JP7223583B2 - リール固定装置 - Google Patents
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Description
リール固定装置のうち、フード(固定フード、移動フード)が釣竿の上面側に配置される(釣竿の上面側に魚釣用リールが固定される)リール固定装置においては、キャスティング操作やパーミング操作の向上を図るため、リールシート本体から下方に突出するトリガが形成されている。
下記特許文献のトリガは、下方に大きく突出しており、人差し指から小指までの4つの手指を宛がうことができる。
また、トリガの前面が下方に向うに連れて後方に傾斜していることから、長時間握っても痛みが生じ難い。
リール固定装置4は、魚釣用リール100を固定するための装置であり、固定フード16とトリガ17が形成されたリールシート本体10と、リールシート本体10の前部に取り付けられた移動フード20と、を備えている。
本体中間部12の上面には、略水平な載置面14が形成されている。載置面14は、魚釣用リール100の取付脚101の下面を当接させ、取付脚101を載置するための部位である。また、リールシート本体10を握った場合、本体中間部12の下面には、人差し指f2を宛がう人指し用面12aと、中指f3を宛がう第一面15とが形成されている(図3参照)。
本体後部13の下面には、トリガ17と第二面18が形成されている。トリガ17は、本体中間部12の第一面15や第二面18よりも下方に突出している。第二面18は、トリガ17の後側に連続する下面である。リールシート本体10を握った場合、薬指f4をトリガ17の前面17aに宛がい、小指f5を第二面18に宛がうようになっている(図3参照)。なお、人指し用面12a、第一面15、トリガ17、第二面18等の詳細については後述する。
操作つまみ部21は、円筒状を呈し、内部にリールシート本体の本体前部11が配置されている。
操作つまみ部21の内周面にねじ溝(不図示)が形成され、本体前部11のねじ溝と螺合している。そして、操作つまみ部21を中心軸O1回りに回転させると、操作つまみ部21が前後方向に案内される。
フード部22は、円筒状を呈し、内部をリールシート本体10が貫通している。フード部22は、操作つまみ部21に対し、中心軸O1回りに回転自在に連結している。フード部22の上部の後面には、後方に向って開口する係止孔23が形成されている。
また、操作つまみ部21を回転し移動フード20を前方に移動させると、移動フード20と取付脚101の前部との係合が解除され、魚釣用リール100を取り外すことができる。
次に人指し用面12a、第一面15、トリガ17、第二面18等の詳細について説明する。
人指し用面12aは、第一面15の前側に位置し、前方に向うに連れて中心軸O1から離間するように傾斜している。
また、トリガ17の後面17bも傾斜面となっており、上方に向うに連れて後方に位置するようになっている。
また、トリガ17の前面17aのうち第一面15に連続する前部17dは、緩やかに湾曲し、逆R形状となっている。同様に、トリガ17の後面17bのうち第二面18に連続する後部17eは、緩やかに湾曲し、逆R形状となっている。
また、トリガ17における第二面18からの突出量Δ2は、小指f5の厚みよりも僅かに小さく形成されている。
なお、リール固定装置4が成人男性用の場合、トリガ17における第一面15からの突出量Δ1は、大凡10.0~12.0mm程度、トリガ17における第二面18からの突出量Δ2は、大凡6.0~7.0mm程度である。また、リール固定装置4が女性用又は子供用の場合、突出量Δ1及びΔ2は前記した値よりも小さく形成される。
以下において、本体後部13の左側面であって第二面18と周方向に連続する部位を小指当接用側面19と称する。
なお、リール固定装置4が成人男性用の場合、距離L4は、大凡20.0~23.0mm程度であり、女性用又は子供用の場合には、これよりも小さい値に形成される。
より詳細に説明すると、人差し指f2の第二関節付近を人指し用面12aに宛がい、中指f3の第二関節付近を第一面15に宛がい、薬指f4の第二関節付近をトリガ17の前面17aに宛がい、小指f5の第二関節付近を第二面18に宛がう。
また、人差し指f2、中指f3、薬指f4及び小指f5の末節部をリールシート本体10の左側面10aに宛がう(小指f5の末節部は小指当接用側面19に宛がう)。これにより、4つの手指によりリールシート本体10を下方から包むように握ることができる。
また、パーミング操作を行うため、親指f1は、魚釣用リール100の後部の上側に位置するように配置する。
また、小指f5を宛がう面(第二面18)は、トリガ17でなくリールシート本体10の方に形成され、手全体が従来よりも上方に位置する。よって、親指f1が魚釣用リール100の上部近傍に配置されるようになり、パーミング操作がし易くなる。
さらに、トリガ17における第二面18からの突出量Δ2は、小指f5の厚みよりも僅かに小さく形成されているため、トリガ17の前面17aに宛がう薬指f4と第二面18に宛がう小指f5とを近接させて握ることができる。
以上から、中指f3と薬指f4と小指f5におけるそれぞれの間隔が狭く、中指f3と薬指f4と小指f5を同じように曲げて握ることができ、握り込む力を大きくすることができる。
また、トリガ17の頂部17cと本体後部13の後端との中心軸O1方向の距離L4は、小指f5の幅よりも長くなるように形成されている。よって、小指f5の末節部は、小指当接用側面19のみに当接するようになっている。このため、小指f5が本体後部13とグリップ3との両方に跨って当接し違和感が生じる、ということが回避される。
実施形態で挙げた突出量Δ1、Δ2や距離L3、L4における具体的な数値範囲は例示である。よって、本発明は、上記した作用効果を損なわない範囲で突出量Δ1等の数値を範囲外となるように形成したリール固定装置であってもよい。
2 竿杆
3 グリップ
4 リール固定装置
10 リールシート本体
11 本体前部
12 本体中間部
12a 人指し用面
13 本体後部
15 第一面
16 固定フード
17 トリガ
17a 前面
18 第二面
19 小指当接用側面
20 移動フード
100 魚釣用リール
Claims (1)
- 少なくても中指、薬指、小指を下方から宛がって握る筒状のリールシート本体を備え、
前記リールシート本体は、
下面から下方に突出し、前面に前記薬指が宛がわれるトリガと、
下面の一部であって前記トリガよりも前側に位置し、前記中指が宛がわれる第一面と、
下面の一部であって前記トリガよりも後側に位置し、前記小指が宛がわれる第二面と、
魚釣用リールの取付脚が挿入される係止孔を備えた固定フードと、
を備え、
前記トリガの前面は、下方に向うに連れて後方に位置するように傾斜し、
前記第二面は、前記第一面よりも下方に位置しており、
前記第二面の前後方向の中央部は、前記リールシート本体の中心軸へ向けて窪んでおり、
前記第二面における前後方向の後部は、前記第二面の前後方向の中央部よりも下方に位置しており、
前記リールシート本体は、側面の一部であって前記第二面から周方向に連続し、小指の末節部が宛がわれる小指当接用側面を備えており、
前記リールシート本体の径方向において、
前記トリガにおける前記第一面からの突出量をΔ1とし、前記トリガにおける第二面からの突出量をΔ2とした場合に、Δ1>Δ2の関係を満たしており、
前記トリガの頂部は、中心軸方向において、前記固定フードの前記係止孔よりも後方に位置しており、
前記第一面から前記トリガの頂部に至る前記前面が連続する傾斜面になっており、当該傾斜面と中心軸との最大傾斜角度が135~180度に設定されていることを特徴とするリール固定装置。
Priority Applications (2)
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