JP3246178U - リールシート及び釣竿 - Google Patents

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Abstract

【課題】手指の握り変えが行い易く、魚釣り操作性及び握持保持性を向上させることができるリールシート及び釣竿を提供する。【解決手段】リールシートは、筒状のリールシート本体1の前部の下部に設けられた前側トリガー10と、前側トリガー10と軸方向に間隔を空けて配置されリールシート本体1の後部の下部に設けられた後側トリガー20とを備えている。リールシート本体1の側面視において、リールシート本体1の中心軸O1から前側トリガー10の頂部までの距離は、4~6mmの範囲に設定されている。リールシート本体1の側面視において、リールシート本体1の中心軸O1から後側トリガー20の頂部までの距離は、7~12mmの範囲に設定されている。【選択図】図5

Description

本考案は、魚釣用リールを固定するリールシート及び釣竿に関するものである。
特許文献1、2には、魚釣用リールを固定するリールシートに関する発明が開示されている。特許文献1、2のリールシートは、リール本体の下面の前後に2つトリガーを有している。
特許文献1のリールシートは、前側トリガーの側面領域に平坦面部または凹面部を有している。特許文献1のリールシートによれば、指の腹に圧力がかかり難くなり、リールが横向きになった状態になっても、しっかりと握り込んでパーミング操作を安定して行うことができる。
特許文献2のリールシートは、前側トリガーの前方に連続して窪み部が設けられている。特許文献2のリールシートによれば、前側トリガーに掛けた人差し指が窪み部に入り込むので、人差し指を位置決めすることができる。これにより、人差し指が前後方向に動き難くなり、しっかりと握り込んでパーミング操作を安定して行うことができる。
特開2008-271864号公報 特開2007-295805号公報
特許文献1、2のリールシートでは、手指でしっかりと位置決めして握り込むことができる構造である一方、手指の位置を2つトリガーに対してずらして持つような握り変えに対応したものではなかった。例えば、船上からタイラバを落として、これを単純に巻き上げる操作を繰り返すような釣りでは、疲労を軽減する等の目的でリールシートを持つ手指の握り変えを釣行中に高い頻度で行っており、そのような手指の握り変えをスムーズに行うことができない場合に、ストレスを感じるおそれがあった。
本考案は、前記課題を解決するためになされたものであり、手指の握り変えが行い易く、魚釣り操作性及び握持保持性を向上させることができるリールシート及び釣竿を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本考案のリールシートは、筒状のリールシート本体と、前記リールシート本体の前部の下部に設けられた前側トリガーと、前記前側トリガーと軸方向に間隔を空けて配置され前記リールシート本体の後部の下部に設けられた後側トリガーと、を備えている。前記リールシート本体の側面視において、前記リールシート本体の中心軸から前記前側トリガーの頂部までの距離は、4~6mmの範囲に設定されている。また、前記リールシート本体の側面視において、前記リールシート本体の中心軸から前記後側トリガーの頂部までの距離は、7~12mmの範囲に設定されている。
本考案によれば、前側トリガー及び後側トリガーの突出量が小さく設定されているので、リールシート本体の握り方が制限されることがなく、握り変えが行い易い。したがって、握り易い持ち方に変えて釣りを行うことができ、魚釣り操作性が向上するとともに釣人の疲労軽減を期待できる。
また、握り易く構成された前後2つトリガーに対して負荷を良好に分散させることができるので、握持保持性が向上する。また、これにより、実釣時に高負荷が掛かった場合にも、前側トリガーに掛けた手指に負荷が集中することがなくなり、当該手指に痛みが生じ難い。
また、前記前側トリガーは、前後に湾曲凹状の湾曲面を備えており、前側の前記湾曲面の曲率半径が後側の前記湾曲面の曲率半径よりも大きいことが好ましい。
この構成では、前側トリガーの前側の湾曲面が後側の湾曲面よりも傾斜が緩やかになるので、前側トリガーの前側に手指を当て付け易い。また、これとは逆に、後側の湾曲面が前側の湾曲面よりも傾斜が急になるので、前側トリガーと後側トリガーとの間にスペースが確保され易くなり、この間に手指をスムーズに挿入して当て付けることができる。したがって、突出量が小さく設定された前側トリガーに対して手指を好適に掛けながら、リールシート本体を好適に握持することができる。また、握り変えが行い易い。したがって、魚釣操作性及び握持保持力を向上させることができる。
また、前記後側トリガーは、前後に湾曲凹状の湾曲面を備えており、後側の前記湾曲面の曲率半径は前側の前記湾曲面の曲率半径よりも大きいことが好ましい。
この構成では、後側トリガーの後側の湾曲面が前側の湾曲面よりも、傾斜が緩やかになるので、後側トリガーに後方から当て付けられる手指の当て付け力を軽減できる。したがって、後側トリガーに対して後方から当て付けられる手指に痛みが生じ難い。また、これとは逆に、前側の湾曲面が後側の湾曲面よりも傾斜が急になるので、前側トリガーと後側トリガーとの間にスペースが確保され易くなり、この間に手指をスムーズに挿入して当て付けることができる。したがって、魚釣操作性及び握持保持力を向上させることができる。また、握り変えが行い易い。
また、前記後側トリガーの前側には、前記後側トリガーの頂部から前側の前記湾曲面に至る部分に湾曲凸状の当て付け面が形成されていることが好ましい。
この構成では、後側トリガーの頂部周りを手指や掌で包むように保持した場合の握持保持性を高めることができる。また、その場合に手指や掌に痛みが生じ難いので、魚釣操作性を向上させることができる。また、握り変えが行い易い。
また、前記前側トリガーの頂部と前記後側トリガーの頂部との前後方向の間隔は、20~30mmの範囲に設定されていることが好ましい。
この構成では、前側トリガーと後側トリガーとの間に、手指をスムーズに挿入して当て付けることが可能な指当て領域を好適に確保できる。したがって、魚釣り操作性及び握持保持性を向上させることができる。
また、前記前側トリガーは、前後に湾曲凹状の湾曲面を備えており、前記リールシート本体の側面視において、後側の前記湾曲面の最深部は、前側の前記湾曲面の最深部よりも径方向内側に位置している。前記リールシート本体の側面視において、前記リールシート本体の中心軸から前記両最深部までの各距離の差は、1mm以下に設定されていることが好ましい。
この構成では、前側トリガーの前後の湾曲面における高低差が小さいので、リールシート本体を違和感なく手指で自然に握ることができ、握り変えが行い易い。また、前側トリガーと後側トリガーとの間に挿入した手指でリールシート本体を包むように保持できるので、魚釣り操作性及び握持保持性を向上させることができる。
また、前記後側トリガーは、前後に湾曲凹状の湾曲面を備えており、前記リールシート本体の側面視において、後側の前記湾曲面の最深部は、前側の前記湾曲面の最深部よりも径方向外側に位置している。前記リールシート本体の側面視において、前記リールシート本体の中心軸から前記両最深部までの各距離の差は、4~6mmの範囲に設定されていることが好ましい。
この構成では、後側トリガーにおいて、前後の湾曲面の高低差が小さくなり、リールシート本体を自然に握ることができる。これにより、握り変えが行い易い。また、後側トリガーの後側の湾曲面は、前側の湾曲面よりも拡径しているので、実釣時における後側トリガーへの手指の引っ掛かりを軽減でき、後側トリガーの後側の湾曲面に対する握り込みが向上する。これにより、後側トリガーの前後における握り込みのバランスがよくなる。また、後側トリガーの前後に当て付けた手指同士が相互に強く接触し難くなる。したがって、魚釣り操作性及び握持保持性を向上させることができる。
前記課題を解決するため本考案の釣竿は、前記リールシートと、竿体とを備えている。
本考案によれば、前側トリガー及び後側トリガーの突出量が小さく設定されているので、リールシート本体の握り方が制限されることがなく、握り変えが行い易い。したがって、握り易い持ち方に変えて釣りを行うことができ、魚釣り操作性が向上するとともに釣人の疲労軽減を期待できる。
また、握り易く構成された前後2つトリガーに対して負荷を良好に分散させることができるので、握持保持性が向上する。また、これにより、実釣時に高負荷が掛かった場合にも、前側トリガーに掛けた手指に負荷が集中することがなくなり、当該手指に痛みが生じ難い。よって手返しも早くなり、釣果が向上する釣竿が得られる。
本考案のリールシート及び釣竿によれば、魚釣り操作性及び握持保持性を向上させることができる。
本考案の実施形態に係るリールシート及び釣竿の要部を示した側面図である。 リールシート本体を示した平面図である。 同じくリールシート本体の縦断面図である。 同じくリールシート本体の底面図である。 同じくリールシート本体の寸法関係を示した側面図である。 握り込み方を示した側面図である。 他の握り込み方を示した側面図である。 他の握り込み方を示した側面図である。 他の握り込み方を示した側面図である。 後側トリガーの変形例を示した部分拡大側面図である。
以下、本考案の実施形態に係るリールシート及び釣竿について、図面を参照して詳細に説明する。各実施形態において、同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、「上下」、「左右」、「前後」については図1、2の矢印に従う。竿先側が「前」であり、竿元側が「後」である。
図1に示すように、本実施形態に係るリールシートSは、両軸受け型の魚釣用リールR1(図6A等参照、以下同じ)の取付脚部(不図示)が着脱自在に固定される部材であり、魚釣用リールR1が取り付けられた状態で手指により握持される(図6A等参照)。リールシートSは、合成樹脂製の筒状のリールシート本体1を備えている。リールシート本体1には、軸方向に移動可能な遊動フード(不図示)が取り付けられる。
釣竿100は、リールシート本体1の中空部1a(図3参照)に竿体50が挿通され、接着により固定されることで構成される。竿体50は、例えば、元竿、中竿及び穂先竿等を連結することによって構成され、振出方式、逆並継方式、インロー方式、またはこれら以外の公知の継合方式により継合され得る。なお、竿体50は、単一の竿杆から構成されていてもよい。竿体50には図示しないガイド部材等が取り付けられる。
リールシート本体1は、固定フード2と、載置面3と、前側トリガー10と、後側トリガー20とを備えている。
固定フード2は、リールシート本体1の後部5の上部に一体的に形成されている。固定フード2は、取付脚部の後部が挿入される部位である。リールシート本体1の後部5は、図2~図4に示すように、外形状が後方へ向けて略テーパ形状に拡径している。同様に、中空部1a(図3参照)の内周面も後方へ向けて略テーパ形状に拡径している。この中空部1aの拡径した部分には、グリップ40(図6A参照)の前端部(不図示)が挿入され、接着剤により固定される。なお、グリップ40は、概ね円筒状を呈し、手指が当て付く部位である。グリップ40は、コルクや、発泡性樹脂のEVA(ethylene vinyl acetate copolymer)等の柔軟部材で形成されている。
載置面3は、図1、図2に示すように、魚釣用リールR1の取付脚部(不図示)が装着される部位である。載置面3の前後方向の中央部には装飾部材(不図示)が取り付けられる凹部3aが形成されている。
リールシート本体1の前部には、遊動フードを取り付けるためのねじ部4が刻設されている。遊動フードには、取付脚部の他端部が挿入される。遊動フードは、リールシート本体1のねじ部4に螺合することで前後方向に移動可能であり、後方向に遊動フードを移動させることで、固定フード2との間に取付脚部を挟持して固定することができる。また、前方向に遊動フードを移動させることで、取付脚部の挟持を解除して魚釣用リールをリールシート本体1から取り外すことができる。
前側トリガー10は、図1、図3、図4に示すように、リールシート本体1の前部の下部に設けられている。一方、後側トリガー20は、リールシート本体1の軸方向に間隔を空けて配置されリールシート本体1の後部5の下部に設けられている。前側トリガー10及び後側トリガー20は、それぞれ下方へ向けて突出しており、リールシート本体1を握った際に手指を掛けたり、手指や掌で包むようにして保持したりすることが可能な部位として機能する。
前側トリガー10及び後側トリガー20は、図3に示すように、いずれも断面略三角形状を呈している。前側トリガー10は、後側トリガー20よりも断面積が小さく、かつ後側トリガー20よりも突出量が小さい。前側トリガー10の突出量は、適宜設定すればよいが本実施形態では、図5に示すように、リールシート本体1の側面視において、リールシート本体1の中心軸O1から前側トリガー10の頂部(最下端部)までの距離X1が、4-6mmに設定されている。
一方、後側トリガー20の突出量も適宜設定すればよいが本実施形態では、図5に示すように、リールシート本体1の側面視において、中心軸O1から後側トリガー20の頂部(最下端部)までの距離X2が、7-12mmに設定されている。これにより、前側トリガー10の頂部と後側トリガー20の頂部との突出量の差の最小値は、1mmであり、突出量の差の最大値は、8mmである。
また、前側トリガー10の頂部と後側トリガー20の頂部との前後方向の間隔L1は、適宜設定すればよいが本実施形態では、20~30mmに設定されている。つまり、前側トリガー10と後側トリガー20との間隔は、大人の平均的な太さ(17mm)を有する手指が、1本分余裕で配置される大きさに設定されている。
前側トリガー10の前後には、図1、図3に示すように、上側に向けて湾曲凹状とされた湾曲面11、12が形成されている。前側の湾曲面11の曲率半径は、後側の湾曲面12の曲率半径よりも大きい。これにより、前側の湾曲面11は、後側の湾曲面12よりも傾斜が緩やかであり、後側の湾曲面12は、前側の湾曲面11よりも傾斜が急である。
図5に示すように、後側の湾曲面12の最深部12aは、前側の湾曲面11の最深部11aよりも径方向内側に位置している。したがって、前側トリガー10の前方が後方に比べて幾分大径に形成されている。ここで、リールシート本体1の側面視において、リールシート本体1の中心軸O1から前側の湾曲面11の最深部11aまでの距離X3と、中心軸O1から後側の湾曲面12の最深部12aまでの距離X4との差X5は、適宜設定すればよいが本実施形態では1mm以下となるように設定されている。
後側トリガー20前後にも、図1、図3に示すように、上側に向けて湾曲凹状とされた湾曲面21、22が形成されている。後側の湾曲面22の曲率半径は、前側の湾曲面21の曲率半径よりも大きい。これにより、後側の湾曲面22は、前側の湾曲面21よりも傾斜が緩やかであり、前側の湾曲面21は、後側の湾曲面22よりも傾斜が急である。前側の湾曲面21の最深部21aは、図5に示すように、前側トリガー10の後側の湾曲面12の最深部12aに繋がっている。
図5に示すように、後側の湾曲面22の最深部22aは、前側の湾曲面21の最深部21aよりも径方向外側に位置している。したがって、後側トリガー20の後方が前方に比べて大径に形成されている。ここで、リールシート本体1の側面視において、リールシート本体1の中心軸O1から前側の湾曲面21の最深部21aまでの距離X4と、後側の湾曲面22の最深部22aまでの距離X6との差X7は、適宜設定すればよいが本実施形態では4~6mmに設定されている。
以上のように、リールシート本体1は、前側トリガー10と後側トリガー20との前後の部位に、3つの最深部11a、12a、22aを有している。このうち、前後方向の中央部の最深部12a(21a)が一番深く、次いで、前側の最深部11a、後側の最深部22aの順に深くなっている。これにより、前後2つのトリガー10、20と相まって、リールシート本体1の外形状に凹凸形状の変化をもたせている。これにより、手指の当て付け位置を変更した場合の違和感が生じ難く、握り変えが行い易い構造となっている。
図1、図3に示すように、後側トリガー20の前側には、当て付け面23が形成されている。当て付け面23は、後側トリガー20の頂部から前側の湾曲面に至る部分に形成されており、前方斜め下方へ向けて湾曲凸状に緩やかに膨出している。これにより、後側トリガー20の頂部の前側部分が丸みを帯びた形状となっている。
次に、本実施形態のリールシート本体1における様々な握り込み方について、図6A~図6Dを参照して説明する。
図6Aに示した握り込み方は、リールシート本体1において一般的な握り込み方である。図6Aでは、小指F5と薬指F4との間に後側トリガー20を挟んでいる。中指F3は、前側トリガー10の前側の湾曲面11からリールシート本体1の側面に回して、魚釣用リールR1の後部に当て付けている。
人差し指F2は、リールシート本体1の前側に伸ばし、リールシート本体1の右側面から底面側にかけて当て付けている。親指F1は、魚釣用リールR1の上部の前部に当て付けている。
この握り込み方では、前側トリガー10及び後側トリガー20を、3本の手指でバランスよく握り込むことができる。また、リールシート本体1の大径の後部5を小指F5で包み込むように握ることができるので、握り込み方が安定し、魚釣操作性及び握持保持性に優れる。
図6Bに示した握り込み方は、図6Aに示した握り込み方を全体的に後側にずらしたような握り込み方である。図6Bでは、薬指F4と中指F3との間に後側トリガー20を挟んでいる。中指F3は、前側トリガー10と後側トリガー20との間に配置され、後側トリガー20の上側において、リールシート本体1の側面に当て付けられている。人差し指F2は、前側の湾曲面11から前側トリガー10の側面に回して当て付けている。親指F1は、魚釣用リールR1の上部の前部に当て付けている。
この握り込み方では、前側トリガー10及び後側トリガー20を、人差し指F2、中指F3及び薬指F4の3本で、バランスよく握り込むことができる。また、リールシート本体1の大径の後部5を薬指F4で包み込むように握りつつ、小指F5でグリップ40を包み込むように握り込むことができる。したがって、この場合にも握り込み方が安定し、魚釣操作性及び握持保持性に優れる。
図6Cに示した握り込み方は、図6Aに示した握り込み方を全体的に前側にずらしたような握り込み方である。図6Cでは、後側トリガー20の前側の湾曲面21に小指F5を掛けている。薬指F4は、前側トリガー10の前側の湾曲面11から前側トリガー10の側面に回して当て付けている。中指F3は、リールシート本体1の前部の底部に当て付けている。人差し指F2は、リールシート本体1の上側において、前側から魚釣用リールR1の前部に当て付けている。親指F1は、魚釣用リールR1の上部の前後に当て付けている。
この握り込み方では、前側トリガー10及び後側トリガー20を、薬指F4と小指F5で包むように握り込むことができる。また、魚釣用リールR1とリールシート本体1の前部とを中指F3、人差し指F2及び親指F1で上下方向から挟み込むように握り込むことができる。したがって、この場合にも握り込み方が安定し、魚釣操作性及び握持保持性に優れる。
図6Dに示した握り込み方は、掌の全体で魚釣用リールRとリールシート本体1とを包み込むように保持する握り込み方である。図6Dでは、小指F5の付け根辺りで後側トリガー20を包むように保持している。薬指F4は、前側トリガー10と後側トリガー20との間に配置され、魚釣用リールR1の後端部に回しつつ、後側の小指F5に重ねるように当て付けている。中指F3、人差し指F2及び親指F1は、図6Cの握り込み方と同様に、リールシート本体1と魚釣用リールR1とに当て付けている。
この握り込み方では、掌の全体で魚釣用リールRとリールシート本体1とを包み込みつつ、前側トリガー10及び後側トリガー20を、薬指F4と小指F5で包むように握り込むことがで込みきる。また、魚釣用リールR1とリールシート本体1の前部とを中指F3、人差し指F2及び親指F1で上下方向から挟み込むように握り込むことができる。したがって、この場合にも握り込み方が安定し、魚釣操作性及び握持保持性に優れる。
以上説明した本実施形態のリールシートS及び釣竿100によれば、前側トリガー10及び後側トリガー20の突出量が小さく設定されているので、リールシート本体1の握り方が制限されることがなく、握り変えが行い易いので、握り易い持ち方で釣りを行うことができる。これにより、魚釣り操作性が向上するとともに釣人の疲労軽減を期待することができる。
また、握り易く構成された前後2つの前側トリガー10及び後側トリガー20に対して、負荷を良好に分散させることができるので、握持保持性が向上する。また、これにより、実釣時に高負荷が掛かった場合にも、前側トリガー10に掛けた手指に負荷が集中することがなくなり、当該手指に痛みが生じ難い。よって釣竿100の手返しも早くなり、釣果が向上する。
また、前側トリガー10の前側に、傾斜の緩やかな前側の湾曲面11が備わるので、前側トリガー10の前側に手指を当て付け易い。また、前側トリガー10の後側に、傾斜の急な後側の湾曲面12が備わるので、前側トリガー10と後側トリガー20との間に手指をスムーズに挿入して当て付けることができる。したがって、突出量が小さく設定された前側トリガー10に対して手指を好適に掛けながら、前側トリガー10の前後を好適に握持することができる。また、握り変えが行い易い。したがって、魚釣操作性及び握持保持性を向上させることができる。
また、後側トリガー20の後側に、傾斜の緩やかな後側の湾曲面22が備わるので、後側トリガー20に後方から当て付けられる手指の当て付け力を軽減できる。したがって、後側トリガー20に対して後方から当て付けられる手指に痛みが生じ難い。また、これとは逆に、前側の湾曲面21の傾斜が急になるので、前側トリガー10と後側トリガー20との間にスペースが確保され易くなり、この間に手指をスムーズに挿入して当て付けることができる。したがって、魚釣操作性及び握持保持力を向上させることができる。また、握り変えが行い易い。
また、当て付け面23により、後側トリガー20の頂部周りを手指や掌で包むように保持した場合の握持保持性を高めることができる。また、その場合に手指や掌に痛みが生じ難いので、魚釣操作性及び握持保持力を向上させることができる。また、握り変えが行い易い。
また、前側トリガー10の頂部と後側トリガー20の頂部との前後方向の間隔L1は、20~30mmの範囲に設定されているので、この間に、手指をスムーズに挿入して当て付けることが可能な指当て領域を好適に確保できる。したがって、魚釣り操作性及び握持保持性を向上させることができる。
また、前側トリガー10の前後の湾曲面11、12における高低差が1mm以下の小さい値に設定されているので、リールシート本体1を違和感なく手指で自然に握ることができ、握り変えが行い易い。また、前側トリガー10と後側トリガー20との間に挿入した手指でリールシート本体1を包むように保持できるので、魚釣り操作性及び握持保持性を向上させることができる。
また、後側トリガー20の後側の湾曲面22の最深部22aは、前側の湾曲面21の最深部21aよりも径方向外側に位置し、最深部21aの距離X4と最深部22aの距離X6との差X7が、4~6mmの範囲に設定されているので、前後の湾曲面21、22の高低差が小さくなり、リールシート本体を自然に握ることができる。これにより、握り変えが行い易い。また、後側の湾曲面22は、前側の湾曲面21よりも拡径しているので、実釣時における後側トリガー20への手指の引っ掛かりを軽減でき、後側の湾曲面22に対する握り込みが向上する。これにより、後側トリガー20の前後における握り込みのバランスが向上する。また、後側トリガー20の前後に当て付けた手指同士(例えば、薬指F4と小指F6、図6A参照)が相互に強く接触し難くなる。したがって、魚釣り操作性及び握持保持性を向上させることができる。
以上本考案の実施形態について説明したが、本考案の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更が可能である。
例えば、前側トリガー10及び後側トリガー20は、断面略三角形状のものを示したが、これに限られることはなく、種々の形状のものを採用することができる。
また、前側トリガー10の前後の湾曲面11、12及び後側トリガー20の前後の湾曲面21、22は、曲率半径の異なる部分や直線部分を含んでいてもよい。
また、後側トリガー20の頂部の前側に当て付け面23を形成したが、必ずしも設ける必要はなく、例えば、図7に示すように、後側トリガー20の頂部周りを一つの緩やかなアール形状の面で形成してもよい。この場合にも、後側トリガー20の頂部周りを手指や掌で包むように保持した場合の握持保持性を高めることができる。また、その場合に手指や掌に痛みが生じ難いので、魚釣操作性及び握持保持力を向上させることができる。また、同様に握り変えが行い易い。
1 リールシート本体
5 後部
10 前側トリガー
11 前側の湾曲面(前側トリガー)
11a 最深部(前側トリガーの前側の湾曲面)
12 後側の湾曲面(前側トリガー)
12a 最深部(前側トリガーの後側の湾曲面)
20 後側トリガー
21 前側の湾曲面(後側トリガー)
21a 最深部(後側トリガーの前側の湾曲面)
22 後側の湾曲面(後側トリガー)
22a 最深部(後側トリガーの後側の湾曲面)
23 当て付け面
100 釣竿
L1 間隔
O1 中心軸
S リールシート
X1 距離(前側トリガーの頂部までの距離)
X2 距離(後側トリガーの頂部までの距離)
X5 距離の差(距離X3と距離X4の差)
X7 距離の差(距離X4と距離X6の差)

Claims (8)

  1. 筒状のリールシート本体と、
    前記リールシート本体の前部の下部に設けられた前側トリガーと、
    前記前側トリガーと軸方向に間隔を空けて配置され前記リールシート本体の後部の下部に設けられた後側トリガーと、を備えており、
    前記リールシート本体の側面視において、前記リールシート本体の中心軸から前記前側トリガーの頂部までの距離は、4~6mmの範囲に設定されており、
    前記リールシート本体の側面視において、前記リールシート本体の中心軸から前記後側トリガーの頂部までの距離は、7~12mmの範囲に設定されていることを特徴とするリールシート。
  2. 前記前側トリガーは、前後に湾曲凹状の湾曲面を備えており、
    前側の前記湾曲面の曲率半径が後側の前記湾曲面の曲率半径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のリールシート。
  3. 前記後側トリガーは、前後に湾曲凹状の湾曲面を備えており、
    後側の前記湾曲面の曲率半径は前側の前記湾曲面の曲率半径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のリールシート。
  4. 前記後側トリガーの前側には、前記後側トリガーの頂部から前側の前記湾曲面に至る部分に湾曲凸状の当て付け面が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のリールシート。
  5. 前記前側トリガーの頂部と前記後側トリガーの頂部との前後方向の間隔は、20~30mmの範囲に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のリールシート。
  6. 前記前側トリガーは、前後に湾曲凹状の湾曲面を備えており、
    前記リールシート本体の側面視において、後側の前記湾曲面の最深部は、前側の前記湾曲面の最深部よりも径方向内側に位置しており、
    前記リールシート本体の側面視において、前記リールシート本体の中心軸から前記両最深部までの各距離の差は、1mm以下に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のリールシート。
  7. 前記後側トリガーは、前後に湾曲凹状の湾曲面を備えており、
    前記リールシート本体の側面視において、後側の前記湾曲面の最深部は、前側の前記湾曲面の最深部よりも径方向外側に位置しており、
    前記リールシート本体の側面視において、前記リールシート本体の中心軸から前記両最深部までの各距離の差は、4~6mmの範囲に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のリールシート。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の前記リールシートと、竿体とを備えたことを特徴とする釣竿。
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