JP2013109700A - 健康管理支援装置、健康管理支援方法および健康管理支援プログラム - Google Patents

健康管理支援装置、健康管理支援方法および健康管理支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】消費カロリーや摂取カロリーを無理なくコントロールし、ユーザの身体状態を良好な状態に誘導する。
【解決手段】タッチパネル114を通じて受け付けた初期情報に基づいて、メタボ解消スケジュール作成部151が被管理者のメタボ解消スケジュールを作成する。差異算出部152は、ユーザの摂取カロリーとユーザの消費カロリーとから把握される現状と、メタボ解消スケジュール作成部によって作成されたユーザのメタボ解消スケジュールとの差異を算出する。そして、アドバイス出力制御部153が、算出された当該差異等に基づいて、アドバイス情報を作成して出力するように制御する。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えば、ユーザの体重等とユーザの摂取カロリー及び消費カロリーの情報を用いてユーザの健康管理を支援する装置、方法、プログラムに関する。
健康志向の高まりに伴い、種々の健康関連機器等に関する技術が考えられている。例えば、後に記す特許文献1、2等には、ユーザの消費カロリーを測定して報知する構成を有する技術が開示されている。また、後に記す特許文献3、4等には、ユーザの摂取カロリーを算出あるいは取得して、摂取過多の場合に警告する構成を有する技術が開示されている。また、後に記す特許文献5、6等には、摂取カロリーと消費カロリーとの両方を考慮して、アドバイスを行ったり、摂取カロリーと消費カロリーとの両方を管理したりする構成を有する技術が開示されている。
特開2008−262522号公報 特開2003−331063号公報 特開2010−033326号公報 特開2006−134114号公報 特開2005−013322号公報 特開2003−061940号公報
現在、従業員が30人以上の事業所は従業員に対していわゆるメタボ(メタボリックシンドローム)健診を受けさせねばならず、また健診後にメタボと判定された場合には脱メタボへの動機付け支援や積極的支援を怠ると企業及び医療機関に何らかのペナルティが課せられる。我が国のメタボリック人口は200万人に達している。しかしながら、飲食に関する生活習慣指導や運動指導は医師の診断の上、健康運動指導士が行ったとしても健康保険の適用外となっている。
このため、被健診者(ユーザ)の1人1人が自分自身で運動量(消費カロリー)や食事や間食の量(摂取カロリー)を適切に管理できるようにすることが望まれる。そこで、上述した先行技術文献に開示された技術を利用することが考えられる。しかしながら、適切な運動量や食事量等はユーザ毎に異なるし、適切な運動量や食事量が分かっても、それに応じて運動量や食事量を適切にコントロールしていくことは、ユーザ自身の意思が強くないと継続できない。
以上のことに鑑み、この発明は、消費カロリーや摂取カロリーを無理なくコントロールできるようにし、ユーザの身体状態を良好な状態に誘導することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の健康管理支援装置は、
被管理者の健康管理スケジュールを作成するための初期情報の入力を受け付ける情報入力手段と、
前記初期情報に基づいて、前記被管理者の健康管理スケジュールを作成するスケジュール作成手段と、
前記被管理者の摂取カロリーを計算するための情報を取得する第1の取得手段と、
前記被管理者の消費カロリーを計算するための情報を取得する第2の取得手段と、
前記第1の取得手段を通じて取得した情報を用いて算出される摂取カロリーと、前記第2の取得手段を通じて取得した情報を用いて算出される消費カロリーとから把握される現状と、作成された前記健康管理スケジュールとの差異を算出する算出手段と、
算出した前記差異に基づいて、アドバイス情報を作成して出力するように処理する出力制御手段と
を備えることを特徴とする。
この請求項1に記載の発明の健康管理支援装置によれば、受付手段を通じて受け付けた初期情報に基づいて、スケジュール作成手段が被管理者の健康管理スケジュールを作成する。算出手段は、第1の取得手段からの情報を用いて算出される摂取カロリーと第2の取得手段からの情報を用いて算出される消費カロリーとから把握される現状と、スケジュール作成手段によって作成された被管理者の健康管理スケジュールとの差異を算出する。そして、出力制御手段が、算出された当該差異に基づいて、アドバイス情報を作成して出力するように制御する。
これにより、被管理者の摂取カロリーと消費カロリーとから把握させる現状と、被管理者の健康管理スケジュールとの差異に応じたアドバイス情報を被管理者(ユーザ)に提供することができる。これにより、被管理者の身体状態を良好な状態に誘導できる。
この発明によれば、ユーザの1人1人に応じて、消費カロリーや摂取カロリーを無理なくコントロールできるようにし、ユーザの身体状態を良好な状態に誘導することができる。
第1の実施の形態の健康管理支援システムの概略構成を説明するための図である。 第1の実施の形態の端末装置1の構成例を説明するためのブロック図である。 メタボ解消スケジュールデータの例を説明するための図である。 摂取カロリー算出用データの例を説明するための図である。 消費カロリー算出用データの例を説明するための図である。 行動予定管理部154により作成されるカレンダ情報の例を説明するための図である。 端末装置1で行われるメタボ解消スケジュールの作成処理を説明するためのフローチャートである。 端末装置1で行われるカロリー情報等の収集とアドバイス出力処理を説明するためのフローチャートである。 端末装置1において用いられる表示画面の例を説明するための図である。 端末装置1において用いられる表示画面の例を説明するための図である。 端末装置1において用いられる表示画面の例を説明するための図である。 第2の実施の形態の健康管理支援システムの概略構成を説明するための図である。
以下、図を参照しながら、この発明の装置、方法、プログラムの一実施の形態について説明する。
[第1の実施の形態]
[システムの全体構成]
図1は、第1の実施の形態の健康管理支援システムの概略構成を説明するための図である。図1において、携帯端末装置1は、この発明の健康管理支援装置、健康管理支援方法、健康管理支援プログラムの一実施の形態が適用されたものである。携帯端末装置1は、携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistants)等と呼ばれる個人用情報端末、タブレット型端末あるいはパッド型端末などと呼ばれる情報端末など、種々のものを用いることが可能である。しかし、この実施の形態において携帯端末装置1は、現在、広く利用されているスマートフォンなどと呼ばれる高機能携帯電話端末であるものとして説明する。また、以下においては、説明を簡単にするため、携帯端末装置1を単に端末装置1という。
この実施の形態の端末装置1は、ユーザの健康管理を支援する機能、より具体的にはメタボリックシンドローム(以下、メタボと略称する。)の解消を支援する機能を実現する。このため、端末装置1は、情報入力手段11と、メタボ解消スケジュール作成手段12と、摂取カロリー情報取得手段13と、消費カロリー情報取得手段14と、差異算出手段15と、アドバイス出力制御手段16と、行動予定管理手段17とを備えたものである。
ここで、情報入力手段11は、ユーザの体重、身長、年齢、性別、職業等のメタボ解消スケジュールを作成するために必要となる初期情報の入力を受け付ける。メタボ解消スケジュール作成手段12は、情報入力手段11を通じて受け付けた初期情報に基づいて、当該端末装置1のユーザのためのメタボ解消スケジュールを作成する。摂取カロリー情報取得手段13は、当該端末装置1のユーザの摂取カロリーを算出するために必要になる情報を取得する。摂取カロリー情報取得手段13は、簡単には当該ユーザが何をどの位食べたかを示す情報を取得する。また、消費カロリー情報取得手段14は、当該端末装置1のユーザの消費カロリー算出するために必要になる情報を取得する。消費カロリー情報取得手段14は、簡単には当該ユーザがカロリーを消費するどのような動作(状態)をどの位継続させたかを示す情報を取得する。
差異算出手段15は、メタボ解消スケジュール作成手段12によって作成されたメタボ解消スケジュールと、端末装置1のユーザの摂取カロリーや消費カロリーとから把握されるユーザの状況(現状)との差異を算出する。例えば、メタボ解消スケジュールでは、摂取カロリーより消費カロリーを1日当たり200kcal多くしなければならないのに、摂取カロリーが大きかったり、消費カロリーが少なかったりする場合に、差異算出手段15は、当該状況を正確に算出して把握する。
また、アドバイス出力制御手段16は、差異算出手段15で算出された差異に基づいて、端末装置1のユーザに対して提供すべきアドバイス情報を作成して、これを出力するように制御する処理を行う。例えば、メタボ解消スケジュールを達成できていない、あるいは、達成できない可能性が高い場合には、摂取カロリーをひかえたり、消費カロリーを多くしたりすることをアドバイスする。また、メタボ解消スケジュールを達成できる可能性が高い、あるいは、達成できている場合には、激励、賞賛を行うメッセージ作成して出力する。このように、アドバイス出力制御手段16は、差異算出手段15と協働し、端末装置1のユーザが、メタボ解消スケジュールを達成できるようにユーザを誘導する役割を有する。
そして、行動予定管理手段17は、仕事の繁忙期と閑散期、出張、サークル活動、飲食会など、普段の生活とは異なるために、消費カロリーや摂取カロリーが大きく変わるユーザの行動予定を予め登録して管理する。そして、当該行動予定をも考慮して、アドバイス出力制御手段16において、より適切なアドバイス情報を作成して出力できるようにしている。
このように、この実施の形態の端末装置1は、端末装置1のユーザのメタボ解消スケジュールを正確に作成した上で、日常における摂取カロリーと消費カロリーの状況を正確に把握する。そして、メタボ解消スケジュールと摂取カロリーと消費カロリーの状況との差異に基づいて、メタボ解消スケジュールを達成できるようにユーザを誘導するものである。なお、ここでは、メタボ解消スケジュールと摂取カロリーと消費カロリーの状況との差異に基づいて、ユーザを誘導することを説明したが、日々のユーザの体重等の身体状態をも把握することによって、より適切に、ユーザの身体状態を良好な方向に誘導することができる。
すなわち、ユーザの行動変容がみられず、今までと同じ摂取カロリーと消費カロリーであれば、脱メタボは不可能である。このため、体重、体組成数値が変わらない又は逆進する傾向があり、かつ摂取カロリーが減らない、消費カロリーが増えない場合には、端末装置1はユーザに対して注意喚起(アドバイス)を行う。具体的に言えば、端末装置1は、起床時、計測値登録時、飲食時、移動時などに音声や文字、バイブレーションにより警告等を行い、また、計測値登録時に改善傾向が予定通りであれば激励し、顕著であれば賞賛する構成を有している。
また、図1において、ネットワーク2は、主にインターネットを意味する。なお、ネットワーク2は、インターネットへの接続経路を提供する携帯電話網等も含む。また、支援サーバ装置3は、端末装置1が必要とする種々の情報を提供する機能を有する。支援サーバ装置3は、後述もするが摂取カロリーを算出する際の基準データとなる摂取カロリー算出用データや消費カロリーを算出する際の基準データとなる消費カロリー算出用データを端末装置1に提供する。また、支援サーバ装置3は、地図データベースを備え、端末装置1からの現在位置情報に基づいて、端末装置1が位置する場所周辺の地図情報を提供したり、また、端末装置1が位置する場所の住所を特定したりするなどのこともできるものである。すなわち、支援サーバ装置3は、端末装置1において行われる処理が適正に行えるように支援する機能を実現する。
このように、この実施の形態の健康管理システムにおいては、端末装置1が、支援サーバ装置3から必要な情報の提供を受け、また、ユーザから必要な情報を収集して、いわゆるメタボを解消できるように端末装置1のユーザを支援する機能を実現している。以下においては、端末装置1の具体的な構成例を説明した後に、当該端末装置1で行われる処理について説明する。
[端末装置1の構成例]
図2は、この実施の形態の端末装置1の構成例を説明するためのブロック図である。図1に示すように、この実施の形態の端末装置1は、携帯電話網やインターネットなどの広域ネットワークを通じて通信を行う部分として、送受信アンテナ101、無線通信部102、受話器(スピーカ)103、送話器(マイクロホン)104を備える。また、端末装置1は、ユーザインターフェースとしての機能を実現する部分として、キー操作部111、表示制御部112、表示部113、タッチパネル114、音声処理部115、スピーカ116を備える。また、端末装置1は、制御部120、データメモリ130、時間制御部141、歩数計機能部142、カメラ部143、GPS部144、GPSアンテナ145を備える。
そして、端末装置1は、メタボ解消支援を行うための主要部分として、メタボ解消スケジュール作成部151、差異算出部152、アドバイス出力制御部153、行動予定管理部154を備える。メタボ解消スケジュール作成部151はメタボスケジュール作成手段11の機能を、差異算出部152は差異算出手段15の機能を実現する。また、アドバイス出力制御部153はアドバイス出力制御手段16の機能を、行動予定管理部154は行動予定管理手段17の機能を実現する。また、以下に説明するように、情報入力手段11としての機能は、主にタッチパネル114と制御部120とが実現し、摂取カロリー情報取得手段13、消費カロリー情報取得手段14の機能は、制御部120と関連する各部とが協働することによって実現している。
[端末装置1の基本的な機能部分の概略説明]
制御部120は、端末装置1の各部を制御するものであり、CPU121、ROM1222、RAM123が、CPUバス124を通じて接続されて構成されたコンピュータ装置である。データメモリ130は、内蔵された又は着脱可能にされた不揮発性メモリである。データメモリ130には、詳しくは後述するメタボ解消スケジュールデータ、消費カロリー算出用データ、摂取カロリー算出用データ、行動予定データ等が記憶保持される。
キー操作部111は、数字キーや各種のファンクションキーが設けられ、ユーザからの操作入力を受け付けるものである。表示制御部112と表示部113とは、種々の画像や表示メッセージなどの表示情報を表示するためのものである。また、タッチパネル114は、表示部113の表示画面に貼付され、ユーザの指等の指示体による接触位置(接触座標)を検出し、これを制御部120に通知するものである。したがって、タッチパネル114は、制御部120によって表示位置が制御される表示部113の表示画面に表示される表示情報と共に入力インターフェースを構成する。また、音声処理部115とスピーカ116とは、種々の音声情報を出力するためのものである。
時間制御部141は、現在年月日、現在曜日、現在時刻を提供すると共に、制御部120の制御に応じて所定の期間をカウントするタイマーとしての機能をも実現する。歩数計機能部142は、端末装置1に搭載された振動センサを利用し、ユーザが歩いたり、走ったりしたときと同程度の強さの連続する振動を検出して、これをカウントすることにより、ユーザの歩数を計測する機能を実現する。なお、歩数計機能部142は、制御部120の制御の下、動作/非動作を制御することができる。また、カメラ部143は、撮像レンズ、撮像素子、カメラ信号処理回路などからなる。GPS部144及びGPS受信アンテナ145は、自機の現在位置を測位するためのものである。
[メタボ解消支援を行う部分の詳細説明]
そして、メタボ解消スケジュール作成部151は、制御部120がタッチパネル114を通じて受け付けたメタボ解消スケジュールを作成するための初期情報に基づいて、メタボ解消スケジュールを作成する。また、メタボ解消スケジュール作成部151は、作成したメタボ解消スケジュールを、制御部120を通じてデータメモリ130に記録する。この実施の形態においては、被管理者である端末装置1のユーザの性別、生年月日(年齢)、体重、身長、職業が、メタボ解消スケジュールを作成するための初期情報の必須情報となっている。また、この実施の形態においては、初期情報として、日常の概ねの食事時間(朝食時間、昼食時間、夕食時間)、出勤時間、退勤時間も入力できる。
メタボ解消スケジュール作成部151は、入力された初期情報うちの必須情報を用いて、ユーザのBMI(Body Mass Index)、推奨体重、基礎代謝、生活代謝のそれぞれを算出する。また、メタボ解消スケジュール作成部151は、入力された初期情報や算出した情報に基づいて、減量目標(kg)、減量カロリー量(kcal)、1日当たりの減量カロリー量(kcal)、メタボを解消するための目標期間を特定(設定)する。そして、メタボ解消スケジュール作成部151は、入力された情報や算出した情報、さらに特定した情報に基づいて、メタボ解消スケジュールデータを作成する。
図3は、メタボ解消スケジュール作成部151において作成され、データメモリ130に記録されるメタボ解消スケジュールデータの例を説明するための図である。図3において、「氏名」は、端末装置1のユーザの氏名であり、当該端末装置1に予め入力されているものが用いられる。「性別」、「生年月日」、「体重」、「身長」、「職業」は、タッチパネル114を通じて入力される初期情報の内の必須情報である。なお、この実施の形態においては、入力された「生年月日」と時間制御部141が提供する現在年月日とに基づいて、年齢が自動算出される。
「BMI」は、計算式(「体重(kg)」/「身長(m)」の二乗)により算出され、「推奨体重」は、計算式(「身長(m)」の二乗×22)による算出される。また、「基礎代謝」は、例えば、欧米で広く用いられているハリス・ベネディクト方程式が用いられて算出される。なお、当該方程式は、日本人用に調整がなされたものである。また、「生活代謝」は、「基礎代謝」に対してユーザの職業に基づく基本的な生活態様に応じた重み付けを行うことによって算出する。例えば、以下の(1)〜(4)に示すように、生活態様に応じた重み付けの強度が設定される。
すなわち、
(1)生活のほとんどが座位で活動が少ない。家事による立ち仕事もあまりせず、静的な日常を送っている人の場合には、重み付けの強度を「1.3」とする。
(2)座位が中心の仕事だが、移動や立位での作業、接客などの仕事の他、通勤や買い物、家事をしている人の場合には、重み付けの強度を「1.5」とする。
(3)軽度の肉体労働や、1時間以上の運動を週5日以上行う人の場合には、重み付けの強度を「1.7」とする。
(4)宅配業者や引越し業者等の重度の肉体労働や、1時間以上の激しい運動を週5日以上行う人の場合には、重み付けの強度を「1.9」とする。
図3に示した例の場合、ユーザの「職業」は「事務職」であり、上記(2)の生活態様に近いため重み付けの強度は「1.5」となる。したがって、図3に示した例の場合、「生活代謝」は、計算式(「基礎代謝」×「1.5(重み付けの強度)」)により算出される。また、「減量目標(kg)」は、計算式(初期情報の「体重(kg)」−「推奨体重(kg)」)により算出され、「減量カロリー」は、計算式(「減量目標(kg)」×7200kcal)により算出される。ここで、「7200kcal」という数値は、脂肪を1kg落とすために必要とされる熱量(カロリー量)である。したがって、1kgの脂肪を落とすためには、摂取カロリーを7200kcal少なくするか、消費カロリーを7200kcal多くする必要がある。
そして、メタボ解消スケジュール作成部151は、ユーザに過度の負荷をかけることなくメタボ解消を実現できるように、1日当たりの減量カロリーが例えば400kcal以下となるように、目標期間を設定する。この場合、メタボ解消スケジュール作成部151は、複数の目標期間を作成し、ユーザに提示して、ユーザが選択することができるようにしている。そして、図3に示した例の場合、「減量カロリー」は、26640kcalであり、これを1日当たりの減量カロリーの上限である400kcalで割り算すると、66.7日となる。このため、メタボ解消スケジュール作成部151は、67日以上の期間を目標期間とする。なお、図3に示した例の場合には、メタボ解消スケジュール作成部151によって特定された目標期間の内、6ヶ月(2011年10月1日〜2012年3月31日)の期間が目標期間としてユーザによって選択された場合を示している。
また、図3において、食事時間(朝食時間、昼食時間、夕食時間)、出勤時間、退勤時間のそれぞれは、必ず入力しなければならない情報ではないが、メタボ解消のためのアドバイスを適時のタイミングで受けるために必要となる情報である。すなわち、図3において、食事時間(朝食時間、昼食時間、夕食時間)は、メタボ解消のためのアドバイスを食事時間に対応して出力する場合の基準時刻として用いられる。また、出勤時間、退勤時間は、通勤時間帯や帰宅時間帯を特定する場合の基準時刻として用いられる。
また、3食(朝、昼、夕)の摂取カロリーの目安は、食事を抜いたり、極端に少なくしたりすることを防止するために用いられる情報であり、メタボ解消スケジュール作成部151によって特定される。メタボ解消スケジュール作成部151は、例えば、算出した「生活代謝」を5等分し、朝1:昼2:夕2などのようにして、3食(朝、昼、夕)の摂取カロリーの目安を特定する。なお、3食(朝、昼、夕)の摂取カロリーの目安は、例えば、「生活代謝」を超えず、「基礎代謝」を下回らない範囲で、ユーザが調整することもできる。
そして、この実施の形態のメタボ解消スケジュールデータは、「日付別」に、「体重」、「摂取カロリー」、「消費カロリー」、「摂取カロリーと消費カロリーとの差異」、「摂取カロリーと消費カロリーとの差異の累積」、「評価」の各情報欄を有する。このようなメタボ解消スケジュールデータが、メタボ解消スケジュール作成部151によって作成され、データメモリ130に格納される。
そして、図3に示したメタボ解消スケジュールデータの日付別の各情報が、端末装置1の機能によって更新される。すなわち、メタボ解消スケジュールの「日付」は、端末装置1の時間制御部141が提供する現在年月日が入力される。また、「体重」は、端末装置1のユーザによってタッチパネル114を通じて入力されたものが用いられる。なお、ここでは、体重だけを入力するものとして示しているが、日々計測する体脂肪率やBMIなどの情報を入力して管理するようにしてもよい。
また、図2には図示しなかったが、端末装置1は、赤外線信号の送受信部や近距離無線通信部を備えている。このため、体重、BMI、体脂肪率等を計測する計測機器が、赤外線通信や近距離無線通信が可能なものであるときには、当該計測機器から送信される体重、体脂肪率、BMIなどの計測結果を制御部120が受信し、これをメタボ解消スケジュールデータに記録して、管理することもできる。
また、メタボ解消スケジュールデータの「摂取カロリー」は、基本的には、端末装置1のタッチパネル114を通じてユーザによって入力される。すなわち、端末装置1の制御部120が、タッチパネル114を通じて摂取カロリーを算出するための情報を取得する摂取カロリー情報取得手段13としての機能を実現する。そして、ユーザによる摂取カロリーの入力を簡単に行うことができるようにするために、データメモリ130には摂取カロリー算出用データが事前に用意される。当該摂取カロリー算出用データは、図1に示した支援サーバ装置3からネットワーク2を通じて提供を受けることができる。
図4は、端末装置1のデータメモリ130に記憶保持される摂取カロリー算出用データの例を説明するための図である。図4に示すように、摂取カロリー算出用データは、摂取食品とそのカロリー量とからなるものである。摂取食品は、個々の食材を意味するものではなく、図4においては、「すき焼定食」や「おかゆ(白米)150g」などのように、実際にユーザが摂取する状態のもの(レシピ毎の食品)を意味する。したがって、ユーザは、自分が摂取した摂取食品を特定するだけで、摂取カロリーを入力することができる。
なお、図4においては、その一部しか示していないが、摂取カロリー算出用データは、少なくとも数百種類以上の摂取食品についてのデータが用意されているものである。また、ユーザは、食べ残したり、ご飯のお代わりをしたりするなどといったこともあるので、食べ残し量を入力したり、摂取食品を追加したりするなどのこともできる。
また、レシピ毎の摂取カロリーを自動計測する手段として、画像認識による方式を用いることも可能である。この場合、端末装置1のユーザは、摂取食品(これから食べるもの)を、カメラ部143を通じて撮影し、当該摂取食品の画像データを支援サーバ装置3に送信する。支援サーバ装置3は、多数の食品の画像データと食品のカロリー量を対応付けた食品データベースを備えている。そして、支援サーバ装置3は、受信した摂取食品の画像データと、食品データベースの食品の画像データとのマッチング処理を行って、摂取食品を特性し、そのカロリー量を取得して画像データの送信元の端末装置1に返信する。
このように、端末装置1のユーザは、支援サーバ装置3の支援を受けて、摂取カロリーを自動計測することもできる。しかし、画像認識を用いた摂取カロリーの自動計測は、正確性に欠ける場合もある。このため、画像認識を用いた摂取カロリーの自動計測により、摂取カロリーを特定した場合には、特定した摂取食品とそのカロリー量を表示部113に表示して確認を求め、違っている場合には、ユーザが摂取カロリー算出用データを用いて修正を入力する。これにより、画像認識を用いた摂取カロリーの自動計測を用いた場合の正確性を補完できる。
そして、制御部120は、上述したように、端末装置1のユーザが摂取した食品に応じて、図4に示した摂取カロリー算出用データを参照し、ユーザの摂取カロリーを算出して、メタボ解消スケジュールデータの「摂取カロリー」の欄に情報を記録する。
また、メタボ解消スケジュールデータの「消費カロリー」は、制御部120が、GPS部144からの情報、時間制御部141からの情報、歩数計機能部142からの情報に基づいて自動的に算出する。また、就寝中や水泳を行った場合の消費カロリーなど、端末装置1において自動的に算出できない運動等についての消費カロリーは、タッチパネル114を通じてユーザが入力できる。すなわち、端末装置1の制御部120が、GPS部144、時間制御部141、歩数計機能部142、さらにはタッチパネル114と協働することによって、消費カロリーを算出するための情報を取得する消費カロリー情報取得手段14としての機能を実現する。
そして、端末装置1を持ったユーザが屋外にいる場合など、GPS部144によって現在位置の測位が可能であるとする。この場合、制御部120は、GPS部144から順次に取得する現在位置と時間制御部141からの時刻情報とを用いて、順次に単位時間当たりの移動距離を求め、当該移動距離を当該単位時間で割り算することにより、その時の移動速度を求める。そして、制御部120は、求めた移動速度に基づいて移動手段やその時の状況を特定し、特定した移動手段や状況と、その継続時間に応じて消費カロリーを算出する。すなわち、制御部120は、歩きで何分移動したか、早歩きで何分移動した、自転車で何分移動したか等に応じて、その運動量に応じた消費カロリーを算出し、これをメタボ解消スケジュールデータの該当欄に記録する。
また、端末装置1を持ったユーザが屋内にいる場合など、GPS部144によって現在位置の測位が不能であるとする。この場合、制御部120は、歩数計機能部142を機能させ、当該歩数計機能部142からのカウント値(歩数)と時間制御部141からの時刻情報とを用いて、順次に単位時間当たりの歩数を求める。そして、制御部120は、求めた単位時間当たりの歩数に応じて、歩きか、早歩きかを判別する。また、歩数計機能部142が検出する振動の強度をも考慮することによって、階段昇りか、階段降りか等を特定することもできる。そして、上述したGPS部144からの現在位置を用いた場合と同様に、制御部120は、特定した移動手段や状況と、その継続時間に応じて消費カロリーを算出し、これをメタボ解消スケジュールデータの該当欄に入力する。
また、端末装置1において自動的に消費カロリーを算出できない運動等をユーザが行った場合には、タッチパネル114を通じて、ユーザが行った運動等の種類と、その運動等の継続時間とを入力する。制御部120は、当該入力された情報に基づいて消費カロリーを算出し、これをメタボ解消スケジュールデータの該当欄に入力する。なお、端末装置1において自動的に消費カロリーを算出できない運動等は、腹筋、ストレッチ、ラジオ体操、水泳などの他、睡眠、入浴、料理などといった生活活動など、現在位置やユーザの体の振動に基づいて検出できないものである。
そして、データメモリ130には、消費カロリーを算出するための消費カロリー算出用データが事前に用意される。当該消費カロリー算出用データもまた、上述した摂取カロリー算出用データと同様に、図1に示した支援サーバ装置3からネットワーク2を通じて提供を受けることができる。図5は、端末装置1のデータメモリ130に記憶保持される消費カロリー算出用データの例を説明するための図である。図5に示すように、消費カロリー算出用データは、運動項目毎に、運動の負荷の大きさに応じた係数と、単位時間当たりの消費カロリーを示す情報と、単位カロリー当たりの消費時間を示す情報を有する。
なお、図5に示した例の場合、単位時間は10分、30分、60分の3種類とされ、単位カロリーは100kcal、300kcal、500kcalの3種類とされている。また、図4においては、その一部しか示していないが、消費カロリー算出用データは、例えば、腹筋、ストレッチ、水泳のクロールや平泳ぎなど、種々の運動項目についての消費カロリーに関する情報が用意されている。
そして、制御部120は、上述したように、ユーザが行った運動等(睡眠等の生活活動を含む。)の種類とその運動等の継続時間とに基づいて、図5に示す消費カロリー算出用データを参照し、ユーザの消費カロリーを算出して、メタボ解消スケジュールデータの「消費カロリー」の欄に記録する。また、消費カロリーについては、何も活動しない状態であっても消費される基礎代謝分の消費カロリーが自動的に考慮される。このため、図3のメタボ解消スケジュールデータにおいて、各日の「消費カロリー」の欄には、基礎代謝分の消費カロリーも記載して示している。
なお、算出した移動速度に応じた移動手段の特定は、以下のようにして行うことができる。例えば、算出した移動速度が、時速4km未満であれば移動手段は徒歩であり、時速4キロ以上かつ時速8キロ未満であれば移動手段は早歩きであると判別する。また、移動速度が、時速8km以上かつ時速30km未満であれば移動手段は自転車であると判別する。また、移動速度が時速30km以上であって、把握した移動経路が鉄道軌道上を通ることもなく、把握した移動状態がバス停で停止することもない場合には、移動手段は自動車であると判別する。
また、移動速度が時速30km以上であって、把握した移動経路が鉄道軌道上を通っている場合には、移動手段は電車であると判別する。また、移動速度が時速30km以上であって、把握した移動状態がバス停で停止する態様(パターン)になっている場合には、移動手段はバスであると判別する。なお、移動経路が道路か鉄道軌道上かは、GPS部144からの現在位置に応じたエリアの地図情報の提供を支援サーバ装置3から受け、その地図情報により作成される地図上においてGPS部144からの現在位置をプロットすることにより把握できる。また、移動経路が道路上である場合に、移動手段が自動車かバスかの区別は、移動速度の変化点を支援サーバ装置3からの地図情報や当該地図情報のPOI(Point Of Interest)情報に基づいて確認し、当該変化点がバス停であるか否かに応じて区別することができる。
そして、差異算出部152は、予め決められたタイミングで摂取カロリーと消費カロリーと、一日当たりの減量カロリーや現在までの減量カロリーの累積値、目標期間などのメタボ解消スケジュールとの差異を算出して評価する。具体的に、差異算出部152は、予め決められたタイミングで摂取カロリーと消費カロリーとの差異と当該差異の累積値とを算出して、メタボ解消スケジュールデータの差異欄、累積欄に記録する。そして、差異算出部152は、算出した差異や差異の累積値と、一日当たりの減量カロリー、一日当たりの減量カロリーの累積値、目標期間、ユーザの体重等も考慮して、メタボ解消スケジュール通りに摂取カロリーや消費カロリーがコントロールできているか否かを評価し、その結果をメタボ解消スケジュールデータの評価欄に記録する。
ここで、差異算出手段が動作する予め決められたタイミングは、体重等の入力時、カロリー摂取時、カロリー消費時、食事時間、飲食店やスポーツジムやグラウンドなどの運動施設等へのチェックイン(入店、入場)時、移動時等である。体重等の入力時、カロリー摂取時、カロリー消費時は、図3に示したメタボ解消スケジュールデータの該当欄へのデータの入力時として把握できる。また、食事時間は、図3に示したメタボ解消スケジュールデータの食事時間を示す情報によって特定できる。
また、飲食店や運動施設等へのチェックイン時は、例えば、所定の時間間隔毎にGPS部144を通じて取得する現在位置を、支援サーバ装置3から提供を受ける地図情報により形成される地図上において確認することによって、飲食店や運動施設等へチェックインしたことを検出できる。また、GPS部144を通じて取得した現在位置を、所定の時間間隔毎に支援サーバ装置3に送信し、支援サーバ装置3において、ユーザが位置する場所についての情報の提供を受けて、端末装置1側において飲食店や運動施設等にチェックインしたか否かを判別してもよい。また、移動時は、上述もしたように、GPS部144からの情報、時間制御部141からの情報、歩数計機能部142からの情報に基づいて、移動手段が何かを含めて検出することが可能である。このように、差異算出部153は、カロリー摂取時と、カロリー消費時とにおいて動作するようになっている。
そして、アドバイス出力制御部153は、差異算出部152が摂取カロリーと消費カロリーの状況とメタボ解消スケジュールとの差異の評価を行ったタイミングで、当該差異の評価等に基づいて、メタボ解消の状況に関するアドバイス情報を作成する。そして、アドバイス出力制御部153は、作成したアドバイス情報を表示部113やスピーカ116を通じて出力するように、制御部120と協働して各部を制御する。このように、この実施の形態においては、差異算出部152とアドバイス出力制御部153とが連携して、ユーザに対して適時のタイミングでメタボ解消に関するアドバイス情報を提供する。
例えば、図3の2011年の10月1日と10月2日の欄に入力された情報にしたがって作成されるアドバイス情報の例について具体的に説明する。図3に示したように、10月1日には、500kcalの朝食を取り、出勤等のために230kcalを消費したとする。また、消費カロリーとして基礎代謝(1672.5kcal)分も考慮する。この場合、摂取カロリーと消費カロリーとの差異は、約−1400kcalとなる。また、朝食の摂取カロリーの目安もオーバーしていないので、評価は「OK」となり、摂取カロリーは良好であるアドバイス情報を作成して出力する。
その後、昼食に1200kcalを摂取し、座り仕事などで300kcalを消費したとする。この場合、それまでの摂取カロリーの合計が1700kcalで、消費カロリーの合計が約2200kcalであるので、差異は−500kcalとなる。この場合、昼食の摂取カロリーの目安をオーバーしており、その後の消費カロリーも伸びなければ、夕食をそのままの状態で取った場合、摂取カロリーが多くなりすぎる。このため、評価は「注意」となり、消費カロリーを大きくすることや、夕食を控え目にすることを促すアドバイス情報を作成して出力する。
その後、夕食に1200kcalを摂取し、また、運動などにより800kcalを消費したとする。この場合、それまでの摂取カロリーの合計が2700kcalで、消費カロリーの合計が約3000kcalであるので、差異評価は−300kcalとなる。この場合、目標とする1日当たりの減量カロリー148kcalをクリアーしているで、評価は「OK」となり、摂取カロリーや消費カロリーのコントロールがうまくいっていることを示すアドバイス情報を作成して出力する。なお、この日の摂取カロリーと消費カロリーの差異の累積値は、−300kcalとなる。
次の日の10月2日には、ユーザの体重は74.9kgとなり、減量傾向にあることが分かる。そして、10月2日に500kcalの朝食を取り、出勤等のために230kcalを消費したとする。もちろん、消費カロリーとして基礎代謝(1672.5kcal)分も考慮する。この場合、摂取カロリーと消費カロリーとの差異は、10月1日と同様の−1400kcalである。また、朝食の摂取カロリーの目安もオーバーしておらず、体重も減量傾向にあるので、評価は「OK」となり、摂取カロリーは良好であるアドバイス情報を作成して出力する。
その後、昼食に1000kcalを摂取し、座り仕事などで300kcalを消費したとする。この場合、それまでの摂取カロリーの合計が1500kcalで、消費カロリーの合計が約2200kcalであるので、差異評価は−700kcalとなる。この場合、その後の消費カロリーも伸びなければ、夕食をそのままの状態で取った場合、摂取カロリーが多くなりすぎる。このため、評価は「注意」となり、消費カロリーを大きくすることや、夕食を控え目にすることを促すアドバイス情報を作成して出力する。
その後、夕食に1500kcalを摂取し、また、運動などにより800kcalを消費したとする。この場合、それまでの摂取カロリーの合計が3000kcalで、消費カロリーの合計が約2800kcalであるので、差異評価は+200kcalとなる。この場合、目標とする1日当たりの減量カロリー148kcalをクリアーできていないので、評価は「警告」となり、摂取カロリーや消費カロリーのコントロールがうまくいっておらず、目標期間内にメタボを解消できない旨の警告アドバイス情報を作成して出力する。なお、この日の摂取カロリーと消費カロリーの差異の累積値は、−100kcalとなる。
このように、端末装置1においては、摂取カロリーと消費カロリーの現状とメタボ解消スケジュールとの差異に基づいて、アドバイス情報を作成して、ユーザに提供する。なお、ここでは、説明を簡単にするため、摂取カロリーと消費カロリーとの両方が入力された場合にその差異を求めるようにした場合について説明した。しかし、実際には、摂取カロリーの入力時や消費カロリーの入力時など、所定のタイミング毎に差異評価が行われ、アドバイス情報が作成されて出力される。また、ここでは、2日分についてだけ説明した。しかし、メタボ解消スケジュールが進行するにしたがって、摂取カロリーと消費カロリーとの差異の累積値や一日当たりの減量カロリーの累積値との差異の状態も明らかになってくる。このため、メタボ解消スケジュールの達成度合いを示すこともできる。また、実際の体重の変化から、減量の状態を示すこともできる。すなわち、メタボ解消スケジュールデータに応じて、種々の状況をユーザに通知し、また、その状況に応じたアドバイス情報を作成して提供できる。
また、平日と休日で生活パターンが異なることはよくある。また、勤務先により繁忙期と閑散期が存在する場合には、それらの期間によって休日出勤や残業の頻度や時間が異なってくるので生活パターンが異なることになる。また、国内外の出張などの特殊要因が存在する場合も生活パターンが異なる。また、定期的な飲食会やサークル活動による運動を行う機会が決まっている場合もある。このような日々の生活において事前に把握可能な行動予定についての管理を実現するのが、行動予定管理部154である。
行動予定管理部154は、タッチパネル114を通じて入力される情報に基づいて、例えば、図6A、Bに示すような行動予定を含むカレンダ情報を作成し、これをデータメモリ130に登録する。図6Aに示した例の場合には、毎週土曜日は起床時間が遅くなり、朝食と昼食とが兼用になるのが習慣になっている場合に、朝食をとらないことを登録している。また、「2011年11月8日〜2011年11月12日」までは、アメリカ出張の予定があることが登録されている。また、毎週日曜日には例えば運動サークル(例えば、野球やサッカーなど)の練習や試合があることを登録されており、2011年11月18日には飲食会の予定があることが登録されている。また、図6Bに示した例の場合には、「2011年12月12日〜2011年12月28日」まで、すなわち、年末は繁忙期であることが登録されている。
このようなカレンダ情報があれば、毎週土曜日に朝食を取らないことが習慣であることが分かるので、朝食を取ることを勧めるアドバイスを出力しないようにし、摂取カロリーの取り過ぎにならないようにアドバイスするなどのことが可能になる。また、出張中であれば、食生活が乱れないようにアドバイスしたり、また、普段より消費カロリーが増えることを考慮し、数パーセント分消費カロリーを上乗せして管理したりするなどのことができる。また、定期的に運動する予定があれば、その日には消費カロリーが多くなることを想定し、摂取カロリーや水分補給についてアドバイスするなどのことができる。また、飲食会が予定されている場合には、それまでに摂取カロリーを押さえるようにアドバイスすることができる。また、繁忙期においても、摂取カロリー不足になったり、消費カロリー不足になったりすることを防止するアドバイスをすることができるし、普段より消費カロリーが増えることを考慮し、数パーセント分消費カロリーを上乗せして管理したりするなどのことができる。
このように、行動予定管理部154が作成するカレンダ情報に基づいて、アドバイスする内容を変えたり、摂取カロリーや消費カロリーについて行動予定に応じた管理をしたりできる。
このように、この実施の形態の端末装置1は、メタボ解消スケジュールを作成するための初期情報の入力を受け付けて、当該端末装置1のユーザに応じたメタボ解消スケジュールを作成する。そして、日々の摂取カロリーと消費カロリーとを正確に収集して管理する。そして、適時のタイミングで、管理している情報に基づいて、メタボ解消を支援するための適切なアドバイスを作成し、これを当該端末装置1のユーザに対して提供する。
[端末装置1の処理]
次に、図1〜図6を用いて説明したこの実施の形態の端末装置1において実行される処理について、図7、図8のフローチャートと、図9〜図11の表示画面の例とを参照しながら説明する。なお、以下においては、まず、(1)メタボ解消スケジュールの作成処理について説明し、つぎに、(2)カロリー情報等の収集とアドバイス出力処理について説明する。
[(1)メタボ解消スケジュールの作成処理]
図7は、この実施の形態の端末装置1で行われるメタボ解消スケジュールの作成処理を説明するためのフローチャートである。端末装置1の制御部120は、タッチパネル114やキー操作部111を通じて、メタボ解消スケジュールの作成処理を行うための所定の操作入力を受け付けると、図7に示す処理を実行する。ここで、当該所定の操作入力は、例えば、当該処理に対応付けられたアイコンやメニュー項目等を選択するものである。
そして、制御部120は、例えば、図9Aに示すような初期情報の入力画面を端末装置1の表示部113の表示画面113Gに表示し、タッチパネル114を通じて初期情報の入力を受け付ける(ステップS101)。なお、図9Aにおいて、「氏名」は端末装置1に予め設定されているものが用いられる。また、「性別」、「生年月日」は、例えばプルダウンメニューを通じて選択入力できる。また、「体重」、「身長」のそれぞれは、当該入力欄にカーソルを位置付けた場合に、表示画面113Gの下側に表示される0〜9までの数字キーと小数点の記号キーとからなるソフトウェアキーボード(タッチパネル114)を通じて、小数点第1位の位まで入力できる。
また、「職業」は、例えばプルダウンメニューを通じて選択入力でき、食事時間、出勤時間、退勤時間退勤ついては、例えばプルダウンメニューを通じて10分単位に選択入力できる。もちろん、各時間情報については、「体重」や「身長」の場合と同様に、いわゆるソフトウェアキーボードを表示画面113Gに表示し、タッチパネル114を通じて入力することもできる。
そして、制御部120は、メタボ解消スケジュール作成部151を制御して、入力された初期情報を用い、メタボ解消スケジュールを作成するために必要となる情報を算出し、これを表示画面113Gに表示して、ユーザの確認を求める(ステップS102)。ステップS102では、まず、初期情報を用いて「BMI」、「推奨体重」、「基礎代謝」、「生活代謝」を算出し、これらをも考慮して「減量目標」、「減量カロリー」、「1日当たりの減量カロリー」、「目標期間」を算出する。
そして、制御部120は、算出された「減量目標」、「減量カロリー」、「1日当たりの減量カロリー」、「目標期間」については、これを表示画面113Gに表示して、ユーザに対して確認入力を求める。なお、「目標期間」については、メタボ解消スケジュール作成部151が作成した複数の期間の中から、ユーザが選択することができる。
この後、制御部120は、図9Aに示した初期情報の入力画面において「OK」ボタンがタッチパネル114を通じて操作されたか否かを判別する(ステップS103)。ステップS103の判別処理において、「OK」ボタンは操作されていないと判別したときには、ステップS101からの処理を繰り返す。これにより、初期情報の変更入力ができる。また、ステップS103の判別処理において、「OK」ボタンが操作されたと判別したときには、入力された初期情報及び算出した情報を含め、図3に示した態様のメタボ解消スケジュールデータを作成し、これをデータメモリ130に登録する(ステップS104)。そして、この図7に示す処理を終了する。
なお、データメモリ130に図3を用いて説明したメタボ解消スケジュールデータが作成された後においては、図7を用いて説明した処理が実行されたとする。この場合、制御部120は、既に作成されているメタボ解消スケジュールデータに基づいて、図9Aに示した初期情報の入力画面を形成し、これを表示画面113Gに表示して、初期情報の修正、変更ができ、これに応じてメタボ解消スケジュールの変更ができる。また、作成済みのメタボ解消スケジュールデータを削除して、新たなメタボ解消スケジュールを作成することもできる。
このように、端末装置1のユーザは、タッチパネル114を通じて初期情報を入力することによって、メタボ解消スケジュールを端末装置1において作成することができる。
[(2)カロリー情報等の収集とアドバイス出力処理]
図8は、この実施の形態の端末装置1で行われるカロリー情報等の収集とアドバイス出力処理を説明するためのフローチャートである。図8に示すカロリー情報等の収集とアドバイス出力処理はユーザによって実行/非実行(オン/オフ)を切り替えることができる。そして、カロリー情報等の収集とアドバイス出力処理が実行可能な状態(オン状態)に選択されており、端末装置1に電源が投入された場合に端末装置1の制御部120は、図8に示す処理を実行する。
また、カロリー情報等の収集とアドバイス出力処理が非実行状態(オフ状態)に選択されており、タッチパネル114やキー操作部111を通じて、カロリー情報等の収集とアドバイス出力処理を実行状態にする所定の操作入力を受け付けたときにも、端末装置1の制御部120は、図8に示す処理を実行する。ここで、当該所定の操作入力は、例えば、当該処理に対応付けられたアイコンやメニュー項目等を選択するものである。
そして、制御部120は、まず、アドバイス出力制御部153を制御し、アドバイス情報を作成して、これを表示部113やスピーカ116を通じて出力する(ステップS201)。ステップS201において、アドバイス出力制御部153は、データメモリ130のメタボ解消スケジュールデータや時間制御部141が提供する現在時刻等に基づいて、これからどのように摂取カロリーや消費カロリーをコントロールすればよいかを示すアドバイス情報を作成して出力する。例えば、「昨日までの累積減量カロリーは、○○○kcalです。体重の減少傾向が小さくなっています。摂取カロリーを抑えたり、消費カロリーを多くするように運動をしたりすることを心がけましょう。」というようなアドバイス情報が作成されて出力される。
この後、制御部120は、上述もしたように、GPS部144や歩数計機能部142を制御して、消費カロリーの計測と、計測した消費カロリーのメタボ解消スケジュールデータへの更新処理を開始する(ステップS202)。このステップS202の処理により、日時、出発地、経由地、目的地、チャックイン時間、チェックアウト時間、移動手段、移動時間、移動距離から消費カロリーをユーザの手を煩わせることなく把握して、管理することができる。なお、日時は時刻制御部141が提供する情報であり、出発地、経由地、目的地、目的地等へのチャックイン時間、チェックアウト時間等は、例えば、支援サーバ装置3等が提供するルート探索サービスを利用する場合に特定可能な情報である。また、移動手段、移動時間、移動距離は、上述したように、制御部120が関連する各部と連携することにより把握できる情報である。
この後、制御部120は、タッチパネル114やキー操作部111を通じてユーザからの入力要求を受け付ける(ステップS203)。ステップS203においては、体重等の入力、摂取カロリーに関する情報の入力、消費カロリーに関する情報の入力を行うための入力要求を受け付ける。当該入力要求は、上述した各情報の入力処理に対応付けられたアイコンやメニュー項目等を選択するものである。
そして、制御部120は、ユーザからの入力要求を受け付けたか否かを判別する(ステップS204)。ステップS204の判別処理において、入力要求を受け付けたと判別したときには、制御部120は、要求された入力処理に対応する入力画面を表示画面113Gに表示し、ユーザからの情報入力を受け付ける(ステップS205)。このステップS205においては、ステップS203で受け付けた入力要求が、例えば、ユーザの体重等の入力要求である場合には、制御部120は、図9Bに示す日々の体重等を入力するための入力画面を表示し、ユーザからの情報の入力を受け付ける。なお、このステップS203においては、上述もしたが、計測機器が赤外線通信や近距離無線通信が可能なものであるときには、当該計測機器から送信される体重、体脂肪率、BMIなどの計測結果を制御部120が受信することにより入力とすることもできる。
また、ステップS203で受け付けた入力要求が、摂取カロリーに関する情報の入力要求であるときには、図10Aに示す摂取カロリーに関する情報の入力画面を表示し、ユーザからの情報の入力を受け付ける。当該入力画面には、図4を用いて説明した摂取カロリー算出用データに応じた摂取食品の一覧がスクロール可能で表示され、ユーザが摂取する摂取食品にカーソルCSを位置付けて選択し、食べ残し量を入力することにより、摂取カロリーが自動計算される。なお、このステップS205においては、上述もしたが、摂取食品の画像認識により摂取カロリーの提供を支援サーバ装置3から受けるようにすることもできる。
また、ステップS203で受け付けた入力要求が、消費カロリーに関する情報の入力要求であるときには、図10Bに示す消費カロリーに関する情報の入力画面を表示し、ユーザからの情報の入力を受け付ける。当該入力画面には、図5を用いて説明した消費カロリー算出用データに応じた運動項目の一覧がスクロール可能に表示され、目的とする運動項目にカーソルCSを位置付けて選択し、当該運動等の継続時間を入力することにより、消費カロリーが自動計算される。
制御部120は、ステップS205において受け付けた情報を、図3を用いて説明したメタボ解消スケジュールデータに更新する(ステップS206)。すなわち、制御部120は、入力された体重等や、摂取カロリーや、消費カロリーを、メタボ解消スケジュールデータの該当する日付の該当欄に書き込む処理を行う。そして、制御部120は、差異算出部152を制御し、摂取カロリーと消費カロリーの状況とメタボ解消スケジュールとの差異の算出(差異評価)を行う(ステップS207)。
この後、制御部120は、アドバイス出力制御部153を制御し、摂取カロリーと消費カロリーの状況とメタボ解消スケジュールとの差異評価と行動予定管理部154が作成したカレンダ情報とを考慮して、アドバイスを作成して出力する(ステップS208)。このステップS208においては、メタボ解消スケジュールデータとユーザの行動予定を記録したカレンダ情報に基づいて、種々のアドバイスを出力することができる。アドバイスの具体例については後述する。
そして、制御部120は、当該カロリー情報等の収集とアドバイス出力処理が非動作状態(オフ状態)とされたか否かを判別し(ステップS209)、オフにされていないと判別したときには、ステップS203からの処理を繰り返す。また、ステップS209の判別処理において、オフにされたと判別したときには、制御部120は、ステップS202で開始させた消費カロリーの算出と、メタボ解消スケジュールデータへの更新処理を終了させるなどの所定の終了処理を実行し(ステップS210)、この図8に示す処理を終了する。
また、上述したステップS204の判別処理において、入力要求を受け付けていないと判別したときには、制御部120は、摂取カロリーや消費カロリーの現状と、メタボ解消スケジュールとの差異を算出するタイミングが到来したか否かを判別する(ステップS211)。このステップS211の判別処理では、メタボ解消スケジュールの食事時間が到来したり、GPS部144からの現在位置が飲食店や運動施設等であったり、また、車や電車で移動している場合を、差異算出タイミングが到来したと判別する。なお、車や電車で移動している場合を検出するのは、摂取カロリーが多かったり、消費カロリーが不足したりしている場合に、徒歩やジョギング等の負荷の高い移動手段に変更することを勧めることができるためである。ステップS211の判別処理において、差異算出タイミングは到来していないと判別したときには、制御部120はステップS203からの処理を繰り返す。
また、ステップS211の判別処理において、差異算出タイミングが到来したと判別したときには、制御部120はステップS207からの処理を実行する。すなわち、摂取カロリーと消費カロリーの現状とメタボ解消スケジュールとの差異評価を行い(ステップS207)、当該差異評価等を考慮したアドバイス情報を作成して出力する処理を行う(ステップS208)。
このようにして、端末装置1は、ユーザの摂取カロリーと消費カロリーとを適切に取得して管理し、適時のタイミングで適切なアドバイス情報を作成して出力することができる。これにより、摂取カロリーや消費カロリーをユーザが適切にコントロールできるようにし、メタボを解消できるように誘導することができる。
なお、ステップS208で出力するアドバイス情報の一例を図11に示す。例えば、体重の減少傾向が維持されており、摂取カロリーや消費カロリーのコントロールがうまくいっている場合に、激励、賞賛するアドバイス情報(メッセージ情報)(図11A)を出力できる。また、摂取カロリーが多い場合には、摂取カロリーをひかえるか、運動することを進めるアドバイス情報(図11B)を出力でき、消費カロリーが少ない場合には、移動手段をより消費カロリーの大きいものに変更するアドバイス情報(図11C)を出力できる。
さらに、摂取カロリーが多く、消費カロリーが少ない場合であって、このまま夕食を取った場合には摂取カロリーが多くなりすぎる状態にあり、かつ、帰宅時に電車に乗っていることがGPS情報から検知できたとする。この場合には、最寄り駅よりも1つ前の駅で降りて消費カロリーを多くすること、及び、夕食を少なめにすることを勧めるアドバイス情報(図11D)を出力できる。また、摂取カロリーがメタボ解消スケジュールデータの摂取カロリーの目安よりも極端に少ない場合には、摂取カロリーが少ないので、無理をしないように促すアドバイス情報(図11E)を出力することができる。また、メタボ解消スケジュールデータの履歴から、週の中頃(水曜日当たり)に運動量が少ないことが検知できたときには、その傾向を通知するアドバイス情報(図11F)を出力することができる。
[第1の実施の形態の効果]
いわゆるダイエットには食事と運動に対してどの程度コストをかけて、誰がどのようにサポートするかという支援計画モデルが用意されるのが一般的であると考えられる。しかし、上述した実施の形態の場合、端末装置1のユーザは、自分の意思と、端末装置1を通じて提供されるツールとによって、自分の身体状態に応じたメタボ解消のための摂取カロリーと消費カロリーとのコントロールを行うことができる。したがって、特に大きなコストをかけることなく、また、他人のサポートを受けることなく、端末装置1を自分専用のサポータとして利用して、無理をせず、より確実にメタボ状態を解消できる方向に誘導してもらうことができる。これにより、メタボ状態にあるユーザに対して、メタボ状態を脱却するまで支援するツールを提供することができる。
[第2の実施の形態]
図12は、第2の実施の形態の健康管理支援システムの概略構成を説明するための図である。図12において、携帯端末装置1Xは、上述した第1の実施の形態の端末装置1の場合と同様に、スマートフォンなどと呼ばれる高機能携帯電話端末であるものである。また、支援サーバ装置3Xは、上述した第1の実施の形態のサーバ装置3と同様に、ネットワーク2に接続され、端末装置1での処理が適正に行えるように支援するものである。以下においては、説明を簡単にするため、携帯端末装置1Xを端末装置1Xと、また支援サーバ装置3Xをサーバ装置3Xと略称する。
そして、図12に示すように、端末装置1Xは、メタボ解消スケジュール作成手段12を備えていない点を除けば、第1の実施の形態の端末装置1と同様に構成される。すなわち、この第2の実施の形態においては、上述した第1の実施の形態で端末装置1が備えていたメタボ解消スケジュールデータ等の管理機能をサーバ装置3Xが備える。このため、この第2の実施の形態の端末装置1Xは、図2に示した第1の実施の形態の端末装置1において、メタボ解消スケジュール作成部151を備えない点を除けば、図2に示した端末装置1と同様に構成される。
そして、サーバ装置3Xは、図12に示すように、制御部310、ハードディスクドライブ(以下、HDDと略称する。)320、通信インターフェース(以下、通信I/Fと略称する。)331、メタボ解消スケジュール作成部332を備える。
制御部310は、サーバ装置3Xの各部を制御するものであり、図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有するコンピュータ装置である。HDD320はハードディスクを備え、種々のアプリケーションプログラムや種々の処理により得られたデータ等のハードディスクへの書込み/記録保持/読み出し/削除を行う。また、HDD320のハードディスクには、図12に示すように、メタボ解消スケジュールデータファイル321、摂取カロリー算出用データファイル322、消費カロリー算出用データファイル323、行動予定データファイル324が形成される。
メタボ解消スケジュールデータファイル321は、ユーザ別にメタボ解消スケジュールデータを保持する。この第2の実施の形態においても、メタボ解消スケジュールデータは図3を用いて説明したように形成される。また、摂取カロリー算出用データファイル322は、図4を用いて説明した摂取カロリー算出用データを、また、消費カロリー算出用データファイル323は、図5を用いて説明した消費カロリー算出用データを保持する。また、行動予定データファイル324は、ユーザ別に行動予定データを保持する。なお、この第2の実施の形態においても行動予定データは、図6を用いて説明したように、例えば、カレンダの形式でユーザの行動予定を記録したものである。
通信I/F301は、ネットワーク2からの信号を受信し、自機が処理可能なデータに変換し制御部310に供給する。また、通信I/F102は、制御部310を通じて供給される送信用の種々のデータを、プロトコルに準拠した信号に変換してネットワーク2に送出する。そして、メタボ解消スケジュール作成部332は、上述した第1の実施において、端末装置1に設けられたメタボ解消スケジュール作成部151と同様の機能を実現する。
但し、この第2の実施の形態において、メタボ解消スケジュールを作成するための初期情報は、端末装置1Xからネットワーク2を通じてサーバ装置3Xに送信される。したがって、サーバ装置3Xのメタボ解消スケジュール作成部332は、制御部310が通信I/F331を通じて受信したメタボ解消スケジュールを作成するための初期情報に基づいて、メタボ解消スケジュールを作成する。また、メタボ解消スケジュール作成部332は、作成したメタボ解消スケジュールを、制御部310を通じてHDD320のハードディスクに形成されているメタボ解消スケジュールデータファイルに記録する。そして、端末装置1Xは、必要に応じてサーバ装置3Xにアクセスして必要な情報を参照し、情報入力手段11、摂取カロリー情報取得手段13、消費カロリー取得手段14、差異算出手段15を機能させて、自己のメタボ解消スケジュールデータを更新する。
このように、端末装置1Xのユーザのメタボ解消スケジュールデータは、サーバ装置3Xのメタボ解消スケジュールデータファイル321内に形成される。この第2の実施の形態においては、少なくともカロリーの摂取時やカロリーの消費時において、端末装置1Xからサーバ装置3Xに対して必要となる情報を提供する。そして、サーバ装置3Xに保持されている端末装置1Xのユーザのメタボ解消スケジュールデータを更新する。これにより、端末装置1Xのユーザは、自己のメタボ解消スケジュールデータをサーバ装置3Xにおいて適切に管理できる。
そして、上述した第1の実施の形態では、端末装置1で実行される処理として説明した図7、図8のフローチャートの処理が、この第2の実施の形態では、端末装置1Xとサーバ装置3Xとが協働して行う処理となる。しかし、その処理内容が大きく変わることはない。すなわち、図7に示したメタボ解消スケジュールの作成処理では、ステップS102のスケジュール作成処理とステップS104のスケジュールデータ作成・登録処理がサーバ装置3Xで行われる。また、ステップS101の初期情報の入力受付処理とステップS103の確認処理が端末装置1Xで行われる。
なお、端末装置1Xとサーバ装置3Xとの間では、情報の送受が適宜行われる。例えば、端末装置1Xからサーバ装置3Xに初期情報を送信したり、サーバ装置3Xから端末装置1Xに作成したメタボ解消スケジュールを送信して、確認を求めたり、端末装置1Xからサーバ装置3Xに確認を送信したりといった情報の送受信が行われる。この場合、端末装置1Xからサーバ装置3Xへ送信する情報には、端末装置1Xの識別情報やユーザID等が付加され、サーバ装置3Xにおいて送信元を特定することができるようになっている。
また、図8に示したカロリー情報等の収集とアドバイス出力処理では、ステップS201の消費カロリーのメタボ解消スケジュールデータへの更新処理がサーバ装置3Xで行われる。また、ステップS206の入力データのメタボ解消スケジュールデータへの更新処理が、サーバ装置3Xで行われる。なお、図8に示した処理においても、端末装置1Xとサーバ装置3Xとの間では、情報の送受が適宜行われる。例えば、ステップS202において算出した消費カロリーをサーバ装置3Xに送信したり、ステップS205において受け付けた入力情報をサーバ装置3Xに送信したりすることが行われる。また、ステップS208においては、端末装置1Xがサーバ装置3Xにアクセスし、サーバ装置3Xの蓄積情報を参照して、アドバイス情報を作成する処理を行う。
なお、この第2の実施の形態においては、メタボ解消スケジュール作成部332だけをサーバ装置3Xに設けるようにした。しかし、差異算出手段11、アドバイス出力制御手段16、行動予定管理部154の各機能は、端末装置1Xとサーバ装置3Xとが協働して実現する。すなわち、端末装置1Xが備える差異算出部152は、サーバ装置3Xが保持しているメタボ解消スケジュールデータに基づいて差異を算出し、これをサーバ装置3Xが保持しているメタボ解消スケジュールデータに更新する処理を行う。また、端末装置1Xが備える行動予定管理部154は、サーバ装置3Xに入力されたスケジュール情報を供給し、これをサーバ装置3Xが保持している行動予定データに更新する。また、図2に示した端末装置1のアドバイス出力制御部153は、サーバ装置3Xに蓄積されているメタボ解消スケジュールデータを参照してアドバイス情報を作成する。
このように、この第2の実施の形態のシステムでは、メタボ解消スケジュールデータ、消費カロリー算出用データ、摂取カロリー算出用データ、行動予定データは、サーバ装置3Xにおいて管理する。すなわち、端末装置1Xのデータメモリ130には、上記の各データを保持する必要がない。これにより、サーバ装置3XのHDD320に形成される各ユーザのメタボ解消スケジュールデータを、医師や健康運動指導士と情報共有する事が可能となる。したがって、医師や健康運動指導士が、適宜のタイミングで各ユーザのメタボ解消スケジュールデータを参照し、摂取カロリーや消費カロリーに問題のあるユーザを見つけ出して、アドバイスや注意を直接ユーザに提供することができる。
また、サーバ装置3Xに各ユーザのメタボ解消スケジュールデータを保存する構成とすれば、保存されたメタボ解消スケジュールデータに対して、バックアップやメタボ解消スケジュールが長年に及んだ場合の履歴としての役割を持たせることができる。また、メタボ解消スケジュールが長年に及んだ場合であっても、端末装置1Xのデータメモリ130の記憶容量を気にする必要もない。
[第2の実施の形態の効果]
上述した第1の実施の形態の効果に加えて、メタボ解消スケジュールデータをサーバ装置3Xで一括管理できるので、医師や健康運動指導士によるメタボ解消スケジュールデータの情報共有が可能となる。これにより、医師や健康運動指導士によるアドバイスを適宜のタイミングで個別に受けることができる。また、メタボ解消スケジュールデータ等のバックアップを適切に行い、メタボ解消スケジュールが長年に及んだ場合でも履歴を適切に保持することができる。
[変形例等]
なお、メタボ解消スケジュールデータは図3に示したように、日付別、時系列順に摂取カロリーと消費カロリーを把握することができる。すなわち、起床から就寝までの生活パターン別消費カロリーと摂取カロリー計算機能を端末装置1が有する。このため、メタボ解消スケジュールのスタート時点から終了までのヒストリー(履歴)を採取できる。もちろん、メタボ解消スケジュールのスタート時点から現時点までのヒストリーを出力して確認することもできる。
また、ユーザのスケジュール(行動予定)をパーソナルコンピュータなどの別システムで管理している場合には、外出などの予定を端末装置1のデータメモリ130のスケジュール情報にインポートする。そして、起床から就寝までの生活パターン別の消費カロリーと摂取カロリーの予測機能により、その後の日別の消費カロリー、摂取カロリー、体重、体組成数値目標を自動変更できるようにすることもできる。すなわち、予め外出する日と場所がわかっていれば、何を食べ、どのような移動手段を用い、どの位移動し、また、どの位運動するか等を予測することができる。このため、インポートしたスケジュールにも基づいて、外出した日の摂取カロリーや消費カロリーを予測し、これを用いて、該当日の摂取カロリーや消費カロリーを調整、変更することができる。また、摂取カロリーや消費カロリーが分かれば、ユーザの体重等の変化の状況も予測することができるので、該当日の体重等が入力されていない場合などにおいて、これを補間することができる。
また、体質による、標準的な目標期間や数値達成がヒストリーにより難しいと判断される場合、又は何らか要因により、達成が早まったり難しかったりする場合も、その後の日別の消費カロリー、摂取カロリー、体重、体組成目標を自動変更することもできる。当該機能は、制御部120が、データメモリ130のメタボ解消スケジュールデータの各日の各情報(ヒストリー(履歴情報))を監視することにより、自動変更の必要性を判別することにより、実現することができる。
また、上述した第1の実施の形態の場合、適宜のタイミングでメタボ解消スケジュールデータや行動予定データを、支援サーバ装置3に送信して蓄積するようにしてもよい。このようにすれば、上述した第2の実施の形態の場合と同様に、メタボ解消スケジュールデータや行動予定データをサーバ装置3でも適切に管理し、医師や健康運動指導士と情報共有することができる。また、データの適切なバックアップを実現できる。
[その他]
なお、上述した実施の形態の説明からも分かるように、情報入力手段11の機能は、タッチパネル114と制御部120とが実現し、スケジュール作成手段としての機能は、メタボ解消スケジュール作成部151が実現している。また、摂取カロリーに関する第1の取得手段としての機能は、主にタッチパネル114及び制御部120が実現している。また、当該第1の取得手段の機能は、カメラ部143及び無線通信部102が実現する場合もある。また、消費カロリーに関する第2の取得手段としての機能は、主に制御部120とGPS部144、歩数計機能部142、タッチパネル114が協働して実現している。また、算出手段としての機能は、差異算出部152が実現し、出力制御手段153としての機能はアドバイス出力制御部153が実現している。
また、時刻管理手段としての機能は時間制御部141が実現し、現在位置取得手段としての機能はGPS部144が実現し、移動状態検出手段としての機能は主に制御部120が実現し、情報受付手段としての機能はタッチパネル114と制御部120とが実現している。
また、図7、図8フローチャートに示した処理は、この発明の方法に対応するものである。また、図7、図8のフローチャートに応じた処理を実行するプログラムが、この発明のプログラムに対応するものである。したがって、図7、図8に示した処理を実行するプログラムを形成し、これを高機能携帯電話端末等に搭載して、当該装置において実行可能にしておくことにより、この発明の健康管理支援装置を実現することができる。
1…端末装置、101…送受信アンテナ、102…無線通信部、103…受話器、104…送話器、111…キー操作部、112…表示制御部、113…表示部、114…タッチパネル、115…音声処理部、116…スピーカ、120…制御部、130…データメモリ、141…時間制御部、142…歩数計機能部、143…カメラ部、144…GPS部、145…GPSアンテナ、151…メタボ解消スケジュール作成部、152…差異算出部、153…アドバイス出力制御部、154…行動予定管理部

Claims (8)

  1. 被管理者の健康管理スケジュールを作成するための初期情報の入力を受け付ける情報入力手段と、
    前記初期情報に基づいて、前記被管理者の健康管理スケジュールを作成するスケジュール作成手段と、
    前記被管理者の摂取カロリーを計算するための情報を取得する第1の取得手段と、
    前記被管理者の消費カロリーを計算するための情報を取得する第2の取得手段と、
    前記第1の取得手段を通じて取得した情報を用いて算出される摂取カロリーと、前記第2の取得手段を通じて取得した情報を用いて算出される消費カロリーとから把握される現状と、作成された前記健康管理スケジュールとの差異を算出する算出手段と、
    算出した前記差異に基づいて、アドバイス情報を作成して出力するように処理する出力制御手段と
    を備えることを特徴とする健康管理支援装置。
  2. 請求項1に記載の健康管理支援装置であって、
    前記被管理者によって携帯されて利用される携帯型の端末装置の構成とされたことを特徴とする健康管理支援装置。
  3. 請求項1に記載の健康管理支援装置であって、
    前記情報入力手段と、前記第1、第2の取得手段と、前記算出手段と、前記出力制御手段とを備えた端末装置と、
    前記スケジュール作成手段を備える共に、作成した健康管理スケジュールを記憶保持する記憶手段を備えたサーバ装置と
    が、ネットワークを通じて接続されて形成されることを特徴する健康管理支援装置。
  4. 請求項1、請求項2または請求項3のいずれかに記載の健康管理支援装置であって、
    前記算出手段は、少なくとも、カロリー摂取時とカロリー消費時とにおいて、前記差異を算出することを特徴とする健康管理支援装置。
  5. 請求項3または請求項4のいずれかに記載の健康管理支援装置であって、
    現在時刻を提供する時刻管理手段と、
    被管理者の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
    被管理者の移動状態を検出する移動状態検出手段と、
    被管理者からの摂取カロリーや消費カロリーに関する情報の入力を受け付ける情報受付手段と
    を備え、
    前記カロリー摂取時とカロリー消費時との検出は、時刻、被管理者の現在位置、被管理者の移動状態、被管理者の情報の入力状態に基づいて行うことを特徴とする健康管理支援装置。
  6. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5のいずれかに記載の健康管理支援装置であって、
    被管理者の行動予定に関する情報を管理する行動予定管理手段を備え、
    前記出力制御手段は、前記行動予定管理手段により管理される前記行動予定に関する情報をも考慮して、前記アドバイス情報を作成することを特徴とする健康管理支援装置。
  7. 情報入力手段を通じて、被管理者の健康管理スケジュールを作成するための初期情報の入力を受け付ける受付工程と、
    前記初期情報に基づいて、スケジュール作成手段が前記被管理者の健康管理スケジュールを作成するスケジュール作成工程と、
    第1の取得手段を通じて、適時のタイミングで前記被管理者の摂取カロリーを計算するための情報を取得する第1の取得工程と、
    第2の取得手段を通じて、適時のタイミングで前記被管理者の消費カロリーを計算するための情報を取得する第2の取得工程と、
    前記第1の取得工程において取得した情報を用いて算出する摂取カロリーと前記第2の取得工程において取得した情報を用いて算出する消費カロリーとから把握される現状と、作成された前記健康管理スケジュールとの差異を算出手段が算出する算出工程と、
    算出した前記差異に基づいて、出力制御手段がアドバイス情報を作成して出力するように処理する出力制御工程と
    を有することを特徴とする健康管理支援方法。
  8. 被管理者であるユーザによって使用される健康管理支援装置に搭載されたコンピュータによって実行される健康管理支援プログラムであって、
    情報入力手段を通じて、被管理者の健康管理スケジュールを作成するための初期情報の入力を受け付ける受付ステップと、
    前記初期情報に基づいて、前記被管理者の健康管理スケジュールを作成するスケジュール作成ステップと、
    第1の取得手段を通じて、適時のタイミングで前記被管理者の摂取カロリーを計算するための情報を取得する第1の取得ステップと、
    第2の取得手段を通じて、適時のタイミングで前記被管理者の消費カロリーを計算するための情報を取得する第2の取得ステップと、
    前記第1の取得ステップにおいて取得した情報を用いて算出する摂取カロリーと前記第2の取得ステップにおいて取得した情報を用いて算出する消費カロリーとから把握される現状と、作成された前記健康管理スケジュールとの差異を算出する算出ステップと、
    算出した前記差異に基づいて、出力制御手段がアドバイス情報を作成して出力するように処理する出力制御ステップと
    を実行することを特徴とする健康管理支援プログラム。
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