JP7222863B2 - 時計用調速装置 - Google Patents
時計用調速装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7222863B2 JP7222863B2 JP2019181422A JP2019181422A JP7222863B2 JP 7222863 B2 JP7222863 B2 JP 7222863B2 JP 2019181422 A JP2019181422 A JP 2019181422A JP 2019181422 A JP2019181422 A JP 2019181422A JP 7222863 B2 JP7222863 B2 JP 7222863B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- moving body
- electrodes
- circuit
- timepiece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
図1から図21を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、時計用調速装置に関する。図1は、実施形態に係る時計の概略構成を示す図、図2は、実施形態に係る時計の動力伝達部を示す図、図3は、実施形態に係る静電誘導部の断面図、図4は、実施形態に係る静電誘導部の概略構成図、図5は、実施形態に係る時計のブロック図、図6は、実施形態に係る時計用調速装置のブロック図、図7は、実施形態に係る時計用調速装置の回路構成例を示す図、図8は、実施形態の回転検出回路を説明する図、図9は、実施形態の静電誘導部を説明する図、図10は、オープン状態の静電誘導部による制動を説明する図、図11は、実施形態に係る静電誘導部の発電状態を示す図、図12は、発電状態の静電誘導部による制動を説明する図、図13は、実施形態に係る静電誘導部の短絡状態を示す図、図14は、静電誘導部が短絡状態である場合の回転体の回転を示す図、図15は、電圧印加状態の静電誘導部による制動を説明する図、図16は、実施形態に係る時計用調速装置の動作を示すフローチャート、図17は、実施形態に係る調速制御の一例を示す図、図18は、実施形態に係る調速制御の他の例を示す図、図19は、実施形態に係る調速制御の更に他の例を示す図、図20は、制動期間における静電誘導部の状態の選択方法を説明する図、図21は、実施形態に係る調速設定の一例を示すフローチャートである。
図4aに示すように、回転体33において、固定子34と対向する面には、複数のエレクトレット膜35が形成されている。エレクトレット膜35は、帯電膜であり、回転軸31を中心とする回転方向に沿って等間隔で配置されている。エレクトレット膜35は、エレクトレット材料で構成されている薄膜である。本実施形態のエレクトレット膜35は、マイナスの電位に帯電している。回転体33には、隣接するエレクトレット膜35の間に貫通孔36が形成されている。
起動設定回路53は、電源復帰信号SRおよび周波数信号FG1に基づいて起動信号を出力する。例えば、起動設定回路53は、電源復帰信号SRおよび周波数信号FG1のうち少なくとも一方が入力されていない場合、起動信号を出力しない。一方、起動設定回路53は、電源復帰信号SRおよびクロック信号CKの両方が入力されている場合に、起動信号を出力する。制御回路6は、起動信号が入力されると起動し、制御動作を開始する。
ΔF=FG1-fs…(1)
P1=PB/PS…(2)
制御部9は、エレクトレット膜35と第一、第二電極37,38との間で作用する静電気力によって回転体33の運動周期を制御する。実施形態の制御部9は、エレクトレット膜35と第一、第二電極37,38との間で作用する吸引力F1や反発力F2によって回転体33の回転周期を制御するものである。
実施形態の第1変形例について説明する。図22は、実施形態の第1変形例に係る加速制御を説明する図である。静電誘導部3は、回転体33に対して、静電気力による加速力を作用させてもよい。この場合、静電誘導部3は、エレクトレット膜35の回転位置を検出する位置検出部を有することが望ましい。静電誘導部3は、検出された回転位置に応じて、第一電極37をプラスに帯電させ、エレクトレット膜35に対して加速方向の吸引力を作用させる。例えば、図22に示すように、エレクトレット膜35が第一電極37に近づいているときに蓄電部5が第一電極37に接続される。これにより、第一電極37は、回転体33を加速させる向きの吸引力F3をエレクトレット膜35に作用させることができ、香箱2のぜんまい15がほどけて香箱2から伝達される力が弱くなった時に本変形例を実施することによって時計の歩進時間を延長できる。
実施形態の第2変形例について説明する。上記実施形態では回転周期を測定する期間(図16のステップS20)と制動期間PB、非制動期間PNが別の期間であった。これに対して、実施形態の第2変形例では、図23のように整流回路8からの出力を波形整形回路71に入力することによって、発電された電力を蓄電部5に充電しながら、回転体33の回転周期検出が可能となっている。つまり、回転周期の測定と発電とを同時に行なうことができる。図24は、図23の構成を用いた場合に係る調速制御の一例を示す図であり、回転周期を測定する期間(ステップS20)が制動期間PBと同期間にできるため、充電効率を高めることが出来る。
なお、第1実施形態では図16に示すフローチャートではステップS10において蓄電部5の電圧Vがシステム起動電圧V1以上であるか否かを初期化回路52によって判断していたが、実施形態の第2変形例の場合、発電された電力を蓄電部5に充電しながら、回転体33の回転周期検出が可能なことからステップS10の判断を行わず、ステップS20、S30の回転体33の回転周期が一定周期以上であるかの判断だけ行って、ステップS40へ移行することによってシステム起動電圧判断回路の削減を行うことによって時計の小型化を図っても良い。
実施形態の第3変形例について説明する。図25は、実施形態の第3変形例に係る時計の概略構成を示す図である。静電誘導部3の配置は、上記実施形態で例示した配置には限定されない。静電誘導部3の回転体33は、輪列を介して香箱2と連結されていればよい。回転体33は、例えば、図25に示すように指針10と香箱2との間に連結されてもよい。図25に示す時計100は、第一増速輪列20Aおよび第二増速輪列20Bを有する。回転体33は、第一増速輪列20Aを介して香箱2と連結され、第二増速輪列20Bを介して指針10と連結されている。香箱2と回転体33との間の増速比は、所望の制動力、所望の発電量、所望の発電電圧等を実現できるように、適宜定められる。
実施形態の第4変形例について説明する。回転体33の回転周期を検出する手段は、回転検出回路7には限定されない。例えば、回転検出回路7に代えて、増速輪列20の回転周期を検出する検出回路が設けられてもよい。あるいは、整流回路8における発電電圧に基づいて回転体33の回転周期が検出されてもよい。
2 香箱
3 静電誘導部
5 蓄電部
6 制御回路
7 回転検出回路
8 整流回路
9 制御部
10 指針
11:秒針、 12:分針、 13:時針
14 香箱真
15 ぜんまい
20 増速輪列
21:第一回転軸、 22:第二回転軸、 23:第三回転軸 24:二番車、
25:カナ、 26:三番車、 27:カナ、 28:四番車
31 回転軸
32 カナ
33 回転体
34 固定子
35 エレクトレット膜
36 貫通孔
37 第一電極
38 第二電極
51 分周発振回路
51a 水晶振動子
52 初期化回路
53 起動設定回路
54 降圧回路
61 ブレーキ量判定部
62 切替回路
62a:第一切替手段、 62b:第二切替手段
63a:第一接点、 63b:第二接点、 63c:第三接点、 63d:第四接点、 63e:第五接点
64a:第六接点、 64b:第七接点、 64c:第八接点
68 配線
100 時計
fs 基準信号
FG1 周波数信号
ΔF 差分
G1 第一配線
G2 第二配線
P1 比率
PS 制御期間
PB 制動期間
PN 非制動期間
Claims (9)
- ぜんまいの力によって回転し、指針を回転させる香箱と、
輪列を介して前記香箱と連結されており、前記香箱から伝達される力によって周期的な運動をする運動体と、
帯電膜および前記帯電膜と対向する電極を有し、かつ前記帯電膜および前記電極のうち何れか一方が前記運動体に配置されて前記運動体と共に運動し、前記帯電膜および前記電極のうち他方が固定されている静電誘導部と、
前記帯電膜と前記電極との間で作用する静電気力によって前記運動体の運動周期を制御する制御部と、
を備える
ことを特徴とする時計用調速装置。 - 前記帯電膜は、前記運動体に配置されており、
前記電極は、前記運動体の運動経路に沿って配置された複数の電極であり、
前記制御部は、前記電極と前記帯電膜との間で作用する静電気力によって前記運動体の運動周期を制御する
請求項1に記載の時計用調速装置。 - 複数の前記電極を備え、
複数の前記電極は、第一電極と、第二電極とを有し、
前記制御部は、前記第一電極と前記第二電極とを電気的に遮断することにより前記運動体に対する制動力を調整する
請求項1または2に記載の時計用調速装置。 - 複数の前記電極を備え、
複数の前記電極は、第一電極と、第二電極とを有し、
前記制御部は、前記第一電極と前記第二電極とを電気的に接続することにより前記運動体に対する制動力を調整する
請求項1から3の何れか1項に記載の時計用調速装置。 - 複数の前記電極と、充電部と、を備え、
前記制御部は、複数の前記電極を前記充電部を介して蓄電部に接続することにより前記運動体に対する制動力を調整する
請求項1から4の何れか1項に記載の時計用調速装置。 - 更に、蓄電部を備え、
前記制御部は、前記蓄電部から一部の前記電極に対して電圧を印加することにより前記運動体に対する制動力を調整する
請求項1から5の何れか1項に記載の時計用調速装置。 - 前記運動体は、回転軸に固定されており、前記回転軸を回転中心として回転する板状の回転体であり、
前記帯電膜は、前記回転体の回転方向に沿って前記回転体の一面に配置されたエレクトレット膜であり、
前記電極は、前記回転体の前記一面と対向する位置に前記回転体の回転方向に沿って配置されている複数の固定電極である
請求項1から6の何れか1項に記載の時計用調速装置。 - 前記制御部は、前記運動体に対して制動力を作用させる期間と、前記運動体に対して実質的に制動力を作用させない期間と、の割合を調節することにより前記運動体の運動周期を制御する
請求項1から7の何れか1項に記載の時計用調速装置。 - 更に、前記運動体の運動周期を検出する検出手段を備え、
前記制御部は、前記検出手段の検出結果に応じて前記運動体に対して制動力を作用させる期間と、前記運動体に対して実質的に制動力を作用させない期間と、の割合を変化させる
請求項8に記載の時計用調速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019181422A JP7222863B2 (ja) | 2019-10-01 | 2019-10-01 | 時計用調速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019181422A JP7222863B2 (ja) | 2019-10-01 | 2019-10-01 | 時計用調速装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021056159A JP2021056159A (ja) | 2021-04-08 |
JP7222863B2 true JP7222863B2 (ja) | 2023-02-15 |
Family
ID=75272496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019181422A Active JP7222863B2 (ja) | 2019-10-01 | 2019-10-01 | 時計用調速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7222863B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3908387B2 (ja) | 1997-09-30 | 2007-04-25 | セイコーエプソン株式会社 | 電子制御式機械時計およびその制御方法 |
JP4861175B2 (ja) | 2003-08-19 | 2012-01-25 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 泡立て部材を具える飲料製造装置 |
WO2015029697A1 (ja) | 2013-08-27 | 2015-03-05 | 旭硝子株式会社 | 発電装置、時計用ムーブメントおよび時計 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4861175A (ja) * | 1971-12-02 | 1973-08-27 |
-
2019
- 2019-10-01 JP JP2019181422A patent/JP7222863B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3908387B2 (ja) | 1997-09-30 | 2007-04-25 | セイコーエプソン株式会社 | 電子制御式機械時計およびその制御方法 |
JP4861175B2 (ja) | 2003-08-19 | 2012-01-25 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 泡立て部材を具える飲料製造装置 |
WO2015029697A1 (ja) | 2013-08-27 | 2015-03-05 | 旭硝子株式会社 | 発電装置、時計用ムーブメントおよび時計 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021056159A (ja) | 2021-04-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4799003A (en) | Mechanical-to-electrical energy converter | |
JP2018105852A (ja) | 調速デバイスと関連付けられた機械式発振器を備える時計組立体 | |
JP2973273B2 (ja) | 電子時計及びその充電方法 | |
JP3174245B2 (ja) | 電子制御時計 | |
US7944778B2 (en) | Motor drive control circuit, semiconductor device, electronic timepiece, and electronic timepiece with a power generating device | |
JP7222863B2 (ja) | 時計用調速装置 | |
JP7284065B2 (ja) | 時計用調速装置 | |
JP6873094B2 (ja) | 調速システムと連携した機械式発振器を備える時計 | |
JPH10177079A (ja) | 発電機を備えた時計 | |
JP2004004141A (ja) | 電子制御式機械時計およびその過充電防止方法 | |
JPH11502024A (ja) | 時計作動機構 | |
JP4165842B2 (ja) | 連続回転小型モータを制御する方法 | |
JP3767388B2 (ja) | 圧電調速機およびこの圧電調速機を用いた電子機器 | |
JP2019174454A (ja) | 電子時計 | |
JP6814785B2 (ja) | 調速システムと連携した機械式発振器を備える時計 | |
JP6846971B2 (ja) | 電子機器 | |
JP2019113546A (ja) | 調速システムと連携した機械式発振器を備える時計 | |
JP3024482B2 (ja) | アナログ電子時計及びその充電方法 | |
JP3335986B2 (ja) | 電子制御時計 | |
JPH10300862A (ja) | 機械的動力源によって駆動された発電機から動力を供給される電子時計 | |
JP3120204B2 (ja) | 電子制御時計 | |
JP7258991B2 (ja) | 発電機を備える計時器用ムーブメント及びこの発電機の回転周波数を調整するための回路 | |
JP2022169402A (ja) | 電子制御式機械時計 | |
CN113009810B (zh) | 包括发电机系统的音乐或敲击机构 | |
JP2021001742A (ja) | 電子時計 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220509 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230116 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230124 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230203 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7222863 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |