JP7210324B2 - 翼及びこれを備えた機械 - Google Patents

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Description

本開示は、翼及びこれを備えた機械に関する。
流体機械や航空機等の機械に適用される翼では、翼面での流れの剥離等による損失が生じ、これにより機械の性能や運転効率が低下する場合がある。そこで、流体の剥離等による損失を低減するように翼型が設計されることがある。
例えば、特許文献1には、翼型部の最大肉厚部付近に、支持壁面に近接して腹側(正圧面側)から背側(負圧面側)に貫通するバイパス流路を設けたタービン翼が開示されている。このタービン翼では、支持壁面の近接位置で、上述のバイパス流路を介して腹側から背側に作動流体の一部をバイパスさせることで、支持壁面付近における腹側と背側との圧力差を軽減することにより、二次流れを低減して流れ損失を低減することを図っている。
特開2005-98203号公報
ところで、流体機械や航空機等の機械において、設計点からずれた運転条件(例えば部分負荷運転等)で運転される場合がある。設計点からずれた運転条件では、翼の表面において流れの剥離が起きやすくなる場合がある。したがって、機械の運転条件が設計点からずれても流体の剥離が生じにくい翼が求められる。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、翼面で生じ得る剥離を抑制可能な翼及びこれを備えた機械を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る翼は、
前縁と後縁との間において翼幅方向に沿ってそれぞれ延在するとともに、翼弦に関して対称な形状を有する第1翼面及び第2翼面を有する翼型部と、
前記翼型部の内部を通り、前記第1翼面に開口する第1開口端、及び、前記第2翼面に開口する第2開口端を有する少なくとも一つの連通孔と、を備える翼であって、
前記第1開口端は、前記翼幅方向における第1位置において前記翼幅方向に直交する第1断面上に位置し、
前記第2開口端は、前記翼幅方向における第2位置において前記翼幅方向に直交する第2断面上に位置し、
前記第1断面又は前記第2断面上において、前記前縁を中心とし、前記翼が取り付けられる機器の設計点での運転条件における流体の前記翼型部への流入方向に平行な直線を基準とする-10度以上10度以下の角度範囲内に条件(a)を満たす角度A1が存在し、
前記条件(a)は、前記角度A1の方向から前記前縁に向かう方向の流体の流れを前記翼型部が受けたとき、前記第1翼面上の前記第1開口端の位置における静圧と、前記第2翼面上の前記第2開口端の位置における静圧とが等しくなる、という条件である。
上記(1)の構成では、上述の角度A1の方向からの流体の流れを翼型部が受けたとき、第1翼面上の第1開口端の位置と、第2翼面上の第2開口端の位置とで静圧が等しくなる。よって、翼が適用される機器の設計点付近での運転時には、翼型部に向かう流体の流れ方向が前記角度A1の方向に近いため、第1開口端の位置と、第2開口端の位置とで圧力差がほとんどなく、翼型部に設けられた連通孔を通る流れは生じにくい。一方、運転条件が設計点からずれたときには、第1翼面上の第1開口端の位置と、第2翼面上の第2開口端の位置とで圧力差が生じ、高圧側の開口端から低圧側の開口端へと連通孔を通る流れが生じる。そして、この流れが低圧側の開口端から流出することにより、低圧側の開口端が設けられた翼面(第1翼面又は第2翼面)近傍の流れ(主流)に運動量が供給されるため、該翼面で生じ得る流れの剥離を抑制することができる。
よって、上記(1)の構成によれば、設計点付近での運転時における性能低下を抑制しながら、運転条件が設計点からずれたときに生じ得る翼面での流れの剥離を抑制することができ、損失を低減可能な運転範囲(例えば迎角の範囲等)を拡大することができる。
(2)本発明の少なくとも一実施形態に係る翼は、
前縁と後縁との間において翼幅方向に沿ってそれぞれ延在するとともに、翼弦に関して対称な形状を有する第1翼面及び第2翼面を有する翼型部と、
前記翼型部の内部を通り、前記第1翼面に開口する第1開口端、及び、前記第2翼面に開口する第2開口端を有する少なくとも一つの連通孔と、を備える翼であって、
前記第1開口端は、前記翼幅方向における第1位置において前記翼幅方向に直交する第1断面上に位置し、
前記第2開口端は、前記翼幅方向における第2位置において前記翼幅方向に直交する第2断面上に位置し、
前記第1断面上での前記前縁を基準とする前記第1開口端の無次元翼弦長位置(%)をX1とし、前記第2断面上での前記前縁を基準とする前記第2開口端の無次元翼弦長位置(%)をX2としたとき、
前記翼が取り付けられる機器の設計点での運転条件における流体の前記翼型部への流入方向の翼弦方向に対する角度が0度であり、かつ、前記第1開口端の前記無次元翼弦長位置X1と、前記第2開口端の前記無次元翼弦長位置X2との差の絶対値|X1-X2|は、5%以下である、又は、
前記翼が取り付けられる機器の設計点での運転条件における流体の前記翼型部への流入方向の前記翼弦方向に対する角度が0度より大きく、前記流入方向は前記第1翼面に対向する向きであり、かつ、前記第1翼面に開口する前記第1開口端の前記無次元翼弦長位置X1は、前記第2翼面に開口する前記第2開口端の前記無次元翼弦長位置X2よりも大きい。
一対の翼面が翼弦に対して対称な形状を有する対称翼の場合、翼弦方向に平行な方向の流体の流れを受けたとき、両翼面上での静圧は、翼弦方向における同一の位置において(あるいは、同一の無次元方向位置において)基本的には等しくなる。
この点、上記(2)の構成では、設計点での運転条件における流体の流入方向の翼弦方向に対する角度が0度に設定された対称翼において、無次元翼弦長位置が互いに近い位置に(即ち、上述のX1とX2の差が小さくなるように)第1開口端及び第2開口端をそれぞれ設けている。よって、設計点付近での運転時には、第1開口端の位置と第2開口端の位置とで圧力差をほとんどなくすことができるため、翼型部に設けられた連通孔を通る流れは生じにくくなる。一方、運転条件が設計点からずれたときには、第1翼面上の第1開口端の位置と、第2翼面上の第2開口端の位置とで圧力差が生じ、高圧側の開口端から低圧側の開口端へと連通孔を通る流れが生じる。そして、この流れが低圧側の開口端から流出することにより、低圧側の開口端が設けられた翼面(第1翼面又は第2翼面)近傍の流れ(主流)に運動量が供給されるため、該翼面で生じ得る流れの剥離を抑制することができる。
また、対象翼の場合、翼弦方向に対して傾斜した角度からの流れを受けたとき、両翼面上での翼弦方向における同一の位置では、流れに対向する一方の翼面上の静圧のほうが他方の翼面上の静圧に比べて高くなる。よって、このとき、両翼面上において静圧が等しくなる位置は、流れに対向する一方の翼面上の位置の方が、他方の翼面上の位置よりも後縁側となる。
この点、上記(2)の構成では、設計点での運転条件における流体の流入方向の翼弦方向に対する角度が0度より大きく、該流入方向が第1翼面に対向するように設定された対称翼において、第1翼面上の第1開口端を、第2翼面上の第2開口端よりも後縁側に設けている(すなわち、X1がX2より大きくなるようにしている)。よって、設計点付近での運転時には、第1開口端の位置と第2開口端の位置とで圧力差をほとんどなくすことができるため、翼型部に設けられた連通孔を通る流れは生じにくくなる。一方、運転条件が設計点からずれたときには、第1翼面上の第1開口端の位置と、第2翼面上の第2開口端の位置とで圧力差が生じ、高圧側の開口端から低圧側の開口端へと連通孔を通る流れが生じる。そして、この流れが低圧側の開口端から流出することにより、低圧側の開口端が設けられた翼面(第1翼面又は第2翼面)近傍の流れ(主流)に運動量が供給されるため、該翼面で生じ得る流れの剥離を抑制することができる。
よって、上記(2)の構成によれば、設計点付近での運転時における性能低下を抑制しながら、運転条件が設計点からずれたときに生じ得る翼面での流れの剥離を抑制することができ、損失を低減可能な運転範囲(例えば迎角の範囲等)を拡大することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、
前記第1開口端又は前記第2開口端の少なくとも一方は、前記翼型部の翼弦方向と平行な接線を有する前記第1翼面又は前記第2翼面上の点よりも前記前縁側に位置する。
翼が適用される機器の運転条件が設計点からずれたとき、第1翼面又は第2翼面において、上述の点(翼弦方向と平行な接線との接点)よりも後縁側の位置で剥離が生じやすい場合がある。この点、上記(3)の構成によれば、第1翼面又は第2翼面において剥離が生じやすい位置よりも前縁側に第1開口端又は第2開口端を設けたので、設計点からずれた運転条件下において、第1翼面又は第2翼面で生じやすい流体の剥離を効果的に抑制することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れかの構成において、
前記連通孔は、前記第1開口端と前記第2開口端との間において直線状に延在する。
上記(4)の構成によれば、連通孔は直線状の形状を有するので、機械加工による連通孔の形成を容易に行うことができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(4)の何れかの構成において、
前記翼幅方向から視たとき、前記第1開口端における前記第1翼面の接線のうち前記第1開口端よりも前縁側の部分と、前記第1開口端における前記連通孔とがなす角度は、45度以下である。
上記(5)の構成によれば、連通孔は、第1開口端の位置において、第1翼面に沿った形状を有するので、連通孔からの流れが第1開口端から流出するときに、第1翼面近傍を流れる流体との混合損失を低減することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の何れかの構成において、
前記第2開口端における前記第2翼面の接線のうち前記第2開口端よりも前縁側の部分と、前記第2開口端における前記連通孔とがなす角度は、45度以下である。
前記翼幅方向から視たとき、上記(6)の構成によれば、連通孔は、第2開口端の位置において、第2翼面に沿った形状を有するので、連通孔からの流れが第2開口端から流出するときに、第2翼面近傍を流れる流体との混合損失を低減することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れかの構成において、
前記第1開口端及び前記第2開口端は、前記翼幅方向において同一位置に位置する。
上記(7)の構成によれば、第1開口端及び第2開口端は、翼幅方向における同一位置に位置するので、連通孔を翼型部に比較的容易に形成することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れかの構成において、
前記第1開口端及び前記第2開口端は、前記翼幅方向において異なる位置に位置する。
上記(8)の構成によれば、第1開口端及び第2開口端は、翼幅方向において異なる位置に位置するので、これらの位置で翼面上の静圧が等しい場合に、連通孔から流出する流れにより、翼型部の表面に沿って流れる流体の該翼面で生じ得る剥離を効果的に抑制することができる。
(9)本発明の少なくとも一実施形態に係る機械は、上記(1)乃至(8)の何れかに記載の翼を備える。
上記(9)の機械が備える翼は、上記(1)又は(2)の構成を有する。すなわち、上記(9)の構成では、上記(1)又は(2)で述べたように、機械の設計点付近での運転時には、第1開口端の位置と、第2開口端の位置とで圧力差がほとんどなく、翼型部に設けられた連通孔を通る流れは生じにくい。一方、運転条件が設計点からずれたときには、第1翼面上の第1開口端の位置と、第2翼面上の第2開口端の位置とで圧力差が生じ、高圧側の開口端から低圧側の開口端へと連通孔を通る流れが生じる。そして、この流れが低圧側の開口端から流出することにより、低圧側の開口端が設けられた翼面(第1翼面又は第2翼面)近傍の流れ(主流)に運動量が供給されるため、該翼面で生じ得る流れの剥離を抑制することができる。
よって、上記(9)の構成によれば、設計点付近での運転時における性能低下を抑制しながら、運転条件が設計点からずれたときに生じ得る翼面での流れの剥離を抑制することができ、損失を低減可能な運転範囲(例えば迎角の範囲等)を拡大することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、翼面で生じ得る剥離を抑制可能な翼及びこれを備えた機械が提供される。
一実施形態に係る航空機の概略構成図である。 一実施形態に係る翼(垂直尾翼)の斜視図である。 一実施形態に係る翼(垂直尾翼)の斜視図である。 一実施形態に係る翼の第1断面上での断面形状を模式的に示す図である。 一実施形態に係る翼の第2断面上での断面形状を模式的に示す図である。 一実施形態に係る翼の第1断面上での断面形状を模式的に示す図である。 一実施形態に係る翼の第2断面上での断面形状を模式的に示す図である。 翼における迎角と揚力係数の関係の例を示すグラフである。 翼における迎角と抗力係数の関係の例を示すグラフである。 一実施形態に係る翼型部の部分的な断面を模式的に示す図である。 一実施形態に係る翼型部の部分的な断面を模式的に示す図である。 翼型部の対称性について説明するための図である。 翼型部の対称性について説明するための図である。 一実施形態に係る翼型部の部分的な断面を模式的に示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
まず、幾つかの実施形態に係る翼が適用される機械の一例である航空機について説明する。なお、本発明に係る機械は、航空機に限定されず、例えば、ガスタービン等の流体機械であってもよい。
図1は、一実施形態に係る航空機の概略構成図である。同図に示すように、航空機40は、胴体42と、一対の主翼44(左主翼44L及び右主翼44R)と、一対の水平尾翼46(左水平尾翼46L及び右水平尾翼46R)と、垂直尾翼48と、を備えている。図1に示す航空機40において、主翼44、水平尾翼46、垂直尾翼48は、それぞれ、胴体42に取り付けられている。
幾つかの実施形態に係る翼は、上述の航空機40の水平尾翼46又は垂直尾翼48であってもよい。以下、幾つかの実施形態に係る翼の一例として、上述の垂直尾翼48を用いて説明する。
図2及び図3は、それぞれ、一実施形態に係る翼50(垂直尾翼48)の斜視図である。図2及び図3に示すように、翼50は、翼幅方向に沿って、基端63と先端64との間に延在する翼型部60を有する。なお、翼型部60の基端63は、航空機40(図1参照)の胴体42に接続されている。翼型部60は、翼幅方向に沿って前縁61と後縁62との間に延在する第1翼面65及び第2翼面66を有している。第1翼面65及び第2翼面66は、典型的には、翼幅方向に視たとき、翼型部60の内側から外側に向かって突出する凸形状を有している。第1翼面65及び第2翼面66は、翼型部60の翼弦に関して対称な形状を有している。
ここで、「第1翼面65及び第2翼面66が翼型部60の翼弦に関して対称な形状を有する」とは、第1翼面65と第2翼面66とが翼弦に関して完全に対称である場合を含むが、これに限定されない。本明細書では、下記条件を満たす場合も「第1翼面65及び第2翼面66が翼型部60の翼弦に関して対称な形状を有する」といえるものとする。
条件:翼幅方向に直交する翼型部60の断面全体の面積をB1(図10A参照)とし、この断面形状を翼型部60の翼弦線L1に関して折り返し、第1翼面65側の断面部分と第2翼面66側の断面部分が重ならない部分の面積を(B2+B3)(図11B参照)としたとき、面積B1に対する面積(B2+B3)の割合{(B2+B3)/B1}が10%以下である。
なお、図10A及び図10Bは、翼型部60の対称性について説明するための図であり、図10Aは、翼型部60の翼幅方向に直交する断面を示す模式図であり、図10Bは、図10Aに示す翼型部60の断面を、翼弦線L1にて折り返したときの模式図を示す。
図2及び図3に示すように、翼型部60には、該翼型部60の内部を通る連通孔70が設けられている。連通孔70は、第1翼面65に開口する第1開口端72と、第2翼面66に開口する第2開口端74と、を有する。第1翼面65に開口する第1開口端72は、翼幅方向における第1位置において翼幅方向に直交する第1断面S1上に位置している。また、第2翼面66に開口する第2開口端74は、翼幅方向における第2位置において翼幅方向に直交する第2断面S2上に位置している。
図2に示す例示的な実施形態では、翼幅方向において、第1断面S1が位置する第1位置と、第2断面S2が位置する第2位置は同一位置であり、すなわち、第1開口端72及び第2開口端74は、同一断面(第1断面S1及び第2断面S2)上に位置している。図3に示す例示的な実施形態では、翼幅方向において、第1断面S1が位置する第1位置と、第2断面S2が位置する第2位置とが異なる。より具体的には、図3に示す例示的な実施形態では、第1断面S1が位置する第1位置は、第2断面S2が位置する第2位置よりも翼幅方向において基端63側に位置しており、すなわち、第1開口端72は、第2翼面66に開口する第2開口端74よりも翼幅方向において基端63側の位置にて第1翼面65に開口している。
図4A~図4Bは、一実施形態に係る翼50の第1断面S1及び第2断面S2上での断面形状をそれぞれ模式的に示す図である。また、図5A~図5Bは、他の一実施形態に係る翼50の第1断面S1及び第2断面S2上での断面形状をそれぞれ模式的に示す図である。
ここで、第1断面S1上での61前縁を基準とする第1開口端72の無次元翼弦長位置(%)をX1と定義し、第2断面S2上での前縁61を基準とする第2開口端74の無次元翼弦長位置(%)をX2と定義する。
本明細書において、翼幅方向に直交するある断面における前縁61を基準とする無次元翼弦長位置(%)とは、該断面上での翼弦方向(コード方向;前縁61と後縁62を結ぶ方向)における前縁61の位置を0%とし、後縁62の位置を100%としたときの位置(%)を意味する。
例えば、図4Aに示すように、第1断面S1上において、翼型部60の翼弦方向長さがCであり、前縁61から第1開口端72までの翼弦方向長さがCX1である場合、第1断面S1上での前縁61を基準とする第1開口端72の無次元翼弦長位置X1(%)は、(CX1/C)である。また、図4Bに示すように、第2断面S2上において、翼型部60の翼弦方向長さがCであり、前縁61から第2開口端74までの翼弦方向長さがCX2である場合、第2断面S2上での前縁61を基準とする第2開口端74の無次元翼弦長位置X2(%)は、(CX2/C)である。
なお、上述した無次元翼弦長位置を用いることで、翼幅方向において翼型部60の断面形状が異なる場合や、翼型部60が捩れた形状を有する場合等であっても、第1断面S1上での第1開口端72の翼弦方向位置と、第2断面S2上での第2開口端74の翼弦方向位置とを適切に比較することができる。
一実施形態に係る翼50は、該翼50が取り付けられる機器の設計点での運転条件における流体の翼型部60への流入方向の翼弦方向に対する角度が0度となるように設計される。そして、第1翼面65に開口する第1開口端72の無次元翼弦長位置X1と、第2翼面66に開口する第2開口端74の無次元翼弦長位置X2との差の絶対値|X1-X2|が、5%以下である。
例えば、図4A及び図4Bに示す翼50(垂直尾翼48)は、該翼50が取り付けられる航空機40(機器)の巡航運転での運転条件(設計点での運転条件)における空気(流体)の翼型部60への流入方向(図4A中の矢印F0の方向)の翼弦方向(翼弦線L1の方向)に対する角度が0度となるように設計されている。そして、第1翼面65に開口する第1開口端72の無次元翼弦長位置X1と、第2翼面66に開口する第2開口端74の無次元翼弦長位置X2とは等しい。すなわち、X1とX2の差の絶対値|X1-X2|がゼロである。
上述の実施形態のように、一対の翼面(第1翼面65及び第2翼面66)が翼弦に対して対称な形状を有する対称翼の場合、翼弦方向に平行な方向(図4A中の矢印F0の方向)の流体の流れを受けたとき、両翼面上での静圧は、翼弦方向における同一の位置(あるいは、同一の無次元翼弦長位置)において基本的には等しくなる。
この点、上述の実施形態では、設計点での運転条件における流体の流入方向の翼弦方向に対する角度が0度に設定された対称翼(翼50)において、無次元翼弦長位置が互いに近い位置に(即ち、上述のX1とX2の差が小さくなるように)第1開口端72及び第2開口端74をそれぞれ設けている。よって、設計点付近での運転時には、第1翼面65条の第1開口端72の位置と、第2翼面66上の第2開口端74の位置とで圧力差をほとんどなくすことができるため、翼型部60に設けられた連通孔70を通る流れは生じにくくなる。
一方、運転条件が設計点からずれたときには、第1翼面65上の第1開口端72の位置と、第2翼面66上の第2開口端74の位置とで圧力差が生じ、高圧側の開口端から低圧側の開口端へと連通孔70を通る流れが生じる。例えば、運転条件が設計点からずれて、翼型部60に対する流体の流入方向が、翼弦方向に対して傾斜し、かつ、第1翼面65に対向する方向(図4A中の矢印F1の方向)となる場合、第1開口端72の位置での静圧が、第2開口端74の位置での静圧よりも大きくなる。そうすると、高圧側の第1開口端72から低圧側の第2開口端74へと、連通孔70を通る流れが生じる。そして、この流れが低圧側の第2開口端74から流出することにより、第2開口端74が設けられた第2翼面66近傍の流れ(主流)に運動量が供給されるため、第2翼面66で生じ得る流れの剥離を抑制することができる。
ここで、図6は、翼における迎角と揚力係数の関係の幾つかの例を示すグラフであり、図7は、翼における迎角と抗力係数の幾つかの例を示すグラフである。
図6には、上述した連通孔を設けていない従来の対象翼に係る迎角と揚力係数の関係を示す曲線102と、図4A及び図4Bに示す実施形態に係る迎角と揚力係数の関係を示す曲線104が示されている。図6中の曲線106については後述する。
図7には、上述した連通孔を設けていない従来の対象翼に係る迎角と抗力係数の関係を示す曲線112と、図4A及び図4Bに示す実施形態に係る迎角と抗力係数の関係を示す曲線114が示されている。図7中の曲線116については後述する。
なお、迎角は、翼弦方向に対する流体の流入方向を示す角度である。該流入方向が翼弦方向に平行なとき、迎角は0度である。また、該流入方向が、第1翼面65に対向するように翼弦方向に対して傾斜しているときに迎角が正であり、該流入方向が、第2翼面66に対向するように翼弦方向に対して傾斜しているときに迎角が負であるものと定義する。
上述の連通孔70を設けていない従来の対象翼の場合、図6に示すように(曲線102参照)、0度を含む迎角の範囲において、揚力係数は迎角に比例して変化するが、迎角がある程度大きくなると、迎角の増加に対する揚力係数の増加が鈍化し、さらに迎角が増加すると揚力係数が低減する。また、図7に示すように(曲線112参照)、迎角が増加するのに従い抗力係数は増加するが、揚力係数が低下する迎角の範囲において、抗力係数は著しく大きくなっている。
一方、連通孔70を設けた実施形態に係る翼50の場合、図6に示すように(曲線104参照)、従来例に比べて、迎角に比例して揚力係数が増加する迎角の範囲が拡大され、より大きな迎角まで揚力係数が増加する。また、図7に示すように(曲線114参照)、高迎角領域において、従来例に比べて抗力係数が低減されている。これは、図4A及び図4Bに示す実施形態に係る翼50では、剥離が生じ得るような運転条件においても、上述したように連通孔70を介した流れを生じさせることができるため、翼面で生じ得る流れの剥離を抑制することができるためであると考えられる。
したがって、上述の実施形態に係る翼50を採用することにより、損失を低減可能な運転範囲(例えば迎角の範囲等)を拡大することができる。
また、他の一実施形態に係る翼50は、該翼50が取り付けられる機器の設計点での運転条件における流体の翼型部60への流入方向の翼弦方向に対する角度が0度より大きくなるように設計される。そして、翼面上で静圧最小となる位置よりも前縁側では、第1翼面65に開口する第1開口端72の無次元翼弦長位置X1は、第2翼面66に開口する第2開口端74の無次元翼弦長位置X2よりも大きい(すなわち、X2<X1が成立する)。
例えば、図5A及び図5Bに示す翼50(垂直尾翼48)は、該翼50が取り付けられる航空機40(機器)の巡航運転での運転条件(設計点での運転条件)における空気(流体)の翼型部60への流入方向(図5A中の矢印F0の方向)の翼弦方向(翼弦線L1の方向)に対する角度α0が0度より大きくなるように設計されている場合、すなわち、上述の流入方向が、翼弦方向に対して傾斜している。そして、翼面上で静圧最小となる位置よりも前縁側に設置する場合は、第1翼面65に開口する第1開口端72の無次元翼弦長位置X1は、第2翼面66に開口する第2開口端74の無次元翼弦長位置X2よりも大きい。
上述の実施形態のように、一対の翼面(第1翼面65及び第2翼面66)が翼弦に対して対称な形状を有する対称翼の場合、翼弦方向に対して傾斜した角度の方向からの流れを受けたとき、両翼面上での翼弦方向における同一の位置では、流れに対向する一方の翼面上の静圧のほうが他方の翼面上の静圧に比べて高くなる。よって、このとき、両翼面上において静圧が等しくなる位置は、流れに対向する一方の翼面上の位置の方が、他方の翼面上の位置よりも後縁側もしくは前縁側となる。
例えば、図5Aに示すように、翼弦方向に対して傾斜し、かつ、第1翼面65に対向する方向(図5A中の矢印F0)からの流れを受けたとき、両翼面上での翼弦方向における同一の位置では、流れに対向する第1翼面65上の静圧のほうが第2翼面66上の静圧に比べて高くなる。よって、このとき、図5Aの連通孔の配置の場合には、両翼面上において静圧が等しくなる位置は、流れに対向する第1翼面65上の位置の方が、第2翼面66上の位置よりも後縁側となる。
この点、上述の実施形態では、設計点での運転条件における流体の流入方向の翼弦方向に対する角度が0度より大きく、該流入方向が第1翼面65に対向するように設定された対称翼(翼50)において、第1翼面65上の第1開口端72を、第2翼面66上の第2開口端74よりも後縁62側に設けている(すなわち、X1がX2より大きい)。よって、設計点付近での運転時には、第1翼面65上の第1開口端72の位置と、第2翼面66上の第2開口端74の位置とで圧力差をほとんどなくすことができるため、翼型部60に設けられた連通孔70を通る流れは生じにくくなる。
一方、運転条件が設計点からずれたときには、第1翼面65上の第1開口端72の位置と、第2翼面66上の第2開口端74の位置とで圧力差が生じ、高圧側の開口端から低圧側の開口端へと連通孔70を通る流れが生じる。例えば、運転条件が設計点からずれて、翼型部60に対する流体の流入方向が、翼弦方向に対してさらに傾斜し、かつ、第1翼面65に対向する方向(図5A中の矢印F1の方向)となる場合(このとき、流体の流入方向の翼弦方向に対する傾斜角度は上述の角度α0よりも大きい)、第1開口端72の位置での静圧が、第2開口端74の位置での静圧よりも大きくなる。そうすると、高圧側の第1開口端72から低圧側の第2開口端74へと、連通孔70を通る流れが生じる。そして、この流れが低圧側の第2開口端74から流出することにより、該第2開口端74が設けられた第2翼面66近傍の流れ(主流)に運動量が供給されるため、第2翼面66で生じ得る流れの剥離を抑制することができる。
ここで、図6中の曲線106は、図5A及び図5Bに示す実施形態に係る迎角と揚力係数の関係を示し、図7中の曲線116は、図5A及び図5Bに示す実施形態に係る迎角と抗力係数の関係を示す。
図5A及び図5Bに示す実施形態に係る翼50の場合、図6に示すように(曲線106参照)、図4A及び図4Bに示す翼50の場合(曲線104参照)に比べて、迎角に比例して揚力係数が増加する迎角の範囲がさらに拡大され、さらに大きな迎角まで揚力係数が増加する。また、図7に示すように(曲線116参照)、高迎角領域において、図4A及び図4Bに示す翼50の場合(曲線114参照)に比べて抗力係数がさらに低減されている。
これは、図5A及び図5Bに示す実施形態に係る翼50では、運転条件が設計点からずれたときに連通孔70を通る流れが流出する低圧側の開口端(第2開口端74)を、図4A及び図4Bに示す場合に比べて前縁側に設けたため、より大きな迎角領域でも連通孔70を介した流れを生じさせることができるため、翼面で生じ得る流れの剥離をより効果的に抑制することができるためであると考えられる。
したがって、上述の実施形態に係る翼50を採用することにより、損失を低減可能な運転範囲(例えば迎角の範囲等)を拡大することができる。
以上説明したように、上述した実施形態によれば、設計点付近での運転時における性能低下を抑制しながら、運転条件が設計点からずれたときに生じ得る翼面での流れの剥離を抑制することができ、損失を低減可能な運転範囲(例えば迎角の範囲等)を拡大することができる。
幾つかの実施形態では、翼50は、翼幅方向において第1開口端72が位置する第1断面S1又は第2開口端74が位置する第2断面S2上において、前縁61を中心とし、翼50が取り付けられる機器(航空機40)の設計点での運転条件における流体の翼型部60への流入方向に平行な直線を基準とする-10度以上10度以下の角度範囲内(図4A、図5A参照)に条件(a)を満たす角度A1が存在する。ここで、前記条件(a)は、角度A1の方向から前縁61に向かう方向の流体の流れ(図4A、図5A中の矢印F)を翼型部60が受けたとき、第1翼面65上の前記第1開口端72の位置における静圧と、第2翼面66上の第2開口端74の位置における静圧とが等しくなる、という条件である。
以下の説明において、翼幅方向に直交する断面における、前縁61を中心とする角度は、流体の流れの向きが第1翼面65に対向する向き(図4A及び図5Aにおける反時計回り)を正とし、流体の流れの向きが第2翼面に対向する向き(図4A及び図5Aにおける時計回り)を負とする。
上述の実施形態では、上述の角度A1の方向からの流体の流れを翼型部60が受けたとき、第1翼面65上の第1開口端72の位置と、第2翼面66上の第2開口端74の位置とで静圧が等しくなる。よって、翼50が適用される機器(航空機40)の設計点付近での運転時には、翼型部60に向かう流体の流れ方向(例えば、およそ、図4A及び図5AのF0の方向)が角度A1の方向に近いため、第1開口端72の位置と、第2開口端74の位置とで圧力差がほとんどなく、翼型部60に設けられた連通孔70を通る流れは生じにくい。
一方、運転条件が設計点からずれたときには、第1翼面65上の第1開口端72の位置と、第2翼面66上の第2開口端74の位置とで圧力差が生じ、高圧側の開口端(例えば、第1開口端72)から低圧側の開口端(例えば第2開口端)へと連通孔70を通る流れが生じる。そして、この流れが低圧側の開口端から流出することにより、低圧側の開口端が設けられた翼面(第1翼面65又は第2翼面66)近傍の流れ(主流)に運動量が供給されるため、該翼面で生じ得る流れの剥離を抑制することができる。
よって、本実施形態の翼50を用いることで、図6及び図7を参照して既に説明した場合と同様に、連通孔70を設けない従来例の対称翼に比べて、迎角に比例して揚力係数が増加する迎角の範囲が拡大され、より大きな迎角まで揚力係数が増加するとともに、高迎角領域において抗力係数が低減される。このため、この翼50を採用することにより、損失を低減可能な運転範囲(例えば迎角の範囲等)を拡大することができる。
このように、上述の実施形態によれば、設計点付近での運転時における性能低下を抑制しながら、運転条件が設計点からずれたときに生じ得る翼面での流れの剥離を抑制することができ、損失を低減可能な運転範囲(例えば迎角の範囲等)を拡大することができる。
幾つかの実施形態では、第1開口端72又は第2開口端74の少なくとも一方は、翼型部60の翼弦方向と平行な接線を有する第1翼面65又は第2翼面66上の点よりも前縁61側に位置する。
例えば、図5Bに示すように、第1開口端72は、翼型部60の翼弦方向(翼弦線L1の方向)と平行な接線LT1を有する第1翼面65上の点PT1よりも前縁61側に位置していてもよい。あるいは、図5Bに示すように、第2開口端74は、翼型部60の翼弦方向(翼弦線L1の方向)と平行な接線LT2を有する第2翼面66上の点PT2よりも前縁61側に位置していてもよい。
翼50が適用される機器(航空機40)の運転条件が設計点からずれたとき、第1翼面65又は第2翼面66において、上述の点PT1又はPT2(翼弦方向と平行な接線LT1,LT2との接点)よりも後縁62側の位置で剥離が生じやすい場合がある。この点、上述の実施形態では、第1翼面65又は第2翼面66において剥離が生じやすい位置よりも前縁61側に第1開口端72又は第2開口端74を設けたので、設計点からずれた運転条件下において、第1翼面65又は第2翼面66で生じやすい流体の剥離を効果的に抑制することができる。
図8、図9及び図11は、それぞれ、一実施形態に係る翼型部60の翼幅方向に直交する部分的な断面を模式的に示す図である。
幾つかの実施形態では、例えば図8に示すように、連通孔70は、第1開口端72と第2開口端74との間において直線状に延在する。この場合、連通孔70は直線状の形状を有するので、機械加工による連通孔の形成を容易に行うことができる。
なお、連通孔70の断面形状は特に限定されず、例えば、円形、楕円形、又は矩形であってもよい。
幾つかの実施形態では、例えば図9に示すように、翼幅方向から視たとき、第1開口端72における第1翼面65の接線L2のうち第1開口端72よりも前縁61側の部分と、第1開口端72における連通孔70(図9における直線L3の方向)とがなす角度θ1は、45度以下である。なお、図9に示す実施形態において、連通孔70の第1開口端72における延在方向は、直線L2の方向である。
この場合、連通孔70は、第1開口端72の位置において、第1翼面65に沿った形状を有するので、連通孔70からの流れが第1開口端72から流出するときに、第1翼面65近傍を流れる流体との混合損失を低減することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図9に示すように、前記翼幅方向から視たとき、第2開口端74における第2翼面66の接線L4のうち第2開口端74よりも前縁61側の部分と、第2開口端74における連通孔70(図9における直線L5の方向)とがなす角度θ2は、45度以下である。なお、図9に示す実施形態において、連通孔70の第1開口端72における延在方向は、直線L5の方向である。
この場合、連通孔70は、第2開口端74の位置において、第2翼面66に沿った形状を有するので、連通孔70からの流れが第2開口端74から流出するときに、第2翼面66近傍を流れる流体との混合損失を低減することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図11に示すように、前記翼幅方向から視たとき、連通路70は第1開口端72と第2開口端74との間において、第1開口端72における連通路70の流路面積w1又は第2開口端74における連通路70の流路面積w2よりも流路面積が大きい部分を有する。なお、図11に示す実施形態では、コード直交方向における第1開口端72と第2開口端74との間の中心位置における連通路70の流路面積w3は、第1開口端72における連通路70の流路面積w1よりも大きい。また、前述の中心位置における連通路70の流路面積w3は、第2開口端74における連通路70の流路面積w2よりも大きい。
このように、連通孔70において、第1開口端72と第2開口端74との間に流路面積が拡大している部分があると、その部分における流体の流速が低下して圧力損失が低減する。このため、連通孔70の内部において流体が流れ易くなる。
幾つかの実施形態に係る翼50は、ガスタービン等の流体機械に適用されてもよい。例えば、一実施形態では、ガスタービンの作動流体が通過する通路(例えば排気ディフューザ通路)に設けられるストラット(支持部材)であってもよい。この場合、ストラット(翼50)は、該ストラットの翼幅方向が、ガスタービンのロータの径方向に沿うように設けられていてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
本明細書において、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
また、本明細書において、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
また、本明細書において、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
40 航空機
42 胴体
44 主翼
44L 左主翼
44R 右主翼
46 水平尾翼
46L 左水平尾翼
46R 右水平尾翼
48 垂直尾翼
50 翼
60 翼型部
61 前縁
62 後縁
63 基端
64 先端
65 第1翼面
66 第2翼面
70 連通孔
72 第1開口端
74 第2開口端
S1 第1断面
S2 第2断面
X1 無次元翼弦長位置
X2 無次元翼弦長位置

Claims (8)

  1. 前縁と後縁との間において翼幅方向に沿ってそれぞれ延在するとともに、翼弦に関して対称な形状を有する第1翼面及び第2翼面を有する翼型部と、
    前記翼型部の内部を通り、前記第1翼面に開口する第1開口端、及び、前記第2翼面に開口する第2開口端を有する少なくとも一つの連通孔と、を備える翼であって、
    前記第1開口端は、前記翼幅方向における第1位置において前記翼幅方向に直交する第1断面上に位置し、
    前記第2開口端は、前記翼幅方向における第2位置において前記翼幅方向に直交する第2断面上に位置し、
    前記第1断面又は前記第2断面上において、前記前縁を中心とし、前記翼が取り付けられる機器の設計点での運転条件における流体の前記翼型部への流入方向に平行な直線を基準とする-10度以上10度以下の角度範囲内に条件(a)を満たす角度A1が存在し、
    前記条件(a)は、前記角度A1の方向から前記前縁に向かう方向の流体の流れを前記翼型部が受けたとき、前記第1翼面上の前記第1開口端の位置における静圧と、前記第2翼面上の前記第2開口端の位置における静圧とが等しくなる、という条件である
    翼。
  2. 前縁と後縁との間において翼幅方向に沿ってそれぞれ延在するとともに、翼弦に関して対称な形状を有する第1翼面及び第2翼面を有する翼型部と、
    前記翼型部の内部を通り、前記第1翼面に開口する第1開口端、及び、前記第2翼面に開口する第2開口端を有する少なくとも一つの連通孔と、を備える翼であって、
    前記第1開口端は、前記翼幅方向における第1位置において前記翼幅方向に直交する第1断面上に位置し、
    前記第2開口端は、前記翼幅方向における第2位置において前記翼幅方向に直交する第2断面上に位置し、
    前記第1断面上での前記前縁を基準とする前記第1開口端の無次元翼弦長位置(%)をX1とし、前記第2断面上での前記前縁を基準とする前記第2開口端の無次元翼弦長位置(%)をX2としたとき、
    前記翼が取り付けられる機器の設計点での運転条件における流体の前記翼型部への流入方向の翼弦方向に対する角度が0度であり、かつ、前記第1開口端の前記無次元翼弦長位置X1と、前記第2開口端の前記無次元翼弦長位置X2との差の絶対値|X1-X2|は、5%以下である、又は、
    前記翼が取り付けられる機器の設計点での運転条件における流体の前記翼型部への流入方向の前記翼弦方向に対する角度が0度より大きく、前記流入方向は前記第1翼面に対向する向きであり、かつ、前記第1翼面に開口する前記第1開口端の前記無次元翼弦長位置X1は、前記第2翼面に開口する前記第2開口端の前記無次元翼弦長位置X2よりも大きく、
    前記第1開口端又は前記第2開口端の少なくとも一方は、前記翼型部の翼弦方向と平行な接線を有する前記第1翼面又は前記第2翼面上の点よりも前記前縁側に位置する
    翼。
  3. 前記連通孔は、前記第1開口端と前記第2開口端との間において直線状に延在する
    請求項1又は2に記載の翼。
  4. 前縁と後縁との間において翼幅方向に沿ってそれぞれ延在するとともに、翼弦に関して対称な形状を有する第1翼面及び第2翼面を有する翼型部と、
    前記翼型部の内部を通り、前記第1翼面に開口する第1開口端、及び、前記第2翼面に開口する第2開口端を有する少なくとも一つの連通孔と、を備える翼であって、
    前記第1開口端は、前記翼幅方向における第1位置において前記翼幅方向に直交する第1断面上に位置し、
    前記第2開口端は、前記翼幅方向における第2位置において前記翼幅方向に直交する第2断面上に位置し、
    前記第1断面上での前記前縁を基準とする前記第1開口端の無次元翼弦長位置(%)をX1とし、前記第2断面上での前記前縁を基準とする前記第2開口端の無次元翼弦長位置(%)をX2としたとき、
    前記翼が取り付けられる機器の設計点での運転条件における流体の前記翼型部への流入方向の翼弦方向に対する角度が0度であり、かつ、前記第1開口端の前記無次元翼弦長位置X1と、前記第2開口端の前記無次元翼弦長位置X2との差の絶対値|X1-X2|は、5%以下である、又は、
    前記翼が取り付けられる機器の設計点での運転条件における流体の前記翼型部への流入方向の前記翼弦方向に対する角度が0度より大きく、前記流入方向は前記第1翼面に対向する向きであり、かつ、前記第1翼面に開口する前記第1開口端の前記無次元翼弦長位置X1は、前記第2翼面に開口する前記第2開口端の前記無次元翼弦長位置X2よりも大きく、
    前記翼幅方向から視たとき、前記第1開口端における前記第1翼面の接線のうち前記第1開口端よりも前縁側の部分と、前記第1開口端における前記連通孔とがなす角度は、45度以下であ
  5. 前縁と後縁との間において翼幅方向に沿ってそれぞれ延在するとともに、翼弦に関して対称な形状を有する第1翼面及び第2翼面を有する翼型部と、
    前記翼型部の内部を通り、前記第1翼面に開口する第1開口端、及び、前記第2翼面に開口する第2開口端を有する少なくとも一つの連通孔と、を備える翼であって、
    前記第1開口端は、前記翼幅方向における第1位置において前記翼幅方向に直交する第1断面上に位置し、
    前記第2開口端は、前記翼幅方向における第2位置において前記翼幅方向に直交する第2断面上に位置し、
    前記第1断面上での前記前縁を基準とする前記第1開口端の無次元翼弦長位置(%)をX1とし、前記第2断面上での前記前縁を基準とする前記第2開口端の無次元翼弦長位置(%)をX2としたとき、
    前記翼が取り付けられる機器の設計点での運転条件における流体の前記翼型部への流入方向の翼弦方向に対する角度が0度であり、かつ、前記第1開口端の前記無次元翼弦長位置X1と、前記第2開口端の前記無次元翼弦長位置X2との差の絶対値|X1-X2|は、5%以下である、又は、
    前記翼が取り付けられる機器の設計点での運転条件における流体の前記翼型部への流入方向の前記翼弦方向に対する角度が0度より大きく、前記流入方向は前記第1翼面に対向する向きであり、かつ、前記第1翼面に開口する前記第1開口端の前記無次元翼弦長位置X1は、前記第2翼面に開口する前記第2開口端の前記無次元翼弦長位置X2よりも大きく、
    前記翼幅方向から視たとき、前記第2開口端における前記第2翼面の接線のうち前記第2開口端よりも前縁側の部分と、前記第2開口端における前記連通孔とがなす角度は、45度以下であ
  6. 前記第1開口端及び前記第2開口端は、前記翼幅方向において同一位置に位置する
    請求項1乃至の何れか一項に記載の翼。
  7. 前記第1開口端及び前記第2開口端は、前記翼幅方向において異なる位置に位置する
    請求項1乃至の何れか一項に記載の翼。
  8. 請求項1乃至の何れか一項に記載の翼を備えた機械。
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