JP7212095B2 - サイドカバー及び鞍乗型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両のサイドカバー、及び、エアクリーナとサイドカバーを備える鞍乗型車両に関する。
特許文献1には、鞍乗型車両の側部に配置されるサイドカバー(カウル)が示される。サイドカバーの内壁には、側面視において矩形の導風板が設けられる。この導風板は、鞍乗型車両の前方側からサイドカバーの内壁側に案内された空気が運転者の脛部分に集中して当たることを防止するために、空気の流れを上方向(膝位置)の流れと下方向(脛位置)の流れに分散させる。
実開平4-52990号公報
エアクリーナがサイドカバーで覆われる鞍乗型車両の場合、サイドカバーの前方側からサイドカバーの内壁側に案内される空気の一部は、エアクリーナの吸気口の近くまで流れ、吸気口からエアクリーナに吸入される。
エアクリーナを覆うサイドカバーの内壁側に導風板を設けることによって、エアクリーナの吸気口に流れる空気の量を調整することができる。その一方で、特許文献1に示されるような矩形の導風板は、吸気口に対して必要以上の空気を供給する場合がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、エアクリーナに適切な量の空気を供給することができるサイドカバー及び鞍乗型車両を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、内壁(82)のうちエアクリーナ(70)の吸気口(76)の側方に配置される吸気箇所(84)と、前記吸気箇所(84)よりも前方側にあり、外壁(80)側から前記内壁(82)側に空気を案内する前開口(86)と、前記前開口(86)と前記吸気箇所(84)との間且つ前記吸気箇所(84)よりも下方側にあり、前記内壁(82)から突出する突起部(90)と、を備える鞍乗型車両(10)のサイドカバー(60)であって、前記突起部(90)は、側面視で、前記前開口(86)の下端と前記吸気箇所(84)の下端とを結ぶ直線(LL)に対して傾きのある傾斜面(96)を備え、前記傾斜面(96)は、後ろにいくにしたがって、前記吸気箇所(84)から離れる方向に傾斜する。
本発明の第2の態様は、エアクリーナ(70)と、前記エアクリーナ(70)の側方に配置されるサイドカバー(60)と、を備え、前記サイドカバー(60)は、内壁(82)のうち前記エアクリーナ(70)の吸気口(76)の側方に配置される吸気箇所(84)と、前記吸気箇所(84)よりも前方側にあり、外壁(80)側から前記内壁(82)側に空気を案内する前開口(86)と、前記前開口(86)と前記吸気箇所(84)との間且つ前記吸気箇所(84)よりも下方側にあり、前記内壁(82)から突出する突起部(90)と、を備える鞍乗型車両(10)であって、前記突起部(90)は、側面視で、前記前開口(86)の下端と前記吸気箇所(84)の下端とを結ぶ直線(LL)に対して傾きのある傾斜面(96)を備え、前記傾斜面(96)は、後ろにいくにしたがって、前記吸気箇所(84)から離れる方向に傾斜する。
本発明によれば、エアクリーナに適切な量の空気を供給することができる。
図1は、本実施形態による鞍乗型車両の側面を示す図である。 図2は、本実施形態による鞍乗型車両の内部を示す図である。 図3は、本実施形態によるサイドカバーの側面を示す図である。 図4は、本実施形態によるサイドカバーの断面を示す図である。 図5は、突起部を示す図である。 図6は、サイドカバーの内壁側に流れ込む空気の流れを示す図である。
以下、この発明に係るサイドカバー及び鞍乗型車両について実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
[1 鞍乗型車両10]
図1は、本実施形態による鞍乗型車両10の側面を示す図である。なお、発明の理解を容易にするために、特に指示のない限り、図1に示す矢印の方向を基準として、前後及び上下の方向を説明する。また、車体12に着座した不図示の運転者(ユーザ)から見た方向を基準として、左右の方向を説明する。
鞍乗型車両10には、車体12を構成する車体フレーム14と、車体フレーム14の前端部に設けられたヘッドパイプ16に回転自在に軸支される左右一対のフロントフォーク18とが備えられている。鞍乗型車両10には、フロントフォーク18に取り付けられた前輪(操舵輪)20が更に備えられている。鞍乗型車両10には、パワーユニット22が更に備えられている。パワーユニット22は、鞍乗型車両10の駆動源である駆動部23と、不図示の自動変速機とを含む。駆動部23、即ち、エンジンは、車体フレーム14に支持されている。駆動部23の前斜め上方には、不図示のラジエータが備えられている。
車体フレーム14には、ヘッドパイプ16から後斜め下方に延出する一対のメインフレーム30と、メインフレーム30の後部に連接され下方に向かって延出するピボット部24とが備えられている。鞍乗型車両10には、ピボット部24に揺動可能に支持されたスイングアーム26が更に備えられている。鞍乗型車両10には、スイングアーム26の後端部に取り付けられた後輪(駆動輪)28が更に備えられている。車体フレーム14には、メインフレーム30の後部に取り付けられ後斜め上方に延びる左右一対のシートフレーム32が更に備えられている。車体フレーム14には、前輪20を上方から覆うフロントフェンダ38が更に備えられている。
ヘッドパイプ16の前方には、車体12の前方を照射するヘッドライト34が備えられている。ヘッドパイプ16の上方には、前輪20を操舵可能なバー状のハンドル36が備えられている。
前輪20は、フロントフォーク18の下端部に回転自在に軸支されている。前輪20の側面には、前輪20に制動力を与える不図示の前輪ブレーキ装置(ディスクブレーキ)が備えられている。
パワーユニット22は、メインフレーム30とピボット部24とによって固定支持されている。スイングアーム26は、ピボット部24から後方に向かって略水平に延びている。スイングアーム26の後端部には、後輪28が回転可能に軸支されている。後輪28の側面には、後輪28に制動力を与える不図示の後輪ブレーキ装置(ディスクブレーキ)が備えられている。
パワーユニット22の上方には、燃料タンク40が備えられている。シートフレーム32の上方、且つ、燃料タンク40の後方には、不図示の搭乗者を載せるシート42が備えられている。シート42は、フロントシート42aと、フロントシート42aの後方に位置するリアシート42bとを含むタンデム型である。フロントシート42aには運転者が着座し、リアシート42bには同乗者が着座する。シートフレーム32の後部には、後方に延び、その後部下方側から斜め下方に延びるリアフェンダ44が備えられている。シート42の後方には、テールランプユニット46が備えられている。テールランプユニット46は、ブレーキランプ46aと後方側ウィンカランプ46bとを含む。
鞍乗型車両10には、車体12の前後方向に沿うように、車体12の意匠(外観)を構成する車体カバー48が備えられている。車体カバー48には、車体12の前部を覆うアッパーカウル50が備えられている。アッパーカウル50の上部には、フロントバイザ52が備えられている。アッパーカウル50の左右には、前方側ウィンカランプ54が備えられている。
車体カバー48には、燃料タンク40の側方を覆うインナカバー56が更に備えられている。車体カバー48には、インナカバー56の少なくとも一部を外側から覆うアウタカバー58が更に備えられている。車体カバー48には、シートフレーム32に沿うように後上方に延出するとともにシートフレーム32の両側面を覆うサイドカバー60が更に備えられている。サイドカバー60の後端部の位置から車体12の後端部にかけてタンデムグリップ62が備えられている。
ハンドル36には、左右に延びたハンドル軸64が備えられている。ハンドル軸64の右端部には、右グリップ66、即ち、スロットルグリップが備えられている。スロットルグリップは、ハンドル軸64に対して回動可能であり、加速、即ち、エンジン回転数の上昇を指示し得る。スロットルグリップは、アクセルグリップとも称される。スロットルグリップの車体12の前方側には、不図示の前輪ブレーキレバーが備えられている。前輪ブレーキレバーの基部には、油圧ブレーキシステムの作動油を貯留する不図示のリザーブタンクが備えられている。ハンドル軸64の左端部には、不図示の左グリップが備えられている。左グリップの車体12の前方側には、不図示の後輪ブレーキレバーが備えられている。不図示の後輪ブレーキレバーの基部には、油圧ブレーキシステムの作動油を貯留する不図示のリザーブタンクが備えられている。前輪ブレーキレバーを運転者が操作することによって、前輪ブレーキ装置が作動し、前輪20に制動力が与えられる。また、後輪ブレーキレバーを運転者が操作することによって、後輪ブレーキ装置が作動し、後輪28に制動力が与えられる。
図2は、本実施形態による鞍乗型車両10の内部を示す図である。図2は、図1に示されるシート42及びタンデムグリップ62が取り外された左右のサイドカバー60の上部を左斜め上方から見た斜視図である。シート42の真下、且つ、左右のサイドカバー60(60R、60L)の間には、エアクリーナ70が備えられる。エアクリーナ70は、不図示のエアクリーナエレメントを収納するエアクリーナケース72と、エアクリーナケース72から後方に向かって延びる吸気管74と、吸気管74の端部に位置して後方に向けられる吸気口76とを備える。本実施形態のエアクリーナ70は、互いに平行する2つの吸気管74を備える。エアクリーナ70は、不図示の通風管及びスロットルバルブ等を介して駆動部23に接続される。左右のサイドカバー60の間に流れ込む空気の一部は、図2の矢印F1で示されるように、吸気口76に案内される。更に、空気は、吸気口76及び吸気管74を介してエアクリーナケース72の内部に供給され、エアクリーナエレメントで浄化される。浄化された空気は、通風管を介して駆動部23に供給される。
[2 サイドカバー60]
図3は、本実施形態によるサイドカバー60の側面を示す図である。図3は、右側のサイドカバー60Rの内壁82側を示す図である。図4は、本実施形態によるサイドカバー60の断面を示す図である。図4は、図3で示されるIV-IV線の断面図である。図5は、突起部90を示す図である。
図4で示されるように、鞍乗型車両10の右側に配置されるサイドカバー60Rは、右側に突出する形状である。サイドカバー60Rの外壁80は、右側、即ち車両外側に向けられる。サイドカバー60Rの内壁82は、左側、即ち車両中心側に向けられる。なお、本実施形態による鞍乗型車両10では、右側のサイドカバー60Rが以下で説明する構造になっている。しかし、左側のサイドカバー60Lが以下で説明する構造になっていても良い。また、左右のサイドカバー60が以下で説明する構造になっていても良い。
図2で示されるように、サイドカバー60Rは、エアクリーナ70の右側の側方、即ち車幅方向の外側に配置される。更に、サイドカバー60Rの一部分とエアクリーナ70の一部分は、上下方向の位置及び前後方向の位置が一致する。サイドカバー60Rの内壁82とエアクリーナ70は空間を介して互いに対向する。サイドカバー60Rの内壁82とエアクリーナ70との間の空間には空気が流れ込む。空気は、内壁82に沿って後方に流れ、エアクリーナ70の吸気口76の周囲の空間から吸気口76に吸入される。
図3で示されるように、本明細書では、サイドカバー60Rの内壁82のうち、エアクリーナ70の吸気口76の右側の側方に配置される部分、言い換えると、側方視において吸気口76と重なる部分を吸気箇所84と称する。側方視において吸気口76の下端と重なる部分を吸気箇所84の下端とする。また、側方視において吸気口76の上端と重なる部分を吸気箇所84の上端とする。但し、吸気口76の上端がサイドカバー60Rの上側の縁よりも上方側に位置する場合、上側の縁を吸気箇所84の上端とする。サイドカバー60Rは、内壁82側の空気の流れを調整する構成として、前開口86と、後開口88と、突起部90とを備える。
前開口86は、吸気箇所84よりも前方側且つ下方側にあり、外壁80側から内壁82側に貫通する孔である。前開口86は、車体12の右側、即ち外壁80側の空気を内壁82側に案内する。本実施形態において、サイドカバー60Rは、前開口86の位置から吸気箇所84の位置まで後斜め上方側に延びる形状である。前開口86は、内壁82側に案内した空気が吸気箇所84に向かって流れやすい形状、即ち後斜め上方側に流れやすい形状である。具体的には、前開口86は、前斜め下方側から後斜め上方側に延びる細長い形状である。
後開口88は、吸気箇所84よりも後方側にあり、内壁82側から外壁80側に貫通する孔である。また、後開口88は、吸気箇所84と略同じ高さ位置にある。後開口88は、内壁82側の空気を外壁80側に案内する。更に、後開口88は、前開口86と同様に前斜め下方側から後斜め上方側に延びる細長い形状の孔である。後開口88のサイズ(開口面積、長さ、幅)は、前開口86のサイズよりも小さい。
突起部90は、前開口86と吸気箇所84との間且つ前開口86と後開口88との間にある。即ち、突起部90は、前開口86よりも後方側且つ上方側の位置にある。また、突起部90は、吸気箇所84よりも前方側且つ下方側の位置にある。ここで、側面視で、前開口86の上端と吸気箇所84の上端とを結ぶ仮想の直線を上直線LUとする。また、側面視で、前開口86の下端と吸気箇所84の下端とを結ぶ直線を下直線LLとする。本実施形態では後方側の吸気箇所84よりも前方側の前開口86が下方側に位置することから、上直線LU及び下直線LLは前下がりとなる。側面視で、突起部90の一部又は全部は、上直線LUと下直線LLとの間に位置する。例えば、図3で示されるように、突起部90は、下直線LLと重なる。
図5を用いて突起部90の形状に関する説明をする。突起部90は、内壁82の左方向(図5の紙面手前側)に突出する。内壁82の左方向というのは、車両中心方向であり、エアクリーナ70が配置される方向でもある。突起部90の突出方向は、車幅方向と略平行する。突起部90は、外周が略翼形状の筒である。突起部90の前端92は後端94よりも下方側に位置する。突起部90の前端92と後端94を通り且つ突起部90の突出方向と平行する仮想の平面を突起通過平面Pとする。突起通過平面Pは、前下がりとなる。
突起部90の外周面のうち、突起通過平面Pよりも上方側に位置する部分を上面(傾斜面)96とし、突起通過平面Pよりも下方側に位置する部分を下面98とする。上面96は、上方に膨らむように湾曲する曲面である。一方、下面98は、下方側に膨らむように湾曲する曲面であるが、平面であっても良い。
ここで、上面96に関する更なる説明をする。上面96の前半分、例えば前端92から上面96の中間までの部分を前面96fとし、上面96の後半分、例えば後端94から上面96の中間までの部分を後面96rとする。前面96fの前側の部分は、前面96fの後側の部分と比較して、突起通過平面Pに近い。つまり、前面96fでは、前方側の部分ほど突起通過平面Pまでの距離dが短く、後方側の部分ほど突起通過平面Pまでの距離dが長い。一方、後面96rの後側の部分は、後面96rの前側の部分と比較して、突起通過平面Pに近い。つまり、後面96rでは、後方側の部分ほど突起通過平面Pまでの距離dが短く、前方側の部分ほど突起通過平面Pまでの距離dが長い。
後面96rは、次のように説明することもできる。図5で示されるように、上下方向及び前後方向と平行する平面内において、後面96rの任意の点Cにおける接線Tは、上下方向と平行する直線Lに対して角度θだけ後転方向に回転した状態となる。点Cが後面96rに沿って後端94に近づくにつれて、角度θは大きくなり、接線Tは吸気箇所84から遠ざかる。
なお、上面96の前面96fと後面96rの境界は、突起部90の中間位置でなく中間位置から前方又は後方にずれていても良い。また、前面96f及び後面96rの形状は、曲面でなく平面であっても良い。例えば、突起部90の外周の形状が翼形状の代わりに菱形であっても良い。
[3 サイドカバー60Rの内壁82側の空気の流れ]
図6は、サイドカバー60Rの内壁82側に流れ込む空気の流れを示す図である。図6は、一部の空気が流れる方向を矢印で示している。鞍乗型車両10が前方に走行すると、サイドカバー60Rの前端部分及び前開口86からサイドカバー60Rの内壁82側に空気が流れ込む。一部の空気は、矢印Fで示されるように、突起部90の上方を吸気箇所84に向かって流れる。矢印Fに沿って流れる空気の一部は、矢印F1で示されるように、吸気箇所84に向かって流れる。一方、矢印Fに沿って流れる空気の別の一部は、矢印F2で示されるように、突起部90の後面96rに沿って吸気箇所84に向かう方向とは別方向に流れる。そして、一部の空気はエアクリーナ70の吸気口76に吸入され、残りの空気は後開口88又はサイドカバー60Rと車体12との隙間から外側に排出される。
このように、本実施形態の突起部90は、上面96の上方を流れる空気の一部を吸気箇所84の方向に流すとともに、上面96の上方を流れる空気の別の一部を吸気箇所84以外の方向に流す。つまり、突起部90は、エアクリーナ70の吸気口76に適切な量の空気を案内する機能を有する。
[4 実施形態から得られる技術的思想]
上記実施形態から把握しうる技術的思想について、以下に記載する。
本発明の第1の態様は、内壁82のうちエアクリーナ70の吸気口76の側方に配置される吸気箇所84と、前記吸気箇所84よりも前方側にあり、外壁80側から前記内壁82側に空気を案内する前開口86と、前記前開口86と前記吸気箇所84との間且つ前記吸気箇所84よりも下方側にあり、前記内壁82から突出する突起部90と、を備える鞍乗型車両10のサイドカバー60であって、前記突起部90は、側面視で、前記前開口86の下端と前記吸気箇所84の下端とを結ぶ直線(下直線LL)に対して傾きのある傾斜面(上面96)を備え、前記傾斜面(96)は、後ろにいくにしたがって、前記吸気箇所84から離れる方向に傾斜する。
上記構成によれば、突起部90の上方を流れる空気の一部をエアクリーナ70の吸気口76に向けて流すとともに、突起部90の上方を流れる空気の一部をエアクリーナ70の吸気口76から遠ざかる方向に流すことができる。従って、上記構成によれば、エアクリーナ70に適切な量の空気を供給することができる。
第1の態様において、前記傾斜面(上面96)は、前記吸気箇所84に近づく方向に傾斜する前面96fと、前記吸気箇所84から離れる方向に傾斜する後面96rと、を有する。
上記構成によれば、突起部90の前方から流れる空気を、突起部90の上方に円滑に流すことができる。
第1の態様において、前記突起部90の一部又は全部は、側面視で、前記前開口86の上端と前記吸気箇所84の上端とを結ぶ直線(上直線LU)と、前記前開口86の下端と前記吸気箇所84の下端とを結ぶ直線(下直線LL)との間に位置しても良い。
上記構成によれば、前開口86からエアクリーナ70の吸気口76に向かう空気の流れを突起部90によって調整することができる。
第1の態様において、前記吸気箇所84よりも後方側にあり、前記内壁82側から前記外壁80側に空気を案内する後開口88を備えていても良い。
上記構成によれば、サイドカバー60の内壁82側の空気がサイドカバー60の後側から排出されるため、サイドカバー60の内壁82側で空気が留まりにくくなる。従って、サイドカバー60の内壁82側に流れ込んだ空気は、前方から後方に円滑に流れる。
本発明の第2の態様は、エアクリーナ70と、前記エアクリーナ70の側方に配置されるサイドカバー60と、を備え、前記サイドカバー60は、内壁82のうち前記エアクリーナ70の吸気口76の側方に配置される吸気箇所84と、前記吸気箇所84よりも前方側にあり、外壁80側から前記内壁82側に空気を案内する前開口86と、前記前開口86と前記吸気箇所84との間且つ前記吸気箇所84よりも下方側にあり、前記内壁82から突出する突起部90と、を備える鞍乗型車両10であって、前記突起部90は、側面視で、前記前開口86の下端と前記吸気箇所84の下端とを結ぶ直線(下直線LL)に対して傾きのある傾斜面96を備え、前記傾斜面96は、後ろにいくにしたがって、前記吸気箇所84から離れる方向に傾斜する。
なお、本発明に係るサイドカバー及び鞍乗型車両は、前述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…鞍乗型車両 60…サイドカバー
70…エアクリーナ 76…吸気口
80…外壁 82…内壁
84…吸気箇所 86…前開口
88…後開口 90…突起部
96…上面(傾斜面) 96r…前面
96r…後面 LU…上直線
LL…下直線

Claims (5)

  1. 内壁(82)のうちエアクリーナ(70)の吸気口(76)の側方に配置される吸気箇所(84)と、
    前記吸気箇所(84)よりも前方側にあり、外壁(80)側から前記内壁(82)側に空気を案内する前開口(86)と、
    前記前開口(86)と前記吸気箇所(84)との間且つ前記吸気箇所(84)よりも下方側にあり、前記内壁(82)から突出する突起部(90)と、を備える鞍乗型車両(10)のサイドカバー(60)であって、
    前記突起部(90)は、側面視で、前記前開口(86)の下端と前記吸気箇所(84)の下端とを結ぶ直線(LL)に対して傾きのある傾斜面(96)を備え、
    前記傾斜面(96)は、後ろにいくにしたがって、前記吸気箇所(84)から離れる方向に傾斜する、サイドカバー(60)。
  2. 請求項1に記載のサイドカバー(60)であって、
    前記傾斜面(96)は、前記吸気箇所(84)に近づく方向に傾斜する前面(96f)と、前記吸気箇所(84)から離れる方向に傾斜する後面(96r)と、を有する、サイドカバー(60)。
  3. 請求項1又は2に記載のサイドカバー(60)であって、
    前記突起部(90)の一部又は全部は、側面視で、前記前開口(86)の上端と前記吸気箇所(84)の上端とを結ぶ直線(LU)と、前記前開口(86)の下端と前記吸気箇所(84)の下端とを結ぶ直線(LL)との間に位置する、サイドカバー(60)。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載のサイドカバー(60)であって、
    前記吸気箇所(84)よりも後方側にあり、前記内壁(82)側から前記外壁(80)側に空気を案内する後開口(88)を備える、サイドカバー(60)。
  5. エアクリーナ(70)と、
    前記エアクリーナ(70)の側方に配置されるサイドカバー(60)と、
    を備え、
    前記サイドカバー(60)は、
    内壁(82)のうち前記エアクリーナ(70)の吸気口(76)の側方に配置される吸気箇所(84)と、
    前記吸気箇所(84)よりも前方側にあり、外壁(80)側から前記内壁(82)側に空気を案内する前開口(86)と、
    前記前開口(86)と前記吸気箇所(84)との間且つ前記吸気箇所(84)よりも下方側にあり、前記内壁(82)から突出する突起部(90)と、を備える鞍乗型車両(10)であって、
    前記突起部(90)は、側面視で、前記前開口(86)の下端と前記吸気箇所(84)の下端とを結ぶ直線(LL)に対して傾きのある傾斜面(96)を備え、
    前記傾斜面(96)は、後ろにいくにしたがって、前記吸気箇所(84)から離れる方向に傾斜する、鞍乗型車両(10)。
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