JPH11304773A - 外壁タイルの剥離判定方法 - Google Patents

外壁タイルの剥離判定方法

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JPH11304773A
JPH11304773A JP10111134A JP11113498A JPH11304773A JP H11304773 A JPH11304773 A JP H11304773A JP 10111134 A JP10111134 A JP 10111134A JP 11113498 A JP11113498 A JP 11113498A JP H11304773 A JPH11304773 A JP H11304773A
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JP
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tile
tiles
peeling
sound
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JP10111134A
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English (en)
Inventor
Makoto Kajitani
誠 梶谷
Kazuo Takahashi
和男 高橋
Atsuhiro Doyama
敦弘 堂山
Yasuo Inoue
康夫 井上
Yoshito Nawaoka
好人 縄岡
Yosuke Takaba
要輔 高場
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Obayashi Corp
Tamagawa Seiki Co Ltd
Original Assignee
Obayashi Corp
Tamagawa Seiki Co Ltd
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 人間の聴覚に頼ることなく打撃音を電気的に
処理してタイルの剥離劣化を診断する場合に、健全なタ
イルの打撃音から教師データを求め、この教師データと
個々のタイルの検査データとをパターン認識により、す
なわち両者間の相関係数を用いることにより、タイルが
健全かどうかを診断できるようにして、検査壁面が変わ
っても剥離判定を簡単かつ正確に行う。 【解決手段】 個々のタイル20毎に1/3オクターブ
バンド分析された結果から周波数特性が安定しているも
のを健全タイル20と判断し、この周波数特性の実効値
を教師データDT とする。この教師データDT と個々の
タイル20の計測データ(1/3オクターブバンド分析
された値)との相関係数ρx,y を算出し、この相関係数
ρx,y が所定のしきい値kより大きい場合を健全タイル
20と診断し、このしきい値kより小さい場合を剥離タ
イル20と診断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物等の外壁に貼
られたタイルの剥離劣化を診断する方法に関し、とりわ
け、タイルの打撃音を電気信号に変換し、その電気的特
性から剥離劣化を診断するようにした外壁タイルの剥離
判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の外壁に貼られたタイルは、貼着部
分の経時劣化等により徐々に剥離部分が発生し、この剥
離部分が雨水の浸入やタイル落下の原因になる。このた
め、古くなった建物では外壁タイルの剥離劣化を検査し
て、剥離が進行している箇所ではその補修が必要とな
る。
【0003】外壁タイルの剥離劣化の検査方法として
は、外観目視法,打診法,反発法,赤外線法等が従来か
ら存在するが、一般的にはテストハンマーを用いた打診
法に依る場合が多い。この打診法は、熟練した検査員が
テストハンマーでタイル面を叩いた時の微妙な音の違い
を聞き分け、その音から健全部かそうでないか、つま
り、タイルが確実に貼着されている状態か剥離部分があ
る状態かを判断するもので、人間の聴覚に頼る方法であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の打診法では、検査に高い熟練度を必要とし、ま
た、人間の聴覚に頼るものであるため、熟練度によって
診断結果に差異が生じ、また、検査員の体調や疲労度合
いによって判断の低下を招くおそれがある。
【0005】そこで、近年では打撃音を電気的信号とし
て捉え、その周波数の違いから剥離タイルを判定する方
法が提案されている。例えば、特公平5−11577号
公報(Int.Cl.G01N 29/12 )に開示される剥離状態計測
方法にあっては、打撃音をコンピュータに入力して、試
験体のデータから時系列波形の最大値を求め、これを予
め設定した剥離判定基準値と比較してタイルが健全かど
うかを判定するようになっている。
【0006】ところが、このような自動判定装置では、
判定の基準値を経験値や実験値等から予め設定するよう
になっており、検査対象の建物が変わると、すなわちタ
イルの種類や下地の厚さ等の施工の仕様が異なると、正
確に判定できなくなってしまうという課題があった。
【0007】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て成されたもので、人間の聴覚に頼ることなく打撃音を
電気的に処理してタイルの剥離劣化を診断する場合に、
健全なタイルの打撃音から教師データを求め、この教師
データと個々のタイルの検査データとをパターン認識に
より、換言すれば両者間の相関係数を用いることによ
り、タイルが健全かどうかを診断できるようにして、検
査壁面が変わっても剥離判定を簡単かつ正確に行うこと
ができる外壁タイルの剥離判定方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の請求項1に示す外壁タイルの剥離判定方法
は、個々のタイル毎に打撃してその打撃音を採取し、採
取した打撃音をそれぞれ周波数分析する一方、健全タイ
ルの実効値を教師データとし、この教師データと個々の
タイルの計測データとの相関係数を算出し、この相関係
数が所定のしきい値より大きい場合を健全タイルと診断
し、このしきい値より小さい場合を剥離タイルと診断す
る。
【0009】従って、本発明の外壁タイルの剥離判定方
法では、採取した打撃音を周波数分析した際に周波数特
性が安定しているものが健全タイルであり、基準値とな
る教師データがこの健全タイルの実効値として得られる
ので、該教師データは経験値や実験値等から予め設定し
ておく必要がなく、検査対象の外壁が変わってもその都
度、最適な基準値を得ることができる。そして、個々の
タイルの剥離判断においては、教師データと判断しよう
とする個々のタイルの計測データとの相関係数を用いて
いるので、両者の比較をパターン認識により行うことが
できる。つまり、相関係数を用いた比較値は、タイルの
寸法,重量,表面処理方法および下地の厚さ等の影響を
受けること無く判断することができる。そして、上記相
関係数は−1から+1の間の値となり、この値がしきい
値より大きいかどうか、つまり、個々の計測データのパ
ターンが教師データのパターンとどの程度似ているかど
うかで簡単かつ正確に剥離判定ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1から図4は本発明の
外壁タイルの剥離判定方法の一実施形態を示し、図1は
本発明に用いられる剥離判定装置の回路図、図2はタイ
ルを手および打撃装置で複数回打撃した1/3オクター
ブバンド分析の結果を示したもので、(a)は非剥離
を、(b)は剥離を示す特性図、図3は打撃試験結果を
多数の異なるタイルについて行って全ての1/3オクタ
ーブバンドパスフィルタの結果を重ねて1つに表わした
グラフ、図4(a)〜(e)は教師データとそれぞれ異
なるタイルの計測データとの相関係数を比較した1/3
オクターブバンド分析の特性図である。
【0011】即ち、図1における本実施形態の外壁タイ
ル20の剥離判定方法は、建物の外壁に貼着されたタイ
ル20を打撃して、その打撃音を電気信号に変換し、こ
の電気的特性から個々のタイル20の剥離劣化を診断す
るようにしたもので、この診断は図1に示す剥離判定装
置10を用いて行われる。該剥離判定装置10は、打撃
装置12と、マイクアンプ・フィルタ回路14と、パー
ソナルコンピュータ16とを備える。
【0012】打撃装置12は、駆動回路12aと、ロー
タリーソレノイド12bとを備え、駆動回路12aから
出力される電流によりロータリソレノイド12bを駆動
してタイル20を打撃する。打撃装置12は順次移動し
て個々のタイル20を順次打撃する。
【0013】マイクアンプフィルタ14は、マイク14
aと、マイクアンプ14bと、ローパスフィルタ14c
およびハイパスフィルタ14dとを備え、マイク14a
でタイル20の打音を採取し、これをマイクアンプ14
bで増幅した後、ローパスフィルタ14cおよびハイパ
スフィルタ14dに通した打音を上記パーソナルコンピ
ュータ16に出力する。該マイクアンプフィルタ14で
の処理は個々のタイル20毎に実行される。
【0014】パーソナルコンピュータ16は、アナログ
/デジタル変換装置16aと、1/3オクターブバンド
分析するアナログフィルタ若しくはデジタルフィルタ1
6bと、周波数診断回路16cとを備え、上記ローパス
フィルタ14cおよびハイパスフィルタ14dを介して
出力された打音信号をアナログ/デジタル変換装置16
aに通過させ、これをアナログフィルタ若しくはデジタ
ルフィルタ16bに出力して周波数分析させる。このア
ナログフィルタ若しくはデジタルフィルタ16bでは1
/3オクターブバンド分析が行われる。周波数診断回路
16cは、アナログフィルタ若しくはデジタルフィルタ
16bで分析された結果を基にデータ処理して診断値を
作成する。
【0015】また、上記周波数診断回路16cは、個々
のタイル20毎に1/3オクターブバンド分析された結
果から周波数特性が安定しているものを健全タイル20
と判断し、この周波数特性の実効値を教師データDT と
する。そして、この教師データDT と個々のタイル20
の計測データ(1/3オクターブバンド分析された値)
との相関係数ρx,y を算出し、この相関係数ρx,y が所
定のしきい値kより大きい場合を健全タイル20と診断
し、このしきい値kより小さい場合を剥離タイル20と
診断するようになっている。
【0016】次に示す表1は上記方法により外壁の複数
のタイル20を打撃検査した場合のデータで、この打撃
検査では1/3オクターブバンド分析する際に用いる1
000HZ,1250HZ,1600HZ,2000HZ,25
00HZ,3150HZ,4000HZ,5000HZ,630
0HZ,8000HZ,10000HZのデータが得られてい
る。
【0017】
【表1】
【0018】同表中タイル番号2は確実に接着されてい
ることが確認されているタイルであり、これを教師デー
タDT として用いる。そして、デジタルフィルタ16b
を通して得られる分析結果は、例えば図2(a),
(b)に示すようになる。同図は複数回の打撃検査結果
を示していて、横軸に1/3オクターブバンドパスフィ
ルタ(OCTBPF)の中心周波数を示し、縦軸は音圧(3ms
実効値)を示す。同図中、◆は手により打撃試験を行っ
た時の結果である。
【0019】上記図2(a)は健全と判断される上記表
1のタイル番号6の特性図であり、また、同図(b)は
剥離していると判断される同表のタイル番号4の特性図
である。これらの結果、次のことが理解される。
【0020】(1)剥離している場合には、ある周波数
においてピークが見て取れる(b図)。一方、非剥離つ
まり健全部では、なだらかな周波数特性を持つ(a
図)。
【0021】(2)非剥離の場合は、測定毎のばらつき
が非常に小さい(a図)が、剥離のものは測定時のばら
つきが顕著となる(b図)。
【0022】これらの結果は、上記タイル番号4,6の
場合に限らず、実験したタイル番号全般について言える
ことである。また、今回の1/3オクターブバンド結果
は3msの実効値を採用している。これは、1/3オクタ
ーブバンド結果の実効値の方が確実性があり、これまで
の結果でも実効値はピーク値と大差ないことが分かって
いること、そして、実効値を3msにしたのは、これまで
の結果からこの時間幅が最も良いと判断されるためであ
る。
【0023】ところで、上記表1に示す打撃試験結果を
数十の異なるタイル20について行い、全ての1/3オ
クターブバンドパスフィルタの結果を重ねて1つに表す
と図3に示すグラフとなる。同図から理解されるように
剥離していない健全部のタイル20の1/3オクターブ
バンドの特性はグラフの下の方(低音圧領域)に密に現
れ、それぞれの外形は極めて似ている。一方、剥離して
いるタイル20の特性は高音圧領域にまで達して、かつ
バラバラに現れ、それぞれの外形は異なっている。
【0024】従って、以上の実験結果から1/3オクタ
ーブバンドを利用して剥離部と非剥離部の差を見分ける
には、非剥離部つまり健全部のタイル20を基準にして
調べればよい。そこで、健全部のタイル20の1/3オ
クターブバンド結果を基準にして個々のタイル20の剥
離劣化を診断するにあたって、本発明ではパターン認識
に基づく相関係数という考え方を取り入れることによ
り、簡単かつ正確に剥離劣化を診断することができた。
【0025】即ち、上記相関係数は2変量間の相関指標
として用いられており、次のような特徴がある。 (1)2つのデータの相関度の計算結果として、−1か
ら+1までの結果として現れる。 (2)2つのデータ間のスケールは問題とならない。
【0026】そして、このように相関係数を剥離検査に
用いることにより、以下に述べる利点が導かれる。 (1)教師データを蓄積することにより、更なる診断効
果を期待できる。 (2)剥離していないタイル20にどれだけ似ているか
ということであり、非常に分かり易い。
【0027】ここで、上記相関係数を用いた診断計算を
述べると、相関係数をρx,y (xは教師データの添え
字、yは測定データの添え字である。)とし、平均をμ
x ,μy とし、標準偏差をσx ,σy とすると、次の
(1)式によって相関係数を表すことができる。
【0028】
【数1】 ここで、−1≦ρx,y ≦1となり、また、(1)式中C
oν(X,Y)は共分散であり、この共分散は
【数2】 となる。
【0029】そして、このようにして求めた結果を上記
表1に示し、この場合は代表的な健全データであるタイ
ル番号2を教師データとして与え、それとの相関係数を
個々に導出したものである。ここで、上記教師データと
しては測定誤差を小さくするために、複数枚(例えば5
枚)の健全タイルを測定したデータを加算化平均するこ
とが望ましい。また、診断材料として使用するしきい値
kは、本実施形態では経験的に0.85以上として設定
し、これ以上であれば健全であるとする。健全か剥離か
を判断する基準は相関係数が0.85〜0.95の間に
あると推測でき、実際は0.90程度となる。
【0030】さらに、上記相関係数を用いた診断値は、
1に近ければ近いほど教師データ(健全部)のパターン
に近いことを示し、1から離れれば離れるほど教師デー
タ(健全部)のパターンから隔たっていることを示して
いる。すなわち、上記相関係数を用いた診断値の大小に
よって、剥離程度の強弱の特定も可能である。
【0031】実際の測定は、タイル20面を打撃して1
000HZ〜10000HZまでの11箇所の周波数毎に音
圧を測定し、標準偏差を求める。ここで、上記(1)式
に示す相関係数ρx,y のσx は教師データの周波数毎の
音圧の標準偏差、σy は測定データの周波数毎の音圧の
標準偏差である。例えば、11箇所で測定(x1 ,x2
,……x11)した場合、 音圧の平均X=(x1 +x2 +……+x11)/11 として得られ、この平均値Xを用いて分散を求める。
【0032】分散={(x1 −X)2 +(x2 −X)2
+……+(x11−X)2 }/11 となり、上記標準偏差はこの分散の平方根として求める
ことができる。
【0033】次に、相関係数の大きさはどのくらいかを
示すための例として、図4(a)から(e)によって個
々の相関グラフを示す。これらグラフはタイル番号2を
教師データとしていて、同図(a)はタイル番号1との
比較、同図(b)はタイル番号3との比較、同図(c)
はタイル番号4との比較、同図(d)はタイル番号5と
の比較、同図(e)はタイル番号6との比較である。
【0034】上記結果から次に示す剥離判定方法が好適
である。 (1)試験前に、先ず絶対剥離していないと思われるタ
イル20を数回打撃し、これの加算化平均を取って教師
データとする。 (2)その後、個々のタイル20について上記教師デー
タとどれだけ相関があるか相関係数を計算する。 (3)相関係数の大きさに対し「しきい値k」を用いて
剥離劣化の判断をする。
【0035】以上説明したように本実施形態の外壁タイ
ル20の剥離判定方法にあっては、採取したタイル20
の打撃音を1/3オクターブバンドで周波数分析した際
に、周波数特性が安定しているものが健全タイル20で
あり、基準値となる教師データはこの健全タイル20の
実効値として得ることができる。従って、該教師データ
は経験値や実験値等から予め設定しておく必要がなく、
検査対象の外壁が変わってもその都度、最適な基準値を
得ることができる。
【0036】そして、個々のタイル20の剥離判断は、
教師データと判断しようとする個々のタイル20の計測
データとの相関係数ρx,y を用いたので、両者の比較を
パターン認識により行うことができる。つまり、相関係
数を用いた比較値は、物理量を統計的に処理した値(統
計量)で、タイル20の寸法,重量,表面処理方法およ
び下地の厚さ等の影響を受けること無く判断することが
できる。そして、上記相関係数は−1から+1の間の値
となり、この値がしきい値kより大きいかどうか、つま
り、個々の計測データのパターンが教師データのパター
ンとどの程度似ているかどうかで診断できるため、外壁
タイル20の剥離劣化、更には異なる建物の外壁タイル
20の剥離劣化を簡単かつ正確に判定することができ
る。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明の外壁タイル
の剥離判定方法にあっては、個々のタイル毎に打撃して
その打撃音を採取し、採取した打撃音をそれぞれ周波数
分析する一方、健全タイルの実効値を教師データとし、
この教師データと個々のタイルの計測データとの相関係
数を算出し、この相関係数が所定のしきい値より大きい
場合を健全タイルと診断し、このしきい値より小さい場
合を剥離タイルと診断するようにしたので、採取した打
撃音から基準値となる教師データを得ることができて、
該教師データは経験値や実験値等から予め設定しておく
必要がない。このため、検査対象のタイル壁面が変わっ
ても、それぞれの外壁の打撃音から最適な基準値を得る
ことができる。
【0038】そして、個々のタイルの剥離判断にあって
は、教師データと判断しようとする個々のタイルの計測
データとの相関係数を用いているので、両者の比較をパ
ターン認識により行うことができる。つまり、相関係数
を用いた比較値は、タイルの寸法,重量,表面処理方法
および下地の厚さ等の影響を受けること無く判断するこ
とができる。そして、上記相関係数は−1から+1の間
の値となり、この値がしきい値より大きいかどうか、つ
まり、個々の計測データが教師データとどの程度似てい
るかどうかで簡単かつ正確に剥離判定ができるという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に用いられる剥離判定装置
の回路図である。
【図2】本発明方法の実施において、タイルを手および
打撃装置で複数回打撃した1/3オクターブバンド分析
の結果を示したもので、(a)は非剥離を、(b)は剥
離を示す特性図である。
【図3】本発明方法の実施において、打撃試験結果を多
数の異なるタイルについて行って全ての1/3オクター
ブバンドパスフィルタの結果を重ねて1つに表わしたグ
ラフである。
【図4】本発明方法の実施において、教師データとそれ
ぞれ異なるタイルの計測データとの相関係数を比較した
1/3オクターブバンド分析の特性図である。
【符号の説明】
10 剥離判定装置 12 打撃装置 14 マイクアンプ・フィルタ回路 16 パーソナルコンピュータ 16b ディジタルフィルタ 16c 周波数診断回路 20 タイル
フロントページの続き (72)発明者 高橋 和男 福島県福島市南矢野目地萩ノ目下3−3 (72)発明者 堂山 敦弘 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 井上 康夫 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 縄岡 好人 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 高場 要輔 長野県飯田市大休1879番地 多摩川精機株 式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個々のタイル毎に打撃してその打撃音を
    採取し、採取した打撃音をそれぞれ周波数分析する一
    方、健全タイルの実効値を教師データとし、この教師デ
    ータと個々のタイルの計測データとの相関係数を算出
    し、この相関係数が所定のしきい値より大きい場合を健
    全タイルと診断し、このしきい値より小さい場合を剥離
    タイルと診断することを特徴とする外壁タイルの剥離判
    定方法。
JP10111134A 1998-04-21 1998-04-21 外壁タイルの剥離判定方法 Pending JPH11304773A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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