JP2000110785A - 軸流ファン - Google Patents
軸流ファンInfo
- Publication number
- JP2000110785A JP2000110785A JP10282503A JP28250398A JP2000110785A JP 2000110785 A JP2000110785 A JP 2000110785A JP 10282503 A JP10282503 A JP 10282503A JP 28250398 A JP28250398 A JP 28250398A JP 2000110785 A JP2000110785 A JP 2000110785A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wing
- blade
- divided
- boss
- flow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/26—Rotors specially for elastic fluids
- F04D29/32—Rotors specially for elastic fluids for axial flow pumps
- F04D29/38—Blades
- F04D29/384—Blades characterised by form
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、ボス部の外周に所定角度を置いて
複数の翼を配置してなる軸流ファンに関し、翼の前進化
による高効率化,低騒音化を維持しながら、翼をひねり
起こす力を従来より大幅に低減することを目的とする。 【解決手段】 ボス部11の外周に所定角度を置いて複
数の翼13を配置してなる軸流ファンにおいて、前記翼
13を、前進翼15を所定の半径位置で複数に分割し、
ボス部11に連続する分割部17を除いた各分割部1
9,21,23,25を、前記前進翼15が位置する仮
想位置に対して後退する形状に形成してなることを特徴
とする。
複数の翼を配置してなる軸流ファンに関し、翼の前進化
による高効率化,低騒音化を維持しながら、翼をひねり
起こす力を従来より大幅に低減することを目的とする。 【解決手段】 ボス部11の外周に所定角度を置いて複
数の翼13を配置してなる軸流ファンにおいて、前記翼
13を、前進翼15を所定の半径位置で複数に分割し、
ボス部11に連続する分割部17を除いた各分割部1
9,21,23,25を、前記前進翼15が位置する仮
想位置に対して後退する形状に形成してなることを特徴
とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボス部の外周に所
定角度を置いて複数の翼を配置してなる軸流ファンに関
する。
定角度を置いて複数の翼を配置してなる軸流ファンに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ボス部の外周に所定角度を置いて
複数の翼を配置してなる軸流ファンとして、例えば、特
開平5−240042号公報等に開示されるものが知ら
れている。そして、従来、このような軸流ファンの翼形
状として、台形翼,前進翼等が知られている。
複数の翼を配置してなる軸流ファンとして、例えば、特
開平5−240042号公報等に開示されるものが知ら
れている。そして、従来、このような軸流ファンの翼形
状として、台形翼,前進翼等が知られている。
【0003】一般に、図5に実線で示すような台形翼1
において、任意の半径rにおける断面をとり、この断面
を回転角度θ方向に展開すると、図6に示すようにな
り、台形翼1の回転による空気の流れは、飛行機の翼の
流れと同じような流れになる。従って、基本的には、こ
の翼断面を回転方向にずらせて、前進翼、あるいは図5
に二点鎖線で示したように超前進翼2としても、台形翼
1と同じ性能になるはずである。
において、任意の半径rにおける断面をとり、この断面
を回転角度θ方向に展開すると、図6に示すようにな
り、台形翼1の回転による空気の流れは、飛行機の翼の
流れと同じような流れになる。従って、基本的には、こ
の翼断面を回転方向にずらせて、前進翼、あるいは図5
に二点鎖線で示したように超前進翼2としても、台形翼
1と同じ性能になるはずである。
【0004】しかしながら、実際には、翼素間の相対的
な位置の違いにより三次元の流れが生じ、各翼素を前進
させるほど、高効率,低騒音になるという前進翼、超前
進翼2としての効果が生じる。図7は、数値流体解析に
より求められた、超前進翼2の負圧面側速度ベクトルを
示しており、図8は圧力面側速度ベクトルを示してい
る。
な位置の違いにより三次元の流れが生じ、各翼素を前進
させるほど、高効率,低騒音になるという前進翼、超前
進翼2としての効果が生じる。図7は、数値流体解析に
より求められた、超前進翼2の負圧面側速度ベクトルを
示しており、図8は圧力面側速度ベクトルを示してい
る。
【0005】すなわち、図7は、図9の上側面の速度ベ
クトルを、図8は、図9の下側面の速度ベクトルを示し
ている。そして、図7から、翼表面上の流れが、符号A
で示す領域に集まろうとしているのが解る。図9は、超
前進翼2の任意の半径における翼断面の空気の流れを、
翼と一緒に回転する座標系から見た状態を示しており、
翼の後部では、流れは、翼面から剥離して剥離渦Bが生
じている。
クトルを、図8は、図9の下側面の速度ベクトルを示し
ている。そして、図7から、翼表面上の流れが、符号A
で示す領域に集まろうとしているのが解る。図9は、超
前進翼2の任意の半径における翼断面の空気の流れを、
翼と一緒に回転する座標系から見た状態を示しており、
翼の後部では、流れは、翼面から剥離して剥離渦Bが生
じている。
【0006】また、翼面上では、a点を境にして流れの
方向が変わり、a点では、翼面に静止した流れとなって
いる。そして、このように静止した流れが生じると、こ
の付近の空気は、半径外側方向に流されて、図7に示し
たように、領域Aに集まる流れとなる。すなわち、一般
に、翼面上では、空気は翼と一緒に回転するため、空気
には遠心力が作用している。
方向が変わり、a点では、翼面に静止した流れとなって
いる。そして、このように静止した流れが生じると、こ
の付近の空気は、半径外側方向に流されて、図7に示し
たように、領域Aに集まる流れとなる。すなわち、一般
に、翼面上では、空気は翼と一緒に回転するため、空気
には遠心力が作用している。
【0007】そして、通常は、空気の流れが支配的であ
り、遠心方向の力は目立たないが、空気の流れが静止あ
るいは小さくなると、遠心力のみが作用することにな
り、空気は、半径外側方向に流されて、領域Aに集まる
流れとなる。なお、翼の外周縁部に近ずくと、圧力面側
からの流れ込みがあるため、空気は領域Aの近傍に止ま
る。
り、遠心方向の力は目立たないが、空気の流れが静止あ
るいは小さくなると、遠心力のみが作用することにな
り、空気は、半径外側方向に流されて、領域Aに集まる
流れとなる。なお、翼の外周縁部に近ずくと、圧力面側
からの流れ込みがあるため、空気は領域Aの近傍に止ま
る。
【0008】このように、翼表面の領域Aに、運動エネ
ルギを持たない流れが集まるということは、剥離層が厚
くなるということであり、図7に示したように、内側半
径部分から速度欠損部分が集まると、剥離層が厚くなっ
て早い段階で気流が翼面から剥離することになる。
ルギを持たない流れが集まるということは、剥離層が厚
くなるということであり、図7に示したように、内側半
径部分から速度欠損部分が集まると、剥離層が厚くなっ
て早い段階で気流が翼面から剥離することになる。
【0009】そして、このように早い段階で気流が翼面
から剥離すると、空気に対して充分な曲げ圧力を作用さ
せることができなくなり送風性能が低下する。しかも、
剥離層の厚さが気流騒音に対して支配的であることか
ら、騒音も増大することになる。このメカニズムを台形
翼1で考えてみると、図10に示すように、各翼素の剥
離点aは、内側から放射状に流れ、図10の領域Cに集
合することになり、領域Cの翼素は厚い剥離層になった
まま、翼後縁まで更に成長した剥離層を形成していくこ
とになり、有効な空気曲げ圧力は大きく減少し、さらに
剥離層が厚くなるため、発生騒音も大きくなる。
から剥離すると、空気に対して充分な曲げ圧力を作用さ
せることができなくなり送風性能が低下する。しかも、
剥離層の厚さが気流騒音に対して支配的であることか
ら、騒音も増大することになる。このメカニズムを台形
翼1で考えてみると、図10に示すように、各翼素の剥
離点aは、内側から放射状に流れ、図10の領域Cに集
合することになり、領域Cの翼素は厚い剥離層になった
まま、翼後縁まで更に成長した剥離層を形成していくこ
とになり、有効な空気曲げ圧力は大きく減少し、さらに
剥離層が厚くなるため、発生騒音も大きくなる。
【0010】一方、上述した図7に示したように、翼を
前進化すると、領域Aに空気が集まるため、この領域A
から翼の後端までの距離が少なくなり、剥離層は成長し
ないで流れ去り、翼が有効に働き送風効率が増大し、ま
た、剥離層が薄くなるため、薄い後流(ウェーク)によ
り発生騒音が少なくなる。従って、翼を前進化する程、
効率を向上し、騒音を低減することができる。
前進化すると、領域Aに空気が集まるため、この領域A
から翼の後端までの距離が少なくなり、剥離層は成長し
ないで流れ去り、翼が有効に働き送風効率が増大し、ま
た、剥離層が薄くなるため、薄い後流(ウェーク)によ
り発生騒音が少なくなる。従って、翼を前進化する程、
効率を向上し、騒音を低減することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな軸流ファンでは、翼には、図11に示すように、空
気加圧の反力として、翼を圧力面側から起こそうとする
力が作用するため、翼を前進化させる程、加力重心は、
翼の付け根bを通る曲げモーメントの軸Sから離れた点
に移動し、曲げモーメントが先端(チップ)に行くに従
い急に増大することになる。
うな軸流ファンでは、翼には、図11に示すように、空
気加圧の反力として、翼を圧力面側から起こそうとする
力が作用するため、翼を前進化させる程、加力重心は、
翼の付け根bを通る曲げモーメントの軸Sから離れた点
に移動し、曲げモーメントが先端(チップ)に行くに従
い急に増大することになる。
【0012】そして、翼全体には、図11に示したよう
に、翼をひねり起こす力F1が大きく作用し、翼が破壊
に至るおそれがある。また、遠心力の関係から見ても、
翼素の重心は、翼の付け根bを通る軸Sから離れて行く
ため、合力F2は、翼の付け根bを通る軸Sを中心にし
て付け根bの前方より引き裂く作用をして、益々簡単に
破壊に至るおそれがある。
に、翼をひねり起こす力F1が大きく作用し、翼が破壊
に至るおそれがある。また、遠心力の関係から見ても、
翼素の重心は、翼の付け根bを通る軸Sから離れて行く
ため、合力F2は、翼の付け根bを通る軸Sを中心にし
て付け根bの前方より引き裂く作用をして、益々簡単に
破壊に至るおそれがある。
【0013】本発明は、かかる従来の問題を解決するた
めになされたもので、翼の前進化による高効率化,低騒
音化を維持しながら、翼をひねり起こす力を従来より大
幅に低減することができる軸流ファンを提供することを
目的とする。
めになされたもので、翼の前進化による高効率化,低騒
音化を維持しながら、翼をひねり起こす力を従来より大
幅に低減することができる軸流ファンを提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の軸流ファン
は、ボス部の外周に所定角度を置いて複数の翼を配置し
てなる軸流ファンにおいて、前記翼を、前進翼を所定の
半径位置で複数に分割し、ボス部に連続する分割部を除
いた各分割部を、前記前進翼が位置する仮想位置に対し
て後退する形状に形成してなることを特徴とする。
は、ボス部の外周に所定角度を置いて複数の翼を配置し
てなる軸流ファンにおいて、前記翼を、前進翼を所定の
半径位置で複数に分割し、ボス部に連続する分割部を除
いた各分割部を、前記前進翼が位置する仮想位置に対し
て後退する形状に形成してなることを特徴とする。
【0015】(作用)請求項1の軸流ファンでは、翼の
形状を、前進翼を所定の半径位置で複数に分割した形状
にしたので、前進翼としての高効率,低騒音が維持され
る。そして、翼の形状を、ボス部に連続する分割部を除
いた各分割部が、前進翼が位置する仮想位置に対して後
退する形状にしたので、翼をひねり起こす力が通常の前
進翼より小さくなる。
形状を、前進翼を所定の半径位置で複数に分割した形状
にしたので、前進翼としての高効率,低騒音が維持され
る。そして、翼の形状を、ボス部に連続する分割部を除
いた各分割部が、前進翼が位置する仮想位置に対して後
退する形状にしたので、翼をひねり起こす力が通常の前
進翼より小さくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図面に示す
実施形態について説明する。図1は、本発明の軸流ファ
ンの一実施形態を示しており、この軸流ファンは、例え
ば、自動車のラジエータに冷却ファンとして配置されて
使用される。この軸流ファンでは、ボス部11の外周に
所定角度を置いて4枚の翼13が配置されている。
実施形態について説明する。図1は、本発明の軸流ファ
ンの一実施形態を示しており、この軸流ファンは、例え
ば、自動車のラジエータに冷却ファンとして配置されて
使用される。この軸流ファンでは、ボス部11の外周に
所定角度を置いて4枚の翼13が配置されている。
【0017】この翼13の任意の半径での回転角度θ方
向への展開断面は、図2に示すようになる。そして、こ
の翼13は、図1に二点鎖線で示した前進翼15を所定
の半径位置で複数に分割し、ボス部11に連続する分割
部17を除いた各分割部19,21,23,25を、前
進翼(超前進翼)15が位置する仮想位置に対して後退
する形状に形成されている。
向への展開断面は、図2に示すようになる。そして、こ
の翼13は、図1に二点鎖線で示した前進翼15を所定
の半径位置で複数に分割し、ボス部11に連続する分割
部17を除いた各分割部19,21,23,25を、前
進翼(超前進翼)15が位置する仮想位置に対して後退
する形状に形成されている。
【0018】すなわち、この実施形態では、形状の基と
なる翼が、図1に二点鎖線で示すように、翼の回転方向
に翼素が前進した形状の前進翼15とされている。そし
て、この前進翼15が、所定の半径位置で5分割されて
いる。ボス部11に連続する分割部17を除いた各分割
部19,21,23,25は、通常の前進翼15が位置
する仮想位置(図1に二点鎖線で示した位置)に対して
後退する形状に形成されている。
なる翼が、図1に二点鎖線で示すように、翼の回転方向
に翼素が前進した形状の前進翼15とされている。そし
て、この前進翼15が、所定の半径位置で5分割されて
いる。ボス部11に連続する分割部17を除いた各分割
部19,21,23,25は、通常の前進翼15が位置
する仮想位置(図1に二点鎖線で示した位置)に対して
後退する形状に形成されている。
【0019】そして、この実施形態では、各分割部1
7,19,21,23,25の重心位置が、所定の径方
向軸26上に位置するような形状とされている。また、
この径方向軸26は、ボス部11の中心Oと、ボス部1
1に連続する分割部17の重心位置とを通る直線とされ
ている。図3は、図1の翼13の詳細を示しており、各
分割部19,21,23,25は、段差状の連結部27
を介して連結されている。
7,19,21,23,25の重心位置が、所定の径方
向軸26上に位置するような形状とされている。また、
この径方向軸26は、ボス部11の中心Oと、ボス部1
1に連続する分割部17の重心位置とを通る直線とされ
ている。図3は、図1の翼13の詳細を示しており、各
分割部19,21,23,25は、段差状の連結部27
を介して連結されている。
【0020】この連結部27は、分割部19,21,2
3,25から突出され突出部27a,27bが形成され
ている。この実施形態では、ボス部11および翼13
は、例えば、ポリプロピレン,ナイロン等の樹脂からな
り一体に形成されている。また、翼13を構成する分割
部19,21,23,25と連結部27も一体に形成さ
れている。
3,25から突出され突出部27a,27bが形成され
ている。この実施形態では、ボス部11および翼13
は、例えば、ポリプロピレン,ナイロン等の樹脂からな
り一体に形成されている。また、翼13を構成する分割
部19,21,23,25と連結部27も一体に形成さ
れている。
【0021】以上のように構成された軸流ファンでは、
翼13の形状を、前進翼15を所定の半径位置で複数に
分割した形状にしたので、前進翼15としての高効率,
低騒音を確実に維持することができる。すなわち、上述
した軸流ファンでは、図4に示すように、各分割部1
7,19,21,23,25の負圧面では、前進翼15
の効果により剥離層は余り発達することがなく連結部2
7を境にして流れ去るようになる。
翼13の形状を、前進翼15を所定の半径位置で複数に
分割した形状にしたので、前進翼15としての高効率,
低騒音を確実に維持することができる。すなわち、上述
した軸流ファンでは、図4に示すように、各分割部1
7,19,21,23,25の負圧面では、前進翼15
の効果により剥離層は余り発達することがなく連結部2
7を境にして流れ去るようになる。
【0022】また、連結部27に阻止され、内側からの
速度欠損流れが、隣接する分割部に流入しなくなるた
め、各分割部19,21,23の剥離層がより薄くな
り、騒音が非常に少なくなる。さらに、上述した軸流フ
ァンでは、翼13の形状を、ボス部11に連続する分割
部17を除いた各分割部19,21,23,25が、前
進翼15が位置する仮想位置に対して後退する形状にし
たので、翼13をひねり起こす力を通常の前進翼15に
比較して大幅に低減することができる。
速度欠損流れが、隣接する分割部に流入しなくなるた
め、各分割部19,21,23の剥離層がより薄くな
り、騒音が非常に少なくなる。さらに、上述した軸流フ
ァンでは、翼13の形状を、ボス部11に連続する分割
部17を除いた各分割部19,21,23,25が、前
進翼15が位置する仮想位置に対して後退する形状にし
たので、翼13をひねり起こす力を通常の前進翼15に
比較して大幅に低減することができる。
【0023】従って、翼13の前進が非常に大きい超前
進翼15に対応する翼を容易に製造することが可能にな
る。また、上述した軸流ファンでは、突出部27a,2
7bが壁となり、翼13の分割部17,19,21,2
3の負圧面側および圧力面側において、空気が半径方向
に流れることをより確実に阻止することができる。
進翼15に対応する翼を容易に製造することが可能にな
る。また、上述した軸流ファンでは、突出部27a,2
7bが壁となり、翼13の分割部17,19,21,2
3の負圧面側および圧力面側において、空気が半径方向
に流れることをより確実に阻止することができる。
【0024】そして、圧力面側においても、突出部27
bにより半径方向の流れが阻止されるため、これによ
り、チップからの流れ出しが抑制され、チップボルテッ
クスの低減にも効果があり、ボルテックスノイズを低減
することができる。なお、上述した実施形態では、ボス
部11の中心と、ボス部11に連続する分割部17の重
心位置とを通る直線を径方向軸26として、この径方向
軸26上に各分割部19,21,23,25の重心位置
を配置した例について説明したが、本発明はかかる実施
形態に限定されるものではなく、例えば、上述した径方
向軸26に対して所定角度回転方向に傾斜した軸線上
に、各分割部の重心位置を位置させるようにしても良
い。
bにより半径方向の流れが阻止されるため、これによ
り、チップからの流れ出しが抑制され、チップボルテッ
クスの低減にも効果があり、ボルテックスノイズを低減
することができる。なお、上述した実施形態では、ボス
部11の中心と、ボス部11に連続する分割部17の重
心位置とを通る直線を径方向軸26として、この径方向
軸26上に各分割部19,21,23,25の重心位置
を配置した例について説明したが、本発明はかかる実施
形態に限定されるものではなく、例えば、上述した径方
向軸26に対して所定角度回転方向に傾斜した軸線上
に、各分割部の重心位置を位置させるようにしても良
い。
【0025】また、軸線を円弧状に形成し、この軸線上
に、各分割部の重心位置を位置させるようにしても良
い。
に、各分割部の重心位置を位置させるようにしても良
い。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の軸流ファ
ンでは、翼の形状を、前進翼を所定の半径位置で複数に
分割した形状にしたので、前進翼としての高効率,低騒
音を確実に維持することができる。
ンでは、翼の形状を、前進翼を所定の半径位置で複数に
分割した形状にしたので、前進翼としての高効率,低騒
音を確実に維持することができる。
【0027】また、翼の形状を、ボス部に連続する分割
部を除いた各分割部が、前進翼が位置する仮想位置に対
して後退する形状にしたので、翼をひねり起こす力を通
常の前進翼に比較して大幅に低減することができる。
部を除いた各分割部が、前進翼が位置する仮想位置に対
して後退する形状にしたので、翼をひねり起こす力を通
常の前進翼に比較して大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軸流ファンの一実施形態を示す正面図
である。
である。
【図2】図1の翼の任意の半径での展開断面を示す断面
図である。
図である。
【図3】図1の翼を示す斜視図である。
【図4】図1の翼の作用を示す説明図である。
【図5】従来の台形翼および超前進翼を示す説明図であ
る。
る。
【図6】図5の台形翼の展開断面を示す断面図である。
【図7】超前進翼の負圧面側の速度ベクトルを示す説明
図である。
図である。
【図8】超前進翼の圧力面側の速度ベクトルを示す説明
図である。
図である。
【図9】超前進翼の剥離層を示す説明図である。
【図10】台形翼の剥離層を示す説明図である。
【図11】超前進翼をひねり起こす力を示す説明図であ
る。
る。
11 ボス部 13 翼 15 前進翼 17,19,21,23,25 分割部
Claims (1)
- 【請求項1】 ボス部(11)の外周に所定角度を置い
て複数の翼(13)を配置してなる軸流ファンにおい
て、 前記翼(13)を、前進翼(15)を所定の半径位置で
複数に分割し、ボス部(11)に連続する分割部(1
7)を除いた各分割部(19,21,23,25)を、
前記前進翼(15)が位置する仮想位置に対して後退す
る形状に形成してなることを特徴とする軸流ファン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10282503A JP2000110785A (ja) | 1998-10-05 | 1998-10-05 | 軸流ファン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10282503A JP2000110785A (ja) | 1998-10-05 | 1998-10-05 | 軸流ファン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000110785A true JP2000110785A (ja) | 2000-04-18 |
Family
ID=17653300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10282503A Pending JP2000110785A (ja) | 1998-10-05 | 1998-10-05 | 軸流ファン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000110785A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100761152B1 (ko) * | 2001-06-12 | 2007-09-21 | 한라공조주식회사 | 축류팬 |
JP2012052443A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Daikin Industries Ltd | プロペラファン |
CN102465917A (zh) * | 2010-11-05 | 2012-05-23 | 台达电子工业股份有限公司 | 风扇结构 |
US8721280B2 (en) | 2008-01-07 | 2014-05-13 | Daikin Industries, Ltd. | Propeller fan |
CN104180503A (zh) * | 2013-05-20 | 2014-12-03 | 三星电子株式会社 | 螺旋桨式风机和具有该螺旋桨式风机的空调 |
WO2017042877A1 (ja) * | 2015-09-08 | 2017-03-16 | 三菱電機株式会社 | プロペラファン、プロペラファン装置および空気調和装置用室外機 |
EP3267043A1 (en) * | 2005-08-03 | 2018-01-10 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Axial rotary vane wheel of propeller fan |
WO2019067727A1 (en) * | 2017-09-29 | 2019-04-04 | Carrier Corporation | AXIAL FAN BLADE HAVING CORRUGATED PORTABLE SURFACE AND LEAK EDGE PADS |
CN111102243A (zh) * | 2019-12-20 | 2020-05-05 | 秦皇岛首创思泰意达环保科技有限公司 | 一种高效低噪轴流风扇转子及其在远程射雾器上应用 |
CN111255743A (zh) * | 2020-03-02 | 2020-06-09 | 广东美的厨房电器制造有限公司 | 扇叶、散热风扇及微波炉 |
EP3567258A4 (en) * | 2017-01-06 | 2020-08-26 | Gree Electric Appliances, Inc. of Zhuhai | SHOVEL, IMPELLER AND FAN |
USD901669S1 (en) | 2017-09-29 | 2020-11-10 | Carrier Corporation | Contoured fan blade |
JP2021017819A (ja) * | 2019-07-18 | 2021-02-15 | 株式会社コロナ | プロペラファン |
US11187083B2 (en) | 2019-05-07 | 2021-11-30 | Carrier Corporation | HVAC fan |
USD980965S1 (en) | 2019-05-07 | 2023-03-14 | Carrier Corporation | Leading edge of a fan blade |
-
1998
- 1998-10-05 JP JP10282503A patent/JP2000110785A/ja active Pending
Cited By (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100761152B1 (ko) * | 2001-06-12 | 2007-09-21 | 한라공조주식회사 | 축류팬 |
EP3267043A1 (en) * | 2005-08-03 | 2018-01-10 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Axial rotary vane wheel of propeller fan |
US8721280B2 (en) | 2008-01-07 | 2014-05-13 | Daikin Industries, Ltd. | Propeller fan |
JP2012052443A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Daikin Industries Ltd | プロペラファン |
CN102465917A (zh) * | 2010-11-05 | 2012-05-23 | 台达电子工业股份有限公司 | 风扇结构 |
CN104180503A (zh) * | 2013-05-20 | 2014-12-03 | 三星电子株式会社 | 螺旋桨式风机和具有该螺旋桨式风机的空调 |
EP2806221A3 (en) * | 2013-05-20 | 2014-12-17 | Samsung Electronics Co., Ltd | Propeller fan and air conditioner having the same |
WO2017042877A1 (ja) * | 2015-09-08 | 2017-03-16 | 三菱電機株式会社 | プロペラファン、プロペラファン装置および空気調和装置用室外機 |
JPWO2017042877A1 (ja) * | 2015-09-08 | 2018-03-01 | 三菱電機株式会社 | プロペラファン、プロペラファン装置および空気調和装置用室外機 |
EP3567258A4 (en) * | 2017-01-06 | 2020-08-26 | Gree Electric Appliances, Inc. of Zhuhai | SHOVEL, IMPELLER AND FAN |
US11078921B2 (en) | 2017-01-06 | 2021-08-03 | Gree Electric Appliances, Inc. Of Zhuhai | Blade, impeller and fan |
USD916269S1 (en) | 2017-09-29 | 2021-04-13 | Carrier Corporation | Compressor fan having a contoured fan blade |
USD901669S1 (en) | 2017-09-29 | 2020-11-10 | Carrier Corporation | Contoured fan blade |
WO2019067727A1 (en) * | 2017-09-29 | 2019-04-04 | Carrier Corporation | AXIAL FAN BLADE HAVING CORRUGATED PORTABLE SURFACE AND LEAK EDGE PADS |
US11187083B2 (en) | 2019-05-07 | 2021-11-30 | Carrier Corporation | HVAC fan |
USD980965S1 (en) | 2019-05-07 | 2023-03-14 | Carrier Corporation | Leading edge of a fan blade |
JP2021017819A (ja) * | 2019-07-18 | 2021-02-15 | 株式会社コロナ | プロペラファン |
JP7289235B2 (ja) | 2019-07-18 | 2023-06-09 | 株式会社コロナ | エアコン装置の室外機用プロペラファン |
CN111102243A (zh) * | 2019-12-20 | 2020-05-05 | 秦皇岛首创思泰意达环保科技有限公司 | 一种高效低噪轴流风扇转子及其在远程射雾器上应用 |
CN111255743A (zh) * | 2020-03-02 | 2020-06-09 | 广东美的厨房电器制造有限公司 | 扇叶、散热风扇及微波炉 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2000110785A (ja) | 軸流ファン | |
JP5880288B2 (ja) | 送風機 | |
JP5929522B2 (ja) | 軸流送風機 | |
JP4501575B2 (ja) | 軸流送風機 | |
JP3082378B2 (ja) | 送風ファン | |
EP1574716B1 (en) | Blower | |
JP2010133254A (ja) | 遠心送風機及びこれを備えた空気調和機 | |
JPH10141286A (ja) | 軸流ファン | |
JP5593976B2 (ja) | プロペラファン | |
JP3756079B2 (ja) | 羽根車と、送風機と、冷凍冷蔵庫 | |
JP3127850B2 (ja) | プロペラファン用羽根車 | |
JP2008051074A (ja) | プロペラファン | |
JP3629702B2 (ja) | 送風機 | |
JP3077863B2 (ja) | プロペラファンおよびこれを備えた空気調和機 | |
JP2014062506A (ja) | 送風機 | |
JP3711891B2 (ja) | 送風機用羽根車 | |
JPS59173598A (ja) | 軸流フアン | |
JP2006200457A (ja) | 送風機 | |
JP2000009083A (ja) | 羽根車 | |
JP6048024B2 (ja) | プロペラファン | |
JP3632119B2 (ja) | 斜流送風機 | |
JP4478933B2 (ja) | ファンシュラウド構造 | |
JP2006105156A (ja) | 羽根車と、送風機と、冷蔵庫 | |
US20240084813A1 (en) | Fan | |
JP2000110782A (ja) | ターボファン |