JP7212845B2 - 二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、二次電池に関する。詳しくは、二次電池の捲回電極体の集電体露出部と集電端子との接合部位を含む領域の構造に関する。
リチウムイオン二次電池、ニッケル水素電池等の二次電池は、軽量かつエネルギー密度が高いことから、近年、パソコンや携帯端末等のいわゆるポータブル電源さらには車両駆動用電源として好ましく用いられている。なかでもリチウムイオン二次電池は、電流密度や単位質量あたりの電池容量が高いことから、特に、電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)等の車両の駆動用高出力電源として、益々の普及が期待されている。
リチウムイオン二次電池、ナトリウムイオン二次電池等を構成する電極体の一形態として、例えば、長尺なシート状の正極集電体に正極活物質層が形成された長尺なシート状の正極および長尺なシート状の負極集電体に負極活物質層が形成された長尺なシート状の負極が、セパレータを介在させつつ積層され、長手方向に捲回された構造の捲回電極体が挙げられる。
このような捲回電極体は、該捲回電極体の長手方向に直交する幅方向における端部において、集電体露出部が積層されている。そして、捲回電極体は、積層された集電体露出部の一部に、集電端子が接合された状態で、電解液とともに電池ケース内に収容されている。例えば特許文献1および特許文献2では、活物質層非形成部分(集電体露出部)と端子との接合形態、および、電池ケース内への収容形態に関する技術が開示されている。
特開2015-41589号公報 特開2014-149996号公報
ところで、電池反応においては、捲回電極体の内部に電解液が含浸し、これが活物質等と接触する必要がある。この際、電解液は上述のような集電体露出部が積層された部分を介して捲回電極体の内部に含浸するため、当該部位が電解液の含浸に対する開口部となっている。即ち、電解液が捲回電極体の内部に含浸する効率は、開口部としての上記集電体露出部が積層された部分の積層厚み等によって調整されている。
しかし、例えば、上記特許文献1で開示されるような接合形態では、接合部に近い部位と遠い部位とで、上記積層厚みに差が生じている。そのため、このような捲回電極体の内部への電解液の含浸量については、部位によってムラが生じることがある。具体的には、例えば、接合部および接合部に近い部位は局所的に積層厚みが小さくなる。そのため、このような部位における電解液の含浸量は少なくなる。したがって、このような部位においては、局所的に抵抗が増大し、電荷担体(例えば、リチウムイオン二次電池においてはリチウムイオン)に由来する物質が析出する虞がある。これは、電池の信頼性および安全性を低下させる要因となるため好ましくない。
そこで、本発明はかかる課題を解決すべく創出されたものであり、捲回電極体の集電端子接合部における上記積層厚みの不均一さの発生を抑制することによって、該捲回電極体内部への電解液の含浸が向上された構造を有する二次電池の提供を目的とする。
本発明者は、捲回電極体の集電体露出部が積層された部分の少なくとも集電端子を接合する部分を含む領域における各集電体間を導電性物質で充填することに着目した。これによって、集電端子接合後も、当該部位の積層厚みが局所的に小さくなるのを防止することができ、集電端子露出部の積層厚みの不均一さ発生を抑制し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、上記目的を実現するべく、本発明は、長尺なシート状の正極集電体に正極活物質層が形成された長尺なシート状の正極および長尺なシート状の負極集電体に負極活物質層が形成された長尺なシート状の負極が、セパレータを介在させつつ積層され、長手方向に捲回された構造の捲回電極体と、上記捲回電極体を電解液とともに収容する電池ケースと、上記電池ケース内に少なくとも一部が配置され、上記捲回電極体の正極および負極にそれぞれ接続された正極集電端子および負極集電端子と、を備えた二次電池である。
上記捲回電極体のシート長手方向に直交する幅方向における一方の端部には、上記正極活物質層を有しないで上記正極集電体が露出した正極集電体露出部が積層されている。該積層された部分の一部には、上記正極集電端子が接合された正極集電端子接合部が形成されている。
上記幅方向における他方の端部には、上記負極活物質層を有しないで上記負極集電体が露出した負極集電体露出部が積層されている。該積層された部分の一部には、上記負極集電端子が接合された負極集電端子接合部が形成されている。
ここで正負極のいずれか少なくとも一方の極側の上記集電体露出部が積層された部分の少なくとも上記集電端子接合部を含む領域において導電性物質が積層する各集電体間に充填されていることを特徴とする。
かかる構成の二次電池では、捲回電極体の集電体露出部が積層された部分の少なくとも上記集電端子接合部を含む領域において、各集電体間に導電性物質が充填されている。即ち、このような領域においては、集電端子の接合によって生じ得る、集電体露出部の積層厚みの不均一性の発生を抑制することができる。したがって、本構成の二次電池によると、捲回電極体における電解液の含浸量に部位ごとのムラが生じるのを防止することができる。そして、捲回電極体への電解液の含浸量を増やすことができる。これによって、電荷担体由来の物質が生成されるのを防止して二次電池の電池性能を向上させることができる。
一実施形態に係る二次電池の構成を模式的に示す断面図である。 一実施形態に係る二次電池の捲回電極体の積層構造を示す模式図である。 一実施形態に係る二次電池の捲回電極体の構成を模式的に示す断面図である。 一実施形態に係る二次電池の樹脂フィルムの構造を模式的に示す斜視図である。
以下、図面を適宜参照しながら、ここで開示される二次電池の好適な実施形態について説明する。なお、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は実際の寸法関係を反映するものではない。また、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄は、該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。さらに、本明細書において数値範囲:A~B(ここでAとBは、A<Bの関係にある任意の数値)と記載している場合は、A以上B以下を意味しており、Aを上回る場合(Aを含まずにそれ以上の場合)、Bを下回る場合(Bを含まずにそれ以下の場合)も包含される数値範囲である。
本明細書において「二次電池」とは、充放電可能で所定の電気エネルギーを繰り返し取り出し得る蓄電装置をいう。例えば、電解質中のアルカリ金属イオンが電荷の移動を担うリチウムイオン二次電池、ナトリウムイオン二次電池等は、ここでいう二次電池に包含される典型例である。
「電極体」とは、正極、負極、および正負極間にセパレータとして機能し得るセパレータを含む電池の主体を成す構造体をいう。「活物質」とは、電荷担体となる化学種(例えば、リチウムイオン二次電池においてはリチウムイオン、ナトリウムイオン二次電池においてはナトリウムイオン)を可逆的に吸蔵および放出可能な化合物(活物質)をいう。また、「導電性物質」とは、導電性物質する材料の体積抵抗率が15×10-3Ω・cm以下であることを意味する。
以下、本発明を、扁平形状の捲回電極体を備えたリチウムイオン二次電池(以下、単に「二次電池」ともいう。)に適用する場合を主として本発明について詳細に説明する。なお、本発明をかかる実施形態に記載されたものに限定することを意図したものではない。
まず初めに、ここで開示される二次電池の構造について、図1を参照しながら説明する。図1は、一実施形態に係る二次電池の構成を模式的に示す断面図である。
<全体構造>
図1に示されるように、ここで開示される二次電池100は、捲回電極体80と、該捲回電極体80を電解液(図示なし)とともに収容する電池ケース20とを備える。また、二次電池100は、樹脂フィルム10を備える。そして、樹脂フィルム10は、捲回電極体80を電解液とともに収容し、この状態で電池ケース20に収容されている。
<電池ケース>
電池ケース20は、上端が開放された扁平な直方体形状の電池ケース本体22と、その開口部を塞ぐ蓋体24とを備える。電池ケース20の上面(即ち、蓋体24)には、外部接続用の正極端子42および負極端子44が設けられている。これら正極端子42および負極端子44の一部は、それぞれ、電池ケース20内に少なくとも一部が配置された板状の正極集電端子92および負極集電端子94にそれぞれ接続されている。蓋体24にはまた、従来のリチウムイオン二次電池の電池ケースと同様に、電池ケース20の内部で発生したガスを電池ケース20の外部に排出するための安全弁26と、電解液を注液するための注液孔28が備えられている。
電池ケース20の材質としては、例えば、アルミニウム等の金属材料が挙げられる。
<電解液>
電解液としては、典型的には、非水溶媒(有機溶媒)中に支持塩(即ち、電解質)を含有する非水電解液を用いることができる。
非水溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、およびエチルメチルカーボネート(EMC)等のうちの1種を単独で、あるいは2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。支持塩としては、例えば、LiPFを用いる。
<捲回電極体>
次に、捲回電極体80の構造について、図1および図2を参照しながら説明する。図2は、一実施形態に係る二次電池の捲回電極体の積層構造を示す模式図である。
図示されるように、捲回電極体80は、長尺なシート状の正極集電体52の片面または両面(ここでは両面)に長手方向Yに沿って正極活物質層54が形成された正極50と、長尺なシート状の負極集電体62の片面または両面(ここでは両面)に長手方向Yに沿って負極活物質層64が形成された負極60とを、長尺なシート状のセパレータ70を介在させつつ積層されて長手方向Yに捲回され扁平形状に成形されている。
捲回電極体80の捲回軸方向における中央部分には、捲回コア部分(すなわち、正極50の正極活物質層54と、負極60の負極活物質層64と、セパレータ70とが密に積層された部分)が形成されている。
また、捲回電極体80のシート長手方向Yに直交する幅方向Xにおける一方の端部には、正極活物質層54を有しないで正極集電体52が露出した正極集電体露出部52aが積層されて捲回コア部分からはみ出ている。さらに、幅方向Xにおける他方の端部には、負極活物質層64を有しないで負極集電体62が露出した負極集電体露出部62aが積層されて捲回コア部分からはみ出ている。
捲回電極体80の正極50、負極60、セパレータ70を構成する材料、部材は従来の一般的なリチウムイオン二次電池と同様のものを使用可能である。
-正極-
正極集電体52としては、例えば、アルミニウム製の正極集電体が挙げられる。
正極活物質層54には、正極活物質、必要に応じて導電助剤、バインダ等が含まれる。
正極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵および放出可能な材料であって、リチウム元素と一種または二種以上の遷移金属元素とを含むリチウム含有化合物を好適に用いることができる。具体的には、例えば、LiNi1/3Co1/3Mn1/3等のリチウム遷移金属酸化物、LiFePO等のリチウム遷移金属リン酸化合物が挙げられる。
導電助剤としては、例えば、アセチレンブラック(AB)等が挙げられる。バインダとしては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ブチルゴム(BR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(ABR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)等が挙げられる。
正極集電端子92としては、例えば、アルミニウム製またはアルミニウム合金製の正極集電端子が挙げられる。
-負極-
負極集電体62としては、例えば、銅製の負極集電体が挙げられる。
負極活物質層64には、正極活物質、必要に応じて導電助剤、バインダ等が含まれる。
負極活物質としては、例えば、リチウムイオンを吸蔵および放出可能な天然黒鉛(石墨)や人工黒鉛などの黒鉛系材料、シリコンおよびスズならびにこれらの化合物が挙げられる。
導電助剤およびバインダとしては上述のものを適宜使用することができる。また、負極活物質層64の構成材料として、カルボキシメチルセルロース(CMC)等の増粘剤を添加してもよい。
負極集電端子94としては、例えば、銅製または銅合金製の負極集電端子が挙げられる。
-セパレータ-
セパレータ70としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル、セルロース、ポリアミド等の樹脂から成る多孔性シート(フィルム)が挙げられる。該多孔性シートは、単層構造であってもよく、二層以上の積層構造(例えば、PE層の両面にPP層が積層された三層構造)であってもよい。
<集電体露出部および集電端子の接合>
次に、捲回電極体80の端部における集電体露出部および集電端子の接合構造について、図3を参照しつつ説明する。図3は、一実施形態に係る二次電池の捲回電極体の構成を模式的に示す断面図である。
図3に示されるように、正極集電体露出部52aが積層された部分の一部には、正極集電端子92が接合された正極集電端子接合部M1が形成されている。また、負極集電体露出部62aが積層された部分の一部には、負極集電端子94が接合された負極集電端子接合部M2が形成されている。
<導電性物質の充填>
図3に示されるように、正極および負極のいずれか少なくとも一方の極側の集電体露出部が積層された部分の少なくとも集電端子接合部を含む領域において、導電性物質30が積層する各集電体間に充填されている。即ち、正極については、正極集電体露出部52aが積層された部分の少なくとも正極集電端子接合部M1を含む領域において、導電性物質30が積層する各集電体間に充填されている。負極については、負極集電体露出部62aが積層された部分の少なくとも負極集電端子接合部M2を含む領域において、導電性物質30が積層する各集電体間に充填されている。
導電性物質30が充填されることにより、集電端子と集電体露出部を接合しても、集電端子接合部M1(M2)における集電体露出部の積層厚みW2、および、集電端子接合部M1(M2)に近い部位の積層厚みが局所的に小さくなるのを防止することができる。これによって、集電体露出部における積層厚みW1に不均一性が発生するのを防止することができる。
<導電性物質の組成>
導電性物質30は、例えば、導電材料と樹脂とを含む。導電材料としては、例えば、銀、金、銅、ニッケルおよびカーボン等の導電材料が挙げられる。樹脂としては、アクリル系樹脂等の熱可塑性樹脂、エポキシ系樹脂およびシリコン系樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられる。
導電性物質30の導電性の指標としての体積抵抗率は、例えば、15×10-3Ω・cm以下、10×10-3Ω・cm以下、または、5×10-3Ω・cm以下であることが好ましい。また、該体積抵抗率は、例えば、0.1×10-3Ω・cm以上、または、0.5×10-3Ω・cm以上である。
<樹脂フィルムの構造>
次に、樹脂フィルム10について図4を参照しながら説明する。図4は、一実施形態に係る二次電池の樹脂フィルムの構造を模式的に示す斜視図である。
図示されるように、樹脂フィルム10は上端が開放された有底の袋状の構造を有しており、上端開口を介して捲回電極体が収容されている。また、樹脂フィルム10は、内部に収容される捲回電極体の、捲回方向と直交する横断面と対向する面10Aにおいて、上端側(即ち、開口部側)および下端側(即ち、底側)に少なくとも一つずつの孔が形成されている。具体的には、例えば、面10Aの上端側には孔12が形成されており、下端側には孔14が形成されている。孔12が形成されていることによって、例えば、二次電池製造過程において電解液を電池ケースに注液する際、電解液が樹脂フィルム10内に注液されやすくなる。一方、孔14が形成されていることによって、樹脂フィルム10内に注液された電解液が、樹脂フィルム10の外に漏出したとしても、孔14を介して樹脂フィルム10に流入されやすくなる。孔12および孔14は、2つの面10Aのいずれにも形成されることが好ましいが、片面に形成されていてもよい。また、例えば、一の面10Aに孔12が形成され、他方の面10Aに孔14が形成されてもよい。
また、図示されるように、孔12の直下には矩形状の羽板16が付設されている。羽板16が付設されていることによって、孔12から樹脂フィルム10に電解液が適切に注液されやすくなる。羽板16は、2つの面10Aにおける孔12のいずれにも付設されることが好ましいが、いずれか一方に付設される構造であってもよい。
<樹脂フィルムの組成>
樹脂フィルム10の材料は、捲回電極体と電池ケースとを適切に絶縁することができる材料であれば特に限定されない。具体的には、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、または、ポリエチレン(PE)等の樹脂材料を使用することができる。また、樹脂フィルム10の厚さは、二次電池100の構成に合わせて適宜変更すればよいが、例えば、50~200μm程度であることが好ましい。
<二次電池の構築>
次に、二次電池100を構築する手順について説明する。
-捲回電極体の作製-
まず、上述する材料および部材を用いて、捲回電極体80を作製する。捲回電極体80の作製方法自体は従来と同様であり、本発明を特徴付けるものではないため、詳細な記載は省略する。
-導電性物質の充填-
次に、正負極のいずれか少なくとも一方の極側の集電体露出部52a(62a)が積層された部分の少なくとも集電端子接合部M1(M2)を含む領域において、積層する各集電体間に導電性物質を充填する。導電性物質の充填方法としては、例えば、上述する材料を含む導電性合材を、所定部分に流し込み、硬化する方法が挙げられる。あるいは、例えば、市販の導電性接着剤(セメダイン株式会社製の低温硬化形フレキシブル導電性接着剤「SX-ECAシリーズ」等)を使用する充填方法を採用することもできる。
-集電端子および集電体露出部の接合-
次に、集電端子および集電体露出部を接合する。正極については、正極集電端子92および正極集電体露出部52aを接合する。負極については、負極集電端子94および負極集電体露出部62aを接合する。接合方法としては、例えば、超音波溶接、抵抗溶接等の従来公知の接合方法を特に制限なく使用することができる。
-捲回電極体の収容-
次に、集電端子が接合された捲回電極体80を樹脂フィルム10の内部に収容し、これを電池ケース本体22の内部に収容する。そして、電池ケース本体22の上端開口部を蓋体24によって塞ぎ、電池ケース本体22と蓋体24との合わせ目を、例えばレーザー溶接法によって接合する。
その後、樹脂フィルム10と電池ケース20の内壁とを接合する。具体的には、例えば、電池ケース20の幅広面に外側から荷重を加えながら、該電池ケース20を加熱することによって接合する。例えば、電池ケース20の幅広面を外側から一対の拘束板で挟み込み、冶具を取り付けて、所定の荷重が加わるように拘束する。そして、この状態のまま、例えば、100℃以上の恒温槽内に1時間以上(例えば、1~5時間程度)放置する。
そして、電池ケース内に電解液を注液した後、公知の方法に従って所定の条件で初期充電処理、エージング処理を施す。これによって、使用可能状態の二次電池100がされる。
ここで開示される二次電池は、捲回電極体の集電体露出部が積層された部分の少なくとも上記集電端子接合部を含む領域において、各集電体間に導電性物質が充填されている。これによって、集電端子および集電体露出部の接合によって生じ得る、集電体露出部の積層厚みの不均一性の発生を抑制することができる。したがって、本構成の二次電池によると、捲回電極体における電解液の含浸量に部位ごとのムラが生じるのを防止することができる。
また、ここで開示される二次電池は、上述する構成の樹脂フィルムを備える。これによって、樹脂フィルム内に適当に電解液が注液される。また、樹脂フィルム外に漏出した電解液が樹脂フィルム内に入る。これによって、捲回電極体への電解液の含浸量を増やすことができる。
したがって、捲回電極体において電荷担体由来の物質が生成されるのを防止して二次電池の電池性能を向上させることができる。
10 樹脂フィルム
10A 面
12 孔
14 孔
16 羽板
20 電池ケース
22 電池ケース本体
24 蓋体
26 安全弁
28 注液孔
30 導電性物質
42 正極端子
44 負極端子
50 正極
52 正極集電体
52a 正極集電体露出部
54 正極活物質層
60 負極
62 負極集電体
62a 負極集電体露出部
64 負極活物質層
70 セパレータ
80 捲回電極体
92 正極集電端子
94 負極集電端子
100 二次電池
W1 積層厚み
W2 積層厚み
M1 正極集電端子接合部
M2 負極集電端子接合部
X 幅方向
Y 長手方向

Claims (1)

  1. 長尺なシート状の正極集電体に正極活物質層が形成された長尺なシート状の正極および長尺なシート状の負極集電体に負極活物質層が形成された長尺なシート状の負極が、セパレータを介在させつつ積層され、長手方向に捲回された構造の捲回電極体と、
    前記捲回電極体を電解液とともに収容する電池ケースと、
    前記電池ケース内に少なくとも一部が配置され、前記捲回電極体の正極および負極にそれぞれ接続された正極集電端子および負極集電端子と、
    を備えた二次電池であって、
    前記捲回電極体のシート長手方向に直交する幅方向における一方の端部には、前記正極活物質層を有しないで前記正極集電体が露出した正極集電体露出部が積層されており、該積層された方向の一方の端部における該正極集電体露出部には、前記シート長手方向に沿って配置された前記正極集電端子が接合された正極集電端子接合部が形成されており、
    前記幅方向における他方の端部には、前記負極活物質層を有しないで前記負極集電体が露出した負極集電体露出部が積層されており、該積層された方向の一方の端部における該負極集電体露出部には、前記シート長手方向に沿って配置された前記負極集電端子が接合された負極集電端子接合部が形成されており、
    ここで正負極のいずれか少なくとも一方の極側の前記集電体露出部が積層された部分の少なくとも前記集電端子接合部を含む領域であって、前記集電端子と離隔された領域において、導電材料と樹脂とを含む導電性物質が積層する各集電体間に充填されていることを特徴とする、二次電池。
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