JP7218700B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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本開示は、三相交流モータを流れる高調波電流を制御するためのモータ制御装置に関する。
三相交流モータに流れる高調波電流を抑制するための技術として、例えば、特許文献1に記載されたモータ制御装置が知られている。このモータ制御装置は、モータ回転に同期して回転するdq座標系において、モータ電流iu、iv、iwの基本波成分を制御する基本波電流制御回路と、モータ電流iu、iv、iwの基本波成分の周波数の整数倍の周波数(例えば、6k±1次高調波(dq座標系では6k次高調波)、kは整数)で回転する高調波座標系でモータ電流iu、iv、iwに含まれる高調波成分を制御する高調波電流制御回路と、を備えている。基本波電流制御回路の出力と高調波電流制御回路の出力とが加算され、その加算結果に基づいて、三相交流座標系において、各相の電圧指令値vu、vv、vwが生成される。
高調波電流制御回路では、三相交流座標系からdq座標系に変換されたd軸の実電流idおよびq軸の実電流iqを、高域通過フィルタによってフィルタ処理した後、高調波座標系の実電流idh、iqhに変換して、高調波電流を求めている。もしくは、dq座標系の電流指令値id、iqを低域通過フィルタによってフィルタ処理して電流応答予測値id_i、iq_iに変換し、dq座標系の実電流id、iqから減算することにより、d軸電流の高調波成分id_hおよびq軸電流の高調波成分iq_hを求めている。なお、引用文献1には、モータの抵抗やインダクタンスなどの状態が変化した場合、低域通過フィルタの時定数を固定していると、電流指令値と電流応答値との間に誤差が生じるため、電流指令値に応じて時定数を可変にすることも記載されている。
特開2002-223600号公報
特許文献1の高調波電流制御回路のように、例えば、高調波電流を抽出するために高域通過フィルタを用いる場合、三相交流モータの全回転数領域で高調波電流の抑制を図るためには、高域通過フィルタの遮断周波数を極力低く設定することが望ましい。つまり、三相交流モータが低回転数領域で動作しているときには、高調波電流の周波数も低くなる。このため、高域通過フィルタの遮断周波数を低く設定することで、三相交流モータが低回転数領域で動作しているときにも、高調波電流を抽出することができ、その抑制を図ることが可能となる。その一方で、高域通過フィルタの遮断周波数を低く設定するほど、基本波電流制御回路における基本波の制御による応答性を悪化させてしまうという問題が生じる。これは、基本波を変化させたときに、その変化による周波数成分が高域通過フィルタを介して高調波電流制御回路に流入し、高調波電流制御回路は、その変化を抑制するように動作するためである。
上記の問題を解決するため、低域通過フィルタの時定数を可変するとの考え方を高域通過フィルタに適用し、三相交流モータの回転数の変化に応じて、フィルタ定数を変更することにより、遮断周波数を可変することが考えられる。しかし、この場合、フィルタ定数を保持すためのメモリが増加したり、モータの回転数に応じてフィルタ定数を切り替えるための演算負荷が増加したりするなどの問題がある。
本開示は、上述した点に鑑みてなされたものであり、フィルタ定数を変更せずに、三相交流モータの全回転数領域で、抑制対象次数の高調波電流を高精度に抽出することができ、それにより、三相交流モータを流れる高調波電流を任意に制御可能なモータ制御装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本開示によるモータ制御装置は、
三相交流モータの各相を流れる三相電流を、三相交流モータの電気角(θ)に基づき、モータ回転に同期して回転する座標系におけるd軸電流(i)とq軸電流(i)とに変換する変換部(36)と、
三相交流モータを制御するための基本波としての交流電流の周波数に対する抑制対象次数の高調波の周波数で回転する高調波座標系における、三相交流モータの電気角の位相を基準としたd軸電流の高調波回転座標(isinnθ、icosnθ)およびq軸電流の高調波回転座標(isinnθ、icosnθ)を、それぞれ、一定の遮断周波数を有する低域通過フィルタ(56、58、66、68)に通して、d軸電流に含まれる高調波電流の大きさを示す直流成分(inda、indb)およびq軸電流に含まれる高調波電流の大きさを示す直流成分(inqa、inqb)を抽出する抽出部(38)と、
d軸電流に含まれる抑制対象次数の高調波電流の目標値(inda 、indb )、およびq軸電流に含まれる高調波電流の目標値(inda 、indb )をそれぞれ設定する設定部(40、40a、40b)と、
抽出部によって抽出されたd軸電流に含まれる高調波電流の大きさ、およびq軸電流に含まれる高調波電流の大きさと、設定部によって設定されたd軸電流に含まれる高調波電流の目標値、およびq軸電流に含まれる高調波電流の目標値とのそれぞれの偏差に基づいて、抽出された各高調波電流がそれぞれの目標値に近づくように、d軸補償電圧(vnd )およびq軸補償電圧(vnq )を含む補償電圧を生成する補償電圧生成部(44、46)と、
基本波により三相交流モータを制御するための目標電圧(v 、v )と、補償電圧生成部によって生成された補償電圧(vnd 、vnq )とを加算し、その加算結果に基づいて、三相交流モータの各相の電圧指令値(v 、v 、v )を生成する電圧指令値生成部(26、28)と、を備え
抽出部は、
d軸電流およびq軸電流に対して、それぞれ、抑制対象次数倍した三相交流モータの電気角の正弦(sinnθ )および余弦(cosnθ )を乗算して、d軸電流の高調波回転座標を示すd軸正弦乗算結果(i sinnθ )およびd軸余弦乗算結果(i cosnθ )と、q軸電流の高調波回転座標を示すq軸正弦乗算結果(i sinnθ )およびq軸余弦乗算結果(i cosnθ )とを算出し、 算出したd軸正弦乗算結果、d軸余弦乗算結果、q軸正弦乗算結果、およびq軸余弦乗算結果をそれぞれ低域通過フィルタによってフィルタ処理して、d軸電流に含まれる高調波電流の大きさを直流成分として示す、d軸正弦係数(i ndb )およびd軸余弦係数(i nda )を抽出するとともに、q軸電流に含まれる高調波電流の大きさを直流成分として示す、q軸正弦係数(i nqb )およびq軸余弦係数(i nqa )を抽出することを特徴とする。
上記のように、本開示によるモータ制御装置によれば、抽出部(38)は、抑制対象次数の高調波の周波数で回転する高調波座標系における、三相交流モータの電気角の位相を基準としたd軸電流の高調波回転座標(isinnθ、icosnθ)およびq軸電流の高調波回転座標(isinnθ、icosnθ)を、それぞれ、一定の遮断周波数を有する低域通過フィルタ(56、58、66、68)に通して、d軸電流に含まれる高調波電流の大きさを示す直流成分(inda、indb)およびq軸電流に含まれる高調波電流の大きさを示す直流成分(inqa、inqb)を抽出する。このように、本開示によるモータ制御装置では、三相交流モータを流れる電流に含まれる高調波成分の大きさを直流成分として抽出する。このため、一定の遮断周波数を持つ低域通過フィルタを用いることができ、三相交流モータの回転数に応じて、その低域通過フィルタの定数を変更する必要がない。また、基本波を変化させた場合も、その基本波の変化による周波数成分が低域通過フィルタ(56、58、66、68)によって遮断される。このため、基本波制御による応答性への影響を低減することができる。
上記括弧内の参照番号は、本開示の理解を容易にすべく、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、なんら発明の範囲を制限することを意図したものではない。
また、上述した特徴以外の、特許請求の範囲の各請求項に記載した技術的特徴に関しては、後述する実施形態の説明及び添付図面から明らかになる。
実施形態によるモータ制御装置20の全体構成を示す構成図である。 高調波電流係数抽出部の構成の一例を示す構成図である。 高調波電流係数制御部の構成のいくつかの例を示す構成図である。 補償電圧生成部の構成の一例を示す構成図である。 d軸電流指令値とq軸電流指令値とによって定まる電流ベクトルと、d軸電圧指令値とq軸電圧指令値とによって定まる電圧ベクトルとの位相差φの一例を示す説明図である。 実施形態の第1変形例の構成を示す構成図である。 実施形態の第2変形例の構成を示す構成図である。 実施形態の第3変形例の構成を示す構成図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態によるモータ制御装置20の全体構成を示す構成図である。なお、図1では、モータ制御装置20の構成を機能ブロック図として示している。各機能ブロックは、プロセッサによって実行されるソフトウエア(ファームウェアを含む)、および/またはASICなどのハードウエアによって具現化され得る。また、本実施形態によるモータ制御装置20によって駆動状態が制御される三相交流モータ10は、3相(U相、V相、W相)の固定子巻線、及び永久磁石を含む回転子を有する永久磁石同期モータを採用することができる。
図1に示すように、本実施形態のモータ制御装置20は、図示しない外部のECUから、三相交流モータ10が発生すべきトルクに応じた電流指令値i 、i を入力する。電流指令値i 、i は、dq座標におけるd軸電流指令値i とq軸電流指令値i とを含む。なお、モータ制御装置20において、所望のセンサ検出値に基づいて電流指令値i 、i を算出してもよい。
ここで、公知のように、d軸及びq軸によって示されるdq座標は、例えば、回転子のS極からN極に向かう方向をd軸とし、そのd軸に垂直なq軸によって定義される回転座標である。そして、d軸電流値及びq軸電流値とは、そのd軸方向及びq軸方向における電流指令値や実電流値の成分である。
入力された電流指令値i 、i は、第1減算器22に入力される。第1減算器22は、d軸電流指令値i およびq軸電流指令値i と、dq座標系に変換されたd軸実電流iおよびq軸実電流iとの偏差(d軸電流偏差およびq軸電流偏差)をそれぞれ算出する。dq座標におけるd軸実電流iおよびq軸実電流iを検出するために、モータ制御装置20は、電流検出回路32と、位置検出器34と、dq/uvw座標変換部36とを有している。
電流検出回路32は、三相交流モータ10の3相の各固定子巻線に実際に通電される三相電流を検出するセンサを有し、このセンサを用いて各固定子巻線に通電される実電流i、i、iを検出する。電流検出回路32から出力される検出値i、i、iは、dq/uvw座標変換部36に入力される。なお、電流検出回路32は、必ずしも3相すべての固定子巻線の実電流i、i、iを検出する必要はなく、2相の実電流を検出して、残りの1相の実電流は、その2相の実電流から推定しても良い。
位置検出器34は、エンコーダやレゾルバなどを含み、三相交流モータ10の回転子の回転位置(機械角θ)を検出するとともに、その検出した機械角θを電気角θに変換して出力する。なお、機械角θを電気角θに変換する処理回路は、位置検出器34とは別個に設けてもよい。dq/uvw座標変換部36は、位置検出器34から出力された電気角θを基準として、電流検出回路32によって検出された三相電流の実電流i、i、iをdq座標に座標変換して、d軸実電流iおよびq軸実電流iを算出する。これらのd軸実電流iおよびq軸実電流iが、第1減算器22に与えられる。第1減算器22によって算出されたd軸電流偏差およびq軸電流偏差は、電流制御部24に入力される。
電流制御部24は、第1減算器22から入力されたd軸電流偏差及びq軸電流偏差に基づいて、それぞれの偏差をゼロに近づけるように、すなわち、d軸実電流iおよびq軸実電流iが、それぞれd軸電流指令値i およびq軸電流指令値i に一致するように、所定の制御則(例えば、PI制御)に従って、d軸電圧指令値v およびq軸電圧指令値v を算出して出力する。電流制御部24が出力したd軸電圧指令値v およびq軸電圧指令値v は、加算器26に出力される。
加算器26は、電流制御部24から入力されたd軸電圧指令値v およびq軸電圧指令値v と、後述する補償電圧生成部46によって生成されたd軸補償電圧vnd およびq軸補償電圧vnq とをそれぞれ加算して出力する。つまり、加算器26は、d軸補償電圧vnd によって補正された補正d軸電圧指令値v +vnd と、q軸補償電圧vnq によって補正された補正q軸電圧指令値v +vnd とを出力する。
加算器26から出力された補正d軸電圧指令値v +vnd および補正q軸電圧指令値v +vnd は、uvw/dq座標変換部28に入力される。uvw/dq座標変換部28は、位置検出器34から出力された電気角θを基準として、dq座標における補正d軸電圧指令値v +vnd および補正q軸電圧指令値v +vnd から、三相交流座標における、3相交流モータ10の各固定子巻線(U相、V相、W相)に出力すべきU相電圧指令値v 、V相電圧指令値v 、W相電圧指令値v を生成する。生成されたU相電圧指令値v 、V相電圧指令値v 、W相電圧指令値v は、電力変換部30に入力される。
電力変換部30は、PWM信号発生部と、インバータとを含む。インバータは、三相交流モータ10の固定子巻線ごとに一対のスイッチング素子を有する。PWM信号発生部は、U相電圧指令値v 、V相電圧指令値v 、W相電圧指令値v に基づいて、インバータの、各固定子巻線に対応する一対のスイッチング素子を駆動するためのPWM信号を発生する。インバータの各スイッチング素子が、PWM信号発生部から出力されるPWM信号に応じてオン・オフ駆動されることにより、U相電圧指令値v 、V相電圧指令値v 、W相電圧指令値v に対応する電圧を各固定子巻線に印加することができる。その結果、三相交流モータ10の各固定子巻線に、基本波として、位相が120°づつずれた交流電流が通電されて、三相交流モータ10が回転駆動される。
ここで、モータ制御装置20が、外部から与えられた電流指令値i 、i のみに基づいて、三相交流モータ10を回転駆動した場合、インバータのスイッチング素子の切替時にデッドタイムを挿入することにより発生するインバータの出力電圧高調波や、三相交流モータ10の構造に起因する空間高調波などにより、各相の電流に基本波の6k±1次高調波(kは整数)が重畳し、モータの効率の低下やトルクリプルの発生を招くという問題が生じる。そのため、本実施形態では、三相交流モータ10を流れる高調波電流を制御するための構成として、高調波電流係数抽出部38、指令値生成部40、第2減算器42、高調波電流係数制御部44、補償電圧生成部46を備えている。以下、各構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
高調波電流係数抽出部38は、d軸実電流i、q軸実電流i、および三相交流モータ10の電気角θに基づいて、基本波の周波数に対する抑制対象次数の高調波の周波数成分の高調波電流の大きさを示す直流成分inda、indb、inqa、inqbを抽出する。この高調波電流係数抽出部38の構成の一例が、図2に示されている。
図2に示すように、高調波電流係数抽出部38では、まず、抑制対象次数倍(n倍)した三相交流モータ10の電気角θの正弦sinnθおよび余弦cosnθを算出する。そして、乗算器52、54、62、64を用いて、算出した正弦sinnθおよび余弦cosnθと、d軸実電流iおよびq軸実電流iとをそれぞれ乗算する。このようにして、高調波電流係数抽出部38は、d軸電流の高調波回転座標を示すd軸電流余弦乗算結果2icosnθおよびd軸電流正弦乗算結果2isinnθと、q軸電流の高調波回転座標を示すq軸電流余弦乗算結果2icosnθおよびq軸電流正弦乗算結果2isinnθとを算出する。なお、図2に示す例では、後述する計算式を単純化するため、d軸実電流iおよびq軸実電流iは、それぞれ増幅器50、60によって2倍されている。ただし、この増幅器50、60は省略されてもよい。
ここで、dq座標系において、基本波の整数倍の周波数を持つ高調波電流を含むd軸電流iおよびq軸電流iは、一般に以下の式で表される。
Figure 0007218700000001
数式1において、id0はd軸基本波電流、indaは基本波の周波数のn倍の周波数を有するd軸高調波電流の大きさを示す余弦係数、indbは基本波の周波数のn倍の周波数を有するd軸高調波電流の大きさを示す正弦係数、iq0はq軸基本波電流、inqaは基本波の周波数のn倍の周波数を有するq軸高調波電流の大きさを示す余弦係数、indbは基本波の周波数のn倍の周波数を有するq軸高調波電流の大きさを示す正弦係数である。
従って、抑制対象とする高調波の次数を所定の1つの次数(例えば、n=6や12など)に定めた場合、その抑制対象次数nの高調波電流を含むd軸電流iおよびq軸電流iは、以下の数式2によって表される。
Figure 0007218700000002
図2に示す構成により、d軸実電流iを2倍し、さらに、抑制対象次数倍(n倍)した三相交流モータ10の電気角θの正弦(sinnθ)および余弦(cosnθ)と乗算した乗算結果は、数式2および倍角の公式などを利用して、以下の数式3によって表すことができる。
Figure 0007218700000003
同様に、q軸実電流iを2倍し、さらに、抑制対象次数倍(n倍)した三相交流モータ10の電気角θの正弦(sinnθ)および余弦(cosnθ)と乗算した乗算結果は、以下の数式4によって表すことができる。
Figure 0007218700000004
数式3、4によって表される乗算結果は、それぞれ、低域通過フィルタ56、58、66、68に通される。従って、低域通過フィルタ56、58、66、68により、数式3、4の乗算結果の高周波成分(数式3、4の展開式の第2項および第3項)が除去される。このため、各低域通過フィルタ56、58、66、68からは、図2に示すように、d軸実電流iに含まれる抑制対象次数の高調波電流の大きさを直流成分として示す、d軸電流余弦係数inda、d軸電流正弦係数indbと、q軸実電流iに含まれる高調波電流の大きさを直流成分として示す、q軸電流余弦係数inqa、q軸電流正弦係数inqbとが出力される。
なお、フーリエ変換などの周波数解析手法を用いて、抑制対象次数の高調波成分の大きさを求めることも可能であるが、抑制対象とする高調波電流の次数を予め定め、その抑制対象次数の高調波電流の大きさを示す、d軸電流余弦係数inda、d軸電流正弦係数indb、q軸電流余弦係数inqa、q軸電流正弦係数inqbのみを抽出する構成を採用することで、高調波電流係数抽出部38における演算負荷を低減することができる。
上述したように、高調波電流係数抽出部38は、三相交流モータ10を流れる電流に含まれる高調波成分の大きさを直流成分として抽出する。このため、一定の遮断周波数を持つ低域通過フィルタ56、58、66、68を用いることができ、三相交流モータ10の回転数に応じて、その低域通過フィルタ56、58、66、68の定数を変更する必要がない。さらに、三相交流モータ10を回転駆動するための基本波を変化させた場合も、その基本波の変化による周波数成分が低域通過フィルタ56、58、66、68によって遮断される。このため、基本波制御による応答性への影響を低減することができる。
図1に示す、指令値生成部40は、d軸電流に含まれる抑制対象次数の高調波電流の大きさの目標値、およびq軸電流に含まれる抑制対象次数の高調波電流の大きさの目標値として、d軸電流余弦係数指令値inda 、d軸電流正弦係数指令値indb 、q軸電流余弦係数指令値inqa 、およびq軸電流正弦係数指令値inqb を生成する。本実施形態では、d軸電流余弦係数指令値inda 、d軸電流正弦係数指令値indb 、q軸電流余弦係数指令値inqa 、およびq軸電流正弦係数指令値inqb は、それぞれゼロに設定される。
第2減算器42は、d軸電流余弦係数指令値inda 、d軸電流正弦係数指令値indb 、q軸電流余弦係数指令値inqa 、およびq軸電流正弦係数指令値inqb と、高調波電流係数抽出部38によって抽出されたd軸電流余弦係数inda、d軸電流正弦係数indb、q軸電流余弦係数inqa、q軸電流正弦係数inqbとの偏差(d軸電流余弦係数偏差、d軸電流正弦係数偏差、q軸電流余弦係数偏差、およびq軸電流正弦係数偏差)をそれぞれ算出する。算出された各偏差は、高調波電流係数制御部44に入力される。
高調波電流係数制御部44は、d軸電流余弦係数偏差、d軸電流正弦係数偏差、q軸電流余弦係数偏差、およびq軸電流正弦係数偏差の各偏差を解消するように、所定の制御則に従い、各偏差から補償電圧のd軸電圧余弦係数指令値vnda 、d軸電圧正弦係数指令値vndb 、q軸電圧余弦係数指令値vnqa 、およびq軸電圧正弦係数指令値vnqb を算出する。例えば、高調波電流係数制御部44は、図3(a)に示すように、PI制御によって、各偏差が解消されるように、補償電圧のd軸電圧余弦係数指令値Vnda 、d軸電圧正弦係数指令値vndb 、q軸電圧余弦係数指令値vnqa 、およびq軸電圧正弦係数指令値vnqb を算出してもよい。あるいは、図3(b)に示すように、I-P制御により、補償電圧のd軸電圧余弦係数指令値vnda 、d軸電圧正弦係数指令値vndb 、q軸電圧余弦係数指令値vnqa 、およびq軸電圧正弦係数指令値vnqb を算出してもよい。その他、高調波電流係数制御部44は、所定の制御則として、PID制御、I-PD制御などを採用することもできる。
補償電圧生成部46は、外部から与えられたd軸電流指令値i およびq軸電流指令値i と、電流制御部24によって算出されたd軸電圧指令値v およびq軸電圧指令値v を入力する。そして、補償電圧生成部46は、以下の数式5により、図5に示すように、d軸電流指令値i とq軸電流指令値i とによって定まる電流ベクトルと、d軸電圧指令値v とq軸電圧指令値v とによって定まる電圧ベクトルとの位相差φを算出する。この位相差φは、三相交流モータ10の制御状態に応じて変化する。
Figure 0007218700000005
数式5における関数atan2の定義は、以下の数式6の通りである。
Figure 0007218700000006
また、補償電圧生成部46は、三相交流モータ10の電気角θと、高調波電流係数制御部44によって算出された補償電圧のd軸電圧余弦係数指令値vnda 、d軸電圧正弦係数指令値vndb 、q軸電圧余弦係数指令値vnqa 、およびq軸電圧正弦係数指令値vnqb を入力する。そして、補償電圧生成部46は、図4に示すように、抑制対象次数倍(n倍)した三相交流モータ10の電気角θから、算出した位相差φを減算した角度の余弦cos(nθ‐φ)および正弦sin(nθ‐φ)を算出する。さらに、補償電圧生成部46は、乗算器70、76を用いて、算出した余弦cos(nθ‐φ)と、d軸電圧余弦係数指令値vnda およびq軸電圧余弦係数指令値vnqa とをそれぞれ乗算するとともに、乗算器72、78を用いて、算出した正弦sin(nθ‐φ)と、d軸電圧正弦係数指令値vndb およびq軸電圧正弦係数指令値vnqb とをそれぞれ乗算する。
なお、抑制対象次数倍した電気角nθから位相差φを減算する理由は、高調波電流係数制御部44において、補償電圧のd軸電圧余弦係数指令値vnda 、d軸電圧正弦係数指令値vndb 、q軸電圧余弦係数指令値vnqa 、およびq軸電圧正弦係数指令値vnqb が、高調波電流の指令値と実際値との偏差に基づいて算出されており、補償電圧生成部46における最終的な出力である電圧指令値との位相差を考慮するためである。
そして、補償電圧生成部46は、加算器74において、余弦cos(nθ‐φ)とd軸電圧余弦係数指令値vnda との乗算結果と、正弦sin(nθ‐φ)とd軸電圧正弦係数指令値vndb との乗算結果とを加算して、d軸補償電圧vnd を生成する。また、補償電圧生成部46は、加算器80において、余弦cos(nθe‐φ)とq軸電圧余弦係数指令値vnqa との乗算結果と、正弦sin(nθe‐φ)とq軸電圧正弦係数指令値vnqb との乗算結果とを加算して、q軸補償電圧vnq を生成する。ただし、d軸補償電圧vnd およびq軸補償電圧vnq を生成するための演算は単なる加算に限られない。例えば、余弦cos(nθ‐φ)とd軸電圧余弦係数指令値vnda との乗算結果と、正弦sin(nθ‐φ)とd軸電圧正弦係数指令値vndb との乗算結果とを、それぞれ2乗した上で、その平方根を求めることで、d軸補償電圧vnd を生成してもよい。
以上のように、本実施形態では、d軸電流iに含まれる抑制対象次数の高調波電流の大きさを直流成分として示す、d軸電流余弦係数indaおよびd軸電流正弦係数indbと、q軸電流iに含まれる高調波電流の大きさを直流成分として示す、q軸電流余弦係数inqaおよびq軸電流正弦係数inqbとを抽出し、これらの係数に基づいて、高調波電流を抑制するためのd軸補償電圧vnd およびq軸補償電圧vnq を生成している。このため、制御対象である三相交流モータ10の回転数に係わらず、高調波電流を精度良く抑制することができるようになり、三相交流モータ10を良好に駆動することが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
例えば、上述した実施形態では、指令値生成部40が、d軸電流に含まれる抑制対象次数の高調波電流の大きさの目標値、およびq軸電流に含まれる抑制対象次数の高調波電流の大きさの目標値として、d軸電流余弦係数指令値inda 、d軸電流正弦係数指令値indb 、q軸電流余弦係数指令値inqa 、およびq軸電流正弦係数指令値inqb をすべてゼロとする例について説明した。しかしながら、指令値生成部40は、ゼロ以外のd軸電流余弦係数指令値inda 、d軸電流正弦係数指令値indb 、q軸電流余弦係数指令値inqa 、および/またはq軸電流正弦係数指令値inqb を生成してもよい。
その一例として、指令値生成部40に代えて、図6に示すように、トルクリプル低減指令値生成部40aを設けてもよい。d軸電流およびq軸電流に含まれる抑制対象次数の高調波電流をゼロにしたとしても、原理的に、三相交流モータ10内のエアギャップ中の磁束密度分布に空間高調波が含まれるので、トルクリプルが発生する。このトルクリプルをより低減するためには、基本波電流に適切な高調波電流を重畳させる必要がある。
そのため、トルクリプル低減指令値生成部40aは、トルクリプルを低減するためのd軸電流余弦係数指令値inda 、d軸電流正弦係数指令値indb 、q軸電流余弦係数指令値inqa 、および/またはq軸電流正弦係数指令値inqb を生成して出力する。各指令値は、例えば、予め回転子の回転位置(電気角θ)と各指令値とを対応付けたマップを参照したり、d軸電流指令値i およびq軸電流指令値i や三相電流の実電流i、i、iに基づいて算出したりすることにより、生成することができる。
また、別の例として、指令値生成部40に代えて、図7に示すように、モータ鉄損低減指令値生成部40bを設けてもよい。モータ損失の1つである鉄損は、高回転化や高磁束密度化により著しく増加し、モータの効率低下や温度上昇の原因となる。この鉄損をより低減するためには、基本波電流に適切な高調波電流を重畳させる必要がある。
そのため、モータ鉄損低減指令値生成部40bは、鉄損を低減するためのd軸電流余弦係数指令値inda 、d軸電流正弦係数指令値indb 、q軸電流余弦係数指令値inqa 、および/またはq軸電流正弦係数指令値inqb を生成して出力する。各指令値は、予め回転子の回転位置(電気角θ)および回転速度と各指令値とを対応付けたマップを参照したり、d軸電流指令値i およびq軸電流指令値i や三相電流の実電流i、i、iに基づいて算出したりすることにより、生成することができる。
上述した実施形態では、抑制対象とする高調波電流の次数を所定の1つの次数(例えば、n=6や12など)に定め、その次数の高調波電流のみを制御する例について説明した。しかしながら、抑制対象とする高調波電流の次数は複数とすることができる。例えば、図8は、2つの次数の高調波電流を抑制対象とした構成を示している。
図8に示すように、抑制対象とする2つの次数の高調波電流に対応して、第1および第2高調波電流係数抽出部38a、38b、第1および第2高調波電流係数制御部44a、44b、第1および第2補償電圧生成部46a、46bが設けられている。なお、図示していないが、指令値生成部についても、上述した指令値生成部40、トルクリプル低減指令値生成部40a、モータ鉄損低減指令値生成部40bのいずれかが2つ設けられる。これにより、所望の複数の次数の高調波電流を制御することができ、より一層のモータ効率の向上や、トルクリプルの低減を図ることが可能になる。
10:三相交流モータ、20:モータ制御装置、22:第1減算器、24:電流制御部、26:加算器、28:uvw/dq座標変換部、30:電力変換部、32:電流検出回路、34:位置検出器、36:dq/uvw座標変換部、38:高調波電流係数抽出部、40:指令値生成部、40a:トルクリプル低減指令値生成部、40b:モータ鉄損低減指令値生成部、42:第2減算器、44:高調波電流係数制御部、46:補償電圧生成部、56:低域通過フィルタ、58:低域通過フィルタ、66:低域通過フィルタ、68:低域通過フィルタ

Claims (7)

  1. 三相交流モータ(10)を流れる高調波電流を制御するためのモータ制御装置(20)であって、
    前記三相交流モータの各相を流れる三相電流を、前記三相交流モータの電気角(θ)に基づき、モータ回転に同期して回転する座標系におけるd軸電流(i)とq軸電流(i)とに変換する変換部(36)と、
    前記三相交流モータを制御するための基本波としての交流電流の周波数に対する抑制対象次数の高調波の周波数で回転する高調波座標系における、前記三相交流モータの電気角の位相を基準とした前記d軸電流の高調波回転座標(isinnθ、icosnθ)および前記q軸電流の高調波回転座標(isinnθ、icosnθ)を、それぞれ、一定の遮断周波数を有する低域通過フィルタ(56、58、66、68)に通して、前記d軸電流に含まれる高調波電流の大きさを示す直流成分(inda、indb)および前記q軸電流に含まれる高調波電流の大きさを示す直流成分(inqa、inqb)を抽出する抽出部(38)と、
    前記d軸電流に含まれる抑制対象次数の高調波電流の目標値(inda 、indb )、および前記q軸電流に含まれる高調波電流の目標値(inda 、indb )をそれぞれ設定する設定部(40、40a、40b)と、
    前記抽出部によって抽出された前記d軸電流に含まれる高調波電流の大きさ、および前記q軸電流に含まれる高調波電流の大きさと、前記設定部によって設定された前記d軸電流に含まれる高調波電流の目標値、および前記q軸電流に含まれる高調波電流の目標値とのそれぞれの偏差に基づいて、抽出された各高調波電流がそれぞれの目標値に近づくように、d軸補償電圧(vnd )およびq軸補償電圧(vnq )を含む補償電圧を生成する補償電圧生成部(44、46)と、
    前記基本波により前記三相交流モータを制御するための目標電圧(v 、v )と、前記補償電圧生成部によって生成された補償電圧(vnd 、vnq )とを加算し、その加算結果に基づいて、前記三相交流モータの各相の電圧指令値(v 、v 、v )を生成する電圧指令値生成部(26、28)と、を備え
    前記抽出部は、
    前記d軸電流および前記q軸電流に対して、それぞれ、抑制対象次数倍した前記三相交流モータの電気角の正弦(sinnθ )および余弦(cosnθ )を乗算して、前記d軸電流の高調波回転座標を示すd軸正弦乗算結果(i sinnθ )およびd軸余弦乗算結果(i cosnθ )と、前記q軸電流の高調波回転座標を示すq軸正弦乗算結果(i sinnθ )およびq軸余弦乗算結果(i cosnθ )とを算出し、
    算出したd軸正弦乗算結果、d軸余弦乗算結果、q軸正弦乗算結果、およびq軸余弦乗算結果をそれぞれ前記低域通過フィルタによってフィルタ処理して、前記d軸電流に含まれる高調波電流の大きさを直流成分として示す、d軸正弦係数(i ndb )およびd軸余弦係数(i nda )を抽出するとともに、前記q軸電流に含まれる高調波電流の大きさを直流成分として示す、q軸正弦係数(i nqb )およびq軸余弦係数(i nqa )を抽出するモータ制御装置。
  2. 前記設定部は、前記d軸電流に含まれる高調波電流の目標値、および前記q軸電流に含まれる高調波電流の目標値として、前記d軸正弦係数、前記d軸余弦係数、前記q軸正弦係数、および前記q軸余弦係数のそれぞれの目標値(indb 、inda 、indb 、inda )を設定するものであり、
    前記補償電圧生成部は、前記抽出部によって抽出された前記d軸正弦係数、前記d軸余弦係数、前記q軸正弦係数、および前記q軸余弦係数と、前記設定部によって設定されたそれぞれの目標値との偏差を解消するように、所定の制御則に従って、補償電圧のd軸正弦係数(vndb )、d軸余弦係数(vnda )、q軸正弦係数(vnqb )、およびq軸余弦係数(vnqa )を算出する算出部(44)を含む請求項に記載のモータ制御装置。
  3. 前記補償電圧生成部は、dq座標系における目標d軸電流(i )、目標q軸電流(
    )、目標d軸電圧(v )、および目標q軸電圧(v )、を入力し、前記目標d軸電流と前記目標q軸電流とによって定まる電流ベクトルと、前記目標d軸電圧と前記目標q軸電圧とによって定まる電圧ベクトルとの位相差(φ)を算出し、抑制対象次数倍した前記三相交流モータの電気角から前記位相差を減算した角度の正弦(sin(nθ‐φ))および余弦(cos(nθ‐φ))に対して、前記補償電圧のd軸正弦係数およびd軸余弦係数をそれぞれ乗じた結果に基づいて前記d軸補償電圧(vnd )を生成するとともに、前記補償電圧のq軸正弦係数およびq軸余弦係数をそれぞれ乗じた結果に基づいて前記q軸補償電圧(vnq )を生成する生成部(46)を含む請求項に記載のモータ制御装置。
  4. 前記設定部(40)は、前記d軸電流に含まれる高調波電流の大きさの目標値、および前記軸電流に含まれる高調波電流の大きさの目標値をそれぞれゼロに設定する請求項1乃至のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記設定部(40a)は、前記d軸電流に含まれる高調波電流の大きさの目標値、および前記軸電流に含まれる高調波電流の大きさの目標値を、前記三相交流モータのトルクリプルを低減するための値にそれぞれ設定する請求項1乃至のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  6. 前記設定部(40b)は、前記d軸電流に含まれる高調波電流の大きさの目標値、および前記軸電流に含まれる高調波電流の大きさの目標値を、前記三相交流モータの鉄損を低減するための値にそれぞれ設定する請求項1乃至のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  7. 抑制対象次数の高調波を複数設定可能とすべく、前記抽出部、前記設定部、および前記補償電圧生成部は、抑制対象次数の高調波ごとに、複数設けられる請求項1乃至のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
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