JP7224605B2 - 中空酸化グラフェンの潤滑添加剤及び超潤滑の水潤滑剤、及びその製造方法並びに使用 - Google Patents
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Description
塩酸ドパミン溶液、水及びTris溶液を混合した後、HCl溶液を添加し、さらにナノアルミナコロイド水溶液を添加して反応させ、ポリドーパミンによりボール型ナノアルミナが被覆された複合材料を得るステップと、
酸化グラフェン/ポリドーパミン/Al2O3複合材料をHCl溶液と混合してエッチングを行い、中空のボール型の潤滑添加剤を得るステップと、を含む。
エッチングした後、中間のナノアルミナがエッチングされて除去され、酸化グラフェンがポリドーパミンを保護する構造が残る。
塩酸ドパミン溶液、水及びTris溶液を混合した後、HCl溶液を添加し、さらにナノアルミナコロイド水溶液を添加して反応させ、ポリドーパミンによりボール型ナノアルミナが被覆された複合材料を得るステップと、
本発明の第三形態である超潤滑の水潤滑剤は、水と上記潤滑添加剤とを含む。
本発明の第四形態である上記超潤滑の水潤滑剤の製造方法では、潤滑添加剤と水を大気雰囲気で混合して超潤滑の水潤滑剤を得る。
本発明の第五形態は、上記超潤滑の水潤滑剤が機械部材における使用である。
2、本発明に係る超潤滑の水潤滑剤は沈殿現象が目立たずに6ヵ月~1年間保存することでき、有効寿命が長い。
本発明の一実施形態において、ボール型の中空構造の直径は50~300nmである。
本発明の第二形態である上記中空酸化グラフェンの潤滑添加剤の製造方法は、具体的に、
エッチングした後、中間のナノアルミナがエッチングされて除去され、酸化グラフェンがポリドーパミンを保護する構造が残る。
本発明の一実施形態において、ステップ4)において、反応後の混合物を遠心分離して上清液を除去した後、凍結乾燥して、潤滑添加剤を得る。
別の製造方法を提供する。
上記中空酸化グラフェンの潤滑添加剤の製造方法は、具体的に、
本発明の一実施形態において、酸化グラフェンの製造方法はHummer法である。
本発明の一実施形態において、ポリドーパミンとアルミナが反応する時間は10~15hである。
本発明の第三形態である超潤滑の水潤滑剤は、水と上記潤滑添加剤とを含む。
本発明の第四形態である上記超潤滑の水潤滑剤の製造方法では、潤滑添加剤と水を大気雰囲気で混合して超潤滑の水潤滑剤を得る。
本発明の第五形態は、上記超潤滑の水潤滑剤が機械部材における使用である。
以下では、実施例を参照して本発明をさらに説明する。
(2)実施例1のステップ(2)と同じである。
その他の操作手順は実施例1と同じであり、酸化グラフェン/ポリドーパミン潤滑添加剤が得られる。
実施例21は実施例1と比べると、ナノアルミナの添加方式、即ち操作方法が異なる。
(比較例1)
水潤滑剤は脱イオン水である。
(試験例1)
実施例13~実施例20の摩擦係数は表1に示すとおりである。
Claims (10)
- ボール型の中空構造であり、ボール型のハウジングは内から外へ順にポリドーパミン層と酸化グラフェン層である複合層構造或いは内から外へ順にポリドーパミン層、グラフェン層、ポリドーパミン層である複合層構造であり、複合層の層数は単層或いは多層であり、多層の構造は複数の複合層が重ね合わせてなることを特徴とする、中空酸化グラフェンの潤滑添加剤。
- ボール型の中空構造の直径は50~300nmであることを特徴とする、請求項1に記載の中空酸化グラフェンの潤滑添加剤。
- 1)塩酸ドパミン溶液、水及びTris溶液を混合した後、HCl溶液を添加し、さらにナノアルミナコロイド水溶液を添加して反応させ、ポリドーパミンによりボール型ナノアルミナが被覆された複合材料を得るステップと、
2)得られたポリドーパミンによりボール型ナノアルミナが被覆された複合材料を酸化グラフェン溶液に添加して反応させ、酸化グラフェン/ポリドーパミン/Al2O3複合材料を得るステップと、
或いは3)ステップ2)で得られた酸化グラフェン/ポリドーパミン/Al2O3複合材料に対して、ステップ1)における塩酸ドパミン、水、Tris溶液及びHCl溶液と混合する反応と、ステップ2)における酸化グラフェンとの反応とを順次に繰り返して行うことで、多層の酸化グラフェン/ポリドーパミン/Al2O3複合材料を得るステップと、
4)単層の酸化グラフェン/ポリドーパミン/Al2O3複合材料或いは多層の酸化グラフェン/ポリドーパミン/Al2O3複合材料をHCl溶液と混合してエッチングを行い、中空のボール型の潤滑添加剤を得るステップと、を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の中空酸化グラフェンの潤滑添加剤の製造方法。 - 1)塩酸ドパミン溶液、水及びTris溶液を混合した後、HCl溶液を添加し、さらにナノアルミナコロイド水溶液を添加して反応させ、ポリドーパミンによりボール型ナノアルミナが被覆された複合材料を得、
2)得られたポリドーパミンによりボール型ナノアルミナが被覆された複合材料を酸化グラフェン溶液に添加して反応させ、酸化グラフェン/ポリドーパミン/Al2O3複合材料を得、
3)ステップ2)で得られた酸化グラフェン/ポリドーパミン/Al2O3複合材料に対して、ステップ1)における塩酸ドパミン、水、Tris溶液及びHCl溶液と混合する反応を行い、単層のポリドーパミン/グラフェン/ポリドーパミン/Al2O3複合材料を得、
或いは、4)ステップ3)で得られたポリドーパミン/グラフェン/ポリドーパミン/Al2O3複合材料に対して、ステップ2)における酸化グラフェンとの反応と、ステップ1)における塩酸ドパミン、水、Tris溶液及びHCl溶液と混合する反応とを順次に繰り返して行うことで、多層のポリドーパミン/グラフェン/ポリドーパミン/Al2O3複合材料を得、
5)単層のポリドーパミン/グラフェン/ポリドーパミン/Al2O3複合材料或いは多層のポリドーパミン/グラフェン/ポリドーパミン/Al2O3複合材料をHCl溶液と混合してエッチングを行い、中空のボール型の潤滑添加剤を得ることを特徴とする、請求項1又は2に記載の中空酸化グラフェンの潤滑添加剤の製造方法。 - ステップ1)における塩酸ドパミン、水、Tris溶液、ナノAl2O3、HCl溶液の比は0.05~0.15mL:8~12mL:2.2~2.7mL:0.05~0.25g:1mLであり、
或いは、ステップ1)における塩酸ドパミンの濃度が2~5mg/mLであり、Tris溶液の濃度が0.05~0.15mol/lであり、HCl溶液の濃度が0.05~0.15mol/lであり、
或いは、ステップ1)において、ナノアルミナ粉体或いはナノアルミナのコロイド溶液を添加し、添加されたナノアルミナコロイドの溶液の濃度が0.05~0.15g/mLであり、
或いは、ステップ2)における酸化グラフェン溶液の濃度が0.5~2.5mg/mLであり、
或いは、酸化グラフェンの製造方法はHummer法であることを特徴とする、請求項3又は4に記載の中空酸化グラフェンの潤滑添加剤の製造方法。 - ポリドーパミンとアルミナとが反応する時間は10~15hであり、
或いは、ステップ1)において、反応後の混合物を遠心分離して上清液を除去した後、凍結乾燥して、ポリドーパミンによりボール型ナノアルミナが被覆された複合材料を得、
或いは、ステップ2)において、反応後の混合物を遠心分離して上清液を除去した後、凍結乾燥して、酸化グラフェン/ポリドーパミン/Al2O3複合材料を得ることを特徴とする、請求項3又は4に記載の中空酸化グラフェンの潤滑添加剤の製造方法。 - ステップ3)において、反応後の混合物を遠心分離して上清液を除去した後、凍結乾燥して、単層のポリドーパミン/グラフェン/ポリドーパミン/Al2O3複合材料を得、
或いは、ステップ4)において、反応後の混合物を遠心分離して上清液を除去した後、凍結乾燥して、多層のポリドーパミン/グラフェン/ポリドーパミン/Al2O3複合材料を得、
或いは、ステップ5)において、HClでエッチングを行った後に得られた溶液を、遠心分離して上清液を除去した後、凍結乾燥して潤滑添加剤を得、
或いは、ステップ3)或いはステップ4)で反応に関与する塩酸ドパミン、水、Tris溶液及びHCl溶液の体積比及び添加量はステップ1)と同じであり、ステップ4)で反応に関与する酸化グラフェン溶液の添加量及び濃度はステップ2)と同じであることを特徴とする、請求項4に記載の中空酸化グラフェンの潤滑添加剤の製造方法。 - 水と請求項1に記載の潤滑添加剤とを含み、
超潤滑の水潤滑剤における潤滑添加剤の質量濃度が0.01%~0.8%であることを特徴とする、超潤滑の水潤滑剤。 - 潤滑添加剤と水とを大気雰囲気で混合して超潤滑の水潤滑剤を得ることを特徴とする、請求項8に記載の超潤滑の水潤滑剤の製造方法。
- 請求項8に記載の超潤滑の水潤滑剤の機械部材における使用。
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