JP2012052443A - プロペラファン - Google Patents

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Abstract

【課題】ファンの効率を向上させることができるプロペラファンを提供する。
【解決手段】プロペラファン19は、モータの回転軸に取り付けられる筒状のハブ11と、ハブ11の側面に配設された複数の翼13とを備えている。各翼13は、半径方向の外側の端部である翼端15よりも前記半径方向の内側の端部である翼元17に近い位置に、反り比が最大となる最大位置Mを有している。各翼13の前記反り比は、最大位置Mよりも翼端15側の領域から最大位置Mに向かって漸増し、最大位置Mから翼元17まで漸減している。
【選択図】図1

Description

本発明は、送風機などに用いられるプロペラファンの構造に関するものである。
一般に、送風機などに用いられるプロペラファンは、モータに取り付けられる筒状のハブと、このハブの側面に配設された複数の翼とを備えている。各翼は、例えば薄板を湾曲させた構造を有している。プロペラファンでは、各翼の反りの分布を適切に設計することにより所定の性能が得られる。反りの大きさは、最大反り高さ(f)と翼弦長(C)の比である反り比(f/C)で表される。
従来のプロペラファンにおいては、各翼の翼端から翼元までできるだけ均一に仕事をさせるという考えの下、翼端よりも翼元の方が周速度が小さいので、翼端から翼元に向かって反り比が増加するように設計されている。例えば、特許文献1には、翼中央部から翼元にかけて反り比が急激に増大しているプロペラファンが開示されている(特許文献1の図2参照)。
特開平5−172098号公報
特許文献1に開示されているような従来のプロペラファンでは、上述したように半径方向において翼元まで反り比が増加するように設計されている。しかしながら、各翼の翼元は筒状のハブの側面につながっているため、翼元付近においては、ハブの側面が障壁となって渦(干渉渦)が発生し、空気の流れのはく離が生じやすくなる。このような渦が発生すると、ファンの損失が増大してファンの効率が低下する。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ファンの効率を向上させることができるプロペラファンを提供することにある。
本発明のプロペラファンは、モータの回転軸に取り付けられる筒状のハブ(11)と、前記ハブ(11)の側面に配設された複数の翼(13)と、を備えている。各翼(13)は、半径方向の外側の端部である翼端(15)よりも前記半径方向の内側の端部である翼元(17)に近い位置に、反り比が最大となる最大位置(M)を有している。各翼(13)の前記反り比は、前記最大位置(M)よりも前記翼端(15)側の領域から前記最大位置(M)に向かって漸増し、前記最大位置(M)から前記翼元(17)まで漸減している。
この構成では、各翼(13)において、翼端(15)よりも翼元(17)に近い位置に反り比の最大位置(M)を設け、この最大位置(M)よりも翼端(15)側の領域から最大位置(M)に向かって反り比を漸増させることにより、翼端(15)側よりも周速度の小さい翼元(17)側の領域においても比較的大きな仕事をさせている。その一方で、最大位置(M)から翼元(17)まで反り比を漸減させることにより、この翼元(17)の近傍領域においては、あまり大きな仕事をさせずに前記渦の発生を抑制している。これにより、流れのはく離が生じるのを抑制することができるので、ファンの効率を向上させることができる。
前記プロペラファンにおいて、各翼(13)の前記反り比は、前記翼端(15)から前記半径方向の中間位置までほぼ一定であるのが好ましい。この構成では、前記中間位置よりも周速度の大きな翼端(15)側の領域において前記中間位置付近の領域よりも大きな仕事をさせている。したがって、この構成によれば、前記中間位置よりも翼端(15)の反り比の方が小さい構成、すなわち翼端(15)から前記中間位置まで反り比が漸増する構成に比べて、ファンの効率をより向上させることができる。
前記プロペラファンにおいて、各翼(13)の前記翼元(17)における前記反り比は、前記翼端(15)における前記反り比とほぼ同じか、又は前記翼端(15)における前記反り比よりも小さく設定されているのが好ましい。この程度まで翼元(17)における反り比を小さくすることにより、前記渦の発生を抑制する優れた効果が得られる。
前記プロペラファンにおいて、各翼(13)は、翼弦上における最大反り高さ(f)の位置から前縁(21)までの長さと翼弦長(C)との比(最大反り位置比)が0.55〜0.65の範囲にあるのが好ましい。この構成では、前記最大反り位置比が0.55〜0.65の範囲にあることにより、各翼(13)の後縁(23)側の領域におけるはく離の範囲が大きくなるのを抑制できるとともに、はく離による空気の流れの乱れの程度が大きくなるのを抑制できる。その結果、騒音が大きくなるのを抑制でき、しかもファンの効率をさらに高めることができる。
前記プロペラファンにおいて、各翼(13)を前記回転軸の軸方向から見たときに、各翼(13)の前縁(21)の翼端(15)は、その前縁(21)の翼元(17)よりも回転方向の前方に位置し、各翼(13)の後縁(23)の翼端(15)は、その後縁(23)の翼元(17)よりも前記回転方向の後方に位置しているのが好ましい。この構成では、各翼(13)において、周速度の大きな翼端(15)側の領域の面積を確保しつつ、前記渦の発生原因となる翼元(17)の面積を小さく(翼元(17)の周方向の長さを小さく)している。これにより、翼端(15)側の領域においてより大きな仕事をさせつつ、翼元(17)において前記干渉による損失をより小さく抑えることができるので、ファンの効率をさらに高めることができる。
前記プロペラファンにおいて、各翼(13)は、前記回転軸を中心とした任意の半径における翼素(25)の重心(G)が、前記回転軸を通る平面(P)上にほぼ位置しているのが好ましい。
プロペラファンの回転時に各翼(13)が受ける主な力としては、遠心力と、空気の流れが各翼(13)に及ぼす力とがあり、これらの力のうち遠心力が大きな割合を占める。仮に、任意の半径における翼素(25)の重心(G)が、回転軸を通る平面上にない場合には、各翼素(25)の重心(G)に働く遠心力は種々の方向を向くことになるので、各翼(13)にはその翼(13)をねじる力が作用する。この場合、各翼(13)をねじる力は翼元(17)に集中するので、このねじる力に耐え得るように翼元(17)を補強する必要がある。
一方、本構成では、各翼素(25)の重心(G)が回転軸を通る平面(P)上にほぼ位置しているので、各翼素(25)の重心(G)に働く遠心力は、ほぼ同じ方向に向く。すなわち、前記遠心力は、前記平面(P)上における半径方向外側に向く。したがって、回転時に翼(13)をねじる力が生じるのを抑制することができる。これにより、上記のような翼元(17)の補強の程度を軽減できるか、又は補強が不要になるので、プロペラファンを軽量化することができる。
以上説明したように、本発明によれば、プロペラファンの効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るプロペラファンを示す斜視図である。 前記実施形態に係るプロペラファンを示す平面図である。 前記プロペラファンを示す側面図である。この側面図では、3つの翼のうちの1つのみを描いている。 前記実施形態に係るプロペラファンの翼の翼形を示す断面図である。 前記実施形態に係るプロペラファンの翼における翼元から翼端までの反り比を示すグラフである。 前記実施形態に係るプロペラファンの翼における翼元から翼端までの最大反り位置比を示すグラフである。 (A)は、最大反り位置比が0.55未満の範囲にある翼形を示す断面図であり、(B)は、最大反り位置比が0.55〜0.65の範囲にある翼形を示す断面図であり、(C)は、最大反り位置比が0.65を超える範囲にある翼形を示す断面図である。 (A)は、前記実施形態に係るプロペラファンにおける翼の翼素を説明するための平面図であり、(B)は、前記実施形態に係るプロペラファンにおいて、前記翼素の重心の位置を翼元から翼端まで模式的に示した平面図であり、(C)は、従来のプロペラファンにおいて、翼素の重心の位置を翼元から翼端まで模式的に示した平面図である。 前記実施形態に係るプロペラファンと比較例のプロペラファンの効率を比較したグラフである。
以下、本発明の一実施形態に係るプロペラファンについて図面を参照して詳細に説明する。図1〜図3に示すように、本実施形態に係るプロペラファン19は、図略のモータの回転軸に取り付けられる円筒状のハブ11と、このハブ11の側面11aに配設された3つの翼13とを備えている。プロペラファン19は、前記モータの駆動により、回転軸Aを中心に回転方向Dに回転する。図1に示すように、プロペラファン19が回転すると、各翼13の翼元17の付近には、ハブ11の側面11aが存在するので、空気の渦Vが生じる。
3つの翼13は、互いに同形状であり、ハブ11の側面11aから半径方向の外側に放射状に延設されている。各翼13における半径方向の内側の端部である翼元17は、ハブ11の側面11aにつながっている。
各翼13は、回転軸Aに対して傾斜して配置されている。具体的には、各翼13の前縁21は、後縁23よりも回転軸Aの軸方向の一方側(図1及び図3では上方側)に位置している。各翼13の翼元17は、回転方向Dの前方側の端部17aが後方側の端部17bよりも回転軸Aの軸方向の前記一方側に位置するように回転軸Aに対して傾斜している。同様に、各翼13における半径方向の外側の端部である翼端15は、回転方向Dの前方側の端部15aが後方側の端部15bよりも回転軸Aの軸方向の前記一方側に位置するように回転軸Aに対して傾斜している。
各翼13は、図4に示すように厚み方向の一方側が凸面で他方側が凹面である翼形を有している。プロペラファン19の回転時には、各翼13における凸面(図4における上面)が負圧面13aとなり、凹面(図4における下面)が正圧面13bとなる。
本実施形態において、各翼13における半径方向の任意の位置の翼弦から反り線Sまでの距離のうち最大のものを最大反り高さfと定義する。翼弦長Cに対する最大反り高さfの比を反り比(f/C)と定義する。翼弦上における最大反り高さfの位置から前縁21までの長さXfと翼弦長Cとの比を最大反り位置比(Xf/C)と定義する。
図5に示すように、各翼13は、翼端15よりも翼元17に近い位置に、前記反り比が最大となる最大位置Mを有している。言い換えると、各翼13の最大位置Mは、各翼13における前記半径方向の中間位置よりも翼元17側に存在する。本実施形態では、図5に示すように、最大位置Mにおける反り比は、翼端15における反り比の1.5倍〜2.0倍程度であるが、これに限定されるものではない。
各翼13の反り比は、最大位置Mよりも翼端15側の領域から最大位置Mに向かって漸増し、最大位置Mから翼元17まで漸減している。各翼13の反り比は、翼端15から前記半径方向のおおよそ中間位置までほぼ一定である。本実施形態では、各翼13の翼元17における反り比は、翼端15における反り比とほぼ同じである。翼元17における反り比は、最大位置Mにおける反り比の1/2〜2/3程度であるが、これに限定されるものではない。
すなわち、各翼13の反り比は、最大位置Mから翼元17まで漸減していればよいので、翼元17における反り比は、翼端15における反り比よりも大きくてもよい。ただし、図5に示すように各翼13の翼元17における反り比が翼端15における反り比とほぼ同じ程度まで小さく設定されている場合には、前記渦の発生を抑制する優れた効果を得ることができる。さらに、各翼13の翼元17における反り比が翼端15における反り比よりも小さく設定されている場合には、翼元17と翼端15の反り比が同じ場合よりもさらに前記渦の発生を抑制する効果を高めることができる。
本実施形態では、各翼13において、最大反り高さfの位置は、図2に示すように翼元17から翼端15に向かって二点鎖線fで示す線上に存在している。そして、図6に示すように、各翼13において、最大反り位置比(Xf/C)は、0.55〜0.65の範囲にある。具体的には、最大反り位置比(Xf/C)は、0.55〜0.65の範囲内において翼元17から翼端15に向かうにつれて漸減している。
図7(A)は、最大反り位置比が0.55未満の範囲にある翼形を示す断面図であり、図7(B)は、最大反り位置比が0.55〜0.65の範囲にある翼形を示す断面図であり、図7(C)は、最大反り位置比が0.65を超える範囲にある翼形を示す断面図である。
図7(A)に示すように、最大反り位置比が0.55未満の範囲にある翼形、すなわち最大反り高さfの位置が前縁21寄りにある翼形の場合には、空気の流れる向きYと翼13の凸形状との関係から、負圧面13aの後縁23側の領域において生じるはく離の範囲が大きくなりやすい。これは、騒音が大きくなるとともにファンの効率が低下する要因となる。
図7(C)に示すように、最大反り位置比が0.65を超える範囲にある翼形、すなわち最大反り高さfの位置が後縁23寄りにある場合には、負圧面13aの後縁23側の領域において生じるはく離の範囲は小さいが、はく離により生じる流れの乱れの程度が大きくなりやすい。これは、騒音が大きくなる要因となる。
一方、図7(B)のように、最大反り位置比が0.55〜0.65の範囲にある翼形の場合には、負圧面13aの後縁23側の領域においてはく離は生じるものの、はく離の範囲は図7(A)の場合よりも小さく、はく離により生じる流れの乱れの程度も図7(C)の場合よりも小さい。したがって、翼元17から翼端15までの範囲において最大反り位置比が0.55〜0.65の範囲にあることにより、翼13全体にわたって後縁23側の領域におけるはく離の範囲を小さくでき、かつはく離により生じる流れの乱れの程度を小さくできる。
図2に示すように、各翼13を回転軸Aの軸方向から見たときに(平面視したときに)、各翼13の前縁21の翼端15は、その前縁21の翼元17よりも回転方向Dの前方に位置している。各翼13の後縁23の翼端15は、その後縁23の翼元17よりも回転方向Dの後方に位置している。
図2の二点鎖線Lfは、前縁21の翼端15と回転軸Aとを結ぶ直線であり、二点鎖線Lrは、後縁23の翼端15と回転軸Aとを結ぶ直線である。これらの直線Lf,Lrを用いて説明すると、前縁21の翼元17、すなわち翼元17における回転方向Dの前方側の端部17aは、直線Lfよりも回転方向Dの後方に位置している。また、後縁21の翼元17、すなわち翼元17における回転方向Dの後方側の端部17bは、直線Lrよりも回転方向Dの前方に位置している。
本実施形態では、図2を平面視したときに、翼元17の前方側の端部17aと、この翼13の前方側に隣り合う翼13における翼元17の後方側の端部17bとの距離は、翼端15の前方側の端部15aと、この翼13の前方側に隣り合う翼13における翼端15の後方側の端部15bとの距離よりも大きい。
図8(C)は、従来のプロペラファンにおける翼素の重心Gの位置を示す平面図である。図8(C)に示すように、従来のプロペラファンでは、翼元117から翼端115に向かう方向において、翼素の重心Gの軌跡は曲線を描いている。すなわち、従来のプロペラファンでは、重心Gの軌跡は、回転軸を通る平面上には存在していない。
一方、図8(A),(B)に示すように、本実施形態のプロペラファン19では、各翼13は、回転軸Aを中心とした任意の半径における翼素25の重心Gが、回転軸Aを通る平面P上にほぼ位置している。ここで、翼素とは、翼13における任意の半径の円弧とそれよりわずかに大きい半径の円弧とで囲まれる微少部分(例えば、図8(A)の2本の二点鎖線で囲まれた部分)をいう。プロペラファンでは、各翼素の重心Gに半径方向外側を向いた遠心力が働く。本実施形態のプロペラファン19では、各浴素25の重心Gが平面P上に並ぶように構成されているので、回転時に翼13をねじる力が生じるのを抑制することができる。
また、図8(B)に示すように、平面視したときに、本実施形態のプロペラファン19の各翼13は、直線Lに関してほぼ対称な形状を有している。したがって、プロペラファン19の回転時に、各翼13における直線Lの両側の領域にそれぞれ及ぼされる空気の流れによる力の差を小さくすることができるので、回転時に翼13をねじる力が生じるのをさらに抑制することができる。
図9は、本実施形態に係るプロペラファン19と比較例のプロペラファンの効率を比較したグラフである。図9に示すように、本実施形態(実施例)のプロペラファン19は、比較例のプロペラファンに比べてファンの効率(ファンの静圧効率及び全圧効率)が優れており、特に風量が大きい場合のファンの効率(ファンの静圧効率及び全圧効率)が優れている。なお、図9における比較例のプロペラファンとしては、図5に示す反り比を有するものを用いた。
以上説明したように、本実施形態のプロペラファン19では、各翼13は、半径方向の外側の端部である翼端15よりも前記半径方向の内側の端部である翼元17に近い位置に、反り比が最大となる最大位置Mを有し、前記反り比が、最大位置Mよりも翼端15側の領域から最大位置Mに向かって漸増する構造とすることにより、翼端15側よりも周速度の小さい翼元17側の領域においても比較的大きな仕事をさせている。その一方で、最大位置Mから翼元17まで前記反り比が漸減する構造とすることにより、反り比を漸減させている翼元17近傍領域には、あまり大きな仕事をさせずに前記渦の発生を抑制している。これにより、流れのはく離が生じるのを抑制することができるので、ファンの効率を向上させることができる。
また、前記実施形態では、各翼13の前記反り比は、翼端15から前記半径方向の中間位置までほぼ一定であるので、前記中間位置よりも周速度の大きな翼端15側の領域において前記中間位置付近の領域よりも大きな仕事をさせている。したがって、翼端15から前記中間位置まで反り比が漸増する構成に比べて、全体としてファンの効率がより向上する。
また、前記実施形態では、各翼13の翼元17における前記反り比は、翼端15における前記反り比とほぼ同じである。この程度まで翼元17における反り比を小さくすることにより、前記渦の発生を抑制する効果をより高めることができる。
また、前記実施形態では、各翼13は、翼弦上における最大反り高さfの位置から前縁21までの長さと翼弦長との比(最大反り位置比)が0.55〜0.65の範囲にある。これにより、各翼13の後縁23側の領域におけるはく離の範囲が大きくなるのを抑制できるとともに、はく離による空気の流れの乱れの程度が大きくなるのを抑制できる。その結果、騒音が大きくなるのを抑制でき、しかもファンの効率をさらに高めることができる。
また、前記実施形態では、各翼13を回転軸Aの軸方向から見たときに、各翼13の前縁21の翼端15は、その前縁21の翼元17よりも回転方向Dの前方に位置し、各翼13の後縁23の翼端15は、その後縁23の翼元17よりも回転方向Dの後方に位置している。この構成では、各翼13において、周速度の大きな翼端15側の領域の面積を確保しつつ、前記渦の発生原因となる翼元17の面積を小さく(翼元17の周方向の長さを小さく)している。これにより、翼端15側の領域においてより大きな仕事をさせつつ、翼元17において前記干渉による損失をより小さく抑えることができるので、ファンの効率をさらに高めることができる。
また、前記実施形態では、各翼13は、回転軸Aを中心とした任意の半径における翼素25の重心Gが、回転軸Aを通る平面P上にほぼ位置しているので、各翼素25の重心Gに働く遠心力は、ほぼ同じ方向に向く。すなわち、前記遠心力は、平面P上における半径方向外側に向く。したがって、回転時に翼13をねじる力が生じるのを抑制することができる。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は、前記各実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。
例えば、前記実施形態では、各翼13の反り比が翼端15から半径方向の中間位置までほぼ一定である場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、各翼13の反り比は、翼端15から最大位置Mまで漸増していてもよい。
また、前記実施形態では、最大反り位置比が0.55〜0.65の範囲にある場合を例示したが、これに限定されない。
また、前記実施形態では、各翼13を回転軸Aの軸方向から見たときに、各翼13の前縁21の翼端15が、その前縁21の翼元17よりも回転方向Dの前方に位置し、各翼13の後縁23の翼端15が、その後縁23の翼元17よりも回転方向Dの後方に位置している場合を例示したが、これに限定されない。
また、前記実施形態では、各翼13は、回転軸Aを中心とした任意の半径における翼素25の重心Gが、回転軸Aを通る平面P上にほぼ位置している場合を例示したが、これに限定されない。
11 ハブ
13 翼
15 翼端
17 翼元
19 プロペラファン
21 前縁
23 後縁
A 回転軸
C 翼弦長
D 回転方向
f 最大反り高さ
f/C 反り比
G 翼素の重心
M 最大位置
P 回転軸を通る平面
S 反り線
Xf 最大反り高さの位置から前縁までの長さ

Claims (6)

  1. モータの回転軸に取り付けられる筒状のハブ(11)と、前記ハブ(11)の側面に配設された複数の翼(13)と、を備えているプロペラファンであって、
    各翼(13)は、半径方向の外側の端部である翼端(15)よりも前記半径方向の内側の端部である翼元(17)に近い位置に、反り比が最大となる最大位置(M)を有し、
    各翼(13)の前記反り比は、前記最大位置(M)よりも前記翼端(15)側の領域から前記最大位置(M)に向かって漸増し、前記最大位置(M)から前記翼元(17)まで漸減している、プロペラファン。
  2. 各翼(13)の前記反り比は、前記翼端(15)から前記半径方向の中間位置までほぼ一定である、請求項1に記載のプロペラファン。
  3. 各翼(13)の前記翼元(17)における前記反り比は、前記翼端(15)における前記反り比とほぼ同じか、又は前記翼端(15)における前記反り比よりも小さい、請求項1又は2に記載のプロペラファン。
  4. 各翼(13)は、翼弦上における最大反り高さ(f)の位置から前縁(21)までの長さと翼弦長(C)との比が0.55〜0.65の範囲にある、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプロペラファン。
  5. 各翼(13)を前記回転軸の軸方向から見たときに、各翼(13)の前縁(21)の翼端(15)は、その前縁(21)の翼元(17)よりも回転方向の前方に位置し、各翼(13)の後縁(23)の翼端(15)は、その後縁(23)の翼元(17)よりも前記回転方向の後方に位置している、請求項1〜4のいずれか1項に記載のプロペラファン。
  6. 各翼(13)は、前記回転軸を中心とした任意の半径における翼素(25)の重心(G)が、前記回転軸を通る平面(P)上にほぼ位置している、請求項1〜5のいずれか1項に記載のプロペラファン。
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