JP4973623B2 - 遠心圧縮機のインペラ - Google Patents

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Description

本発明は、遠心圧縮機のインペラに関する。
従来、遠心圧縮機のインペラとして、回転軸線周りを高速で回転するハブと、ハブから径方向に突出して遠心力により流体を加速するブレードとを複数枚備え、ブレードの流体流入側の端部に位置するリーディングエッジ(インデューサ部)の外周側の角部が斜めに切断されたものが知られている。この傾斜は、吸い込まれる気流の速度成分のうち、リーディングエッジと垂直な相対流入速度成分の大きさが衝撃波を発生する速度よりも小さくなるように設定されている。
遠心圧縮機のインペラにおいては、リーディングエッジの外周側の角部付近に衝突する流体の速度(相対マッハ数)は内周側よりも大きく、この相対マッハ数が所定値を超えると衝撃波が生じる。この衝撃波がブレード付近の翼面境界層に干渉すると、翼面境界層がブレードから剥離してしまい性能が低下する場合がある(図5参照)。この遠心圧縮機のインペラでは、リーディングエッジの角部を斜めに切断することによって、当該部分の相対マッハ数のうち衝撃波の発生に関与する速度成分を小さくし、衝撃波の発生を抑制することによってブレードから翼面境界層が剥離することを防止している。
特開平8−49696号公報
しかしながら、このような遠心圧縮機のインペラにあっては、リーディングエッジのうち、最も回転速度が大きく流体にエネルギーを付与する部分である外周側の角部の翼面積を必要以上に減少させるため、遠心圧縮機の圧縮機効率が低下してしまうという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、圧縮機効率の低下を抑制することのできる遠心圧縮機のインペラを提供することを目的とする。
本発明に係る遠心圧縮機のインペラは、回転軸線周りを高速で回転するハブと、ハブから径方向に突出して遠心力により流体を加速するブレードとを備え、ブレードの流体流入側の端部に、径方向に広がるインデューサ部を有する遠心圧縮機のインペラにおいて、インデューサ部の外周端部には、流体の速度分布に基づいて、内周側から外周側へ向かって流体流出側に傾斜する切欠部が形成されており、切欠部は、内周側から外周側へ向かって傾斜角が増加するように傾斜することを特徴とする。
本発明に係る遠心圧縮機のインペラでは、内周側から外周側へ向かって流体流出側に傾斜する切欠部がインデューサ部の外周端部に形成されているため、インデューサ部に衝突する流体の速度のうち衝撃波の発生に関与する速度成分を小さくすることによって、衝撃波の発生を抑制することができる。これによって、翼面境界層がブレードから剥離してしまうことを防止することができる。また、翼面境界層の剥離を防止するために必要な最小限の傾斜とすべく、流体の速度分布に基づき傾斜角が増加するように切欠部を傾斜させることによって、インデューサ部の外周端部を単に斜めに切断した場合に比して、翼面積の減少を抑制することができる。これによって、最も回転速度が大きく流体にエネルギーを付与する部分であるインデューサ部の外周端部の翼面積を確保し、圧縮機効率の低下を抑制することができる。
本発明に係る遠心圧縮機のインペラにおいて、切欠部は、内周側から外周側へ向かって、流体の速度の増加に応じて、傾斜角が増加するように傾斜することが好ましい。流体の速度分布は、内周側から外周側へ向かって徐々に増加してゆくため、切欠部もその流体の速度の増加に応じて傾斜角が増加するように傾斜させることによって、切欠部の傾斜を翼面境界層の剥離の防止のための必要最低限の傾斜とすることができる。
本発明に係る遠心圧縮機のインペラにおいて、切欠部は、内周側から外周側へ向かって傾斜角が連続的に増加するように曲線状に傾斜させることが好ましい。これによって、切欠部の形状を流体の速度分布に対応した理想的な形状とすることができる。あるいは、屈曲部を複数有し、屈曲部における傾斜角が内周側から外周側へ向かって段階的に増加するように傾斜する構成としてもよい。これによって、製造時において切欠部の形成が容易となる。
本発明に係る遠心圧縮機のインペラでは、周方向から見て、切欠部の所定位置における傾斜角が回転軸線に対する垂直線及び所定位置における接線がなす角度θ(r)で定義され、所定位置における流体の相対マッハ数をMw1(r)とし、ブレードの翼面境界層の剥離を起こさない相対マッハ数の上限値をMlimとし、所定の係数をCとした場合に、cosθ(r)=C×Mlim/Mw1(r)の関係を満たすように切欠部の形状が設定されていることが好ましい。切欠部の所定位置における傾斜角θ(r)をこのように設定することによって、当該所定位置での傾斜を翼面境界層の剥離を防止するのに必要な最低限の傾斜とすることができる。
本発明に係る遠心圧縮機のインペラにおいて、所定の係数Cは0.72以上、1.29以下であることが好ましい。所定の係数Cをこの範囲とした場合は、十分な遠心圧縮機の圧縮機効率を安定して確保することができる。
本発明によれば、圧縮機効率の低下を抑制することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る遠心圧縮機のインペラの好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るインペラを採用した遠心圧縮機の子午面形状を示す図である。図1に示すように、遠心圧縮機20は、ケーシング21に回転軸22で高速回転可能に軸支されたインペラ1を収容することによって構成されている。この遠心圧縮機20は、流体流入側(図1における紙面左側)から流入した空気Aをインペラ1の回転力で加速することによって圧縮し、流体流出側(図1における紙面右側)から流出させるものである。
ケーシング21は、回転軸線Rに沿って延びる吸入通路23を流入側に備えると共に、回転軸線Rに対して径方向に広がる流出通路24を流出側に備えている。吸入通路23と流出通路24とは横断面視において湾曲する壁部26で接続されている。ケーシング21の流出通路24には、インペラ1で圧縮された空気Aの動圧を静圧に変換するデフューザ27が設けられている。
インペラ1は、中央位置に回転軸22が嵌入されて回転軸線R周りを高速で回転するハブ2と、ハブ2から径方向に突出して供給される空気を遠心力によって加速するブレード3とを備えている。ハブ2は、流入側から流出側へ向かって外径が広がるような形状をなしており、横断面視においてその外周面2aが湾曲するような形状をなしている。ハブ2の外周面2aは、流入側では回転軸線Rに対して平行をなし、流出側では回転軸線Rに対して垂直をなすことによりケーシング21の流出通路24に向かって広がるように形成されている。これによって、ケーシング21の吸入通路23を通過して流入側から流入した空気を流出側で回転軸線Rと垂直な方向へガイドして、流出通路24へ流出させることができる。
インペラ1のブレード3は、ハブ2の外周面2aに回転軸線R周りに複数設けられている。ブレード3同士の間の空間は、流入した空気Aの流路として構成されている。周方向から見て、ブレード3の流入側の端部、すなわちインデューサ部4は回転軸線Rに対して略垂直となるように形成され、ブレード3の流出側の端部6は回転軸線Rと水平となるように形成され、また、ブレード3の外周縁部7はケーシング21の壁部26の横断面形状に沿って湾曲している。ブレード3の外周縁部7とケーシング21の壁部26との間には微小なギャップが設けられている。ブレード3のインデューサ部4は回転方向に捩られており、ブレード3の外周縁部7も径方向から見て回転方向に捩られている。
次に、ブレード3のインデューサ部4の構成について詳細に説明する。
図2は、図1に示すブレードのインデューサ部の形状を説明するための図である。図2の左側にはブレード3のインデューサ部4に衝突する空気Aの速度分布を示す模式図が示されており、図2の右側には空気Aの速度分布に基づいて設定されたブレード3のインデューサ部4の形状を示す図が示されている。左側の模式図に示すように、インデューサ部4と衝突する空気Aの速度(以下、相対マッハ数という)は、ハブ2の外周面2aとの境界付近では低く、外周側へ向かうにつれて徐々に増加し、一定以上増加するとその増加率は低減し、一定の速度に収束するようになだらかに増加する。この相対マッハ数は、所定の値を超えた場合、ブレード3の翼面境界層と干渉する程度にまで衝撃波が大きくなり、翼面境界層がブレード3から剥離してしまう。一方、所定の値以下であれば、衝撃波は翼面境界層と干渉を生じるまでの大きさにはならず、翼面境界層はブレード3から剥離しない。
インデューサ部4の回転軸線Rからr離れた位置における空気Aの相対マッハ数をMw1(r)とし、ブレード3の翼面境界層の剥離を起こさない相対マッハ数の上限値をMlimとすると、図2における内周側の領域LにおいてはMw1(r)≦Mlimの関係が成り立ち、外周側の領域HにおいてはMw1(r)>Mlimの関係が成り立つ。ブレード3の翼面境界層の剥離を起こさない相対マッハ数の上限値は、経験的にMlim=1.1〜1.3とされる。
図2の左側の図に示すように、インデューサ部4のうちMw1(r)≦Mlimの関係が成り立つ領域、すなわち領域Lと対応する領域においては翼面境界層の剥離が起きるおそれがないので、傾斜が設けられることなく回転軸線Rと垂直をなすように構成される。一方、インデューサ部4のうちMw1(r)>Mlimの関係が成り立つ領域、すなわち領域Hと対応する領域においては、インデューサ部が回転軸線Rと垂直に形成された場合、翼面境界層の剥離が起きるおそれがある。従って、インデューサ部4の外周端部側には、空気の速度分布に基づいて、内周側から外周側へ向かって流出側に傾斜する切欠部8が形成される。
ここで、切欠部8の傾斜を設定するために用いられる後退翼の独立性原理について、図3を参照して説明する。図3には、紙面左右方向に向かって流れる速度Mの一様流の中に、一般的な薄板状の翼30を配置した状態が示されている。この翼30は、その断面形状が一様流に対して流線形をなすような構成とされており、一様流の垂直軸線に対して傾斜角∧をなすように傾斜している。このように構成された翼30の空力特性は、前縁部30aに対して垂直な速度成分Mのみに依存する(後退翼独立性原理)。従って、翼30に傾斜角∧を設けた場合、衝撃波の発生に関与する速度成分のマッハ数はMとなる。この速度成分Mの大きさは、M=Mcos∧で与えられるため、一様流の速度Mのcos∧倍によって衝撃波の発生に関与する速度成分のマッハ数が定められることが分かる。cos∧は1よりも小さいため、翼30に傾斜角を設けることによって、衝撃波に関与する速度成分のマッハ数を小さくすることができ、結果として、衝撃波を弱くできることが理解される。
図2に戻り、周方向から見て、回転軸線Rに対する垂直線Pと、切欠部8の回転軸線Rからr離れた位置における接線Nとのなす角度を当該位置における傾斜角θ(r)と定義する。上述の後退翼の独立性原理によって、衝撃波の発生に関与する速度成分のマッハ数は、Mw1(r)のcosθ(r)倍で与えられる。このマッハ数がMlimと同一値またはMlimより小さければ翼面境界層の剥離は生じないので、剥離を防止するために必要な傾斜角θ(r)は次の数式(1)で設定される。
cosθ(r)=Mlim/Mw1(r) (1)
図2の左側の模式図に示すようにMw1(r)は内周側から外周側へ向かって増加しているため、切欠部8は、Mw1(r)の増加に応じて傾斜角θ(r)が連続的に増加するように曲線状に傾斜する。また、外周端部付近においては、Mw1(r)の増加率は徐々に減少し、一定速度に収束するような速度分布となるため、それに応じて切欠部8も外周端部付近では傾斜角θ(r)の増加率が徐々に減少するような構成とされる。
次に、本実施形態に係る遠心圧縮機20のインペラ1の作用・効果について説明する。
図4に、数式(1)を用いて具体的に設定されたブレードの切欠部の形状の例を示す図であり、(a)はインペラ1の断面図であり、(b)は切欠部の拡大図である。図4に示すブレード3は、インデューサ部4(切欠部8)の外周端部における相対マッハ数Mw1t(r)=1.5とし、Mlim=1.3として設定されている。図4中の一点鎖線は切欠部を設けなかった場合のブレード36のインデューサ部の外周端部34の形状を示し、点線は、インデューサ部の外周端部を単に斜めに切断することで切欠部35が形成された従来のブレードの形状を示している。
図4中の一点鎖線で示すような切欠部を設けないブレード36を適用した場合、インデューサ部の外周端部34付近で衝撃波の発生に関与する空気の速度の大きさは、外周端部付近における相対マッハ数Mw1tと等しくなり、Mlimよりも大きくなってしまう。図5は、図4(a)中のBに示す方向から切欠部を設けないブレードを見たときの図である。図5に示すように、切欠部を設けない場合は、ブレード36同士の間の流路に大きな衝撃波Wが発生してしまい、ブレード36の翼面境界層BLと干渉してしまう。これによって、翼面境界層BLがブレード36から剥離してしまい性能が低下する。
図4中の点線で示すような単に外周端部を斜めに切断して切欠部35を形成した従来のブレードを適用した場合、傾斜を設けることによって切欠部35付近で衝撃波の発生に関与する空気の速度を小さくすることができ、翼面境界層の剥離を防止することができる。しかし、インデューサ部は、外周端部側の方が大径であり回転速度が大きいため、空気に対して付与するエネルギーが大きくなる。従って、従来のブレードでは、インデューサ部のうち、最も空気にエネルギーを付与することのできる部分である外周端部側の翼面積を必要以上に減少させるため、遠心圧縮機の圧縮機効率が低下してしまう。
一方、本実施形態に係るインペラ1のブレード3によれば、内周側から外周側へ向かって流体流出側に傾斜する切欠部8がインデューサ部4の外周端部に形成されているため、衝撃波の発生に関与する速度成分のマッハ数を減少させることができ、衝撃波の発生を抑制することができる。これによって、翼面境界層がブレードから剥離してしまうことを防止することができる。
また、翼面境界層の剥離を防止するために必要な最小限の傾斜とすべく、空気の相対マッハ数の増加に応じて傾斜角θ(r)が増加するように切欠部8を傾斜させることによって、インデューサ部4の外周端部を単に斜めに切断した場合に比して、翼面積の減少を抑制することができる。具体的には、図4(b)に示すように、従来のブレードの外周端部35よりも斜線で示す領域だけ翼面積を広くすることができ、従来よりも45%面積減少を小さくすることができる。これによって、最も回転速度が大きく流体にエネルギーを付与する部分であるインデューサ部4の外周端部の翼面積を確保し、圧縮機効率の低下を抑制することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、本実施形態においては、切欠部8は、内周側から外周側へ向かって傾斜角θ(r)が連続的に増加するように曲線状に傾斜する構成とされていたため、空気の速度分布に対応した理想的な形状とすることができた。一方、これに代えて、段階的に傾斜するように折れ曲がり直線状に構成してもよい。具体的には、図6に示すように、切欠部8は、複数の屈曲部9a,9b,9c,9dを有しており、屈曲部における傾斜角θ(r)が内周側から外周側へ向かって段階的に増加する構成とされている。各屈曲部同士の間は直線状に形成されている。屈曲部における傾斜角θ(r)は数式(1)によって設定してもよいが、切欠部8の全体的な形状が数式(1)で設定された曲線状の形状に近似するように任意に設定してもよい。また、屈曲部の数は特に限定されない。これによって、製造時において切欠部の形成を容易とすることができる。
また、本実施形態においては、切欠部8の形状を数式(1)によって設定したが、数式(2)に示すように、Mlim/Mw1に所定の係数Cを掛け合わせて設定してもよい。
cosθ(r)=C×Mlim/Mw1(r) (2)
図7は、数式(2)を用いて切欠部の形状を設定したインペラを採用した場合の遠心圧縮機の圧縮機効率を係数Cごとにプロットしたグラフである。図6の横軸は係数Cの値を示し、縦軸は圧縮機効率を示す。図7から理解されるように、C=1.0付近をピークとしてC=0.72までは一定以上の圧縮機効率を確保しており、C=0.72を下回る範囲では急激に圧縮機効率が減少している。また、C=1.0からC=1.29までは一定以上の圧縮機効率を確保しており、C=1.29を上回る範囲では急激に圧縮機効率が減少している。これによって、係数Cは0.72以上、1.29以下であると、十分な圧縮機効率を確保することができると理解される。
図8は、数式(2)を用いて設定した切欠部の形状の例を示す図であり、(a)にブレードの全体図を示し、(b)に切欠部の拡大図を示す。図8に示す切欠部の形状のうち、実線で示す切欠部48は、C=0.72として設定した場合の形状を示し、点線で示す切欠部58は、C=1.29として設定した場合の形状を示している。図8(b)に示すように、切欠部48と切欠部58の間の範囲内で係数Cを変化させることによって様々な曲線形状または折れ曲がり直線形状の切欠部を設定することができ、いずれの形状についても本発明の作用・効果を奏することができる。すなわち、本発明においては、切欠部48と切欠部58の間の範囲内に存在する全ての曲線形状及び折れ曲がり直線形状を採用することができる。
本発明の実施形態に係るインペラを採用した遠心圧縮機の子午面形状を示す図である。 図1に示すブレードのインデューサ部の形状を説明するための図である。 切欠部の傾斜を設定するために用いられる後退翼の独立性原理について説明するための図である。 数式(1)を用いて具体的に設定されたブレードの切欠部の形状の例を示す図であり、(a)はインペラの断面図であり、(b)は切欠部の拡大図である。 図4(a)中のBに示す方向から切欠部を設けないブレードを見たときの図である。 変形例に係るインペラのブレードの切欠部を示す図である。 数式(2)を用いて切欠部の形状を設定したインペラを採用した場合の遠心圧縮機の圧縮機効率を係数Cごとにプロットしたグラフである。 数式(2)を用いて設定した切欠部の形状の例を示す図であり、(a)にブレードの全体図を示し、(b)に切欠部の拡大図を示す。
符号の説明
1…インペラ、2…ハブ、3…ブレード、4…インデューサ部、8,48,58…切欠部、20…遠心圧縮機。

Claims (6)

  1. 回転軸線周りを高速で回転するハブと、前記ハブから径方向に突出して遠心力により流体を加速するブレードとを備え、前記ブレードの流体流入側の端部に、径方向に広がるインデューサ部を有する遠心圧縮機のインペラにおいて、
    前記インデューサ部の外周端部には、前記流体の速度分布に基づいて、内周側から外周側へ向かって流体流出側に傾斜する切欠部が形成されており、
    前記切欠部は、内周側から外周側へ向かって傾斜角が増加するように傾斜することを特徴とする遠心圧縮機のインペラ。
  2. 前記切欠部は、内周側から外周側へ向かって、前記流体の速度の増加に応じて、前記傾斜角が増加するように傾斜することを特徴とする請求項1記載の遠心圧縮機のインペラ
  3. 前記切欠部は、内周側から外周側へ向かって前記傾斜角が連続的に増加するように曲線状に傾斜することを特徴とする請求項1または2記載の遠心圧縮機のインペラ。
  4. 前記切欠部は、屈曲部を複数有し、前記屈曲部における前記傾斜角が内周側から外周側へ向かって増加するように段階的に傾斜することを特徴とする請求項1または2記載の遠心圧縮機のインペラ。
  5. 周方向から見て、前記切欠部の所定位置における前記傾斜角が前記回転軸線に対する垂直線及び前記所定位置における接線がなす角度θ(r)で定義され、前記所定位置における前記流体の相対マッハ数をMw1(r)とし、前記ブレードの翼面境界層の剥離を起こさない相対マッハ数の上限値をMlimとし、所定の係数をCとした場合に、
    cosθ(r)=C×Mlim/Mw1(r)
    の関係を満たすように前記切欠部の形状が設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の遠心圧縮機のインペラ。
  6. 前記所定の係数Cは0.72以上で1.29以下であることを特徴とする請求項5記載の遠心圧縮機のインペラ。
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