JP7222734B2 - 情報管理装置、情報管理システム、付箋、情報管理方法及びプログラム - Google Patents

情報管理装置、情報管理システム、付箋、情報管理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報管理装置、情報管理システム、付箋、情報管理方法及びプログラムに関する。
特許文献1には、ホワイトボードの文字や付箋をカメラで撮影して、文字や付箋の位置に応じて適切な表罫線の画像を生成し、その画像を、プロジェクタを使用してホワイトボードへと投影する技術が開示されている。
特許文献2には、災害対策本部の机上または壁などに設けられたボード上に被災者に必要な支援情報を記入した付箋やカード状の紙片を配置し、この様子をカメラで撮影して支援情報を分析する生活情報収集装置が開示されている。この生活情報収集装置は、カメラで撮影した画像を分析して被災者の要望を抽出し、統計処理を行ってその結果を出力する。特許文献2の技術によれば、被災地から寄せられた生活に関する要望をもれなく、効率良く把握し、被災地への支援を講じることができる。
特許第5061696号公報 特開2006-221555号公報
ところで、災害が発生すると災害対策本部等では、対応に追われ情報に混乱が生じがちになる。そのような状況で、被災地からの要望や被災地の状況を記録するには紙への入力が適している。例えば、付箋などに被災地の情報を記入し、被災地の地図上の関連する位置に張り付けて記録したり、地図上に直接書き込んだりする方法が適している。コンピュータに情報を入力すると、専任の入力担当者が必要になり、入力作業がボトルネックになりやすい。その結果、入力が省略され記録漏れが生じやすい。しかし、手入力により情報を記録する方法は、張り付けた付箋や入力された文字情報の管理を適切に行わなければ、情報に混乱や欠落が生じる可能性がある。例えば、記入された情報のうち、どの情報が最新で、どの情報が古いものかが分からなくなる。また、付箋が剥がれ落ちたり、誤ってはがしたりすると、付箋に記入された情報が欠落してしまう。
そこでこの発明は、上述の課題を解決することのできる情報管理装置、情報管理システム、付箋、情報管理方法及びプログラムを提供することを目的としている。
本発明の一態様によれば、情報管理装置は、実媒体の画像である実媒体画像を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記実媒体画像の変化を検出し、前記実媒体画像において変化が生じた部分の画像であるOBJ画像を抽出する検出部と、前記検出部により抽出された前記OBJ画像と、当該OBJ画像の前記実媒体画像における位置と、当該OBJ画像を含む前記実媒体画像が前記取得部により取得された時刻と、前記OBJ画像の位置情報と、前記OBJ画像が何に関する情報を表しているかを示す内容情報と、を記録する記録部と、前記記録部が記録した前記OBJ画像を、前記実媒体に対応付けて出力する模擬画像と、前記OBJ画像ごとに、前記時刻と、前記位置情報と、前記内容情報と、前記OBJ画像のサムネイル画像を一覧表示する一覧画像とを並べて出力する出力部と、を備える。
本発明の一態様によれば、前記実媒体には、災害の種類と状況を示す情報および当該情報の情報源を表示した情報表示媒体が貼着され、前記災害に関する情報が直接記入され、前記記録部は、前記OBJ画像ごとに、前記OBJ画像が前記情報表示媒体と前記直接記入される情報とのうちの何れを含むかを区別する情報と、前記内容情報として、前記OBJ画像が前記情報表示媒体の場合には前記災害の種類および前記情報源を記録し、前記出力部は、前記内容情報として、前記災害の種類を出力するように構成されていてもよい。
本発明の一態様によれば、前記実媒体から、前記情報表示媒体がはがされると、前記記録部は、前記情報表示媒体がはがされた時刻と、前記情報表示媒体がはがされたことを記録し、前記出力部は、前記模擬画像におけるはがされた前記情報表示媒体に係る前記OBJ画像を削除し、前記一覧画像におけるはがされた前記情報表示媒体に係る前記OBJ画像の前記時刻と、前記位置情報と、前記内容情報と、前記OBJ画像のサムネイル画像とを削除するように構成されていてもよい。
本発明の一態様によれば、非表示となった情報を表示する指示を受け付ける表示切替手段、をさらに備え、前記表示切替手段が非表示となった情報を表示する指示を受け付けると、前記出力部は、前記模擬画像におけるはがされた前記情報表示媒体に係る前記OBJ画像を再び表示し、前記一覧画像におけるはがされた前記情報表示媒体に係る前記OBJ画像の前記時刻と、前記位置情報と、前記内容情報と、前記OBJ画像のサムネイル画像とを再び表示するように構成されていてもよい。
本発明の一態様によれば、ユーザにより指定された時刻または時間帯に前記実媒体画像に存在した前記OBJ画像を前記実媒体に対応付けて出力可能に構成されていてもよい。
本発明の一態様によれば、前記出力部は、ユーザにより指定された属性情報に関連する前記OBJ画像を前記実媒体に対応付けて出力するように構成されていてもよい。
本発明の一態様によれば、災害の状況を示す情報を含む追加情報の入力を受け付ける受付部と、前記追加情報に含まれる前記災害の状況を示す情報を表示した前記情報表示媒体の画像である生成OBJ画像を生成する表示制御部と、をさらに備え、前記出力部は、前記生成OBJ画像と、前記追加情報に関連する時刻と、前記受付部が入力を受け付ける前記追加情報に関連する前記実媒体画像に対応する位置と、に基づいて前記生成OBJ画像を前記実媒体に対応付けて出力してもよい。
本発明の一態様によれば、前記情報表示媒体には、前記災害の種類として、火災、水害、土砂災を含む複数の災害種類のうちの何れであるかが表示され、前記状況を示す情報として、被害情報、救助要請、物資要請のうちの何れであるかを示す情報種類と、前記情報種類が被害情報の場合には被害の規模、救助要請の場合には被災者の数、物資要請の場合には必要となる物資の名称や数量と、前記情報種類に関する作業の進捗情報とが表示され、前記情報源として、消防、警察、自衛隊、海上保安庁のうちの何れであるかが表示される。
本発明の一態様によれば、情報管理システムは、実媒体と、前記実媒体を撮影するカメラと、上記の情報管理装置と、を備え、前記取得部は、前記カメラによって撮影された前記実媒体画像を取得するように構成され、前記出力部は、前記記録部が記録した前記OBJ画像を、前記実媒体に対応付けて表示装置に出力可能に構成されていてもよい。
本発明の一態様によれば、前記情報管理システムは、前記表示装置は複数設けられ、前記出力部は、各々の前記表示装置に出力可能に構成されていてもよい。
本発明の一態様によれば、情報管理方法は、実媒体の画像である実媒体画像を取得するステップと、取得された前記実媒体画像の変化を検出し、前記実媒体画像において変化が生じた部分の画像であるOBJ画像を抽出するステップと、抽出された前記OBJ画像と、当該OBJ画像の前記実媒体画像における位置と、当該OBJ画像を含む前記実媒体画像が前記取得するステップにより取得された時刻と、前記OBJ画像の位置情報と、前記OBJ画像が何に関する情報を表しているかを示す内容情報と、を記録するステップと、記録された前記OBJ画像を、前記実媒体に対応付けて出力する模擬画像と、前記OBJ画像ごとに、前記時刻と、前記位置情報と、前記内容情報と、前記OBJ画像のサムネイル画像を一覧表示する一覧画像とを並べて出力するステップと、を有する。
本発明の一態様によれば、プログラムは、コンピュータを、実媒体の画像である実媒体画像を取得する手段、取得された前記実媒体画像の変化を検出し、前記実媒体画像において変化が生じた部分の画像であるOBJ画像を抽出する手段、抽出された前記OBJ画像と、当該OBJ画像の前記実媒体画像における位置と、当該OBJ画像を含む前記実媒体画像が前記取得する手段により取得された時刻と、前記OBJ画像の位置情報と、前記OBJ画像が何に関する情報を表しているかを示す内容情報と、を記録する手段、記録された前記OBJ画像を、前記実媒体に対応付けて出力する模擬画像と、前記OBJ画像ごとに、前記時刻と、前記位置情報と、前記内容情報と、前記OBJ画像のサムネイル画像を一覧表示する一覧画像とを並べて出力する手段、として機能させる。
本発明によれば、手入力された情報の履歴を電子情報として記録することで、幅広く情報を集め、それらを漏らすことなく蓄積し、蓄積された情報を再現することができる。また、蓄積された情報は、一定時間経過後であっても任意に再現できるので、時系列の情報の変化の整理を簡便に行うことができる。
本発明の各実施形態における情報管理システムの概略図である。 本発明の各実施形態における情報管理装置の機能ブロック図である。 本発明の各実施形態における付箋の一例を示す図である。 本発明の第一実施形態における情報の変化を検出する処理を説明する図である。 本発明の第一実施形態における実媒体上の情報の変化を説明する図である。 本発明の第一実施形態における表示画像を説明する第1の図である。 本発明の第一実施形態における表示画像を説明する第2の図である。 本発明の第一実施形態における情報管理方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の第一実施形態における表示画像を説明する第3の図である。 本発明の第一実施形態における表示画像を説明する第4の図である。 本発明の第一実施形態における表示画像を説明する第5の図である。 本発明の第一実施形態における表示画像を説明する第6の図である。 本発明の第一実施形態における表示画像を説明する第7の図である。 本発明の第二実施形態における情報管理方法を説明する第1の図である。 本発明の第二実施形態における情報管理方法を説明する第2の図である。 本発明の第三実施形態におけるリソース管理に用いる実媒体の一例を示す図である。 本発明の各実施形態における情報管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
<実施形態>
以下、本発明の各実施形態による情報管理方法を図1~図17を参照して説明する。
図1は、本発明の各実施形態における情報管理システムの概略図である。
図1に示す情報管理システム1は、複数の人によって同時に視認可能な所定の面積を有する実媒体40上に、時間の経過とともに記入された情報を表示して情報を共有しつつ、記入された情報の変化を記録し、記入された情報を管理する。実媒体40とは、紙などの手入力が可能な材質でできた地図や工程表、各種図表などである。また、実媒体40とは、例えば、紙、ホワイトボード、黒板などである。記入された情報の変化とは、情報の追加、変更、消去である。一例として、情報管理システム1は、災害対策室などに設けられ、災害が起きた地域の被害状況、救助要請、物資要請などの情報を管理する。その場合、例えば、実媒体40は、表面がラミネート加工された紙の地図である。災害対策室の担当者は、地図上に水性のペンで文字や印を記入したり、情報を記入した付箋を張り付けたりして、情報が付加された場所の現在の状況を共有する。災害が発生すると、一つの場所についても、消防、警察、自衛隊など複数の情報ルートから様々な情報が様々なタイミングで寄せられる。消防などの各組織の担当者は、ペン入力や付箋の貼着により、寄せられた情報を地図上に反映していく。
(システム構成)
図示するように情報管理システム1は、情報管理装置10と、カメラ20と、プロジェクタ30と、実媒体40と、を含んで構成される。カメラ20とプロジェクタ30は、情報管理装置10に接続されている。実媒体40は、例えば地図であり、ペンや付箋の貼着によって情報が記入される。カメラ20は、所定の時間間隔で実媒体40を撮影し、地図上に記入された情報を含む画像を撮影する。カメラ20は、撮影した画像をその都度、情報管理装置10へ出力する。情報管理装置10は、カメラ20から取得した画像の経時的な変化に基づいて、地図上に記入された情報の変化を検出する。情報管理装置10は、情報が変化した時刻、その情報の記入位置に関する情報などを記録する。プロジェクタ30は、情報管理装置10からの指示により、指示された画像を実媒体40または遠隔地に設けられ、同じ地図情報が表示された他の実媒体40へ投影する。あるいは、プロジェクタ30は、実媒体40ではなく、壁やスクリーンなどに画像を投影するよう構成されていてもよい。
図2は、本発明の各実施形態における情報管理装置の機能ブロック図である。
情報管理装置10は、サーバ端末やPC(personal computer)等のコンピュータによって構成される。情報管理装置10は、画像取得部11と、変更検出部12と、記録部13と、記憶部14と、入力受付部15と、表示制御部16と、出力部17と、表示部18とを備える。
画像取得部11は、カメラ20が所定の時間間隔で撮影した画像とその撮影時刻を取得する。
変更検出部12は、カメラ20から今回(時刻t)取得した画像と、前回(時刻t-1)取得した画像とを比較する。画像に変化があった場合、変更検出部12は、変化した部分の画像や、その画像の属性情報を記録部13へ出力する。属性情報とは、変化が生じた画像の位置情報、今回取得した画像の撮影時刻などである。
記録部13は、変更検出部12から取得した各種情報を記憶部14へ記録する。
記憶部14は、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶媒体である。記憶部14は、記録部13が記録した情報、実媒体40と同様の地図データなどを記憶する。
入力受付部15は、担当者が情報管理装置10へ入力する情報を受け付ける。
表示制御部16は、表示部18へ表示する画像や、プロジェクタ30を介して投影する画像を生成する。
出力部17は、表示制御部16が生成した画像を表示部18とプロジェクタ30の何れか、又は両方へ出力する。
表示部18は、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどの表示装置である。
記憶部14および表示部18は、情報管理装置10と一体的に構成されていてもよいし、独立した装置として情報管理装置10に接続されていてもよい。
(付箋の構成)
図3は、本発明の各実施形態における付箋の一例を示す図である。
付箋50の三角は、黒く塗られる等の印が付されている。これは、付箋50の上下方向を示している。付箋50の左上角50Aに印があり、右下角50Bに印が無い状態が、上下方向を正した状態である。また、付箋50の左上角50Aは、実媒体40に付箋50を貼着するときに、目標とする位置に合わせる部分を指定する印である。
領域51は、情報源を記入する入力欄である。例えば、領域51は4つの領域に分割されていて、一番上の領域が消防、上から二番目が警察、上から三番目が自衛隊、一番下が海上保安庁を示している。付箋50に消防から得た情報を記入するのであれば、図3のように一番上の領域に印をつける。
領域52は、情報種類を記入する入力欄である。例えば、領域52は3つの領域に分割されていて、一番左の領域が被害情報、中央が救助要請、一番右が物資要請を示している。付箋50に物資要請に関する情報を記入するのであれば、図3のように一番右の領域に印をつける。
領域53には、被害の規模、被災者の数、必要となる物資の名称や数量などを記入する。
領域54は、進捗情報を記入する入力欄である。例えば、未着手の場合には何も記入せず、要請された物資の手配中など着手した場合には印を付す。また、作業が完了した場合は付箋をはがす。
災害対策室では、消防、警察などの各組織の担当者が、自分の組織に関する情報を図3に例示する付箋50に記入して実媒体40(地図)へ貼着したり、はがしたりしていく。担当者は、付箋50に記入した情報に関連する場所(例えば、物資を必要とする場所)を、付箋50の左上角50Aが指し示すように付箋50を貼着する。
なお、領域51、52、54等は必須ではない。最低限、上下方向を示す三角の印が付されていればよい。例えば、色の異なる付箋を用意し、赤色の付箋は消防、青色の付箋は海上保安庁など色によって情報源を示すようにしてもよい。また、上記の領域51、52を設けたうえで、さらに、赤色の付箋は火災、青色の付箋は水害、緑色の付箋は土砂災害など、色ごとにより詳細な災害に関する情報を対応付けてもよい。
実媒体40には、付箋50の貼着だけでなく、ペンによる手入力で情報を追加してもよい。例えば、情報源別に異なる色を割り当て、各組織の担当者は、組織に割り当てられた色の水性ペンを用いて地図への書き込み、消去などを行う。
後述するように、付箋50に記入する印やペンの色は、情報管理装置10が、カメラ20が撮影した画像を分析して情報源の組織や情報に関連する場所などを特定する際に用いられる。所定フォーマットの付箋50と、所定の色のペンを使用して実媒体40への情報の記入を行うので、画像処理による付箋50やペンによって入力された文字や図形の認識が容易である。ところで、付箋50の大きさ、形状は同一であり、他の付箋50との区別がつきにくい。そこで、付箋50の右下などに識別番号(符号55)を印字する等して、カメラ20が撮影した画像からも各付箋50を識別可能なようにしてもよい。以下の実施形態では、各付箋50に識別番号が付されていることを前提に説明を行う。なお、識別番号を印字しなくても、画像処理により、各付箋50に記入された文字情報などから各付箋50を識別してもよい。
<第一実施形態>
次に情報管理装置10が、カメラ20が撮影した実媒体40の画像から地図上に記入された情報の変化を検出する処理について説明する。
図4は、本発明の一実施形態における情報の変化を検出する処理を説明する図である。
図4に画像取得部11が取得した画像を示す。画像(a)~(e)は、それぞれ時刻T~T+4に1秒ごとに撮影された画像である。
画像取得部11が画像(b)を取得すると、変更検出部12は、今回取得した画像(b)と前回取得した画像(a)を比較する。例えば、変更検出部12は、画素ごとに画像(a)と画像(b)の画素値を比較し、差が所定の閾値以上となる画素を選択する。変更検出部12は、選択した画素群のみからなる画像OBJ-1を切り出す。また、変更検出部12は、変化が生じた時刻T+1と、変化の種類(「追加」)、地図上のOBJ-1の位置情報、ペンか付箋かの区分と、ペンの色と、画像の特徴量を属性情報として、画像OBJ-1と対応付ける。なお、OBJ-1の位置情報は、例えば、OBJ-1の重心位置の画像における座標情報である。ペンか付箋かの区分は、切り出した画像が、例えば、所定の大きさの矩形であれば付箋と区分し、そうでなければペンとして区分する。記録部13は、画像OBJ-1とその属性情報を記憶部14に記録する。
次に画像取得部11が画像(c)を取得すると、変更検出部12は、今回取得した画像(c)と前回取得した画像(b)を比較する。変更検出部12は、画像処理により、変化が生じた画素群のみからなる画像OBJ-2を切り出す。変更検出部12は、変化が生じた時刻T+2と、変化の種類(「追加」)、OBJ-2の位置情報(付箋50の三角のうち左上角50Aの座標情報)、区分「付箋」、付箋50に領域51が設けられていれば情報源、領域52が設けられていれば情報種類、付箋50に印字された識別番号、付箋50の色で「水害」、「火災」などを区別する場合はそれらの災害の種類を示す情報を属性情報として、画像OBJ-2と対応付ける。なお、画像(c)の場合、切り出した画像の形状が、付箋50の大きさ及び形状である為、付箋として区分する。記録部13は、画像OBJ-2とその属性情報を記憶部14に記録する。なお、付箋50の情報源、情報種類、識別番号などは、変更検出部12が画像処理により読み取る。
次に画像取得部11が画像(d)を取得すると、変更検出部12は、画像(d)と画像(c)を比較する。変更検出部12は、画像処理により、変化が生じた画素群を抽出する。また、変更検出部12は、変化が生じた画素群と変化前のOBJ-1との位置情報を比較し、変化前のOBJ-1の一部と位置情報が類似する(特に×印の付近)ことに基づいて、変化が生じた画素群と当該画素群に連続し、同じ色の画素値を持つ画素群(R4)とを一まとまりの画像として切り出す。変更検出部12は、切り出した画像と、変化前の画像(OBJ-1)とを比較する。変更検出部12は、2つの画像の類似度が所定の閾値以上であれば、変化前後の画像の位置と形状が類似することから変化前の情報が変形したと判定する。2つの画像の類似度が所定の閾値未満であれば、変更検出部12は、情報の消去および追加であると判定する。
変形と判定した場合、変更検出部12は、変形後の画素群全体の画像と、時刻T+3と、変化の種類(「変形」)、位置情報、区分「ペン」、ペンの色、画像特徴量を属性情報として、変形後の画像OBJ-1´と対応付ける。記録部13は、画像OBJ-1´とその属性情報を記憶部14に記録する。
消去と追加と判定した場合、変更検出部12は、消去された画像と、時刻T+3と、変化の種類(「消去」)、消去された画像の重心位置の座標情報、区分「ペン」、ペンの色、画像特徴量を属性情報として、消去された画像と対応付ける。また、変更検出部12は、追加された画像と、時刻T+3と、変化の種類(「追加」)、追加された画像の重心位置の座標情報、区分「ペン」、ペンの色、画像特徴量を属性情報として、追加された画像と対応付ける。記録部13は、消去および追加に関する各々の画像とその属性情報を記憶部14に記録する。
次に画像取得部11が画像(e)を取得すると、変更検出部12は、画像(e)と画像(d)を比較する。変更検出部12は、画像処理により、変化(追加)が生じた画素群のみからなる画像OBJ-3を画像(e)から切り出す。また、変化(消去)が生じた画素群のみからなる画像OBJ-2を画像(d)から切り出す。
変更検出部12は、時刻T+4と、変化の種類(「追加」)、OBJ-3の位置情報、区分「ペン」、ペンの色、画像特徴量を属性情報として、画像OBJ-3と対応付ける。記録部13は、画像OBJ-3とその属性情報を記憶部14に記録する。
変更検出部12は、時刻T+4と、変化の種類(「消去」)、OBJ-2の位置情報、区分「付箋」、情報源、情報種類、識別番号などを属性情報として、画像OBJ-2と対応付ける。記録部13は、消去された画像OBJ-2とその属性情報を記憶部14に記録する。
なお、上記説明では、付箋50の追加と消去を検出する例を説明したが、この他にも変更検出部12は、付箋50に記入された情報(文字や図形)の変化を検出してもよい。変更検出部12は、付箋50に記入された情報の変化を検出すると、その変化に関する属性情報を分析する。また、記録部13が付箋50内の情報の変化についての時刻、変化の種類(「追加」、「消去」、「変形」)、付箋50の位置情報、その他属性情報を記憶部14に記録する。
次に実媒体40上に記入された情報と情報管理装置10の表示部18に表示される画像(以下、表示画像と記載する。)について、図5~図7を用いて説明する。
図5は、本発明の一実施形態における実媒体上の情報の変化を説明する図である。
ある時刻Taに地図(実媒体40)上には、付箋50-1~50-3が貼着され、ペンによる図形60-1が記入されている。その後、時刻Ta+1の地図上には、付箋50-1~50-2、付箋50-4が貼着され、ペンによる図形60-1が記入されている。つまり、この間、付箋50-3がはがされ、新たに付箋50-4が貼着されている。
図6は、本発明の一実施形態における表示画像を説明する第1の図である。
図6に情報管理装置10が表示部18に表示する表示画像100の一例を示す。表示画像100は、表示制御部16が生成し、出力部17が表示部18に表示した画像である。表示画像100は、模擬画像101、時間指定画像102、表示情報指定画像103、一覧画像104、ボタン105~108を含む。模擬画像101は、実媒体40を模擬した画像を表示する領域である。模擬画像101には、実媒体40と同じ地図データが表示される。例えば、カメラ20が図5の上図のような状態にある実媒体40を撮影している場合、模擬画像101には、付箋50-1~50-3に対応する付箋画像50i-1~50i-3と、図形60-1に対応する図形画像60i-1が、それぞれ実媒体40上の付箋50-1~50-3、図形60-1に対応する位置に表示される。
時間指定画像102には、時刻を指定するタイムスライダーが表示される。ユーザが、タイムスライダーを用いて、過去の時刻Tbを指定すると、模擬画像101には、時刻Tbにおける実媒体40上の情報が表示される。なお、ユーザが時刻を指定する手段は、タイムスライダーに限らない。例えば、直接、日付や時刻を入力する入力欄が設けられていてもよい。また、X1~X2など時間の範囲を指定できてもよい。例えば、X1~X2と指定した場合、X1~X2の間に実媒体40に表示されていた全ての付箋50やペン入力された図形60等に対応する付箋画像50i、図形画像60iが模擬画像101に表示されてもよい。
表示情報指定画像103は、模擬画像101に表示する情報を選択する手段を表示する領域である。例えば、ユーザが、この手段を用いて情報源に消防を指定すると、模擬画像101には、情報源が消防の情報だけが表示される。例えば、情報源が消防のデータは、付箋50の領域51に付された印やペンの色によって識別することが可能である。表示情報指定画像103の情報選択手段については後述する。
一覧画像104は、模擬画像101に表示された付箋やペン入力された図形や文字の情報を一覧表示する。一覧画像104には、付箋50-1や図形60-1が追加又は消去された時刻、場所、種類、サムネイル画像が表示される。場所とは、ペン入力された図形60の重心や付箋50の左上角の座標(付箋画像50i-3の場合はX1、Y1)に対応する地図上の住所情報である。種類には、図3で例示した被害情報、救援要請、物資要請の区別や、より詳細に、例えば、被害情報の場合、「水害」、「火災」、「土砂災」などが表示される。
ボタン105は、模擬画像101および一覧画像104に表示する情報を切り替えるためのボタンである。ボタン105の押下により、消去した情報の表示、非表示が切り替わる。例えば、タイムスライダーで設定した時刻を基準として所定時間前までの間に消去された情報を表示、非表示を制御することができる。
ボタン106は、誤ってペン入力した図形を消したり、誤って貼着した付箋50をはがした後にその情報を記憶部14から削除するためのボタンである。誤って記入した情報は不要となるため、例えば、担当者が付箋50をはがした後に、一覧画像104にて、はがした付箋50に関する行を選択し、ボタン106を押下する。すると、記録部13が、記憶部14から当該付箋50に関する情報を削除する。これにより、不要な情報を削除することができる。
ボタン107は、実媒体40上の情報が煩雑になるため、貼着した付箋50を一旦はがすような場合に使用するボタンである。例えば、担当者が付箋50を貼着した後に、一覧画像104にて、貼着した付箋50に関する行を選択し、ボタン107を押下する。すると、記録部13が、記憶部14に記録された当該付箋50に関する情報に対応付けて、例えば、新たな属性情報「登録済み」を登録する。その後、担当者が付箋50をはがすと、上記説明したように、変更検出部12が付箋50の消去を検出し、記録部13が当該付箋50の消去を記録しようとするが、記録部13は、属性情報「登録済み」を確認して、消去の記録を停止する。これにより、記憶部14には、当該付箋50に関する記録が、あたかも実媒体40上に貼着された状態のままであるかのように記録されたままとなる。従って、模擬画像101および一覧画像104には、当該付箋50に関する表示が残ったままとなり、実媒体40から付箋50をはがした後も、担当者による確認が可能となる。なお、属性情報「登録済み」を登録した付箋50の、模擬画像101および一覧画像104における表示態様は、実媒体40に貼着してある付箋50のものと異なる表示態様としてもよい。
ボタン108は、付箋50に示された状況が収束(あるいは悪化)し、その役目を終えてはがされるときに使用するボタンである。例えば、担当者が、必要のなくなった付箋50をはがした後に、一覧画像104にて、当該付箋50に関する行を選択し、ボタン108を押下する。すると、記録部13が、記憶部14に記録された当該付箋50の「消去」に関する情報に対応付けて、例えば、新たな属性情報「完了」を登録する。
また、例えば、ユーザが、模擬画像101上で付箋画像50i-2,50i-3を選択すると、表示制御部16は、付箋画像50i-2,50i-3の上下方向を正した状態で表示してもよい。また、表示制御部16は、初期表示状態にて上下方向を正した状態で各付箋画像を表示してもよい(それぞれ、付箋画像50i-2´,50i-3´)。また、付箋画像50i-2等の表示方向(付箋画像の姿勢)の切り替えは、例えば、一覧画像104にて、対象とする付箋50に関する行を選択し、図示しない所定のボタンを押下することによって実行されてもよい。あるいは、当該ボタンが押下されると、表示制御部16は、全ての付箋画像を、上下方向を正した状態で表示してもよい。
図7は、本発明の一実施形態における表示画像を説明する第2の図である。
図7に、実媒体40の表示が図5の下図の状態にある場合の模擬画像101と一覧画像104の画像を例示する。
模擬画像101には、付箋画像50i-1~50i-2、50i-4と、図形画像60i-1が表示される。
一覧画像104には、付箋50-1、50-2、50-4、図形60-1の属性情報が表示される。
また、ボタン105の押下により、はがした付箋50-3に対応する付箋画像50i-3の模擬画像101、一覧画像104への表示、非表示を制御することができる。例えば、初期状態では、付箋50-3に関する情報は表示せず、担当者が、ボタン105を押下すると、入力受付部15が、ボタン105の押下を受け付ける。すると、表示制御部16が、記憶部14から、付箋50-3の識別番号に紐付く情報を読み出して、模擬画像101、一覧画像104への表示を行う。なお、付箋50-3に関する付箋画像50i-3は、貼着されている付箋50とは異なる態様(例えば、グレーアウト)で表示してもよい。
また、担当者が、一覧画像104で付箋画像のサムネイルを選択すると、入力受付部15がその選択を受け付け、表示制御部16が、模擬画像101にて選択されたサムネイル画像に対応する付箋画像50iを拡大表示した画像を生成し、出力部17がその拡大画像を表示部18へ表示してもよい。これにより、担当者が、付箋50に記入された文字を読み取れないときでも、その内容を確認することができる。
次に情報管理装置10が実媒体40上に記入された情報の変化を記録し、表示画像へ反映する処理の流れについて説明する。
図8は、本発明の一実施形態における情報理方法の一例を示すフローチャートである。
各組織の担当者がペンや付箋を用いて実媒体40(地図)へ情報の記入を行う。カメラ20は、所定の時間間隔で地図への情報の記入の様子を撮影し、その画像を情報管理装置10へ出力する。また、表示制御部16は表示画像100を生成し、出力部17が表示部18へ表示画像100を表示する。初期状態において、模擬画像101には、実媒体40と同じ地図の地図データが表示され、一覧画像104には何も表示されていない。
情報管理装置10では、画像取得部11が実媒体40を撮影した画像(実媒体画像)を取得する(ステップS11)。画像取得部11は、変更検出部12へ画像を出力する。変更検出部12は、前回取得した画像と、今回取得した画像を比較する(ステップS12)。変更検出部12は、比較結果を判定する(ステップS13)。変化がない場合(ステップS13;No)、ステップS11からの処理を繰り返す。変化がある場合(ステップS13;Yes)、変更検出部12は、変化した情報が含まれる部分を抽出した画像(OBJ画像)と、変化した時刻、変化した情報の座標情報、変化の種類(「追加」、「消去」など)を記録部13へ出力する。記録部13は、これらの情報を記憶部14へ記録する(ステップS14)。また、変更検出部12は、変化した情報の属性を分析する(ステップS15)。例えば、変更検出部12は、付箋50の色や領域51、52の記載に基づく情報源や情報種類、識別番号の分析を行う。また、変更検出部12は、ペンで記入された情報について、ペンの色、記入された文字や図形の分析を行って、情報源やどのような災害が起こっているかなどの情報種類の分析などを行う。記録部13は、変更検出部12によって分析された情報を、ステップS14で記録した情報と対応付けて記憶部14に記録する。すると、表示制御部16が、変化があった付箋50又はペン入力された図形60等に対応する画像を、属性情報に含まれる座標情報に基づいて、模擬画像101の地図データにマッピングした画像を生成する。また、表示制御部16は、変化があった付箋50又は図形60が追加等された時刻、場所、種類、サムネイル画像を含む一覧画像104の画像を生成する。なお、表示制御部16は、属性情報の座標情報を住所情報に変換して一覧画像104の「場所」フィールドに表示する。出力部17は、表示制御部16が生成した表示画像100で表示部18の表示を更新する(ステップS16)。
災害時には、各担当者は、付箋50に時刻等の必要情報の一部を記入する余裕が無いことが多い。図8の処理によれば、付箋50を張り付けた時刻、はがした時刻、ペンで地図上に文字や図形を書き込んだ時刻、それらを消去した時刻が記録されるため、いつどのような情報が寄せられ、それらの情報が示す状況が収束したかを記録に残すことができる。また、地図上への書き込みや付箋50の貼り付けは、複数の人によって、同時に行うことができるので、誰でも簡単に実媒体40への情報の入力、消去を行うことができる。その際、時刻情報を記入する必要が無い。また、実媒体40から情報を消去する場合、一度消したら元に戻せないが、情報管理装置10によれば、消去した情報やその情報が記入されていた場所、消去した時刻を記録に残してあるので、情報の消去後もその情報を確認することができる。さらに、記録した情報は、一定時間経過後であっても任意に再現できるので、時系列の情報の変化の整理を簡便に行うことができる。また、各組織の担当者は、自分が関係する情報しか目に入らないことが多いが、表示部18が表示する表示画像100を確認することで、全体の情報を俯瞰することができる。
なお、上記説明では、出力部17は、表示画像100を表示部18へ出力することとしたが、表示画像100をプロジェクタ30へ出力し、プロジェクタ30から実媒体40とは異なる場所(例えば、遠隔地)に設けられた同様の地図や、他のスクリーン等へ投影するようにしてもよい。また、実媒体40と同様の地図へ投影する画像は、図6に例示する表示画像100の模擬画像101のうち、付箋やペン入力された図形や文字の画像だけであってもよい。これにより、他の場所にいる人も、実媒体40に表示された情報をリアルタイムに共有することができ、情報共有の範囲を広げることができる。
また、例えば、A拠点、B拠点、C拠点があり、A拠点に、情報管理装置10、カメラ20、プロジェクタ30、実媒体40を設け、B拠点に情報管理装置10と通信可能なカメラ20bとプロジェクタ30bを設け、C拠点に情報管理装置10と通信可能なカメラ20cとプロジェクタ30cを設けるようにしてもよい。そして、プロジェクタ30b,30cは、B拠点およびC拠点の各々に設けられた、実媒体40と同様の地図等(実媒体40b、40cとする。)に、例えば、表示画像100のうち付箋やペン入力された文字等の画像を投影する。また、カメラ20b、20cは、それぞれ実媒体40b、40cを所定の時間間隔で撮影して、撮影した画像を情報管理装置10へ送信する。さらに情報管理装置10では、上記で説明したものと同様の処理を、カメラ20b、20cが撮影した画像に対しても行う。このようにすると、例えば、B拠点で、担当者が、実媒体40bにペンで書き込んだり、付箋50を貼着したりすると、表示制御部16が生成する表示画像100にそれらが反映される。つまり、このような構成によれば、A拠点だけではなく、B拠点やC拠点で実媒体上の情報を更新すると、その更新の内容を他の拠点でも共有することができる。なお、A拠点、B拠点、C拠点のそれぞれに情報管理装置10aおよびカメラ20aおよびプロジェクタ30aおよび実媒体40a、情報管理装置10bおよびカメラ20bおよびプロジェクタ30bおよび実媒体40b、情報管理装置10cおよびカメラ20cおよびプロジェクタ30cおよび実媒体40cを設け、情報管理装置10a~10cの間で、各情報管理装置10a~10cが抽出したOBJ画像やそれに関する属性情報のデータを同期するようにしてもよい。
以下、情報管理装置10が有する他の機能について説明する。
(時刻または時間帯の指定による表示変更)
図9は、本発明の一実施形態における表示画像を説明する第3の図である。
図9に、時間指定画像102の時刻指定手段を用いて過去(例えば、時刻Ta)に戻り、その時に実媒体40に表示されていた情報を表示する模擬画像101と一覧画像104を例示する。
模擬画像101には、時刻Taにおける実媒体40の様子(図5上図)が表示されている。ユーザが、タイムスライダーで時刻Taを指定すると、その指示を入力受付部15が取得する。表示制御部16は、例えば、実媒体40と同じ地図データに対して、図8のフローチャートの処理により記録した、追加、消去などの履歴を時系列に反映させて、時刻Taにおける実媒体40を模擬した模擬画像101、一覧画像104を生成する。これにより、実媒体40では、最新の状況を表示しつつ、担当者は、情報管理装置10の表示部18に、過去に実媒体40へ記入した情報を再現して確認することができる。
また、1つの時刻を指定するのではなく、時間帯を指定して、指定した時間帯に実媒体40に表示されていた情報を全て同時に表示するようにしてもよい。また、時間帯を指定した場合、表示制御部16は、指定した時間帯の最初の時刻から最後の時刻までの実媒体40上の情報の変化を再生表示してもよい。
(表示する情報の選択)
図10は、本発明の一実施形態における表示画像を説明する第4の図である。
図10の上図は、災害時の意思決定に与える重要度の一例を示している。例えば、人的被害は重要度が最も高い。災害対策において意思決定をする者は、重要度の高いものから優先して対策する必要がある。しかし、関係のない情報が多数表示されていると、どの情報が重要であるかが分かりにくくなる。そこで、表示する情報の種類や重要度を選択できるようにする。図10の下図に表示情報指定画像103の一例を示す。担当者が、救援救護、物資調達、避難所開設など表示する情報の種類を選択する。また、担当者が、スライダーコントロールで高低の程度を指定する。高を選択すると、表示制御部16は、情報の種類で選択した情報に関係性が高い情報だけを表示対象とする。低を選択すると、表示制御部16は、情報の種類で選択した情報に関係性が低い情報も表示対象とする。例えば、担当者が、救援救護を選択すると、意思決定に与える重要度が高い「人的被害」に関する情報が対象になる。さらに担当者が、スライダーコントロールで高い側を選択すると、表示制御部16は、救援救護に関係する情報だけを表示した画像を生成する。
なお、表示制御部16が、救援救護に関係する情報を選択する場合、例えば、付箋画像50iの画像から付箋に記入された文字を認識して、救援救護に関する情報が記入されているかどうかを判定できる機能を備えていてもよい。
また、図10の下図に示す情報の種類は一例である。他の例として、表示する情報の種類は、「消防」、「警察」、「自衛隊」、「海上保安庁」など付箋50の領域51に記入された情報から判断できる情報源の種類であってよい。また、例えば、表示する情報の種類は、「被害情報」、「救助情報」、「物資要請」など付箋50の領域52に記入された情報から判断できる情報種類であってよい。
(進捗に応じた表示変更)
図11は、本発明の一実施形態における表示画像を説明する第4の図である。
図11に作業の進捗に伴って、情報管理装置10の表示画像100が変化する様子を示す。図11の上段の左図では、付箋50-1の領域54に印が付されていない。つまり、未着手である。未着手とは、例えば、支援物資を要求する情報が付箋50-1に記入されている場合、被災地へ支援物資を提供する作業に着手していないことを示す。付箋50-1が貼着されると、変更検出部12は、カメラ20が撮影した画像を画像処理することにより「未着手」を検出し、記録部13は、付箋50-1の識別番号と対応付けて、属性情報「未着手」を記憶部14に記録する。表示制御部16は、属性情報「未着手」が対応付けられた識別番号に対応する付箋画像50i-1を「未着手」を示す色で表示する(中段左図)。また、表示制御部16は、一覧画像104における付箋50-1に対応する行を、「未着手」を示す色で表示してもよい(下段左図)。
図11の上段の中図では、付箋50-1の領域54に印が付されている。上記の例では、被災地へ支援物資を提供する作業に着手したことを示す。領域54に印が付されると、変更検出部12は、カメラ20によって撮影された変化の前後の画像に基づいて、「未着手」から「着手」への変化を検出し、記録部13は、付箋50-1の識別番号と対応付けて、属性情報「着手」を記憶部14に記録する。表示制御部16は、属性情報「着手」が対応付けられた識別番号に対応する付箋画像50i-1を「着手」を示す色で表示する(中段中図)。また、表示制御部16は、一覧画像104における付箋50-1に対応する行を、「着手」を示す色で表示してもよい(下段中図)。
図11の上段の右図では、付箋50-1がはがされている。付箋50-1がはがされると、変更検出部12は、カメラ20が撮影した画像から、付箋50-1がはがされたことを検出し、記録部13は、付箋50-1の識別番号と対応付けて、変化「消去」、消去時刻などを属性情報として記憶部14に記録する。表示制御部16は、属性情報「消去」が対応付けられた識別番号に対応する付箋画像50i-1を消去し(中段右図)、一覧画像104における付箋50-1に対応する行を、消去する(下段右図)。なお、図7で説明したように消去後も、ボタン105の操作により、付箋画像50i-1を表示させることが可能である。
(付箋の移動)
図12は、本発明の一実施形態における表示画像を説明する第5の図である。
図12に一旦、貼着した付箋50-1の貼り付け位置が誤っていたために移動させるときに、情報管理装置10の表示画像100が変化する様子を示す。
図12の上段左図は、最初に付箋50-1を貼着した位置を示す。付箋50-1が貼着されると、変更検出部12は、カメラ20が撮影したが画像を画像処理して、付箋50-1の追加を検出し、記録部13は、付箋50-1の識別番号と対応付けて、座標情報などの属性情報を記憶部14に記録する。表示制御部16は、実媒体40における付箋50-1の貼着位置に対応する模擬画像101における座標位置に付箋画像50i-1を表示する(中段左図)。また、表示制御部16は、一覧画像104に付箋50-1に対応する行を表示する(下段左図)。
次に担当者が貼り付け位置の誤りに気が付き、付箋50-1を図11の上段右図に示す位置に移動させる。すると、変更検出部12は、カメラ20が撮影した画像の変化に基づいて、付箋50-1の移動(消去と追加)を検出する。記録部13は、付箋50-1の消去と追加の各々に対して、識別番号と対応付けて座標情報などの属性情報を記憶部14に記録する。表示制御部16は、移動後(追加)の付箋50-1の貼り付け位置に対応する模擬画像101における座標位置に付箋画像50i-1を表示する(中段右図)。また、表示制御部16は、一覧画像104に移動後の付箋50-1に対応する行を表示する(下段左図)。なお、移動後の「場所」フィールドには、移動後の座標情報に対応する住所情報が表示される。
図12では、現在、貼着した付箋50-1を担当者が移動させる場合を例示した。次に既にはがしてしまった付箋50-3について、場所の情報を修正する方法について説明する。
図13は、本発明の一実施形態における表示画像を説明する第6の図である。
まず、担当者が、タイムスライダーを用いて修正対象の付箋50-3が貼着されている時刻を指定する。担当者は、一覧画像104の付箋50-3に対応する行の「場所」フィールドの情報を修正する。すると、入力受付部15が修正された住所情報を取得する。表示制御部16は、修正後の住所情報を座標情報に変換し、付箋画像50i-3を修正後の位置に表示する。また、記録部13は、修正された住所情報に対応する座標情報で、記録済みの誤った座標情報を更新する。このように、入力や貼着位置に誤りがあった場合、その情報を訂正することが可能である。
<第二実施形態>
第一実施形態では、カメラ20が撮影した画像に基づいて、実媒体40に記入された情報の管理を行った。しかし、災害対策室では、全ての情報を地図上にペン入力したり、付箋を貼着するとは限らない。Faxや電話で被災地の情報が届けられた場合、直接その情報を情報管理装置10に入力したり、他の端末装置に入力して、その端末装置からネットワークを介して情報管理装置10へ被災地の情報を送信することにより、情報を管理することが可能である。第二実施形態では、実媒体40へ記入すべき情報を、情報管理装置10へ入力しつつ、実媒体40へ付箋のイメージ(電子付箋と記載する。)を投影して情報を共有する方法を提供する。
図14は、本発明の第二実施形態における情報管理方法を説明する第1の図である。
図15は、本発明の第二実施形態における情報管理方法を説明する第2の図である。
図14の上段の左図では、付箋50-1が貼着されている。情報管理装置10の表示部18には、付箋50-1に対応する表示を含んだ模擬画像101と一覧画像104が表示される。
次に、担当者が、電話21やFAX22により、被災地の情報を取得する。被災地の情報には、被害状況や、物資や救援を要求する情報、被害や救援に関連する場所や時刻の情報などが含まれる。担当者は、取得した被災地の情報を情報管理装置10へ入力する。なお、被害の発生時刻や被害状況を確認した時刻の情報が与えられなかった場合、担当者は、電話を受けた時刻やFAXを受信した時刻を入力してもよい。また、場所の情報が得られなかった場合は、場所の情報を入力せず、後に一覧画像104の「場所」フィールドにて住所情報を入力してもよい。
また、被災地の情報は、情報管理装置10へ直接入力されなくてもよい。例えば、ネットワークを介して接続された端末装置23に入力された情報を、情報管理装置10が取得してもよい。あるいは、情報管理装置10は、ネットワークを介して接続されたセンサ24から出力されたアラーム(例えば、川や海の水位が閾値を超えるなど)を取得してもよい。
次に入力受付部15が入力された情報(追加情報)を受け付け記録部13へ出力する。記録部13は、入力された情報を記憶部14に記録する。また、記録部13は、入力された情報を表示制御部16へ出力する。すると、表示制御部16は、模擬画像101と、一覧画像104を更新する。例えば、表示制御部16は、入力された情報に含まれる場所の住所情報を、実媒体40における座標情報に変換する。そして、表示制御部16は、付箋画像50i-2(生成OBJ画像)を生成し、地図データを変換して得られた座標情報が示す位置に付箋画像50i-2を重畳させた模擬画像101を生成する。なお、入力情報が、消防関係であれば、付箋画像の背景色を赤にするなど、入力情報の属性に合わせて付箋画像50i-2の表示態様を調整してもよい。あるいは、付箋画像50i-2が、実媒体40に貼着された付箋50に基づくものではないことを示すために、実際の付箋50とは異なる色で表示してもよい。また、表示制御部16は、入力情報に含まれる時刻、場所、情報の種類、付箋画像50i-2のサムネイルからなる行を追加した一覧画像104を生成する。表示制御部16は、入力された情報を反映した模擬画像101および一覧画像104を含む表示画像100を出力部17に出力する。出力部17は、表示画像100を表示部18へ出力する。
また、表示制御部16は、追加情報に基づく付箋画像50i-2(生成OBJ画像)だけを地図データに重畳させた投影用画像を生成し、投影用画像を出力部17へ出力する。出力部17は、投影用画像をプロジェクタ30へ出力する。図15に示すように、プロジェクタ30は、実媒体40へ投影用画像を投影する。投影後の実媒体40、模擬画像101、一覧画像104の様子を、図14の右図に示す。実媒体40には、付箋50-1に加え、投影された電子付箋50-2が表示される。模擬画像101には付箋画像50i-2が表示され、一覧画像104には付箋画像50i-2に対応する属性情報が表示される。
なお、電話などで付箋画像50i-2に関する状況の収束が伝えられた場合、担当者は、一覧画像104にて、その情報に関する行を選択し、ボタン108を押下する。すると、表示制御部16は、模擬画像101から付箋画像50i-2を削除し、一覧画像104から付箋画像50i-2に関する情報を削除する。また、表示制御部16は、投影用画像から付箋画像50i-2を削除する。表示制御部16は、削除後の表示画像100と投影用画像を出力部17へ出力する。出力部17は、表示部18に表示する表示画像100とプロジェクタ30へ出力する投影用画像を更新する。これにより、実媒体40から電子付箋50-2が消え、模擬画像101および一覧画像104から付箋画像50i-2に関する画像が消える。
また、電子付箋をはがす場合、担当者が実媒体40上に投影された電子付箋50-2をはがす動作を行ってもよい。この場合、例えば、カメラ20は、この動作を撮影し、情報管理装置10へ出力する。情報管理装置10では、画像取得部11がカメラ20によって撮影された連続する複数の画像から、担当者による電子付箋50-2をはがす動作を検出する。すると、記録部13および表示制御部16は、ボタン108が押下されたときと同様の動作を行う。これにより、電子付箋50-2の消去などを行うことができる。
本実施形態によれば、実媒体40へ手入力された情報だけでなく、他システムから送信される情報や、電話、FAXで伝達される情報を情報管理装置10へ取り込んで、最新の情報を表示部18および実媒体40上に再現することができる。情報管理装置10は、全ての情報を蓄積するので、情報の一元管理が可能である。
<第三実施形態>
次に情報管理システム1を用いて災害時のリソース管理を行う方法について説明する。
図16は、本発明の一実施形態におけるリソース管理に用いる実媒体の一例を示す図である。
第三実施形態では、実媒体40を拡張して、リソースの残量を記入した付箋50を張り付けるエリアを提供する実媒体61、投入されたリソースの数と残りのリソースの数と全リソース数を表示するエリアを提供する実媒体70を用意する。カメラ20は、少なくとも実媒体40と実媒体61を含んで撮影する。初期状態において、担当者は、実媒体61に残りのリソース数(例えば、「1000」)を記載した付箋50を実媒体61に貼る。次にリソース100個を被災地に投入する場合、担当者は、実媒体40(地図)のリソースを投入する位置に「100」と記入した付箋を貼張し、実媒体61に「900」と記入した付箋50を張り付ける。図4等でも説明したように、変更検出部12は、実媒体40および実媒体61への付箋50の貼り付けを検出し、記録部13が、変化があった付箋の画像と、変化した時刻、付箋50の貼り付け位置などを記憶部14に記録する。さらに記録部13は、貼り付け先の媒体が実媒体40か実媒体61かに応じて「投入リソース」か「残リソース」かの区分を属性情報として記録する。なお、「投入リソース」か「残リソース」かの区分は、付箋50に「投入リソース」と「残リソース」を識別するための印を付けることによって区分してもよい。また、「投入リソース」、「残リソース」の数量は、付箋50の領域53に記入してもよいし、例えば、領域51のように数量別の記入欄を設けてもよい。図3の領域51をリソースの数量に用いる場合、例えば、一番上の領域に1個、上から二番目に10個、上から三番目に100個、一番下の領域に1000個をわりあてる。あるいは、「大」、「中」、「小」といったわりあて方でもよい。表示制御部16は、領域51のどこに印が付されているかによってリソースの数を認識してもよい。表示制御部16は、投入リソースの合計と残リソースの合計を算出する。例えば、上記の例であれば、投入リソースの合計は100、残リソースの合計は900、全リソース数は1000である。表示制御部16は、投入リソースの合計、残リソースの合計、全リソース数を表示したリソース管理画像を生成する。なお、全リソース数には、初期状態の実媒体61に位置する付箋50に表示された数字を用いる。出力部17は、リソース管理画像をプロジェクタ30へ出力する。プロジェクタ30は、リソース管理画像を実媒体70へ投影する。
図16に実媒体40へ投入リソースの付箋50を張り付け、実媒体61に残リソースの付箋50を張り付け、実媒体70へリソース管理画像を投影した例を示す。
例えば、付箋50-3、付箋50-6、付箋50-9、付箋50-10は、消防のリソース数を記入した付箋である。付箋50-7、付箋50-11は、警察のリソース数を記入した付箋である。例えば、消防のリソース数を記入した付箋の色と警察のリソース数を記入した付箋の色は異なっており、変更検出部12は、付箋の色の違いにより、消防か警察化を区別することができる。担当者は、実媒体70に投影された情報を参照して、付箋50に記入した値が正しいかどうかを把握することができる。例えば、図16に示す消防の場合、残リソース「100」、投入済みリソース「610」、全リソース「710」となっている。残リソースと投入済みリソースの合計が全リソースと一致しているので、担当者は、付箋に記入した数値が正しいと確認できる。また、例えば、残リソース「120」、投入済みリソース「610」、全リソース「710」と表示されていれば、担当者は、実媒体40に張り付けた付箋50に記載した数値、又は実媒体61に張り付けた付箋50に記載した数値が誤っていることを認識することができる。
第一実施形態、第二実施形態と同様、表示制御部16は、表示画像100を生成する。本実施形態の場合、模擬画像101には、図16に例示するような画像が表示されてもよい。また、模擬画像101において、リソースの数量が大きいほど付箋画像50iは大きく表示されてもよい。
なお、本実施形態において、実媒体70および、実媒体70に表示する画像の生成処理を省略してもよい。
本実施形態によれば、例えば、図10を用いて説明した表示情報指定画像103によって、重要度の高い情報に関するリソースのみを表示させ、緊急性の高い場所へ優先的にリソースを割り振ることができる。また、付箋50の数が多く、地図が見にくいときなどは、図6で説明したボタン107を利用して、重要度の低い付箋50をはがしてもよい。
図17は、本発明の一実施形態における情報管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
コンピュータ900は、CPU901、主記憶装置902、補助記憶装置903、入出力インタフェース904、通信インタフェース905を備える。
上述の情報管理装置10は、コンピュータ900に実装される。そして、上述した各機能は、プログラムの形式で補助記憶装置903に記憶されている。CPU901は、プログラムを補助記憶装置903から読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU901は、プログラムに従って、記憶領域を主記憶装置902に確保する。また、CPU901は、プログラムに従って、処理中のデータを記憶する記憶領域を補助記憶装置903に確保する。なお、記憶部14は、補助記憶装置903に記憶されている。
情報管理装置10の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各機能部による処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、CD、DVD、USB等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ900に配信される場合、配信を受けたコンピュータ900が当該プログラムを主記憶装置902に展開し、上記処理を実行しても良い。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、情報管理装置10は、複数のコンピュータ900によって構成されていても良い。記憶部14は、コンピュータ900とは別体の外部記憶装置に記憶されていても良い。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。また、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、実媒体40は作業工程表であって、作業の進捗に応じて工程表に書き込みを行ったり、付箋を貼着したりするような場合に情報管理システム1を用いることができる。
また、実媒体40は、大きな机などの上に広げられていたり、床、壁、天井などに設けられていたりしてもよい。なお、付箋50は、実媒体の表面への付加および実媒体の表面からの除去が可能な情報表示媒体の一例である。他の例として、情報表示媒体は、カード状の紙、シート、マグネット付きのラベル等であってもよい。
実媒体40にペンで入力された文字や図形、実媒体40に貼着される付箋の変化を抽出した画像は、OBJ画像の一例である。第二実施形態の他システムから送信される情報、電話、FAXで伝達される情報であって、情報管理装置10へ入力する情報は、追加情報の一例である。図14で例示した追加情報に基づく付箋画像50i-2は、生成OBJ画像の一例である。画像取得部11は取得部の一例、変更検出部12は検出部の一例、入力受付部15は受付部の一例である。
1・・・情報管理システム
10・・・情報管理装置
11・・・画像取得部
12・・・変更検出部
13・・・記録部
14・・・記憶部
15・・・入力受付部
16・・・表示制御部
17・・・出力部
18・・・表示部
20・・・カメラ
21・・・電話
22・・・FAX
23・・・端末装置
24・・・センサ
30・・・プロジェクタ
40・・・実媒体
900・・・コンピュータ
901・・・CPU
902・・・主記憶装置
903・・・補助記憶装置
904・・・入出力インタフェース
905・・・通信インタフェース

Claims (12)

  1. 実媒体の画像である実媒体画像を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記実媒体画像の変化を検出し、前記実媒体画像において変化が生じた部分の画像であるOBJ画像を抽出する検出部と、
    前記検出部により抽出された前記OBJ画像と、当該OBJ画像の前記実媒体画像における位置と、当該OBJ画像を含む前記実媒体画像が前記取得部により取得された時刻と、前記OBJ画像の位置情報と、前記OBJ画像が何に関する情報を表しているかを示す内容情報と、を記録する記録部と、
    前記記録部が記録した前記OBJ画像を、前記実媒体に対応付けて出力する模擬画像と、前記OBJ画像ごとに、前記時刻と、前記位置情報と、前記内容情報と、前記OBJ画像のサムネイル画像を一覧表示する一覧画像とを並べて出力する出力部と、を備える情報管理装置。
  2. 前記実媒体には、災害の種類と状況を示す情報および当該情報の情報源を表示した情報表示媒体が貼着され、前記災害に関する情報が直接記入され、
    前記記録部は、前記OBJ画像ごとに、前記OBJ画像が前記情報表示媒体と前記直接記入される情報とのうちの何れを含むかを区別する情報と、前記内容情報として、前記OBJ画像が前記情報表示媒体の場合には前記災害の種類および前記情報源を記録し、
    前記出力部は、前記内容情報として、前記災害の種類を出力する、
    請求項1に記載の情報管理装置。
  3. 前記実媒体から、前記情報表示媒体がはがされると、
    前記記録部は、前記情報表示媒体がはがされた時刻と、前記情報表示媒体がはがされたことを記録し、
    前記出力部は、前記模擬画像におけるはがされた前記情報表示媒体に係る前記OBJ画像を削除し、前記一覧画像におけるはがされた前記情報表示媒体に係る前記OBJ画像の前記時刻と、前記位置情報と、前記内容情報と、前記OBJ画像のサムネイル画像とを削除する、
    請求項2に記載の情報管理装置。
  4. 非表示となった情報を表示する指示を受け付ける表示切替手段、をさらに備え、
    前記表示切替手段が非表示となった情報を表示する指示を受け付けると、
    前記出力部は、前記模擬画像におけるはがされた前記情報表示媒体に係る前記OBJ画像を再び表示し、前記一覧画像におけるはがされた前記情報表示媒体に係る前記OBJ画像の前記時刻と、前記位置情報と、前記内容情報と、前記OBJ画像のサムネイル画像とを再び表示する、
    請求項3に記載の情報管理装置。
  5. 前記出力部は、ユーザにより指定された時刻または時間帯に前記実媒体画像に存在した前記OBJ画像を前記実媒体に対応付けて出力可能に構成された、
    請求項1から請求項の何れか1項に記載の情報管理装置。
  6. 前記出力部は、ユーザにより指定された前記内容情報に関連する前記OBJ画像を前記実媒体に対応付けて出力するように構成された、
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の情報管理装置。
  7. 災害の状況を示す情報を含む追加情報の入力を受け付ける受付部と、
    前記追加情報に含まれる前記災害の状況を示す情報を表示した前記情報表示媒体の画像である生成OBJ画像を生成する表示制御部と、
    をさらに備え、
    前記出力部は、前記生成OBJ画像と、前記追加情報に関連する時刻と、前記受付部が入力を受け付ける前記追加情報に関連する前記実媒体画像に対応する位置と、に基づいて前記生成OBJ画像を前記実媒体に対応付けて出力する、
    請求項に記載の情報管理装置。
  8. 前記情報表示媒体には、前記災害の種類として、火災、水害、土砂災を含む複数の災害種類のうちの何れであるかが表示され、前記状況を示す情報として、被害情報、救助要請、物資要請のうちの何れであるかを示す情報種類と、前記情報種類が被害情報の場合には被害の規模、救助要請の場合には被災者の数、物資要請の場合には必要となる物資の名称や数量と、前記情報種類に関する作業の進捗情報とが表示され、
    前記情報源として、消防、警察、自衛隊、海上保安庁のうちの何れであるかが表示される、
    請求項に記載の情報管理装置。
  9. 実媒体と、
    前記実媒体を撮影するカメラと、
    請求項1から請求項の何れか1項に記載の情報管理装置と、
    を備え、
    前記取得部は、前記カメラによって撮影された前記実媒体画像を取得するように構成され、
    前記出力部は、前記記録部が記録した前記OBJ画像を、前記実媒体に対応付けて表示装置に出力可能に構成された、
    情報管理システム。
  10. 前記表示装置は複数設けられ、
    前記出力部は、各々の前記表示装置に出力可能に構成された、
    請求項に記載の情報管理システム。
  11. 実媒体の画像である実媒体画像を取得するステップと、
    取得された前記実媒体画像の変化を検出し、前記実媒体画像において変化が生じた部分の画像であるOBJ画像を抽出するステップと、
    抽出された前記OBJ画像と、当該OBJ画像の前記実媒体画像における位置と、当該OBJ画像を含む前記実媒体画像が前記取得するステップにより取得された時刻と、前記OBJ画像の位置情報と、前記OBJ画像が何に関する情報を表しているかを示す内容情報と、を記録するステップと、
    記録された前記OBJ画像を、前記実媒体に対応付けて出力する模擬画像と、前記OBJ画像ごとに、前記時刻と、前記位置情報と、前記内容情報と、前記OBJ画像のサムネイル画像を一覧表示する一覧画像とを並べて出力するステップと、
    を有する情報管理方法。
  12. コンピュータを、
    実媒体の画像である実媒体画像を取得する手段、
    取得された前記実媒体画像の変化を検出し、前記実媒体画像において変化が生じた部分の画像であるOBJ画像を抽出する手段、
    抽出された前記OBJ画像と、当該OBJ画像の前記実媒体画像における位置と、当該OBJ画像を含む前記実媒体画像が前記取得する手段により取得された時刻と、前記OBJ画像の位置情報と、前記OBJ画像が何に関する情報を表しているかを示す内容情報と、を記録する手段、
    記録された前記OBJ画像を、前記実媒体に対応付けて出力する模擬画像と、前記OBJ画像ごとに、前記時刻と、前記位置情報と、前記内容情報と、前記OBJ画像のサムネイル画像を一覧表示する一覧画像とを並べて出力する手段、
    として機能させるためのプログラム。
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