ユーザは、生活習慣を改善するために、スポーツジムに通って運動したり、食生活アドバイザーから食生活に関するアドバイスを受けたり、クリニックの医師から健康維持又は病気予防に関するアドバイスを受けたりして、生活習慣を改善するための様々な取り組みを実施することがある。
ここで、運動する習慣を身に着けたいと考えるユーザと、食生活を改善したいと考えるユーザとでは、生活習慣を改善する目的が異なり、生活習慣の改善に関するアドバイス情報も異なるべきである。しかしながら、例えば特許文献1に開示された技術を利用して生活習慣を改善するためのサービスをユーザに提供する場合、生活習慣病の診断に用いる検査結果と、ユーザの生活習慣を客観的に表す客観情報といった事実に基づいてアドバイスが生成されるものの、ユーザの主観的な要望が反映されず、ユーザにとって有益なアドバイスが生成されない場合がある。
そこで、本発明は、ユーザの主観的な要望を反映して、継続して実行可能な生活改善を行うためのアドバイス情報をユーザが手軽に得ることができるようにする生活習慣の改善に関するアドバイス情報を生成する方法及び情報処理装置を提供する。
本発明の一態様に係る生活習慣の改善に関するアドバイス情報を生成する方法は、ユーザの行動に関する行動関連情報を解析し、行動関連情報の解析結果と、複数の管理ポリシー情報のうち、ユーザが要求するアドバイスに対応する管理ポリシー情報とに基づいて、ユーザの生活習慣の改善に関するアドバイス情報を生成する、ことを特徴とする。
この態様によれば、ユーザの行動に関する行動関連情報の解析結果と、複数の管理ポリシー情報のうち、ユーザが要求するアドバイスに対応する管理ポリシー情報とに基づいて、生活習慣の改善に関するアドバイス情報を生成することで、ユーザの主観的な要望を反映したアドバイス情報を生成することができる。これにより、ユーザは、自らの要望に沿った継続して実行可能な生活改善を行うためのアドバイス情報を手軽に得ることができる。
上記態様において、解析結果と、複数の管理ポリシー情報から選択された管理ポリシー情報とに基づいて、アドバイス情報を生成してもよい。
この態様によれば、複数の管理ポリシー情報の中から、ユーザの行動に関する行動関連情報の解析結果に適した情報を選択することができ、ユーザの生活実態により適したアドバイスを提供することができる。
上記態様において、解析結果と、所定の識別情報に基づいて選択された管理ポリシー情報とに基づいて、アドバイス情報を生成してもよい。
この態様によれば、所定の識別情報を用いて管理ポリシー情報を選択することで、ユーザの行動に適した管理ポリシー情報を選択し、アドバイス情報を提供することができる。
上記態様において、行動関連情報に基づいて、ユーザの生活習慣の特徴を抽出し、抽出された特徴と、管理ポリシー情報とに基づいて、アドバイス情報を生成してもよい。
この態様によれば、ユーザの生活習慣の特徴に基づいてアドバイス情報を生成することで、ユーザの生活習慣についてカスタマイズされたアドバイス情報を提供することができる。
上記態様において、ユーザのプロファイルに基づいて、管理ポリシー情報を調整してもよい。
この態様によれば、ユーザのプロファイルに基づいて管理ポリシー情報を調整することで、ユーザの特徴に応じてカスタマイズされたアドバイス情報を提供することができる。
上記態様において、生活習慣に関する行動を管理するサービスをユーザに提供する行動管理サービスプロバイダからの要求に応じて、行動関連情報の解析結果と、行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシー情報とに基づいて、アドバイス情報を生成し、アドバイス提供を要求した行動管理サービスプロバイダに、生成したアドバイス情報を提供してもよい。
この態様によれば、ユーザの行動に関する行動関連情報の解析結果と、アドバイス提供を要求した行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシー情報とに基づいて、生活習慣の改善に関するアドバイス情報を提供することで、各々の行動管理サービスプロバイダについてカスタマイズされたアドバイス情報を提供することができる。これにより、各々の行動管理サービスプロバイダの投資コストを低減することができ、ユーザは、行動管理サービスプロバイダを介して、継続して実行可能な生活改善を行うためのアドバイスを手軽に得ることができる。
上記態様において、アドバイス提供を要求した行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシー情報を選択するための情報に基づいて、複数の管理ポリシー情報から対応する管理ポリシー情報を選択してもよい。
この態様によれば、アドバイス提供を要求した行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシー情報を選択するための情報を用いて管理ポリシー情報を選択することで、行動管理サービスプロバイダに適した管理ポリシー情報を選択することができ、行動管理サービスプロバイダの要求により適したアドバイス情報を提供することができる。
上記態様において、解析結果と、行動管理サービスプロバイダの識別情報に基づいて選択された管理ポリシー情報とに基づいて、アドバイス情報を生成してもよい。
この態様によれば、行動管理サービスプロバイダの識別情報に基づいて管理ポリシー情報を選択することで、行動管理サービスプロバイダに適した管理ポリシー情報を選択することができ、行動管理サービスプロバイダの要求により適したアドバイス情報を提供することができる。
上記態様において、行動管理サービスプロバイダによるサービスを受けた後のユーザの行動に対応するタスク情報を生成してもよい。
この態様によれば、タスク情報を生成することで、ユーザが生活習慣の改善のために取り組むべきタスクを明確化することができる。
上記態様において、行動管理サービスプロバイダによるサービスを受けた後のユーザの行動の経時変化と、アドバイス提供を要求した行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシー情報とに基づいて、生活習慣の改善に関する新たなアドバイス情報を生成してもよい。
この態様によれば、行動管理サービスプロバイダによるサービスを受けたユーザの行動がどのように変化したかに応じて新たなアドバイス情報を生成することで、前回アドバイスの効果を踏まえて、ユーザにより適した新たなアドバイスを提供することができる。
上記態様において、行動管理サービスプロバイダによるサービスを受けた後のユーザの行動がアドバイス情報の要求基準を満たさない場合に、新たなアドバイス情報を生成してもよい。
この態様によれば、行動管理サービスプロバイダによるサービスを受けたユーザの行動が要求基準を満たさない場合に新たなアドバイス情報を生成することで、前回アドバイスでは十分な効果が得られなかったことを踏まえて、ユーザにより適した新たなアドバイスを提供することができる。
上記態様において、複数の行動管理サービスプロバイダは、それぞれ生活習慣に関する行動を管理するサービスを複数のユーザに提供してもよい。
この態様によれば、それぞれ複数のユーザにサービスを提供する複数の行動管理サービスプロバイダに対して、カスタマイズされたアドバイス情報を提供することができる。
上記態様において、行動関連情報の解析結果と、アドバイス提供を要求した2以上の行動管理サービスプロバイダに対応する2以上の管理ポリシー情報とに基づいて、2以上の行動管理サービスプロバイダに対応する2以上の異なるアドバイス情報を生成してもよい。
この態様によれば、行動関連情報の解析結果が同一である場合であっても、2以上の行動管理サービスプロバイダに対応する2以上の管理ポリシー情報に基づいて、各々の行動管理サービスプロバイダについてカスタマイズされたアドバイス情報を提供することができる。
上記態様において、行動関連情報は、ユーザの食事を撮影した食事画像、ユーザのバイタルデータ及びユーザの運動の量を表す情報の少なくともいずれかを含んでもよい。
この態様によれば、ユーザの行動を客観的なデータに基づいて解析した解析結果と、行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシー情報とに基づいて、各々の行動管理サービスプロバイダについてカスタマイズされたアドバイス情報を提供することができる。
上記態様において、ユーザに対応する端末1A,1Bにインストールされたアプリケーション10A,10Bと通信するコンピュータ2A,2Bに、アドバイス情報を提供してもよい。
この態様によれば、ユーザに対応する端末にインストールされたアプリケーションと通信するコンピュータにアドバイス情報を提供することで、当該コンピュータを介してユーザに対応する端末にアドバイス情報を通知することができる。
上記態様において、ユーザに対応する端末1A,1Bにインストールされたアプリケーション10A,10Bと通信するコンピュータ2A,2Bに、API(Application Program Interface)を介してアドバイス情報を提供してもよい。
この態様によれば、APIを介してアドバイス情報を提供することで、各々の行動管理サービスプロバイダがアドバイス情報を簡易に利用できるようにして、投資コストを低減することができる。
本発明の他の態様に係る情報処理装置3は、生活習慣に関するアドバイス情報を生成する情報処理装置3であって、ユーザの行動に関する行動関連情報を解析する解析部30と、行動関連情報の解析結果と、複数の管理ポリシー情報のうち、ユーザが要求するアドバイスに対応する管理ポリシー情報とに基づいて、ユーザの生活習慣の改善に関するアドバイス情報を生成するアドバイス生成部31とを備えることを特徴とする。
この態様によれば、ユーザの行動に関する行動関連情報の解析結果と、複数の管理ポリシー情報のうち、ユーザが要求するアドバイスに対応する管理ポリシー情報とに基づいて、生活習慣の改善に関するアドバイス情報を生成することで、ユーザの主観的な要望を反映したアドバイス情報を生成することができる。これにより、ユーザは、自らの要望に沿った継続して実行可能な生活改善を行うためのアドバイス情報を手軽に得ることができる。
上記態様において、アドバイス生成部31は、解析結果と、複数の管理ポリシー情報から選択された管理ポリシー情報とに基づいて、アドバイス情報を生成してもよい。
この態様によれば、複数の管理ポリシー情報の中から、ユーザの行動に関する行動関連情報の解析結果に適した情報を選択することができ、ユーザの生活実態により適したアドバイスを提供することができる。
上記態様において、アドバイス生成部31は、解析結果と、所定の識別情報に基づいて選択された管理ポリシー情報とに基づいて、アドバイス情報を生成してもよい。
この態様によれば、所定の識別情報を用いて管理ポリシー情報を選択することで、ユーザの行動に適した管理ポリシー情報を選択し、アドバイス情報を提供することができる。
上記態様において、解析部30は、行動関連情報に基づいて、ユーザの生活習慣の特徴を抽出し、アドバイス生成部31は、抽出された特徴と、管理ポリシー情報とに基づいて、アドバイス情報を生成してもよい。
この態様によれば、ユーザの生活習慣の特徴に基づいてアドバイス情報を生成することで、ユーザの生活習慣についてカスタマイズされたアドバイス情報を提供することができる。
上記態様において、アドバイス生成部31は、ユーザのプロファイルに基づいて、管理ポリシー情報を調整してもよい。
この態様によれば、ユーザのプロファイルに基づいて管理ポリシー情報を調整することで、ユーザの特徴に応じてカスタマイズされたアドバイス情報を提供することができる。
上記態様において、アドバイス生成部は、解析結果と、行動管理サービスプロバイダの識別情報に基づいて選択された管理ポリシー情報とに基づいて、アドバイス情報を生成してもよい。
この態様によれば、ユーザの行動に関する行動関連情報の解析結果と、アドバイス提供を要求した行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシー情報とに基づいて、生活習慣の改善に関するアドバイス情報を提供することで、各々の行動管理サービスプロバイダについてカスタマイズされたアドバイス情報を提供することができる。これにより、各々の行動管理サービスプロバイダの投資コストを低減することができ、ユーザは、行動管理サービスプロバイダを介して、継続して実行可能な生活改善を行うためのアドバイスを手軽に得ることができる。
上記態様において、アドバイス生成部31は、アドバイス提供を要求した行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシー情報を選択するための情報に基づいて、複数の管理ポリシー情報から対応する管理ポリシー情報を選択してもよい。
この態様によれば、アドバイス提供を要求した行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシー情報を選択するための情報を用いて管理ポリシー情報を選択することで、行動管理サービスプロバイダに適した管理ポリシー情報を選択することができ、行動管理サービスプロバイダの要求により適したアドバイス情報を提供することができる。
上記態様において、アドバイス生成部31は、解析結果と、行動管理サービスプロバイダの識別情報に基づいて選択された管理ポリシー情報とに基づいて、アドバイス情報を生成してもよい。
この態様によれば、行動管理サービスプロバイダの識別情報に基づいて管理ポリシー情報を選択することで、行動管理サービスプロバイダに適した管理ポリシー情報を選択することができ、行動管理サービスプロバイダの要求により適したアドバイス情報を提供することができる。
上記態様において、アドバイス生成部31は、行動管理サービスプロバイダによるサービスを受けた後のユーザの行動に対応するタスク情報を生成してもよい。
この態様によれば、タスク情報を生成することで、ユーザが生活習慣の改善のために取り組むべきタスクを明確化することができる。
上記態様において、アドバイス生成部31は、行動管理サービスプロバイダによるサービスを受けた後のユーザの行動の経時変化と、アドバイス提供を要求した行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシー情報とに基づいて、新たなアドバイス情報を生成してもよい。
この態様によれば、行動管理サービスプロバイダによるサービスを受けたユーザの行動がどのように変化したかに応じて新たなアドバイス情報を生成することで、前回アドバイスの効果を踏まえて、ユーザにより適した新たなアドバイスを提供することができる。
上記態様において、アドバイス生成部31は、行動管理サービスプロバイダによるサービスを受けた後のユーザの行動がアドバイス情報の要求基準を満たさない場合に、新たなアドバイス情報を生成してもよい。
この態様によれば、行動管理サービスプロバイダによるサービスを受けたユーザの行動が要求基準を満たさない場合に新たなアドバイス情報を生成することで、前回アドバイスでは十分な効果が得られなかったことを踏まえて、ユーザにより適した新たなアドバイスを提供することができる。
上記態様において、複数の行動管理サービスプロバイダは、それぞれ生活習慣に関する行動を管理するサービスを複数のユーザに提供してもよい。
この態様によれば、それぞれ複数のユーザにサービスを提供する複数の行動管理サービスプロバイダについてカスタマイズされたアドバイス情報を提供することができる。
上記態様において、アドバイス生成部31は、行動関連情報の解析結果と、アドバイス提供を要求した2以上の行動管理サービスプロバイダに対応する2以上の管理ポリシー情報とに基づいて、2以上の行動管理サービスプロバイダに対応する2以上の異なるアドバイス情報を生成してもよい。
この態様によれば、行動関連情報の解析結果が同一である場合であっても、2以上の行動管理サービスプロバイダに対応する2以上の管理ポリシー情報に基づいて、各々の行動管理サービスプロバイダについてカスタマイズされたアドバイス情報を提供することができる。
上記態様において、行動関連情報は、ユーザの食事を撮影した食事画像、ユーザのバイタルデータ及びユーザの運動の量を表す情報の少なくともいずれかを含んでもよい。
この態様によれば、ユーザの行動を客観的なデータに基づいて解析した解析結果と、行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシー情報とに基づいて、各々の行動管理サービスプロバイダについてカスタマイズされたアドバイス情報を提供することができる。
上記態様において、ユーザに対応する端末1A,1Bにインストールされたアプリケーション10A,10Bと通信するコンピュータ2A,2Bに、アドバイス情報を提供する通信部30dをさらに備えてもよい。
この態様によれば、ユーザに対応する端末にインストールされたアプリケーションと通信するコンピュータにアドバイス情報を提供することで、当該コンピュータを介してユーザに対応する端末にアドバイス情報を通知することができる。
上記態様において、ユーザに対応する端末1A,1Bにインストールされたアプリケーション10A,10Bと通信するコンピュータ2A,2Bに、API(Application Program Interface)を介してアドバイス情報を提供する通信部10dをさらに備えてもよい。
この態様によれば、APIを介してアドバイス情報を提供することで、各々の行動管理サービスプロバイダがアドバイス情報を簡易に利用できるようにして、投資コストを低減することができる。
本発明の他の態様に係る生活習慣の改善に関するアドバイス情報を生成する方法は、ユーザの情報通信端末1A,1Bが、生活習慣を解析する情報処理装置3と通信し、情報処理装置3が複数の管理ポリシー情報のうちユーザが要求するアドバイスに対応する管理ポリシーに基づいて作成した生活習慣の改善に関する複数のタスクの目標値を、情報通信端末1A,1Bが情報処理装置3から受信し、複数のタスクの進捗と、タスクの各々の目標値の合計に対する各タスクの目標値の割合とを含むGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を情報通信端末1A,1Bに表示することを特徴とする。
この態様によれば、複数の管理ポリシー情報のうち、ユーザが要求するアドバイスに対応する管理ポリシーに基づいて、情報処理装置が生活習慣の改善に関する複数のタスクの目標値をユーザの主観的な要望に沿って作成し、ユーザの情報通信端末に、複数のタスクの進捗と、目標値の合計に対する各タスクの目標値の割合とを含むGUIを表示することで、タスクの進捗と各タスクの割合とをユーザが一目で把握できるようになる。
上記態様において、複数のタスクの目標値の合計に対する複数のタスクそれぞれの目標値の割合を円グラフによって表示してもよい。
この態様によれば、各タスクの目標値の割合を円グラフによって表示することで、複数のタスクの目標値の合計に占める各タスクの目標値の割合を一目で把握できるようになる。
上記態様において、複数のタスクの目標値の合計に対する複数のタスクそれぞれの目標値の割合を、円グラフの円弧の長さによって表示してもよい。
この態様によれば、各タスクの目標値の割合を円グラフの円弧の長さによって表示することで、複数のタスクの目標値の合計に占める各タスクの目標値の割合を円弧の長さの割合として一目で把握できるようになる。
上記態様において、複数のタスクの目標値の合計に対する複数のタスクそれぞれの目標値の割合を、円グラフの円弧の長さによって表示し、複数のタスクそれぞれの進捗を、円グラフの直径方向の幅によって表示してもよい。
この態様によれば、各タスクの目標値の割合を円グラフの円弧の長さによって表示することで、複数のタスクの目標値の合計に占める各タスクの目標値の割合を円弧の長さの割合として一目で把握することができるようにするとともに、複数のタスクそれぞれの進捗を、円グラフの直径方向の幅によって表示することで、複数のタスクの進捗の差を一目で把握できるようになる。
上記態様において、複数のタスクの目標値を、円グラフと同心の円によって表示してもよい。
この態様によれば、複数のタスクの目標値の合計に占める各タスクの目標値の割合を円グラフによって示しつつ、複数のタスクの目標値を一目で把握できるようになる。
上記態様において、複数のタスクいずれかの現在値の合計を、円グラフと同心の円弧の長さによって表示してもよい。
この態様によれば、複数のタスクの目標値の合計に占める各タスクの目標値の割合を円グラフによって示しつつ、複数のタスクいずれかの現在値の合計を一目で把握できるようになる。
上記態様において、複数のタスクの現在値の合計が複数のタスクの目標値の合計より小さい場合と、複数のタスクの現在値の合計が複数のタスクの目標値の合計より大きい場合とで、円グラフと同心の円弧の表示態様を変化させてもよい。
この態様によれば、複数のタスクの現在値の合計が、目標値の合計を上回ったか否かを一目で把握できるようになる。
上記態様において、情報通信装置3が、ユーザの生活習慣に関する行動を管理するサービスを提供する行動管理サービスプロバイダのサーバ2A,2Bと通信し、情報処理装置3が行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシーに基づいて作成した生活習慣の改善に関する複数のタスクの目標値を、情報通信端末1A,1Bがサーバ2A,2Bから受信し、複数のタスクの進捗と、タスクの各々の目標値の合計に対する各タスクの目標値の割合とを含むGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を情報通信端末1A,1Bに表示してもよい。
この態様によれば、行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシーに基づいて、情報処理装置が生活習慣の改善に関する複数のタスクの目標値を作成し、ユーザの情報通信端末に、複数のタスクの進捗と、目標値の合計に対する各タスクの目標値の割合とを含むGUIを表示することで、タスクの進捗と各タスクの割合とをユーザが一目で把握できるようになる。
本発明によれば、ユーザが継続して実行可能な生活改善を行うためのアドバイスを各々の行動管理サービスプロバイダの管理ポリシーに合わせて提供し、生活改善を行うためのアドバイスをユーザが手軽に得ることができるようにする生活習慣の改善に関するアドバイス情報を生成する方法及び情報処理装置が提供される。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」と表記する。)を、図面に基づいて説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報処理装置3のネットワーク構成を示す図である。情報処理装置3は、生活習慣に関する行動を管理するサービスをユーザに提供する行動管理サービスプロバイダに、生活習慣の改善に関するアドバイス情報を提供する。同図では、第1行動管理サービスプロバイダに対応する第1サーバ2Aと、第2行動管理サービスプロバイダに対応する第2サーバ2Bを例示し、情報処理装置3と第1サーバ2A及び第2サーバ2Bとが通信する場合を示している。ユーザは、生活習慣に関する行動を管理するサービスの提供を、行動管理サービスプロバイダから受ける。同図では、第1ユーザに対応する第1ユーザ端末1Aと、第2ユーザに対応する第2ユーザ端末1Bを例示し、第1サーバ2Aと第1ユーザ端末1Aが通信し、第2サーバ2Bと第2ユーザ端末1Bが通信する場合を示している。ここで、生活習慣に関する行動とは、ユーザの習慣を構成している行動をいい、例えば、運動、喫煙、飲酒、睡眠及び食事を含む。行動管理サービスプロバイダは、例えば、運動習慣を管理するサービスをユーザに提供したり、食事の内容を管理するサービスをユーザに提供したりする。
行動管理サービスプロバイダは、ユーザに対して生活習慣に関する行動を管理するサービスを提供する個人又は法人である。行動管理サービスプロバイダは、例えば、トレーニングジムやパーソナルトレーナーであったり、健康管理サービスを提供する事業者であったり、医師である。情報処理装置3は、行動管理サービスプロバイダに、ユーザの生活習慣の改善に関するアドバイス情報を提供する事業者(以下、アドバイス提供者という。)によって使用される。アドバイス提供者は、情報処理装置3を用いて、複数の行動管理サービスプロバイダに対応する複数のサーバ(第1サーバ2A及び第2サーバ2B)にアドバイス情報を提供する。複数の行動管理サービスプロバイダは、それぞれ生活習慣に関する行動を管理するサービスを複数のユーザに提供する。ユーザの生活習慣の改善は、生活習慣に関する行動の改良であり、具体的には、運動量を増やすこと、喫煙本数を減らすこと、飲酒量を減らすこと、睡眠時間を一定にすること、食事時間を一定にすること、食事回数を一日に3回とすること及び食事の栄養バランスを良くすること等を含む。
複数の行動管理サービスプロバイダは、それぞれが異なる管理ポリシーで、ユーザの生活習慣に関する行動を管理する。情報処理装置3は、行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシー情報を参照し、各行動管理サービスプロバイダの管理ポリシー情報に沿ったアドバイス情報を提供する。管理ポリシー情報は、行動管理サービスプロバイダがユーザの生活習慣に関する行動を管理する方針をまとめた情報であり、複数の行動管理サービスプロバイダ毎に設定され、複数の行動管理サービスプロバイダ毎に異なっている。例えば、行動管理サービスプロバイダがユーザの運動習慣を管理するサービスを提供する場合、行動管理サービスプロバイダがトレーニングジムである場合と医者である場合とでは、ユーザに提供するサービスが異なる。すなわち、トレーニングジムはボディメイクの観点からユーザの運動習慣を管理するサービスを提供するが、医者は健康維持又は病気予防の観点からユーザの運動習慣を管理するサービスを提供する。情報処理装置3は、このような行動管理サービスプロバイダ毎の行動管理の目的の違いが反映された管理ポリシー情報を有する。もっとも、複数の行動管理サービスプロバイダが、同じ管理ポリシーを用いても構わない。また、アドバイス情報は、ユーザが生活習慣を改善するための目標を示す情報であり、ユーザが取り組むべきタスクに関する情報や、ユーザが行うべきでない行動に関する情報を含む。行動管理サービスプロバイダに対するアドバイス情報の提供は、個人又は法人である行動管理サービスプロバイダにアドバイス情報を伝えることを意味する。アドバイス情報の提供は、アドバイス情報を表す電子データを、通信ネットワークを介して行動管理サービスプロバイダに対応するサーバに送信することで行われてもよいし、個人又は法人である行動管理サービスプロバイダに対して、アドバイス情報を記載した印刷物を郵送することで行われてもよい。
第1ユーザは、第1ユーザ端末1Aの第1アプリケーション10Aを介して、第1行動管理サービスプロバイダに対応する第1サーバ2Aからサービスを受ける。同様に、第2ユーザは、第2ユーザ端末1Bの第2アプリケーション10Bを介して、第2行動管理サービスプロバイダに対応する第2サーバ2Bからサービスを受ける。ここで、第1アプリケーション10A及び第2アプリケーション10Bは、例えば、行動管理サービスプロバイダから提供されるアプリケーションである。なお、アプリケーション10Aは、行動管理サービスプロバイダから提供される専用のアプリケーションではなく、ウェブブラウザ等の汎用のアプリケーションであってもよい。
情報処理装置3の通信部は、ユーザに対応する端末にインストールされたアプリケーションと通信するコンピュータに、アドバイス情報を提供する。すなわち、情報処理装置3の通信部は、第1ユーザに対応する第1ユーザ端末1Aにインストールされた第1アプリケーション10Aと通信する第1サーバ2Aに対して、アドバイス情報を提供する。また、情報処理装置3の通信部は、第2ユーザに対応する第2ユーザ端末1Bにインストールされた第2アプリケーション10Bと通信する第2サーバ2Bに対して、アドバイス情報を提供する。このように、ユーザに対応する端末にインストールされたアプリケーションと通信するコンピュータにアドバイス情報を提供することで、当該コンピュータを介してユーザに対応する端末にアドバイス情報を通知することができる。
また、情報処理装置3の通信部は、ユーザに対応するユーザ端末にインストールされたアプリケーションと通信するコンピュータに、API(Application Program Interface)を介してアドバイス情報を提供する。すなわち、情報処理装置3の通信部は、第1ユーザに対応する第1ユーザ端末1Aにインストールされた第1アプリケーション10Aと通信する第1サーバ2Aに対して、APIを介してアドバイス情報を提供する。より具体的には、第1サーバ2Aから情報処理装置3に対して、APIにより規定された形式でアドバイス情報の提供を要求するHTTP(Hypertext Transfer Protocol)リクエストが送信され、それに応答して、情報処理装置3から第1サーバ2Aに対してHTTPレスポンスとしてアドバイス情報が提供される。また、情報処理装置3の通信部は、第2ユーザに対応する第2ユーザ端末1Bにインストールされた第2アプリケーション10Bと通信する第2サーバ2Bに対して、APIを介してアドバイス情報を提供する。このように、APIを介してアドバイス情報を提供することで、各々の行動管理サービスプロバイダがアドバイス情報を簡易に利用できるようにして、投資コストを低減することができる。
なお、本実施形態では、第1サーバ2A及び第2サーバ2Bと、情報処理装置3とが別体である場合について説明するが、第1サーバ2Aと情報処理装置3とは一体であってもよい。また、第2サーバ2Bと情報処理装置3とは一体であってもよい。
図2は、本発明の第1実施形態に係る情報処理装置3の機能ブロックを示す図である。情報処理装置3は、解析部30、アドバイス生成部31及び管理ポリシーデータベース32を備える。また、情報処理装置3は、次図に示すように、アドバイス提供を要求した行動管理サービスプロバイダに、生成したアドバイス情報を提供する通信部10dを備える。行動管理サービスプロバイダからアドバイス提供者に対するアドバイス提供の要求は、電子データの送信、口頭による指示又は郵送による指示によって行われる。なお、第1サーバ2A及び第2サーバ2Bは、所定のAPIによって、情報処理装置3に対して生活習慣の改善に関するアドバイス情報の提供を要求してよい。
解析部30は、ユーザの行動に関する行動関連情報を解析する。行動関連情報は、ユーザの行動を直接的又は間接的に表す情報であり、例えば、ユーザの食事を撮影した食事画像、ユーザのバイタルデータ及びユーザの運動の量を表す情報を含む。ここで、食事画像は、ユーザの食事という行動を直接的に表す情報である。また、バイタルデータは、ユーザの覚醒状態や感情によって変動し、ユーザの睡眠や運動といった行動を間接的に表す情報であり、例えば、心拍数、血圧、呼吸数、体温、脳波等を含む。また、ユーザの運動の量は、ユーザの運動という行動を直接的に表す情報である。行動関連情報のデータ形式は、ユーザの行動に関するテキストであったり、ユーザの行動に関する画像であったりする。解析部30は、行動関連情報を解析し、ユーザへの改善アドバイスの生成に関する特徴を抽出する。第1サーバ2Aは、第1ユーザに対応する第1アプリケーション10Aから生活習慣に関連する行動に対応する行動関連情報を受信し、データベース20Aに記憶する。そして、第1サーバ2Aは、データベース20Aに記憶された第1ユーザの行動関連情報を解析部30に提供する。同様に、第2サーバ2Bは、第2ユーザに対応する第2アプリケーション10Bから生活習慣に関連する行動に対応する行動関連情報を受信し、データベース20Bに記憶する。そして、第2サーバ2Bは、データベース20Bに記憶された第2ユーザの行動関連情報を解析部30に提供する。解析部30による行動関連情報の解析結果は、ユーザの生活習慣を定量化した情報を含む。行動関連情報の解析結果は、例えば、ユーザの運動時間、睡眠時間、入眠時刻、起床時刻、食事時刻及び食事に含まれる栄養素を定量化した情報を含む。
アドバイス生成部31は、行動関連情報の解析結果と、複数の管理ポリシー情報のうち、ユーザが要求するアドバイスに対応する管理ポリシー情報とに基づいて、ユーザの生活習慣の改善に関するアドバイス情報を生成する。ここで、ユーザが要求するアドバイスは、ユーザの主観的な要望であり、例えば運動する習慣を身に着けるためのアドバイスであったり、食生活を改善するためのアドバイスであったり、健康を維持するためのアドバイスであったり、病気を予防するためのアドバイスであったりしてよい。ユーザが要求するアドバイスに対応する管理ポリシー情報は、ユーザの主観的な要望に応えるために適した管理ポリシー情報である。ユーザが、スポーツジムや医師等の行動管理サービスプロバイダからサービスの提供を受ける場合、ユーザが要求するアドバイスを提供してくれると期待される行動管理サービスプロバイダを選ぶものと考えられる。具体的には、ユーザが運動する習慣を身に着けたいと考えているのであれば、行動管理サービスプロバイダとしてスポーツジムを選ぶし、ユーザが食生活を改善したいと考えているのであれば、行動管理サービスプロバイダとして食生活アドバイザーを選ぶし、ユーザが健康維持又は病気予防を考えているのでれば、行動管理サービスプロバイダとして医師を選ぶのが通常である。そのため、アドバイス生成部31は、行動関連情報の解析結果と、アドバイス提供を要求した行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシー情報とに基づいて、生活習慣の改善に関するアドバイス情報を生成してもよい。このような場合であっても、ユーザの主観的な要望に沿ったアドバイス情報が生成される。アドバイス生成部31は、解析部30が行動関連情報から抽出した生活習慣特徴と、管理ポリシーデータベース32に記憶された管理ポリシー情報とに基づいて、ユーザの生活習慣の改善に関するアドバイス情報を生成する。ここで、生活習慣の特徴は、生活習慣を代表的に表す事項であり、生活習慣が良好であるか判断する材料となる。生活習慣の特徴は、例えば、食事を三食摂っているいるか否か、栄養バランス、睡眠時間及び起床時間並びに習慣的な運動の量等を含む。これにより、ユーザの生活習慣の特徴に基づいてアドバイス情報を生成することで、ユーザの生活習慣についてカスタマイズされたアドバイス情報を提供することができる。アドバイス生成部31は、行動関連情報の解析結果と、アドバイス提供を要求した2以上の行動管理サービスプロバイダに対応する2以上の管理ポリシー情報とに基づいて、2以上の行動管理サービスプロバイダに対応する2以上の異なるアドバイス情報を生成する。これにより、行動関連情報の解析結果が同一である場合であっても、2以上の行動管理サービスプロバイダに対応する2以上の異なる管理ポリシー情報に基づいて、各々の行動管理サービスプロバイダについてカスタマイズされたアドバイス情報を提供することができる。例えば、ユーザの行動関連情報の解析結果が、同一の運動量に関する情報を含む場合に、ボディメイクに関する管理ポリシー情報に基づいて生成されるアドバイス情報は、特定の部位の筋肉を発達させるための運動プランを含み、健康維持又は病気予防に関する管理ポリシー情報に基づいて生成されるアドバイス情報は、1日の歩数の目標値を含む。
アドバイス生成部31は、生成したアドバイス情報を、アドバイス提供を要求した行動管理サービスプロバイダに対応する第1サーバ2A又は第2サーバ2Bに提供する。例えば第1サーバ2Aがアドバイス情報の提供を受けた場合、アドバイス提示部21Aによって、第1アプリケーション10Aに対して、アドバイス情報を提供する。同様に、第2サーバ2Bがアドバイス情報の提供を受けた場合、アドバイス提示部21Bによって、第2アプリケーション10Bに対して、アドバイス情報を提供する。
本実施形態に係る情報処理装置3によれば、ユーザの行動に関する行動関連情報の解析結果と、アドバイス提供を要求した行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシー情報とに基づいて、生活習慣の改善に関するアドバイス情報を提供することで、各々の行動管理サービスプロバイダについてカスタマイズされたアドバイス情報を提供することができる。これにより、各々の行動管理サービスプロバイダの投資コストを低減することができ、ユーザは、行動管理サービスプロバイダを介して、継続して実行可能な生活改善を行うためのアドバイスを手軽に得ることができる。
本実施形態では、アドバイス情報を、情報処理装置3から行動管理サービスプロバイダの第1サーバ2A又は第2サーバ2Bに提供し、行動管理サービスプロバイダを介して第1ユーザ端末1A又は第2ユーザ端末1Bに提供する例について説明したが、アドバイス情報は、情報処理装置3から第1ユーザ端末1A又は第2ユーザ端末1Bに直接提供されてもよい。
図3は、本実施形態に係る情報処理装置3の物理的構成を示す図である。情報処理装置3は、演算部に相当するCPU(Central Processing Unit)30aと、記憶部に相当するRAM(Random Access Memory)30bと、記憶部に相当するROM(Read Only Memory)30cと、通信部30dと、入力部30eと、表示部30fと、を有する。これらの各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続される。なお、本例では情報処理装置3が一台のコンピュータで構成される場合について説明するが、情報処理装置3は、複数のコンピュータが組み合わされて実現されてもよい。また、図3で示す構成は一例であり、情報処理装置3はこれら以外の構成を有してもよいし、これらの構成のうち一部を有さなくてもよい。
CPU30aは、RAM30b又はROM30cに記憶されたプログラムの実行に関する制御やデータの演算、加工を行う制御部である。CPU30aは、生活習慣の改善に関するアドバイス情報を生成するプログラム(アドバイス情報生成プログラム)を実行する演算部である。CPU30aは、入力部30eや通信部30dから種々のデータを受け取り、データの演算結果を表示部30fに表示したり、RAM30bやROM30cに格納したりする。
RAM30bは、記憶部のうちデータの書き換えが可能なものであり、例えば半導体記憶素子で構成される。RAM30bは、CPU30aが実行するアドバイス情報生成プログラム、管理ポリシー情報といったデータを記憶する。なお、これらは例示であって、RAM30bには、これら以外のデータが記憶されていてもよいし、これらの一部が記憶されていなくてもよい。
ROM30cは、記憶部のうちデータの読み出しが可能なものであり、例えば半導体記憶素子で構成される。ROM30cは、例えばアドバイス情報生成プログラムや、書き換えが行われないデータを記憶する。
通信部30dは、情報処理装置3を第1サーバ2A及び第2サーバ2B等の他の機器に接続するインターフェースである。通信部30dは、インターネット等の通信ネットワークに接続される。
入力部30eは、ユーザからデータの入力を受け付けるものであり、例えば、キーボード及びタッチパネルを含む。
表示部30fは、CPU10aによる演算結果を視覚的に表示するものであり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)により構成される。表示部30fは、例えば生成したアドバイス情報を表示する。
アドバイス情報生成プログラムは、RAM30bやROM30c等のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供されてもよいし、通信部30dにより接続される通信ネットワークを介して提供されてもよい。情報処理装置3では、CPU30aがアドバイス情報生成プログラムを実行することにより、図2を用いて説明した解析部30及びアドバイス生成部31等の様々な動作が実現される。なお、これらの物理的な構成は例示であって、必ずしも独立した構成でなくてもよい。例えば、情報処理装置3は、CPU30aとRAM30bやROM30cが一体化したLSI(Large-Scale Integration)を備えていてもよい。
図4は、本発明の第1実施形態に係る情報処理装置3により実行される処理のフローチャートである。はじめに、情報処理装置3は、第1サーバ2A及び第2サーバ2Bから行動関連情報を収集し(S10)、行動関連情報を解析する(S11)。
その後、情報処理装置3は、管理ポリシーデータベース32に記憶された管理ポリシー情報を参照し(S12)、行動関連情報の解析結果と管理ポリシー情報とに基づいて、アドバイス情報を生成する(S13)。
最後に、情報処理装置3は、生成したアドバイス情報を、アドバイス情報の提供を要求した行動管理サービスプロバイダに提供する(S14)。
図5は、本発明の第1実施形態に係る情報処理装置3により参照される管理ポリシー情報の第1例を示す図である。本例では、管理ポリシーデータベース32に、行動管理サービスプロバイダの識別情報(行動管理サービスプロバイダID)毎に管理ポリシー情報が格納されている。ここで、アドバイス生成部31は、行動関連情報の解析結果と、所定の識別情報に基づいて選択された管理ポリシー情報とに基づいて、アドバイス情報を生成する。所定の識別情報を用いて管理ポリシー情報を選択することで、ユーザの行動に適した管理ポリシー情報を選択し、アドバイス情報を提供することができる。より具体的には、本例の場合、アドバイス生成部31は、行動関連情報の解析結果と、行動管理サービスプロバイダの識別情報に基づいて選択された管理ポリシー情報とに基づいて、アドバイス情報を生成する。行動管理サービスプロバイダの識別情報に基づいて管理ポリシー情報を選択することで、行動管理サービスプロバイダに適した管理ポリシー情報を選択することができ、行動管理サービスプロバイダの要求により適したアドバイス情報を提供することができる。
本例では、管理ポリシーデータベース32に、管理対象となるユーザの行動に対応するように管理ポリシーが格納されている。すなわち、管理ポリシーデータベース32に、「行動種別」毎に管理ポリシーが格納されている。ここで、行動種別は、「行動a」、「行動b」及び「行動c」等であるが、具体的には、「運動」、「ウォーキング」、「ジョギング」、「食事」、「炭水化物の摂取」、「タンパク質の摂取」、「脂質の摂取」、「塩分の摂取」、「食物繊維の摂取」、「アルコールの摂取」、「喫煙」及び「睡眠」等、生活習慣に関する任意の行動種別である。これらの行動種別は、生活習慣に関する行動の例である。ユーザの行動関連情報の解析結果は、ユーザの行動が、これらの行動種別のいずれに該当するかを表す。
アドバイス生成部31は、行動関連情報の解析結果と、複数の管理ポリシー情報から選択された管理ポリシー情報とに基づいて、アドバイス情報を生成する。これにより、複数の管理ポリシー情報の中から、ユーザの行動に関する行動関連情報の解析結果に適した情報を選択することができ、ユーザの生活実態により適したアドバイスを提供することができる。また、アドバイス生成部31は、アドバイス提供を要求した行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシー情報を選択するための情報に基づいて、複数の管理ポリシー情報から対応する管理ポリシー情報を選択する。ここで、アドバイス提供を要求した行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシー情報を選択するための情報は、例えば、行動管理サービスプロバイダIDであったり、行動種別であったりする。アドバイス提供を要求した行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシー情報を選択するための情報を用いて管理ポリシー情報を選択することで、行動管理サービスプロバイダに適した管理ポリシー情報を選択することができ、行動管理サービスプロバイダの要求により適したアドバイス情報を提供することができる。
管理ポリシー情報は、例えば、「総消費カロリーを増やす:基準値[X kcal以上/day、Y kcal以上/week、Z kcal以上/month]」、「食事における総カロリーを制限する:基準値[X kcal以下/day、Y kcal以下/week、Z kcal以下/month]」、「炭水化物の摂取を制限:基準値[X g以下/day、Y g以下/week、Z g以下/month]」、「タンパク質の摂取量を増やす:基準値[X g以上/day、Y g以上/week、Z g以上/month]」、「脂質の摂取を制限:基準値[X g以下/day、Y g以下/week、Z g以下/month]」、「塩分の摂取を制限:基準値[X g以下/day、Y g以下/week、Z g以下/month]」、「食物繊維の摂取量を増やす:基準値[X g以上/day、Y g以上/week、Z g以上/month]」、「アルコールの摂取を制限:基準値[X ml以下/day、Y ml以下/week、Z ml以下/month]」、「タバコの喫煙数を制限:基準値[X本以下/day]」、「睡眠時間を増やす:基準値[X時間以上/day]」等である。ここで、「X」、「Y」及び「Z」は、任意の数値を表す。管理ポリシー情報に含まれる基準値は、行動管理サービスプロバイダ毎に設定されたり、ユーザ毎に設定されたりする。
アドバイス生成部31は、例えば、「一日の総消費カロリーがX kcal以上となるように運動しましょう」、「食事における総カロリーがX kcal以下となるようにしましょう」、「炭水化物の摂取を控えましょう」、「タンパク質の摂取を増やしましょう」、「脂質の摂取を控えましょう」、「塩分の摂取を控えましょう」、「食物繊維の摂取を増やしましょう」、「タバコの喫煙を控えましょう」、「適切な睡眠時間を確保しましょう」等のアドバイス情報を生成する。
アドバイス生成部31は、行動管理サービスプロバイダによるサービスを受けた後のユーザの行動に対応するタスク情報を生成する。タスク情報は、ユーザが取り組むべきタスクに関する情報であり、例えば、「ウォーキングを一日1時間以上行う」、「ジョギングを一日30分以上行う」、「一日の炭水化物の摂取量をX g以下にする」、「食事毎のタンパク質の摂取量をX g以上にする」、「一週間のアルコール摂取量をY ml以下にする」等である。なお、タスク情報は、情報処理装置3から提供されるアドバイス情報に基づいて、第1サーバ2Aのアドバイス提示部21A又は第2サーバ2Bのアドバイス提示部21Bによって生成され、ユーザに提供されてもよい。タスク情報を生成することで、ユーザが生活習慣の改善のために取り組むべきタスクを明確化することができる。
図6は、本発明の第1実施形態に係る情報処理装置3により参照される管理ポリシー情報の第2例を示す図である。本例では、管理ポリシーデータベース32に、行動種別毎に管理ポリシー情報が格納されている。例えば、「行動種別a」について、「ポリシーID」が「a1」である管理ポリシー情報と、「ポリシーID」が「a2」である管理ポリシー情報とが格納されている。同様に、「行動種別b」について、「ポリシーID」が「b1」である管理ポリシー情報と、「ポリシーID」が「b2」である管理ポリシー情報とが格納されている。
アドバイス生成部31は、行動関連情報の解析結果と、所定の識別情報に基づいて選択された管理ポリシー情報とに基づいて、アドバイス情報を生成する。ここで、所定の識別情報は、管理ポリシー情報を一意に特定するための情報であり、例えばポリシーIDである。所定の識別情報を用いて管理ポリシー情報を選択することで、ユーザの行動に適した管理ポリシー情報を選択し、アドバイス情報を提供することができる。なお、所定の識別情報は、任意の文字列や数値の組み合わせで構成されてよい。
行動管理サービスプロバイダに対応する第1サーバ2A及び第2サーバ2Bは、情報処理装置3に対してアドバイス情報の提供を要求する場合に、管理対象とする行動種別毎に定められた管理ポリシーの識別情報(ポリシーID)を情報処理装置3に送信する。そして、情報処理装置3は、受信した識別情報(ポリシーID)に基づいて、アドバイス情報の生成に用いる管理ポリシー情報を選択する。
図7は、本発明の第1実施形態に係る情報処理装置3により参照される管理ポリシー情報の第3例を示す図である。本例では、管理ポリシーデータベース32に、行動管理サービスプロバイダの識別情報(行動管理サービスプロバイダID)毎に管理ポリシー情報が格納されている。また、管理ポリシーデータベース32には、ユーザの識別情報であるユーザID毎に管理ポリシー情報が格納されている。例えば、ユーザID「aaa」について、「行動種別」が「行動a」である管理ポリシー情報と、「行動種別」が「行動b」である管理ポリシー情報とが格納されている。同様に、ユーザID「bbb」について、「行動種別」が「行動a」である管理ポリシー情報と、「行動種別」が「行動b」である管理ポリシー情報とが格納されている。このように、ユーザID毎に管理ポリシー情報が格納されていることで、行動管理サービスプロバイダは、ユーザの特性に応じた管理ポリシーを設定することができる。
アドバイス生成部31は、ユーザのプロファイルに基づいて、管理ポリシー情報を調整する。ユーザのプロファイルは、ユーザの略歴であり、例えば、ユーザの年齢、身長、体重、性別及び既往歴等を含む。アドバイス生成部31は、例えば、ユーザIDによって特定されるユーザのプロファイルに基づいて、管理ポリシー情報に含まれる基準値を調整する。より具体的には、管理ポリシー情報が「総消費カロリーを増やす:基準値[X kcal以上/day、Y kcal以上/week、Z kcal以上/month]」というものである場合に、アドバイス生成部31は、ユーザの年齢が若いほど総消費カロリーが多くなるように調整したり、ユーザの身長及び体重に応じた適切な総消費カロリーとなるように調整したり、ユーザの性別に応じて男性の場合の総消費カロリーを女性の場合の総消費カロリーより多くなるように調整したり、ユーザの既往歴に応じて総消費カロリーを少なくなるように調整したりする。このように、ユーザのプロファイルに基づいて管理ポリシー情報を調整することで、ユーザの特徴に応じてカスタマイズされたアドバイス情報を提供することができる。
[第2実施形態]
図8は、本発明の第2実施形態に係る情報処理装置3の機能ブロックを示す図である。第2実施形態に係る情報処理装置3は、解析部30、アドバイス生成部31及び管理ポリシーデータベース32を備える点で第1実施形態に係る情報処理装置3と共通し、解析部30が、画像解析部300、栄養素解析部301、食事プロファイル生成部302、栄養素データベース303及び食事プロファイルデータベース304を有する点で、第1実施形態に係る情報処理装置3と相違する。本実施形態では、第1ユーザ及び第2ユーザは、第1ユーザ端末1A及び第2ユーザ端末1Bを用いて、食事を撮影した食事画像を第1サーバ2A及び第2サーバ2Bにそれぞれ送信する。ここで、食事画像は、例えば、ユーザが食事を行う前に、全ての品目が撮影範囲に含まれるように撮影された一枚の画像である。第1サーバ2Aは、第1ユーザに対応する第1アプリケーション10Aから行動関連情報として食事画像を受信し、データベース20Aに記憶する。そして、第1サーバ2Aは、データベース20Aに記憶された第1ユーザの食事画像を解析部30に提供する。同様に、第2サーバ2Bは、第2ユーザに対応する第2アプリケーション10Bから行動関連情報として食事画像を受信し、データベース20Bに記憶する。そして、第2サーバ2Bは、データベース20Bに記憶された第2ユーザの行動関連情報を解析部30に提供する。
画像解析部300は、ユーザが撮影した食事画像を解析し、食事の種別を解析する。ここで、食事の種別とは、例えば、食事の献立と量を表す情報である。画像解析部300は、例えば、機械学習や深層学習を用いた解析アルゴリズムによって、食事画像を解析する。画像解析部300は、例えば、CNN(Convolutional Neural Network)等のニューラルネットワークを用いて、食事画像に含まれる食事の種別を識別する。
栄養素解析部301は、栄養素データベース303を参照し、画像解析部300により識別された食事の種別に含まれる栄養素を解析する。ここで、栄養素は、例えば、炭水化物、脂質、タンパク質及び食物繊維の量を含む。また、栄養素データベース303は、食事の種別毎に、栄養素、栄養素の含有量及び総カロリーを記憶する。栄養素解析部301は、栄養素データベース303を参照し、食事の種別に対応する栄養素を特定し、食事に含まれる栄養素及び総カロリーを出力する。
食事プロファイル生成部302は、各ユーザの食事の傾向を示す情報である食事プロファイル情報を生成する。食事プロファイル生成部302は、例えば、あるユーザが摂取した食事の総カロリーと各栄養素の摂取量を時系列で蓄積した情報を、食事プロファイル情報として生成する。食事プロファイル情報は、解析部30による解析結果の一例である。
アドバイス生成部31は、食事プロファイル情報と管理ポリシーとに基づいて、生活習慣の改善に関するアドバイス情報を生成する。アドバイス生成部31は、行動管理サービスプロバイダによるサービスを受けた後のユーザの行動の経時変化と、アドバイス提供を要求した行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシー情報とに基づいて、新たなアドバイス情報を生成する。アドバイス生成部31は、例えば、管理ポリシーに反する食事行動が所定期間継続した場合にアドバイス情報を生成し、対応する行動管理サービスプロバイダのサーバ(第1サーバ2A又は第2サーバ2B)に通知する。ここで、管理ポリシーに反する食事行動が所定期間継続した場合とは、例えば、所定栄養素の摂取量が管理ポリシーに反する状況が所定期間継続した場合である。このように、行動管理サービスプロバイダによるサービスを受けたユーザの行動がどのように変化したかに応じて新たなアドバイス情報を生成することで、前回アドバイスの効果を踏まえて、ユーザにより適した新たなアドバイスを提供することができる。
また、アドバイス生成部31は、行動管理サービスプロバイダによるサービスを受けた後のユーザの行動がアドバイス情報の要求基準を満たさない場合に、新たなアドバイスを生成する。例えば、アドバイス生成部31は、管理ポリシーの要求基準を満たさない食事行動が所定期間継続した場合に、要求基準を下げて新たなアドバイス情報を生成する。行動管理サービスプロバイダによるサービスを受けたユーザの行動が要求基準を満たさない場合に新たなアドバイス情報を生成することで、前回アドバイスでは十分な効果が得られなかったことを踏まえて、ユーザにより適した新たなアドバイスを提供することができる。
図9は、本発明の第2実施形態に係る情報処理装置3により参照される管理ポリシー情報の第1例を示す図である。本例では、管理ポリシーデータベース32に、行動管理サービスプロバイダの識別情報(行動管理サービスプロバイダID)毎に管理ポリシー情報が格納されている。また、管理ポリシーデータベース32には、管理対象となるユーザの行動に対応するように管理ポリシー情報が格納されている。すなわち、管理ポリシーデータベース32に、「行動種別」毎に管理ポリシーが格納されている。ここで、行動種別は、「食事」、「炭水化物摂取」、「タンパク質摂取」及び「運動」等である。なお、これらは例示であり、行動種別は任意の行動に関するものでよい。
管理ポリシー情報は、行動種別が「食事」の場合に「食事における総カロリーを制限」であり、行動種別が「炭水化物摂取」の場合に「炭水化物の摂取を制限」であり、行動種別が「タンパク質摂取」の場合に「タンパク質の摂取量を増やす」であり、行動種別が「運動」の場合に「総消費カロリーを増やす」である。このように、行動管理サービスプロバイダ毎に行動種別を設定し、行動種別毎に管理ポリシー情報を設定することで、行動管理サービスプロバイダの要求により適したアドバイス情報を提供することができる。
図10は、本発明の第2実施形態に係る情報処理装置3に記憶される栄養素情報の例を示す図である。情報処理装置3の栄養素データベース303は、食事の種別毎に、栄養素、栄養素の含有量及び総カロリーを記憶する。本例では、食事種別が「AAA」の食事について、総カロリーが「800kcal」、炭水化物が「300g」、タンパク質が「80g」、脂質が「20g」、食物繊維が「30g」であることが示されている。このように栄養素情報を記憶することで、食事種別からその食事の栄養素の含有量及び総カロリーを特定することができ、ユーザの食生活を定量的に解析することができる。
図11は、本発明の第2実施形態に係る情報処理装置3により実行される処理のフローチャートである。はじめに、情報処理装置3は、第1サーバ2A及び第2サーバ2Bから行動関連情報として食事画像を収集し(S20)、食事画像を解析する(S21)。そして、情報処理装置3は、画像解析結果に基づき、食事の栄養素を分析し(S22)、摂取栄養素量・総カロリーを含む食事プロファイル情報を生成する(S23)。ここで、食事プロファイル情報は、行動関連情報の解析結果の一例である。
その後、情報処理装置3は、管理ポリシーデータベース32に記憶された管理ポリシー情報を参照し(S24)、食事プロファイル情報と管理ポリシー情報とに基づいて、アドバイス情報を生成する(S25)。
最後に、情報処理装置3は、生成したアドバイス情報を、アドバイス情報の提供を要求した行動管理サービスプロバイダに提供する(S26)。
図12は、本発明の第2実施形態に係る情報処理装置3によって、ユーザ端末10に提供されるGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)の例である。同図では、ユーザ端末10の表示部に表示される第1画面例DP1を示している。本実施形態に係る情報処理装置3は、第1ユーザ端末1A及び第2ユーザ端末1B又は第1サーバ2A及び第2サーバ2Bからユーザの行動関連情報を受信し、複数の管理ポリシー情報のうちユーザが要求するアドバイスに対応する管理ポリシーに基づいて、生活習慣の改善に関する複数のタスクの目標値を生成する。情報処理装置3は、アドバイス情報の提供を要求した行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシーに基づいて、生活習慣の改善に関する複数のタスクの目標値を生成してもよい。複数のタスクの目標値は、生活習慣の改善のためのタスクの目標を定量化した値であり、例えば、運動のタスクに関して消費カロリーの目標値であったり、食事のタスクに関して特定の栄養素の摂取量の目標値であったりする。情報処理装置3は、複数のタスクの目標値をアドバイス情報の提供を要求した行動管理サービスプロバイダのサーバに送信し、当該サーバから、ユーザが用いる第1ユーザ端末1A又は第2ユーザ端末1Bに対して複数のタスクの目標値が送信される。第1ユーザ端末1A及び第2ユーザ端末1Bは、第1アプリケーション10A及び第2アプリケーション10Bによって、複数のタスクの進捗と、タスクの各々の目標値の合計に対する各タスクの目標値の割合とを含むGUIを表示する。図12は、そのようにしてユーザ端末10に表示されるGUIの例を示している。複数のタスクの進捗は、複数のタスクの目標値にどの程度近付いているかを表す。また、タスクの各々の目標値の合計に対する各タスクの目標値の割合は、N種類のタスクがあり、各タスクの目標値がVn(n=1~N)である場合、Vn/Σn=1
NVnで表される量である。
GUIは、「食事の記録」を表し、「朝食」、「昼食」及び「夕食」のサムネイル画像を含む。サムネイル画像には、食事画像が記録された時刻が並べて表示される。また、GUIは、ユーザに対するメッセージMを含んでよい。本例の場合、メッセージMは、「食事はゆっくり、よく噛んで食べましょう。」である。さらに、GUIは、円グラフGを含む。円グラフGについては、次図を用いて詳細に説明する。
このように、複数の管理ポリシー情報のうち、ユーザが要求するアドバイスに対応する管理ポリシーに基づいて、情報処理装置3が生活習慣の改善に関する複数のタスクの目標値をユーザの主観的な要望に沿って作成し、ユーザの情報通信端末に、複数のタスクの進捗と、目標値の合計に対する各タスクの目標値の割合とを含むGUIを表示することで、タスクの進捗と各タスクの割合とをユーザが一目で把握できるようになる。また、行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシーに基づいて、情報処理装置3が生活習慣の改善に関する複数のタスクの目標値を作成し、ユーザの情報通信端末に、複数のタスクの進捗と、目標値の合計に対する各タスクの目標値の割合とを含むGUIを表示することでも、タスクの進捗と各タスクの割合とをユーザが一目で把握できるようになる。
図13は、本発明の第2実施形態に係る情報処理装置3によって、ユーザ端末10に提供される円グラフGの例である。同図では、ユーザ端末10の表示部に表示される第2画面例DP2を示している。円グラフGは、複数のタスクの目標値の合計に対する複数のタスクそれぞれの目標値の割合を含む。本例において、複数のタスクは、タンパク質、脂質及び糖質の一日の摂取量を目標値に近付け、一日に摂取する総カロリーを目標値に近付けることである。また、複数のタスクの目標値は、タンパク質、脂質及び糖質の一日の摂取量に関する目標値と、一日に摂取する総カロリーの目標値とを含む。複数のタスクの目標値の合計に対する複数のタスクそれぞれの目標値の割合は、円グラフGの円弧の長さによって表示される。例えば、糖質G3の円弧の長さと、脂質G4の円弧の長さと、タンパク質G5の円弧の長さとの割合によって、栄養素の摂取目標値の合計に対する糖質、脂質及びタンパク質それぞれの摂取目標値の割合を示している。このように、各タスクの目標値の割合を円グラフの円弧の長さによって表示することで、複数のタスクの目標値の合計に占める各タスクの目標値の割合を円弧の長さの割合として一目で把握できるようになる。また、各タスクの目標値の割合を円グラフによって表示することで、複数のタスクの目標値の合計に占める各タスクの目標値の割合を一目で把握できるようになる。
また、円グラフGは、複数のタスクそれぞれの進捗を、円グラフGの直径方向の幅によって表示する。例えば、糖質G3の直径方向の幅によって、糖質の一日の摂取量を目標値に近付けるタスクの進捗を表し、脂質G4の直径方向の幅によって、脂質の一日の摂取量を目標値に近付けるタスクの進捗を表し、タンパク質G5の直径方向の幅によって、タンパク質の一日の摂取量を目標値に近付けるタスクの進捗を表す。各タスクの目標値の割合を円グラフの円弧の長さによって表示することで、複数のタスクの目標値の合計に占める各タスクの目標値の割合を円弧の長さの割合として一目で把握することができるようにするとともに、複数のタスクそれぞれの進捗を、円グラフの直径方向の幅によって表示することで、複数のタスクの進捗の差を一目で把握できるようになる。
また、円グラフGは、複数のタスクの目標値を、円グラフGと同心の円G6によって表示する。本例の場合、同心円G6は、タンパク質、脂質及び糖質の一日の摂取量の目標値の割合を表す。本例の場合、糖質G3の直径方向の幅は、同心円G6の半径を僅かに超えており、脂質G4の直径方向の幅は、同心円G6の半径を大きく超えており、タンパク質G5の直径方向の幅は、同心円G6の半径を下回っている。従って、本例の円グラフGは、糖質と脂質の摂取量が過剰であり、タンパク質の摂取量が不足していることを表している。特に、脂質の摂取量の割合が摂取目標値の割合よりも多くなっていることが読み取れる。このように、GUIによって、複数のタスクの目標値の合計に占める各タスクの目標値の割合を円グラフGによって示しつつ、複数のタスクの目標値を一目で把握できるようになる。
円グラフGは、複数のタスクいずれかの現在値の合計を、円グラフGと同心の円弧G1,G2の長さによって表示する。本例では、円グラフGは、一日に摂取する総カロリーを目標値に近付けるタスクについて、摂取した栄養素のカロリーの合計を、円弧G1,G2の長さによって表示している。ここで、円弧G1は、総カロリーの現在値が目標値以下である場合に、360度以下の円弧となる。すなわち、円弧G1は、総カロリーの現在値が目標値となった場合に一周するものである。一方、円弧G2は、総カロリーの現在値が目標値を超えた場合における超過摂取量を表す。本例の場合、円弧G2の長さから、総カロリーの現在値が目標値を20%ほど超過していることが読み取れる。このように、GUIによって、複数のタスクの目標値の合計に占める各タスクの目標値の割合を円グラフによって示しつつ、複数のタスクいずれかの現在値の合計を一目で把握できるようになる。
円グラフGと同心の円弧G1,G2は、複数のタスクの現在値の合計が複数のタスクの目標値の合計より小さい場合と、複数のタスクの現在値の合計が複数のタスクの目標値の合計より大きい場合とで、その表示態様が変化する。例えば、複数のタスクの現在値の合計が複数のタスクの目標値の合計より小さい場合、円弧G1を緑色で表示して、複数のタスクの現在値の合計が複数のタスクの目標値の合計より大きい場合、円弧G1を濃い赤色で表示し、超過量を表す円弧G2を薄い赤色で表示する。このように表示態様を変化させることで、複数のタスクの現在値の合計が、目標値の合計を上回ったか否かを一目で把握できるようになる。
[第3実施形態]
図14は、本発明の第3実施形態に係る情報処理装置3の機能ブロックを示す図である。第3実施形態に係る情報処理装置3は、解析部30、アドバイス生成部31及び管理ポリシーデータベース32を備える点で第1実施形態に係る情報処理装置3と共通し、解析部30が、画像解析部300、栄養素解析部301、食事プロファイル生成部302、履歴データベース305を有する点で、第1実施形態に係る情報処理装置3と相違する。本実施形態では、第1ユーザ及び第2ユーザは、第1ユーザ端末1A及び第2ユーザ端末1Bを用いて、食事を撮影した食事画像を第1サーバ2A及び第2サーバ2Bにそれぞれ送信する。第1サーバ2Aは、第1ユーザに対応する第1アプリケーション10Aから行動関連情報として食事画像を受信し、データベース20Aに記憶する。そして、第1サーバ2Aは、データベース20Aに記憶された第1ユーザの食事画像を解析部30に提供する。同様に、第2サーバ2Bは、第2ユーザに対応する第2アプリケーション10Bから行動関連情報として食事画像を受信し、データベース20Bに記憶する。そして、第2サーバ2Bは、データベース20Bに記憶された第2ユーザの行動関連情報を解析部30に提供する。なお、解析部30は、第2実施形態に係る情報処理装置3と同様に、栄養素データベース303及び食事プロファイルデータベース304を含む。画像解析部300、栄養素解析部301及び食事プロファイル生成部302の機能は、第2実施形態に係る情報処理装置3の場合と同様である。本実施形態に係る情報処理装置3では、食事プロファイル生成部302によって生成された食事プロファイル情報が、ユーザ識別子と関連付けられて履歴データベース305に記録される。
アドバイス生成部31は、履歴データベース305を参照し、アドバイス情報を再提案する。アドバイス生成部31は、行動管理サービスプロバイダによるサービスを受けた後のユーザの行動の経時変化と、アドバイス提供を要求した行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシー情報とに基づいて、新たなアドバイス情報を生成する。ユーザの行動の経時変化は、行動管理サービスプロバイダによって生活習慣に関する行動を管理するサービスを受けてから、生活習慣がどのように変化したかを表す。より具体的には、ユーザの行動の経時変化は、行動管理サービスプロバイダによるサービスを受けてから、生活習慣が改善したか、ほとんど変わらないままか、生活習慣が悪化したかを表す。また、アドバイス生成部31は、行動管理サービスプロバイダによるサービスを受けた後のユーザの行動がアドバイス情報の要求基準を満たさない場合に、新たなアドバイス情報を生成する。要求基準は、生活習慣の改善に関して目標とされる基準であり、例えば運動量を目標値以上とすることであったり、特定の栄養素の摂取量を基準値以下又は基準値以上とすることであったりする。
アドバイス生成部31は、例えば、アドバイス情報で設定された目標値の超過が所定期間継続した場合に、アドバイス情報を再生成する。ここで、アドバイス情報で設定された目標値(要求基準)とは、例えば、一日の糖質摂取量の上限を100gとすることである。このような場合、アドバイス生成部31は、例えば、「糖質摂取量の目標値超過が継続しています。食事内容の見直しをお願いします。」といったアドバイス情報を生成したり、「糖質摂取量の目標値超過が継続しています。アドバイザーに相談をしてください。」といったアドバイス情報を生成したり、「一日のウォーキング時間(30分)の目標が継続して達成されています。一日のウォーキング時間の目標を40分にしてみましょう。」といったアドバイス情報を生成したりする。このように、行動管理サービスプロバイダによるサービスを受けたユーザの行動がどのように変化したかに応じて新たなアドバイス情報を生成することで、前回アドバイスの効果を踏まえて、ユーザにより適した新たなアドバイスを提供することができる。また、行動管理サービスプロバイダによるサービスを受けたユーザの行動が要求基準を満たさない場合に新たなアドバイス情報を生成することで、前回アドバイスでは十分な効果が得られなかったことを踏まえて、ユーザにより適した新たなアドバイスを提供することができる。
図15は、本発明の第3実施形態に係る情報処理装置3により参照される履歴情報の例を示す図である。履歴情報は、履歴データベース305にユーザID毎に記憶されている。本例では、履歴データベース305に、ユーザID毎に、過去に提供したアドバイス情報と、アドバイス情報を提供した後のユーザの行動履歴とが記憶されている。例えば、ユーザIDが「0001」であるユーザについて、「2018/1/1」(2018年1月1日)に「1日の糖質摂取量は100g以下」というアドバイス情報が提供され、その後、「2018/1/2」(2018年1月2日)に「糖質摂取量 130g」という行動履歴が記録され、「2018/1/3」(2018年1月3日)に「糖質摂取量 145g」という行動履歴が記録されている。また、ユーザIDが「0005」であるユーザについて、「2018/2/1」(2018年2月1日)に「1日の総カロリーは1800kcal以下」というアドバイス情報が提供され、その後、「2018/2/2」(2018年2月2日)に「総カロリー 1770kcal」という行動履歴が記録され、「2018/2/3」(2018年2月3日)に「総カロリー 1750kcal」という行動履歴が記録されている。さらに、ユーザIDが「0005」であるユーザについて、「2018/3/1」(2018年3月1日)に「1日の総カロリーは1650kcal以下」というアドバイス情報が提供され、その後、「2018/3/2」(2018年3月2日)に「総カロリー 1680kcal」という行動履歴が記録されている。
本例の場合、アドバイス生成部31は、ユーザID「0005」のユーザに対して、2018年2月1日に「1日の総カロリーは1800kcal以下」というアドバイス情報を提供し、その後、当該ユーザは、総カロリーを1770kcalや1750kcalに抑えることができており、目標を達成している。そのため、アドバイス生成部31は、総カロリーを目標値以下に抑えることができたというユーザの行動の経時変化と、行動管理サービスプロバイダに対応する管理ポリシー情報とに基づいて、2018年3月1日に「1日の総カロリーは1650kcal以下」という新たなアドバイス情報を生成している。このように、アドバイス生成部31は、ユーザが目標を達成した場合に、より高度な目標に合わせてアドバイス情報を新たに生成する。また、アドバイス生成部31は、ユーザが目標を達成できない場合に、達成がより簡単な目標に合わせてアドバイス情報を新たに生成する。
図16は、本発明の第3実施形態に係る情報処理装置3により実行される処理のフローチャートである。はじめに、情報処理装置3は、第1サーバ2A及び第2サーバ2Bから行動関連情報として食事画像を収集し(S30)、食事画像を解析する(S31)。そして、情報処理装置3は、画像解析結果に基づき、食事の栄養素を分析し(S32)、摂取栄養素量・総カロリーを含む食事プロファイル情報を生成する(S33)。
その後、情報処理装置3は、履歴データベース305からユーザの行動履歴を抽出し、行動履歴に基づいて、管理ポリシーデータベース32に記憶された管理ポリシー情報を選択し(S34)、当該管理ポリシー情報を参照する(S35)。そして、情報処理装置3は、食事プロファイル情報と管理ポリシー情報とに基づいて、アドバイス情報を生成する(S36)。ここで、情報処理装置3は、複数のアドバイス情報を生成してもよい。
最後に、情報処理装置3は、生成した複数のアドバイス情報のうち優先順位が上位のアドバイス情報を、アドバイス情報の提供を要求した行動管理サービスプロバイダに提供する(S37)。
図17は、本発明の第3実施形態に係る情報処理装置3により生成されるアドバイス情報の例を示す図である。本例では、「カロリー」や「糖質」といった項目毎に、一週間前のユーザの行動に対する新たなアドバイス情報、判定基準、タスク情報及び優先順位を示している。
例えば、「カロリー」の項目は、「先週状態」として「超過」、「不足」及び「基準範囲内」の3つの状態を含む。すなわち、管理ポリシーが摂取カロリーを目標値に近付けることである場合に、ユーザがその目標を達成できずにカロリー超過したか、不足したか、又はユーザがその目標を達成できたかを表す状態を含む。「先週状態」が「基準範囲内」の場合、アドバイス情報は「“食事のカロリーがバッチリです、このまま続けましょう。”」である。
一方、「先週状態」が「超過」の場合、アドバイス情報は「”夕食のカロリーが多いようです。”」である。ただし、このようなアドバイス情報は、「判定基準」である「三食配分基準(夕食カロリーオーバー)」を満たした場合に生成される。すなわち、朝食、昼食及び夕食の三食のカロリー配分のうち、夕食のカロリーが目標値を超過している場合に、夕食のカロリーが多いことを伝えるアドバイス情報を生成する。当然ながら、朝食や昼食のカロリーが超過している場合には、そのことを伝えるアドバイス情報を生成してよいし、間食のカロリーが超過している場合には、そのことを伝えるアドバイス情報を生成してよい。
夕食のカロリーが超過している場合のタスクは「夕食の量を減らす」である。ここで、タスクは、ユーザが取り組むべき具体的な課題であり、アドバイス情報は、ユーザに現状を認識させる情報であってよい。
夕食のカロリーが超過している場合、アドバイス情報を伝える優先順位は、「優先順位(減量)」について「2」であり、「優先順位(アンチエイジング)」について「4」である。ここで、「減量」及び「アンチエイジング」は、管理ポリシーの例であり、摂取カロリーを制限する目的の違いを表している。例えば、管理ポリシーが減量である場合、夕食のカロリーが超過していることは、目標達成の妨げになると考えられ、アドバイス情報を提供する優先順位が2番目に設定されている。一方、管理ポリシーがアンチエイジングである場合、夕食のカロリーが超過していることは、目標達成に比較的小さな影響しか与えないと考えられ、アドバイス情報を提供する優先順位が4番目に設定されている。
また、「先週状態」が「不足」の場合、アドバイス情報は「”昼食のカロリーが少ないようです。”」である。ただし、このようなアドバイス情報は、「判定基準」である「三食配分基準(昼食カロリー不足)」を満たした場合に生成される。すなわち、朝食、昼食及び夕食の三食のカロリー配分のうち、昼食のカロリーが目標値を下回っている場合に、昼食のカロリーが不足していることを伝えるアドバイス情報を生成する。当然ながら、朝食や夕食のカロリーが不足している場合には、そのことを伝えるアドバイス情報を生成してよい。
昼食のカロリーが不足している場合のタスクは「昼食の量を増やす」である。また、昼食のカロリーが不足している場合、アドバイス情報を伝える優先順位は、「優先順位(減量)」について「7」であり、「優先順位(アンチエイジング)」について「8」である。例えば、管理ポリシーが減量である場合、昼食のカロリーが不足していることは、目標達成の妨げにならないと考えられ、アドバイス情報を提供する優先順位が7番目に設定されている。また、管理ポリシーがアンチエイジングである場合、昼食のカロリーが不足していることは、目標達成の妨げにならないと考えられ、アドバイス情報を提供する優先順位が8番目に設定されている。
「糖質」の項目は、「先週状態」として「超過」を含む。もっとも、「糖質」の項目も、「先週状態」として「超過」、「不足」及び「基準範囲内」の3つの状態を含んでよい。すなわち、管理ポリシーが糖質摂取量を目標値に近付けることである場合に、ユーザがその目標を達成できずに糖質摂取量が超過したか、不足したか、又はユーザがその目標を達成できたかを表す状態を含んでよい。
「先週状態」が「超過」の場合、アドバイス情報は「”炭水化物の摂取量が多いようです。ご飯、パン、麺の量を減らしましょう。”」である。ただし、このようなアドバイス情報は、「判定基準」である「炭水化物過剰」を満たした場合に生成される。すなわち、食事における炭水化物の摂取量が目標値を超過している場合に、炭水化物の摂取量が多いことを伝えるアドバイス情報を生成する。
炭水化物が過剰である場合のタスクは「ごはん、パン、麺の量を減らす」である。また、炭水化物が過剰である場合、アドバイス情報を伝える優先順位は、「優先順位(減量)」について「3」であり、「優先順位(アンチエイジング)」について「2」である。例えば、管理ポリシーが減量である場合、炭水化物が過剰であることは、目標達成の妨げになると考えられ、アドバイス情報を提供する優先順位が3番目に設定されている。また、管理ポリシーがアンチエイジングである場合、炭水化物が過剰であることは、目標達成の妨げになると考えられ、アドバイス情報を提供する優先順位が2番目に設定されている。
図18は、本発明の第3実施形態に係る情報処理装置3により参照される目標値の設定例を示す図である。本例では、「減量」、「アンチエイジング」、「糖質制限」及び「脂質制限」という4つの管理ポリシーについて、それぞれ一日あたりの目標摂取カロリーと、FPC(Fat, Protein, Carbohydrate)バランスとの設定例を示している。ここで、FPCバランスとは、脂質、タンパク質及び炭水化物(糖質)のバランスを意味する。
本例では、「目標摂取カロリー(/day)」は、管理ポリシーが「減量」の場合、「基礎代謝+活動エネルギー+食事誘導性熱代謝-目標消費エネルギー」である。すなわち、一日あたりの摂取カロリーは、基礎代謝により消費されるカロリーと、日常生活により消費される活動エネルギーと、食事により消費される食事誘導性熱代謝のカロリーとの和から、運動によって消費される目標消費エネルギーを引いた値である。このような目標摂取カロリーを設定することで、一日のカロリー収支が運動による消費エネルギーの分だけマイナスになり、減量することができる。
また、本例では、「目標摂取カロリー(/day)」は、管理ポリシーが「アンチエイジング」の場合、「基礎代謝+活動エネルギー+食事誘導性熱代謝」である。すなわち、一日あたりの摂取カロリーは、基礎代謝により消費されるカロリーと、日常生活により消費される活動エネルギーと、食事により消費される食事誘導性熱代謝のカロリーとの和である。このような目標摂取カロリーを設定することで、一日のカロリー収支が0となるようにすることができる。また、「目標摂取カロリー(/day)」は、管理ポリシーが「糖質制限」及び「脂質制限」の場合に、「アンチエイジングと同じ」である。
本例では、「FPCバランス(/day)」は、管理ポリシーが「減量」の場合、「P:F:C=15:25:60」である。すなわち、タンパク質、脂質及び炭水化物を、15:20:60の比で摂取するようなバランスである。目標摂取カロリーの数値が設定されると、FPCバランスに基づいて、タンパク質、脂質及び炭水化物それぞれの目標摂取カロリーを算出することができる。
「FPCバランス(/day)」は、管理ポリシーが「アンチエイジング」の場合、「P:F:C=20:30:50」である。また、「FPCバランス(/day)」は、管理ポリシーが「糖質制限」の場合、目標摂取カロリーが2000kcalより少ない場合に「P:F:C=25:35:40」であり、目標摂取カロリーが2000kcalより多い場合に「P:F:C=35:35:30」である。また、管理ポリシーが「脂質制限」の場合、「P:F:C=20:20:60」であり、「コレステロール300mg以下」という制限が加わる。
図19は、本発明の第3実施形態に係る情報処理装置3によって、ユーザ端末10に提供されるGUIの第1例である。同図では、ユーザ端末10の表示部に表示される第3画面例DP3を示している。第3画面例DP3は、例えば一週間の食事画像を記録して、ユーザの行動履歴を蓄積した後に表示される。
第3画面例DP3に含まれる第1アイコンI1は、ユーザが複数のタスクを達成できたか否かを表す。本例の場合、第1アイコンI1は、割れたハート型であり、複数のタスクのうち少なくともいずれかが達成できなかったことを示している。本例の場合、複数のタスクは、総カロリーを目標値に近付けること、栄養バランスを目標値に近付けること、野菜摂取量を目標値以上とすること、食事時間を目標値に近付けること、である。
第2アイコンI2は、総カロリーを目標値に近付けることができたか否かを表す。本例の場合、総カロリーを目標値に近付けることができなかったため、第2アイコンI2は、赤色で示されている。第2アイコンI2は、タスクが達成できた場合に緑色で示され、タスクが全体として達成できなかったものの、達成できた部分がある場合に黄色で示され、タスクが達成できなかった場合に赤色で示さる。
第3アイコンI3は、栄養バランスを目標値に近付けることができたか否かを表す。本例の場合、栄養バランスを目標値に近付けることができなかったため、第3アイコンI3は、赤色で示されている。また、第4アイコンI4は、野菜摂取量を目標値以上とすることができたか否かを表す。本例の場合、野菜摂取量を目標値以上とすることができなかったため、第4アイコンI4は、赤色で示されている。第5アイコンI5は、食事時間を目標値に近付けることができたか否かを表す。本例の場合、食事時間を目標値に近付けることができたため、第5アイコンI5は、緑色で示されている。このように、複数のタスクの達成度に応じてアイコンの表示態様を変えることで、いずれのタスクが達成できなかったのかを一目で把握できるようになる。
第3画面例DP3に含まれる第2メッセージM2は、アドバイス生成部31によって生成されたアドバイス情報を含む。アドバイス生成部31は、ユーザの行動関連情報の解析結果と、管理ポリシー情報とに基づいて、複数のアドバイス情報を生成し、優先順位が上位のアドバイス情報を、第1サーバ2A及び第2サーバ2Bを介して、ユーザ端末10に提供する。本例の場合、第2メッセージM2は、「夕食のカロリーが多いようです。糖質の摂取量が多いようです。甘いものを控えましょう。脂質の摂取量が多いようです、油ものなどを控えましょう。野菜が少ないようです、一日350gを目指しましょう。朝食は食べましたか?食べる習慣をつけましょう。」である。これらのアドバイス情報は、総カロリーを目標値に近付けること、栄養バランスを目標値に近付けること、野菜摂取量を目標値以上とすること、といった複数のタスクが達成されなかったというユーザの行動関連情報と、管理ポリシー情報とに基づいて生成されたアドバイス情報である。
また、第3画面例DP3は、「1週間タスクチャレンジ」を含む。「1週間タスクチャレンジ」に含まれる複数の項目は、行動管理サービスプロバイダによるサービスを受けた後のユーザの行動がアドバイス情報の要求基準を満たさない場合に生成される複数のタスクに関する項目である。本例では、第6アイコンI6によって「夕食の量を減らす」というタスクが示されている。ここで、第6アイコンI6の「タスクタイプ」は第1タイプ(横一列に並ぶ4つの項目のうち最も左に位置するタイプ)である。「タスクタイプ」は、第2アイコンI2、第3アイコンI3、第4アイコンI4及び第5アイコンI5の位置と対応し、タスクが、総カロリーを目標値に近付けること、栄養バランスを目標値に近付けること、野菜摂取量を目標値以上とすること、食事時間を目標値に近付けること、のいずれに関するものであるかを表す。
また、第7アイコンI7によって「お菓子など甘いものを控える」というタスクが示されている。ここで、第7アイコンI7の「タスクタイプ」は第2タイプ(横一列に並ぶ4つの項目のうち左から2番目のタイプ)である。また、第8アイコンI8によって「油を使った料理を控える」というタスクが示されている。ここで、第8アイコンI8の「タスクタイプ」は第2タイプ(横一列に並ぶ4つの項目のうち左から2番目のタイプ)である。さらに、第9アイコンI9によって「野菜の摂取量を増やす」というタスクが示されている。ここで、第9アイコンI9の「タスクタイプ」は第3タイプ(横一列に並ぶ4つの項目のうち左から3番目のタイプ)である。
ユーザは、「1週間タスクチャレンジ」として示された複数のタスクを、自らの意思によって選択する。本例では、4つのタスク全てが選択されており、チェックマークが表示されている。ユーザは、提示されたタスクを選択しないこともできる。このように、ユーザに選択の自由を与え、選択したタスクに取り組んでもらうことがで、単にタスクを提示する場合よりも、タスクの達成度や継続率を向上させることができる。
図20は、本発明の第3実施形態に係る情報処理装置3によって、ユーザ端末10に提供されるGUIの第2例である。同図では、ユーザ端末10の表示部に表示される第4画面例DP4を示している。第4画面例DP4は、図19に示す「1週間タスクチャレンジ」に取り組んでいる期間中に、ユーザ端末10に表示されるものである。本例では、「2018-03-05」(2018年3月5日)から「2018-03-11」(2018年3月11日)の一週間の記録を表している。
第4画面例DP4に含まれる第2アイコンI2、第3アイコンI3、第4アイコンI4及び第5アイコンI5は、複数のタスクについて前週の達成度を示す。第2アイコンI2、第3アイコンI3及び第4アイコンI4は、赤色で示されており、前週に総カロリーを目標値に近付けること、栄養バランスを目標値に近付けること、野菜摂取量を目標値以上とすること、というタスクが達成できなかったことを表している。一方、第5アイコンI5は、緑色で示されており、食事時間を目標値に近付けること、というタスクは前週に達成できたことを表している。
円グラフGは、図13に示したものと同様であり、複数のタスクの進捗と、タスクの各々の目標値の合計に対する各タスクの目標値の割合とを示している。「食事の記録」には、水曜日(2018年3月7日水曜日)の朝食、昼食及び夕食を撮影したサムネイル画像が表示されており、それぞれ記録時刻が表示されている。本例の場合、朝食は「08:31」(午前8時31分)に記録されており、昼食は「13:39」(午後1時39分)に記録されており、夕食は「18:37」(午後6時37分)に記録されている。
また、第3メッセージM3は、「夕食は21時までに終わるようにしましょう。」であり、食事時間を目標値に近付けるというタスクに関するメッセージとなっている。また、第10アイコンI10は、「チャレンジ中のタスク」を示すものであり、本例の場合、「朝食を食べる」というタスクが示されている。第10アイコンI10の「タスクタイプ」は第1タイプ(横一列に並ぶ4つの項目のうち最も左に位置するタイプ)である。また、「タスク達成度」は、一週間のうちタスクを達成できた日が何日あるかをバー表示するものであり、タスクが達成できた日が一日増えるとバーが一本伸び、一週間連続でタスクが達成できるとバーが埋まるように表示される。これにより、タスクの達成度を一目で把握することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。