牽引物を含む牽引機構20は、車両10の走行軌跡上を走行する。ここで、図16は、カーブ半径Rと、アーム部21の角度θとの関係を示すグラフである。搬送装置1Aは、図16に示すグラフから、牽引機構20をカーブ半径Rに適した角度へ制御することにより、内輪差と外輪差に基づく被牽引物のはみ出しを防ぐことができる。換言すれば、搬送装置1Aによれば、カーブ走行時は、アーム角度を固定することで牽引機構の振り回しを防ぐことができる。
また、先述した障害物検知センサ16(図2)によって、通路およびその近傍にある障害物50を検知し、障害物50との衝突を防ぐべく進路変更した場合であっても、軌道追跡モードにてアーム角度θ(θave)が制御されていれば、図17に示すように、牽引機構20が車両10の走行軌跡上を走行するため、車両10が障害物50を避けるとともに、牽引機構20も障害物50を避けることができる。
このように、牽引装置26の角度制御部25は、走行制御部13からの走行に関する情報を必要とせず、状態取得部27から取得した情報に基づいて、アーム22の回転を制御する。そのため、例えば、既存の無人搬送車の車両に牽引装置26を取り付けることにより、アーム22の回転を適切に制御する搬送装置を構成することができる。
上記実施形態1の構成によれば、車両部10に小型のセンサ(右エンコーダ15R、左エンコーダ15L等)を取り付けるだけで、床、壁、天井等の走行環境側に大がかりなセンサを取り付けることなく、安価で高精度に車両部10の走行状態を計測することができる。その結果、牽引装置20および被牽引物が壁等周囲のものと干渉することなく、走行することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
上記実施形態1の牽引装置26では、図2に示す通り、牽引装置26が、自律走行する車両部10とは独立した装置であった。そして、図18に示すように、タイミングベルトを介して、車両部の左右タイヤ11L,11Rを左右タイヤ用エンコーダ15L,15Rに接続する構成であった。
このような構成に対して、実施形態2では、図19のブロック図に示すように、車両10の走行状態を取得する状態取得部27(左タイヤ用エンコーダ15L、右タイヤ用エンコーダ15R、および慣性計測装置14)は、車両10に内蔵されている。本実施形態の牽引装置26においては、状態取得部27から取得された車両10の走行状態が走行制御部13に取得される。走行制御部13は、状態取得部27から得られた車両10の走行状態に関する情報を角度制御部(回転制御部)25に供給する。角度制御部25では、状態取得部27で得られた車両10の走行状態に基づいて、アーム部21の回転角度を決定する。アーム旋回モータ(制御モータ)24は、角度制御部25が決定した回転角度に基づいて、アーム部21の回転角度を制御する。
本実施形態においても、牽引装置26では、車両10の走行状態に基づいて、アーム部21の回転角度を適切に制御することができる。これにより、被牽引物の衝突を回避することができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
搬送装置1A、1Bの制御ブロック(特に走行制御部13および角度制御部25)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、搬送装置1Aは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1A、1B 搬送装置
10 車両(車両部)
11L 左タイヤ
11R 右タイヤ
12 走行部
13 走行制御部
14 慣性計測装置(状態取得部)
15L 左タイヤ用エンコーダ(状態取得部)
15R 右タイヤ用エンコーダ(状態取得部)
16 障害物検知センサ
17 センサ
20 牽引機構
21 アーム部
22 アーム
22a 把持部
22b 従動タイヤ
23 回転軸
24 アーム旋回モータ(制御モータ)
25 角度制御部(回転制御部)
26 牽引装置
27 状態取得部
50 障害物

Claims (8)

  1. 自律走行型の車両部に接続される、被牽引物を牽引可能なアーム部と、
    前記アーム部に接続され、平面視における前記アーム部の回転角度を制御する制御モータと、
    前記車両部の走行状態を取得する状態取得部と、
    前記走行状態に基づいて、前記アーム部の前記回転角度を決定する回転制御部とを備え
    前記回転制御部は、前記車両部の走行状態に基づき、前記被牽引物が前記車両部の走行軌道上に沿って牽引されるよう、前記アーム部の前記回転角度を制御する、
    牽引装置。
  2. 自律走行型の車両部に接続される、被牽引物を牽引可能なアーム部と、
    前記アーム部に接続され、平面視における前記アーム部の回転角度を制御する制御モータと、
    前記車両部の走行状態を取得する状態取得部と、
    前記走行状態に基づいて、前記アーム部の前記回転角度を決定する回転制御部とを備え、
    前記回転制御部は、
    前記走行状態に基づいて、前記車両部の旋回半径を特定し、
    前記旋回半径に基づいて、前記アーム部の前記回転角度を決定し、
    平面視における、前記アーム部の回転軸から、被牽引物の所定の箇所までの距離をLとして、
    前記旋回半径をRとして、
    前記回転制御部は、
    θ=arcsin(L/2R)
    で求められるθに基づいて前記アーム部の前記回転角度を決定する、牽引装置。
  3. 自律走行型の車両部に接続される、被牽引物を牽引可能なアーム部と、
    前記アーム部に接続され、平面視における前記アーム部の回転角度を制御する制御モータと、
    前記車両部の走行状態を取得する状態取得部と、
    前記走行状態に基づいて、前記アーム部の前記回転角度を決定する回転制御部とを備え、
    前記回転制御部は、前記車両部の走行状態に基づき、前記車両部が回転した場合であっても、被牽引物の位置が動かないように制御する、牽引装置。
  4. 前記状態取得部は、
    前記走行状態として、2つの駆動輪を有する前記車両部の各駆動輪の回転速度または回転角を取得する第1センサと、
    前記走行状態として、前記車両部の向きを取得する第2センサとを有する、請求項1から3の何れか1項に記載の牽引装置。
  5. 前記状態取得部は、
    前記走行状態として、前記車両部の速度を取得する第1センサと、
    前記走行状態として、前記車両部の向きを取得する第2センサとを有する、請求項1から3の何れか1項に記載の牽引装置。
  6. 前記回転制御部は、
    前記走行状態に基づいて、前記車両部の旋回半径を特定し、
    前記旋回半径に基づいて、前記アーム部の前記回転角度を決定する、請求項1または3に記載の牽引装置。
  7. 前記回転制御部は、各時刻におけるθの時間移動平均に基づいて前記アーム部の前記回転角度を決定する、請求項に記載の牽引装置。
  8. 自律走行型の車両部と、
    請求項1から7の何れか1項に記載の牽引装置と、を備えている、搬送装置。
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