JP7219647B2 - タイルの劣化診断方法、建物の壁面補修費用の見積もり方法、タイルの劣化診断システム、及び建物の壁面補修費用の見積もりシステム - Google Patents

タイルの劣化診断方法、建物の壁面補修費用の見積もり方法、タイルの劣化診断システム、及び建物の壁面補修費用の見積もりシステム Download PDF

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Description

本発明は、建物の壁面を構成するタイルの劣化を診断するタイルの劣化診断方法及び劣化診断システムと、劣化したタイルの補修費用を見積もる建物の壁面補修費用の見積もり方法及び見積もりシステムとに関する。
マンションやビル等の建物は、建物躯体に複数のタイルを上下左右に並べて貼り付けた外壁を有することがある。外壁を構成するタイルは、落下等の防止のため、一定期間ごとに貼り直しや交換等の補修を行う必要がある。通常、この補修作業の実施前は、現地で一部のタイルについて予備調査を行い、その劣化状況に応じて補修費用を見積もっている。
上記のような予備調査は、先端に打診部が設けられた棒状の打音検査装置(例えば特許文献1参照)で一部のタイルを実際に打診している。そして、剥離等を生じている異常部と考えられるタイルの枚数を数え、その結果から外壁全体での異常部の枚数を推測し、補修費用を見積もっている。
特開2018-066596号公報
上記のように、正確に補修タイルの枚数を算出する場合、作業者がタイルを打診し、不良個所を1枚1枚数える必要があり、補修費用の見積もりに相当な手間がかかる。また、見積もり時には足場を使用することができないため、見積もりのための打診を行う範囲も制限され、見積もり精度が低下することがあった。また、作業者の技能の熟練度によって異常部の判定結果も変動しており、安定した定量的な見積もりができなかった。見積もり精度が低いと、実際の補修作業に係る費用と見積もり費用とが大きく乖離し、交換タイルの再発注等も必要となり、補修計画自体を見直す必要があることもあった。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、建物の壁面を構成するタイルの劣化状況を迅速に且つある程度精度よく定量的に診断できるタイルの劣化診断方法、建物の壁面補修費用の見積もり方法、タイルの劣化診断システム、及び建物の壁面補修費用の見積もりシステムを提供することを目的とする。
本発明に係るタイルの劣化診断方法は、建物の躯体表面に複数並べて取り付けられ、前記建物の壁面を構成するタイルの劣化を診断するタイルの劣化診断方法であって、前記複数のタイルのうちの一部について、その表面を打音検査装置を用いて所定時間打診する打診工程と、前記打診工程で得られる打診音を録音する録音工程と、前記録音工程で録音された打診音の所定の解析時間中での、前記タイルが劣化していない状態を示す正常部の打診音の発生時間と、前記タイルが劣化している状態を示す異常部の打診音の発生時間との比率を算出することでタイルの劣化率を算出する劣化率算出工程と、を含むことを特徴とする。
本発明に係るタイルの劣化診断システムは、建物の躯体表面に複数が並べて取り付けられ、前記建物の壁面を構成するタイルの劣化を診断するタイルの劣化診断システムであって、前記タイルの表面を打診する打音検査装置と、前記複数のタイルのうちの一部について、その表面を前記打音検査装置で所定時間打診した際の打診音を録音する録音装置と、前記録音装置で録音された打診音の所定の解析時間中での、前記タイルが劣化していない状態を示す正常部の打診音の発生時間と、前記タイルが劣化している状態を示す異常部の打診音の発生時間との比率を算出する劣化率算出部を有する演算装置と、を含むことを特徴とする。
本発明に係る建物の壁面補修費用の見積もりシステムは、建物の躯体表面に複数が並べて取り付けられ、前記建物の壁面を構成するタイルの劣化を診断し、前記建物の壁面補修費用を見積もる建物の壁面補修費用の見積もりシステムであって、前記タイルの表面を打診する打音検査装置と、前記複数のタイルのうちの一部について、その表面を前記打音検査装置で所定時間打診した際の打診音を録音する録音装置と、演算装置と、を備え、前記演算装置は、前記録音装置で録音された打診音の所定の解析時間中での、前記タイルが劣化していない状態を示す正常部の打診音の発生時間と、前記タイルが劣化している状態を示す異常部の打診音の発生時間との比率を算出する劣化率算出部と、前記劣化率算出部で算出された前記正常部と前記異常部との比率を、前記建物の壁面に取り付けられた複数のタイルのうちの補修が不要なタイルと補修が必要なタイルとの比率に換算し、これにより、前記建物の壁面補修に要する費用見積もりを行う見積もり部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、建物の壁面を構成するタイルの劣化状況を迅速に且つある程度精度よく定量的に診断することができる。
一実施形態に係る建物の壁面補修費用の見積もりシステムの構成を示すブロック図である。 下地浮きを生じた状態を模式的に示す建物の壁面の側面断面図である。 タイル浮きを生じた状態を模式的に示す建物の壁面の側面断面図である。 一実施形態に係る建物の壁面補修費用の見積もり方法のフローチャートである。 タイルを打診する手順の一例を示す説明図である。 基準周波数パターンの一例を示すグラフである。 タイルの劣化診断結果の一表示例を示す図である。 建物の壁面補修費用の見積もり結果の一表事例を示す図である。
以下、本発明に係るタイルの劣化診断方法及びシステムについて、この方法及びシステムを用いた壁面補修費用の見積もり方法及びシステムを例示して好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る建物の壁面補修費用の見積もりシステム10(以下、単に「見積もりシステム10」とも呼ぶ)は、打音検査装置12と、録音装置14と、演算装置16と、表示装置18とを備える。見積もりシステム10は、マンションやビル等の建物20の躯体表面20a(図4参照)に上下左右に並んで複数取り付けられたタイル22の劣化を診断する機能と、劣化したタイル22の補修費用を見積もる機能とを備える。
打音検査装置12は、タイル22の表面22a(図2A及び図2B参照)を擦過することで、各タイル22を打診する装置である。打音検査装置12は、公知の構成でよく、例えば先端にタイル22を叩く金属球(打診部12a)を設けた棒状のハンマーである。
録音装置14は、打音検査装置12でタイル22の表面22aを打診した際に発生する打音(打診音)を録音する装置である。録音装置14は、打診部12aがタイル22を叩いて発生した打診音を録音するためのメモリ14aを内蔵している。録音装置14は、ケーブルを介して打音検査装置12と接続されていてもよい。
演算装置16は、例えば公知のパーソナルコンピュータ(PC)で構成された制御部である。演算装置16は、周波数成分抽出部24と、メモリ25と、劣化率算出部26と、見積もり部27とを有する。
周波数成分抽出部24は、所定の周波数帯域を通過させるバンドパスフィルタを用いて録音装置14のメモリ14aに記録された打診音の周波数成分を抽出する。メモリ25は、劣化率算出部26での演算に利用する基準データ(基準周波数パターン)を格納している。劣化率算出部26は、周波数成分抽出部24で抽出された打診音の周波数パターンを算出し、この周波数パターンとメモリ25に記録された基準周波数パターンとを比較することで、建物20全体でのタイル22の劣化率を算出する。見積もり部27は、劣化率算出部26で算出されたタイル22の劣化率から建物20全体でのタイル22の補修費用を見積もる。演算装置16を構成する各部24,26,27は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわちソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
表示装置18は、演算装置16で演算された見積もり結果やタイルの劣化状況を表示可能なディスプレイである。
本実施形態の見積もりシステム10は、タイルの劣化診断システム30(以下、単に「診断システム30」とも呼ぶ)を含んだ構造である。診断システム30は、壁面補修費用の見積もりに先立ち、タイル22の劣化状況を診断するシステムである。本実施形態の診断システム30は、打音検査装置12と、録音装置14と、演算装置16(周波数成分抽出部24、メモリ25、劣化率算出部26)と、表示装置18とで構成されている。診断システム30は、見積もりシステム10と別体に構成されてもよく、この場合、見積もりシステム10は、例えば演算装置16(見積もり部27)と、表示装置18とで構成される。
図2A及び図2Bに示すように、本実施形態の診断システム30で診断するタイル22の状態は、正常部N及び異常部Aである。正常部Nは、タイル22が劣化していな状態である。つまり正常部Nは、タイル22が躯体表面20aに貼付モルタル(下地32)を介して確実に固着された状態である。異常部Aは、タイル22が劣化している状態である。本実施形態で診断する異常部Aには、下地浮き部A1(図2A参照)と、タイル浮き部A2(図2B参照)とがある。下地浮き部A1は、下地32が躯体表面20aから剥がれ、その結果、タイル22が躯体表面20aから浮いている状態である。タイル浮き部A2は、タイル22が下地32から剥がれ、浮いている状態である。
なお、実際の下地浮き部A1は、下地32が躯体表面20aから剥離した状態の他、例えば以前行った補修作業等で下地32とタイル22との間に設けられた補修モルタル(調整モルタル)が躯体表面20aから剥がれて浮いた状態となっている場合もある。従って、下地浮き部A1は、下地32が躯体表面20aから浮いた状態と、補修モルタルが躯体表面20aから浮いた状態とに分類して診断してもよい。
次に、一実施形態に係るタイルの劣化診断方法及びこの診断方法を用いた建物の壁面補修費用の見積もり方法を説明する。本実施形態に係る見積もり方法では、図3中のステップS1~S6に示すタイルの劣化診断方法を実行した後、ステップS7を実行して見積もりを作成する。
先ず、図3中のステップS1において、打音検査装置12でタイル22を打診し(打診工程)、発生する打診音を録音装置14で録音する(録音工程)。タイル22の打診は、建物20に取り付けられた全てのタイル22のうち、一部のタイル22の表面22aを打診するものである。図4に示すように、打診は、例えば上下左右に並んだタイル22について打診部12aを上下一方側へと移動させた後、左右一方側へと移動させ、続いて上下他方側へと移動させることで、蛇行形状を描くように擦過する。この打診工程は、予め設定した所定時間以上、例えば数十秒間或いは数分間以上行うことで、ある程度の範囲のタイル22を打診する。録音装置14で録音された打診音は、演算装置16の周波数成分抽出部24に送られる。
周波数成分抽出部24は、ステップS2において、録音装置14から送られた打診音のうち、所定の解析時間を複数の微小な単位時間に分割する。単位時間は、例えば0.01~0.1秒程度であり、本実施形態では0.02秒である。ここで、解析時間とは、同一の建物20に対して1回又は複数回行った打診工程を録音した全録音時間のうち、全部又は一部である。
続いて、周波数成分抽出部24は、ステップS3において、ステップS2で分割した各単位時間の打診音の周波数成分をバンドパスフィルタを介して抽出し、周波数パターンを作成する。バンドパスフィルタは、例えば7つの周波数帯域F1~F7(図5参照)のみを通過させるフィルタである。これにより各単位時間の打診音は、タイル22に対する打音の特徴を示す周波数帯域F1~F7の周波数成分が抽出される。周波数帯域F1~F7は、オクターブバンド帯(125Hz,250Hz,500Hz,1000Hz,2000Hz,4000Hz,8000Hz)である。ステップS3で作成する周波数パターンは、例えば各周波数帯域F1~F7を横軸とし、抽出した打診音の各周波数帯域F1~F7での特徴量を縦軸に示した波形パターンであり、原則として図5に示す3種類の基準周波数パターンのいずれかと類似したパターンとなる。
ステップS4において、劣化率算出部26は、ステップS3で算出した各単位時間の周波数パターンのそれぞれを、メモリ25に登録されている基準周波数パターンと比較するパターンマッチングを実行する(判定工程)。これにより劣化率算出部26は、各単位時間の打診音が、正常部N、異常部A(下地浮き部A1、タイル浮き部A2)のいずれであるかを判定する。
基準周波数パターンは、例えば図5に示すように、正常部Nを示す基準周波数パターンN(図5中に実線で示すグラフ)、下地浮き部A1を示す基準周波数パターンA1(図5中に破線で示すグラフ)、タイル浮き部A2を示す基準周波数パターンA2(図5中に1点鎖線で示すグラフ)の3種類のパターンで構成されている。これらのパターンN,A1,A2は、例えば実際の建物に取り付けられているタイルについて、熟練技術者が打音検査装置12による打診を行って正常部N,下地浮き部A1,タイル浮き部A2と判定する作業を複数の建物に対して実施し、同時にそのときの打診音を録音装置14で録音しておき、各部N,A1,A2での標準的な周波数パターンをステップS2,S3に示す方法と同様に算出したものである。
ここで、図5に示すグラフの縦軸である特徴量とは、各単位時間での打診音に含まれる各周波数帯域F1~F7の比率を示している。具体的には、特徴量は、ステップS3で抽出された単位時間毎の打診音における各周波数帯域F1~F7の周波数成分の実効値を、各周波数帯域F1~F7の周波数成分のそれぞれの実効値の二乗和(単位時間での合計音量)で除した値を含む。つまり本実施形態の特徴量は、単位時間(例えば0.02秒)の打診音の合計音量に対する各周波数帯域F1~F7の音の比率を示している。なお、ステップS3で作成した周波数パターンも、図5に示す基準周波数パターンと類似したパターンとなる。このような特徴量を用いることで、タイル22の打診音に含まれる正常部Nや下地浮き部A1、タイル浮き部A2の音の特徴をより正確に判断でき、得られた打診音が各部N,A1,A2であるかを精度よく判断できる。
劣化率算出部26のステップS4において、実際の現場で得られた打診音の単位時間毎の周波数パターンと、メモリ25に記録された基準周波数パターンとをパターンマッチングし、各単位時間の周波数パターンが基準周波数パターンN,A1,A2のいずれと同一又は最も類似するパターンであるかを判定する。これにより現場で得られた単位時間の打診音が各部N,A1,A2であるかを精度よく且つ容易に判定できる。なお、パターンマッチング手法は、公知の手法を用いればよい。これら周波数パターン及び基準周波数パターンには、各周波数帯域F1~F7での特徴量に加えて、各周波数帯域F1~F7の周波数成分のそれぞれの実効値の二乗和(単位時間での合計音量)を用いてもよい。
次いで、劣化率算出部26のステップS5において、各単位時間の打診音の判定結果を積算する。これにより全解析時間中での正常部N(パターンN)の発生時間、下地浮き部A1(パターンA1)の発生時間、及びタイル浮き部A2(パターンA2)の発生時間が算出される。下地浮きの劣化率は、下地浮き部A1(パターンA1)の発生時間/(正常部Nの発生時間+下地浮き部A1の発生時間+タイル浮き部A2の発生時間)というように検出された音声パターンの発生時間比で算出する。また、タイル浮きの劣化率は、タイル浮き部A2(パターンA2)の発生時間/(正常部Nの発生時間+下地浮き部A1の発生時間+タイル浮き部A2の発生時間)というように検出された音声パターンの発生時間比で算出する(劣化率算出工程。比率算出工程)。これら各部N,A1,A2の比率は、例えば図6Aに示すように表示装置18に表示してもよい。
このように当該見積もりシステム10は、全解析時間に含まれる打診音を複数の単位時間に分割し、分割された各単位時間の打診音を個別に解析し、それを積算する。これにより、全解析時間の打診音を一度に解析して正常部N等を判定する方法に比べて、演算装置16の処理負担を低減でき、装置コストを低減できる。しかも打診音を分割処理することで、基準周波数パターンと得られた周波数パターンとのマッチングも容易となり、判定制度も向上する。
最終的には、得られた正常部Nと異常部A(下地浮き部A1、タイル浮き部A2)の比率から、見積もり部28は、ステップS7において、ステップS6で算出されたこれら各部N,A1,A2の比率を、建物20の全てのタイル22のうちで補修が不要なタイル22(正常部N)と、補修が必要なタイル22(下地浮き部A1、タイル浮き部A2)の比率に換算する。そして、補修が必要な全てのタイル22について、下地浮き部A1の補修に必要な費用(下地浮き補修単価×下地浮き補修必要枚数)と、タイル浮き部A2の補修に必要な費用(タイル浮き補修単価×タイル浮き補修必要枚数)とを見積もりし、その結果を例えば図6Bに示すように表示装置18に表示する。図6中の(1)の費用が、下地浮き部A1の見積もり費用の一例であり、(2)の費用が、タイル浮き部A2の見積もり費用の一例であり、(3)の費用が、下地浮き部A1及びタイル浮き部A2の合計見積もり費用の一例である。これにより建物20の壁面補修費用の見積もり算出処理が完了する。なお、壁面補修費用の見積もり算出を行わず、タイルの劣化診断のみを行う場合(タイルの劣化診断方法)は、上記したステップS1~S6のみを実行すればよい。
このように本実施形態の見積もりシステム10によれば、作業者は、タイル22の表面22aを打音検査装置12によって所定時間以上打診しながら、その打診音を録音するだけでよい。そうすると、演算装置16によって録音された打診音から正常部Nと異常部A(下地浮き部A1、タイル浮き部A2)の比率が算出され、必要に応じて壁面補修費用の見積もりも算出される。これにより、作業者は、タイル22の劣化診断時或いは壁面補修費用の見積もり時に、打音検査装置12による打診結果を判断する必要がないため、打診作業の作業効率が向上し、作業速度も向上する。そして、このように作業者の打診作業の負担が減ることで、見積もりのための打診を行う範囲を拡大することもでき、壁面補修費用の見積もり精度も向上させることができる。同時に、タイル22の劣化診断には、作業者の技能の熟練度が影響しないため、見積もり精度が一層向上する。
本発明に係るタイルの劣化診断方法は、建物の躯体表面に複数並べて取り付けられ、前記建物の壁面を構成するタイルの劣化を診断するタイルの劣化診断方法であって、前記複数のタイルのうちの一部について、その表面を打音検査装置を用いて所定時間打診する打診工程と、前記打診工程で得られる打診音を録音する録音工程と、前記録音工程で録音された打診音の所定の解析時間中での、前記タイルが劣化していない状態を示す正常部の打診音の発生時間と、前記タイルが劣化している状態を示す異常部の打診音の発生時間との比率を算出することでタイルの劣化率を算出する劣化率算出工程と、を含むことを特徴とする。この方法によれば、一部のタイルを打診して得られた打診音の録音に含まれる正常部の打診音の発生時間と異常部の打診音の発生時間との比率を算出する。これにより作業者は、タイルを打音検査装置によって所定時間以上打診するだけでよいため、作業者がタイル1枚1枚の正常、異常をその場で判定する必要がない。このため、タイルの劣化診断時の打診作業の作業効率及び作業速度が向上し、その劣化状況を迅速に診断できる。しかも作業者の打診作業の負担が減ることで、打診範囲を拡大させてより広範囲のタイルの打診結果から建物全体でのタイルの劣化状況を算出できる。このため、診断精度も見積もり時と補修量が大きく隔たりが生じない程度まで向上する。
本発明に係るタイルの劣化診断方法において、前記劣化率算出工程は、前記録音工程で録音された打診音について、前記解析時間を複数の単位時間に分割し、該分割した各単位時間の打診音が、前記正常部及び前記異常部のいずれであるかを判定する判定工程と、前記判定工程で判定した各単位時間の判定結果を積算することで、前記解析時間中の前記正常部の打診音の発生時間と前記異常部の打診音の発生時間との比率を算出する比率算出工程と、を含んでもよい。そうすると、全解析時間の打診音を一度に解析して正常部等を判定する方法に比べて、演算に用いるパーソナルコンピュータ等の処理負担を低減でき、装置コストを低減できる。しかも打診音を分割処理することで、基準周波数パターンと得られた周波数パターンとのマッチングも容易となり、判定制度も向上する。
本発明に係るタイルの劣化診断方法において、前記判定工程は、複数の周波数帯域を通過させるバンドパスフィルタを用いて前記単位時間の打診音の周波数成分を抽出し、該抽出された打診音の周波数パターンと、予め登録されている前記正常部の基準となる周波数パターン及び前記異常部の基準となる周波数パターンを含む基準周波数パターンと、をパターンマッチングすることで、前記単位時間の打診音が前記正常部及び前記異常部のいずれであるかを判定してもよい。そうすると、現場で得られた単位時間の打診音が正常部であるか異常部であるかをより精度よく且つ容易に判定できる。
本発明に係るタイルの劣化診断方法において、前記単位時間の打診音の周波数パターンは、前記周波数帯域毎の前記打診音の特徴量を含み、前記特徴量は、前記抽出された前記単位時間の打診音における各周波数帯域の周波数成分の実効値のそれぞれを、各周波数帯域の周波数成分のそれぞれの実効値の二乗和で除した値を含むものとしてもよい。そうすると、このような特徴量を用いることで、タイルの打診音に含まれる正常部や異常部の音の特徴をより正確に判断でき、得られた打診音がいずれであるかをより精度よく判断できる。
本発明に係る建物の壁面補修費用の見積もり方法は、上記構成のタイルの劣化診断方法を用いた建物の壁面補修費用の見積もり方法であって、前記劣化率算出工程で算出された前記正常部と前記異常部との比率を、前記建物の壁面に取り付けられた複数のタイルのうちの補修が不要なタイルと補修が必要なタイルとの比率に換算し、これにより、前記建物の壁面補修に要する費用見積もりを行うことを特徴とする。このような方法によれば、より精度よく且つ簡便に建物の壁面補修費用の見積もりを作成することができる。このため、見積もり結果と、実際の補修工事の工期や費用とが剥離することを抑制できる。
本発明に係るタイルの劣化診断システムは、建物の躯体表面に複数が並べて取り付けられ、前記建物の壁面を構成するタイルの劣化を診断するタイルの劣化診断システムであって、前記タイルの表面を打診する打音検査装置と、前記複数のタイルのうちの一部について、その表面を前記打音検査装置で所定時間打診した際の打診音を録音する録音装置と、前記録音装置で録音された打診音の所定の解析時間中での、前記タイルが劣化していない状態を示す正常部の打診音の発生時間と、前記タイルが劣化している状態を示す異常部の打診音の発生時間との比率を算出する劣化率算出部を有する演算装置と、を含むことを特徴とする。このような構成によれば、タイルの劣化診断時の打診作業の作業効率及び作業速度が向上し、その劣化状況を迅速に診断できる。しかも作業者の打診作業の負担が減ることで、打診範囲を拡大させてより広範囲のタイルの打診結果から建物全体でのタイルの劣化状況を算出できるため、診断精度も向上する。
本発明に係る建物の壁面補修費用の見積もりシステムは、建物の躯体表面に複数が並べて取り付けられ、前記建物の壁面を構成するタイルの劣化を診断し、前記建物の壁面補修費用を見積もる建物の壁面補修費用の見積もりシステムであって、前記タイルの表面を打診する打音検査装置と、前記複数のタイルのうちの一部について、その表面を前記打音検査装置で所定時間打診した際の打診音を録音する録音装置と、演算装置と、を備え、前記演算装置は、前記録音装置で録音された打診音の所定の解析時間中での、前記タイルが劣化していない状態を示す正常部の打診音の発生時間と、前記タイルが劣化している状態を示す異常部の打診音の発生時間との比率を算出する劣化率算出部と、前記劣化率算出部で算出された前記正常部と前記異常部との比率を、前記建物の壁面に取り付けられた複数のタイルのうちの補修が不要なタイルと補修が必要なタイルとの比率に換算し、これにより、前記建物の壁面補修に要する費用見積もりを行う見積もり部と、を有することを特徴とする。このような構成によれば、より精度よく且つ簡便に建物の壁面補修費用の見積もりを作成することができる。このため、見積もり結果と、実際の補修工事の工期や費用とが剥離することを抑制できる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
上記では、タイル22の劣化診断として、下地浮き部A1とタイル浮き部A2とを診断するものとしたが、これら下地浮き部A1とタイル浮き部A2とをまとめて異常部Aとして診断してもよいし、他の異常と合わせて3種類以上の異常部のそれぞれを診断してもよい。
10 建物の壁面補修費用の見積もりシステム、12 打音検査装置、14 録音装置、14a,25 メモリ、16 演算装置、18 表示装置、20 建物、20a 躯体表面、22 タイル、22a 表面、24 周波数成分抽出部、26 劣化率算出部、27 見積もり部、30 タイルの劣化診断システム

Claims (7)

  1. 建物の躯体表面に複数並べて取り付けられ、前記建物の壁面を構成するタイルの劣化を診断するタイルの劣化診断方法であって、
    前記複数のタイルのうちの一部について、その表面を打音検査装置を用いて所定時間打診する打診工程と、
    前記打診工程で得られる打診音を録音する録音工程と、
    前記録音工程で録音された打診音の所定の解析時間中での、前記タイルが劣化していない状態を示す正常部の打診音の発生時間と、前記タイルが劣化している状態を示す異常部の打診音の発生時間との比率を算出することでタイルの劣化率を算出する劣化率算出工程と、
    を含むことを特徴とするタイルの劣化診断方法。
  2. 請求項1に記載のタイルの劣化診断方法であって、
    前記劣化率算出工程は、前記録音工程で録音された打診音について、前記解析時間を複数の単位時間に分割し、該分割した各単位時間の打診音が、前記正常部及び前記異常部のいずれであるかを判定する判定工程と、
    前記判定工程で判定した各単位時間の判定結果を積算することで、前記解析時間中の前記正常部の打診音の発生時間と前記異常部の打診音の発生時間との比率を算出する比率算出工程と、を含むことを特徴とするタイルの劣化診断方法。
  3. 請求項2に記載のタイルの劣化診断方法であって、
    前記判定工程は、複数の周波数帯域を通過させるバンドパスフィルタを用いて前記単位時間の打診音の周波数成分を抽出し、該抽出された打診音の周波数パターンと、予め登録されている前記正常部の基準となる周波数パターン及び前記異常部の基準となる周波数パターンを含む基準周波数パターンと、をパターンマッチングすることで、前記単位時間の打診音が前記正常部及び前記異常部のいずれであるかを判定することを特徴とするタイルの劣化診断方法。
  4. 請求項3に記載のタイルの劣化診断方法であって、
    前記単位時間の打診音の周波数パターンは、前記周波数帯域毎の前記打診音の特徴量を含み、
    前記特徴量は、前記抽出された前記単位時間の打診音における各周波数帯域の周波数成分の実効値のそれぞれを、各周波数帯域の周波数成分のそれぞれの実効値の二乗和で除した値を含むことを特徴とするタイルの劣化診断方法。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載のタイルの劣化診断方法を用いた建物の壁面補修費用の見積もり方法であって、
    前記劣化率算出工程で算出された前記正常部と前記異常部との比率を、前記建物の壁面に取り付けられた複数のタイルのうちの補修が不要なタイルと補修が必要なタイルとの比率に換算し、これにより、前記建物の壁面補修に要する費用見積もりを行うことを特徴とする建物の壁面補修費用の見積もり方法。
  6. 建物の躯体表面に複数が並べて取り付けられ、前記建物の壁面を構成するタイルの劣化を診断するタイルの劣化診断システムであって、
    前記タイルの表面を打診する打音検査装置と、
    前記複数のタイルのうちの一部について、その表面を前記打音検査装置で所定時間打診した際の打診音を録音する録音装置と、
    前記録音装置で録音された打診音の所定の解析時間中での、前記タイルが劣化していない状態を示す正常部の打診音の発生時間と、前記タイルが劣化している状態を示す異常部の打診音の発生時間との比率を算出する劣化率算出部を有する演算装置と、
    を含むことを特徴とするタイルの劣化診断システム。
  7. 建物の躯体表面に複数が並べて取り付けられ、前記建物の壁面を構成するタイルの劣化を診断し、前記建物の壁面補修費用を見積もる建物の壁面補修費用の見積もりシステムであって、
    前記タイルの表面を打診する打音検査装置と、
    前記複数のタイルのうちの一部について、その表面を前記打音検査装置で所定時間打診した際の打診音を録音する録音装置と、
    演算装置と、
    を備え、
    前記演算装置は、前記録音装置で録音された打診音の所定の解析時間中での、前記タイルが劣化していない状態を示す正常部の打診音の発生時間と、前記タイルが劣化している状態を示す異常部の打診音の発生時間との比率を算出する劣化率算出部と、
    前記劣化率算出部で算出された前記正常部と前記異常部との比率を、前記建物の壁面に取り付けられた複数のタイルのうちの補修が不要なタイルと補修が必要なタイルとの比率に換算し、これにより、前記建物の壁面補修に要する費用見積もりを行う見積もり部と、を有することを特徴とする建物の壁面補修費用の見積もりシステム。
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