JP7217111B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関する。
特許文献1は、ツェナーダイオードを含む半導体装置を開示している。この半導体装置は、主面を有する半導体基板を含む。半導体基板の主面の表層部には、n型ウェル領域が形成されている。
n型ウェル領域の表層部には、p型半導体領域が形成されている。p型半導体領域は、n型ウェル領域との間でツェナーダイオードを形成している。n型ウェル領域の表層部には、p型半導体領域から間隔を空けてn型半導体領域が形成されている。半導体基板の主面の上には、絶縁層が形成されている。絶縁層は、p型半導体領域およびn型半導体領域の間の領域を被覆している。
特開平7-106604号公報
特許文献1に開示された従来の半導体装置では、ツェナーダイオードに逆バイアス電圧を印加し続けると、降伏電圧の値が変動してしまう問題があった。本願発明者らは、この問題について鋭意検討した結果、半導体基板の表面の上に形成された絶縁層に生じる不純物準位が、原因の一つであることを突き止めた。
より具体的には、ツェナーダイオードに逆バイアスを印加し続けると、p型半導体領域およびn型半導体領域の間の領域に電流が流れる。この電流を形成する電荷の一部は、p型半導体領域およびn型半導体領域の間の領域においてn型ウェル領域の表層部に流れ、絶縁層によって捕獲される。その結果、不純物準位が絶縁層に形成され、ツェナーダイオードの降伏電圧が変動する。
本発明の一実施形態は、降伏電圧の変動を抑制できる半導体装置およびその製造方法を提供する。
本発明の一実施形態は、主面を有する半導体層と、前記半導体層の主面の表層部に形成された第1導電型の第1半導体領域と、前記第1半導体領域の表層部に形成され、前記第1半導体領域との間でツェナーダイオードを形成する第2導電型の第2半導体領域と、前記第2半導体領域から間隔を空けて前記第1半導体領域の表層部に形成された第1導電型の第3半導体領域と、前記第1半導体領域の表層部において前記第2半導体領域および前記第3半導体領域の間の領域に形成され、前記第2半導体領域の第2導電型不純物濃度未満の第2導電型不純物濃度を有する第2導電型の第4半導体領域と、前記半導体層の主面の上に形成され、前記第2半導体領域、前記第3半導体領域および前記第4半導体領域を被覆する絶縁層と、を含む、半導体装置を提供する。
この半導体装置によれば、ツェナーダイオードに対して逆バイアス電圧が印加されると、第4半導体領域を迂回するように、第2半導体領域および第3半導体領域の間の領域を、電流が流れる。
これにより、第1半導体領域の表層部に電流が流れることを抑制できるから、電荷の一部が、絶縁層によって捕獲されることを抑制できる。その結果、絶縁層に不純物準位が形成されることを抑制できる。よって、降伏電圧の変動を抑制できる半導体装置を提供できる。
本発明の一実施形態は、主面を有する半導体層を用意する工程と、前記半導体層の主面の表層部に第1導電型不純物を導入し、第1導電型の第1半導体領域を形成する工程と、前記第1半導体領域の表層部に第1導電型不純物および第2導電型不純物を選択的に導入することにより、前記第1半導体領域との間でツェナーダイオードを形成する第2導電型の第2半導体領域を形成し、前記第2半導体領域から間隔を空けた領域に第1導電型の第3半導体領域を形成し、前記第2半導体領域および前記第3半導体領域の間の領域に前記第2半導体領域の第2導電型不純物濃度未満の第2導電型不純物濃度を有する第2導電型の第4半導体領域を形成する工程と、前記半導体層の主面において、前記第2半導体領域、前記第3半導体領域および前記第4半導体領域を被覆する絶縁層を形成する工程と、を含む、半導体装置の製造方法を提供する。
この製造方法によれば、第1半導体領域の表層部において第2半導体領域および第3半導体領域の間の領域に、第2導電型の第4半導体領域が形成された構造を有する半導体装置を製造できる。
第2半導体領域は、第1半導体領域との間でツェナーダイオードを形成している。第4半導体領域は、第2半導体領域の第2導電型不純物濃度未満の第2導電型不純物濃度を有している。
この半導体装置では、ツェナーダイオードに対して逆バイアス電圧が印加されると、第4半導体領域を迂回するように、第2半導体領域および第3半導体領域の間の領域を、電流が流れる。
これにより、第1半導体領域の表層部に電流が流れることを抑制できるから、電荷の一部が、絶縁層によって捕獲されることを抑制できる。その結果、絶縁層に不純物準位が形成されることを抑制できる。よって、降伏電圧の変動を抑制できる半導体装置を製造し、提供できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の平面図である。 図2は、図1の領域IIの拡大図である。 図3は、図2のIII-III線に沿う断面図である。 図4は、参考例に係る半導体装置の断面図である。 図5は、図4の半導体装置の降伏電圧をシミュレーションによって求めたグラフである。 図6は、図1の半導体装置の電流経路を説明するための断面図である。 図7は、図1の半導体装置の降伏電圧をシミュレーションによって求めたグラフである。 図8Aは、図1の半導体装置の製造方法の一例を説明するための断面図である。 図8Bは、図8Aの後の工程を示す断面図である。 図8Cは、図8Bの後の工程を示す断面図である。 図8Dは、図8Cの後の工程を示す断面図である。 図8Eは、図8Dの後の工程を示す断面図である。 図8Fは、図8Eの後の工程を示す断面図である。 図8Gは、図8Hの後の工程を示す断面図である。 図8Hは、図8Gの後の工程を示す断面図である。 図9は、図2に対応する領域の拡大図であって、本発明の第2実施形態に係る半導体装置を示す図である。 図10は、図9のX-X線に沿う断面図である。 図11は、図3に対応する領域の断面図であって、本発明の第3実施形態に係る半導体装置を示す図である。 図12は、図3に対応する領域の断面図であって、本発明の第4実施形態に係る半導体装置を示す図である。 図13は、図3に対応する領域の断面図であって、半導体層の変形例を示す図である。
以下では、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置1の平面図である。図2は、図1の領域IIの拡大図である。図3は、図2のIII-III線に沿う断面図である。
図1を参照して、半導体装置1は、直方体形状の半導体層2を含む。半導体層2は、一方側の第1主面3、他方側の第2主面4、ならびに、第1主面3および第2主面4を接続する側面5を有している。半導体層2の第1主面3および第2主面4は、それらの法線方向から見た平面視(以下、単に「平面視」という。)において四角形状に形成されている。
半導体層2の第1主面3には、メモリ領域6が形成されている。半導体層2の第1主面3には、デバイス形成領域の一例としてのダイオード領域7が形成されている。メモリ領域6には、たとえば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)8が形成されている。ダイオード領域7には、ツェナーダイオード9が形成されている。ツェナーダイオード9は、たとえば、EEPROM8に供給される電圧を制限し安定化させる。
図2および図3を参照して、半導体層2は、この形態では、p型の半導体基板10を含む。半導体基板10のp型不純物濃度は、1.0×1014cm-3以上1.0×1015cm-3以下であってもよい。半導体層2は、半導体基板10からなる単層構造を有していてもよい。半導体基板10は、シリコン製またはSiC製の半導体基板であってもよい。
半導体層2の第1主面3には、第1デバイス分離構造11が形成されている。図2では、明瞭化のため、第1デバイス分離構造11がハッチングによって示されている。第1デバイス分離構造11は、ダイオード領域7を区画している。
第1デバイス分離構造11は、平面視においてダイオード領域7に沿って帯状に延びている。第1デバイス分離構造11は、平面視においてダイオード領域7を取り囲む環状に形成されている。第1デバイス分離構造11は、この形態では、平面視において八角環状に形成されている。これにより、ダイオード領域7は、平面視において八角形状に区画されている。
ダイオード領域7は、第1デバイス分離構造11の形状に応じて、四角形状、六角形状、十角形状等、八角形状以外の平面視多角形状に区画されていてもよい。ダイオード領域7は、第1デバイス分離構造11の形状に応じて、平面視において円形状や楕円形状に区画されていてもよい。
第1デバイス分離構造11は、この形態では、第1トレンチ絶縁構造を有している。第1トレンチ絶縁構造は、半導体層2の第1主面3に形成された第1トレンチ12、および、第1トレンチ12に埋め込まれた第1絶縁体層13を含む。
第1トレンチ絶縁構造は、第1トレンチ12の深さやアスペクト比に応じて、DTI(Deep Trench Isolation)構造やSTI(Shallow Trench Isolation)構造とも称される。第1トレンチ12(第1デバイス分離構造11)の深さは、0.5μm以上0.7μm以下であってもよい。
半導体層2の第1主面3において第1デバイス分離構造11の外側の領域には、第2デバイス分離構造14が形成されている。図2では、明瞭化のため、第2デバイス分離構造14がハッチングによって示されている。
第2デバイス分離構造14は、第1デバイス分離構造11から間隔を空けて形成されている。第1デバイス分離構造11および第2デバイス分離構造14の間の領域には、半導体層2の第1主面3が露出している。
第2デバイス分離構造14は、第1デバイス分離構造11に沿って帯状に延びている。第2デバイス分離構造14は、第1デバイス分離構造11を取り囲む環状に形成されている。第2デバイス分離構造14は、平面視において八角環状に形成されている。第2デバイス分離構造14は、ダイオード領域7や第1デバイス分離構造11の形状に応じて、平面視において多角環状や円環状に形成されていてもよい。
第2デバイス分離構造14は、この形態では、第2トレンチ絶縁構造を有している。第2トレンチ絶縁構造は、半導体層2の第1主面3に形成された第2トレンチ15、および、第2トレンチ15に埋め込まれた第2絶縁体層16を含む。
第2トレンチ絶縁構造は、第1トレンチ12の深さやアスペクト比に応じて、DTI構造やSTI構造とも称される。第2トレンチ15(第2デバイス分離構造14)の深さは、0.5μm以上0.7μm以下であってもよい。第2トレンチ15は、第1トレンチ12とほぼ等しい深さで形成されていてもよい。
ダイオード領域7において、半導体層2の第1主面3の表層部には、n型の第1半導体領域21が形成されている。第1半導体領域21のn型不純物濃度は、1.0×1017cm-3以上1.0×1019cm-3以下であってもよい。
第1半導体領域21は、平面視においてダイオード領域7のほぼ全域に形成されている。第1半導体領域21の底部は、第1デバイス分離構造11の底部に対して半導体層2の第2主面4側の領域に位置している。第1半導体領域21は、第1デバイス分離構造11の底部を被覆するオーバラップ部21Aを含む。第1半導体領域21の厚さは、1.2μm以上1.8μm以下であってもよい。
第1半導体領域21の表層部には、p型の第2半導体領域22が形成されている。第2半導体領域22は、半導体基板10のp型不純物濃度を超えるp型不純物濃度を有している。第2半導体領域22のp型不純物濃度は、1.0×1017cm-3以上1.0×1020cm-3以下であってもよい。
第2半導体領域22は、第1デバイス分離構造11の内縁からダイオード領域7の内方に間隔を空けて島状に形成されている。第2半導体領域22は、平面視においてダイオード領域7の中央部に形成されている。
第2半導体領域22の底部は、半導体層2の第1主面3および第1半導体領域21の底部の間の領域に位置している。第2半導体領域22の厚さは、0.05μm以上0.2μm以下であってもよい。
第2半導体領域22は、第1半導体領域21との間でpn接合を形成している。このpn接合によって、第2半導体領域22をアノード領域とし、第1半導体領域21をカソード領域とするツェナーダイオード9が形成されている。
第1半導体領域21の表層部には、n型の第3半導体領域23が形成されている。第3半導体領域23は、第1半導体領域21のn型不純物濃度を超えるn型不純物濃度を有している。第3半導体領域23のn型不純物濃度は、1.0×1017cm-3以上1.0×1020cm-3以下であってもよい。
第3半導体領域23は、第1デバイス分離構造11の内縁に沿って帯状に延びている。第3半導体領域23は、第1デバイス分離構造11の内縁に沿って延びる有端帯状に形成されていてもよい。第3半導体領域23は、平面視において第2半導体領域22を取り囲む環状に形成されていることが好ましい。第3半導体領域23は、第1デバイス分離構造11の側壁部に接していてもよい。
第3半導体領域23の底部は、半導体層2の第1主面3および第1半導体領域21の底部の間の領域に位置している。第3半導体領域23の厚さは、0.05μm以上0.2μm以下であってもよい。
第1半導体領域21の表層部において、第2半導体領域22および第3半導体領域23の間の領域には、p型の第4半導体領域24が形成されている。第4半導体領域24は、半導体基板10のp型不純物濃度を超え、かつ、第2半導体領域22のp型不純物濃度未満のp型不純物濃度を有している。
第4半導体領域24のp型不純物濃度は、1.0×1017cm-3以上2.0×1018cm-3以下であってもよい。第4半導体領域24は、底部側のp型不純物濃度が、表層部側のp型不純物濃度未満である濃度勾配を有していてもよい。
第4半導体領域24は、第3半導体領域23に対して第2半導体領域22側に間隔を空けて形成されている。第4半導体領域24は、第2半導体領域22の周縁に沿って帯状に延びている。
第4半導体領域24は、第2半導体領域22の周縁に沿って延びる有端帯状に形成されていてもよい。第4半導体領域24は、平面視において第2半導体領域22を取り囲む環状に形成されていることが好ましい。第4半導体領域24は、第2半導体領域22に接続されている。
第4半導体領域24の底部は、第2半導体領域22の底部に対して第1半導体領域21の底部側の領域に位置している。第4半導体領域24は、第2半導体領域22の底部を被覆するオーバラップ部24Aを含む。
第4半導体領域24の厚さは、0.05μm以上0.2μm以下であってもよい。平面視において第4半導体領域24が延びる方向に直交する方向の幅は、1.0μm以上3.0μm以下であってもよい。
半導体層2の第1主面3の表層部において、第1デバイス分離構造11および第2デバイス分離構造14の間の領域には、p型の第5半導体領域25が形成されている。第5半導体領域25のp型不純物濃度は、1.0×1017cm-3以上1.0×1020cm-3以下であってもよい。第5半導体領域25のp型不純物濃度は、第2半導体領域22のp型不純物濃度とほぼ等しくてもよい。
第5半導体領域25は、第1デバイス分離構造11および第2デバイス分離構造14に接している。第5半導体領域25の底部は、半導体層2の第1主面3および第1デバイス分離構造11の底部の間の領域に位置している。第5半導体領域25の厚さは、0.05μm以上0.2μm以下であってもよい。第5半導体領域25は、第2半導体領域22の厚さとほぼ等しい厚さを有していてもよい。
半導体層2において第1デバイス分離構造11の底部に沿う領域には、p型の第6半導体領域26が形成されている。第6半導体領域26は、第2半導体領域22のp型不純物濃度未満であり、かつ、第4半導体領域24のp型不純物濃度を超えるp型不純物濃度を有していてもよい。第6半導体領域26のp型不純物濃度は、1.0×1015cm-3以上1.0×1018cm-3以下であってもよい。
第6半導体領域26は、半導体層2において第1デバイス分離構造11の底部に沿う領域において、第1半導体領域21に接続されている。第6半導体領域26は、より具体的には、第1半導体領域21のオーバラップ部21Aに接続されている。
第6半導体領域26の底部は、第1デバイス分離構造11の底部および第1半導体領域21の底部の間の領域に位置している。第6半導体領域26は、半導体層2において第2デバイス分離構造14の底部に沿う領域にも形成されている。第6半導体領域26の厚さは、0.2μm以上0.5μm以下であってもよい。
半導体層2の第1主面3の上には、絶縁層32が形成されている。絶縁層32は、半導体層2の第1主面3の上において、ダイオード領域7のほぼ全域を被覆している。絶縁層32は、第2半導体領域22、第3半導体領域23および第4半導体領域24を被覆している。
絶縁層32は、単一の絶縁層からなる単層構造を有していてもよい。絶縁層32は、複数の絶縁層が積層された積層構造を有していてもよい。絶縁層32は、酸化シリコンまたは窒化シリコンのうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
絶縁層32には、複数の端子電極33が形成されている。複数の端子電極33は、それぞれ、シリサイド層34を介して、第2半導体領域22、第3半導体領域23および第5半導体領域25に電気的に接続されている。複数の端子電極33は、コンタクト電極層35および配線電極層36をそれぞれ含む。
コンタクト電極層35は、絶縁層32に形成されたコンタクト孔37に埋め込まれている。コンタクト電極層35は、下地電極層38および埋め込み電極層39を含む。下地電極層38は、チタンを含んでいてもよい。埋め込み電極層39は、タングステンを含んでいてもよい。
下地電極層38は、コンタクト孔37の内壁面に沿って膜状に形成されている。これにより、コンタクト孔37内に、凹状の空間が形成されている。埋め込み電極層39は、下地電極層38によって区画された凹状の空間に埋め込まれている。
配線電極層36は、絶縁層32の上でコンタクト電極層35を被覆している。配線電極層36は、コンタクト電極層35側からこの順に積層された第1電極層41、第2電極層42および第3電極層43を含む積層構造を有している。第1電極層41は、チタンを含んでいてもよい。第2電極層42は、アルミニウムを含んでいてもよい。第3電極層43は、チタンを含んでいてもよい。
図4は、参考例に係る半導体装置51の断面図である。参考例に係る半導体装置51は、第4半導体領域24を有さない点を除いて、半導体装置1とほぼ同様の構造を有している。図4において、半導体装置1に対して述べた構造と同様の構造については、同一の参照符号を付して説明を省略する。
図4を参照して、参考例に係る半導体装置51では、ツェナーダイオード9に逆バイアスが印加されると、第2半導体領域22および第3半導体領域23の間の領域に電流IZが流れる。
電流IZを形成する電荷の一部は、第2半導体領域22および第3半導体領域23の間の領域において第1半導体領域21の表層部を流れ、絶縁層32によって捕獲される。その結果、不純物準位が絶縁層32に形成され、ツェナーダイオード9の降伏電圧BVが変動する。絶縁層32によって捕獲される電荷には、電子や正孔が含まれる。
図5は、参考例に係る半導体装置51の降伏電圧BVをシミュレーションによって求めたグラフである。図5において、縦軸は降伏電圧BV[V]であり、横軸は逆バイアス電圧の印加時間[sec(秒)]である。
図5を参照して、参考例に係る半導体装置51では、1000秒の間、逆バイアス電圧を印加し続けると、およそ+0.2Vの降伏電圧BVの変動が観られた。つまり、参考例に係る半導体装置51では、1000秒の間、逆バイアス電圧を印加し続けた際の降伏電圧BVの変動率の絶対値が、2.5%以上であった。この結果から、参考例に係る半導体装置51では、降伏電圧BVが経時的に劣化することが分かった。
図6は、図1の半導体装置1の電流経路を説明するための断面図である。
図6を参照して、半導体装置1では、第1半導体領域21の表層部において第2半導体領域22および第3半導体領域23の間の領域にp型の第4半導体領域24が形成されている。第4半導体領域24は、p型の第2半導体領域22のp型不純物濃度未満のp型不純物濃度を有している。
逆バイアス電圧がツェナーダイオード9に印加されると、電流IZは、第4半導体領域24を迂回して第2半導体領域22および第3半導体領域23の間の領域に流れる。これにより、電流IZが第1半導体領域21の表層部に流れることを抑制できるから、電荷の一部が絶縁層32によって捕獲されることを抑制できる。その結果、絶縁層32に不純物準位が形成されることを抑制できるから、降伏電圧BVの変動を抑制できる半導体装置1を提供できる。
図7は、半導体装置1の降伏電圧BVをシミュレーションによって求めたグラフである。図7において、縦軸は降伏電圧BV[V]であり、横軸は逆バイアス電圧の印加時間[sec(秒)]である。
ここでは、半導体装置1の温度が-25℃、25℃、85℃および150℃である場合の降伏電圧BVの特性をそれぞれ調べた。
図7を参照して、半導体装置1では、温度に依存して降伏電圧BVが高まってはいるが、逆バイアス電圧を1000秒の間印加し続けたとしても、降伏電圧BVに大きな変動は見られなかった。
半導体装置1では、1000秒の間、逆バイアス電圧を印加し続けた際の降伏電圧BVの変動率の絶対値が1%以下であった。この結果から、半導体装置1では、降伏電圧BVの経時的な劣化を抑制できることが確認できた。
図8A~図8Hは、図1の半導体装置1の製造方法の一例を説明するための断面図である。図8A~図8Hでは、ダイオード領域7側の構造の製造方法について説明する。
まず、図8Aを参照して、半導体層2が用意される。次に、半導体層2の第1主面3に所定パターンを有するマスク55が形成される。マスク55は、複数の開口55Aを有している。複数の開口55Aは、第1トレンチ12および第2トレンチ15を形成すべき領域をそれぞれ露出させている。
次に、マスク55を介するエッチング法によって半導体層2の不要な部分が除去される。エッチング法は、ウェットエッチング法であってもよい。これにより、第1トレンチ12および第2トレンチ15が、半導体層2の第1主面3に形成される。マスク55は、その後、除去される。
次に、図8Bを参照して、第1半導体領域21および第6半導体領域26が形成される。第1半導体領域21を形成する工程は、ダイオード領域7における半導体層2の第1主面3の表層部にn型不純物を導入する工程を含む。n型不純物は、イオン注入マスクを介して半導体層2に導入されてもよい。これにより、第1半導体領域21が形成される。
第6半導体領域26を形成する工程は、第1トレンチ12の底部および第2トレンチ15の底部にp型不純物を導入する工程を含む。n型不純物は、イオン注入マスクを介して半導体層2に導入されてもよい。これにより、第6半導体領域26が形成される。
次に、図8Cを参照して、第1デバイス分離構造11および第2デバイス分離構造14が形成される。この工程では、まず、第1絶縁体層13および第2絶縁体層16のベースとなる絶縁体層が、半導体層2の第1主面3の上に形成される。絶縁体層は、第1トレンチ12および第2トレンチ15を埋めて半導体層2の第1主面3を被覆する。絶縁体層は、CVD法によって形成されてもよい。
次に、絶縁体層の不要な部分が除去される。絶縁体層の不要な部分は、エッチング法によって除去されてもよい。エッチング法は、ウェットエッチング法であってもよい。このようにして、ダイオード領域7を区画する第1デバイス分離構造11が形成される。第1デバイス分離構造11を取り囲む第2デバイス分離構造14が形成される。
次に、図8Dを参照して、第2半導体領域22、第3半導体領域23、第4半導体領域24および第5半導体領域25が形成される。ここでは、第4半導体領域24が形成された後、第2半導体領域22および第5半導体領域25が形成され、その後、第3半導体領域23が形成される例について説明する。これらの領域の形成工程の順序は任意であり、特定の順序に限定されない。
第4半導体領域24を形成する工程は、第1半導体領域21の表層部にp型不純物を導入する工程を含む。p型不純物は、イオン注入マスクを介して第1半導体領域21の表層部に導入されてもよい。この工程では、p型不純物は、第1半導体領域21の表層部の中央領域に、平面視において環状に導入される。これにより、第4半導体領域24が形成される。
第2半導体領域22を形成する工程は、第1半導体領域21の表層部にp型不純物を導入する工程を含む。p型不純物は、イオン注入マスクを介して第1半導体領域21の表層部に導入されてもよい。この工程では、p型不純物は、平面視において第1半導体領域21の表層部の中央部に導入される。
p型不純物は、より具体的には、第4半導体領域24によって取り囲まれた領域に導入される。p型不純物は、半導体層2の厚さ方向に関して、半導体層2の第1主面3および第4半導体領域24の底部の間の領域に導入される。p型不純物は、第4半導体領域24に接続されるように導入される。これにより、第2半導体領域22が形成される。
第5半導体領域25は、第2半導体領域22と同時に形成される。より具体的には、第5半導体領域25の形成工程は、第2半導体領域22と共通のイオン注入マスクを介して、半導体層2の表層部にp型不純物を導入する工程を含む。
p型不純物は、半導体層2の表層部において第1デバイス分離構造11および第2デバイス分離構造14の間の領域に導入される。これにより、第5半導体領域25が形成される。むろん、第5半導体領域25を形成する工程において、p型不純物は、第2半導体領域22とは異なるイオン注入マスクを介して半導体層2の表層部に導入されてもよい。
第3半導体領域23を形成する工程は、第1半導体領域21の表層部にn型不純物を導入する工程を含む。n型不純物は、イオン注入マスクを介して第1半導体領域21の表層部に導入されてもよい。この工程では、n型不純物は、第1デバイス分離構造11の内縁に沿って導入される。n型不純物は、平面視において第4半導体領域24を取り囲むように導入される。これにより、第3半導体領域23が形成される。
次に、図8Eを参照して、第2半導体領域22の表層部、第3半導体領域23の表層部および第5半導体領域25の表層部に、シリサイド層34がそれぞれ形成される。
次に、図8Fを参照して、半導体層2の第1主面3の上に絶縁層32が形成される。絶縁層32は、ダイオード領域7のほぼ全域を被覆する。絶縁層32は、CVD法によって形成されてもよい。
次に、絶縁層32の不要な部分が除去される。絶縁層32の不要な部分は、マスクを介するエッチング法によって除去されてもよい。これにより、絶縁層32に、第2半導体領域22、第3半導体領域23および第5半導体領域25をそれぞれ露出させる複数のコンタクト孔37が形成される。
次に、図8Gを参照して、コンタクト電極層35が、複数のコンタクト孔37内にそれぞれ形成される。この工程では、まず、下地電極層38が形成される。下地電極層38は、絶縁層32の表面および各コンタクト孔37の内壁面に沿って膜状に形成される。下地電極層38は、CVD法によって形成されてもよい。
次に、埋め込み電極層39が、下地電極層38の上に形成される。埋め込み電極層39は、各コンタクト孔37を埋めて絶縁層32の表面を被覆する。埋め込み電極層39は、CVD法によって形成されてもよい。これにより、下地電極層38および埋め込み電極層39を含む電極層が形成される。
次に、下地電極層38および埋め込み電極層39を含む電極層が、絶縁層32の表面が露出するまで除去される。下地電極層38および埋め込み電極層39を含む電極層は、エッチング法によって除去されてもよい。これにより、下地電極層38および埋め込み電極層39を含む電極層がコンタクト電極層35として、複数のコンタクト孔37にそれぞれ埋め込まれる。
次に、図8Hを参照して、コンタクト電極層35をそれぞれ被覆する複数の配線電極層36が、絶縁層32の上に形成される。この工程では、まず、絶縁層32の表面を被覆するように第1電極層41、第2電極層42および第3電極層43がこの順に形成される。これらの電極層は、それぞれCVD法によって形成されてもよい。これにより、第1電極層41、第2電極層42および第3電極層43を含む電極層が形成される。
次に、所定パターンを有するマスク56が、第1電極層41、第2電極層42および第3電極層43を含む電極層の上に形成される。マスク56は、複数の配線電極層36を形成すべき領域を被覆している。
次に、マスク56を介するエッチング法によって、第1電極層41、第2電極層42および第3電極層43を含む電極層の不要な部分が除去される。これにより、複数の配線電極層36が形成される。その後、マスク56が除去される。以上を含む工程を経て、半導体装置1が製造される。
図9は、図2に対応する領域の拡大図であって、本発明の第2実施形態に係る半導体装置61を示す図である。図10は、図9のX-X線に沿う断面図である。
以下では、半導体装置1に対して述べた構造と同様の構造については同一の参照符号を付して説明を省略する。図9では、明瞭化のため、第1デバイス分離構造11および第2デバイス分離構造14がハッチングによって示されている。
半導体装置1では、第4半導体領域24が、平面視において第2半導体領域22に重なっている。これに対して、半導体装置61では、第4半導体領域24が、平面視において第2半導体領域22から間隔を空けて形成されている。つまり、第4半導体領域24は、平面視において第2半導体領域22に重なっていない。
第4半導体領域24は、第2半導体領域22および第3半導体領域23から間隔を空けて第1半導体領域21に形成されている。第4半導体領域24のその他の構造は、半導体装置1に係る第4半導体領域24と同様である。このような構造の第4半導体領域24は、半導体装置1の製造方法において、第4半導体領域24用のイオン注入マスクのレイアウトを変更するだけで形成できる。
以上、半導体装置61によれば、半導体装置1について述べた効果と同様の効果を奏することができる。
図11は、図2に対応する領域の断面図であって、本発明の第3実施形態に係る半導体装置71を示す図である。以下では、半導体装置1に対して述べた構造と同様の構造については同一の参照符号を付して説明を省略する。
半導体装置71は、ダイオード領域7において、半導体層2の第1主面3および絶縁層32の間の領域に介在するフィールド絶縁層72をさらに含む。フィールド絶縁層72は、半導体層2の第1主面3の上において、第2半導体領域22、第3半導体領域23および第4半導体領域24を選択的に被覆している。フィールド絶縁層72は、第2半導体領域22および第3半導体領域23を分離する領域分離絶縁層として形成されている。フィールド絶縁層72は、酸化シリコンを含んでいてもよい。
フィールド絶縁層72を形成する工程は、絶縁層32の形成工程(図8F参照)に先だって、任意のタイミングで実施されてもよい。フィールド絶縁層72は、熱酸化処理法によって半導体層2の第1主面3を酸化させて形成したLOCOS(Local Oxidation Of Silicon)層を含んでいてもよい。
フィールド絶縁層72は、CVD(Chemical Vapor Deposition)法によって半導体層2の第1主面3の上に絶縁材料を堆積させて形成したCVD絶縁層を含んでいてもよい。フィールド絶縁層72は、半導体層2の第1主面3にトレンチを形成する工程と、トレンチに絶縁体を埋め込む工程とによって形成したトレンチ絶縁構造を含んでいてもよい。
以上、半導体装置71によれば、第1半導体領域21の表層部に電流IZが流れることを抑制できるから、電荷の一部が、フィールド絶縁層72によって捕獲されることを抑制できる。また、電荷の一部が、絶縁層32によって捕獲されることも抑制できる。よって、半導体装置71によれば、半導体装置1について述べた効果と同様の効果を奏することができる。
図12は、図3に対応する領域の断面図であって、本発明の第4実施形態に係る半導体装置81を示す図である。以下では、半導体装置1に対して述べた構造と同様の構造については同一の参照符号を付して説明を省略する。
図12を参照して、半導体装置81は、第1実施形態に係る半導体装置1の各半導体部分の導電型が反転された構造を有している。つまり、半導体装置81は、第1実施形態に係る半導体装置1のp型の半導体部分がn型の半導体部分とされ、n型の半導体部分がp型の半導体部分とされた構造を有している。
半導体装置1の説明は、「n型」、「n型」および「n型」を「p型」、「p型」および「p型」とそれぞれ読み替え、「p型」、「p型」および「p型」を「n型」、「n型」および「n型」とそれぞれ読み替えて半導体装置81の説明に準用される。
以上、半導体装置81によっても、半導体装置1に対して述べた効果と同様の効果を奏することができる。このような構造は、第2実施形態に係る半導体装置61および第3実施形態に係る半導体装置71にも適用可能である。
本発明の実施形態について説明したが、本発明はさらに他の形態で実施することもできる。
前述の第1実施形態では、半導体層2がp型の半導体基板10を含む例について説明した。しかし、図13に示されるような半導体層2が採用されてもよい。図13は、図3に対応する領域の断面図であって、半導体層2の変形例を示す図である。以下では、半導体装置1に対して述べた構造と同様の構造については同一の参照符号を付して説明を省略する。
図13を参照して、半導体層2は、p型の半導体基板10、および、p型の半導体基板10の上に形成されたp型のエピタキシャル層91を含む積層構造を有していてもよい。p型の半導体基板10によって、半導体層2の第2主面4が形成されている。p型のエピタキシャル層91によって、半導体層2の第1主面3が形成されている。
第1デバイス分離構造11、第2デバイス分離構造14、第1半導体領域21等は、p型のエピタキシャル層91の表層部に形成されている。このような構造の半導体層2は、前述の第2実施形態、第3実施形態および第4実施形態にも適用できる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 半導体装置
2 半導体層
3 第1主面
7 ダイオード領域(デバイス形成領域)
9 ツェナーダイオード
11 第1デバイス分離構造
21 第1半導体領域
22 第2半導体領域
23 第3半導体領域
24 第4半導体領域
24A 第4半導体領域のオーバラップ部
32 絶縁層
61 半導体装置
71 半導体装置
81 半導体装置

Claims (11)

  1. 主面を有する半導体層と、
    前記半導体層の主面の表層部に形成された第1導電型の第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域の表層部に形成され、前記第1半導体領域との間でツェナーダイオードを形成する第2導電型の第2半導体領域と、
    前記第2半導体領域から間隔を空けて前記第1半導体領域の表層部に形成された第1導電型の第3半導体領域と、
    前記第1半導体領域の表層部において前記第2半導体領域および前記第3半導体領域の間の領域に形成され、前記第2半導体領域の第2導電型不純物濃度未満の第2導電型不純物濃度を有する第2導電型の第4半導体領域と、
    前記半導体層の主面の上に形成され、前記第2半導体領域、前記第3半導体領域および前記第4半導体領域を被覆する絶縁層と、を含み、
    前記第4半導体領域は、前記第2半導体領域に接続され、かつ、前記第4半導体領域は、前記第2半導体領域の底部に対して前記第1半導体領域の底部側の領域に位置する底部を有し、かつ、前記第4半導体領域は、前記第2半導体領域の底部を被覆するオーバーラップ部を含む、半導体装置。
  2. 前記第4半導体領域の第2導電型不純物濃度は、底部側の第2導電型不純物濃度が、表層部側の第2導電型不純物濃度未満である濃度勾配を有している、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第4半導体領域は、平面視において前記第2半導体領域を取り囲んでいる、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第3半導体領域は、平面視において前記第2半導体領域を一定の間隔を空けて取り囲んでいる、請求項1~のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体層の主面においてデバイス形成領域を区画するデバイス分離構造をさらに含み、
    前記第1半導体領域は、前記デバイス形成領域において前記半導体層の主面の表層部に形成され、前記第1半導体領域の底部は、前記デバイス分離構造の底部に対して前記半導体層の前記主面と反対側の第2主面側の領域に位置し、前記デバイス分離構造の底部を被覆するオーバーラップ部を含む、請求項1~のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記デバイス分離構造は、前記半導体層の主面に形成されたトレンチ、および、前記トレンチに埋め込まれた絶縁体を含むトレンチ絶縁構造を有している、請求項に記載の半導体装置。
  7. 主面を有する半導体層を用意する工程と、
    前記半導体層の主面の表層部に第1導電型の第1半導体領域を形成する工程と、
    前記第1半導体領域の表層部に第2導電型の第2半導体領域、第1導電型の第3半導体領域および第2導電型の第4半導体領域を形成する工程であって、前記第1半導体領域との間でツェナーダイオードを形成する前記第2半導体領域を形成し、前記第2半導体領域から間隔を空けた領域に前記第3半導体領域を形成し、前記第2半導体領域および前記第3半導体領域の間の領域に前記第2半導体領域の第2導電型不純物濃度未満の第2導電型不純物濃度を有する前記第4半導体領域を形成する工程と、
    前記半導体層の主面において、前記第2半導体領域、前記第3半導体領域および前記第4半導体領域を被覆する絶縁層を形成する工程と、を含み、
    前記第2半導体領域に接続されるように前記第4半導体領域が形成され、かつ、前記第2半導体領域よりも深さよりも大きい深さを有する前記第4半導体領域が形成され、かつ、前記第2半導体領域の底部を被覆するオーバーラップ部を有する前記第4半導体領域が形成される、半導体装置の製造方法。
  8. 平面視において前記第2半導体領域を取り囲む前記第4半導体領域が形成される、請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 平面視において前記第2半導体領域を一定の間隔を空けて取り囲む前記第3半導体領域が形成される、請求項7または8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第1半導体領域を形成する工程に先だって、前記半導体層の主面にデバイス形成領域を区画するデバイス分離構造を形成する工程をさらに含み、
    前記第1半導体領域は、前記デバイス形成領域に形成され、かつ、前記第1半導体領域の底部は、前記デバイス分離構造の底部に対して前記半導体層の前記主面と反対側の第2主面側の領域に位置し、前記デバイス分離構造の底部を被覆するオーバーラップ部を有するように形成される、請求項7~9のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記デバイス分離構造を形成する工程は、
    前記半導体層の主面にトレンチを形成する工程と、
    前記トレンチに絶縁体を埋め込む工程と、を含む、請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
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