以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における情報処理システム1000を示す図である。
図2は、本実施の形態における情報処理システム1000の予定管理具2の一例を示す図である。
図3は、本実施の形態における情報処理システム1000の予定管理具2の一例を示す図であり、図2に示した予定管理具2の異なる状態を示す図である。
情報処理システム1000は、情報処理装置1と予定管理具2を備える。図1においては、情報処理装置1をブロック図で示している。
情報処理装置1は、受付部101、撮影部102、取得部103、出力部104、読取情報格納部105、対応格納部106、評価部107、および評価出力部108を備える。
情報処理装置1は、例えば、パーソナルコンピュータであってもよく、いわゆるスマートフォン等の多機能携帯電話やタブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)等などの携帯可能な情報処理端末であってもよく、撮影された画像等に関して処理を行う専用の装置であってもよく、サーバ等であってもよい。
受付部101は、1または2以上の実施撮影画像を受け付ける。実施撮影画像は、例えば、予め決められた1または2以上の作業の実施状況を示す表や作業の管理表等を、作業の終了時刻後等に撮影した画像である。例えば、実施撮影画像は、予め決められた1または2以上の作業の終了後に予定管理具2を撮影した画像である。実施撮影画像は、例えば、実施すべき作業のユーザへの割当が決定した状態の作業の予定表を撮影した画像であってもよい。なお、実施撮影画像は、実際に実施された作業の実施情報を結果的に表すものであれば、このような撮影画像に限定されるものではない。
実施撮影画像は、例えば、第一の方向に配列された1または2以上の時間帯コードと、各時間帯コードに対応して配置された時間帯文字列と、第一の方向とは異なる第二の方向に配列された1または2以上のユーザコードと、各ユーザコードに対応して配置されたユーザ文字列と、1または2以上の時間帯コードのうちのいずれかと1または2以上のユーザコードのうちのいずれかとに対応する位置にそれぞれ配置された1または2以上の作業コードと、各作業コードに対応して配置された作業文字列と、が撮影された画像である。実施撮影画像は、例えば、図3に示すような状態の予定管理具2を撮影した画像であり、この撮影された画像において、予定管理具2の時間帯コード2021が、実施撮影画像の時間帯コードに相当し、ユーザコード2031が、実施撮影画像の時間帯コードに相当し、作業コード2051が、実施撮影画像の作業コードに相当している。なお、予定管理具2については、後述する。
作業コードが配置される時間帯コードのうちのいずれかとユーザコードのうちのいずれかとに対応する位置とは、例えば、時間帯コードのいずれか一つからみて第二の方向となる位置であって、ユーザコードのいずれか一つからみて第一の方向となる位置である。
時間帯コードは、時間帯識別子と対応するコードである。ユーザコードは、ユーザ識別子と対応するコードである。作業コードは、作業識別子と対応するコードである。時間帯識別子等の識別子と対応するコードとは、コードを読み取ることで、識別子が取得されるコードである。例えば、コードに対応する識別子は、コードを読み取ることによって得られる情報そのものであってもよく、コードを読み取った情報に対応付けて管理されている情報であってもよい。本実施の形態では、主として、コードを読取った情報を、コード識別子とする場合について説明する。かかることは、後述する予定コード等についても同様である。なお、コードを読取った情報に対応付けられて管理されている情報を、コードに対応する識別子とする場合、後述する取得部103等が、コードを読取った後、コードを読取った情報に対応する識別子を図示しない格納部等から取得するようにすればよい。
ここでのコードは、撮影された画像から読み取り可能なコードである。例えば、文字列以外の画像等で表されるコードである。例えば、コードは、カメレオンコード(登録商標)などのカラーコードであってもよく、QRコード(登録商標)であってもよく、バーコードであってもよく、その他のコードであってもよい。ここでのコードは、撮影画像を用いて同時に複数のコードが読み取り可能なコードであることが好ましい。本実施の形態では、コードがカラーコードである場合について主に説明する。
時間帯識別子は、例えば、時間帯を識別可能な識別子である。時間帯識別子は、時間帯が識別可能であればどのような情報であるかは問わない。時間帯識別子は、例えば、時間帯(例えば、9時から10時までの時間帯)を示す情報であってもよく、時間帯を示す情報と対応付けられた情報であってもよい。ここでの時間帯は期間と考えても良い。ここでの時間帯の単位等は問わない。例えば、時間帯は、1日単位の時間帯であってもよく、時間単位や分単位の時間帯であってもよい。時間帯識別子は、識別子の種類を示す情報、例えば、時間帯識別子であることを示す情報を有していても良い。あるいは時間帯コードに、時間帯識別子と、時間帯コードであることを示す情報とが対応付けられていても良い。
ユーザ識別子は、例えば、ユーザを識別可能な識別子である。ユーザ識別子は、ユーザを識別可能な情報であればどのような情報であるかは問わない。ユーザ識別子は、例えば、ユーザの名前や、ユーザの社員番号や会員番号等のユーザに割り当てられた文字列や、ユーザのメールアドレスや、ユーザの電話番号等の、ユーザを示す情報であっても良く、これらのユーザを示す情報と対応付けられて管理されている情報であってもよい。ユーザ識別子は、識別子の種類を示す情報、例えば、ユーザ識別子であることを示す情報をさらに有していても良い。あるいは、ユーザコードに、ユーザ識別子と、ユーザコードであることを示す情報とが対応付けられていても良い。
ユーザ識別子には、ユーザの能力に関する情報が対応付けられていてもよい。ユーザの能力に関する情報は、例えば、ユーザの能力を示す情報と考えてもよい。以下、ユーザ識別子に対応付けられたユーザの能力に関する情報をユーザ能力情報と呼ぶ。ここでの能力は、例えば、ユーザが持っている資格や技術、ユーザの経験値等も含む概念である。能力に関する情報とは、例えば、特定の能力の有無や、ユーザが有する能力を示す情報や、ユーザの能力のレベルを示す情報や、ユーザの経験値(例えば、経験の長短や、経験年数)等を示す情報である。このユーザの能力に関する情報は、ユーザ識別子と対応付けられて、対応格納部106に格納されている。
作業識別子は、例えば、作業を識別可能な識別子である。ここでの作業は、ユーザ識別子が示すユーザが行う作業である。この作業はどのような作業であっても良い。作業は、例えば、介護に関する作業である。介護に関する作業は、例えば、介護の作業や、介護が行なわれる施設等について行なわれる作業や、介護の仕事において行なわれる作業である。介護に関する作業とは、例えば、食事介助や、入力介助、リハビリ介助、カウンセリング、介護施設等の介護場所の清掃等である。作業識別子は、作業を識別可能な情報であればどのような情報であるかは問わない。作業識別子は、作業を示す情報であっても良く、作業を示す情報と対応付けて管理されている情報であっても良い。作業を示す情報は、例えば、作業名や、作業に割り当てられたコード等の文字列である。作業場所ごとに実施される作業が異なる場合、作業を示す情報は、作業場所の識別子であってもよい。作業識別子は、識別子の種類を示す情報、例えば、作業識別子であることを示す情報をさらに有していても良い。あるいは作業コードに、作業識別子と、作業コードであることを示す情報とが対応付けられていても良い。
作業識別子には、作業を担当するユーザの能力に関する情報が対応付けられていてもよい。以下、作業識別子に対応付けられたユーザの能力に関する情報を作業能力情報と呼ぶ。作業を担当するユーザの能力とは、作業を担当するユーザに要求される能力である。ここでの能力および能力に関する情報は、ユーザ識別子に対応付けられた能力と同様のものである。ユーザ能力情報と、作業能力情報とは、例えば、対応関係を有する情報である。例えば、ユーザ能力情報と作業能力情報とが一致している場合、この作業能力情報に対応付けられた作業識別子で特定される作業の実施に適合した能力を、このユーザ能力情報に対応付けられたユーザ識別子で特定されるユーザが備えていることと考えても良い。この作業を担当するユーザの能力に関する情報は、作業識別子と対応付けられて、対応格納部106に格納されている。
第一の方向は、通常、水平方向(または横方向)や、垂直方向(または縦方向)であるが、これらの方向に限定されるものではない。第二の方向は、通常、第一の方向に対して直交する方向であるが、直交する方向に限定されるものではない。2以上の時間帯コードは、第一の方向に向かって等間隔で配置されていても良く、等間隔で配置されていなくても良い。二以上の時間帯コードは、同一直線状に配列されていてもよく、同一直線上に配列されていなくても良い。例えば、第一の方向に伸びる平行な二以上の異なる直線上に、二以上の第一の取得対象が、個別に配置されていても良い。かかることは、第二の方向に配列される2以上のユーザコードについても同様である。
時間帯文字列は、時間帯識別子で特定される時間帯を示す文字列である。各時間帯コードに対応して配置された時間帯文字列は、各時間帯コードに対応する時間帯識別子により特定される時間帯を示す文字列である。時間帯識別子により特定される時間帯は、例えば、時間帯識別子が示す時間帯や、時間帯識別子に対応付けられた情報が示す時間帯である。時間帯を示す文字列は、例えば、ユーザが時間帯を認識可能な文字列であればよい。時間帯を示す文字列は、例えば、時間帯の開始時刻と終了時刻とを示す文字列であってもよく、時間帯の開始時刻のみを示す文字列であっても良い。また、例えば、特定の時間帯に対して割り当てられた文字列(例えば、午前、午後、夜間、午前シフト、午後シフト等)であってもよい。時間帯識別子が、時間帯を示す文字列で構成される場合、この文字列を時間帯文字列として用いてもよい。
ユーザ文字列は、ユーザ識別子で特定されるユーザを示す文字列である。各ユーザコードに対応して配置されたユーザ文字列は、各ユーザコードに対応するユーザ識別子により特定されるユーザを示す文字列である。ユーザ識別子により特定されるユーザは、例えば、ユーザ識別子が示すユーザや、ユーザ識別子に対応付けられた情報が示すユーザである。ユーザを示す文字列は、例えば、ユーザが、作業を行うユーザを認識可能な文字列であればよい。ユーザを示す文字列は、例えば、ユーザの姓名や、ユーザの姓または名であってもよく、ユーザのニックネーム等であっても良い。また、ユーザに割り当てられた略称や記号や、ユーザの頭文字等であってもよい。ユーザ識別子が、ユーザを示す文字列で構成される場合、この文字列をユーザ文字列として用いても良い。
作業文字列は、作業識別子で特定される作業を示す文字列である。各作業コードに対応して配置された作業文字列は、各作業コードに対応する作業識別子により特定される作業を示す文字列である。作業識別子により特定されるユーザは、例えば、作業識別子が示す作業や、作業識別子に対応付けられた情報が示す作業である。作業を示す文字列は、ユーザが、作業を認識可能な文字列であればよい。作業を示す文字列は、例えば、作業名や、作業に割り当てられた略称や記号や、作業が実施される場所である。作業識別子が作業を示す文字列である場合、この文字列を作業文字列として用いても良い。
時間帯コードに対応して配置された時間帯文字列とは、時間帯コードとの対応関係が位置関係で認識可能となる位置に配置された時間帯文字列である。このような配置であれば、時間帯コードに対応する時間帯文字列は、時間帯コードに対してどのような位置に配置されていてもよい。例えば、時間帯コードに対応して配置された時間帯文字列は、通常、時間帯コードに隣接する位置に配置された時間帯文字列である。かかることは、ユーザコードに対応して配置されるユーザ文字列や、作業コードに対応して配置される作業文字列についても同様である。
受付部101は、第一の方向に配列された1以上の時間帯コードと、時間帯コードに対応して配置された時間帯文字列と、第二の方向に配置された作業の予定を示す予定識別子と対応する予定コードと、予定コードに対応して配置された作業の予定を示す予定文字列と、1以上の時間帯コードのうちのいずれかと予定コードとに対応する位置にそれぞれ配置された1以上の作業コードと、作業コードに対応して配置された作業文字列と、が撮影された予定撮影画像をさらに受け付けてもよい。予定撮影画像は、例えば、図2に示すような状態の予定管理具2を撮影した画像であり、この撮影された画像において、予定管理具2の時間帯コード2021が、予定撮影画像の時間帯コードに相当し、予定コード2041が、予定撮影画像の時間帯コードに相当し、作業コード2051が、予定撮影画像の作業コードに相当している。
作業コードが配置される時間帯コードのうちのいずれかと予定コードとに対応する位置とは、例えば、時間帯コードのいずれか一つからみて第二の方向となる位置であって、予定コードからみて第一の方向となる位置である。
時間帯コードおよび作業コードについては、上記と同様であるため、ここでは説明を省略する。予定コードは、予定識別子と対応するコードである。予定識別子と対応するコードとは、コードを読み取ることで、予定識別子が取得されるコードである。予定コードに対応する予定識別子は、予定コードを読み取ることによって得られる情報そのものであってもよく、予定コードを読み取った情報に対応付けて管理されている情報であってもよい。予定識別子は、作業の予定であることを示す情報であってもよく、作業の予定であることを示す情報と対応付けられて管理されている情報であっても良い。予定コードは、例えば、この予定コードに対応する位置に配置される作業コードに対応する作業が、予定されている作業であることを示すためのコードである。予定コードに対応する予定識別子は、例えば、この予定コードに対応する位置に配置される作業コードに対応する作業が、予定されている作業であることを示すための属性の情報と考えても良い。予定識別子は、識別子の種類を示す情報、例えば、予定識別子であることを示す情報をさらに有していても良い。あるいは予定コードには、予定識別子と、予定コードであることを示す情報とが対応付けられていても良い。
各時間帯コードに対応して配置された時間帯文字列、および各作業コードに対応して配置された作業文字列については上記と同様である。
予定文字列は、作業の予定を示す文字列である。予定文字列は、例えば、この予定文字列に対応する位置に配置される作業コードや作業文字列が、予定されている作業についての作業コードや作業文字列であることを示す文字列である。
なお、時間帯文字列、ユーザ文字列、作業文字列、および予定文字列は、手書きの文字列であってもよく、印刷された文字列であってもよく、文字のシールが貼り付けられたものであってもよく、これらの2以上が混在したものであってもよい。
また、実施撮影画像および予定撮影画像において、各時間帯コードは、第二の方向に伸びる罫線や空隙等で区切られた領域にそれぞれ配置されていてもよい。また、実施撮影画像には、各ユーザコードは、第一の方向に伸びる罫線や空隙等で区切られた領域にそれぞれ配置されていてもよい。また、予定撮影画像は、第一の方向に伸びる罫線や空隙等で区切られた領域に配置されていてもよい。
実施撮影画像および予定撮影画像における、一の作業コードが配置される時間帯コードのいずれ一つからみて第二の方向となる位置とは、例えば、各時間帯コードが、第二の方向に伸びる罫線または間隙で区切られた領域に配置されている場合、罫線または間隙で区切られた領域のうちの、時間帯コードのいずれか一つと同じ罫線または間隙で区切られた領域内の位置と考えても良い。例えば、この位置は、時間帯コードおよび作業コードが配置される領域がマトリクス状に区切られている場合、時間帯コードのいずれか一つが配置されている予め区切られた領域(例えば、セル)に対して、第二の方向に位置する予め区切られた領域(例えば、セル)の一つと考えても良く、縦方向を第一の方向、横方向を第二の方向と考えた場合、時間帯コードのいずれか一つと同じ行内の位置と考えても良い。
実施撮影画像における一の作業コードが配置されるユーザコードのいずれか一つからみて第一の方向となる位置とは、例えば、各ユーザコードが、第一の方向に伸びる罫線または間隙で区切られた領域に配置されている場合、罫線または間隙で区切られた領域のうちの、ユーザコードのいずれか一つと同じ罫線または間隙で区切られた領域内の位置と考えても良い。例えば、この位置は、ユーザコードおよび作業コードが配置される領域がマトリクス状に区切られている場合、ユーザコードのいずれか一つが配置されている予め区切られた領域(例えば、セル)に対して、第一の方向に位置する予め区切られた領域(例えば、セル)の一つと考えても良く、縦方向を第一の方向、横方向を第二の方向と考えた場合、ユーザコードのいずれか一つと同じ列内の位置と考えても良い。
予定撮影画像における予定コードからみて第一の方向となる位置とは、例えば、予定コードが、第一の方向に伸びる罫線または間隙で区切られた領域に配置されている場合、予定コードと同じ罫線または間隙で区切られた領域内の位置と考えても良い。例えば、この位置は、予定コードおよび作業コードが配置される領域がマトリクス状に区切られている場合、予定コードが配置されている予め区切られた領域(例えば、セル)に対して、第一の方向に位置する予め区切られた領域(例えば、セル)の一つと考えても良く、縦方向を第一の方向、横方向を第二の方向と考えた場合、予定コードと同じ列内の位置と考えても良い。
例えば、実施撮影画像の、時間帯コード、ユーザコード、および作業コードが配置される領域がマトリクス状で区切られた領域であり、縦方向を第一の方向、横方向を第二の方向と考えた場合、作業コードが配置される時間帯コードのいずれか一つからみて第二の方向となる位置であって、ユーザコードのいずれか一つからみて第二の方向となる位置とは、時間帯コードのいずれか一つが配置された行と同じ行内の、ユーザコードのいずれか一つが配置された列と同じ列で表される領域やセルである。
また、例えば、予定撮影画像の、時間帯コード、予定コード、および作業コードが配置される領域がマトリクス状で区切られた領域であり、縦方向を第一の方向、横方向を第二の方向と考えた場合、作業コードが配置される時間帯コードのいずれか一つからみて第二の方向となる位置であって、予定コードからみて第二の方向となる位置とは、時間帯コードのいずれか一つが配置された行と同じ行内の、予定コードが配置された列と同じ列で表される領域やセルである。
なお、実施撮影画像において、一の時間帯コードと、一のユーザコードとにそれぞれ対応する位置に配置された作業コードは、1つであっても複数であっても良い。また、予定撮影画像において、一の時間帯コードと、予定コードとにそれぞれ対応する位置に配置された作業コードは、1つであっても複数であってもよい。
一の実施撮影画像や予定撮影画像に撮影された2以上の時間帯コードにそれぞれ対応する時間帯識別子は、通常、異なる時間帯識別子である。かかることは、一の実施撮影画像に撮影された2以上のユーザコードに対応するユーザ識別子や、一の実施撮影画像や予定撮影画像に撮影された2以上の作業コードに対応する作業識別子についても同様である。
実施撮影画像は、例えば、上記の第一の方向に配列されてボードに着脱可能に取り付けられた1以上の時間帯プレートと、上記の第二の方向に配列されてボードに着脱可能に取り付けられた1以上のユーザプレートと、上記の1以上の時間帯プレートのうちのいずれかと、上記の1以上のユーザコードに対応する位置に着脱可能に取り付けられた1以上の作業プレートと、を撮影した画像であってもよい。この時間帯プレート、ユーザプレート、および作業プレートは、例えば、図3に示した予定管理具2の時間帯プレート202、ユーザプレート203、および作業プレート205にそれぞれ対応する。
予定撮影画像は、ボードと、上記の第一の方向に配列されてボードに着脱可能に取り付けられる1以上の時間帯プレートと、上記の第二の方向に配列されてボードに着脱可能に取り付けられる1以上の予定プレートと、1以上の時間帯プレートのうちのいずれかと予定コードとに対応する位置に着脱可能に取り付けられた1以上の作業プレートと、を撮影した画像であってもよい。この時間帯プレート、予定プレート、および作業プレートは、例えば、図2に示した予定管理具2の時間帯プレート202、予定プレート204、および作業プレート205にそれぞれ対応する。
ここでのボードは、例えば、ホワイトボードや、コルクボードなどであってもよい。ボードの色等は問わない。壁面や窓や扉等に貼り付けられたシート等も、ここでは、ボードと考えても良い。
時間帯プレートは、時間帯コードと、この時間帯コードに対応する時間帯識別子により特定される時間帯を示す時間帯文字列とが対応付けて配置されたプレートである。
ユーザプレートは、ユーザコードと、このユーザコードに対応するユーザ識別子により特定されるユーザを示すユーザ文字列とが対応付けて配置されたプレートである。
作業プレートは、作業コードと、この作業コードに対応する作業識別子により特定される作業を示す作業文字列とが隣接するよう配置されたプレートである。
予定プレートは、予定コードと、作業の予定を示す予定文字列とが隣接するよう配置されたプレートである。
ここでの時間帯プレート、ユーザプレート、予定プレート、および作業プレートに用いられるプレートは、どのような形状およびサイズを有するプレートであっても良い。上記の各コードや文字列は、プレートの表面に配置される。ここでのプレートは、札や小板と考えても良い。このプレートは、ボードに着脱可能に取り付けられるプレートである。このプレートが、ボードにどのように着脱可能に取り付けられるかは問わない。例えば、プレートとして、磁性体を有するいわゆるマグネットシート等のプレートを用いるようにして、鉄等の強磁性体を有するボードに着脱可能に取り付けられるようにしても良い。また、プレートとして、裏面側に吸盤や、吸盤に相当する構造や、剥離可能な粘着剤等を備えた吸着性を有するシートを用いるようにし、表面が平滑面であるボードに着脱可能に取り付けられるようにしても良い。また、ピン等で、プレートを、コルクボード等のピンを抜き差し可能なボードに取り付けるようにしても良い。
また、時間帯プレート、ユーザプレート、予定プレート、および作業プレートの表面に配置されるコードは、これらのプレートの表面に印刷されたものであってもよく、シール等に印刷されたコードが貼り付けられたものであっても良い。また、時間帯プレート、ユーザプレート、予定プレート、および作業プレートの表面に配置される文字列は、これらのプレートの表面に印刷された文字列であってもよく、手書きの文字列であってもよく、シール等に印刷された文字列が貼り付けられたものであっても良い。
上記の各コード、すなわち時間帯コード、ユーザコード、予定コード、および作業コードに対応して配置されている1または2以上の文字列、すなわち時間帯文字列、ユーザ文字列、予定文字列、および作業文字列のうちの1以上は、異なる2以上の言語で表された文字列であってもよい。例えば、これらの文字列の1以上は、第一の言語で記載された文字列と、この文字列を第二の言語に翻訳した文字列とを有していても良い。
なお、上述した時間帯コード、ユーザコード、予定コード、および作業コードの配置についての説明は、これらが配置されたプレートの配置についての説明に適宜読み替えてもよい。
なお、以下においては、主として、実施撮影画像および予定撮影画像が、予定管理具2を撮影した画像である場合を例に挙げて説明する。
受付部101が受け付ける実施撮影画像および予定撮影画像は、一以上の静止画像であっても、動画像であっても良い。撮影画像は、一定または一定ではない時間間隔を隔てて撮影された複数の静止画像であってもよく、動画像から一定または一定ではない時間間隔を隔てて抽出された複数のフレーム画像であっても良い。撮影画像は、カラー画像であってもモノクロームの画像であっても良い。ただし、撮影されたコードがカラーコードである場合、撮影画像としては、カラー画像が用いられる。また、撮影画像の階調数等は問わない。実施撮影画像および予定撮影画像は、これらの画像内のコードが読み取り可能な画像であれば、これらの画像に限定されるものではない。
受付部101がどのように実施撮影画像および予定撮影画像を受け付けるかは問わない。例えば、受付部101は、情報処理装置1が有する撮影部102が撮影した実施撮影画像および予定撮影画像を受け付けても良く、情報処理装置1の外部等に別途設けられた撮影部(図示せず)が撮影した実施撮影画像および予定撮影画像や、撮影して図示しない記録媒体等に蓄積された実施撮影画像および予定撮影画像を受け付けても良い。
なお、外部等に設けられた撮影部等から撮影画像を受け付ける場合、情報処理装置1は、後述するカメラ等の撮影部102を有していなくても良い。例えば、いわゆるスマートフォン等が有するカメラで撮影され、このスマートフォンから送信された撮影画像を受付部101が受け付ける場合、後述する撮影部102は省略しても良い。
以下、本実施の形態においては、一例として、情報処理装置1が撮影部102を備えており、この撮影部102が撮影した実施撮影画像および予定撮影画像を受付部101が受け付ける場合について説明する。
ここでの受け付けとは、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。受付部101は、撮影画像を受け付けるためのインターフェース等と考えてもよい。受付部101は、例えば、撮影画像を受信したり読み出したりするためのデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現される。
なお、ここでは、受付部101が、予定撮影画像をさらに受け付ける場合について説明するが、予定撮影画像が不要である場合、予定撮影画像を受け付けないようにしても良い。
撮影部102は、撮影を行って、実施撮影画像を取得する。例えば、撮影部102は、第一の方向に配列された1または2以上の時間帯コードおよび時間帯文字列と、第一の方向とは異なる第二の方向に配列されたユーザ識別子と対応する1または2以上のユーザコードおよびユーザ文字列と、1または2以上の時間帯コードのうちのいずれかと1または2以上のユーザコードのうちのいずれかとに対応する位置にそれぞれ配置された1または2以上の作業コードおよび作業文字列と、を撮影して実施撮影画像を取得する。
また、撮影部102は、撮影を行って、予定撮影画像を取得してもよい。例えば、撮影部102は、第一の方向に配列された1または2以上の時間帯コードおよび時間帯文字列と、第一の方向とは異なる第二の方向に配置された予定コードおよび予定文字列と、1または2以上の時間帯コードのうちのいずれかと予定コードおよび予定文字列とに対応する位置にそれぞれ配置された一または二以上の作業コードおよび作業文字列と、を撮影して予定撮影画像を取得する。
なお、ここでは、撮影部102が、予定撮影画像をさらに撮影する場合について説明するが、予定撮影画像が不要である場合、予定撮影画像を撮影しないようにしても良い。
撮影部102が撮影する画像は、静止画像であっても良く、動画像であっても良い。また、撮影する画像の画素数等は問わない。また、撮影部102が撮影する画像のファイル形式等は問わない。また、撮影部102が撮影する画像は、カラー画像であっても良く、モノクローム画像であってもよい。
撮影部102は、通常、デジタルカメラや、光学式スキャナや、ラインセンサ等で実現される。
取得部103は、受付部101が受け付けた実施撮影画像を用いて、作業コードに対応する作業識別子と、作業コードに対応する位置に配置された時間帯コードに対応する時間帯識別子と、作業コードに対応する位置に配置されたユーザコードに対応するユーザ識別子との組を有する1以上の実施読取情報を取得する。
例えば、取得部103は、受付部101が受け付けた実施撮影画像を用いて、作業コードと、作業コードに対応する位置に配置された時間帯コードと、作業コードに対応する位置に配置されたユーザコードとの1以上の組を検出し、検出した組について、それぞれ、作業コードに対応する作業識別子と、時間帯コードに対応する時間帯識別子と、ユーザコードに対応するユーザ識別子との組を有する実施読取情報を取得する。
取得部103は、例えば、実施撮影画像において、作業コードに対して第二の方向に位置する時間帯コードを、作業コードに対応する時間帯コードと判断する。例えば、各時間帯コードが、第二の方向に伸びる罫線または間隙で区切られた領域に配置されている場合、取得部103は、罫線または間隙で区切られた領域のうちの、一の作業コードと同じ罫線または間隙で区切られた領域に位置する時間帯コードを、一の作業コードに対して第二の方向に位置する時間帯コードと判断しても良い。また、例えば、時間帯コードおよび作業コードが配置される領域がマトリクス状に区切られている場合、一の作業コードが配置されている予め区切られた領域(例えば、セル)に対して、第二の方向に位置する予め区切られた領域(例えば、セル)に位置する時間帯コードを、一の作業コードに対して第二の方向に位置する時間帯コードと判断してもよい。例えば、縦方向を第一の方向、横方向を第二の方向と考えた場合、一の作業コードと同じ行に配置されている時間帯コードを、一の作業コードに対して第二の方向に位置する時間帯コードと判断してもよい。
また、取得部103は、例えば、作業コードに対して第一の方向に位置するユーザコードを、作業コードに対応するユーザコードと判断する。例えば、各ユーザコードが、第一の方向に伸びる罫線または間隙で区切られた領域に配置されている場合、取得部103は、罫線または間隙で区切られた領域のうちの、一の作業コードと同じ罫線または間隙で区切られた領域に位置するユーザコードを、一の作業コードに対して第一の方向に位置するユーザコードと判断しても良い。また、例えば、ユーザコードおよび作業コードが配置される領域がマトリクス状に区切られている場合、一の作業コードが配置されている予め区切られた領域(例えば、セル)に対して、第一の方向に位置する予め区切られた領域(例えば、セル)に位置するユーザコードを、一の作業コードに対応して第一の方向に位置するユーザコードと判断しても良い。例えば、縦方向を第一の方向、横方向を第二の方向と考えた場合、一の作業コードと同じ列に配置されているユーザコードを、一の作業コードに対して第一の方向に位置するユーザコードと判断してもよい。
なお、作業コードが検出された座標や領域に対して予め決められた位置関係にある座標や領域に位置する時間帯コードとユーザコードとを、それぞれ、作業コードに対応する時間帯コードとユーザコードとして取得しても良い。
また、取得部103は、受付部101が受け付けた予定撮影画像を用いて、予定コードに対応する位置に配置された作業コードに対応する作業識別子と、作業コードに対応する位置に配置された時間帯コードに対応する時間帯識別子と、の組を有する1以上の予定読取情報をさらに取得してもよい。予定読取情報は、さらに、予定コードに対応する予定識別子を有していても良い。
例えば、取得部103は、受付部101が受け付けた予定撮影画像を用いて、予定コードに対応する位置に配置された作業コードと、作業コードに対応する位置に配置された時間帯コードと、の1以上の組を検出し、検出した組について、それぞれ、作業コードに対応する作業識別子と、時間帯コードに対応する時間帯識別子との組を有する予定読取情報を取得する。
取得部103は、例えば、予定コードが、第一の方向に伸びる罫線または間隙で区切られた領域に配置されている場合、この予定コードと同じ罫線または間隙で区切られた領域に配置された作業コードを、予定コードに対応する位置に配置された作業コードと判断する。また、例えば、予定コードおよび作業コードが配置される領域がマトリクス状に区切られている場合、予定コードが配置されている予め区切られた領域(例えば、セル)に対して、第一の方向に位置する予め区切られた領域(例えば、セル)に位置する一以上の作業コードを、予定コードに対応する位置に配置された作業コードと判断する。また、取得部103は、例えば、上記と同様に、各作業コードに対して、第二の方向に位置する時間帯コードを、各作業コードに対応する時間帯コードと判断する。なお、予定コードが検出された座標や領域に対して予め決められた座標や領域に位置する作業コードを、予定コードに対応する位置に配置された作業コードとして検出しても良い。また、各作業コードが検出された座標や領域に対して予め決められた座標や領域に位置する時間帯コードを、各作業コードに対応する位置に配置された時間帯コードとして検出しても良い。
なお、予定撮影画像に配置される予定コードは通常一つであるため、予定コードに対応する予定識別子が必要な場合、予定撮影画像から予定コードを検出してこの予定コードを読み取って予定識別子を取得する代わりに、予め用意された予定識別子を取得しても良い。
作業コードや、時間帯コード等のコードから、コードに対応する作業識別子や、時間帯識別子等の識別子を取得する処理は、公知技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
取得部103は、例えば、実施撮影画像から、3以上のコードを検出し、各コードを時間帯コード、ユーザコード、作業コードに分類し、分類した各コードの位置関係等から、作業コードに対応する作業識別子と、この作業コードに対応する位置に配置された時間帯コードに対応する時間帯識別子と、この作業コードに対応する位置に配置されたユーザコードに対応するユーザ識別子との組を有する1以上の実施読取情報を取得する。
また、取得部103は、例えば、予定撮影画像から、3以上のコードを検出し、コードを時間帯コード、予定コード、作業コードに分類し、分類した各コードの位置関係等から、予定コードに対応する位置に配置された作業コードに対応する作業識別子と、この作業コードに対応する位置に配置された時間帯コードに対応する時間帯識別子との組を有する1以上の予定読取情報を取得する。
取得部103が、コードをどのように分類するかは問わない。例えば、コードに対応する識別子(例えば、コードから読み取った識別子)が、識別子の種類を示す情報として時間帯識別子であることを示す情報を有する場合や、コードが時間帯識別子であることを示す識別子を有する場合に、このコードを時間帯コードと判断しても良い。また、コードに対応する識別子が、予め用意された1以上の時間帯識別子と一致した場合、このコードを時間帯コードと判断してもよい。かかることは、他のユーザコード、予定コード、および作業コードについても同様である。
また、取得部103は、実施撮影画像や予定撮影画像等の画像内の、コードが配置されている領域に応じてコードを分類しても良い。例えば、実施撮影画像や予定撮影画像等の左端に配置されたコードを時間帯コードに分類し、上端に配置されたコードを、予約コードおよびユーザコードと判断し、その他のコードを作業コードと判断してもよい。
受付部101が、実施撮影画像と予定撮影画像とを受け付ける場合、取得部103がどのように実施撮影画像と予定撮影画像とを識別するかは問わない。例えば、受付部101が撮影部102等により撮影された画像を受け付ける際に、ユーザ等から、図示しない入力デバイス等を介して、撮影された画像が、実施撮影画像であるか、予定撮影画像であるかを示す操作を受け付けるようにし、この操作に応じて受付部101が受け付けた撮影画像が実施撮影画像であるか予定撮影画像であるかを識別しても良い。また、取得部103は、予定コードに対応付けられた作業画像があるか否か、または、ユーザコードに対応付けられた作業画像があるか否か等によって実施撮影画像であるか予定撮影画像であるかを判断してもよい。また、画像の撮影時刻等を用いて、予定撮影画像であるか実施撮影画像であるかを判断しても良い。例えば、同じ日付に撮影された画像の最も早い時刻に撮影された画像を予定撮影画像と判断し、遅い時刻に撮影された画像を実施撮影画像と判断しても良い。
なお、実施撮影画像と予定撮影画像とを識別する必要がない場合は、識別する処理等を行わないようにしても良い。
出力部104は、取得部103が取得した実施読取情報を出力する。また、出力部104は、取得部103が取得した予定読取情報をさらに出力してもよい。ここでの出力は、例えば、モニタ等への表示、プロジェクタを用いた投影、プリンタへの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。出力部104は、例えば、モニタやプリンタ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部104は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
ここでは、一例として、取得部103が取得した実施読取情報および予定読取情報を、読取情報格納部105に蓄積する場合について説明する。蓄積する際には、日付等の情報を対応付けて蓄積しても良い。また、実施読取情報に、実施読取情報であることを示す識別子等を対応付けて蓄積し、予定読取情報に、予定読取情報であることを示す識別子等を対応付けて蓄積しても良い。なお、出力部104は、実施読取情報および予定読取情報を、読取情報格納部105に蓄積するとともに、予め決められた送信先に送信しても良い。
読取情報格納部105には、実施読取情報が格納される。読取情報格納部105には、さらに、予定読取情報が格納されても良い。ここでの蓄積は、一時記憶であってもよく、一時記憶でなくてもよい。対応格納部106は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。かかることは、他の格納部等についても同様である。
対応格納部106には、ユーザ識別子と、上述したようなこのユーザの能力に関する情報であるユーザ能力情報とが対応付けられて格納されている。例えば、対応格納部106には、ユーザ識別子と、このユーザの能力に関する情報とを有する1または2以上のユーザ能力管理表が格納されている。
また、対応格納部106には、作業識別子と、上述したようなこの作業識別子が示す作業を担当するユーザの能力に関する情報である作業能力情報とが対応付けられて格納されている。例えば、対応格納部106には、作業識別子と、この作業識別子が示す作業を担当するユーザの能力に関する情報とを有する1または2以上の作業能力管理表が格納されている。
評価部107は、取得部103が取得した実施読取情報を用いて、作業の実施状況に関する評価を行う。作業の実施状況に関する評価とは、予定されていた作業が実施されたか否かや、作業が適切なユーザ(例えば、作業者)によって実施されたか否かや、予定されていた作業が予定された時間帯に実施されたか否かを評価することである。
例えば、評価部107は、取得部103が取得した実施読取情報が有する作業識別子とユーザ識別子とにそれぞれ対応する能力に関する情報を用いて、作業識別子により特定される作業が、作業の実施に適合した能力を有するユーザにより実施されたか否かを判断する。作業識別子に対応する能力に関する情報とは、上述した作業能力情報である。ユーザ識別子に対応する能力に関する情報とは、上述したようなユーザ能力情報である。評価部107は、取得部103が取得した各実施読取情報について、実施読取情報が有する作業識別子に対応する作業能力情報と実施読取情報が有するユーザ識別子に対応するユーザ能力情報とを、対応格納部106に格納されている作業能力管理表とユーザ能力管理表とから、それぞれ取得し、取得した作業能力情報と、ユーザ能力情報とを用いて、作業識別子により特定される作業が、作業の実施に適合した能力を有するユーザにより実施されたか否かを判断する。
例えば、ユーザ能力情報および作業能力情報が、ユーザの能力を示す識別子(例えば、能力を示す文字列等)である場合、ユーザ能力情報と作業能力情報とが一致する場合に、一の実施読取情報から取得された作業能力情報とユーザ能力情報との値が一致する場合に、一の実施読取情報が有する作業識別子により特定される作業が、作業の実施に適合した能力を有するユーザにより実施されたとする判断結果を取得し、一致しない場合、作業の実施に適合した能力を有するユーザにより実施されなかったとする評価結果を取得する。例えば、作業能力情報とユーザ能力情報とが、いずれも、ユーザが初心者であるか熟練者であるかを示す値である場合、一の実施読取情報から取得された作業能力情報とユーザ能力情報との値が一致する場合に、一の実施読取情報が有する作業識別子により特定される作業が、作業の実施に適合した能力を有するユーザにより実施されたとする判断結果を取得し、一致しない場合、作業の実施に適合した能力を有するユーザにより実施されなかったとする評価結果を取得する。なお、作業能力情報が、ユーザの能力を示す識別子である場合、作業識別子と対応付けられているユーザの能力を示す識別子は、1つであってもよく、2以上であっても良い。例えば、作業識別子が、「初心者」および「熟練者」というユーザの能力を示す識別子と対応付けられている場合、この作業識別子が示す作業を、初心者」および「熟練者」のどちらの能力を示す識別子と対応付けられたユーザが実施しても、適切な能力を有するユーザによる作業の実施と判断するようにしてもよい。同様に、作業能力情報が有するユーザの能力を示す識別子が、複数の能力を示す識別子に対応する識別子であっても良い。
また、例えば、作業能力情報が、作業の実施に必要な資格名を示す情報であり、ユーザ能力情報が、ユーザが有する1または2以上の資格の資格名の情報である場合、一の実施読取情報から取得された作業能力情報である資格名と一致する資格名が、ユーザ能力情報に含まれている場合に、一の実施読取情報が有する作業識別子により特定される作業が、作業の実施に適合した能力を有するユーザにより実施されたとする判断結果を取得し、一致する資格名がない場合、作業の実施に適合した能力を有するユーザにより実施されなかったとする評価結果を取得してもよい。
また、例えば、ユーザ能力情報が、値が大きいほど能力が高いことを示すユーザの能力レベルを示す値であり、作業能力情報がこの能力レベルの範囲を示す値である場合、一の実施読取情報から取得されたユーザ能力情報が示す能力レベルの値が、作業能力情報が示す能力レベルの範囲である場合に、一の実施読取情報が有する作業識別子により特定される作業が、作業の実施に適合した能力を有するユーザにより実施されたとする判断結果を取得し、範囲外である場合、作業の実施に適合した能力を有するユーザにより実施されなかったとする評価結果を取得してもよい。能力レベルの範囲は、例えば、任意の下限値以上の値の範囲であっても良い。
なお、上記の評価部107が実施読取情報を用いて行う評価の処理は一例であり、上記の処理に限定されるものではない。
評価部107は、取得部103が取得した1以上の予定読取情報と1以上の実施読取情報とを用いて、予定されていた作業の実施状況に関する評価を行ってもよい。ここで用いられる1以上の予定読取情報と1以上の実施読取情報とは、例えば、対応する1以上の予定読取情報と1以上の実施読取情報である。この対応する1以上の予定読取情報と1以上の実施読取情報とは、例えば、予定撮影画像と、この予定撮影画像の撮影後に撮影された実施撮影画像、この予定撮影画像が示す作業の予定が実行された後に撮影された実施撮影画像、または、この予定撮影画像が示す作業の予定を実行するユーザの割当等が決定された後に撮影された実施撮影画像とを用いて、取得部103がそれぞれ取得した1以上の予定読取情報と1以上の実施読取情報とである。また、対応する1以上の予定読取情報と1以上の実施読取情報とは、図示しない操作受付部等を介して受け付けたユーザの操作によって対応付けられた1以上の予定読取情報と1以上の実施読取情報とであってもよい。
評価部107は、例えば、取得部103が取得した1以上の予定読取情報と1以上の実施読取情報とを用いて、各予定読取情報が有する作業識別子が示す作業が実施されたか否かを判断してもよい。また、評価部107は、例えば、取得部103が取得した1以上の予定読取情報と1以上の実施読取情報とを用いて、各予定読取情報が有する作業識別子が示す作業が、同じ予定読取情報が有する時間帯識別子が示す時間帯に実施されたか否かを判断する。
例えば、評価部107は、取得部103が取得した各予定読取情報から作業識別子を順次取得し、取得した作業識別子と一致する作業識別子が、取得した予定読取情報に対応する1以上の実施読取情報に含まれているか否かを判断し、含まれていない場合、取得した作業識別子が示す作業が行われていないという評価結果を取得する。
また、評価部107は、例えば、取得部103が取得した各実施読取情報から作業識別子と時間帯識別子とを取得するとともに、さらにこの作業識別子と対応付けられた予定読取情報から時間帯識別子を取得し、取得した時間帯識別子が、実施読取情報から取得した時間帯識別子と一致しているか否かを判断し、一致している場合、予定された時間帯に作業が実施されていると判断し、一致していない場合、予定された時間帯に作業されていないという評価結果を取得する。
なお、上記の評価部107が予定読取情報を用いて行う評価の処理は一例であり、上記の処理に限定されるものではない。
評価出力部108は、評価部107が取得した評価結果に応じた出力を行う。例えば、評価出力部108は、評価結果が、作業の予定と実施された作業とが異なることを示す場合に、警告を出力する。評価結果が、予定とは異なる作業が実施されたことを示す場合とは、例えば、上記のように、評価結果が、作業が、作業の実施に適合した能力を有するユーザにより実施されなかったことを示す場合や、予定された作業が実施されなかったことを示す場合や、予定された作業が、予定された時間帯に実施されなかったことを示す場合である。警告は、評価結果の内容を示す情報や、不適切である点を指摘する情報等を有していても良い。また、警告は、不適切な作業を行ったユーザを示す情報(例えば、ユーザ識別子等)を有していてもよく、不適切に行われた作業を示す情報(例えば作業識別子等)を有していてもよく、作業が予定されていた時間帯と、実際に実施された時間帯とを示す情報を有していても良い。これらの警告に用いられる情報は、評価の対象となった予定読取情報や実施読取情報等から適宜取得するようにすれば良い。
ここでの出力とは、モニタへの表示、プリンタによる紙等への印字、音出力、警告灯の点灯、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。評価出力部108は、評価結果を表示するための情報を、スマートフォン等の外部の装置に送信して、この外部の装置で、評価結果を表示させても良い。
評価出力部108は、モニタやプリンタやスピーカ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。評価出力部108は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
以下、予定管理具2について説明する。
予定管理具2は、ボード201と、第一の方向に配列される1または2以上の時間帯プレート202と、第二の方向に配列される1または2以上のユーザプレート203および予定プレート204と、1または2以上の作業プレート205とを備える。ボード201、時間帯プレート202、ユーザプレート203、予定プレート204、および作業プレート205は、上記において説明したボード、時間帯プレート、ユーザプレート、予定プレート、および作業プレートと同様のものが利用可能である。時間帯プレート202には、時間帯コード2021と時間帯文字列2022とが配置されている。ユーザプレート203には、ユーザコード2031とユーザ文字列2032とが配置されている。予定プレート204には、予定コード2041と予定文字列2042とが配置されている。作業プレート205には、作業コード2051と作業文字列2052とが配置されている。時間帯プレート202、ユーザプレート203、予定プレート204、および作業プレート205は、上記の時間帯プレート、ユーザプレート、予定プレート、および作業プレートと同様にボード201に対して着脱可能に取り付けられる。
ボード201には、上記で説明したボードと同様の位置に罫線が配置されている。ここでは、マトリクス状に罫線が配置されている例について説明する。ただし、罫線は省略しても良い。
作業プレート205は、例えば、時間帯プレート202のいずれか一つに対応する位置であって、ユーザプレート203のいずれか一つに対応する位置、または、時間帯プレート202のいずれか一つに対応する位置であって、予定プレート204に対応する位置に配置される。時間帯プレート202のいずれか一つに対応する位置であって、ユーザプレート203のいずれか一つに対応する位置とは、例えば、時間帯プレート202のいずれか一つからみて第二の方向となる位置であって、ユーザプレート203のいずれか一つからみて第一の方向となる位置であり、例えば、時間帯プレート202のいずれか一つが配置される列内の、ユーザプレート203の一つが配置される列に一の作業プレート202が配置される。時間帯プレート202のいずれか一つに対応する位置であって、予定プレート204に対応する位置とは、例えば、時間帯プレート202のいずれか一つからみて第二の方向となる位置であって、予定プレート204からみて第一の方向となる位置であり、例えば、時間帯プレート202のいずれか一つが配置される列内の、予約プレート204が配置される列に一の作業プレート202が配置される。
例えば、図3に示すように、時間帯プレート202のいずれか一つに対応する位置であって、ユーザプレート203のいずれか一つに対応する位置に、1または2以上の作業プレート205が配置された状態で予定管理具2が撮影された画像が、実施撮影画像である。例えば、撮影部102は、時間帯プレート202のいずれか一つに対応する位置であって、ユーザプレート203のいずれか一つに対応する位置に、1または2以上の作業プレート205が配置された状態の予定管理具2を撮影して、実施撮影画像を取得する。なお、この実施撮影画像は、時間帯プレート202のいずれか一つに対応する位置であって、予定プレート204に対応する位置に、作業プレート205が配置されていない状態で撮影された状態であることが好ましい。実施撮影画像は、図3のように予定プレート204や予定コード2041等の、上記の時間帯プレート202やユーザプレート203や作業プレート205等のプレート以外のプレートやコードがさらに撮影された画像であっても良い。
また、例えば、図2に示すように、時間帯プレート202のいずれか一つに対応する位置であって、予定プレート204に対応する位置に、1または2以上の作業プレート205が配置された状態で予定管理具2が撮影された画像が、予定撮影画像である。例えば、撮影部102は、時間帯プレート202のいずれか一つに対応する位置であって、予定プレート204に対応する位置に、1または2以上の作業プレート205が配置された状態で予定管理具2を撮影して予定撮影画像を取得する。この予定撮影画像は、時間帯プレート202のいずれか一つに対応する位置であって、ユーザプレート203のいずれか一つに対応する位置に、作業プレート205が配置されていない状態で撮影された画像であることが好ましい。図2においては、一例として、作業プレート205が、すべて、予定プレート204に対して、第一の方向となる位置に配置されている場合を示している。この状態で予定プレート204を撮影した画像は、予定撮影画像となる。予定撮影画像は、図2のようにユーザプレート203やユーザコード2031等の、上記の時間帯プレート202や予定プレート204や作業プレート205等のプレート以外のプレートやコードがさらに撮影された画像であっても良い。
予定管理具2において、ユーザプレート203が、ユーザプレート203に配置されたユーザコード2031に対応するユーザ識別子により特定されるユーザの能力に対応した表示態様を有しているようにし、作業プレート205は、作業プレート205に配置された作業コード2051に対応する作業識別子により特定される作業を行うために必要なユーザの能力に対応した表示態様を有しているようにしてもよい。このとき、同じユーザの能力に対応したユーザコード2031が配置されるユーザプレート203と、作業コード2051が配置される作業プレート205と、の表示態様が一致しているようにすることが好ましい。ここでのユーザプレート203のユーザの能力に対応した表示態様は、ユーザ能力情報に対応した表示態様と考えても良い。また、作業プレート205のユーザの能力に対応した表示態様は、作業能力情報に対応した表示態様と考えても良い。ここでのプレートの表示態様とは、例えば、ユーザが視覚的に認識可能な態様であり、具体例としては、それぞれの背景色や、配置されたマークや記号、背景パターン等である。表示態様が一致しているとは、ユーザが視覚的に一致していると判断可能な表示パターンであり、例えば、プレートの背景色が一致していることや、プレートに同じマークが配置されていること等である。
予定管理具2において、ボード201の、作業プレート205が配置される各ユーザプレート203に対応する領域が、各ユーザプレート203に配置されたユーザコード2031に対応するユーザ識別子により特定されるユーザの能力に対応した表示態様を有しているようにし、作業プレート205は、作業プレート205に配置された作業コード2051に対応する作業識別子により特定される作業を行うために必要なユーザの能力に対応した表示態様を有しているようにしてもよい。このとき、同じユーザの能力に対応したユーザプレート203に対応する領域と、作業プレート205と、の表示態様が一致しているようにすることが好ましい。例えば、作業プレート205が配置される各ユーザプレート203に対応する領域は、各ユーザプレート203に対して、第一の方向に位置する領域である。この領域は、例えば、各ユーザプレート203間を区切る第一の方向に伸びる罫線で区切られた作業プレート205が配置可能な領域であってもよい。ここでの各ユーザプレート203に対応する作業プレート205が配置される領域のユーザの能力に対応した表示態様は、上記と同様に、各ユーザプレートに対応するユーザのユーザ能力情報に対応した表示態様と考えても良い。また、ここでの各作業プレート205に対応するユーザの能力に対応した表示態様は、上記と同様に、各作業プレート205に対応する作業の作業能力情報に対応した表示態様と考えても良い。作業プレート205が配置される各ユーザプレート203に対応する領域と、作業プレート205の表示態様とは、例えば、上記と同様の、ユーザが視覚的に認識可能な態様である。作業プレート205が配置される各ユーザプレート203に対応する領域の表示態様とは、この領域の枠線等の表示態様と考えても良い。
次に、情報処理システム1000の情報処理装置1の動作の一例について図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)撮影部102は、予定撮影画像を撮影するか否かを判断する。例えば、図示しない受付部が、ユーザから予定撮影画像を撮影するための操作を受け付けた場合に予定撮影画像を撮影すると判断する。また、予め決められた時刻に、予定撮影画像を撮影すると判断しても良い。撮影する場合、ステップS102に進み、撮影しない場合、ステップS101に戻る。
(ステップS102)撮影部102は、予定撮影画像を撮影する。例えば、ユーザが行う予定の作業を示す1以上の作業プレート205が、予定プレート204と、作業を行う予定時刻を示す時間帯プレート202とに対応する領域に配置された予定管理具2を撮影して、予定撮影画像を取得する。
(ステップS103)受付部101は、撮影部102がステップS102で撮影した予定撮影画像を受け付ける。受付部101は、例えば、受け付けた撮影画像を、図示しない格納部等に蓄積する。
(ステップS104)取得部103は、ステップS103で受け付けた予定撮影画像を用いて、予定読取情報を取得する。この処理の詳細については、後述する。
(ステップS105)撮影部102は、実施撮影画像を撮影するか否かを判断する。例えば、図示しない受付部が、ユーザから実施撮影画像を撮影するための操作を受け付けた場合に実施撮影画像を撮影すると判断する。また、予め決められた時刻に、実施撮影画像を撮影すると判断しても良い。撮影する場合、ステップS106に進み、撮影しない場合、ステップS105に戻る。
(ステップS106)撮影部102は、実施撮影画像を撮影する。例えば、ユーザが行った作業を示す1以上の作業プレート205のそれぞれが、1以上の時間帯プレート202のうちの一つと、1以上のユーザプレート203のうちの一つとに対応する領域に配置された予定管理具2を撮影して、実施撮影画像を取得する。
(ステップS107)受付部101は、撮影部102がステップS106で撮影した実施撮影画像を受け付ける。
(ステップS108)取得部103は、ステップS107で受け付けた実施撮影画像を用いて、実施読取情報を取得する。この処理の詳細については、後述する。
(ステップS109)評価部107は、ステップS104で取得した予定読取情報と、ステップS108で取得した実施読取情報とを用いて、作業が行われた時間帯についての評価を行う。この評価は、作業の実施状況についての評価の一つであり、予定された作業が予定された時間帯に実施されたか否かの評価である。例えば、評価部107は、ステップS104で取得した予定読取情報が有する1以上の作業識別子について、この作業識別子に対応付けられた時間帯情報を、予定読取情報と、実施読取情報とからそれぞれ取得し、取得した時間帯情報同士が対応するか否か(例えば、一致するか否かや、一方の時間帯に他方の時間帯が包含されているか否か等)を判断する。時間帯同士が対応していない場合、評価部107は、予定された時間帯に実施されなかった作業があるとする評価結果を取得する。
(ステップS110)評価出力部108は、ステップS109の処理において、予定とは異なる時間帯に行われた作業があるとする評価結果が得られたか否かを判断する。このような評価結果がある場合、ステップS111に進み、ない場合、ステップS112に進む。
(ステップS111)評価出力部108は、予定とは異なる時間帯に行われた作業があることを示す警告を出力する。
(ステップS112)評価部107は、ステップS108で取得した実施読取情報を用いて、作業を行ったユーザの能力についての評価を行う。この評価は、作業の実施状況についての評価の一つであり、不適切な能力を有するユーザにより実施された作業があるか否かの評価である。例えば、評価部107は、ステップS108で取得した実施読取情報が有する1以上の作業識別子について、この作業識別子に対応付けられた作業能力情報と、この作業識別子が示す作業を実施したユーザのユーザ識別子、すなわち、この作業識別子を有する実施読取情報のユーザ識別子に対応付けられたユーザ能力情報との組を、対応格納部106からそれぞれ取得し、取得した各組の作業能力情報とユーザ能力情報とが対応するか否か(例えば、一致するか否かや、一方の能力情報が示す能力の範囲に他方の能力情報が示す能力が包含されているか否か等)を判断する。作業能力情報とユーザ能力情報とが対応していない場合、評価部107は、不適切な能力のユーザが行った作業(例えば、作業に対して予め指定されていた能力とは異なる能力を有するユーザにより実施された作業)があるとする評価結果を取得する。
(ステップS113)評価出力部108は、ステップS112の処理において、不適切な能力のユーザが行った作業があるとする評価結果が得られたか否かを判断する。このような評価結果がある場合、ステップS114に進み、ない場合、ステップS115に進む。
(ステップS114)評価出力部108は、不適切な能力のユーザに行われた作業があることを示す警告を出力する。
(ステップS115)評価部107は、ステップS104で取得した予定読取情報と、ステップS108で取得した実施読取情報とを用いて、実施されなかった作業についての評価を行う。この評価は、作業の実施状況についての評価の一つであり、予定された作業の中に、実施されなかった作業があるか否かの評価である。例えば、評価部107は、ステップS104で取得した予定読取情報が有する1以上の作業識別子と一致する作業識別子を、実施読取情報が有するか否かを判断する。一致する作業識別子がない場合、評価部107は、実施されなかった作業があるとする評価結果を取得する。
(ステップS116)評価出力部108は、ステップS115の処理において、実施されなかった作業があるとする評価結果が得られたか否かを判断する。このような評価結果がある場合、ステップS117に進み、ない場合、処理を終了する。
(ステップS117)評価出力部108は、予定されていたが実施されなかった作業があることを示す警告を出力する。そして、処理を終了する。
次に、図5(a)のフローチャートを用いて、情報処理装置1が、予定撮影画像から、1以上の予定読取情報を取得する処理の詳細について説明する。この処理は、図4に示したフローチャートのステップS104の詳細を示す処理に相当する。
(ステップS201)取得部103は、受付部101が受け付けた予定撮影画像から、コードを検出する。そして、検出した各コードを、作業コード、時間帯コード、予定コード、およびユーザコードに分類する。例えば、各コードを、各コードに対応する識別子が有する識別子の種類を示す情報に対応するコードに分類する。なお、ここでは、ユーザコードは利用しないため、ユーザコードは検出しなくても良い。
(ステップS202)取得部103は、カウンターmの値に1を代入する。
(ステップS203)取得部103は、ステップS201で検出したコードの中に、予定コードに対応する位置に配置されたm番目の作業コードがあるか否かを判断する。ある場合、ステップS204に進み、ない場合、上位の処理にリターンする。
(ステップS204)取得部103は、m番目の作業コードに対応する位置に配置された時間帯コードを検出する。
(ステップS205)取得部103は、m番目の作業コードと、ステップS204で検出した時間帯コードとをそれぞれ読み取って、作業識別子と、時間帯識別子との組を有する予定読取情報を取得する。取得部103は、ステップS201において検出した予定コードに対応する予定識別子をさらに有する予定読取情報を取得しても良い。
(ステップS206)取得部103は、ステップS205で読み取った予定読取情報を、読取情報格納部105に蓄積する。
(ステップS207)取得部103は、カウンターmの値を1インクリメントする。そしてステップS203に戻る。
次に、図5(b)のフローチャートを用いて、情報処理装置1が、実施撮影画像から、1以上の実施読取情報を取得する処理の詳細について説明する。この処理は、図4に示したフローチャートのステップS108の詳細を示す処理に相当する。
(ステップS301)取得部103は、受付部101が受け付けた実施撮影画像から、コードを検出する。そして、検出した各コードを、作業コード、時間帯コード、予定コード、ユーザコードに分類する。例えば、各コードを、各コードに対応する識別子が有する識別子の種類を示す情報に対応するコードに分類する。なお、ここでは、予定コードは利用しないため、予定コードは検出しなくても良い。
(ステップS302)取得部103は、カウンターnの値に1を代入する。
(ステップS303)取得部103は、ステップS301で検出したコードの中に、n番目の作業コードがあるか否かを判断する。ある場合、ステップS304に進み、ない場合、上位の処理にリターンする。
(ステップS304)取得部103は、n番目の作業コードに対応する位置に配置された時間帯コードとユーザコードとを検出する。
(ステップS305)取得部103は、n番目の作業コードと、ステップS304で検出した時間帯コードと、ユーザコードとをそれぞれ読み取って、作業識別子と、時間帯識別子とユーザ識別子との組を有する実施読取情報を取得する。
(ステップS306)取得部103は、ステップS305で読み取った実施読取情報を、読取情報格納部105に蓄積する。
(ステップS307)取得部103は、カウンターnの値を1インクリメントする。そして、ステップS303に戻る。
以下、本実施の形態における情報処理システム1000の具体的な動作について説明する。情報処理システム1000の概念図は図1である。ここでは、図2および図3に示した予定管理具2を用いて、予定撮影画像と、実施撮影画像とを取得する場合について説明する。
図2に示した予定管理具2のボード201は、磁性体が吸着可能なホワイトボードであるとする。また、時間帯プレート202、ユーザプレート203、予定プレート204、および作業プレート205は、ボード201に磁力により取付可能な磁性体入りのいわゆるマグネットシートで構成されたプレートであるとする。
ボード201の表面には、介護施設内の複数の介護作業者の予定の実施状況を管理するためのマトリクス状の作業管理表500が描かれているものとする。作業管理表500の左端の列の、複数の行で区切られた各セルには、それぞれ、介護作業者が作業を行う時間帯を示す時間帯プレート202が着脱可能に取り付けられている。また、作業管理表500において、最上部の行の複数の列で区切られた各セルには、それぞれ、介護作業を行う複数の介護作業者のユーザプレート203が着脱可能に取り付けられている。ただし、最上部の行の、時間帯プレート202が取り付けられている列の一つ横に位置する列のセルには、予定プレート204が着脱可能に取り付けられている。作業管理表500の各時間帯プレート202が取り付けられている行内の、各ユーザプレート203および予定プレート204が取り付けられている列に位置する複数のセルは、ここでは、1または2以上の作業プレート205が取付可能なセルとなっている。ここでは、上述した第一の方向が縦方向、第二の方向が横方向であるとする。また、ここでは、作業管理表500の、第一の方向に伸びる罫線で挟まれた領域を列、第二の方向に伸びる罫線で挟まれた領域を行とする。
各時間帯プレート202の表面には、時間帯識別子と対応付けられた時間帯コード2021と、この横に記入された時間帯文字列2022とが配置されている。ここでの時間帯文字列2022は、時間帯の開始時刻と終了時刻とを示す情報であるとする。また、各ユーザプレート203の表面には、ユーザ識別子と対応付けられたユーザコード2031と、この横に記入されたユーザ文字列2032とが配置されている。ユーザ文字列は、介護作業者の名前(ここでは姓のみ)であるとする。また、予定プレート204の表面には、予定識別子と対応付けられた予定コード2041と、この横に記入された予定文字列2042とが配置されている。予定文字列は、ここでは、「予定」を示す文字列であるとする。また、各作業プレート205の表面には、作業識別子と対応付けられた作業コード2051と、この横に記入された作業文字列2052とが配置されている。作業文字列は、介護作業の名称を示す文字列であるとする。
なお、ここでは、時間帯文字列2022、ユーザ文字列2032、予定文字列2042、および作業文字列2052は、いずれも、同じ情報を、第一言語である日本語と、第二言語であるマレー語とで表したものであり、第一言語で表された文字列が上、第二言語で表された文字列が下に配置されているものとする。ただし、第一言語および第二言語がどのような言語であるかは問わない。
ここでは、説明の便宜上、一の時間帯プレート202の時間帯コード2021から読み取られた時間帯識別子は、この時間帯プレート202の時間帯文字列のうちの第一言語の文字列と同じ情報であるとする。かかることは、各ユーザプレート203、予定プレート204、および各作業プレート205に配置されているコードと文字列との関係についても同様である。ただし、各コードから読み取られた識別子は、各コードに対応する位置に配置された文字列と対応付けられた情報であってもよく、各コードに対応する位置に配置された文字列とは異なる情報であっても良い。
ここでは、時間帯コード2021、ユーザコード2031、予定コード2041、および作業コード2051は、いずれもカラーコードであるとする。これらのカラーコードは、例えば、透明なフィルム等に印刷されて、各プレート上に貼付されているものとする。
図2は、1日の作業が開始される前の、予定を示す状態の予定管理具2を示しており、複数の作業プレート205は、いずれも、予定プレート204と同じ列に取り付けられている。各作業プレート205が取り付けられている列の時間帯プレート202の時間帯文字列2022が示す時間帯が、各作業プレート205が示す介護作業が実施される予定の時間帯である。ここでは、各作業プレート205が示す作業を行うユーザが、事前には、決められていないものとする。
ここでは、情報処理装置1がカメラ付きのいわゆるスマートフォンである場合を例に挙げて説明する。
まず、介護作業者の作業状況を管理する管理者が、1日の始業時刻の直前に、予定撮影画像を撮影するためのメニュー画面(図示せず)を表示し、図2に示した状態の予定管理具2を撮影部102であるカメラで撮影したとする。このカメラは、スマートフォンが有するカメラであるとする。
撮影部102が、図2の予定管理具2を撮影すると、受付部101が、撮影された画像を、予定撮影画像として受け付ける。受け付けた予定撮影画像は、例えば、撮影部102により、図示しない格納部等に蓄積される。なお、以下便宜上、図2を、予定管理具2を撮影した予定撮影画像を示す図として用いて説明を行う。
取得部103は、受付部101が受け付けた予定撮影画像内において、複数のすべてのコードを検出する。そして、検出したコードに対応する識別子を読み取り、読み取った識別子が有する識別子の種類を示す情報から、識別子に対応するコードを分類する。例えば、識別子が有する識別子の種類を示す情報が、時間帯識別子であることを示す情報である場合、対応するコードを時間帯コードに分類する。また、例えば、識別子が有する識別子の種類を示す情報が、作業識別子であることを示す情報である場合、対応するコードを作業コードに分類する。
取得部103は、分類されたコードのうちの予定コード2041と同じ列に配置されている1以上の作業コードのそれぞれについて、同じ行に位置する時間帯コード2021を検出する。そして、作業コード2051と、検出した時間帯コード2021との1以上の組について、それぞれのコードを読み取って、作業コード2051に対応する作業識別子と、時間帯コード2021に対応する時間帯識別子との組を有する1以上の予定読取情報を取得する。
例えば、図2の予定コード2041と同じ列に位置する作業コード2051aについて、取得部103は、同じ行に位置する時間帯コード2021aを検出し、作業コード2051aに対応する作業識別子「清掃」と、時間帯コード2021aに対応する時間識別子「10:00~11:00」とを有する予定読取情報を取得する。
出力部104は、取得部103が取得した1以上の予定読取情報を読取情報格納部105に蓄積する。ここでは、取得した日付「5/12」と対応付けて、予定読取情報を蓄積する。
図6は、読取情報格納部105に蓄積された予定読取情報を管理する予定読取情報管理表である。予定読取情報管理表は、「日付」と、「作業」と、「時間帯」という属性を有している。「日付」は、予定読取情報が取得された日付である。「作業」は、作業識別子である。「時間帯」は、時間帯識別子である。
始業時刻が過ぎると、各介護作業員が、予定プレート204が配置されている列に配置されている作業プレート205から、自分が行いたい作業を示す作業文字列が記載されている作業プレート205を取り外し、取り外した作業プレート205を、ユーザ文字列2032として自分の名前が記載されているユーザプレート203が取り付けられている列内の、時間帯文字列として作業を行う時間帯が記載されている時間帯プレート202が取り付けられている行と同じ行に位置するセル内に配置する。そして、作業プレート205を配置したユーザは、配置した作業プレート205に記載されている作業文字列が示す作業を、この作業プレート205が配置された行に配置されている時間帯プレート202に配置されている時間帯文字列2022が示す時間帯に実施する。なお、作業を行う前に作業プレート205の移動を行う代わりに、作業の終了後に、終了した作業に対応する作業プレート205を移動させるようにしても良い。また、作業プレート205の移動は、介護作業員以外のユーザ(例えば、作業の管理者や監督者等)が行うようにしても良い。なお、一の介護作業員が、一の時間帯に複数の作業を行う場合、この介護作業員の、この時間帯に対応するセルに、複数の作業に対応する作業プレート205が配置されても良い。
このようにして、通常は、終業時刻までに、予定プレート204が配置されている列の作業プレート205のすべてが、この列から移動され、すべての作業プレート205に記載されていた介護作業が、作業管理表500に配置されている複数のユーザプレート203に対応する介護作業員によって実施される。終業時刻後の予定管理具2の作業管理表500は、図3に示すような状態となる。なお、以下、便宜上、図3を、予定管理具2を撮影した実施撮影画像を示す図として用いて説明を行う。
1日の終業時刻後に、介護作業者の作業状況を管理する管理者が、実施撮影画像を撮影するためのメニュー画面(図示せず)を表示し、図3に示した状態の予定管理具2を、撮影部102であるカメラで撮影したとする。受付部101は、撮影部102により撮影された画像を、実施撮影画像として受け付ける。受け付けた実施撮影画像は、例えば、図示しない格納部等に蓄積される。
取得部103は、予定撮影画像の場合と同様に、受付部101が受け付けた実施撮影画像内において、すべてのコードを検出し、検出したコードに対応する識別子を読み取り、読み取った識別子が有する識別子の種類を示す情報から、識別子に対応するコードを分類する。
取得部103は、分類されたコードのうちの作業コード2051のそれぞれについて、同じ行に位置する時間帯コード2021と、同じ列に位置するユーザコード2031とを検出し、作業コード2051と、この作業コード2051について検出した時間帯コード2021およびユーザコード2031との1以上の組について、それぞれのコードを読み取って、作業コード2051に対応する作業識別子と、時間帯コード2021に対応する時間帯識別子と、ユーザコード2031に対応するユーザ識別子との組を有する1以上の実施読取情報を取得する。
例えば、図3の作業コード2051bについて、取得部103は、同じ行に位置する時間帯コード2021bと、同じ列に位置するユーザコード2031bとを検出し、これらのコードを読み取って、作業コード2051bに対応する作業識別子「食事介助」と、時間帯コード2021bに対応する「10:00~11:00」と、ユーザコード2031bに対応するユーザ識別子「シティ」とを有する実施読取情報を取得する。
なお、同じ行に時間帯コード2021bが存在しない作業コード2051や、同じ列にユーザコード2031が存在しない作業コード2051については、実施読取情報の取得は行わないようにする。
出力部104は、取得部103が取得した1以上の実施読取情報を読取情報格納部105に蓄積する。ここでは、取得した日付「5/12」と対応付けて、実施読取情報を蓄積する。
図7は、読取情報格納部105に蓄積された実施読取情報を管理する実施読取情報管理表である。実施読取情報管理表は、「日付」と、「作業」と、「時間帯」と、「ユーザ」という属性を有している。「日付」は、実施読取情報が取得された日付である。「作業」は作業識別子、「時間帯」は時間帯識別子、「ユーザ」はユーザ識別子である。
実施読取情報が蓄積されたため、評価部107は、対応格納部106に格納されている作業能力情報を用いて、実施読取情報についての評価を行う。
図8(a)は、対応格納部106にユーザ識別子と対応付けられて格納されているユーザ能力情報を管理するためのユーザ能力管理表を示す図である。ユーザ能力管理表は、「ユーザ」と、「ユーザ能力」という属性を有している。「ユーザ」は、ユーザ識別子である。「ユーザ能力」は、ユーザ能力情報であり、属性値「初心者」は、ユーザの介護作業の能力レベルが、初心者レベルであることを示し、属性値「熟練者」は、ユーザの介護作業のレベルが、熟練者レベルであることを示す。
図8(b)は、対応格納部106に作業識別子と対応付けられて格納されている作業能力情報を管理するための作業能力管理表を示す図である。作業能力管理表は、「作業」と、「作業能力」という属性を有している。「作業」は、作業識別子である。「作業能力」は、作業能力情報であり、属性値「初心者」は、作業に求められるユーザ(例えば、介護作業員)の介護作業の能力レベルが、初心者レベルであることを示し、属性値「熟練者」は、作業に求められるユーザの介護作業の能力レベルが、熟練者レベルであることを示す。
評価部107は、図7に示した実施読取情報管理表の、「日付」が本日、すなわち「5/12」である各レコード(行)から、「ユーザ」の属性値であるユーザ識別子と、「作業」の属性値である作業識別子とを取得する。そして、取得したユーザ識別子に対応するユーザ能力情報を、図8(a)に示すユーザ能力管理表から取得する。具体的には、図8(a)に示すユーザ能力管理表において、「ユーザ」の属性値が、取得したユーザ識別子と一致するレコード(行)を検出し、検出されたレコードの「ユーザ能力」の属性値を取得する。また、取得した作業識別子に対応する作業能力情報を、図8(b)に示す作業能力管理表から取得する。具体的には、図8(b)に示す作業能力管理表において、「作業」の属性値が、取得した作業識別子と一致するレコード(行)を検出し、検出されたレコードの「作業能力」の属性値を取得する。そして、各レコードについて、取得したユーザ能力情報と取得した作業能力情報とが一致しているか否かを判断し、一致している場合、作業が適切な能力を有するユーザにより行われたと判断する。また、一致しない場合、作業が適切な能力を有するユーザにより行われていないと判断する。一致しない場合、実施読取情報から取得したユーザ識別子と、作業識別子とを図示しない格納部等に一時記憶する。
例えば、図7に示した実施読取情報管理表の上から1行目のレコードの「ユーザ」の属性値「アフマド」について、図8(a)を用いて取得されるユーザ能力情報は、「熟練者」であり、同レコードの「作業」の属性値「おむつ替え」について、図8(b)を用いて取得される作業能力情報は、「熟練者」であり、これらが一致するため、作業が適切な能力を有するユーザにより行われたと判断する。
一方、図7に示した実施読取情報管理表の上から2行目のレコードの「ユーザ」の属性値「山田」について、図8(a)を用いて取得されるユーザ能力情報は、「初心者」であり、同レコードの「作業」の属性値「リハビリ介助」について、図8(b)を用いて取得される作業能力情報は、「熟練者」であり、これらが一致しないため、作業が適切な能力を有するユーザにより行われなかったと判断する。このため、このユーザ識別子「山田」と、作業識別子「リハビリ介助」を、図示しない格納部等に一時記憶する。
「日付」が「5/12」であるすべてのレコード(行)についての上記と同様の処理が終了したあと、評価出力部108は、適切な能力を有するユーザにより行われなかった作業について上記で一時記憶した作業識別子とユーザ識別子との組を有する警告を出力(ここでは表示)する。
図9は、評価出力部108が、スマートフォンである情報処理装置1のモニタ1081に表示する警告の表示例を示す図である。
なお、作業能力管理表で管理される作業能力情報の1以上は、ユーザの介護作業の能力レベルを問わないことを示す情報を含んでいても良い。また、作業能力管理表において、一の作業識別子と対応付けられる作業能力情報は、複数であっても良い。
また、評価部107は、上記で蓄積された実施読取情報と、予定読取情報とを用いて作業が予定通りの時間帯に行われたか否かの評価を行う。具体的には、図7に示した実施読取情報管理表の、「日付」が本日、すなわち「5/12」である各レコード(行)から、「作業」の属性値である作業識別子と、「時間帯」の属性値である時間帯識別子との組を取得し、取得した各組について、図6に示した予定読取情報管理表から「作業」の属性値が、取得した各組の作業識別子と一致するレコードを検出し、検出したレコードから取得した「時間帯」の属性値が、取得した各組の時間帯識別子と一致するか否かを判断する。一致した場合、予定された時間帯に作業が実施されたと判断し、一致しない場合予定された時間帯に作業が実施されなかったと判断する。一致しない場合、実施読取情報管理表から取得した作業識別子と、時間帯識別子と、予定読取情報管理表から取得した時間帯識別子とを図示しない格納部等に一時記憶する。
例えば、評価部107は、図7に示した実施読取情報管理表の上から1行目のレコードから「作業」の属性値「おむつ替え」と、「時間帯」の属性値「9:00~10:00」を取得し、図6に示した予定読取情報管理表において、「作業」の属性値が、上記で取得した「おむつ替え」と一致するレコードを検出し、検出されたレコードの、「時間帯」の属性値「9:00~10:00」を取得する。そして、取得した「時間帯」の属性値同士を比較する。ここでは属性値同士が一致するため、「おむつ替え」の作業が予定された時間帯に実行されたと判断する。
一方、図7に示した実施読取情報管理表の上から3行目のレコードからは、評価部107は、「作業」の属性値「屋外清掃」と、「時間帯」の属性値「10:00~11:00」を取得し、図6に示した予定読取情報管理表において、「作業」の属性値が、上記で取得した「屋外清掃」と一致するレコードを検出し、検出されたレコードの、「時間帯」の属性値「11:00~12:00」を取得する。そして、取得した「時間帯」の属性値同士を比較する。ここでは属性値同士が一致しないため、「屋外清掃」の作業が予定された時間帯に実行されていないと判断する。そして、実施読取情報管理表から取得した作業識別子「屋外清掃」および時間帯識別子「10:00~11:00」と、予定読取情報管理表から取得した時間帯識別子「11:00~12:00」とを図示しない格納部等に一時記憶する。
「日付」が「5/12」であるすべてのレコード(行)についての上記と同様の処理が終了したあと、評価出力部108は、予定された時間帯に行われなかった作業について上記で一時記憶した実施読取情報管理表から取得した作業識別子およびユーザ識別子と、予定読取情報から取得したユーザ識別子との組を有する警告を出力(ここでは表示)する。
図10は、評価出力部108が、スマートフォンである情報処理装置1のモニタ1081に表示する警告の表示例を示す図である。
また、評価部107は、上記で蓄積された実施読取情報と、予定読取情報とを用いて、予定されたが実施されていない作業の検出を行う。具体的には、図6に示した予定読取情報管理表の、「日付」が本日、すなわち「5/12」である各レコード(行)から、「作業」の属性値である作業識別子を順次取得し、図7に示した実施読取情報管理表において、「作業」の属性値が、取得した作業識別子と一致するレコードを検出する処理を行い、一致するレコードが検出された場合、作業が実施されたと判断し、検出されなかった場合、作業が実施されなかったと判断して、その作業識別子を図示しない格納部等に一時記憶する。
例えば、評価部107は、図6に示した予定読取情報管理表の上から1行目のレコードから「作業」の属性値「おむつ替え」を取得し、図7に示した実施読取情報管理表において、「作業」の属性値が、この「おむつ替え」と一致するレコードを検索する。ここでは一致するレコードが検出されるため、この「おむつ替え」の作業が、実施されたと判断する。
一方、図6に示した実施読取情報管理表の上から2行目のレコードから「作業」の属性値「清掃」を取得し、図7に示した実施読取情報管理表において、「作業」の属性値が、上記で取得した「清掃」と一致するレコードを検索した場合、一致するレコードが検出されないため、この「作業」の属性値である作業識別子「清掃」を取得し図示しない格納部等に一時記憶する。
「日付」が「5/12」であるすべてのレコード(行)についての上記と同様の処理が終了したあと、評価出力部108は、予定されたが実施されなかった作業について上記で一時記憶した作業識別子を有する警告を出力(ここでは表示)する。
図11は、評価出力部108が、スマートフォンである情報処理装置1のモニタ1081に表示する警告の表示例を示す図である。
なお、評価部107が上記のような評価を行うタイミングは、実施読取情報取得後であれば、上記のようなタイミングに限定されるものではない。例えば、予め決められた曜日の予め決められた時刻に、一週間分の予定読取情報と実施読取情報との組についてまとめて上記のような処理を行っても良い。
なお、上記の具体例において、予定管理具2の各ユーザプレート203の背景色を、各ユーザプレート203に配置されているユーザコード2031に対応するユーザ識別子に対して図8(a)に示したユーザ能力管理表によって対応付けられているユーザ能力情報に対応する色とし、予定管理具2の各作業プレート205の背景色を、各作業プレート205に配置されている作業コード2051に対応する作業識別子に対して図8(b)に示した作業能力管理表によって対応付けられている作業能力情報に対応する色としても良い。このように背景色を変更することにより、ユーザが自分の能力に適合した作業を視覚により判別しやすくなる。なお、ここでの、一致するユーザ能力情報と作業能力情報とに対応する背景色は同色であるとする。また、異なるユーザ能力情報間の色および異なる作業能力情報間の色は異なる色とする。
例えば、図12に示すように、図3に示した予定管理具2において、対応するユーザ能力情報が「初心者」であるユーザ識別子に対応するユーザコード2031が配置されたユーザプレート203の背景色と、対応する作業能力情報が「初心者」である作業識別子に対応する作業コード2051が配置されたユーザプレート203の背景色を、同じ第一の色(例えば薄い青色等)とし、対応するユーザ能力情報が「熟練者」であるユーザ識別子に対応するユーザコード2031が配置されたユーザプレート203の背景色と、対応する作業能力情報が「熟練者」である作業識別子に対応する作業コード2051が配置されたユーザプレート203の背景色を、同じ第二の色(例えば、薄い赤色)としてもよい。
また、上記の具体例において、予定管理具2の作業管理表500の、各ユーザプレート203が配置されている列の、作業プレート205が配置される領域(すなわち、各ユーザプレート203が配置されている列と、各時間帯プレート202が配置される行とが重なるセル)の背景色を、各ユーザプレート203に配置されているユーザコード2031に対応するユーザ識別子に対して図8(a)に示したユーザ能力管理表によって対応付けられているユーザ能力情報に対応する色とし、予定管理具2の各作業プレート205の背景色を、各作業プレート205に配置されている作業コード2051に対応する作業識別子に対して図8(b)に示した作業能力管理表によって対応付けられている作業能力情報に対応する色としても良い。このように背景色を変更することにより、ユーザが自分の能力に適合した作業を視覚により判別しやすくなる。なお、ここでの、一致するユーザ能力情報と作業能力情報とに対応する背景色は同色であるとする。また、異なるユーザ能力情報間の色および異なる作業能力情報間の色は異なる色とする。
例えば、図13に示すように、図3に示した予定管理具2において、作業管理表500の、対応するユーザ能力情報が「初心者」であるユーザ識別子に対応するユーザコード2031が配置されたユーザプレート203が配置されている列の背景色と、対応する作業能力情報が「初心者」である作業識別子に対応する作業コード2051が配置されたユーザプレート203の背景色を、同じ第一の色(例えば薄い青色等)とし、対応するユーザ能力情報が「熟練者」であるユーザ識別子に対応するユーザコード2031が配置されたユーザプレート203が配置されている列の背景色と、対応する作業能力情報が「熟練者」である作業識別子に対応する作業コード2051が配置されたユーザプレート203の背景色を、同じ第二の色(例えば、薄い赤色)としてもよい。
なお、各ユーザプレート203が配置されている列の背景色を第一の色や第二の色に変更する代わりに、各ユーザプレート203が配置されている列の縁の部分を第一の色や第二の色に変更するようにしてもよい。
以上、本実施の形態においては、コードを読み取ることにより、撮影した画像に配置されている情報を適切に取得することができる。例えば、作業と、作業を行ったユーザと、作業が行われた時間帯とを示す情報を適切に取得することができる。
また、本実施の形態においては、作業の実施状況を適切に評価することができる。例えば、作業を行うユーザの能力と、作業に必要な能力とが一致しているか否かを適切に評価することができる。
また、本実施の形態においては、実施撮影画像と予定撮影画像とを用いて、作業の実施状況を評価することにより、予定に対する作業の実施状況を適切に評価することができる。
また、本実施の形態においては、異なる言語で表された文字列とコードとが配置された予定管理具を用いることにより、異なる言語を話すユーザが予定管理具を同時に利用できるとともに、データを読取る際には、コードを読み取ることによって行うことで、正確なデータを取得することができる。
なお、上記実施の形態においては、すべてのプレートがボードに対して着脱可能に取り付けられている場合について説明したが、作業プレート以外のプレートは、ボード等に対して着脱可能に取り付けられていないようにしてもよい。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(出力部104や、評価出力部108など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態では、情報処理装置がスタンドアロンである場合について説明したが、情報処理装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。例えば、上記の具体例において、撮影部102が行う予定撮影画像や実施撮影画像の撮影等を、スマートフォン等の外部の装置等が行うようにして、受付部101が、この外部の装置から予定撮影画像や実施撮影画像を受信するようにし、評価出力部108等が、上記のような評価結果を、スマーフォン等の外部の装置に送信して、モニタ等に表示させるようにしても良い。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
なお、上記各実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、第一の方向に配列された時間帯識別子と対応する1以上の時間帯コードと、時間帯コードに対応して配置された時間帯コードに対応する時間帯識別子により特定される時間帯を示す時間帯文字列と、第一の方向とは異なる第二の方向に配列されたユーザ識別子と対応する1以上のユーザコードと、ユーザコードに対応して配置されたユーザコードに対応するユーザ識別子により特定されるユーザを示すユーザ文字列と、1以上の時間帯コードのうちのいずれかと1以上のユーザコードのうちのいずれかとに対応する位置にそれぞれ配置された作業識別子と対応する1以上の作業コードと、作業コードに対応して配置された作業コードに対応する作業識別子により特定される作業を示す作業文字列と、が撮影された実施撮影画像を受け付ける受付部と、受付部が受け付けた実施撮影画像を用いて、作業コードに対応する作業識別子と、作業コードに対応する位置に配置された時間帯コードに対応する時間帯識別子と、作業コードに対応する位置に配置されたユーザコードに対応するユーザ識別子との組を有する1以上の実施読取情報を取得する取得部と、取得部が取得した実施読取情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図14は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による情報処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図14において、コンピュータシステム900は、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図15は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図15において、コンピュータ901は、CD-ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM921に記憶されて、CD-ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD-ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による情報処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。