JP7223214B2 - 薬剤吸入器 - Google Patents

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Description

本開示は、粉末状の薬剤を肺に投与するのに用いて好適な薬剤吸入器に関する。
粉末状の薬剤を肺に投与する治療方法は、例えば、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)等の治療に有効であることが広く知られている。また、近年では、インフルエンザに代表されるウイルス性疾患においても、粉末状の薬剤を肺に投与する治療方法が用いられている。
これらの治療には、口から薬剤を吸入する薬剤吸入器が用いられている。この薬剤吸入器には、感染等のリスクを抑制するために使い捨てにでき、誰でも簡単に操作(吸入)でき、薬剤を分散した状態で吸入できることが望まれる。
薬剤吸入器は、コンテナ収容部を有する本体と、本体の上部から上側に向けて突出した筒状のマウスピースと、第1端がコンテナ収容部に開口し、第2端がマウスピースの上端に開口した吸込通路と、薬剤収容室を有してコンテナ収容部に収容されると共に、吸込通路に薬剤収容室が連通した投薬位置と吸込通路から薬剤収容室の開口部が分離した保管位置とに切換え可能となったコンテナとを含んで構成されている。
コンテナの薬剤収容部は、上側が開口した有底状に形成されている。コンテナには、薬剤収容部の底部に外部の空気を流入させるための空気孔が形成されている。また、本体には、投薬位置でコンテナの空気孔に連通する他の空気孔が形成されている。これにより、患者がマウスピースを咥えて息を吸い込むことにより、本体の空気孔、コンテナの空気孔から薬剤収容部に空気が流入し、この空気によって薬剤収容部に収容された薬剤を分散させつつ吸込通路から肺に吸い込む構成となっている(特許文献1-2)。
国際公開第2007/132217号 国際公開第2016/174393号
特許文献1-2の薬剤吸入器は、薬剤収容部の下側から空気を流入させ、薬剤収容部の上側から薬剤と一緒に吸入する構成となっている。このために、コンテナを投薬位置に配置し、コンテナの空気孔と本体の空気孔とが連通した状態では、薬剤収容部の薬剤が各空気孔を通じて外部にこぼれ落ちてしまうという問題がある。
そこで、空気孔の通路面積を小さくして薬剤がこぼれ落ちないようにすることが考えられる。しかし、空気孔の通路面積を小さくすると、薬剤収容部に空気を十分に流入させることができない。このために、薬剤収容部の薬剤が十分に分散されなかったり、吸入できる薬剤の量が少なくなったりして薬剤の吸入効率が低下するという問題が生じる。
本発明の一実施形態の目的は、薬剤収容部から薬剤がこぼれ落ちるのを防止しつつ、薬剤を効率よく吸入できるようにした薬剤吸入器を提供することにある。
本発明の一実施形態は、コンテナ収容部を有する本体と、前記本体の上部から上側に向けて突出した筒状のマウスピースと、第1端が前記コンテナ収容部に開口し、第2端が前記マウスピースの上端に開口した吸込通路と、前記コンテナ収容部に収容され、下側が閉塞されると共に上側が開口部となった薬剤収容室を有すると共に、前記吸込通路に前記薬剤収容室の前記開口部が連通した投薬位置と前記吸込通路から前記薬剤収容室の前記開口部が分離した保管位置とに切換え可能となったコンテナと、前記コンテナ収容部よりも上側に位置して前記本体に設けられ、第1端が外部に開口し、第2端が前記投薬位置に配置された前記薬剤収容室の前記開口部に向けて開口した流入通路と、を備え、前記吸込通路は、前記第1端側に絞り部を備え、前記流入通路は、前記第1端から前記第2端に向けての軸線が直線となるように設けられると共に、当該流入通路の通路面積が縮小するテーパ通路として形成され、さらに、前記第2端が前記絞り部に接近していることを特徴とする。
本発明の一実施形態によれば、薬剤収容部から薬剤がこぼれ落ちるのを防止できる上に、薬剤を効率よく吸入することができる。
本発明の第1の実施形態による薬剤吸入器を示す斜視図である。 図1の薬剤吸入器の正面図である。 図1中の矢示III-III方向から見た薬剤吸入器の断面図である。 本発明の第2の実施形態による本体を備えた薬剤吸入器の断面図である。 図4中の矢示V-V方向から見た本体等の断面図である。 本発明の第3の実施形態による流入通路を備えた薬剤吸入器を図5と同様位置から見た断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る薬剤吸入器を、添付図面に従って詳細に説明する。
図1ないし図3は、本発明の第1の実施形態を示している。図1、図2において、本実施形態による薬剤吸入器1は、例えば、粉末状の薬剤を気管支や肺に投与するものである。薬剤吸入器1は、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、ウイルス性疾患等の治療に用いられる。薬剤吸入器1は、後述の本体2、マウスピース3、吸込通路4、コンテナ5、流入通路7を含んで構成されている。
本体2は、後述する薬剤6を吸入するときに手で把持しやすいように、扁平な直方体状に形成されている。具体的には、本体2は、前面部2A、後面部2B、左面部2C、右面部2D、上面部2Eおよび下面部2Fを有している。この上で、本体2は、対面する前面部2Aと後面部2Bとが近い位置に配置されることで、前後方向に扁平な直方体状となっている。
本体2は、後述のコンテナ5を収容するコンテナ収容部2Gを有している。図3に示すように、コンテナ収容部2Gは、本体2の中間部から下側寄りに位置して左面部2Cと右面部2Dとの間を左右方向に貫通して形成されている。また、コンテナ収容部2Gは、前後方向に扁平な直方体状のコンテナ5を左右方向に移動可能に収容するために、前後方向に扁平な直方体状の貫通孔(貫通空間)として形成されている。
コンテナ収容部2Gの天井面2Hには、後述の吸込通路4と流入通路7とが開口している。さらに、前面部2Aと後面部2Bとには、コンテナ収容部2Gに対応する左右方向の端部にそれぞれC字状の切欠部2Jが設けられている。これにより、患者は、各切欠部2Jによってコンテナ5を掴んで引き出したり、押し込んだりすることができる。
マウスピース3は、本体2の上部、即ち、上面部2Eから上側に向けて突出して形成されている。マウスピース3は、左右方向に長尺な楕円筒状に形成されている。これにより、マウスピース3は、大きく口を開くことなく容易にくわえることができる。また、マウスピース3には、後述する吸込通路4の通路面積を大きく形成することができる。
吸込通路4は、本体2とマウスピース3に亘って上下方向(軸線A方向)に延びて設けられている。吸込通路4は、下側の第1端4Aがコンテナ収容部2Gの天井面2Hに開口している。また、吸込通路4は、上側の第2端4Bがマウスピース3の上端に開口している。吸込通路4は、空気の流れ方向の上流側となる第1端4A側に絞り部4Cを備えている。この絞り部4Cの通路面積は、吸込通路4の下流側の通路面積と比較して小さくなっている。
これにより、吸込通路4は、空気を吸い込んだときに、絞り部4Cで空気の流速を速めて薬剤6の吸引力を高めることができる。しかも、吸込通路4は、絞り部4Cで絞った通路面積を急激に大きな通路面積にする構成となっている。この場合、吸込通路4は、空気の圧力を一気に開放することで乱流を発生することができ、空気に含まれた薬剤6を微細に分散することができる。
コンテナ5は、本体2のコンテナ収容部2Gに収容されている。コンテナ5は、コンテナ収容部2Gに左右方向に移動可能に収まる形状、具体的には、前後方向に扁平で左右方向に広幅な直方体状に形成されている。コンテナ5は、例えば、左右方向の中心部を挟んだ2箇所に粉末状の薬剤6を収容する薬剤収容室5Aを有している。2個の薬剤収容室5Aは、下側が底部5A1で閉塞されると共に上側が開口部5A2となっている。底部5A1は、凹球面状に形成されている。これにより、底部5A1は、開口部5A2から流入した空気を、薬剤収容室5A内で循環しつつ拡散することができる。
そして、コンテナ5は、コンテナ収容部2Gで左右方向に移動することができる。具体的には、コンテナ5は、吸込通路4の絞り部4Cにいずれか一方の薬剤収容室5Aの開口部5A2が連通した投薬位置(図3に示す位置)と、吸込通路4の絞り部4Cから両方の薬剤収容室5Aの開口部5A2が分離した保管位置(図1、図2に示す位置)とに切換えることができる。また、コンテナ5の投薬位置では、いずれか一方の薬剤収容室5Aの開口部5A2に後述の流入通路7が連通している。
流入通路7は、コンテナ収容部2Gよりも上側に位置して本体2に設けられている。流入通路7は、吸込通路4を挟んだ位置に2本設けられている。流入通路7は、空気の入口となる第1端7Aが本体2の上面部2Eで外部に開口している。また、流入通路7は、空気の出口となる第2端7Bが投薬位置に配置された薬剤収容室5Aの開口部5A2に向けて開口している。
2本の流入通路7は、第1端7Aがマウスピース3を避けて左右方向に離間し、第2端7Bが吸込通路4の絞り部4Cに接近することにより、鋭角なV字状に配置されている。これにより、流入通路7の軸線Bは、吸込通路4の軸線Aに対して鋭角に配置されているから、流入通路7は、薬剤収容室5Aの奥部(底部5A1)まで空気を吹き込むことができる。また、流入通路7の軸線Bは、互いに交差しているから、2本の流入通路7から流出した空気は、衝突して乱流を発生する。
2本の流入通路7は、第1端7Aから第2端7Bに向けて通路面積が縮小するテーパ通路として形成されている。従って、流入通路7は、第1端7Aから流入した空気の流速を第2端7Bに向けて速めることができる。これにより、流入通路7は、空気を第2端7Bから薬剤収容室5Aに向けて勢いよく噴出することができ、薬剤6を巻き上げることができる。しかも、流入通路7は、空気を第2端7Bから勢いよく噴出されることにより、この空気に指向性を持たせることができる。これにより、流入通路7は、空気を隣接する吸込通路4側に流すことなく、薬剤収容室5Aに流入させることができる。
空気孔8は、マウスピース3の下側部分に設けられている。空気孔8は、例えば、吸込通路4を挟んだ2箇所、即ち、マウスピース3の前部と後部に径方向に貫通して設けられている。空気孔8は、マウスピース3の外部と吸込通路4とを連通する小径孔として形成されている。空気孔8は、患者がマウスピース3をくわえて息を吸い込んだときに、この患者の肺活量に応じて、外部から吸込通路4に流入する空気を調整することができる。
詳しくは、患者の肺活量が多い場合には、マウスピース3をくわえて息を吸い込むことにより、空気孔8を通じて吸込通路4に空気を流入させることができる。これにより、投薬時の息苦しさを解消することができる。一方、患者の肺活量が少ない場合には、2個の空気孔8の少なくとも一方を指先で塞ぐことにより、空気孔8から吸込通路4に流入する空気の流量を制限することができる。これにより、患者は、薬剤収容室5Aから効率よく薬剤6を含んだ空気を吸い込むことができる。なお、空気孔8は、本体2に設ける構成としてもよい。また、マウスピース3には、空気孔8の上部周囲の位置に、空気孔8を囲むように半環状に隆起した閉塞防止用突起部8Aが設けられている。この閉塞防止用突起部8Aは、患者が無意識に空気孔8を塞いでしまうことを防止するためのものである。一方で、閉塞防止用突起部8Aは、患者が指先で意識的に空気孔8の位置を探して塞ぐことができる程度隆起している。なお、この閉塞防止用突起部8Aの形状は、上述のように半環状の形状の他、逆さV字状としてもよく、また、空気孔8の左右両側に並行に縦方向に直線状に延びた隆起部としてもよい。
本実施形態による薬剤吸入器1は、上述の如き構成を有するものである。次に、コンテナ5の薬剤収容室5Aに収容された薬剤6を吸入するときの動作について述べる。
まず、準備動作では、例えば、図3に示すように、本体2に対しコンテナ5を右側に移動して投薬位置に配置する。このときには、本実施形態のコンテナ5には、特許文献1,2のように、薬剤収容室の底部から下側に延びて外部に開口した空気孔は設けられていない。従って、本実施形態のコンテナ5は、薬剤収容室5Aの薬剤6が外部にこぼれ出すことはない。
コンテナ5を投薬位置に配置したら、マウスピース3をくわえて息を吸い込む。このときには、吸込通路4、薬剤収容室5Aが負圧になるから、流入通路7では、外部の空気が第1端7Aから第2端7Bに向けて流通する。これにより、流入通路7から薬剤収容室5Aの開口部5A2に向けて噴出された空気は、薬剤収容室5Aの薬剤6を拡散して空気中に混入させる。そして、薬剤6を含んだ空気は、吸込通路4を通じて吸い込まれ、患部に投与される。また、この投薬時には、2個の空気孔8を開放するか、閉塞するかを選択することで、肺活量に応じて吸込通路4に流入する空気を調整することができる。
かくして、本実施形態によれば、コンテナ収容部2Gを有する本体2と、本体2の上部から上側に向けて突出した筒状のマウスピース3と、第1端4Aがコンテナ収容部2Gに開口し、第2端4Bがマウスピース3の上端に開口した吸込通路4と、コンテナ収容部2Gに収容され、下側が閉塞されると共に上側が開口部5A2となった薬剤収容室5Aを有すると共に、吸込通路4に薬剤収容室5Aの開口部5A2が連通した投薬位置と吸込通路4から薬剤収容室5Aの開口部5A2が分離した保管位置とに切換え可能となったコンテナ5と、コンテナ収容部2Gよりも上側に位置して本体2に設けられ、第1端7Aが外部に開口し、第2端7Bが投薬位置に配置された薬剤収容室5Aの開口部5A2に向けて開口した流入通路7と、を備えている。
従って、本実施形態のコンテナ5は、特許文献1,2のように、薬剤収容室の底部から下側に延びて外部に開口した空気孔を有していない。この結果、薬剤収容室5Aの薬剤6が外部にこぼれ出すことがないから、薬剤収容室5Aに収容された規定量の薬剤6を患者に投与することができ、薬剤吸入器1に対する信頼性を向上することができる。
ここで、特許文献1,2では、薬剤収容室の底部に設けた空気孔から吸込通路に向けて一直線に空気が流通する構成となっている。このために、薬剤収容室では、薬剤の中心部分を一直線に空気が流通するだけで、多くの薬剤が吸い込めずに残ってしまう。しかし、本実施形態の薬剤吸入器1は、流入通路7を通じて薬剤収容室5Aの開口部5A2から空気を噴き付ける構成としている。これにより、薬剤収容室5Aの薬剤6は、流入通路7から噴出される空気によって効果的に拡散することができるから、薬剤6を残すことなく吸入させることができる。
また、流入通路7は、吸込通路4を挟んだ位置に2本設けている。この上で、2本の流入通路7は、その軸線Bが互いに交差するように配置しているから、2本の流入通路7から流出した空気は、薬剤収容室5Aで衝突して乱流を発生する。これによっても、薬剤収容室5Aの薬剤6を拡散して吸入効率を高めることができる。
しかも、流入通路7の軸線Bは、吸込通路4の軸線Aに対して鋭角に配置している。これにより、流入通路7から噴出された空気を、薬剤収容室5Aの奥部(底部5A1)まで届かせることができ、薬剤収容室5Aの薬剤6の全量を拡散することができる。
さらに、2本の流入通路7は、第1端7Aから第2端7Bに向けて通路面積が縮小するテーパ通路として形成している。従って、流入通路7は、空気を高速で勢いよく噴出させることにより、噴出した空気に指向性を持たせることができる。これにより、流入通路7から噴出された空気は、隣接する吸込通路4側に流れることなく、薬剤収容室5Aに流入することができる。これによっても、薬剤収容室5Aの薬剤6を拡散することができる。
一方、マウスピース3の下側部分には、外部から吸込通路4に流入する空気を調整するための空気孔8を設けている。従って、マウスピース3をくわえて息を吸い込んだときの肺活量に応じて、外部から吸込通路4に流入する空気を調整することができ、投薬時の息苦しさを解消することができる。
次に、図4および図5は本発明の第2の実施形態を示している。本実施形態の特徴は、本体には、吸込通路の第1端を取囲んだ位置に、投薬位置に配置された薬剤収容室の開口部に向けて開口する環状空間が設けられ、流入通路の第2端は、環状空間に連通していることにある。なお、第2の実施形態では、前述した第1の実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図4において、第2の実施形態による本体11は、第1の実施形態による本体2と同様に、前面部11A、後面部11B、左面部11C、右面部11D、上面部11E、下面部11F、コンテナ収容部11G、天井面11Hおよび切欠部11Jを有している。しかし、第2の実施形態による本体11は、吸込通路4の第1端4A(絞り部4C)を取囲んだ位置に環状空間11Kが設けられている点で、第1の実施形態による本体2と相違している。
環状空間11Kは、投薬位置に配置された薬剤収容室5Aの開口部5A2に向けて開口している。詳しくは、図5に示すように、環状空間11Kは、吸込通路4の絞り部4Cを取囲んだ円筒状空間として形成されている。この上で、2本の流入通路7の第2端7Bは、吸込通路4の軸線Aに向けて互いに対向するように環状空間11Kに連通している。
これにより、流入通路7から環状空間11Kに流入した空気は、環状空間11Kから薬剤収容室5Aの外周部分に向けて噴出する。環状空間11Kから噴出した筒状の空気流は、薬剤収容室5Aの薬剤6の全体を拡散することができる。
かくして、このように構成された第2の実施形態においても、前述した第1の実施形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、第2の実施形態によれば、環状空間11Kは、薬剤収容室5Aの外周部分に向けて筒状の空気流を形成できるから、薬剤6をより効果的に拡散することができる。
次に、図6は本発明の第3の実施形態を示している。本実施形態の特徴は、流入通路の第2端は、吸込通路の軸線からずれた位置に開口していることにある。なお、第3の実施形態では、前述した第2の実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図6において、第3の実施形態による流入通路21は、第2の実施形態による流入通路7と同様に、吸込通路4を挟んだ位置に鋭角なV字状をなすように2本設けられている。また、流入通路21は、第1端21Aから第2端21Bに向けて通路面積が縮小するテーパ通路として形成されている。しかし、第2の実施形態による2本の流入通路21は、第2端21Bが吸込通路4の軸線Aからずれた位置に開口している点で、第2の実施形態による流入通路7と相違している。
2本の流入通路21は、軸線Cが吸込通路4の軸線Aに対して径方向にずれるように斜めに配置されている。これにより、2本の流入通路21の第2端21Bは、吸込通路4の軸線Aを挟んだ反対側でそれぞれ環状空間11Kに連通している。
これにより、流入通路21から環状空間11Kに流入した空気は、環状空間11Kで旋回流を形成する。この旋回空気流は、薬剤収容室5Aの薬剤6の全体を拡散することができる。
かくして、このように構成された第3の実施形態においても、前述した各実施形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、第3の実施形態によれば、2本の流入通路21は、薬剤収容室5Aに向けて旋回空気流を噴出できるから、薬剤6をより効果的に拡散することができる。
次に、上記実施形態に含まれる薬剤吸入器として、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
薬剤吸入器の第1の態様としては、コンテナ収容部を有する本体と、前記本体の上部から上側に向けて突出した筒状のマウスピースと、第1端が前記コンテナ収容部に開口し、第2端が前記マウスピースの上端に開口した吸込通路と、前記コンテナ収容部に収容され、下側が閉塞されると共に上側が開口部となった薬剤収容室を有すると共に、前記吸込通路に前記薬剤収容室の前記開口部が連通した投薬位置と前記吸込通路から前記薬剤収容室の前記開口部が分離した保管位置とに切換え可能となったコンテナと、前記コンテナ収容部よりも上側に位置して前記本体に設けられ、第1端が外部に開口し、第2端が前記投薬位置に配置された前記薬剤収容室の前記開口部に向けて開口した流入通路と、を備えていることを特徴としている。
薬剤吸入器の第2の態様としては、前記第1の態様において、前記本体と前記マウスピースとの少なくとも一方の部材には、外部と前記吸込通路とを連通する空気孔が設けられていることを特徴としている。
薬剤吸入器の第3の態様としては、前記第1または2の態様において、前記流入通路は、前記第1端から前記第2端に向けて通路面積が縮小するテーパ通路として形成されていることを特徴としている。
薬剤吸入器の第4の態様としては、前記第1ないし3のいずれかの態様において、前記流入通路は、前記吸込通路を挟んだ位置に2本設けられていることを特徴としている。
薬剤吸入器の第5の態様としては、前記第1ないし4のいずれかの態様において、前記本体には、前記吸込通路の前記第1端を取囲んだ位置に、前記投薬位置に配置された前記薬剤収容室の前記開口部に向けて開口する環状空間が設けられ、前記流入通路の前記第2端は、前記環状空間に連通していることを特徴としている。
薬剤吸入器の第6の態様としては、前記第1ないし5のいずれかの態様において、前記流入通路の前記第2端は、前記吸込通路の軸線からずれた位置に開口していることを特徴としている。
1 薬剤吸入器
2,11 本体
2E,11E 上面部(上側)
2G,11G コンテナ収容部
3 マウスピース
4 吸込通路
4A,7A,21A 第1端
4B,7B,21B 第2端
5 コンテナ
5A 薬剤収容室
5A2 開口部
6 薬剤
7,21 流入通路
8 空気孔
11K 環状空間
A 吸込通路の軸線
C 流入通路の軸線

Claims (6)

  1. コンテナ収容部を有する本体と、
    前記本体の上部から上側に向けて突出した筒状のマウスピースと、
    第1端が前記コンテナ収容部に開口し、第2端が前記マウスピースの上端に開口した吸込通路と、
    前記コンテナ収容部に収容され、下側が閉塞されると共に上側が開口部となった薬剤収容室を有すると共に、前記吸込通路に前記薬剤収容室の前記開口部が連通した投薬位置と前記吸込通路から前記薬剤収容室の前記開口部が分離した保管位置とに切換え可能となったコンテナと、
    前記コンテナ収容部よりも上側に位置して前記本体に設けられ、第1端が外部に開口し、第2端が前記投薬位置に配置された前記薬剤収容室の前記開口部に向けて開口した流入通路と、
    を備え、
    前記吸込通路は、前記第1端側に絞り部を備え、
    前記流入通路は、前記第1端から前記第2端に向けての軸線が直線となるように設けられると共に、当該流入通路の通路面積が縮小するテーパ通路として形成され、さらに、前記第2端が前記絞り部に接近していることを特徴とする薬剤吸入器。
  2. 請求項1に記載の薬剤吸入器であって、
    前記本体には、前記吸込通路の前記第1端を取囲んだ位置に、前記投薬位置に配置された前記薬剤収容室の前記開口部に向けて開口する環状空間が設けられ、
    前記流入通路の前記第2端は、前記環状空間に連通していることを特徴とする薬剤吸入器。
  3. 請求項1に記載の薬剤吸入器であって、
    前記流入通路の前記第2端は、前記吸込通路の軸線からずれた位置に開口していることを特徴とする薬剤吸入器。
  4. 請求項1に記載の薬剤吸入器であって、
    前記流入通路は、当該流入通路の軸線が前記薬剤収容室内に収容された薬剤の上面に当たるように形成されてなることを特徴とする薬剤吸入器。
  5. 請求項に記載の薬剤吸入器であって、
    前記流入通路は、前記吸込通路を挟んだ位置に2本設けられていることを特徴とする薬剤吸入器。
  6. 請求項に記載の薬剤吸入器であって、
    前記環状空間の外径と前記薬剤収容室の前記開口部の外径とは同一とされ、かつ、同一形状とされてなることを特徴とする薬剤吸入器。
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