JP7212861B2 - 画像形成制御装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラム - Google Patents

画像形成制御装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7212861B2
JP7212861B2 JP2019053114A JP2019053114A JP7212861B2 JP 7212861 B2 JP7212861 B2 JP 7212861B2 JP 2019053114 A JP2019053114 A JP 2019053114A JP 2019053114 A JP2019053114 A JP 2019053114A JP 7212861 B2 JP7212861 B2 JP 7212861B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
image data
image
color difference
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019053114A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020152002A (ja
Inventor
祐香 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2019053114A priority Critical patent/JP7212861B2/ja
Priority to US16/818,444 priority patent/US10979602B2/en
Publication of JP2020152002A publication Critical patent/JP2020152002A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7212861B2 publication Critical patent/JP7212861B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00002Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for
    • H04N1/00005Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for relating to image data
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/0035User-machine interface; Control console
    • H04N1/00405Output means
    • H04N1/00408Display of information to the user, e.g. menus
    • H04N1/0044Display of information to the user, e.g. menus for image preview or review, e.g. to help the user position a sheet
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6002Corrections within particular colour systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6097Colour correction or control depending on the characteristics of the output medium, e.g. glossy paper, matt paper, transparency or fabrics

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

本発明は、画像形成制御装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラムに関し、特に画像を再現するための用紙を選定する技術に関する。
画像形成装置は、モノクロ印刷だけでなくカラー印刷が可能なものが一般化している。しかしながら、カラー印刷は、印刷コストが大きいので気軽に使いにくいことが実情である。このような実情に対して、色材の使用量を減らす印刷モードを搭載することで、より低コストでの印刷を行う技術が提案されている。ところが、この技術には、色材使用量を低減し過ぎると、画像全体が薄くぼやけた画質となり、本来カラー化によって得られるはずであった画像のメリハリが損なわれることになり、あるいは、画質を重視すると、色材使用量低減の効果が薄れるという問題があった。このような問題に対して、たとえば特許文献1は、色相のバランスを維持しつつ色材のコストを低減させる技術を提案している。一方、特許文献2は、色差の平均値に基づいて画像データが持つ色に近い色を表現可能な画像形成装置を選定する技術を提案している。
特開2010-89487号公報 特開2008-171268号公報
本願発明者は、商業印刷では、いわゆるプロダクションプリンターにおいて、相互に特性やコストが相違する多種の印刷用紙が利用可能であり、色再現の品質とコストを考慮して画像形成媒体を選択する際のユーザー負担が大きい点に着目した。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、色再現の品質とコストを考慮して画像形成媒体を選択する際のユーザー負担を軽減する技術を提供することを目的とする。
本発明は、複数の画像形成媒体から特定の画像形成媒体を選定し、前記特定の画像形成媒体上に入力画像データに基づいて画像形成を実行させるための画像形成装置を制御する画像形成制御装置を提供する。前記画像形成制御装置は、色差を比較するための色差比較用色空間において基準となる画像データである基準画像データに前記入力画像データを変換する基準用色変換部と、前記複数の画像形成媒体のそれぞれの特性を表す媒体プロファイルを使用して出力プロファイルとシミュレーションプロファイルとを生成し、前記各出力プロファイルを使用して前記入力画像データを複数の色材で再現するための出力画像データに変換し、前記各シミュレーションプロファイルを使用して前記変換された各出力画像データの色空間を変換して前記色差比較用色空間の画像データである各比較用出力画像データに変換する候補媒体用色変換部と、前記基準画像データと前記各比較用出力画像データの色差を画素毎に比較し、前記色差の累積相対度数が所定の割合となるときの色差である特定色差を前記複数の画像形成媒体毎に算出する色差算出部と、前記出力画像データを使用して、前記複数の画像形成媒体を使用して実行される画像形成のコストである画像形成コストを算出する画像形成コスト算出部と、前記特定色差が予め設定されている閾値よりも小さい画像形成媒体を、前記複数の画像形成媒体から候補画像形成媒体として抽出し、前記抽出された候補画像形成媒体を前記画像形成コストに応じて相違する態様で操作表示部に表示する用紙選定支援部とを備える。
本発明の画像形成装置は、前記画像形成制御装置と、画像形成部とを備える。
本発明は、複数の画像形成媒体から特定の画像形成媒体を選定し、前記特定の画像形成媒体上に入力画像データに基づいて画像形成を実行させるための画像形成装置を制御する画像形成制御方法を提供する。前記画像形成制御方法は、色差を比較するための色差比較用色空間において基準となる画像データである基準画像データに前記入力画像データを変換する基準用色変換工程と、前記複数の画像形成媒体のそれぞれの特性を表す媒体プロファイルを使用して出力プロファイルとシミュレーションプロファイルとを生成し、前記各出力プロファイルを使用して前記入力画像データを複数の色材で再現するための出力画像データに変換し、前記各シミュレーションプロファイルを使用して前記変換された各出力画像データの色空間を変換して前記色差比較用色空間の画像データである各比較用出力画像データに変換する候補媒体用色変換工程と、前記基準画像データと前記各比較用出力画像データの色差を画素毎に比較し、前記色差の累積相対度数が所定の割合となるときの色差である特定色差を前記複数の画像形成媒体毎に算出する色差算出工程と、前記出力画像データを使用して、前記複数の画像形成媒体を使用して実行される画像形成のコストである画像形成コストを算出する画像形成コスト算出工程と、前記特定色差が予め設定されている閾値よりも小さい画像形成媒体を、前記複数の画像形成媒体から候補画像形成媒体として抽出し、前記抽出された候補画像形成媒体を前記画像形成コストに応じて相違する態様で操作表示部に表示する用紙選定支援工程とを備える。
本発明は、複数の画像形成媒体から特定の画像形成媒体を選定し、前記特定の画像形成媒体上に入力画像データに基づいて画像形成装置に画像形成を実行させるための画像形成制御装置を制御する画像形成制御プログラムを提供する。前記画像形成制御プログラムは、色差を比較するための色差比較用色空間において基準となる画像データである基準画像データに前記入力画像データを変換する基準用色変換部、前記複数の画像形成媒体のそれぞれの特性を表す媒体プロファイルを使用して出力プロファイルとシミュレーションプロファイルとを生成し、前記各出力プロファイルを使用して前記入力画像データを複数の色材で再現するための出力画像データに変換し、前記各シミュレーションプロファイルを使用して前記変換された各出力画像データの色空間を変換して前記色差比較用色空間の画像データである各比較用出力画像データに変換する候補媒体用色変換部、前記基準画像データと前記各比較用出力画像データの色差を画素毎に比較し、前記色差の累積相対度数が所定の割合となるときの色差である特定色差を前記複数の画像形成媒体毎に算出する色差算出部、前記出力画像データを使用して、前記複数の画像形成媒体を使用して実行される画像形成のコストである画像形成コストを算出する画像形成コスト算出部、及び前記特定色差が予め設定されている閾値よりも小さい画像形成媒体を、前記複数の画像形成媒体から候補画像形成媒体として抽出し、前記抽出された候補画像形成媒体を前記画像形成コストに応じて相違する態様で操作表示部に表示する用紙選定支援部として前記画像形成制御装置を機能させる。
本発明によれば、色再現の品質とコストを考慮して画像形成媒体を選択する際のユーザー負担を軽減する技術を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成システムの全体構成を示す概略構成図である。 一実施形態に係る代替印刷用紙選択処理の内容を示すフローチャートである。 一実施形態に係る印刷設定値取得処理及び画像データ解析処理の内容を示すフローチャートである。 一実施形態に係る用紙情報取得処理の内容を示すフローチャートである。 一実施形態に係る画像形成媒体データベースの一例を示す説明図である。 一実施形態に係るインク吐出量データベースの一例を示す説明図である。 一実施形態に係る原印刷コスト算出処理の内容を示すフローチャートである。 一実施形態に係る候補印刷コスト算出処理の内容を示すフローチャートである。 一実施形態に係る各印刷用紙を使用した再現画像の色域(ガマット)を比較して示す説明図である。 一実施形態に係る媒体間色差評価処理の内容を示すフローチャートである。 一実施形態に係る媒体間色差ΔEの累積相対度数の内容を示す説明図である。 変形例に係る入出力間色差評価処理の内容を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成システム10の全体構成を示す概略構成図である。画像形成システム10は、画像形成装置100と、パーソナルコンピュータ200と、これらを接続するローカルエリアネットワーク(単にLANとも呼ばれる。)500とを備えている。
画像形成装置100は、制御部110と、画像形成部120と、画像読取部130と、記憶部140と、通信インターフェース部150(通信I/Fとも呼ばれる。)とを備えている。画像形成部120は、色変換処理部121と、ハーフトーン処理部122とを備えている。画像読取部130は、原稿から画像を読み取ってRGB画像データである画像データIDを生成し、画像形成部120に送信する。RGB画像データは、デバイス依存(画像読取部130に依存)の画像データである。
画像読取部130は、入力プロファイルで定義された特性を有している。入力プロファイルを使用すれば、デバイス依存のRGB画像データである画像データIDをLab色空間の画像データであるLab画像データに変換することができる。これにより、画像形成装置100は、Lab色空間を経由して、たとえばsRGB画像データ等に変換してスキャンデータとして出力することができる。
画像形成部120は、出力プロファイルで定義された特性を有している。出力プロファイルを使用すれば、Lab画像データをCMYK色空間の画像データであるCMYK画像データに変換することができる。画像形成部120の特性は、シミュレーションプロファイルでシミュレートすることができる。シミュレーションプロファイルを使用すれば、CMYK画像データをLab画像データに変換することができる。
画像形成装置100は、入力プロファイルと出力プロファイルとを組み合わせたデバイスリンクプロファイルを有している。デバイスリンクプロファイルは、複写処理において、色変換処理の負担を軽減させて印刷速度を向上させることができる。
なお、出力プロファイルとシミュレーションプロファイルは、不可逆の関係にある。すなわち、出力プロファイルを使用してLab画像データをCMYK画像データに変換し、シミュレーションプロファイルを使用してそのCMYK画像データをLab画像データに変換すると、画像形成部120の特性に起因して変換前後のLab画像データ間において色差ΔEが発生する。
色変換処理部121は、複写時にはデバイスリンクプロファイルを使用してRGB画像データを変換してCMYK画像データを生成する。CMYK画像データは、画像形成部120で利用可能なCMYKの色材で画像を再現するためのデバイス依存(画像形成部120に依存)の画像データである。画像形成部120は、ハーフトーン処理部122でCMYK画像データに対してRIP処理を実行してビットマップデータであるドットデータを生成する。ドットデータは、CMYKのインクで形成されるドットの形成状態を表すデータである。なお、色材は、CMYKに限定されず、他の複数の色材(たとえばCMYKlclmやCMYK+Orange+Green等)でもよい。
画像形成部120は、ドットデータに基づいて印刷用紙(図示せず)に画像を形成して排出する。この例では、パーソナルコンピュータ200から受信した印刷ジョブに基づいて印刷用紙(図示せず)に画像を形成して排出するものとする。ドットデータは、印刷用紙上のドットの形成状態を表すビットマップデータである。印刷用紙は、画像形成媒体とも呼ばれる。
パーソナルコンピュータ200は、制御部210と、操作表示部230と、記憶部240とを備えている。制御部210は、画像解析部211と、用紙選定支援部212とを有している。操作表示部230は、モニタープロファイルで定義される特性を有し、タッチパネルとして機能するディスプレイ(図示せず)や各種ボタンやスイッチ(図示せず)からユーザーの操作入力(単にユーザー入力とも呼ばれる。)を受け付ける。
制御部110,210は、RAMやROM等の主記憶手段、及びMPU(Micro Processing Unit)やCPU(Central Processing Unit)等の制御手段を備えている。また、制御部110,210は、各種I/O、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、バス、その他ハードウェア等のインターフェースに関連するコントローラ機能を備え、画像形成装置100及びパーソナルコンピュータ200の全体を制御する。
記憶部140,240は、非一時的な記録媒体であるハードディスクドライブやフラッシュメモリー等からなる記憶装置で、制御部110等が実行する画像形成制御プログラムやデータを記憶する。記憶部140は、画像形成媒体データベース141と、インク吐出量データベース142とを格納している。記憶部240は、操作表示部230のディスプレイ用のICCプロファイル(モニタープロファイル)を格納している。画像形成媒体データベース141には、各印刷用紙に関する情報が登録されている。インク吐出量データベース142には、CMYKの各インクのインク階調値とインク吐出量の関係が登録されている。各印刷用紙に関する情報は、各印刷用紙の制御パラメータやICCプロファイルが含まれている。
図2は、一実施形態に係る代替印刷用紙選択処理の内容を示すフローチャートである。代替印刷用紙選択処理は、予め想定されている基準となる基準印刷用紙に形成される印刷画像に対して色差が十分に小さな色再現性の高い印刷用紙を候補として選定して、その選定された印刷用紙で印刷した場合の印刷コストを算出してユーザーに示すことができる。これにより、ユーザーは、基準印刷用紙の代替印刷用紙となる印刷用紙を容易に選択することができる。
ステップS100では、ユーザーは、画像データ準備処理を実行する。画像データ準備処理では、ユーザーは、パーソナルコンピュータ200において、グラフィックソフトを使用して予め作業用の色空間として、たとえばsRGB、AdobeRGB及びCMYK(Japan Color 2001 Coated等)のいずれかを選定して印刷対象となる所望の印刷対象画像を生成する。この例では、ユーザーは、sRGB色空間を選択して作業を実行するものとする。この場合、パーソナルコンピュータ200は、操作表示部230のディスプレイ用のモニタープロファイルを使用し、所望の印刷対象画像を表す入力画像データとしてのsRGB画像データを変換してディスプレイ(図示略)に表示する。
ステップS200では、制御部210は、印刷設定値取得処理を実行する。印刷設定値取得処理では、ユーザーは、グラフィックソフトを操作して印刷設定画面をディスプレイ(図示略)に表示させる。ユーザーは、カラー印刷又はモノクロ印刷の選定、印刷部数及び印刷用紙を設定する。このようにして設定された印刷用紙は、基準印刷用紙とも呼ばれる。この例では、基準印刷用紙は、媒体Aである。
図3は、一実施形態に係る印刷設定値取得処理(ステップS200)及び画像データ解析処理(ステップS300)の内容を示すフローチャートである。ステップS210では、制御部210は、印刷設定値の中から印刷用紙に関する情報である媒体情報を取得する。媒体情報には、基準印刷用紙としての媒体Aの種類(マット紙)と、用紙サイズ(この例ではA4サイズ)とが含まれている。
ステップS220では、制御部210は、印刷設定値の中から印字ページ数と部数とを取得する。制御部210は、印字ページ数と部数とを使用(乗じて)して印刷出力枚数を算出することができる。
ステップS300では、制御部210は、画像データ解析処理を実行する。ステップS310では、制御部210は、画像データ取得処理を実行する。画像データ取得処理では、制御部210は、グラフィックソフトを制御してsRGB画像データを取得する。sRGB画像データは、デバイス非依存の色空間の画像データである。
ステップS320では、制御部210は、画素情報取得処理を実行する。画素情報取得処理では、制御部210は、sRGB画像データのRGBの各階調値であるsRGB階調値を取得する。ステップS330では、制御部210は、色頻度取得処理を実行する。色頻度取得処理では、制御部210は、sRGB階調値の各色の頻度を取得する。
図4は、一実施形態に係る用紙情報取得処理(ステップS400)の内容を示すフローチャートである。ステップS410では、用紙選定支援部212は、用紙データベース検索処理を実行する。用紙データベース検索処理では、用紙選定支援部212は、印刷設定値取得処理で取得した媒体の種類(この例では、媒体A)を画像形成媒体データベース141で検索する。
図5は、一実施形態に係る画像形成媒体データベース141の一例を示す説明図である。画像形成媒体データベース141は、各印刷用紙のレコードを有している。画像形成媒体データベース141は、媒体IDと、媒体の名称、用紙サイズ、坪量、タイプ(たとえばマット紙や光沢紙)、価格、最大吐出量、ガマットサイズ及びICCプロファイルの各フィールドを有している。最大吐出量は、0%乃至100%の階調値を有するインク階調値が100%のときのインク吐出量である。なお、ハッチングされている領域のデータは、ユーザーには、非公開であるが、代替印刷用紙選択処理への利用が許可されているものとする。
図6は、一実施形態に係るインク吐出量データベース142の一例を示す説明図である。インク吐出量データベース142は、CMYKの各インクのインク階調値とインク吐出量の関係を示している。具体的には、C060は、最大吐出量が6PL(ピコリットル)のインク階調値とインク吐出量の関係を示している。インク吐出量は、インク階調値に対して非線形の特性を有しているので(図6(b)参照)、インク吐出量データベース142は、0%乃至100%の各インク階調値に対するインク吐出量の関係を示すテーブルであるインク吐出量テーブル(図6(a)参照)として構成されている。
用紙選定支援部212は、画像形成媒体データベース141に検索対象(この例では、媒体A)が登録されている場合には、処理をステップS420に進め、登録されていない場合には、処理をステップS430に進める。ステップS430では、用紙選定支援部212は、新規登録処理を起動し、ユーザーに新規登録を要求する画面を操作表示部230に表示する。
ステップS440では、用紙選定支援部212は、画像形成媒体データベース141から媒体AのICCプロファイルを取得する。ICCプロファイルは、媒体プロファイルとも呼ばれ、画像形成装置100の画像形成部120の特性を表す出力プロファイルとシミュレーションプロファイルの生成に使用される。
ステップS450では、用紙選定支援部212は、画像形成媒体データベース141から媒体Aでの色再現用に設定されているCMYKの各インクの最大吐出量を取得し、取得した最大吐出量に基づいてインク吐出量データベース142からインク吐出量テーブルを取得する。具体的には、用紙選定支援部212は、最大吐出量が6PLのシアンインクに対しては、C060のインク吐出量テーブルを取得する(図6(a)参照)。ステップS460では、用紙選定支援部212は、画像形成媒体データベース141から媒体Aの価格情報を取得する。
図7は、一実施形態に係る原印刷コスト算出処理(ステップS500)の内容を示すフローチャートである。ステップS500(図2参照)では、用紙選定支援部212は、画像形成コスト算出部として機能し、原印刷コスト算出処理を実行する。原印刷コスト算出処理では、印刷設定値(印刷部数)と入力画像データとに基づいて、媒体Aのコストとインクコストとを含む原印刷コストを算出する。
ステップS510では、画像解析部211は、入力Lab値算出処理を実行する。入力Lab値算出処理では、画像解析部211は、sRGB入力画像データ(デバイス非依存)である入力画像データを既知の計算式で変換して色差を比較するための色差比較用色空間(この例では、Lab色空間)の入力Lab値を算出する。画像解析部211は、入力Lab値を使用してLab画像データを生成する。
ステップS520では、画像解析部211は、媒体AのICCプロファイルを使用して設定された出力プロファイルに基づいて入力画像データを複数の色材(この例では、CMYK)で媒体A上に再現するための出力画像データ(原CMYK画像データとも呼ばれる。)に変換する。
ステップS530では、画像解析部211は、各シミュレーションプロファイルに基づいて原CMYK画像データの色空間を変換して色差比較用色空間(この例では、Lab色空間)の画像データである基準画像データに変換する。基準画像データは、原出力Lab値を有する画像データである。原出力Lab値は、媒体Aで現実に再現される印刷対象画像のLab色空間での階調値(シミュレーション値)を表している。Lab色空間において色差ΔE(偏差)を算出するのは、Lab色空間が、デバイス非依存の色空間(CIE L*a*b*色空間)であり、知覚的均等性を重視して人間の視覚を近似するように設計されているからである。
ステップS540では、用紙選定支援部212は、原インク量算出処理を実行する。原インク量算出処理では、用紙選定支援部212は、原CMYK画像データに基づいて、インク吐出量データベース142を使用してCMYKの各インクの総量を算出する。
ステップS550では、用紙選定支援部212は、原用紙コスト算出処理を実行する。原用紙コスト算出処理では、用紙選定支援部212は、媒体Aのコストに印刷枚数を乗じて原用紙のコストを算出する。
ステップS560では、用紙選定支援部212は、原印刷コスト集計処理を実行する。原印刷コスト集計処理では、用紙選定支援部212は、原インク量算出処理と原用紙コスト算出処理の算出結果を使用して原印刷コストを集計する。
図8は、一実施形態に係る候補印刷コスト算出処理(ステップS600)の内容を示すフローチャートである。ステップS600(図2参照)では、用紙選定支援部212は、画像形成コスト算出部として機能し、候補印刷コスト算出処理を実行する。候補印刷コスト算出処理では、用紙選定支援部212は、媒体Aの代替品としての各候補印刷用紙を使用した場合の印刷コストを算出する。
ステップS610では、用紙選定支援部212は、同一サイズ用紙検索処理を実行する。同一サイズ用紙検索処理では、用紙選定支援部212は、用紙選定支援部212は、印刷設定値取得処理で取得した印刷用紙のサイズ(この例では、A4サイズ)の印刷用紙を候補として画像形成媒体データベース141で検索する。用紙選定支援部212は、各候補としての印刷用紙の用紙情報を取得する(図4のステップS400参照)。
ステップS620では、画像解析部211は、候補CMYK値算出処理を実行する。候補CMYK値算出処理では、画像解析部211は、各候補印刷用紙のICCプロファイルを使用して設定された出力プロファイルに基づいて入力画像データを複数の色材(この例では、CMYK)で候補印刷用紙上に再現するための出力画像データ(原CMYK画像データとも呼ばれる。)に変換する。
ステップS630では、画像解析部211は、候補出力Lab値算出処理を実行する。候補出力Lab値算出処理では、各候補印刷用紙のICCプロファイルを使用して設定された各シミュレーションプロファイルに基づいて原CMYK画像データの色空間を変換して色差比較用色空間(この例では、Lab色空間)の画像データである比較用出力画像データに変換する。比較用出力画像データは、候補出力Lab値を有する画像データである。候補出力Lab値は、各候補印刷用紙で現実に再現される印刷対象画像のLab色空間での階調値(シミュレーション値)を表している。
ステップS640では、用紙選定支援部212は、候補インク量算出処理を実行する。候補インク量算出処理では、用紙選定支援部212は、候補CMYK画像データに基づいて、インク吐出量データベース142を使用してCMYKの各インクの総量を算出する。
ステップS650では、用紙選定支援部212は、候補用紙コスト算出処理を実行する。原用紙コスト算出処理では、用紙選定支援部212は、各候補印刷用紙のコストに印刷枚数を乗じて候補用紙のコストを算出する。
ステップS660では、用紙選定支援部212は、候補印刷コスト集計処理を実行する。候補印刷コスト集計処理では、用紙選定支援部212は、候補インク量算出処理と候補用紙コスト算出処理の算出結果を使用して原印刷コストを集計する。
ステップS670では、画像解析部211は、色域比較処理を実行する。色域比較処理では、画像解析部211は、入力画像データに基づいて基準印刷用紙としての媒体Aで再現される画像の色域を再現可能な印刷用紙を候補として抽出する。
図9は、一実施形態に係る各印刷用紙を使用した再現画像の色域(ガマット)を比較して示す説明図である。曲線GRは、基準印刷用紙としての媒体Aで再現される画像の色域を示している。曲線GC1は、第1候補印刷用紙で再現される画像の色域を示している。曲線GC2は、第2候補印刷用紙で再現される画像の色域を示している。色域ID1は、第1の入力画像データで再現対象となる色域を示している。色域ID2は、第2の入力画像データで再現対象となる色域を示している。この例では、色域ID1及び色域ID2は、基準印刷用紙で再現可能な色域であるものとする。
印刷対象画像を表す画像データの色域が第1の入力画像データ(色域ID1)である場合には、第1の入力画像データは、基準印刷用紙で再現可能な色域である一方、第1候補印刷用紙では再現可能であるが、第2候補印刷用紙で再現不可能な色を含んでいることになる。したがって、第2候補印刷用紙は、第1の入力画像データに対しては候補の対象から外れる。第2の入力画像データは、基準印刷用紙で再現可能な色域である一方、第1候補印刷用紙及び第2候補印刷用紙の双方で再現可能なので、双方が候補の対象となる。
図10は、一実施形態に係る媒体間色差評価処理(ステップS680)の内容を示すフローチャートである。ステップS680では、画像解析部211は、媒体間色差評価処理を実行する。媒体間色差評価処理では、画像解析部211は、基準印刷用紙としての媒体Aで再現される色と候補印刷用紙で再現される色とを色差比較用色空間(この例では、Lab色空間)で累積相対度数を使用して比較評価する。
ステップS681では、画像解析部211は、媒体間色差ΔE算出処理を実行する。媒体間色差ΔE算出処理では、画像解析部211は、色差算出部として機能し、基準印刷用紙としての媒体Aで再現される色の原出力Lab値と候補印刷用紙で再現される色の各候補出力Lab値との間の色差ΔEを算出する。色差ΔEは、原出力Lab値と各候補出力Lab値の差であり、画素毎に算出される。
ステップS682では、画像解析部211は、原出力Lab値と各候補出力Lab値の差のそれぞれについて色差ΔEの最大値ΔE_maxを取得する。ステップS683では、画像解析部211は、各候補印刷用紙のそれぞれについて、色差ゼロから最大値ΔE_maxまでの範囲の色差ΔEのヒストグラムを生成する。
図11は、一実施形態に係る媒体間色差ΔEの累積相対度数の内容を示す説明図である。図11(a)は、各媒体間色差の累積相対度数の一例を示している。累積相対度数は、色差ΔEの小さい画素から順に累積した画素数である累積画素数を示す折れ線グラフで表されている。累積相対度数は、基準媒体と各候補印刷用紙との間毎に算出される。色差E_90thは、色差ΔEをゼロから増加させたときの画素の累積相対度数が90%となるときの色差ΔEである。
なお、累積相対度数は、90%に限定されず、その他の所定の割合を利用可能であり、ユーザーが設定できるようにしてもよい。具体的には、たとえば略同一であるとの判断基準として95%が利用可能であり、たとえば画像構成だけでなく色合いも含めて確認するためのテスト印刷用の印刷用紙には、累積相対度数が80%となるときの色差ΔEに設定してもよい。
図11(b)は、2つの候補印刷用紙と基準印刷用紙との間の色差ΔEの累積相対度数と色差のヒストグラムとを示している。色差ΔEのヒストグラムは、各色差ΔEでの画素数の頻度(度数)を示している。横軸は、色差ΔEをゼロから最大値ΔE_maxまでの範囲で示している。縦軸は、色差ΔEの累積相対度数をゼロ%から100%の範囲で示している。この例では、画像解析部211は、第1候補印刷用紙との色差の最大値ΔE1_maxと、第2候補印刷用紙との色差の最大値ΔE2_maxとを取得したものとする。
頻度曲線H1(太線実線)は、第1候補印刷用紙と基準印刷用紙との間の色差ΔE1のヒストグラムを示している。頻度曲線H2(細線実線)は、第2候補印刷用紙と基準印刷用紙との間の色差ΔE2のヒストグラムを示している。頻度曲線C1(太線点線)は、第1候補印刷用紙と基準印刷用紙との間の色差ΔE1の累積相対度数を示している。頻度曲線C2(細線点線)は、第2候補印刷用紙と基準印刷用紙との間の色差ΔE2の累積相対度数を示している。
ステップS684では、画像解析部211は、色差ΔEのヒストグラムにおいて累積相対度数が90%となるときの色差E_90th(特定色差とも呼ばれる。)を2つの候補印刷用紙のそれぞれについて算出する。この例では、画像解析部211は、第1候補印刷用紙との色差E1_90thと、第2候補印刷用紙との色差E2_90thとを算出する。
ステップS685では、画像解析部211は、候補媒体抽出処理を実行する。候補媒体抽出処理では、用紙選定支援部212は、色差E_90th(この例では、色差E1_90th及び色差E2_90th)を予め設定されている閾値Thと比較し、閾値Thよりも色差E_90thが小さな印刷用紙を候補印刷用紙として選定する。この例では、用紙選定支援部212は、第1候補印刷用紙及び第2候補印刷用紙の双方を選定したものとする。
印刷対象画像を表すsRGB画像データは、ユーザー(たとえばデザイナーや写真家)によって生成される。ユーザーは、一般に、画像全体の50%以上を占める基調色(ベースカラー)と、画像全体の20%乃至40%を占める配合色(アソートカラー)と、画像全体の10%未満を占める強調色(アクセントカラー)とを配色して画像を創作する。一般的に基調色や配合色は、それ自体の色の正確な再現が意図されるのに対し、強調色は、画像全体の活性化や基調色を引き立てるために、基調色や配合色に対して対照的な色の再現が意図される。したがって、特に印刷対象画像の基調色や配合色が正確に色再現されていると、ユーザーの意図通りの出力となりやすい。
これに対して、特許文献2は、色差の平均値に基づいて画像データが持つ色に近い色を表現可能な画像形成装置を選定する技術を提案している。一方、本願発明者は、色差の平均値に基づく方法が、いわゆる特異点の影響によって画像形成装置の評価が人間の視覚感覚に基づく評価から遊離することがあることを見いだした。特異点は、図11(b)に示されるように、色差の頻度分布において色差の大きな孤立した特定の頻度領域である。この例では、色差の平均値は、特異点の影響で第2候補印刷用紙よりも第1候補印刷用紙の方が大きくなってしまう。
しかしながら、人間の視覚感覚に基づけば、画像の主要部分を占める基調色や配合色の正確な色再現を可能とすれば、ユーザーの意図通りの再現画像とすることができる。この点において、累積相対度数に基づく印刷用紙の評価は、色差の平均値に基づく印刷用紙の評価に対して優位性を有している。さらに、ユーザーは、一般に全ての色を一律に正確に再現することを望んでいるわけでなく、こだわりがあって正確に再現したい色(たとえば基調色)と、必ずしも正確な再現が必要でない色とを使用していることが多い。すなわち、色の再現性の要求にも軽重がある。
この例では、第1候補印刷用紙は、色差ΔEのヒストグラムH1において特異点に起因して分布が色がっているが、全体の90%、すなわち大半の画素の色差ΔEがゼロに近い分布を有している。従って、第1候補印刷用紙は、第2候補印刷用紙と比較して基調色や配合色において正確な再現性を有している可能性がある。
ステップS700(図2参照)では、用紙選定支援部212は、候補表示処理を実行する。候補表示処理では、用紙選定支援部212は、基準印刷用紙からの第1候補印刷用紙及び第2候補印刷用紙の印刷コスト削減率の降順(大きい順)に2つの候補印刷用紙をリスト化して表示する。すなわち、用紙選定支援部212は、印刷コスト削減率の大小が分かるように印刷コスト削減率に応じて相違する態様で操作表示部230に表示する。
第1候補印刷用紙の印刷コスト削減率は、基準印刷用紙を使用する印刷の印刷コストである基準印刷コストから第1候補印刷用紙を使用する印刷の印刷コストを減じて、その差を基準印刷コストで割った値である。第2候補印刷用紙の印刷コスト削減率は、基準印刷コストから第2候補印刷用紙を使用する印刷の印刷コストを減じて、その差を基準印刷コストで割った値である。印刷コストは、画像形成コストとも呼ばれる。
なお、候補媒体抽出処理(ステップS685)で使用される特定色差は、単一に限られず、複数存在してもよい。具体的には、画像解析部211は、色差E_90thだけなく、たとえば色差E_80thも併せて使用してもよい。この場合、画像解析部211は、色差E_90thが閾値Thよりも小さな第1の候補印刷用紙群と、色差E_80thが閾値Thよりも小さいが色差E_90thが閾値Th以上の第2の候補印刷用紙群とを抽出する。用紙選定支援部212は、第1の候補印刷用紙を印刷コスト削減率の降順にリスト化して表示し、第1の候補印刷用紙と区分けして別のリストで第2の候補印刷用紙群を印刷コスト削減率の降順にリスト化して表示することができる。
さらに、制御部210は、モニター用色変換部として機能し、モニタープロファイルに基づいて比較用出力画像データを操作表示部230で表示するための表示用画像データに変換し、操作表示部230に各候補印刷用紙で再現可能な色で入力画像データによって表される画像を表示することもできる。モニターの色空間は、印刷の色空間よりも一般に広いからである。この際、操作表示部230は、最大色差を有する色で再現されている画像領域を特定するための表示(たとえばシンボルや記号)を表示することもできる。
さらに、制御部210は、各候補印刷用紙の累積相対度数と色差のヒストグラム(図11(b)参照)を操作表示部230に表示し、印刷用紙選定の際の参考情報としてユーザーに提供することができる。加えて、操作表示部230は、ヒストグラムの一部の色差範囲を特定するユーザー入力を受け付け、そのユーザー入力に応じて特定された一部の色差範囲の色で再現する画像領域を特定する表示を表示することもできる。
制御部210は、たとえば特異点の色で再現される画像領域が一部の領域に存在する場合には、その領域を囲む線や矢印等のシンボルや記号で特異点の色で再現される画像領域を示すことができる。これにより、ユーザーは、色の再現性が重要視されている画像領域において特異点の色が使用されているか否かを確認することができる。
このように、本実施形態に係る画像形成システム10は、色差の頻度分布に着目し、頻度分布における特異点の影響を抑制して、ユーザーの視覚感覚に近い評価基準で基準印刷用紙と色の再現性の近い候補印刷用紙を代替印刷用紙として選定することができる。このように、本実施形態に係る画像形成システム10は、ユーザーの視点に立ってユーザーフレンドリーなユーザーインターフェースを提供して、適切な印刷用紙の選定を支援することができる。
本発明は、上記実施形態だけでなく、以下のような変形例でも実施することができる。
変形例1:上記実施形態では、Lab色空間において色差を算出しているが、色差を算出するための色空間は、Lab色空間に限定されない。色差を算出するための色空間は、色差を比較するための共通の色空間である色差比較用色空間であればよい。ただし、Lab色空間は、デバイス非依存の色空間(CIE L*a*b*色空間)であり、知覚的均等性を重視して人間の視覚を近似するように設計されているので人間の視覚感度に沿った評価が可能となる利点がある。
変形例2:上記実施形態では、各候補印刷用紙と基準印刷用紙との間の色差を使用する相対評価で各候補印刷用紙を評価しているが、基準印刷用紙は、必ずしも必要ない。具体的には、たとえば入力画像データを基準に各候補印刷用紙間の相対比較で各候補印刷用紙を評価してもよい。候補印刷用紙は、候補画像形成媒体とも呼ばれる。
図12は、変形例に係る入出力間色差評価処理(ステップS680a)の内容を示すフローチャートである。入出力間色差評価処理(ステップS680a)は、媒体間色差ΔE算出処理(ステップS681)が入出力間色差ΔE算出処理(ステップS681a)に入れ替えられている点で実施形態と相違し、他の処理で共通する。入出力間色差ΔEは、色差比較用色空間における入力画像データ(基準画像データとも呼ばれる。)と各候補印刷用紙で再現される画像データの色差である。
入出力間色差評価処理(ステップS680a)は、画像解析部211が基準用色変換部として機能し、印刷用紙をシミュレートしない基準画像データを使用するので、印刷用紙を一から選択する場合に有用な処理である。一方、媒体間色差評価処理(ステップS680)は、画像解析部211が候補媒体用色変換部として機能し、予め基準として設定されている基準印刷用紙をシミュレートする基準画像データを使用するので、たとえばテスト印刷、コストダウン又は画像向上といった代替印刷用紙を選定する場合に有用な処理である。
変形例3:上記実施形態では、パーソナルコンピュータが画像形成制御装置として構成され、画像形成装置で入力画像データに基づいて画像形成を実行させているが、画像形成装置が画像形成制御装置として機能するように構成してもよい。
変形例4:上記実施形態では、複数の画像形成装置の画像形成状態を測色するフィードバックは行われていないが、測色してフィードバックするようにしてもよい。フィードバック結果は、たとえばサーバ(図示略)において一元管理され、各画像形成装置の出力プロファイルとシミュレーションプロファイルを構成するように画像形成システムを構成してもよい。これにより、画像形成システム10は、各画像形成装置100の経年変化の影響を抑制し、媒体プロファイルが準備されていない印刷用紙を使用して高い再現性での印刷を実現することができる。
10 画像形成システム
100 画像形成装置
110,210 制御部
120 画像形成部
121 色変換処理部
122 ハーフトーン処理部
130 画像読取部
140,240 記憶部
141 画像形成媒体データベース
142 インク吐出量データベース
150 通信インターフェース部
200 パーソナルコンピュータ
210 制御部
230 操作表示部

Claims (8)

  1. 複数の画像形成媒体から特定の画像形成媒体を選定し、前記特定の画像形成媒体上に入力画像データに基づいて画像形成を実行させるための画像形成装置を制御する画像形成制御装置であって、
    色差を比較するための色差比較用色空間において基準となる画像データである基準画像データに前記入力画像データを変換する基準用色変換部と、
    前記複数の画像形成媒体のそれぞれの特性を表す媒体プロファイルを使用して出力プロファイルとシミュレーションプロファイルとを生成し、前記各出力プロファイルを使用して前記入力画像データを複数の色材で再現するための出力画像データに変換し、前記各シミュレーションプロファイルを使用して前記変換された各出力画像データの色空間を変換して前記色差比較用色空間の画像データである各比較用出力画像データに変換する候補媒体用色変換部と、
    前記基準画像データと前記各比較用出力画像データの色差を画素毎に比較し、前記色差の累積相対度数が所定の割合となるときの色差である特定色差を前記複数の画像形成媒体毎に算出する色差算出部と、
    前記出力画像データを使用して、前記複数の画像形成媒体を使用して実行される画像形成のコストである画像形成コストを算出する画像形成コスト算出部と、
    前記特定色差が予め設定されている閾値よりも小さい画像形成媒体を、前記複数の画像形成媒体から候補画像形成媒体として抽出し、前記抽出された候補画像形成媒体を前記画像形成コストに応じて相違する態様で操作表示部に表示する用紙選定支援部と、
    を備える画像形成制御装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成制御装置であって、さらに、
    前記基準用色変換部は、基準となる画像形成媒体の特性を表す媒体プロファイルを使用して出力プロファイルとシミュレーションプロファイルとを生成し、前記出力プロファイルを使用して前記入力画像データを複数の色材で再現するための出力画像データに変換し、前記シミュレーションプロファイルを使用して前記変換された出力画像データの色空間を変換して前記基準画像データに変換し、
    前記用紙選定支援部は、前記抽出された候補画像形成媒体を前記画像形成コストの削減率に応じて相違する態様で前記操作表示部に表示する画像形成制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成制御装置であって、
    前記操作表示部は、モニタープロファイルで定義される特性を有し、
    前記モニタープロファイルに基づいて前記各比較用出力画像データを前記操作表示部で表示するための表示用画像データに変換するモニター用色変換部と、
    を備え、
    前記操作表示部は、前記特定の画像形成媒体で再現可能な色で前記入力画像データによって表される画像を表示する画像形成制御装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成制御装置であって、
    前記色差算出部は、前記複数の画像形成媒体のそれぞれの特定色差の最大値である最大色差を算出し、
    前記操作表示部は、前記最大色差を有する色で再現されている画像領域を特定する表示を表示する画像形成制御装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成制御装置であって、
    前記色差算出部は、色差ゼロから前記最大値までの範囲でヒストグラムを生成し、
    前記操作表示部は、前記ヒストグラムを表示し、前記ヒストグラムの一部の色差範囲を特定するユーザー入力を受け付け、前記ユーザー入力に応じて前記特定された一部の色差範囲の色で再現する画像領域を特定するための表示を表示する画像形成制御装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成制御装置と、
    画像形成部と、
    を備える画像形成装置。
  7. 複数の画像形成媒体から特定の画像形成媒体を選定し、前記特定の画像形成媒体上に入力画像データに基づいて画像形成を実行させるための画像形成装置を制御する画像形成制御方法であって、
    色差を比較するための色差比較用色空間において基準となる画像データである基準画像データに前記入力画像データを変換する基準用色変換工程と、
    前記複数の画像形成媒体のそれぞれの特性を表す媒体プロファイルを使用して出力プロファイルとシミュレーションプロファイルとを生成し、前記各出力プロファイルを使用して前記入力画像データを複数の色材で再現するための出力画像データに変換し、前記各シミュレーションプロファイルを使用して前記変換された各出力画像データの色空間を変換して前記色差比較用色空間の画像データである各比較用出力画像データに変換する候補媒体用色変換工程と、
    前記基準画像データと前記各比較用出力画像データの色差を画素毎に比較し、前記色差の累積相対度数が所定の割合となるときの色差である特定色差を前記複数の画像形成媒体毎に算出する色差算出工程と、
    前記出力画像データを使用して、前記複数の画像形成媒体を使用して実行される画像形成のコストである画像形成コストを算出する画像形成コスト算出工程と、
    前記特定色差が予め設定されている閾値よりも小さい画像形成媒体を、前記複数の画像形成媒体から候補画像形成媒体として抽出し、前記抽出された候補画像形成媒体を前記画像形成コストに応じて相違する態様で操作表示部に表示する用紙選定支援工程と、
    を備える画像形成制御方法。
  8. 複数の画像形成媒体から特定の画像形成媒体を選定し、前記特定の画像形成媒体上に入力画像データに基づいて画像形成装置に画像形成を実行させるための画像形成制御装置を制御する画像形成制御プログラムであって、
    色差を比較するための色差比較用色空間において基準となる画像データである基準画像データに前記入力画像データを変換する基準用色変換部、
    前記複数の画像形成媒体のそれぞれの特性を表す媒体プロファイルを使用して出力プロファイルとシミュレーションプロファイルとを生成し、前記各出力プロファイルを使用して前記入力画像データを複数の色材で再現するための出力画像データに変換し、前記各シミュレーションプロファイルを使用して前記変換された各出力画像データの色空間を変換して前記色差比較用色空間の画像データである各比較用出力画像データに変換する候補媒体用色変換部、
    前記基準画像データと前記各比較用出力画像データの色差を画素毎に比較し、前記色差の累積相対度数が所定の割合となるときの色差である特定色差を前記複数の画像形成媒体毎に算出する色差算出部、
    前記出力画像データを使用して、前記複数の画像形成媒体を使用して実行される画像形成のコストである画像形成コストを算出する画像形成コスト算出部、及び
    前記特定色差が予め設定されている閾値よりも小さい画像形成媒体を、前記複数の画像形成媒体から候補画像形成媒体として抽出し、前記抽出された候補画像形成媒体を前記画像形成コストに応じて相違する態様で操作表示部に表示する用紙選定支援部として前記画像形成制御装置を機能させる画像形成制御プログラム。

JP2019053114A 2019-03-20 2019-03-20 画像形成制御装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラム Active JP7212861B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019053114A JP7212861B2 (ja) 2019-03-20 2019-03-20 画像形成制御装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラム
US16/818,444 US10979602B2 (en) 2019-03-20 2020-03-13 Image forming control device that selects image forming medium for reproducing image color indicated by inputted image data, image forming apparatus, image forming control method, and non-transitory computer-readable recording medium having image forming control program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019053114A JP7212861B2 (ja) 2019-03-20 2019-03-20 画像形成制御装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020152002A JP2020152002A (ja) 2020-09-24
JP7212861B2 true JP7212861B2 (ja) 2023-01-26

Family

ID=72513794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019053114A Active JP7212861B2 (ja) 2019-03-20 2019-03-20 画像形成制御装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10979602B2 (ja)
JP (1) JP7212861B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11386588B2 (en) * 2016-12-27 2022-07-12 Sony Corporation Product design system and design image correction apparatus
US11660875B1 (en) * 2021-10-28 2023-05-30 Kyocera Document Solutions Inc. Methods and system for granular ink estimation for printing operations

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030098986A1 (en) 2001-11-26 2003-05-29 Ioan Pop Method for generating customized ink/media transforms
JP2008171268A (ja) 2007-01-12 2008-07-24 Sharp Corp 画像文書作成装置、画像文書印刷方法、画像文書印刷プログラム及び記録媒体
JP2009232418A (ja) 2008-03-25 2009-10-08 Fuji Xerox Co Ltd 色処理装置、プログラムおよび画像形成装置
JP2010046828A (ja) 2008-08-19 2010-03-04 Oki Data Corp 画像形成装置
JP2010137467A (ja) 2008-12-12 2010-06-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置及び印刷支援方法並びに印刷支援プログラム
JP2010157071A (ja) 2008-12-26 2010-07-15 Seiko Epson Corp 画像形成コスト推定装置およびプログラム
US20130215439A1 (en) 2012-02-21 2013-08-22 X-Rite, Inc. Systems and Methods for Facilitating Reproduction of Arbitrary Colors
JP2016201620A (ja) 2015-04-08 2016-12-01 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理システム
JP2018196114A (ja) 2017-05-15 2018-12-06 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理システム、およびプログラム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1248219A3 (en) * 2001-04-04 2003-07-09 Seiko Epson Corporation Method and apparatus for calculating the cost of printing a digital image
JP5146424B2 (ja) 2008-09-13 2013-02-20 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記録媒体、印刷システム、画像形成装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030098986A1 (en) 2001-11-26 2003-05-29 Ioan Pop Method for generating customized ink/media transforms
JP2008171268A (ja) 2007-01-12 2008-07-24 Sharp Corp 画像文書作成装置、画像文書印刷方法、画像文書印刷プログラム及び記録媒体
JP2009232418A (ja) 2008-03-25 2009-10-08 Fuji Xerox Co Ltd 色処理装置、プログラムおよび画像形成装置
JP2010046828A (ja) 2008-08-19 2010-03-04 Oki Data Corp 画像形成装置
JP2010137467A (ja) 2008-12-12 2010-06-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置及び印刷支援方法並びに印刷支援プログラム
JP2010157071A (ja) 2008-12-26 2010-07-15 Seiko Epson Corp 画像形成コスト推定装置およびプログラム
US20130215439A1 (en) 2012-02-21 2013-08-22 X-Rite, Inc. Systems and Methods for Facilitating Reproduction of Arbitrary Colors
JP2016201620A (ja) 2015-04-08 2016-12-01 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理システム
JP2018196114A (ja) 2017-05-15 2018-12-06 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理システム、およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US10979602B2 (en) 2021-04-13
US20200304688A1 (en) 2020-09-24
JP2020152002A (ja) 2020-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4972014B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
US7365878B2 (en) Color adjustment apparatus, print control apparatus, color adjustment method, and color adjustment program product
EP2421242B1 (en) Print controlling terminal and method for compensating colors
JP5782804B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP7212861B2 (ja) 画像形成制御装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラム
JP6658032B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法およびプログラム
JP7367159B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および、プログラム
CN114302020A (zh) 图像形成装置、其控制方法和存储介质
CN114070952A (zh) 信息处理装置、信息处理方法和存储介质
US20120062913A1 (en) Information processing apparatus, information processing method and storage medium
JP7227561B2 (ja) 画像形成制御装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラム
JP2014116667A (ja) 画像形成方法、および画像形成システム
JP6984532B2 (ja) 画像処理装置、画像処理システム、およびプログラム
JP2020152003A (ja) 画像形成制御装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラム
JP7182931B2 (ja) 印刷システム、印刷方法、画像処理装置及び画像処理方法
CN102009532A (zh) 打印控制装置
US11244214B2 (en) Image forming apparatus, image forming method, and computer-readable non-temporary recording medium storing image forming program
JP4692641B2 (ja) 画像形成装置および画像形成プログラム
JP2020155904A (ja) 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
JP2014233047A (ja) 画像形成方法、画像形成装置、画像形成プログラム、および記録媒体
US8564837B2 (en) Image processing apparatus, method, and program product for generating a color image visible under ordinary light with a latent image region easily discriminated under infrared light
WO2023171520A1 (ja) 画像形成システム及び画像形成制御方法
JP7490447B2 (ja) 画像処理装置、その制御方法及びプログラム
JP7404859B2 (ja) 画像変換装置及び画像変換プログラム
JP7321885B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220228

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221229

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7212861

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150