JP7213707B2 - 改装建具 - Google Patents

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Description

本発明は、改装建具に関する。
従来、建物の開口に取り付ける建具に関して、リフォーム等で改装する方法として、カバー工法が採用されている。このカバー工法によって改装された改装建具では、建物の開口に取り付けられた既設枠に対して、その内周側を覆うように新設枠が取り付けられる(例えば、特許文献1参照)。
近年、躯体の開口側における見込面から室外側面を覆うように、既設枠が、いわゆる半外納まりで取り付けられるものがある。
特開2016-33282号公報
既設枠に新設枠を取り付ける場合には、新設枠を取り付ける際の取付強度を確保した上で、既設枠に新設枠を取り付けることが望まれる。
ここで、カバー工法で新設枠を取り付ける場合に、既設のドアの開閉時に既設のドアの左右方向の端部に対向して設けられる気密材取付部(突出部)が、新設枠の配置場所に位置して、邪魔になることがある。気密材取付部は戸当たりとして機能する部材である。このような場合に、カバー工法で新設枠を取り付ける方法として、既設枠に設けれた気密材取付部を切断して新設枠を取り付ける方法がある。しかし、気密材取付部を切断して新設枠を取り付ける方法を採用する場合に、既設枠が半外納まりで取り付けられた場合には、新設のドアの下部が既設の下枠に当たってしまうため、既設の下枠を取り外す必要があり、既設枠に新設枠を取り付けるための時間が必要となる。
また、カバー工法で新設枠を取り付ける方法として、気密材取付部を逃げる部品を付けた後に新設枠を取り付ける方法がある。しかし、気密材取付部を逃げる部品を付けた後に新設枠を取り付ける場合には、気密材取付部を逃げる部品を取り付けるための時間が必要となる。
本発明は、新設枠を取り付ける際の取付強度を確保しつつ、既設枠に新設枠を取り付けるための時間を短縮できる改装建具を提供することを目的とする。
本発明は、建物(例えば、後述の建物100)の開口(例えば、後述の開口101)に設けられた既設枠(例えば、後述の既設ドア枠3)と、前記既設枠の少なくも一部を覆うように設けられた新設枠(例えば、後述の新設ドア枠2)と、を備える改装建具(例えば、後述の改装建具1)であって、前記既設枠における見付方向の内側を向く見込面(例えば、後述の下面310、見込面330)に固定される取付板を備え、前記新設枠は、前記既設枠に固定された前記取付板に取り付けられる改装建具に関する。
また、前記既設枠は、前記見込面から、見付方向の内側に突出する突出部(例えば、後述の気密材取付部313、333)を有し、前記取付板は、前記既設枠の前記見込面において、前記突出部寄りに配置されることが好ましい。
また、前記既設枠は、室外部分(例えば、後述の室外部分312、332)と、室内部分(例えば、後述の室内部分311、331)と、前記室外部分と前記室内部分との間に配置され断熱性を有する材料により形成されるブリッジ材(例えば、後述のブリッジ材314a、314b、334a、334b)と、を備え、前記取付板は、前記ブリッジ材を避けた位置において、ねじ部材(例えば、後述の取付板固定ねじ312d、332d)により、前記既設枠に固定されることが好ましい。
本発明によれば、新設枠を取り付ける際の取付強度を確保しつつ、既設枠に新設枠を取り付けるための時間を短縮できる改装建具を提供することができる。
本実施形態に係る改装建具を室外側から視た図である。 本実施形態に係る改装建具が建物の開口に納められた状態の縦断面図である。 既設上枠に取付板を介して新設上枠が取り付けられた部分の拡大図である。 本実施形態に係る改装建具が建物の開口に納められた状態の横断面図である。 既設縦枠に取付板を介して新設縦枠が取り付けられた部分の拡大図である。 既設縦枠に取付板を固定する手順を示す図である。 既設縦枠に固定された取付板に新設縦枠及び建具用額縁を取り付ける手順を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、本明細書において、「見付方向」とは、建物に形成された開口に納められた建具におけるドア本体の幅方向(すなわち、左右方向)を意味し、「見込方向」とは、上記ドア本体の奥行き方向を意味する。
図1は、本実施形態に係る改装建具1(以下、単に建具1ともいう)を室外側から視た図である。本実施形態における改装建具1は、建物100に既に取り付けられていた建具を構成する既設の部材のうち、脱着が可能な部分を交換するとともに、建物100に固定されている既設の部材を建物100に取り付けたままで、新たな部材を新設して形成するリフォーム用の改装建具1である。
図1に示すように、改装建具1は、玄関ドア等のドアであり、建物100に形成された開口101(図2参照)に納められる。改装建具1は、新設枠としての新設ドア枠2と、戸体としてのドア本体4と、建具用額縁5と、を備える。
ドア本体4は、長方形の板材により構成され、開口101を開閉するように取り付けられる。ドア本体4は、丁番41を介して室外側(図中手前側)で開閉可能に吊り込まれる。そして、ドア本体4の戸先側には、シリンダー錠42及びハンドル43が取り付けられている。
新設ドア枠2及び建具用額縁5は、建物100の開口101における開口縁102(図2参照)に沿って、ドア本体4の周囲に配置されている。新設ドア枠2及び建具用額縁5については、後に詳述する。
図2は、本実施形態に係る改装建具1が建物100の開口101に納められた状態の縦断面図である。図3は、既設上枠31に取付板315を介して新設上枠21が取り付けられた部分の拡大図である。図4は、本実施形態に係る改装建具1が建物100の開口101に納められた状態の横断面図である。図5は、既設縦枠33に取付板335を介して新設縦枠23が取り付けられた部分の拡大図である。
なお、以下において左右とは、室外側から視た場合の左右を意味する。つまり、図4において、見付方向で、吊元側が右側、戸先側が左側である。
図2~図5に示すように、開口101は、建物100の躯体としての梁部材111及び左右の柱部材112と、室内側の床材113と、により四周を区画されている。
梁部材111及び左右の柱部材112の内面側には、室内側額縁材114が配置されている。室内側額縁材114は、梁部材111に対してはスペーサ115を介して固定され、柱部材112に対しては直接固定される。
梁部材111と左右の柱部材112の少なくとも室内側には、断熱材119が配置される。断熱材119と梁部材111の間には、スペーサ115が配置される。
梁部材111及び左右の柱部材112の室外側には、外装パネル118が配置されている。この外装パネル118の端縁により、開口101の縁としての開口縁102が区画されている。
床材113は、化粧材116及びモルタル117により構成されている。化粧材116は、改装建具1の室外側及び室内側ともに、モルタル117の上面側に水平に配置されている。
図2~図5に示すように、新設ドア枠2が、既設枠としての既設ドア枠3の幅方向の内側且つ室外側に取り付けられる。図2~図5において、既設ドア枠3は、破線で示されている。
まず、既設ドア枠3の構成について説明する。
既設ドア枠3は、図2~図5に示すように、開口101の内側に設けられ、長方形の枠状に形成される。既設ドア枠3は、既設上枠31と、既設下枠32と、左右の既設縦枠33と、により構成され、気密材取付部313、333(突出部)を有する。既設ドア枠3は、躯体(梁部材111、柱部材112)の開口101側における見込面から室外側面を覆うように、いわゆる半外納まりで取り付けられる。
図2に示すように、既設上枠31は、梁部材111の下方にスペーサ115を介して固定されている。
図3に示すように、既設上枠31は、室内部分311と、室外部分312と、気密材取付部313と、ブリッジ材314a、314bと、を有する。
室内部分311は、図3に示すように、室内側に配置される既設枠である。室内部分311は、断面視略コの字型の形状をし、開口側が梁部材111に当接するように固定される。
室内部分311においては、既設上枠取付ねじ311aが既設ドア枠3の上下方向に延びるように締結される。室内部分311は、既設上枠取付ねじ311aにより梁部材111に固定される。
室外部分312は、図3に示すように、室外側に配置される既設枠である。室外部分312は、室内部分311の見込方向の外側に室内部分311と離間して配置される。室外部分312は、室外部分312の下側の面が室内部分311の下側の面と同一面上になるように配置されており、室外部分312及び室内部分311の下側の面は、既設上枠31の下面310(見込面)として構成される。
室外部分312は、ブリッジ材314a、314bにより、室内部分311に連結された状態で配置される。室外部分312は、中空の断面方形(ホロー構造)の部材により形成され、室外側に突出する。室外部分312は、室内部分311と比べて見付方向(図3において前後方向)及び見込方向(図3において左右方向)の寸法が大きく設定されており、より大きな中空体で構成される。
ブリッジ材314a、314bは、室内部分311と室外部分312との間に配置され、室内部分311と室外部分312とを連結する。ブリッジ材314a、314bは、断熱性を有する材料により形成される。ブリッジ材314a、314bは、室内部分311と室外部分312とを互いが離間した状態で連結する。これにより、改装建具1は、優れた断熱構造(断熱機能)を有する。これらブリッジ材314a、314bは、熱伝導率の低い材料により構成され、例えば、樹脂やゴムにより構成される。
室外部分312の下面310(見付方向の内側(下側)を向く見込面)には、上下方向に延びるように配置される取付板固定ねじ312d(ねじ部材)により、取付板315が固定される。取付板315は、既設上枠31に新設上枠21を取り付けるために既設上枠31の下面310に固定されている。
取付板315を介して、既設上枠31に新設上枠21を取り付ける構造については後述する。
気密材取付部313は、室内部分311の室外側の部分の下方の見込面310から下方(見付方向の内側)に突出する板状の部材である。気密材取付部313は、改装前に使用される既設ドア枠3に設けられている。気密材取付部313には、改装前のドア本体(戸体、図示せず)との間の隙間を防ぐ弾性パッキン等の気密材(図示せず)を取り付け可能である。気密材取付部313は、既設ドア枠3において、改装前のドア本体の開閉時に戸先側又は吊元側が対向して配置される戸当たりとして機能する部分である。
気密材取付部313は、改装前のドア本体を取り付けた場合に、改装前のドア本体の室外側と室内側の境界近傍に配置されている。
既設下枠32は、図2に示すように、平板状の部材が屈曲して形成されている。既設下枠32は、室内側水平面321と、室外側水平面322と、段差部323と、室外側段差部324と、を有する。
室内側水平面321は、室内側で水平方向に延び、室内の床面と同じ高さに設けられる面である。
室外側水平面322は、室内側水平面321よりも下方で、室外側に向かって延びる面である。
段差部323は、室内側水平面321及び室外側水平面322を上下方向に接続する部分である。段差部323は、既設上枠31の気密材取付部313の直下に配置され、気密材取付部313の係止部313cの外側端部から垂直方向に延ばした仮想線の延長線上に延びる(図2中では、新設上枠21の室内側側面の線として表れている)。
室外側段差部324は、室外側水平面322の室外側端部から屈曲して下方に延びる。
既設下枠32は、既設上枠31に対向する位置で、モルタル117の上面に直接固定され、一部がモルタル117に埋め込まれている。
図4に示すように、左右の既設縦枠33は、それぞれ、室内部分331と、室外部分332と、気密材取付部333と、を有する。
室内部分331は、図5に示すように、室内側に配置される既設枠である。室内部分331は、断面視略コの字型の形状をし、開口側が柱部材112に当接するように固定される。室内部分331は、室内側額縁材114の室外側に当接し、室内部分331の見込面と、室内側額縁材114の見込面とが連続する一面となるように柱部材112の室内側に取り付けられる。
室内部分331においては、既設縦枠取付ねじ331aが既設ドア枠3の見付方向に延びるように締結される。室内部分331は、既設縦枠取付ねじ331aにより柱部材112に固定される。
室外部分332は、図5に示すように、室外側に配置される既設枠である。室外部分332は、室内部分331の見込方向の外側に室内部分331と離間して配置される。室外部分332は、室外部分332の内側の面が室内部分331の内側の面と同一面上になるように配置されており、室外部分332及び室内部分331の見付方向の内側の面は、既設縦枠33の見込面330として構成される。
室外部分332は、ブリッジ材334a、334bにより、室内部分331に連結された状態で配置される。室外部分332は、中空の断面方形(ホロー構造)の部材により形成され、室外側に突出する。室外部分332は、室内部分331と比べて見込方向(図5において前後方向)の寸法が大きく設定されており、より大きな中空体で構成される。
ブリッジ材334a、334bは、室内部分331と室外部分332との間に配置され、室内部分331と室外部分332とを連結する。ブリッジ材334a、334bは、断熱性を有する材料により形成される。ブリッジ材334a、334bは、室内部分331と室外部分332とを互いが離間した状態で連結する。これにより、改装建具1は、優れた断熱構造(断熱機能)を有する。これらブリッジ材334a、334bは、熱伝導率の低い材料により構成され、例えば、樹脂やゴムにより構成される。
室外部分332の左右方向の内側の見込面330には、左右方向に延びるように配置される取付板固定ねじ332d(ねじ部材)により、取付板335が固定される。取付板335は、既設縦枠33に新設縦枠23を取り付けるために既設縦枠33の見込面330に固定されている。
取付板335を介して、既設縦枠33に新設縦枠23を取り付ける構造については後述する。
気密材取付部333は、室内部分331の室内側の部分の見込面330から見付方向の内側に突出する板状の部材である。気密材取付部333は、改装前に使用される既設ドア枠3に設けられている。気密材取付部333には、改装前のドア本体(戸体、図示せず)との間の隙間を防ぐ弾性パッキン等の気密材(図示せず)を取り付け可能である。気密材取付部333は、既設ドア枠3において、改装前のドア本体の開閉時に戸先側又は吊元側が対向して配置される戸当たりとして機能する部分である。
気密材取付部333は、改装前のドア本体を取り付けた場合に、改装前のドア本体の室外側と室内側の境界近傍に配置されている。
次に、新設ドア枠2の構成について説明する。
図2~図5に示すように、新設ドア枠2は、開口101の内側に配置され、長方形の枠状に形成される。新設ドア枠2は、既設ドア枠3の内周面(一部)を覆って既設ドア枠3に部分的に重なるように取り付けられる。新設ドア枠2は、既設ドア枠3のみに固定される。新設ドア枠2は、既設ドア枠3の室外側、詳細には、既設ドア枠3の気密材取付部313、333の見込方向外側に取り付けられる。新設ドア枠2は、新設上枠21と、新設下枠22と、左右の新設縦枠23と、内額縁25と、を有する。
図3に示すように、新設上枠21は、室内側枠211と、室外側枠212と、ブリッジ材213a、213bと、を備える。
室内側枠211は、室内側に配置される新設枠であり、中空の部材である。
室内側枠211には、その下面から下方に延出する上枠気密材取り付け部21aと、上枠気密材取り付け部21aの室外側に取り付けられた気密材91が設けられている。この気密材91により、ドア本体4を傷つけないように受け止めると共に、ドア本体4の気密性が確保される。
室外側枠212は、室外側に配置される新設枠である。室外側枠212は、垂直方向上側において水平方向に沿って配置される中空の部材である。室外側枠212は、室内側枠211と離間して配置されるとともに、ブリッジ材213a、213bにより連結された状態で配置される。室外側枠212は、室内側枠211と比べて見込方向(図3において左右方向)の寸法が大きく設定されており、より大きな中空体で構成される。
ブリッジ材213a、213bは、室内側枠211と室外側枠212との間に配置され、室内側枠211と室外側枠212とを連結する。ブリッジ材213a、213bは、断熱性を有する材料により形成される。ブリッジ材213a、213bは、室内側枠211と室外側枠212とを互いが離間した状態で連結する。これにより、ドア本体4(新設ドア枠2)は、優れた断熱構造(断熱機能)を有する。これらブリッジ材213a、213bは、熱伝導率の低い材料により構成され、例えば、樹脂やゴムにより構成される。
新設上枠21の室内側枠211は、図3に示すように、既設ドア枠3の室外部分312の下面310(見付方向の内側(下側)を向く見込面)に固定された取付板315に取り付けられる。取付板315は、既設ドア枠3の下面310において、左右方向に延びるように配置される。
取付板315は、図3に示すように、見込方向に延びる板状に形成され、既設上枠31の室外部分312の下面310に配置される。取付板315は、見込方向において、気密材取付部313寄りに配置される。本実施形態においては、取付板315の室内側の端部は、気密材取付部313の室外側の面の近傍に配置され、気密材取付部313の室外側の面に対向している。取付板固定ねじ312dは、ブリッジ材314a、314bが配置される部分を避けて、既設上枠31の室外部分312の下面310に上下方向に延びるように貫通されて、取付板315を既設上枠31の室外部分312に固定する。
新設上枠21は、新設上枠固定ねじ212aにより、既設上枠31の室外部分312の下面310に固定された取付板315に固定される。
具体的には、新設上枠21は、既設上枠31の室外部分312の下面310に固定された取付板315との間に、スペーサ316を配置した状態で、上下方向に延びるように配置される新設上枠固定ねじ212aにより、既設上枠31の室外部分312に固定される。新設上枠固定ねじ212aは、新設上枠21の室内側枠211の上側の上面板211aの下側から、上面板211a、スペーサ316、取付板315及びブリッジ材314a,314bに貫通して配置される。これにより、新設上枠固定ねじ212aは、新設上枠21を既設上枠31の下面310に固定された取付板315に、新設上枠21を取り付けることができる。
新設下枠22は、図2に示すように、下方において、新設上枠21に対向して配置され、水平面221と、立ち上がり部222と、室外側段差部223と、を有する。
水平面221は、平坦で、水平方向に延びてドア本体4の下面に対向する。水平面221は、既設下枠32の室外側水平面322の上に載るように設置される。
立ち上がり部222は、水平面221から上方に向かって起立する部分である。立ち上がり部222は、既設下枠32の段差部323の室外側面に沿って固定される。立ち上がり部222の高さは、既設ドア枠3の段差部323の高さと概ね同様の高さに形成されている。立ち上がり部222は、室外側の面に下枠気密材取り付け部22aを有し、新設上枠21の場合と同様に、気密材91が下枠気密材取り付け部22aに取り付けられている。
室外側段差部223は、水平面221の室外側の端部から下方に延び、床材113の化粧材116の上に支持される。室外側段差部223の室外側の端部は、新設上枠21の室外側端部から垂直方向下方に延ばした仮想線の延長線上に延びる(図2中では、新設上枠21の室外側側面の線として表れている)。
図5に示すように、左右の新設縦枠23は、室内側枠231と、室外側枠232と、ブリッジ材233a、233bと、を備える。
室内側枠231は、室内側に配置される新設枠であり、空の部材である。
室内側枠231には、その見付方向の内側の面から内側に延出する縦枠気密材取り付け部23aと、縦枠気密材取り付け部23aの室外側に取り付けられた気密材91が設けられている。この気密材91により、ドア本体4を傷つけないように受け止めると共に、ドア本体4の気密性が確保される。
室外側枠232は、室外側に配置される新設枠である。室外側枠232は、室外側において上下方向に沿って配置される中空の部材である。室外側枠232は、室内側枠231と離間して配置されるとともに、ブリッジ材233a、233bにより連結された状態で配置される。室外側枠232は、室内側枠231と比べて見込方向(図5において前後方向)の寸法が大きく設定されており、より大きな中空体で構成される。
ブリッジ材233a、233bは、室内側枠231と室外側枠232との間に配置され、室内側枠231と室外側枠212とを連結する。ブリッジ材233a、233bは、断熱性を有する材料により形成される。ブリッジ材233a、233bは、室内側枠231と室外側枠232とを互いが離間した状態で連結する。これにより、ドア本体4(新設ドア枠2)は、優れた断熱構造(断熱機能)を有する。これらブリッジ材233a、233bは、熱伝導率の低い材料により構成され、例えば、樹脂やゴムにより構成される。
左右の新設縦枠23の室内側枠231は、図5に示すように、既設ドア枠3の室外部分332の左右方向の内側の見込面330に固定された取付板335に取り付けられる。取付板335は、既設ドア枠3の左右方向の内側の見込面330において、上下方向に延びるように配置される。
取付板335は、図5に示すように、見込方向に延びる板状に形成され、既設縦枠33の室外部分332の内側の見込面330に配置される。取付板335は、見込方向において、気密材取付部333寄りに配置される。本実施形態においては、取付板335の室内側の端部は、気密材取付部333の室外側の面に当接して配置され、気密材取付部333の室外側の面に対向している。取付板固定ねじ332dは、ブリッジ材334a、334bが配置される部分を避けて、既設縦枠33の室外部分332の見込面330に左右方向に延びるように貫通されて、取付板335を既設縦枠33の室外部分332に固定する。
左右の新設縦枠23は、新設縦枠固定ねじ232aにより、既設縦枠33の室外部分332の左右方向の内側の見込面330に固定された取付板335に固定される。
具体的には、左右の新設縦枠23は、既設縦枠33の室外部分332の左右方向の内側の見込面330に固定された取付板335との間に、スペーサ336を配置した状態で、左右方向に延びるように配置される新設縦枠固定ねじ232aにより、既設縦枠33の室外部分332に固定される。新設縦枠固定ねじ232aは、新設縦枠23の室内側枠231の外側の外面板231aの内側から、外面板231a、スペーサ336、取付板335及びブリッジ材334a,334bに貫通して配置される。これにより、新設縦枠固定ねじ232aは、新設縦枠23を既設縦枠33の見込面330に固定された取付板335に、新設縦枠23を取り付けることができる。
内額縁25は、図2及び図4に示すように、新設ドア枠2の内側の面から室内側に向かって延びるように、新設上枠21及び左右の新設縦枠23の三方に設けられている。内額縁25は、既設ドア枠3の室内側の一部と、室内側額縁材114の一部とを覆うように配置される。
内額縁25は、内額縁内側面251と、室内側側面部252と、を有する。内額縁内側面251は、室外側から室内側に向かって延びる平板状の面である。室内側側面部252は、内額縁内側面251から垂直方向に屈曲する平板状の面である。内額縁25は、ねじにより室内側額縁材114に固定されている。
建具用額縁5は、図2及び図4に示すように、新設上枠21及び左右の新設縦枠23に連結され、既設ドア枠3の室外部分312、332を覆うように取り付けられる額縁部材である。建具用額縁5は、断面視で略コの字状の形状を有する。建具用額縁5は、改装建具1の開口101の開口縁102に沿って新設ドア枠2に取り付けられる直線的な縦長の形状を有する。建具用額縁5は、化粧面部51と、長さ調整部52と、嵌合部53と、を有する。建具用額縁5は、アルミ材により形成されている。
化粧面部51は、新設ドア枠2の見付面の少なくとも一部を覆うように配置される。化粧面部51は、断面視で略コの字状の形状を有し、既設ドア枠3の室外部分312、332を覆うように配置される。
長さ調整部52は、新設縦枠23における化粧面部51の見付方向外側の端部、及び新設上枠21における化粧面部51上方端部に連結され、改装建具1の見込方向に延びる縦長の平板状の部材である。長さ調整部52は、長手方向が開口縁102の各辺に沿うように配置される。
嵌合部53は、化粧面部51と、長さ調整部52にそれぞれ形成され、互いを連結可能に構成されている。
次に、新設ドア枠2の施工方法について説明する。図6は、既設縦枠33に取付板335を固定する手順を示す図である。図7は、既設縦枠33に固定された取付板335に新設縦枠23及び建具用額縁5を取り付ける手順を示す図である。
本実施形態においては、主に、取付板335を介して、既設縦枠33に新設縦枠23を取り付ける場合について説明する。なお、本実施形態では図示を省略するが、既設上枠31に新設上枠21を取り付ける場合も、既設縦枠33に新設縦枠23を取り付ける場合と同様である。
本実施形態においては、既設ドア枠3は、建物100の開口縁102に半外納まりで取り付けられている。まず、新設ドア枠2を既設ドア枠3に取り付ける前に、既設ドア枠3に取り付けられていたドア本体を取り外す。また、既設ドア枠3の気密材取付部313、333に係止されていた気密材をカッター等で取り除く。
次に、図6に示すように、取付板335を既設縦枠33の見込面330に固定する。取付板335を既設縦枠33の見込面330に固定する場合には、取付板335を見込面330の見込方向において気密材取付部333寄りに配置した状態で、取付板固定ねじ332dにより、取付板335を既設縦枠33の見付方向の内側の見込面330に固定する。
また、同様に、図3に示すように、取付板固定ねじ332dにより、取付板315を既設上枠31の下面310に固定する。
続けて、図7の上図に示すように、左右の既設縦枠33それぞれにおいて、新設縦枠固定ねじ232aにより、既設縦枠33の見込面330に固定された取付板335に、新設縦枠23を取り付ける。具体的には、既設縦枠33の見込面330に固定された取付板335の見付方向の内側にスペーサ336及び新設縦枠23を配置した状態で、新設縦枠固定ねじ232aを、新設縦枠23の外面板231aの内側から、外面板231a、スペーサ336、取付板335及びブリッジ材334a,334bに貫通させる。これにより、新設縦枠固定ねじ232aにより、既設縦枠33の見込面330に固定された取付板335に、新設縦枠23を取り付けることができる。
また、同様に、図3に示すように、既設上枠31において、新設上枠固定ねじ212aにより、既設上枠31の見込面310に固定された取付板315に、新設上枠21を取り付ける。
その後、図7の下図に示すように、額縁固定ねじ5aにより、新設ドア枠2(新設縦枠23、新設上枠21)に建具用額縁5を取り付けて固定する。
以上のように構成される改装建具1においては、固定ねじ(新設上枠固定ねじ212a、新設縦枠固定ねじ232a)により、既設ドア枠3に固定した取付板335,315に、新設ドア枠2を取り付けることができる。よって、新設ドア枠2を取り付ける際の取付強度を確保しつつ、気密材取付部313、333を切断せずに、取付板315、335を固定することができ、また、気密材取付部313、333を逃げる部品を付けなくてよい。そのため、既設ドア枠3に新設ドア枠2を容易に取り付けることができる。また、既設ドア枠3に新設ドア枠2を取り付けるための時間を短縮できる。
従来、カバー工法で新設枠を取り付ける方法として、既設枠に新設枠を直接固定する方法があった。ここで、既設枠において、樹脂製の断熱性を有する部分が設けられている場合がある。このような場合には、既設枠に新設枠を直接固定する方法を採用する場合に、樹脂製の断熱部分にねじで固定することは取付強度が劣ることから、新設枠を既設枠の樹脂製の断熱部分に直接固定することができなかった。
これに対して、本発明においては、取付板315、335は、ブリッジ材314a、314bを避けた位置において、取付板固定ねじ312d、332dにより、既設ドア枠3に固定される。これにより、樹脂製のブリッジ材314a、314bが配置された位置においても、固定ねじ(新設上枠固定ねじ212a、新設縦枠固定ねじ232a)により、既設ドア枠3に固定された取付板315、335に新設ドア枠2を固定することができる。よって、新設ドア枠2を取り付ける際の取付強度を確保しつつ、既設ドア枠3に取付板315、335を取り付けることができる。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態の改装建具1は、建物100の開口101に設けられた既設ドア枠3と、既設ドア枠3を覆うように設けられた新設ドア枠2と、を備える改装建具1であって、既設ドア枠3における見付方向の内側を向く見込面(下面310、見込面330)に固定される取付板315、335を備え、新設ドア枠2は、既設ドア枠3に固定された取付板315、335に取り付けられる。
これにより、既設縦枠33に固定した取付板335,315に、新設ドア枠2を取り付けることができるため、新設ドア枠2を取り付ける際の取付強度を確保しつつ、既設ドア枠3に新設ドア枠2を取り付けるための時間を短縮できる。
また、本実施形態においては、既設ドア枠3は、見込面(下面310、見込面330)から、見付方向の内側に突出する気密材取付部313、333を有し、取付板315、335は、既設ドア枠3の見込面(下面310、見込面330)において、気密材取付部313、333寄りに配置される。
これにより、気密材取付部313、333を切断せずに、取付板315、335を固定することができ、また、気密材取付部313、333を逃げる部品を付けなくてよい。よって、既設ドア枠3に新設ドア枠2を取り付けるための時間を短縮できる。
また、本実施形態においては、取付板315、335は、ブリッジ材314a、314b、334a、334bを避けた位置において、取付板固定ねじ312d、332dにより、既設ドア枠3に固定される。これにより、ブリッジ材314a、314b、334a、334bを避けた位置に固定された取付板315、335に新設ドア枠2を固定できるため、新設ドア枠2を既設ドア枠3の樹脂製のブリッジ材314a、314b、334a、334bが配置された位置に固定することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、新設ドア枠2を半外納まりに取り付けた構造を例に説明したが、これに限られない。新設ドア枠2をいわゆる内付で取り付けて、上枠取付ねじ及び縦枠取付ねじが短く構成した場合も含む。すなわち、内付で、ねじが梁部材や柱部材に到達しないため、ねじが既設ドア枠3にのみ締結されている場合も本発明の範囲である。
1 改装建具
2 新設ドア枠(新設枠)
3 既設ドア枠(既設枠)
100 建物
101 開口
310 下面(見込面)
315、335 取付板
311、331 室内部分
312、332 室外部分
313、333 気密材取付部(突出部)
314a、314b、334a、334b ブリッジ材
312d、332d 取付板固定ねじ(ねじ部材)
330 見込面

Claims (2)

  1. 建物の開口に設けられた既設枠と、前記既設枠の少なくも一部を覆うように設けられた新設枠と、を備える改装建具であって、
    前記既設枠における見付方向の内側を向く見込面に固定される取付板を備え、
    前記新設枠は、前記既設枠に固定された前記取付板に取り付けられ
    前記既設枠は、室外部分と、室内部分と、前記室外部分と前記室内部分との間に配置され断熱性を有する材料により形成されるブリッジ材と、を備え、
    前記取付板は、前記ブリッジ材を避けた位置において、ねじ部材により、前記既設枠に固定される、改装建具。
  2. 前記既設枠は、前記見込面から、見付方向の内側に突出する突出部を有し、
    前記取付板は、前記既設枠の前記見込面において、前記突出部寄りに配置される、請求項1に記載の改装建具。
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