JP2023181403A - 情報処理方法、情報処理装置及びプログラム - Google Patents

情報処理方法、情報処理装置及びプログラム Download PDF

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亜美 寺尾
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敏郎 榊
Toshiro Sakaki
俊弘 保坂
Toshihiro Hosaka
裕子 西村
Hiroko Nishimura
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Abstract

【課題】生活習慣病に関わる支援を適切に行うことができる情報処理方法等を提供する。【解決手段】情報処理方法は、生活習慣病に関連した問診に対するユーザの回答を示す問診情報を取得し、前記ユーザの生体情報を取得し、前記問診情報に基づき、前記ユーザの性格タイプを判定し、前記問診情報及び生体情報に基づき、生活習慣病を改善又は予防するための自己管理の指導目標に関する推奨情報を出力し、前記指導目標に応じて、前記ユーザに課す課題行動を設定し、設定した前記課題行動を前記ユーザの端末装置に出力し、前記ユーザの性格タイプに応じて、前記端末装置に表示する所定のオブジェクトの表示を制御する処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理方法、情報処理装置及びプログラムに関する。
生活習慣病の改善又は予防のため、患者本人、あるいは患者に関わる医師及びメディカルスタッフ(以下、「医療者」とも称する。)を支援する種々のシステムが提案されている。例えば特許文献1では、対象者の生体情報に基づいて生活習慣病の進行度合いを推定し、対象者が生活習慣病を罹患するリスク、あるいは既に罹患している生活習慣病のリスクを提示する生活習慣病予防装置等が開示されている。
特開2010-231308号公報
しかしながら、特許文献1に係る発明は生活習慣病の診断を行っているのみで、生活習慣病の改善又は予防のための対象者自らの取り組み、すなわちセルフケアの支援や、あるいは生活習慣病患者を治療する医療者の支援をするに至っていない。
一つの側面では、生活習慣病に関わる支援を適切に行うことができる情報処理方法等を提供することを目的とする。
一つの側面では、情報処理方法は、生活習慣病に関連した問診に対するユーザの回答を示す問診情報を取得し、前記ユーザの生体情報を取得し、前記問診情報に基づき、前記ユーザの性格タイプを判定し、前記問診情報及び生体情報に基づき、生活習慣病を改善又は予防するための自己管理の指導目標に関する推奨情報を出力し、前記指導目標に応じて、前記ユーザに課す課題行動を設定し、設定した前記課題行動を前記ユーザの端末装置に出力し、前記ユーザの性格タイプに応じて、前記端末装置に表示する所定のオブジェクトの表示を制御する処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
一つの側面では、生活習慣病に関わる支援を適切に行うことができる。
セルフケアシステムの構成例を示す模式図である。 サーバ及びユーザ端末の構成例を示すブロック図である。 ユーザDB及び課題テーブルのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。 初診時の目標設定処理に関する説明図である。 問診画面の一例を示す説明図である。 ホーム画面の一例を示す説明図である。 キャラクタ表示の一例を示す説明図である。 キャラクタ表示の一例を示す説明図である。 ログ登録画面の一例を示す説明図である。 ログ確認画面の一例を示す説明図である。 トライ設定画面の一例を示す説明図である。 トライ設定画面の一例を示す説明図である。 トライ評価画面の一例を示す説明図である。 トライ評価画面の一例を示す説明図である。 目標評価画面の一例を示す説明図である。 再診時の目標設定処理に関する説明図である。 セルフケアシステムが実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。 リコメンド処理のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。 セルフケアのサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態)
図1は、セルフケアシステムの構成例を示す模式図である。本実施の形態では、生活習慣病患者、具体的には糖尿病患者のセルフケアを支援するセルフケアシステムについて説明する。なお、対象ユーザは糖尿病患者に限定されず、生活習慣病患者、生活習慣病の予防に取り組む者、生活習慣の改善に取り組む者何れであってもよい。本発明において生活習慣病とは、生活習慣が発症原因に深く関与していると考えられている疾患であれば特に限定されず、例えば、糖尿病の他、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症などが挙げられる。セルフケアシステムは、情報処理装置1、ユーザ端末2、医療者端末3を有する。各装置は、インターネット等のネットワークNに接続されている。
情報処理装置1は、種々の情報処理、情報の送受信が可能な情報処理装置であり、例えばサーバ装置、パーソナルコンピュータ等である。本実施の形態では情報処理装置1がサーバ装置であるものとし、以下の説明では簡潔のためサーバ1と読み替える。サーバ1は、定期的に病院(医療機関)に通院する糖尿病患者であるユーザを対象として、ユーザのHbA1c(ヘモグロビンA1c)、血圧、中性脂肪等を検査して得た生体情報、ユーザに対して糖尿病に関連する問診を行って得た問診情報などを管理し、各データから糖尿病改善のための課題を特定する。そしてサーバ1は、特定した課題を解決するための目標を設定し、設定した目標を達成するための具体的な課題行動(本実施の形態では「トライ」と呼ぶ)をユーザに提示する。ユーザは、サーバ1から提示されたトライを実施し、糖尿病の改善を図る。これによりサーバ1は、ユーザのセルフケアを支援する。
なお、本実施の形態ではユーザが生活習慣病を既に罹患している患者であるものとして説明するが、本システムの対象とするユーザを生活習慣病の予防に取り組む一般ユーザまで拡大してもよい。すなわち、ユーザは生活習慣病の改善又は予防のためのセルフケアに取り組む人物であればよく、患者に限定されない。
ユーザ端末2は、本システムを利用するユーザが使用する端末装置であり、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット端末等の情報処理装置である。ユーザ端末2には本システムに係るサービスを実現するためのアプリケーションプログラムがインストールされており、ユーザ端末2はアプリケーションプログラムを実行することで後述の処理を行う。ユーザ端末2は、後述する表示画面上で問診情報等の入力を受け付けてサーバ1に送信し、セルフケアの目標、トライ等のデータ配信を受けて表示する。ユーザは、ユーザ端末2に表示されるトライを実施して糖尿病の改善を図ると共に、日々の食事、運動、服薬等に関する情報をログデータとしてユーザ端末2に入力(記録)する。ユーザ端末2はログデータ等をサーバ1に送信し、セルフケアに関連する情報をデータベースに蓄積する。サーバ1は、データベースに蓄積されたログデータ等をユーザが通院する病院と共有することで、ユーザ本人のセルフケアを支援するのみならず、ユーザを診察する医療者の業務効率化を支援する。
医療者端末3は、ユーザが通院する病院の医師、スタッフ等が操作する情報処理装置であり、例えばパーソナルコンピュータである。医療者端末3は、ユーザの生体情報、問診情報、ログデータ等をサーバ1から受信して表示すると共に、生体情報等からサーバ1が特定したユーザの課題を表示し、課題を解決するための指導目標のリコメンドを受ける。実際にユーザを診療する医療者は、サーバ1から提示されたリコメンドを参考に医療方針を定め、ユーザに課す目標を設定する。ユーザは、最終的に医療者が承認した目標を達成するべくトライに取り組む。
図2は、サーバ1及びユーザ端末2の構成例を示すブロック図である。サーバ1は、制御部11、主記憶部12、通信部13、補助記憶部14を備える。
制御部11は、一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置を有し、補助記憶部14に記憶されたプログラムP1を読み出して実行することにより、サーバ1に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。主記憶部12は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の一時記憶領域であり、制御部11が演算処理を実行するために必要なデータを一時的に記憶する。通信部13は、通信に関する処理を行うための処理回路等を含み、外部と情報の送受信を行う。
補助記憶部14は大容量メモリ、ハードディスク等であり、制御部11が処理を実行するために必要なプログラムP1、その他のデータを記憶している。また、補助記憶部14は、ユーザDB141及び課題テーブル142を記憶している。ユーザDB141は、本システムを利用するユーザの情報を格納するデータベースである。課題テーブル142は、糖尿病改善のための課題を規定するテーブルである。
なお、補助記憶部14はサーバ1に接続された外部記憶装置であってもよい。また、サーバ1は複数のコンピュータからなるマルチコンピュータであってもよく、ソフトウェアによって仮想的に構築された仮想マシンであってもよい。
また、本実施の形態においてサーバ1は上記の構成に限られず、例えば可搬型記憶媒体に記憶された情報を読み取る読取部、操作入力を受け付ける入力部、画像を表示する表示部等を含んでもよい。
ユーザ端末2は、制御部21、主記憶部22、通信部23、表示部24、入力部25、撮像部26、補助記憶部27を備える。
制御部21は、一又は複数のCPU、MPU等の演算処理装置を有し、補助記憶部27に記憶されたプログラムP2を読み出して実行することにより、ユーザ端末2に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。主記憶部22は、RAM等の一時記憶領域であり、制御部21が演算処理を実行するために必要なデータを一時的に記憶する。通信部23は、通信を行うためのアンテナ、処理回路等を含み、外部と情報の送受信を行う。表示部24は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示装置であり、制御部21から与えられた画像を表示する。入力部25は、タッチパネル、メカニカルキー等の操作インターフェイスであり、操作内容を制御部21に入力する。撮像部26は、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサ、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子を有する撮像機構であり、ユーザによる操作入力に従って画像を撮像する。補助記憶部27はROM(Read Only Memory)等の不揮発性記憶領域であり、制御部21が処理を実行するために必要なプログラムP2、その他のデータを記憶している。
図3は、ユーザDB141及び課題テーブル142のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。ユーザDB141は、ユーザID列、氏名列、問診情報列、生体情報列、ログデータ列、セルフケア列を含む。ユーザID列は、各ユーザを識別するためのIDを記憶している。氏名列は、ユーザIDと対応付けて、各ユーザの氏名を記憶している。
問診情報列は、ユーザIDと対応付けて、ユーザに対して行った問診の回答データを記憶している。問診は、例えばユーザの年齢、性別、既往歴、身長、体重、自覚症状、食習慣、運動習慣、喫煙習慣等を問う問診票であり、ユーザの生活習慣に関するアンケートである。また、本実施の形態において問診情報には、行動変容レベルに関するアンケートへの回答、診療に関する心理的負担への回答、及び性格タイプ情報などを含む。
行動変容レベルは、生活習慣の行動変容状態を評価するものであり、5つの行動変容レベルに分ける。ステージが進むほど行動が変容し、生活習慣が改められると考える。サーバ1は、ユーザがいずれの行動変容レベルに属するかを判定するためのアンケートを実施し、回答に応じてユーザが属する行動変容レベルを判定する。
診療に関する心理的負担とは、糖尿病の治療に取り組む患者の心理的負担を推定するための質問票に基づいている。糖尿病治療のためには食事の節制、運動、薬物療法等に取り組む必要があるが、これらに取り組むことで患者の心理的負担が増大するリスクがあるためであり、アンケートへの回答に応じてユーザの心理的負担を推定する。
性格タイプ情報は、ユーザの性格に関する情報であり、とりわけセルフケアの継続に関わる性格情報である。具体的には、複数の性格タイプに分類され、性格タイプの一例を示すとすれば、セルフケアの継続にあたり、具体的な数値目標があればやる気が出るタイプ、他人と競争することによりやる気が出るタイプ、などがあげられるがこれに限定されない。性格タイプは、性格判定用アンケートへの回答により分類されるが、外部からデータ取得してもよい。
生体情報列は、ユーザIDと対応付けて、ユーザの生体を検査して得られた生体情報を記憶している。例えば生体情報は、ユーザが病院で受けた検査結果である。生体情報は、例えばHbA1c、血圧(BP;Blood Pressure)、中性脂肪(TG;Triglyceride)、コレステロール(Cho;Cholesterol)等の検査値を含む。なお、生体情報は上記に限定されず、例えば血糖値、尿糖値、血中インスリン濃度等を含み得る。
ログデータ列は、ユーザIDと対応付けて、ユーザ端末2に入力されたユーザのログデータを記憶している。ログデータは、セルフケアに関連したユーザの日々の生活のデータであって、例えば食事のメニュー、行った運動、服薬状況、自宅で測定した体重、血圧、血糖値、体調の変化等を含む。なお、ログデータは上記に限定されず、例えば喫煙状況をはじめとしたあらゆる生活情報等を含み得る。
セルフケア列は、ユーザID列と対応付けて、ユーザが行うセルフケアに関する情報を記憶している。セルフケア列に格納される情報は、例えば医療者から処方された薬の情報のほか、医療者から課されたセルフケアの目標、及び目標を達成するために登録したトライの情報を含む。
課題テーブル142は、課題番号列、カテゴリ列、課題別目標列、トライ列を含む。課題番号列は、糖尿病患者の主たる課題として考えられる複数の課題それぞれに割り当てられた番号を記憶している。カテゴリ列は、課題番号と対応付けて、各課題が属するカテゴリを記憶している。課題別目標列は、課題番号と対応付けて、課題別の目標を記憶している。トライ列は、課題番号と対応付けて、課題別目標を達成するためにユーザに課す課題行動(トライ)を記憶している。本実施の形態において課題テーブル142には、一の目標に対して複数のトライが対応付けて格納されていてもよい。その場合、サーバ1は、ユーザに対して設定された目標に対応する複数のトライのうち、一又は複数のトライをユーザに課して実施させることもできる。
図4は、初診時の目標設定処理に関する説明図である。以下では本実施の形態の概要について説明する。図4では、糖尿病治療を開始する場合の処理、つまり初診時の処理について概念的に図示している。なお、以下の説明では便宜上、初診時には既に本サービスに係るアプリケーションプログラムがユーザ端末2にインストール済みであるものとするが、初診後に本アプリケーションをユーザ端末2にインストールするものとして、以下の問診情報、生体情報等の入力は病院側(例えば医療者端末3)で行うものとしてもよい。
ユーザ端末2は初診時、糖尿病に関連する所定の問診項目を表示し、ユーザから回答の入力を受け付ける。問診は、例えば年齢、性別、既往歴、家族構成、BMI(Body Mass Index)を計算するための身長、体重等の基本的な項目の他に、食習慣、運動習慣、喫煙習慣などの生活習慣を問う問診票である。
図5は、問診画面の一例を示す説明図である。問診情報については、ユーザが入力する場合だけでなく、医療者が入力することもあるが、図5では、ユーザが入力する場合を想定し、ユーザの普段の食事量を問う問診画面を図示している。図5の問診画面では、三食の食事のサンプル画像等を表示し、サンプル画像をユーザの食事量と比較した回答の入力を受け付ける。ユーザ端末2は、入力された回答をサーバ1に転送する。
ユーザ端末2は、予め定められた複数の問診項目それぞれについて、図5と同様の問診画面を表示して回答の入力を受け付ける。食習慣に関する問診を行う場合、例えばユーザ端末2は、食事量のほかに炭水化物、タンパク質、脂質などの各種栄養素の摂取量、摂取割合、一日の食事回数、食事の早さなどについて回答の入力を受け付ける。ユーザ端末2は年齢、性別、既往歴、家族構成、BMI、運動習慣、喫煙習慣などについても同様に問診画面を表示し、回答の入力を受け付ける。なお、ユーザ端末2は運動習慣、喫煙習慣などの他に、例えば睡眠習慣などについても問診を行い、後述の如く療養指導を行ってもよい。
図4に戻って、ユーザ端末2は、上記のように糖尿病に関連する問診への回答を受け付けるほか、不図示の問診画面で行動変容レベルに関するアンケートを表示し、行動変容レベルのアンケートに対する回答の入力を受け付ける。行動変容レベルのアンケートは、セルフケアに対するユーザの実施意欲を課題毎に判定するためのアンケートである。
例えばユーザ端末2は、課題テーブル142に規定される課題毎に、ユーザの実施意欲を把握するためのアンケートを表示し、5段階で回答の入力を受け付ける。ユーザから得られる回答は、上述の行動変容レベルに対応する。ユーザ端末2は質問を表示し、当該質問に対して複数の回答からいずれかを選択する選択入力を受け付ける。サーバ1は、ユーザ端末2を介して各課題について回答の入力を受け付けることで、課題毎にユーザがいずれの行動変容レベルに属するか、判定を行う。
なお、ユーザ端末2はアンケート(問診)によってユーザの実施意欲を判定可能であればよく、アンケート内容は行動変容レベルに依るものに限定されない。
また、ユーザ端末2は、診療に関する心理的負担に係る質問を表示し、質問に対する回答の入力を受け付ける。診療に関する心理的負担に係る質問は、上述の如くユーザの心理的負担を推定するための質問票である。ユーザ端末2は、糖尿病に関連する複数の事柄それぞれについて質問を表示し、各質問について回答の入力を受け付ける。サーバ1は、ユーザ端末2を介して各質問に対し入力された回答に基づき、ユーザの心理的負担の度合いを判定する。
ユーザ端末2は、性格タイプ分けに関するアンケートを表示し、性格タイプ分けに関するアンケートに対する回答の入力を受け付ける。性格タイプ分けに関するアンケートは、セルフケアの継続に関するユーザの性格を判定するためのアンケートであり、サーバ1は、ユーザ端末2を介して各アンケートに対し入力された回答に基づき、ユーザの性格タイプを判定する。分類される性格タイプとしては、下記のような分類が挙げられるが、特にこれに限定されない。明確な目標の達成に意識を向けるとやる気が出るタイプ明確な目標を下回らないことに意識を向けるとやる気が出るタイプ誰かに勝つことに意識を向けるとやる気が出るタイプ誰かに負けないことに意識を向けるとやる気が出るタイプ自身が成長することに意識を向けるとやる気が出るタイプ自身が衰えないことに意識を向けるとやる気が出るタイプ
サーバ1は、ユーザ端末2において入力された各問診票、アンケートに対する回答内容、つまり問診情報を取得する。
また、サーバ1は、糖尿病に関連してユーザが病院で受けたHbA1C、血圧、中性脂肪等に関する検査の結果、すなわちユーザの生体情報を取得する。例えばユーザ端末2が各検査結果について数値入力を受け付け、サーバ1へ転送する。
なお、サーバ1はユーザ端末2からではなく、病院側で患者のデータを管理する医療システムから各種生体情報を取得するようにしてもよい。また、例えばサーバ1は、ユーザが通院する病院等の医療機関以外に、生体情報を検査する外部の検査機関からユーザの生体情報を取得するようにしてもよい。このように、生体情報の取得経路は特に問わない。
サーバ1は、上述の如く取得した問診情報及び生体情報に基づき、糖尿病に関するユーザの課題を特定し、課題を解決するためのセルフケアの目標を選択して医療者にリコメンドする。以下では一例として、食生活の課題を特定して目標を選択する処理過程を主に説明する。
まずサーバ1は、HbA1C、血圧、中性脂肪等に係る各検査値(生体情報)から、医療者が注意すべき検査値を特定する。なお、ここで特定する検査値を、以下では「注意すべき検査値」と呼ぶ。例えばサーバ1は、HbA1C、血圧、中性脂肪等の各種検査値を、予め定められた正常値と比較し、異常値を示す検査値を特定する。
次にサーバ1は、上記で特定した注意すべき検査値のほか、問診情報に含まれるBMI、年齢、普段の運動量、既往歴等から、ユーザに適した食事栄養量であって、医療者がユーザに指示すべき指示栄養量を算出する。例えばサーバ1は、食事の総量(総カロリー)のほかに、食事に占める炭水化物の比率、炭水化物以外の脂質、タンパク質、野菜等のエネルギー配分、並びにタンパク質及び塩分の摂取限度量のリコメンド数値などを算出する。
サーバ1は、上記で特定した注意すべき検査値、及び指示栄養量を医療者端末3に出力し、検査結果で注意すべき検査値、及びユーザに適した栄養量を医療者に提示する。例えばサーバ1は、図4に概念的に図示する登録画面を出力する。医療者は登録画面上で、必要に応じて注意すべき検査値や指示栄養量の確認と確定を行う。
サーバ1は、設定された指示栄養量と、ユーザ端末2において問診画面を介して入力された食事に関する問診結果(問診情報)とを比較し、ユーザの食生活について課題を特定する。例えばサーバ1は、図5で例示した問診結果から推定されるユーザの普段の食事量と、登録画面を介して設定された指示栄養量(食事量)とを比較して、ユーザの食事量が過多であるか否かを判定する。サーバ1は同様にして、設定された各種栄養素の配分と問診結果とを比較し、ユーザが各種栄養素の摂取過多であるか否かを判定する。
サーバ1は運動習慣、喫煙習慣等についても問診結果から課題の有無を判定する。そしてサーバ1は、食習慣、運動習慣、喫煙習慣等の各生活習慣について、特定したユーザの課題を医療者端末3に出力する。例えばサーバ1は、図4に図示する療養指導画面の「生活習慣サマリ」を生成して表示させる。生活習慣サマリでは、課題となる項目が色分け等によりアラート表示され、医療者に提示される。なお、図4では図示の便宜上、課題項目を下線付きの太字で図示している。
次にサーバ1は、診療に関する心理的負担に対するユーザの回答に応じて、医療者の治療介入に対するユーザの受け入れ態度、すなわち心理状態を判定する。具体的には、サーバ1は、診療に関する心理的負担の各質問に対するユーザの回答に応じて、セルフケアの重要性に対するユーザの心理状態を数値化する。サーバ1は、数値化した各項目のパラメータを所定の閾値と比較し、判定を行う。
サーバ1は、上記の判定結果を医療者端末3に出力する。例えば図4に図示するように、医療者端末3は、療養指導画面の「介入受け入れ状態」の欄に判定結果を表示する。例えば医療者端末3は、ユーザの心理状態に関する判定結果を表示すると共に、治療介入に伴う心理面からのアプローチ方法、配布冊子(図4では「指定媒体」と図示)等を表示し、ユーザに対する医療介入方法について、医療者にリコメンドを行う。
さらにサーバ1は、上記で特定した食習慣、運動習慣、喫煙習慣等の課題に応じて、ユーザに課すべきセルフケアの指導目標を選択して医療者端末3に出力する。例えば図4に図示するように、医療者端末3は、「おすすめの目標カテゴリ」の欄にセルフケアの目標を表示する。
例えばサーバ1は、課題テーブル142を参照して、ユーザDB141中の問診情報及び生体情報から特定したユーザの課題に対応するセルフケアの目標を読み出す。例えば食事の総量を課題として特定した場合、「食事量」を目標として読み出す。続いてサーバ1は、行動変容レベルのアンケートに対するユーザの回答を参照して、当該課題についてユーザに課すべき目標のレベル(難易度)を決定する。例えばサーバ1は、質問に対するユーザの回答に応じて、ユーザの行動変容レベルを5段階で判定する。そしてサーバ1は、判定した行動変容レベルに応じて、ユーザに課すべき目標のレベルを判定する。
サーバ1は、ユーザが有する課題毎に、行動変容レベルのアンケートに対する回答から判定し、ユーザに課す目標のレベルを決定する。そしてサーバ1は、上記で決定したレベルの目標であって、ユーザが有する一又は複数の課題それぞれに対応する目標を、ユーザに課すべき目標の候補として医療者端末3に出力し、当該目標を課すよう医療者にリコメンドする。なお、図4では簡潔のため、目標のみを図示し、レベル等は図示していない。
医療者は療養指導画面に表示される生活習慣サマリ、介入受け入れ状態等を参考にユーザの診察を行う。そして医師及び医師の指示を受けた医師以外の医療者は、リコメンドされたセルフケアの目標から、ユーザに対して課すセルフケアの目標を設定(選択)する。なお、医療者はサーバ1がリコメンドした目標に関わらず、自らの判断で他の目標を設定してもよい。また、設定するセルフケアの目標は単一に限定されず、複数であってもよく、定量的な目標レベルの修正等の、医療者による修正を加えてもよい。サーバ1は、上述の如く医療者端末3を介して設定入力されたユーザのセルフケアの目標を、ユーザIDと対応付けてユーザDB141に登録する。
また、サーバ1はセルフケアの目標以外に、糖尿病の診療方針に関するリコメンドを医療者端末3に出力し、医療者に提示する。医療方針に関するリコメンドは、例えば処方すべき薬の種類、処方量などの処方薬、およびその変更や変更タイミングに関する推奨案及び非推奨案である。例えばサーバ1は、HbA1c、体重等の検査値(生体情報)の高低に応じて、処方薬の種類、処方量等を判定し、処方薬の推奨案を生成して医療者端末3に出力する。
例えば医療者端末3は、不図示の医療指導画面に遷移して診療方針に関するリコメンドを表示する。サーバ1は、ユーザ端末2、医療者端末3等を介して、ユーザに処方される処方薬に関する情報の設定入力を受け付ける。なお、処方薬に関する情報は、例えば処方薬の種類、処方量等のほかに、服用する時間などの情報を含み得る。また、サーバ1は同様にして、次回にユーザが診察(再診)を受ける予約日の登録を受け付ける。サーバ1は、処方薬、予約日等の情報をユーザDB141に記憶する。
上述の如く、初診時にサーバ1は、問診情報及び生体情報からユーザの生活習慣の課題、心理状態等を分析して医療者に提示すると共に、セルフケアの目標及び糖尿病の診療方針をリコメンドする。サーバ1は、ユーザを診察した医療者から、次回診察時、すなわち再診時までのセルフケアの目標の設定入力を受け付ける。ユーザは、設定された目標を達成するべくセルフケアを実施する。具体的には下記の通り、ユーザは設定された目標に応じたトライを実施し、目標達成を図る。
なお、上記ではセルフケアを指導する医療者が目標を設定するものとしたが、ユーザ本人が目標を設定するものとしてもよい。あるいは、サーバ1がセルフケアの目標を自動選択するようにしてもよい。
図6は、ホーム画面の一例を示す説明図である。図6では、ユーザ端末2が表示する、本システムに係るアプリケーションプログラムのホーム画面の一例を図示している。以下では、ユーザが病院で診察を受けてから次回の診察を受けるまでの期間(以下では「セルフケア期間」と呼ぶ)における、ユーザ端末2での処理内容について説明する。
ホーム画面は、歩数表示欄41、タスク確認ボタン42、アイテム取得ボタン43、トライ表示欄44、目標確認ボタン45、ログ登録ボタン46、ログ確認ボタン47を含む。歩数表示欄41は、ユーザ端末2に内蔵された加速度センサ(不図示)等で計測された歩数を表示する表示欄である。タスク確認ボタン42は、ログ登録画面(図8参照)に遷移するためのオブジェクトである。アイテム取得ボタン43は、後述するように、ユーザによる目標、トライ等の達成状況に応じて配布される本アプリケーション上のアイテムを受け取るためのオブジェクトである。
トライ表示欄44は、ユーザに課された目標に応じて設定されるトライ(課題行動)を表示する表示欄である。ユーザ端末2はホーム画面上で、ユーザが実施すべきトライ(課題行動)をトライ表示欄44に表示する。トライは、セルフケアの目標を達成させるためにユーザに課す具体的な指示であり、セルフケアとしてユーザが日々取り組むべき行動のメニューである。上記の例に則して述べると、ユーザの目標が食事量の減量である場合、自分の体型を振り返る等がトライとして課される。
サーバ1は、一の目標に対応付けて複数のトライを課題テーブル142に格納してある。サーバ1は、初診時に設定された目標に応じて、課題テーブル142で当該目標に対応付けられた複数のトライを候補として後述のトライ設定画面(図10A参照)に出力する。ユーザ端末2は、当該複数のトライの候補から、ユーザが実施する一又は複数のトライを選択する選択入力を受け付け、設定登録を行う。ユーザ端末2は、設定されたトライをトライ表示欄44に表示する。
トライ表示欄44は、変更ボタン441又は評価ボタン442を含む。変更ボタン441はトライの設定変更を行うためのオブジェクトであり、評価ボタン442はトライの達成状況について自己評価を行うためのオブジェクトである。本実施の形態では各トライの実施期間が1週間に設定されている。トライが設定されてから1週間後に変更ボタン441がアクティブとなり、評価ボタン442に変更される。なお、トライの実施期間は1週間に限定されない。また、ユーザ、医療者等が実施期間を変更可能としてもよい。
変更ボタン441への操作入力を受け付けた場合、ユーザ端末2はトライ設定画面(図10A参照)に遷移し、実施中のトライを変更、又は追加する設定入力を受け付ける。また、評価ボタン442への操作入力を受け付けた場合、ユーザ端末2はトライ評価画面(図11A)に遷移し、実施したトライの達成状況について、ユーザによる自己評価の入力を受け付ける。
目標確認ボタン45は、設定されているセルフケアの目標を表示する表示画面(不図示)のほか、トライを設定するためのトライ設定画面(図10A参照)に遷移するためのオブジェクトである。ログ登録ボタン46は、ログ登録画面(図8参照)に遷移するためのオブジェクトである。ログ確認ボタン47は、ログ確認画面(図9参照)に遷移するためのオブジェクトである。
ユーザ端末2は上記の各種オブジェクトをホーム画面に表示するほか、図6に示すように、所定のキャラクタオブジェクトをホーム画面に表示する。当該キャラクタオブジェクトは、ユーザによるセルフケアを継続する目的で表示されるオブジェクトの一例であり、ユーザに対してセルフケアのアドバイス、応援コメント等を提示するものである。
図7A、Bは、キャラクタ表示の一例を示す説明図である。図7A、Bでは、目標、トライ等の達成状況、ログデータの入力状況などに応じてキャラクタの演出表示が行われる様子を図示している。
本アプリケーションでは、ユーザに対するキャラクタの好感度等、ユーザとキャラクタの関係等に関するパラメータが設定される。このパラメータは、後述の目標及びトライの達成状況、ログデータの入力状況など、セルフケアに関連してユーザ端末2に入力される各種情報に従い変動する。例えばユーザがセルフケアの目標を達成した場合、キャラクタの評価が向上するようにパラメータが変動する。一方、例えばユーザが入力すべきログデータを未入力である場合、キャラクタの評価が低下するようにパラメータが変動する。
ユーザ端末2は、各パラメータに応じてキャラクタ及び関連する画面表示を制御する。制御する内容はキャラクタに関係しているものであれば、画面表示だけでなく音声再生などの端末で実施可能な演出を含む。例えば図7Aに示すように、ユーザが目標を達成した場合、ユーザ端末2は、キャラクタがユーザを褒める演出表示を行う。また、図7Bに示すように、ユーザがログデータを未入力である場合、ユーザ端末2は、キャラクタがユーザを叱る演出表示を行う。また、例えばサーバ1は、パラメータの変化に伴って、吹き出しに表示されるセリフ数を増加あるいは減少させてもよい。
また、ユーザから取得した問診情報のうち、ユーザの性格タイプ情報も考慮してキャラクタの演出(目標達成のための励ましや、セリフなど)が制御されてもよく、これにより、ポジティブに伝えるか(ほめる)、ネガティブに伝えるか(叱咤する)など、ユーザの性格に合致し、効果が高いと想定される伝え方をキャラクタのセリフなどに反映することができる。
なお、ユーザの性格タイプ情報は、最初に取得したものをそのまま使用してもよいし、定期的に取得し直したり、ユーザの反応や評価をもとに性格タイプを変更したりして使用してもよい。
また、ユーザによる目標及びトライの達成状況に応じて、サーバ1はキャラクタに関連する本アプリケーション上のアイテム等をユーザ端末2に配信する。アイテムは、例えばキャラクタの服装アイテム、部屋の模様替えアイテムなどである。なお、アイテムはこれに限定されず、例えば追加キャラクタ等であってもよい。例えばユーザ端末2は、図6のホーム画面のアイテム取得ボタン43への操作入力に応じて、当該アイテムを取得する。
上述の如く、セルフケアの状況に応じてキャラクタの演出、アイテムの配信等が行われる。これにより、ユーザはセルフケアを単調に行うだけでなく、楽しみながらセルフケアに取り組むことができ、セルフケアを継続するインセンティブを与えることができる。
なお、上記ではトライの達成状況、ログデータの入力状況等に応じてキャラクタの演出、アイテムの配信等を変えることにしたが、キャラクタが動作するシナリオを変化させるなどしてもよい。すなわち、トライの達成状況等に応じてキャラクタに関する動作を変更可能であればよく、その処理内容は特に限定されない。
図8は、ログ登録画面の一例を示す説明図である。ユーザ端末2は、タスク確認ボタン42又はログ登録ボタン46への操作入力に応じて、ログ登録画面に遷移する。ログ登録画面は、糖尿病に関連する各種ログデータを入力するための画面であり、セルフケア期間中のユーザの行動及び状態に関するデータを記録するための画面である。
例えばログ登録画面は食事タブ51、服薬タブ52、運動タブ53、及び自宅測定タブ54を含む。ユーザ端末2は、各タブへの操作入力に応じて画面を切り換え、各種ログデータの登録を受け付ける。本実施の形態でユーザ端末2は、ユーザが摂取した食事、ユーザが行った運動、処方薬の服薬状況、ユーザが自ら測定した体重、血圧、血糖値(HbA1C値)、及び体調の7種類の情報について、ログデータとして登録を受け付ける。
例えば食事について登録を受け付ける場合、ユーザ端末2はユーザによる撮像操作に従って食事風景を撮像し、撮像画像をサーバ1にアップロードする。また、ユーザ端末2は食事メニューのテキスト入力を受け付け、同様にアップロードする。サーバ1は、アップロードされたログデータをユーザIDと対応付けてユーザDB141に記憶する。
なお、ログデータは上記の情報に限定されず、例えば飲酒量、喫煙状況、中性脂肪値、コレステロール値等、その他の情報を含んでもよい。また、例えばログデータはユーザが手動入力するものに限定されず、例えば上記の歩数のように、ユーザ端末2が自動取得可能なものであってもよい。
図9は、ログ確認画面の一例を示す説明図である。ユーザ端末2は、図6のホーム画面のログ確認ボタン47への操作入力に応じて、ログ確認画面に遷移する。ログ確認画面は、ログ登録画面で入力されたログデータを編集して表示する画面であり、ユーザによるセルフケアの実績を示すサマリ(実績情報)を表示する画面である。
図9ではログ確認画面の一例として、ユーザの体重、運動状況、及び摂取カロリーを表示するログ確認画面を図示している。図9のログ確認画面では、上側に体重の時系列変化を示すグラフを、中央に最も頻度が高かった運動を示すアイコンを、下側に摂取カロリー及び歩数の時系列変化を示すグラフを表示する。ユーザ端末2は、ユーザDB141に格納されているログデータを参照して、上記の各種データをサマリとして表示する。
ユーザ端末2は、ユーザからの操作入力に応じてログ確認画面を遷移し、他のログデータに関してもサマリを表示する。図示は省略するが、例えばユーザ端末2は、各月に病院で検査したHbA1C、血圧、中性脂肪等の検査値の時系列変化を示すグラフ、図8のログ登録画面で入力した食事メニューにおける炭水化物、タンパク質、脂質等の各栄養素の内訳を示すグラフ等を表示する。なお、サマリの表示態様はグラフやアイコンに限定されず、例えば表形式などであってもよい。さらに、ログ確認画面は性格タイプに応じて、表示方法を変えてもよい。例えば、他人と競争することによりやる気が出るタイプには順位を表示、具体的な数値目標があればやる気が出るタイプには目標値に対する到達率を表示してもよい。このように、ユーザはログ確認画面においてログデータを確認し、自らの行動及び状態について振り返ることができ、セルフケアを継続するインセンティブを得ることもできる。
図10A、Bは、トライ設定画面の一例を示す説明図である。ホーム画面で目標確認ボタン45又は変更ボタン441への操作入力を受け付けた場合、ユーザ端末2は、図10Aに示すトライ設定画面に遷移する。トライ設定画面は、ユーザが実施するトライを設定するための画面である。
ユーザ端末2はサーバ1と通信を行い、課題テーブル142において、ユーザに課された目標に対応付けられている複数のトライを、ユーザが実施するトライの候補としてトライ設定画面に表示する。例えばユーザの目標が「食事量」である場合、「食事を記録しよう」、「体重を測ってみよう」、「間食を記録しよう」などの各種トライが表示される。
ユーザ端末2は、トライ設定画面に表示した複数のトライの候補から、ユーザが実施する一又は複数のトライを選択する選択入力を受け付ける。トライの選択入力を受け付けた後、ユーザ端末2は図10Bのトライ設定画面に遷移し、選択されたトライについて、詳細な条件設定を受け付けることができる。例えば自分の付近に食べ物を置かないことがトライとして設定された場合、さらにユーザ端末2は、食べ物の置き場所をどこに変更するか入力を受け付ける。このように、ユーザ毎にカスタマイズしたトライを設定可能にすることで、ユーザにとって実際に行うべき行動が明確化され、より適切なセルフケアを実施可能となる。
図11A、Bは、トライ評価画面の一例を示す説明図である。ホーム画面で評価ボタン442への操作入力を受け付けた場合、ユーザ端末2はトライ評価画面に遷移する。トライ評価画面は、トライの達成状況に関するユーザの自己評価の入力を受け付けるための画面である。
例えばユーザ端末2は、図11Aのトライ評価画面において、トライを達成したか否か、複数段階で自己評価の入力を受け付ける。なお、図11Aでは達成の可否について二段階で入力を受け付けているが、三段階以上で自己評価の入力を受け付けるようにしてもよい。
さらにユーザ端末2は、自己評価を行ったトライ、つまり実施済みのトライに関して、当該トライを継続する意思があるか否か、ユーザの継続意思に関する入力を受け付ける。例えばユーザ端末2は、全てのトライについて達成状況の自己評価を完了後、図11Bのトライ評価画面に遷移する。ユーザ端末2は当該画面上で、トライを継続する意欲があるか否か、二者択一で選択入力を受け付ける。なお、ユーザのトライ継続意思に関しても、入力手法は二者択一に限定されないことは勿論である。
トライの自己評価を完了後、ユーザ端末2は、ユーザのトライの達成状況、各種パラメータの変化等に基づいて、優先順位を変え、次のトライ設定に反映させる。
ユーザ端末2は、トライの達成状況やユーザの継続意思に応じてトライ候補の優先順位を決定してリコメンドし、ユーザが実施するトライの設定入力を受け付ける。これにより、ユーザが次に取り組むトライが設定され、ユーザは当該トライに取り組むことになる。単にトライの達成又は未達成だけでなく、ユーザの意思も考慮してトライを設定していくことで、セルフケアへの意欲低下を防止することができる。
このように、ユーザは日々の生活習慣に関するログデータをユーザ端末2に記録すると共に、ユーザ端末2に表示されたトライを実施して糖尿病の改善を図る。その他に、ユーザ端末2は初診時に登録された処方薬のデータに従い、処方薬を服薬するよう所定のタイミングで通知を行う。そしてユーザは、以下のように次回の診察の予約日前にセルフケアの目標を達成できたかどうか達成度を入力し、セルフケアの振り返りを行う。
図12は、目標評価画面の一例を示す説明図である。目標評価画面は、セルフケアの目標の達成状況に関してユーザが自己評価を行うための入力画面である。例えばユーザ端末2は、再診予約日から所定期間前(例えば数日前)に目標評価画面を表示し、一ヶ月のセルフケア期間で目標をどの程度達成したか、ユーザによる自己評価の入力を受け付ける。例えば図12に示すように、ユーザ端末2は10段階で目標の達成度の評価入力を受け付ける。
図13は、再診時の目標設定処理に関する説明図である。図13では、再診時の処理を概念的に図示している。図13に基づき、再診時の処理の概要を説明する。
ユーザ端末2は予約日前に、図12で説明した目標の達成度の入力を受け付けるほかに、ユーザに対して糖尿病に関する再問診を行い、問診情報を再取得する。図示は省略するが、ユーザ端末2は図5と同様の問診画面を表示し、回答の入力を受け付ける。ユーザ端末2は、初診時と同様に食習慣、運動習慣、喫煙習慣等の全ての問診項目について再問診を行ってもよいが、ユーザの入力作業を簡略化するため、初診時に特定された課題に関連する問診項目についてのみ再問診を行うこともできる。
また、ユーザ端末2は、前回(初診時)設定された目標、すなわち現在の目標について行動変容レベルに関するアンケートを表示する。ユーザ端末2は、初診時と同じく5段階で回答の入力を受け付ける。
また、ユーザ端末2は、現在設定されている目標以外に、取り組みたい他の目標を問う行動変容レベルのアンケートを表示する。ユーザ端末2は、取り組みたい他の目標、すなわち実施意欲を有する他の目標について回答の入力を受け付ける。
上述の如く、ユーザはセルフケア期間中にログデータの入力、トライの確認、自己評価などを順次行い、再診の予約日前に目標達成度の入力、再問診に係る問診情報の入力を行う。ユーザ端末2において入力された各種情報はサーバ1に転送され、ユーザDB141に格納される。
サーバ1は、予約日から所定期間前(例えば予約日前日)に、ユーザDB141に格納されたログデータ、問診情報等を医療者端末3に出力し、セルフケアに関連する情報を医療者に事前共有する。例えばサーバ1は、図9のログ確認画面と同様に、体重、摂取カロリーを集計したグラフ等、セルフケア期間中のログデータを集計等したサマリを生成して医療者端末3に出力する。また、サーバ1は、再問診結果などを医療者端末3に出力する。これにより、医療者は診察前にユーザの現状を把握可能となる。
予約日にユーザは病院へ来院し、再診を受ける。例えば初診時と同じく、ユーザはHbA1C、血圧等の各種検査を受ける。初診時と同じく、サーバ1はユーザ端末2、医療者端末3等を介して再診時の生体情報を取得する。
なお、例えばユーザは外部の検査機関等で事前に検査を受け、サーバ1は再診前に生体情報を取得するようにしてもよい。これにより、生体情報についても病院側に事前共有が可能となる。
サーバ1は、ユーザ端末2において事前に入力された再問診結果(問診情報)、及び再診時の生体情報等に基づいてユーザの課題を特定し、医療者端末3に出力する。具体的な処理内容は初診時と同様なので、課題の特定手法については詳細な説明は省略する。医療者端末3は、再問診結果、再診時の検査結果等から特定した課題を療養指導画面の「生活習慣サマリ」に表示する。
また、サーバ1は上記の情報のほかに、ユーザが自己評価した目標及びトライの達成状況を医療者端末3に出力する。具体的には図13に示すように、医療者端末3は、前回(初診時)の目標、行動変容レベルのほかに、ユーザが入力した目標の達成度、及びユーが実施した各トライの達成又は未達成を療養指導画面に表示する。
次に、指導目標の再設定処理について説明する。本実施の形態においてサーバ1は、再診時に検査したHbA1C値、ユーザが自己評価した前回の目標の達成度、前回設定された目標のレベル、再問診の回答として取得した前回の目標に対する実施意欲、他に取り組みたい目標等に応じて、次に課すべき目標を特定し、医療者にリコメンドする。具体的には、サーバ1は各種情報に応じて次に課すべき一又は複数の目標を特定すると共に、当該一又は複数の目標それぞれの優先順位を決定し、医療者に提示する。
サーバ1は、HbA1C等の生体情報、セルフケア行動目標の達成状況、トライの達成状況、行動変容レベル、問診結果、その他アプリケーション上で取得可能な生活情報に基づき、前回設定した目標の継続か更新(変更)か、更新の場合はその優先順位も含めて医療者又はユーザにリコメンドする。サーバ1は医療者端末3等を介して、ユーザが次のセルフケア期間において取り組む目標の設定入力を受け付ける。なお、医療者及びユーザはサーバ1からのリコメンドに従ってもよいし、従わずに独自に目標設定することもできる。
また、サーバ1は、再診時に取得した生体情報等に基づき、ユーザへの診療方針に関するリコメンドを生成して医療者端末3に再出力する。具体的には、サーバ1は、HbA1c、体重等の検査値について、前回診察時からの経時的変化に基づいて糖尿病の改善傾向を判定し、診療方針をリコメンドする。例えばサーバ1は、各検査値の増減に応じて糖尿病の改善傾向を判定し、判定した改善傾向に応じて、処方すべき薬を変更すべきか否か、増量すべきか否かなど、処方薬に関する推奨案及び非推奨案を生成して医療者端末3に出力する。
以上より、再診時に前もってユーザのログデータ、再問診結果等を共有することで、糖尿病の定期健診に伴う医療者の業務効率化を図ることができる。また、前回からのHbA1C値の変動、ユーザが自己評価した目標の達成度等に応じて次のセルフケアの目標をリコメンドすることで、医療者は適切な目標を容易に設定可能となり、さらなる効率化を図ることができる。
図14は、セルフケアシステムが実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、セルフケアシステムが実行する処理手順は図14に示すフローチャートに限定されるものではなく、図14に示すフローチャートは一例に過ぎないことは勿論である。ここでは、図14に基づき、セルフケアシステムが実行する処理内容について説明する。
サーバ1の制御部11は、例えばユーザ端末2を介して、ユーザに対して生活習慣に関する問診を行った問診情報を取得する(ステップS11)。問診情報は、ユーザの年齢、性別、既往歴等の糖尿病に関連した一般的な問診の回答に加え、行動変容レベルに係るアンケート、診療に関する心理的負担感等を問うアンケートの回答を含む。
制御部11は、ユーザの生体を検査した生体情報を取得する(ステップS12)。生体情報は、例えば病院で検査した検査値であり、HbA1c、血圧、中性脂肪等の検査値を含む。制御部11は、ステップS11で取得した問診情報と、ステップS12で取得した生体情報とに基づき、ユーザの生活習慣の課題を特定して、セルフケアの指導目標と、生活習慣病の診療方針とに関する推奨情報を生成して医療者端末3に出力するリコメンド処理のサブルーチンを実行する(ステップS13)。例えば制御部11は、複数の指導目標の候補を医療者端末3に出力し、セルフケアを指導する医療者に対して提示する。また、制御部11は、ユーザの生体情報等に基づき、処方薬等に関するリコメンドを生成して、医療者に対して提示する。
制御部11は医療者端末3を介して、ユーザに対する指導目標を設定する設定入力を受け付ける(ステップS14)。具体的には、制御部11は上記で出力した複数の指導目標の候補から選択入力を受け付ける。制御部11は、設定された目標をユーザDB141に格納(登録)する。
制御部11は、ステップS14で設定した指導目標に応じて設定されたトライ(課題行動)をユーザ端末2に出力し、トライの実施をユーザに促すセルフケアのサブルーチンを実行する(ステップS15)。制御部11は、ユーザに対してセルフケアの目標を設定し、セルフケアを開始してから所定期間が経過したか否かを判定する(ステップS16)。所定期間が経過していないと判定した場合(S16:NO)、制御部11は処理をステップS15に戻す。
所定期間が経過したと判定した場合(S16:YES)、制御部11は、ユーザ端末2を介して、指導目標の達成状況に関する自己評価、生活習慣に関する再問診に係る問診情報等を取得する(ステップS17)。ステップS17で行う取得する問診情報は、例えばステップS11と同様の問診内容のほか、現在設定されている指導目標に対する実施意欲(行動変容レベル)、及び現在設定されている指導目標以外の目標に対する実施意欲を判定するための行動変容レベルのアンケートへの回答を含む。制御部11は、ステップS15のサブルーチンで取得するセルフケア期間中のログデータのサマリ(実績情報)、ステップS17で取得した再問診に係る問診情報等を医療者端末3に出力して再診前に医療者に共有し(ステップS18)、処理をステップS12に戻す。
図15は、リコメンド処理のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。図15に基づき、ステップS13のサブルーチンの処理内容について説明する。
サーバ1の制御部11は、ステップS12で取得した生体情報から、予め設定された正常値を外れた異常値を示す注意すべき検査値(生体情報)を特定する(ステップS31)。制御部11は、特定した注意すべき検査値のほか、食習慣に関する問診結果などに基づき、ユーザに指示すべき食事の栄養量を算出して医療者端末3に出力し、医療者にリコメンドする(ステップS32)。例えば制御部11は、食事量(総量)、各種栄養素のエネルギー配分等を算出し、医療者端末3に出力する。
制御部11は、医療者端末3を介して指示栄養量の設定入力を受け付ける(ステップS33)。制御部11は、ステップS33で設定された指示栄養量、及び問診情報に含まれる運動習慣、喫煙習慣の問診結果などに基づき、糖尿病に関するユーザの課題を特定する(ステップS34)。
制御部11は、セルフケアに対するユーザの実施意欲を判定するためのアンケートの回答結果(問診情報)に基づき、ユーザに課す指導目標のレベル(難易度)を決定する(ステップS35)。例えば制御部11は、行動変容レベルに係るアンケートへの回答結果からユーザが属する行動変容レベル(実施意欲)を判定し、判定した行動変容レベルに応じて指導目標のレベルを決定する。制御部11は、ステップS34で特定した課題に対応する指導目標であって、ステップS35で決定したレベルの指導目標と、HbA1c、体重等の検査値(生体情報)に応じた診療方針とに関する推奨情報を医療者端末3に出力し、医療者にリコメンドする(ステップS36)。制御部11はサブルーチンをリターンする。
図16は、セルフケアのサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。図16に基づき、ステップS15のサブルーチンの処理内容について説明する。
ユーザ端末2の制御部21は、セルフケアに関する種々の情報をユーザに案内するキャラクタの設定入力を受け付ける(ステップS51)。例えば制御部21は、キャラクタの容姿、性格、衣装等について設定入力を受け付ける。なお、すでに設定済みである場合、制御部21はステップS51をスキップする。また、特にユーザが設定を希望しない場合は設定をスキップすることもできる。
制御部21は、指導目標に応じたトライ(課題行動)を含むホーム画面を表示する(ステップS52)。ホーム画面は、ユーザが現在実施すべき一又は複数のトライのほか、ログ登録画面へ遷移するためのログ登録ボタン46等を含む。制御部21はホーム画面に各種情報を表示すると共に、ステップS51で設定されたキャラクタを表示し、当該キャラクタを介してアドバイス、応援コメント等を提示する。
制御部21はログ登録画面に遷移し、セルフケア期間中のユーザの行動又は状態に関するログデータ(記録情報)の入力を受け付ける(ステップS53)。ログデータは、食事、運動、服薬状況等に関する記録であり、糖尿病に関連するユーザの自己管理記録である。制御部21は、入力されたログデータをサーバ1に送信してユーザDB141に記憶させる。
制御部21は、ユーザに課された指導目標に対応付けられた複数のトライを候補として表示する(ステップS54)。制御部21は、表示した複数のトライ候補から実施するトライを選択する選択入力を受け付ける(ステップS55)。
制御部21はログ確認画面に遷移し、セルフケアの実績を示すログデータのサマリ(実績情報)を表示する。(ステップS56)。例えば制御部21は、各種ログデータを集計したグラフ等を表示する。
制御部21は、実施中のトライの達成状況に関してユーザの自己評価の入力を受け付ける(ステップS57)。制御部21は、ステップS57で入力されたトライの達成状況に応じて、次に取り組むべきトライの候補を表示し、ユーザから選択入力を受け付けて次のトライを設定するトライ再設定処理を行う(ステップS58)。制御部21は、サブルーチンをリターンする。
なお、本実施の形態ではユーザ(患者)が医療者の指導(診断)を受けることを前提に説明を行ったが、医療者による指導の要否も含めて判定を行うようにしてもよい。例えばサーバ1は、ユーザの生体情報から注意すべき検査値(異常値)が抽出されなかった場合、医療者による指導は不要と判定する。この場合、サーバ1は指導不要の旨をユーザ端末2及び医療者端末3に通知する。これにより、治療を優先すべきユーザをフィルタリングすることができ、両者の負担を軽減することができる。
以上より、本実施の形態によれば、問診情報及び生体情報に基づいてセルフケアの指導目標を定め、指導目標を達成するための具体的な課題行動(トライ)をユーザに提示する。これにより、生活習慣病の改善又は予防のためのセルフケア(自己管理)に取り組むユーザを支援することができる。
また、本実施の形態によれば、複数のトライの候補から実際に行うトライをユーザに選択させる。好適には、選択したトライの詳細をユーザに設定させ、具体的な行動内容を規定させると良い。ユーザは、ユーザ本人の意向により、トライを選択することができる。
また、本実施の形態によれば、トライを達成したか否か、トライの達成状況に関する自己評価に応じて次のトライを設定する。好適には、複数のトライの候補それぞれに対して優先順位を定め、優先すべきトライから順にユーザにリコメンドして選択させると良い。トライを達成したか否かに応じて次のトライを選択することで、適切なセルフケアの実施を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、トライの達成の可否だけでなく、ユーザ本人の継続意思も考慮して次のトライを設定する。これにより、ユーザ本人の意向を適切に考慮することができる。
また、本実施の形態によれば、例えば再診の予約日前のように、指導目標を設定してセルフケアを取り組み始めてから所定期間経過後に再問診を行う。サーバ1は、再問診の結果と、ユーザ生体を再検査した生体情報とに基づいて次の目標を設定することで、セルフケアの実施を持続的に支援することができる。
また、本実施の形態によれば、ユーザに目標の達成状況(達成度)の自己評価を行わせ、ユーザの自己評価に応じて次の目標を設定する。これにより、セルフケアに取り組んだユーザ本人の達成感も考慮して、同じ目標を継続させるか、課題が類似する目標を行わせるか等、次の目標を適切に設定することができる。
また、本実施の形態によれば、再診時に次の指導目標の候補をリコメンドする際に、優先順位を付けて目標をリコメンドする。これにより、医療者はユーザに対してどのような指導を行ったら良いか容易に判断することができ、医療者の業務効率化を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、セルフケア期間中のユーザの行動又は状態に関してログデータ(記録情報)をユーザに記録させ、ログデータを集計等してまとめたサマリ(実績情報)を生成してユーザらに提示する。これにより、セルフケアの履歴を適切に管理することができると共に、セルフケアの推移を容易に把握可能となる。
また、本実施の形態によれば、再診の予約日前のように、指導目標を設定してセルフケアを取り組み始めてから所定期間経過後にサマリを医療者と共有する。これにより、病院等の医療機関で医療者自らが問診等を行う時間が削減され、業務効率化を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、本アプリケーション上で目標及びトライの達成状況やログデータに関する入力を受け付けた場合、入力内容に応じてキャラクタの表示制御を行い、アドバイスや応援コメント等をユーザに提示する。これにより、セルフケアを継続するインセンティブをユーザに与えることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 サーバ(情報処理装置)
11 制御部
12 主記憶部
13 通信部
14 補助記憶部
P1 プログラム
141 ユーザDB
142 課題テーブル
2 ユーザ端末
21 制御部
22 主記憶部
23 通信部
24 表示部
25 入力部
26 撮像部
27 補助記憶部
P2 プログラム
3 医療者端末

Claims (17)

  1. 生活習慣病に関連した問診に対するユーザの回答を示す問診情報を取得し、
    前記ユーザの生体情報を取得し、
    前記問診情報に基づき、前記ユーザの性格タイプを判定し、
    前記問診情報及び生体情報に基づき、生活習慣病を改善又は予防するための自己管理の指導目標に関する推奨情報を出力し、
    前記指導目標に応じて、前記ユーザに課す課題行動を設定し、
    設定した前記課題行動を前記ユーザの端末装置に出力し、
    前記ユーザの性格タイプに応じて、前記端末装置に表示する所定のオブジェクトの表示を制御する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理方法。
  2. 前記端末装置を介して、前記指導目標の達成状況に関する情報及び前記課題行動の達成状況に関する情報の少なくとも一つを取得し、
    前記指導目標の達成状況及び前記課題行動の達成状況の少なくとも一つと、前記ユーザの性格タイプとに応じて、前記オブジェクトの表示を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理方法。
  3. 前記端末装置を介して、前記ユーザの行動又は状態を記録する記録情報の入力を受け付け、
    前記記録情報の入力状況と、前記ユーザの性格タイプとに応じて、前記オブジェクトの表示を制御する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理方法。
  4. 前記問診情報及び生体情報に基づき、生活習慣病を改善又は予防するための自己管理の一又は複数の指導目標の候補の優先順位を決定し、
    決定した優先順位に従って前記一又は複数の指導目標の候補を示す前記推奨情報を出力し、
    前記一又は複数の指導目標の候補から何れかを指導目標に設定する設定入力を受け付け、
    設定された前記指導目標に応じて、前記ユーザに課す課題行動を設定する
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  5. 前記問診情報に基づき、生活習慣病の改善又は予防のため医療者が前記ユーザの生活習慣に介入することに対する前記ユーザの受け入れ状態を判定し、
    判定した前記受け入れ状態に応じた介入方法と、前記指導目標とを示す前記推奨情報を出力する
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  6. 前記指導目標に応じて、前記ユーザに課す前記課題行動の候補を前記端末装置に複数出力し、
    前記端末装置を介して、複数の前記課題行動の候補から前記ユーザが行う前記課題行動を選択する選択入力を受け付ける
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  7. 前記端末装置を介して、前記課題行動の達成状況に関する情報を取得し、
    前記課題行動の達成状況に応じて、前記ユーザに次に課す前記課題行動を設定する
    ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  8. 前記端末装置を介して、前記課題行動の達成状況に関する情報と、前記ユーザが該課題行動を継続する継続意思を有するか否かを示す情報とを取得し、
    前記課題行動の達成状況及び継続意思に応じて、次に課す前記課題行動を設定する
    ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理方法。
  9. 前記問診情報は、前記自己管理の実施意欲を判定するための問診項目を含み、
    前記問診情報から判定される実施意欲に基づき、前記指導目標の難易度を決定し、
    決定した前記指導目標の難易度に応じて前記課題行動を設定する
    ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  10. 前記指導目標を設定してから所定期間が経過後、再問診に対する前記ユーザの回答を示す前記問診情報を取得し、
    前記生体情報を再取得し、
    前記問診情報及び生体情報に基づき、前記推奨情報を再出力する
    ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  11. 前記所定期間が経過後、前記端末装置を介して、前記指導目標の達成状況に関する前記ユーザの自己評価を取得し、
    取得した前記自己評価に応じて、前記推奨情報を再出力する
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理方法。
  12. 前記問診情報及び生体情報に基づき、一又は複数の前記指導目標の候補を示す前記推奨情報を、前記自己管理の指導を行う医療者に対して出力し、
    前記医療者から前記指導目標の設定入力を受け付け、
    前記所定期間の経過後に取得した前記問診情報及び生体情報に基づき、一又は複数の前記指導目標の候補それぞれの優先順位を決定し、
    決定した優先順位に応じて、一又は複数の前記指導目標の候補を示す前記推奨情報を前記医療者に対して出力する
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載の情報処理方法。
  13. 前記端末装置を介して、前記ユーザの行動又は状態を記録した記録情報を取得し、
    前記記録情報に基づき、前記自己管理の実績を示す実績情報を生成し、
    生成した前記実績情報を出力する
    ことを特徴とする請求項1~12のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  14. 前記問診情報及び生体情報に基づき、前記指導目標と、生活習慣病の診療方針とに関する前記推奨情報を出力する
    ことを特徴とする請求項1~13のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  15. 生活習慣病に関連した問診に対するユーザの回答を示す問診情報を取得する第1取得部と、
    前記ユーザの生体情報を取得する第2取得部と、
    前記問診情報に基づき、前記ユーザの性格タイプを判定する判定部と、
    前記問診情報及び生体情報に基づき、生活習慣病を改善又は予防するための自己管理の指導目標に関する推奨情報を出力する第1出力部と、
    前記指導目標に応じて、前記ユーザに課す課題行動を設定する設定部と、
    設定した前記課題行動を前記ユーザの端末装置に出力する第2出力部と、
    前記ユーザの性格タイプに応じて、前記端末装置に表示する所定のオブジェクトの表示を制御する表示制御部と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  16. ユーザから、生活習慣病に関連する問診に対する回答である問診情報の入力を受け付け、
    入力された前記問診情報を出力し、
    生活習慣病の改善又は予防のために課される課題行動であって、前記問診情報に基づき設定された課題行動を取得し、
    取得した前記課題行動を表示部に表示し、
    前記問診情報から判定される前記ユーザの性格タイプに応じて、予め設定されたオブジェクトの表示を制御する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  17. 前記課題行動の達成状況を示す情報を出力し、
    前記課題行動の達成状況に応じて再設定された前記課題行動を取得し、
    再設定された前記課題行動を表示する
    ことを特徴とする請求項16に記載のプログラム。
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