JP3174245B2 - 電子制御時計 - Google Patents

電子制御時計

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JP3174245B2
JP3174245B2 JP15654695A JP15654695A JP3174245B2 JP 3174245 B2 JP3174245 B2 JP 3174245B2 JP 15654695 A JP15654695 A JP 15654695A JP 15654695 A JP15654695 A JP 15654695A JP 3174245 B2 JP3174245 B2 JP 3174245B2
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    • G04HOROLOGY
    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C10/00Arrangements of electric power supplies in time pieces
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04GELECTRONIC TIME-PIECES
    • G04G19/00Electric power supply circuits specially adapted for use in electronic time-pieces
    • G04G19/02Conversion or regulation of current or voltage
    • G04G19/04Capacitive voltage division or multiplication

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゼンマイを動力源と
し、ゼンマイで駆動される発電機と、発電機の起電力で
動作する電子的調速手段を有する電子制御時計に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ゼンマイを動力源として電子回路
を用いて調速するいわゆる電子制御時計としては、図
3、図4に示すようなものがある。図3は回路ブロック
図、図4はゼンマイ等の機構部品を含んだシステムブロ
ック図である。
【0003】図4において、時計のゼンマイ1に蓄積さ
れた機械的エネルギ101が増速輪列2を介して指針1
2を運針させるとともに、発電機3を回転させる。発電
機3が回転することで発電機中のコイルの両端に起電力
102が誘起し、その起電力102はコイルと電気的に
接続した平滑用コンデンサ4に蓄電力108として一時
的に蓄えられる。その蓄電力108により水晶振動子1
0による発振回路7や、分周回路6、周期比較回路8、
周期検出回路9、負荷制御回路5等を含む集積回路(以
下ICと称す)を駆動する。水晶振動子10が動作する
ことにより発振した信号は発振回路7から分周回路6を
介してある一定周期まで分周される。その分周信号は、
例えば1秒周期の基準周期信号として周期比較回路8に
出力される。
【0004】周期検出回路9は発電機3の回転周期と同
期した誘起電圧104を取り込み、検出周期信号105
として周期比較回路8に出力する。周期比較回路8は、
基準周期信号と検出周期信号の周期を比較して、両者の
時間的な差異を求め、その差異を無くする様に、すなわ
ち発電機3と基準周期信号の周期が同期する様に発電機
3の回転周期を補正するための周期補正信号106を生
成して負荷制御回路5に出力する。
【0005】負荷制御回路5は、回路内部のスイッチの
切換で負荷抵抗を適宜選択することにより、発電機3の
負荷電流、すなわち発電機3のコイルに流れる電流量1
07を変化させ、電流量に対応する電磁ブレーキの大き
さを制御して、発電機3の回転周期を調速する。そし
て、発電機3の回転周期をICと水晶振動子10で生成
する基準周期信号と同期させて周期を一定にする。そし
て、発電機3を駆動する増速輪列2に連動した指針12
の運針周期を一定にすることにより、時刻精度を保つの
である。
【0006】図3には上記各回路の接続関係を示してい
る。このような原理の電子制御時計は、例えば特開昭5
9−135388号公報、特開昭59−116078号
公報に記載されている。次に上記の電子制御時計におけ
る持続時間、すなわちゼンマイを一杯に巻き込んだ状態
から徐々に開放し、指針が正確な時刻を表示できる間の
時間について述べる。持続時間は、図5に示す通りゼン
マイトルクTzと、発電機の回転に伴う最小損失トルク
Thminの関係が Tz<Thmin×Z になるま
でのゼンマイの開放角度θによって決まる。ここで、Z
はゼンマイから発電機までの輪列の増速比である。
【0007】すなわち、発電機の回転周期をtとする
と、単位時間当たりのゼンマイの開放角度Δθは、 2
π/(t×Z) で決まる。そして、ゼンマイの開放角
度θをΔθで割った値(θ/Δθ)が、電子制御時計に
おける持続時間となる。従って、増速比Zが大きい程、
また発電機の回転周期tが長い程、持続時間は長くな
る。
【0008】ところで発電機の回転周期tは、以下の制
約条件を満たす必要がある。第一に、発電機の回転周期
は常に一定であること。増速輪列を介して連動した指針
は時刻を表示するため、指針の回転周期が決まっている
(例えば秒針は1回転あたり1分間の周期)。そのため
に発電機も常に一定の回転周期で回転する必要がある。
【0009】第二に、一定の周期で回転する発電機が発
生する起電力は、ICや水晶振動子の安定した動作を確
保できる電力でなければならない。水晶発振回路を含む
ICは、発電機により発生され平滑用コンデンサに一時
的に蓄えられた電力で駆動されるからである。
【0010】第三に、発電機の起電力を確保するため
に、発電機が回転するときに生じる損失トルクを増加さ
せてはいけない。つまり発電機の回転周期は、ゼンマイ
トルクTzと発電機の回転で生じる磁気的損失トルクや
機械的損失トルク等の損失トルクの総和Thに増速比Z
を掛けた Th×Z とが釣り合う時の回転周期に一致
する。そのため、ゼンマイが保有できるトルクの最大値
Tzmaxに対して、前記の損失トルクThがTh×Z
>Tzmaxの関係になると、時計として必要な運針周
期が確保できなくなるのである。
【0011】以上で説明した発電機の回転周期に関する
3つの条件のもとで、電子制御時計の発電機は回転して
いる。次に、発電機の回転数と各特性すなわちコイルの
起電圧、磁気的損失トルク、機械的損失トルクの関係を
図6、図7、図8を用いて簡単に説明する。ここで回転
周期tと回転数ωの関係は 1/t=ω である。
【0012】図6は、発電機の回転数ωと発電機から平
滑用コンデンサに充電する起電圧Eの関係を示したグラ
フである。図6の実線(A)に示すように発電機の回転
数が増加すると起電圧Eが上昇する。発電機が回転数ω
1で回転すると、起電圧Eは動作電圧E1、すなわち水
晶発振回路を含むICの安定した動作を確保できる電圧
に達する。
【0013】図7は、発電機の回転数ωと機械的損失ト
ルクTsの関係を示したグラフである。発電機の回転数
が増加すると機械的損失トルクが上昇する。そして機械
的損失トルクは発電機の回転数に応じて変化し、回転数
ω1の時にTs1となる。図8は、発電機の回転数と磁
気的損失トルクの関係を示したグラフである。磁気的損
失トルクは、渦電流損失トルクと、ヒステリシス損失ト
ルクを含んでいる。これら2つの損失トルクの和が磁気
的損失トルクとなる。渦電流損失トルクは発電機の回転
数の増加に伴い上昇する。一方ヒステリシス損失トルク
は回転数とは無関係に一定であり、磁性材で構成する磁
路上の磁区が、ロータ磁石の磁束の変化に応じて磁区の
反転を行うときに消費されるエネルギに伴い生じるトル
クである。そして、発電機の回転数がω1の時に、磁気
的損失トルクはTu1となる。
【0014】以上総合すると、発電機が回転数ω1で回
転している時の最少損失トルクThminは Thmi
n=Ts1+Tu1+Tg となる。ここでTgは電気
的消費トルクであり、発電機の電気的負荷となる発振回
路を含むIC等で電気的に消費される損失トルクであ
る。
【0015】以上述べた条件で作動する電子制御時計に
おいては、平滑用コンデンサの電圧は、発電機で誘起す
る起電圧で決まる。そのため水晶発振回路を含むICの
動作電圧が高い場合、発電機で誘起する起電圧を高くす
る必要がある。従来、発電機の起電圧を高くするために
は、輪列の増速比を大きくして発電機の回転周期を短く
する方策、発電機の磁気的特性を改善する方策、あるい
は発電機のコイルの巻き数を増やす方策等が一般的に採
られていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電子制御時計は以下の課題を有している。第1の方
策として、図6の実線(A)で示す特性で、発電機の回
転数をω2に増やして起電圧をE2まで高くすると、図
7に示す機械的損失トルクもTs2まで増加し、図8に
示す磁気的損失トルクもTu2まで増加してしまう。結
局これらの損失トルクの和である、発電機の回転で発生
する最小損失トルクThminも増加することになる。
【0017】第2の方策として、発電機を構成する磁石
のエネルギ積またはパーミアンスの大きな構造にするこ
とにより、コイルの鎖交磁束数を増やした場合、図6の
破線(B)で示す特性となる。この場合は、起電圧は発
電機の回転数がω1のままでE2まで高くすることがで
きるが、図8の破線で示したように磁気的損失トルクも
Tu2まで増加してしまう。結局この場合も発電機の回
転で発生する最小損失トルクThminが増加する。
【0018】第3の方策として、コイル巻き数を増やし
た場合も、図6の破線(B)で示した特性となり、起電
圧を高くすることができる。しかしながら、この場合コ
イルの長さあるいは厚みが増加してしまう。またコイル
を長くした場合は、磁路長が長くなることから磁気的損
失トルクも増加してしまう。
【0019】以上の課題をまとめると、 (1)第1および第2の方策では、発電機の最小損失ト
ルクThminも上昇するため、持続時間が短くなって
しまう。すなわち図5に示すように、最小損失トルクが
Thmin1からThmin2に上昇すると、持続時間
はD1からD2に短くなる。 (2)第3の方策では、発電機が占有する体積が増えて
しまうため、時計としての形状が大きくなり商品性の低
下を招く。
【0020】また、持続時間を長くするためにゼンマイ
の占有体積を増やすことも同様に、時計としての商品性
の低下を招く。そこで本発明の目的は、形大化や持続時
間の短縮といった時計としての商品性を損なうことのな
い、平滑用コンデンサが高い電圧を維持可能で、安定し
たICの動作を確保することが可能で、時計としての時
刻精度が高い電子制御時計を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の電子制御時計
は、機械エネルギを蓄えるゼンマイと、前記ゼンマイに
蓄えられた機械エネルギを伝達する増速輪列と、前記増
速輪列によって駆動される発電機と、前記発電機の出力
を、所定の電圧レベルまで昇圧する昇圧回路と、前記昇
圧回路を制御する昇圧制御回路と、前記発電機により充
電される平滑用コンデンサと、所定の周期の基準周期信
号を出力する基準周期発生回路と、前記発電機の回転周
期に対応した検出周期信号を出力する周期検出回路と、
前記基準周期発生回路の基準周期信号と前記周期検出回
路の検出周期信号の周期を比較しその差異に対応した周
期補正信号を出力する周期比較回路と、前記増速輪列に
係合し、前記発電機の回転周期に対応した所定の周期で
運針し、時刻を表示するための指針と、を有し、前記昇
圧制御回路は、前記周期比較回路が出力する周期補正信
号に応答して前記昇圧回路の昇圧倍率を変化させること
により、前記発電機の回転周期を前記基準周期信号に対
応した所定の周期に一致させるように構成されたことを
特徴とする。
【0022】また、前記昇圧回路は、複数のコンデンサ
と複数のスイッチ素子を有し、前記複数のスイッチ素子
は、前記複数のコンデンサを並列に接続して前記発電機
の誘起電力を充電し、充電された前期複数のコンデンサ
を直列に接続して前記平滑用コンデンサへ放電するよう
に周期的に切り換えるように構成されたことを特徴とす
る。
【0023】さらに、前記昇圧制御回路は、前記周期検
出回路が出力する検出周期信号に応答して、前記検出周
期信号に同期した昇圧制御信号を出力し、前記昇圧回路
は前記昇圧制御回路が出力する昇圧制御信号によって前
記複数のスイッチ素子のオン/オフが制御され、前記検
出周期信号に同期して昇圧動作を行うように構成された
ことを特徴とする。
【0024】加えて、前記昇圧回路は、複数のコンデン
サと複数のスイッチ素子を有し、前記複数のスイッチ素
子は、前記複数のコンデンサを並列に接続して前記発電
機の誘起電力を充電し、充電された前期複数のコンデン
サを直列に接続して前記平滑用コンデンサへ放電する第
1の昇圧回路と、前記発電機と直列に接続されたサブコ
ンデンサを有し、前記サブコンデンサの端子電圧は前記
周期検出回路が出力する検出周期信号から独立して前記
発電機の起電圧に重畳され、前記平滑用コンデンサへの
充電電圧を昇圧する第2の昇圧回路を有することを特徴
とする。
【0025】また、さらに、前記周期比較回路が出力す
る周期補正信号に応答して前期発電機の負荷を変化させ
前記発電機の回転周期を前記基準周期信号に対応した所
定の周期に一致させるための可変負荷回路を有すること
を特徴とする。
【0026】また、前記可変負荷回路は、スイッチ素子
と抵抗を有しており、前記スイッチ素子は、前記周期補
正信号に応答して前記抵抗と前記発電機との接続をオン
/オフ制御し、前記発電機の負荷を変化させるように構
成されたことを特徴とする。
【0027】
【0028】
【作用】上記構成により、発電機に生じる起電圧に同期
して、昇圧制御信号を生成して昇圧回路を動作させるこ
とで、平滑用コンデンサの電位を昇圧することが可能と
なる。
【0029】また昇圧回路の昇圧倍率を変化させること
により、発電機の負荷電流を変化させ、発電機の回転数
を一定に調速することが可能となる。昇圧回路をサブコ
ンデンサとダイオードで構成することにより、ICの動
作とは独立に昇圧作用を行うことが可能となる。
【0030】
【実施例、参考例】以下に、本発明を実施例により図面
に基づいて説明する。なお、本発明ではないが本発明の
実施例の理解を助ける類似内容については参考例を含め
て記載する。 [参考例1] まず、参考例1について、図1と図2を用いて説明す
る。
【0031】図1は参考例1の回路ブロック図であり、
図2は、ゼンマイ等の機構部品とともに本参考例1にお
ける昇圧回路15を含んだ電子制御時計のシステムブロ
ック図である。図2において、ゼンマイ1は時計の動力
となる機械的エネルギ101を蓄積している。この機械
的エネルギ101が増速輪列2を介して指針12を運針
させるとともに、発電機3を回転させる。発電機3が回
転することで発電中のコイルの両端に起電力102が誘
起する。
【0032】図1において、発電機3のコイルの一端
は、ダイオード21及びIC11(図1の破線で囲んだ
部分)に設けた負荷制御回路5と接続され、他端はGN
Dに接地されている。ダイオード21は発電機3で誘起
した交流の起電力102を整流する。整流された起電力
102はIC11内の昇圧回路15に供給される。昇圧
回路15は、整流された起電力102から必要に応じ
て、例えば2倍の昇圧電圧103を生成する。昇圧電圧
103は、昇圧回路15と並列に配置された平滑用コン
デンサ4に蓄電力108として一時的に蓄えられる。昇
圧制御回路16は、昇圧回路15の昇圧動作を制御する
昇圧制御信号を生成する。平滑用コンデンサ4は、蓄え
た蓄電力108を常時IC11に供給することで、IC
11の連続駆動を可能としている。
【0033】IC11は、発振回路7と分周回路6と周
期比較回路8と周期検出回路9と負荷制御回路5と昇圧
回路15と昇圧制御回路16から構成されている。各々
の回路の一端はGNDに接地されている。発振回路7
は、水晶振動子10と電気的に接続しており、発振クロ
ック信号を分周回路6に出力する。分周回路6は、発振
クロック信号を元に、例えば1秒周期の基準周期信号を
生成して周期比較回路8に出力する。
【0034】周期検出回路9は、発電機3から誘起電圧
104を取り込み、発電機3の回転周期と同期した検出
周期信号105を生成して周期比較回路8と昇圧制御回
路16に出力する。周期比較回路8は、分周回路6で生
成した基準周期信号と周期検出回路9で生成した検出周
期信号の周期を比較して、両者の時間的な差異を無くす
るための周期補正信号106を生成して負荷制御回路5
に出力する。
【0035】昇圧制御回路16は、検出周期信号を元に
昇圧制御信号を生成し昇圧回路15に出力する。昇圧回
路15は、昇圧制御信号をもとに誘起電圧104の周
期、すなわち発電機3の回転周期に同期したタイミング
で昇圧動作を行う。負荷制御回路5は、回路内部のスイ
ッチ素子の切換で負荷抵抗を適宜選択することにより、
発電機3の負荷電流、すなわち発電機3のコイルに流れ
る電流量107を変化させ、電流量107に対応する電
磁ブレーキの大きさを制御して、発電機3の回転周期を
調速する。負荷制御回路5に設けたスイッチ素子のON
/OFF切換は、周期補正信号106に対応して行われ
る。
【0036】スイッチ素子がON状態になると、発電機
3と負荷制御回路5の間に電気的な閉ループが形成され
る。この時、発電機3のコイルに生じる起電力の電位差
によって、負荷制御回路5に電流が流れ込み、電力を消
費する。そして、発電機には電磁ブレーキが加わり、発
電機3の回転周期は長くなる。
【0037】一方、スイッチ素子がOFF状態になる
と、発電機3と負荷制御回路5の間は電気的に開ループ
となる。この時には、負荷制御回路5に電流は流れず、
負荷制御回路5で電力を消費することはない。従って、
発電機の電気的負荷が軽くなり、発電機3の回転周期は
短くなる。
【0038】そして、発電機3の回転周期をICと水晶
振動子10で生成する基準周期と同期させて回転周期を
一定周期に一致させる。すなわち、秒針を正確に1rp
mで回転させる場合、発電機3の回転周期を、秒針から
発電機3までの増速比Z分だけ増速または減速した回転
速度に対応する回転周期にすることで、発電機3を駆動
する増速輪列2に連動した指針12の運針周期を一定に
して、時刻精度を保つ。
【0039】この負荷制御回路5は、発電機3の電気的
負荷を制御することによって、発電機の調速を行うもの
であるが、他の手段で電気的負荷の制御が可能な場合は
必ずしも必要ではない。次に昇圧回路15を電気回路上
に設けたことによる、発電機の回転数と機械的損失トル
クあるいは磁気的損失トルクの関係について、図6、図
7、図8に基づいて説明する。
【0040】発電機の回転数ωをω1に維持して起電圧
EがE1となっている時、昇圧回路15を用いて昇圧す
ると電圧はE2まで上昇することができる。これは見掛
け上、発電機の特性を図6の実線(A)から破線(B)
まで向上させたこととなる。その結果、発電機の回転数
をω2に増加させることなく、ω1に維持したまま、等
価的に起電圧E2が得られる。そしてその状態で、機械
的損失トルクは図7に示すようにTs1のままであり、
また磁気的損失トルクも図8に示すようにTu1のまま
である。従って電気回路上に昇圧回路15を設けること
で、機械的損失トルクや磁気的損失トルクの上昇を防ぐ
とともに、高い起電圧を確保することが可能になるので
ある。
【0041】一方、必要とする昇圧電圧がE1で充分な
場合は、発電機の回転数はω1より遅くすることができ
る。すなわち、昇圧回路15を用いることで、図6の破
線(B)の特性から、発電機の回転数はω1からω3に
減少できる。発電機の回転数を低減することは、ゼンマ
イの持続時間を長くするための有効な手段となる。
【0042】次に、本参考例1で用いた昇圧回路15の
具体例について図9、図10、図11、及び表1を用い
て説明する。図9は2倍昇圧を可能とする昇圧回路の回
路ブロック図である。昇圧回路15は、スイッチ素子1
51、152、153,154と昇圧コンデンサ15
5、156を有する。スイッチ素子151、152、1
53,154のON/OFF切換は、昇圧制御回路16
からの昇圧制御信号S1,S2によって制御される。昇
圧制御信号S1,S2がHigh状態(以後“H”と記
述する)の時にスイッチはON状態に、Low状態(以
後“L”と記述する)の時にスイッチはOFF状態にな
る。
【0043】図10(a)、(b)は、昇圧回路15が
昇圧動作時を行う際の、2つの状態それぞれにおける発
電機3、ダイオード21、平滑用コンデンサ4、昇圧コ
ンデンサ155、156等の電気的素子の接続状態を示
す。昇圧回路15は、図10(a)に示す、昇圧コンデ
ンサ155、156が並列に接続された充電状態と、図
10(b)に示す、昇圧コンデンサ155、156が直
列に接続された放電状態を交互に繰り返す。
【0044】図11は、昇圧動作時における、昇圧回路
15に設けたスイッチ素子のON/OFF切換のタイミ
ングと昇圧コンデンサの電位Vs及び平滑用コンデンサ
の電位Vcの変化を示している。また、図中の波形Eは
発電機3の起電圧、昇圧制御信号S1はスイッチ素子1
51、153のONタイミング、昇圧制御信号S2はス
イッチ素子152、154のONタイミングをそれぞれ
示している。昇圧制御信号S1、S2のON/OFF状
態は、起電圧Eが基準電圧VTHを越えるか否かで判定し
ている。なお、昇圧制御信号S1、S2の生成方法は基
準電圧による判定に限定する必要はない。
【0045】表1は、昇圧回路15の動作を簡単にまと
めた表である。
【0046】
【表1】 まず、昇圧回路が充電状態の場合のスイッチ動作につい
て説明する。昇圧回路15に設けた各スイッチ素子は、
昇圧制御信号S1が”H”になるとスイッチ素子15
1、153がON状態となる。一方、昇圧制御信号S2
は”L”のままのため、スイッチ素子152、154は
OFF状態にある。
【0047】このとき、図10(a)に示すように、昇
圧コンデンサ155、156は並列に接続される。そし
てそれぞれの昇圧コンデンサ155、156は発電機3
と並列に接続された電気的ループを形成する。昇圧回路
15に流れる電流iは、昇圧コンデンサ155に流れる
電流をi1、昇圧コンデンサ156に流れる電流をi2
とすると、i=i1+i2となる。そして、昇圧コンデ
ンサの電位Vsは、図11に示す様にほぼ起電圧Eとな
る。すなわち、昇圧コンデンサ155、156の端子電
圧をV1とすると、Vs=V1=Eとなる。
【0048】次に、昇圧回路が放電状態、すなわち2倍
昇圧を行う状態でのスイッチ動作について説明する。こ
の状態では、昇圧制御信号S1は”L”になるためスイ
ッチ素子151、153はOFF状態となる。一方、昇
圧制御信号S2は”H”になるので、スイッチ素子15
2、154はON状態となる。
【0049】この時、図10(b)に示すように、昇圧
コンデンサ155、156は直列に接続される。そして
直列に接続された昇圧コンデンサ155、156は平滑
用コンデンサ4と電気的ループを形成する。そして、直
列に接続した2つの昇圧コンデンサの電位Vsは、Vs
=(V1+V1)となる。この電位(V1+V1)は、
平滑用コンデンサの電位Vcを上回っている。これは、
図11の示すように、平滑用コンデンサの蓄電力が常に
ICなどの電気的素子によって消費されることにより、
電位Vcが2倍昇圧状態の初期から徐々に低くなるため
である。
【0050】従って、図10(b)に示すように、平滑
用コンデンサ4と昇圧回路15の間には、電流i3が流
れる。そして平滑用コンデンサ4の電位Vcは、図11
に示すように昇圧コンデンサの電位Vsとほぼ同電位と
なる電圧まで上昇する。このとき、各昇圧コンデンサ1
55、156の電位V1はVc/2まで降下する。
【0051】こうして、発電機3に生じる起電圧Eに同
期して、昇圧制御信号S1、S2を生成して昇圧回路1
5のスイッチ切換を行うことで、常時平滑用コンデンサ
4の電位を昇圧することが可能となる。ところで本参考
例1では、昇圧コンデンサを2個使用して2倍昇圧を行
う回路例を説明したが、3個以上の昇圧コンデンサを使
用すれば、昇圧倍率を3倍以上にすることができるた
め、平滑用コンデンサの電位を、発電機の起電圧に対し
てさらに高くすることが可能となる。
【0052】上記参考例1の構成により、発電機3の起
電圧がICの動作電圧に達しない場合でも、平滑用コン
デンサ4にはICの動作を維持できる電位の電力を蓄え
ることができる。よって、発電機3の占有体積を増やさ
ずに、実質的に発電機3の特性を向上させることができ
る。また上記構成において、発電機3の起電圧が充分高
い場合でも、昇圧回路を用いることにより発電機の回転
数を低減させることができる。よって、ゼンマイの占有
体積を増やさずに、実質的に持続時間を長くすることが
できる。結果として、小型、薄型で持続時間の長い電子
制御時計を得ることができる。
【0053】なお、図9に示す昇圧回路15のスイッチ
素子154は、ダイオードに置き換え可能である。すな
わちダイオードを、平滑用コンデンサ4の蓄電力の、昇
圧コンデンサ側への放電を防止するように設ければ、ス
イッチ素子154のON/OFF切換と同様な効果が得
られるためである。
【0054】また本参考例1では、昇圧回路15をIC
内部に設けたが、回路要素の一部または全部をICの外
部に設けても同様の機能を果たすことが可能である。 〔実施例1〕 次に、本発明の実施例1について説明する。
【0055】実施例1の構成は、昇圧回路15の昇圧倍
率を可変とすることにより、発電機3と昇圧回路で形成
した電気的閉ループに流れる電流の量を調整して、発電
機3に発生する電磁ブレーキの大きさを変化させて、発
電機3の回転周期を一定に調速するものである。この回
転数制御は、発電機が誘起する起電力と、ICの消費電
力を含む昇圧に費やされる電力を等しくすれば、発電機
3の回転周期が一定になるという原理に基づくものであ
る。この構成では、発電機3の調速手段としての負荷制
御回路が不要となる。
【0056】上記回転数制御が実現可能なのは、ICに
印加される電圧、すなわち平滑用コンデンサの電圧に応
じて、ICが消費する電力が変化する特性が有るためで
ある。対象となるICの電気特性を図12に示す。図1
2の横軸はIC印加電圧であり、縦軸にはICの単位時
間当たりの消費電力を示している。図12の印加電圧が
IC動作開始電圧V0を越えると、ICは動作を開始す
るとともに電力を消費する。そして、印加電圧が上昇す
るにつれて、消費電力も上昇する。
【0057】つまり、昇圧回路15で平滑用コンデンサ
4の電位を昇圧することでICの消費電力は変化し、I
Cの消費電力に比例して昇圧回路に流れ込む電力も変化
するため、発電機と昇圧回路の間に流れる電流の量が変
化する。そして、発電機の回転周期は、発電機の電流量
に依存するため、昇圧回路の昇圧倍率を変化させること
で、発電機の回転周期を制御することが可能となるので
ある。
【0058】この昇圧回路15を含む本実施例1の動作
を図13のシステムブロック図を用いて説明する。ま
ず、発電機3のコイルの両端に発生した起電力102
は、昇圧回路15に入力される。昇圧回路15は、昇圧
制御回路16で生成した昇圧制御信号に応答して昇圧動
作を実行して、起電力の電圧を所定の倍率に昇圧する。
【0059】昇圧回路15による昇圧電圧103で、平
滑用コンデンサ4が充電され、結果的に起電力102が
平滑用コンデンサ4に蓄電力として一時的に蓄えられ
る。平滑用コンデンサ4は電気的にIC11と接続して
おり、平滑用コンデンサ4に蓄えた蓄電力を常時IC1
1に供給することで、IC11の連続駆動を可能として
いる。水晶振動子10が動作することにより発振した信
号は発振回路7から分周回路6を介してある一定周期ま
で分周される。その分周信号は、例えば1秒周期の基準
周期信号として周期比較回路8に出力される。
【0060】周期検出回路9は、発電機3から誘起電圧
104を取り込み、発電機3の回転周期と同期した検出
周期信号105を生成して周期比較回路8と昇圧制御回
路16に出力する。周期比較回路8は、分周回路6で生
成した基準周期信号と周期検出回路9で生成した検出周
期信号の周期を比較して、両者の時間的な差異を無くす
るための周期補正信号106を生成して昇圧制御回路1
6に出力する。
【0061】昇圧制御回路16は、周期補正信号と検出
周期信号を元に昇圧制御信号を生成し昇圧回路15に出
力する。昇圧回路15は、回路上に設けたスイッチの切
換で昇圧回路15に設けた複数のコンデンサの接続を、
直列または並列に切換える。昇圧回路15のスイッチ素
子のON/OFF切換は、昇圧制御回路16で生成した
昇圧制御信号に対応して行われる。そして、昇圧の倍率
を適宜変化させることにより、発電機3の負荷電流、す
なわち発電機3のコイルから昇圧回路15に流れ込む電
流量107を変化させ、電流量107に対応する電磁ブ
レーキの大きさを制御して、発電機3の回転周期を調速
する。
【0062】なお、ゼンマイ1から発電機3までの機械
的エネルギの伝達、及び平滑用コンデンサ4からIC1
1と水晶振動子10への電気的エネルギの伝達について
は参考例1で説明した図2と同様である。次に昇圧倍率
αと発電機の回転数ωとゼンマイトルクTzの関係につ
いて、図14を用いて説明する。
【0063】ゼンマイ1から発電機3に供給される機械
エネルギEzは、次式となる。 Ez=Tz×g×2π×ω/Z ここで、g=重力加速度、Z=ゼンマイ1から発電機3
までの増速比、である。一方、ICが消費する電力Ei
cは、次式となる。
【0064】Eic=(α×K×2π×ω)2/R ここで、K=発電係数、R=電気的抵抗値、である。そ
して、ゼンマイの保持するエネルギEzとICが消費す
る電力Eicは、次式の関係がある。
【0065】ρ×Ez=Eic ここで、ρ=エネルギ伝達効率、である。この関係を昇
圧倍率αと発電機の回転数ωとゼンマイトルクTzのみ
について示すと、 Tz/α2 ∝ω となる。この関係
をグラフに示したのが図14である。
【0066】ゼンマイトルクTzを一定値Tz0に保持
したとき、昇圧しない場合(1倍昇圧)の発電機の回転
数をω0とすると、昇圧倍率αを上げることで、回転数
ω0は減少する。つまり、√2倍昇圧では回転数は(ω
0/2)に、2倍昇圧では回転数は(ω0/4)とな
る。
【0067】本実施例1は、このような昇圧倍率αと回
転数ωの関係を発電機の回転数の制御に用いたものであ
る。次に、実施例1の回路構成について、図15を用い
て説明する。図15は、昇圧回路15と発電機3と平滑
用コンデンサ4と周期検出回路9と昇圧制御回路16を
示す回路ブロック図であり、2倍昇圧を可能とする昇圧
回路である。昇圧回路15は、スイッチ素子151,1
52,153,154と昇圧コンデンサ155,156
を有する。スイッチ素子151,152,153,15
4のON/OFF切換は、昇圧制御回路16からの昇圧
制御信号S1,S2によって制御される。昇圧制御信号
S1,S2が H の時にスイッチはON状態に、 L
の時にスイッチはOFF状態になる。
【0068】昇圧制御回路16はIC11と周期検出回
路9と接続して、周期補正信号と検出周期信号に基づい
て昇圧制御信号を生成し昇圧回路15に出力している。
なお、図15に示す回路の基本的な動作については、参
考例1で説明した図9と同様である。また、昇圧コンデ
ンサを3個以上使用すれば、上記と同様の基本動作で3
倍以上の昇圧が可能である。
【0069】次に、実施例1における昇圧回路15の昇
圧タイミングについて図16を用いて説明する。図16
は、横軸に持続時間に対応するゼンマイの開放角度θを
取り、縦軸にゼンマイトルクTzを示してある。ゼンマ
イを一杯に巻き込んだ状態の開放角度をθ0とし、その
時のゼンマイトルクをTzmaxとする。ゼンマイ開放
角度がθ0からθ1になった時のゼンマイトルクをTz1
とする(区間A)。ゼンマイの開放角度がθ1からθ2に
なった時のゼンマイトルクをTz2とする(区間B)。
そしてゼンマイの開放角度がθ2からθ3になった時のゼ
ンマイトルクをTzminとする(区間C)。
【0070】一方、昇圧により電気的消費トルクTg
は、発電機が所定の回転数で回転している場合、昇圧な
しの時(1倍昇圧時)にTg1、2倍昇圧時にTg2、
3倍昇圧時にTg3、4倍昇圧時にTg4とする。そし
て、ゼンマイトルクTz1、Tz2、Tzminと、電
気的消費トルクTg3、Tg2、Tg1に相当する損失
トルクが、それぞれ釣り合っているものとする。
【0071】このような関係に基づいて、ゼンマイトル
クTzと、損失トルクの総和すなわち(電気的消費トル
クTg+磁気的損失トルク+機械的損失トルク)を釣り
合わせることで、発電機を所定の回転数に維持する。以
下その動作を具体的に説明する。
【0072】上記ゼンマイの開放角度とゼンマイトルク
の関係において、区間AではTzはTg4とTg3の間
にあるため4倍昇圧と3倍昇圧を交互に切換えることに
より、発電機の回転数を一定に保つことが可能となる。
また、区間BではTzはTg3とTg2の間にあるため
3倍昇圧と2倍昇圧を交互に切換えることにより、発電
機の回転数を一定に保つことが可能となる。区間Cでは
TzはTg2とTg1の間にあるため2倍昇圧と1倍昇
圧(昇圧なし)を交互に切換えることにより、発電機の
回転数を一定に保つことが可能となる。
【0073】ところで、ゼンマイ開放角度がθ3を越え
ると、発電機を所定の回転数に維持するためのゼンマイ
トルクを確保できなくなる。それは、”所定の回転数で
常に消費するトルク>ゼンマイトルクTzmin”とな
り、トルクの釣り合いを保つために回転数が遅くなるた
めである。そこで、ゼンマイの開放角度θ3に至るまで
に費やした時間が、本発明の電子制御時計の持続時間と
なる。なお、上記の各損失トルクはゼンマイ部に加わる
トルクに換算するため、増速比分の補正を加えた値であ
る。
【0074】上記実施例1の構成によって、昇圧倍率を
適宜切換えてICの消費電力を変化させることにより、
発電機の回転数制御が可能となるため、特別な負荷制御
回路が不要となる。また発電機3の占有体積やゼンマイ
の占有体積を増やさずに、実質的に持続時間を長くする
ことができるため、小型、薄型で持続時間の長い電子制
御時計を得ることができる。
【0075】(参考例2) 参考例2について図17、図18に基づいて説明する。
参考例2の構成は、発電機の起電圧の昇圧動作を、IC
の動作と独立に実行できるものである。
【0076】図17に示す昇圧回路は、サブコンデンサ
18とダイオード17から構成される。サブコンデンサ
18は発電機3と直列に配置する。そして、発電機3と
サブコンデンサ18とダイオード17で電気的閉ループ
を形成する。ダイオード17のカソード端子は、ダイオ
ード21のアノード端子及び発電機3の一端と接続して
いる。ダイオード17のアノード端子は、サブコンデン
サ18の一端と接続している。
【0077】上記に述べた昇圧回路の昇圧原理を以下に
説明する。発電機3には交流の起電力が生じる。そして
電流はiaもしくはibの方向に流れる。電流iaは、
サブコンデンサ18が蓄えている電位Vbを上回った時
に流れ、サブコンデンサ18に電荷が貯まり電位が高く
なる。このとき電流は、発電機3とサブコンデンサ18
とダイオード17で形成された電気的閉ループを流れ
る。
【0078】一方、発電機の起電圧Eとサブコンデンサ
18の電圧Vbを加算した電圧が、平滑用コンデンサ4
の電位Vcを上回った時、電流ibは流れる。但し、負
荷制御回路5への電気的閉ループが形成されているとき
は無条件で電流ibは流れる。電流ibは、負荷制御回
路5もしくは、ダイオード21を通り平滑用コンデンサ
4に流れ込む。そして平滑用コンデンサ4の電圧Vc
は、起電圧Eとサブコンデンサ18の電圧Vbの和(E
+Vb)と等しくなるまで上昇する。
【0079】図18は、発電機3の起電圧Eが、サブコ
ンデンサ18が保持する電圧Vbだけ昇圧された波形を
示している。図18の実線は昇圧した結果の電圧(E+
Vb)を示しており、破線は発電機の起電圧Eを測定し
た結果である。ところでサブコンデンサの静電容量は平
滑用コンデンサの静電容量を下回るものであれば特定す
る必要はない。
【0080】以上で述べた様に、発電機で誘起する起電
圧が交流特性を持つことを利用する参考例2の昇圧回路
は、IC11の電気的動作の有無に関わらず、平滑用コ
ンデンサに充電する電力の電位を昇圧することが可能と
なる。よって、発電機の起電圧が高くなったのと同様の
効果がある。これにより発電機の回転数を低減できるこ
とから、小型、薄型で持続時間の長い電子制御時計を得
ることができる。
【0081】(参考例3) 参考例3を図19に示す。本参考例3は、発電機の起電
圧の昇圧動作を、ICの動作とは独立に実行するための
他の構成に係わるものである。図19の回路ブロック図
に示す通り、平滑用コンデンサ4とサブコンデンサ18
をIC11に対して直列に配置したものである。この昇
圧回路の基本的な昇圧動作は参考例2と同様であり、ま
た得られる効果も参考例2と同等である。
【0082】(参考例4) 参考例4を図20に示す。本参考例4は、図20に示す
通り、電気的に昇圧する昇圧回路15と、ICの動作と
は独立に動作するサブコンデンサ18による昇圧回路を
組み合わせることにより昇圧の倍率をさらに高めたもの
である。この参考例4の基本的な昇圧動作は参考例1の
昇圧回路および参考例2の昇圧回路と同様である。よっ
て、得られる効果も参考例1と参考例2の効果を重畳し
たものとなる。
【0083】(参考例5) 参考例5を図21に示す。本参考例5は、昇圧回路から
平滑用コンデンサに供給する電力を損なうことなく、発
電機の回転周期を調速するのに必要なブレーキトルクを
確保できるものである。図21に示す通り、サブコンデ
ンサ18に対して負荷制御回路5と発電機3が並列に配
置されている。この昇圧回路の基本的な昇圧動作は参考
例2と同様である。そして参考例2と同等の効果が得ら
れるとともに、さらに負荷制御回路5によるサブコンデ
ンサ18に蓄えた蓄電力の消費が防止でき、サブコンデ
ンサ18の電圧を負荷制御回路5の動作に独立して維持
することができるため、昇圧電圧をより安定に保つこと
ができる。
【0084】(参考例6) 参考例6を図22に示す。本参考例6は、図22に示す
通り、参考例1で示した電気的に昇圧する昇圧回路15
と、参考例5に示した、サブコンデンサ18による昇圧
回路を組み合わせることにより昇圧の倍率をさらに高め
たものである。この参考例6の基本的な昇圧動作は参考
例1の昇圧回路および参考例5の昇圧回路と同様であ
る。よって、得られる効果も参考例1と参考例5の効果
を重畳したものとなる。
【0085】(実施例2) 本発明の実施例2を図23に示す。本実施例2は、図2
3に示した通り、実施例1で示した電気的に昇圧する昇
圧回路15によって、発電機3の調速を行う構成と、参
考例2に示した、サブコンデンサ18による昇圧回路を
組み合わせることにより昇圧の倍率をさらに高めたもの
である。この実施例2の基本的な昇圧動作および調速動
作は実施例1の昇圧回路および参考例2の昇圧回路と同
様である。よって、得られる効果も実施例1と参考例2
の効果を重畳したものとなる。
【0086】(実施例3) 本発明の実施例3を図24に示す。本実施例3は、実施
例1で示した電気的に昇圧する昇圧回路15によって、
発電機3の調速を行う構成と、参考例5に示した、サブ
コンデンサ18による昇圧回路を組み合わせることによ
り昇圧の倍率をさらに高めたものである。図24には発
電機3と並列に負荷制御回路5が配置されているが、通
常は実施例1と同様に、昇圧回路15で発電機の回転周
期の調速を行う。一方、通常とは異なる外部エネルギが
時計に加わり、発電機の回転周期が短くなる時に、負荷
制御回路5による発電機の回転数の制御が実行される。
【0087】具体的に負荷制御回路5の動作について述
べると、外部磁界や衝撃などの発電機の回転周期を短く
する要因が時計に加わると、発電機の回転は加速してい
く。このとき、周期検出回路9は、上記発電機の加速を
検出して、検出周期信号を昇圧制御回路16に出力す
る。昇圧制御回路16は検出周期信号を元に昇圧倍率を
上げる様な信号を昇圧回路15に出力する。そして昇圧
倍率が上限に達しても、発電機の回転周期が所定の周期
に一致しない場合、昇圧制御回路16がら負荷制御回路
5に信号を出力し、負荷制御回路5の動作が開始する。
その結果、負荷制御回路5に電流が流れ込み、発電機に
電磁ブレーキが加わり、発電機の回転周期を所定の周期
に一致させていく。
【0088】この様に、通常とは異なる外乱が時計に加
わり、昇圧回路の制御では回転数の維持ができない場合
に、昇圧回路に替わって負荷制御回路5が回転数の制御
を行うのである。なおこの実施例3の基本的な昇圧動作
および調速動作は実施例1の昇圧回路および参考例5の
昇圧回路と同様である。よって、得られる効果も実施例
1と参考例5の効果を重畳したものとなる。
【0089】
【発明の効果】上記構成により、本発明では発電機3の
起電圧がICの動作電圧に達しない場合でも、平滑用コ
ンデンサ4にはICの動作を維持できる電位の電力を蓄
えることができる。よって、発電機3の占有体積を増や
さずに、実質的に発電機3の特性を向上させることがで
きる。また上記構成において、発電機3の起電圧が充分
高い場合でも、昇圧回路を用いることにより発電機の回
転数を低減させることができる。よって、ゼンマイの占
有体積を増やさずに、実質的に持続時間を長くすること
ができる。結果として、小型、薄型で持続時間の長い電
子制御時計を得ることができる。
【0090】また昇圧倍率を適宜切換えてICの消費電
力を変化させることにより、発電機の回転数制御が可能
となるため、特別な負荷制御回路を不要とすることも可
能である。また発電機3の占有体積やゼンマイの占有体
積を増やさずに、実質的に持続時間を長くすることがで
きるため、小型、薄型で持続時間の長い電子制御時計を
得ることができる。
【0091】さらにサブコンデンサとダイオードで構成
した昇圧回路は、IC11の電気的動作の有無に関わら
ず、平滑用コンデンサに充電する電力の電位を昇圧する
ことが可能となる。よって、発電機の起電圧が高くなっ
たのと同様の効果がある。これにより発電機の回転数を
低減できることから、小型、薄型で持続時間の長い電子
制御時計を得ることができる。
【0092】そして上記2種類の昇圧回路を適宜組み合
わせることにより、互いの奏する効果を重畳することが
でき、さらに小型、薄型で持続時間の長い電子制御時計
を得ることができる。また本発明では発電機3の起電圧
がICの動作電圧に達しない場合でも、昇圧回路によっ
てICの動作を維持できる電位を確保できるため、発電
機3の回転数が検出できなくなるという不具合を回避で
き、回転数の検出が常時可能となる。その結果、発電機
の回転数をさらに精度よく調速可能となり、時計として
の時刻精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例1の電子制御時計の回路ブロック図であ
る。
【図2】図1における電子制御時計のエネルギ伝達を示
すブロック図である。
【図3】従来の電子制御時計の回路ブロック図である。
【図4】従来の電子制御時計のエネルギ伝達を示すブロ
ック図である。
【図5】電子制御時計のゼンマイトルクと開放角度、お
よび発電機の損失トルクを示す図である。
【図6】電子制御時計の発電機における回転数と起電圧
の関係を示す図である。
【図7】電子制御時計の発電機における回転数と機械的
損失トルクの関係を示す図である。
【図8】電子制御時計の発電機における回転数と磁気的
損失トルクの関係を示す図である。
【図9】図1における昇圧回路の具体例を示す回路ブロ
ック図である。
【図10】(a)は参考例1における昇圧前の平滑用コ
ンデンサと昇圧コンデンサの接続関係を示した回路ブロ
ック図であり、(b)は参考例1における昇圧時の平滑
用コンデンサと昇圧コンデンサの関係を示した回路ブロ
ック図である。
【図11】電子制御時計の昇圧回路におけるスイッチ素
子のON/OFFタイミングを示す図ある。
【図12】ICの電気特性を示す図である。
【図13】本発明の電子制御時計の実施例1の回路ブロ
ック図である。
【図14】発電機の回転数とゼンマイトルクの関係を示
す図である。
【図15】本発明における実施例1の昇圧回路を示す回
路ブロック図である。
【図16】本発明の実施例1におけるゼンマイの開放角
度と昇圧倍率の関係を示す図である。
【図17】参考例2におけるサブコンデンサを用いた昇
圧回路を示す回路ブロック図である。
【図18】参考例2における昇圧した電圧波形を示すグ
ラフである。
【図19】参考例3におけるサブコンデンサを用いた昇
圧回路を示す回路ブロック図である。
【図20】参考例4における昇圧回路を示す回路ブロッ
ク図である。
【図21】参考例5における昇圧回路を示す回路ブロッ
ク図である。
【図22】参考例6における昇圧回路を示す回路ブロッ
ク図である。
【図23】本発明の実施例2における昇圧回路を示す回
路ブロック図である。
【図24】本発明の実施例3における昇圧回路を示す回
路ブロック図である。
【符号の説明】
1 ゼンマイ 2 増速輪列 3 発電機 4 平滑用コンデンサ 5 負荷制御回路 6 分周回路 7 発振回路 8 周期比較回路 9 周期検出回路 10 水晶振動子 11 集積回路(IC) 12 指針 15 昇圧回路 16 昇圧制御回路 18 サブコンデンサ 17、21 ダイオード 101 機械的エネルギ 102 起電力 103 昇圧電圧 104 誘起電圧 105 検出周期信号 106 周期補正信号 108 蓄電力 151、152,153,154 スイッチ素子 155、156 昇圧コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−135388(JP,A) 特開 昭62−255889(JP,A) 特開 平4−76489(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G04C 10/00 G04B 17/00 G04B 1/00 G04C 3/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械エネルギを蓄えるゼンマイと、 前記ゼンマイに蓄えられた機械エネルギを伝達する増速
    輪列と、 前記増速輪列によって駆動される発電機と、 前記発電機の出力を、所定の電圧レベルまで昇圧する昇
    圧回路と、 前記昇圧回路を制御する昇圧制御回路と、 前記発電機により充電される平滑用コンデンサと、 所定の周期の基準周期信号を出力する基準周期発生回路
    と、 前記発電機の回転周期に対応した検出周期信号を出力す
    る周期検出回路と、 前記基準周期発生回路の基準周期信号と前記周期検出回
    路の検出周期信号の周期を比較しその差異に対応した周
    期補正信号を出力する周期比較回路と、 前記増速輪列に係合し、前記発電機の回転周期に対応し
    た所定の周期で運針し、時刻を表示するための指針と、
    を有し、 前記昇圧制御回路は、前記周期比較回路が出力する周期
    補正信号に応答して前記昇圧回路の昇圧倍率を変化させ
    ることにより、前記発電機の回転周期を前記基準周期信
    号に対応した所定の周期に一致させるように構成された
    ことを特徴とする電子制御時計。
  2. 【請求項2】 前記昇圧回路は、複数のコンデンサと複
    数のスイッチ素子を有し、前記複数のスイッチ素子は、
    前記複数のコンデンサを並列に接続して前記発電機の誘
    起電力を充電し、充電された前期複数のコンデンサを直
    列に接続して前記平滑用コンデンサへ放電するように周
    期的に切り換えるように構成されたことを特徴とする請
    求項1記載の電子制御時計。
  3. 【請求項3】 前記昇圧制御回路は、前記周期検出回路
    が出力する検出周期信号に応答して、前記検出周期信号
    に同期した昇圧制御信号を出力し、前記昇圧回路は前記
    昇圧制御回路が出力する昇圧制御信号によって前記複数
    のスイッチ素子のオン/オフが制御され、前記検出周期
    信号に同期して昇圧動作を行うように構成されたことを
    特徴とする請求項2記載の電子制御時計。
  4. 【請求項4】 前記昇圧回路は、複数のコンデンサと複
    数のスイッチ素子を有し、前記複数のスイッチ素子は、
    前記複数のコンデンサを並列に接続して前記発電機の誘
    起電力を充電し、充電された前期複数のコンデンサを直
    列に接続して前記平滑用コンデンサへ放電する第1の昇
    圧回路と、前記発電機と直列に接続されたサブコンデン
    サを有し、前記サブコンデンサの端子電圧は前記周期検
    出回路が出力する検出周期信号から独立して前記発電機
    の起電圧に重畳され、前記平滑用コンデンサへの充電電
    圧を昇圧する第2の昇圧回路を有することを特徴とする
    請求項1記載の電子制御時計。
  5. 【請求項5】 さらに、前記周期比較回路が出力する周
    期補正信号に応答して前期発電機の負荷を変化させ前記
    発電機の回転周期を前記基準周期信号に対応した所定の
    周期に一致させるための可変負荷回路を有することを特
    徴とする請求項1記載の電子制御時計。
  6. 【請求項6】 前記可変負荷回路は、スイッチ素子と抵
    抗を有しており、前記スイッチ素子は、前記周期補正信
    号に応答して前記抵抗と前記発電機との接続をオン/オ
    フ制御し、前記発電機の負荷を変化させるように構成さ
    れたことを特徴とする請求項5記載の電子制御時計。
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