JP7207582B2 - 機器 - Google Patents

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Description

本開示は、気体の状態をセンシングするセンサ機能、および、気体を吹き出す吹出機能、の少なくとも一方を備える機器に関する。
空気清浄機、加湿器、除湿器などの機器には、気体の状態をセンシングするセンサを備え、センサでセンシングした気体の状態に応じて、当該機器が有する機能(空気の清浄、加湿、または除湿など)を行うものがある。このような機器の中には、センサがセンシングしていることをユーザに報知するための表示機能を有しているものがある。例えば、特許文献1には、本体の前面に設置されたモニタ用液晶画面にセンサのセンシング情報を表示する空気清浄装置が開示されている。
また、空気浄化作用を有するイオンを発生させるイオン発生器を備える空気清浄機が知られている。このような空気清浄機では、上記イオンを発生させていることをユーザに報知するものがある。例えば、特許文献2には、上記イオンを発生させていることを本体ケースの外面に設けられた表示部を用いてユーザに報知する空気浄化装置が開示されている。
特開2001-300233号公報(2001年10月30日公開) 特開2002-172158号公報(2002年6月18日公開)
しかしながら、特許文献1に記載の空気清浄装置では、モニタ用液晶画面において二次元の画像表示を行うものであるため、センサが動作していることをユーザが直感的に認識することが困難であるという問題がある。
また、特許文献2に記載の空気浄化装置においても、を本体ケースの外面に設けられた表示部において二次元の画像表示を行うものであるため、空気浄化装置が上記イオンを含む空気を吹き出していることをユーザが直感的に認識することが困難であるという問題がある。
本開示の一態様は、センサ部がセンシングしていることをユーザに直感的に認識させることができる機器を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る機器は、周囲の状態をセンシングするセンサ部と、前記センサ部が設置されている筐体の面上の空間であって、前記センサ部が周囲の状態をセンシングしているセンシング対象空間に、前記センサ部がセンシングしていることを示す立体画像を表示する第1立体画像表示部と、を備える。
本開示の一態様に係る機器において、前記第1立体画像表示部は、前記立体画像をアニメーション表示する構成であってもよい。
本開示の一態様によれば、センサ部がセンシングしていることをユーザに直感的に認識させることができる。
本開示の実施形態1に係る空気清浄機の適用場面の一例を模式的に例示する図である。 上記空気清浄機の構成を示すブロック図である。 上記空気清浄機が備える第1立体画像表示部の斜視図である。 上記第1立体画像表示部の断面図である。 上記第1立体画像表示部の平面図である。 上記第1立体画像表示部が備える光路変更部の構成を示す斜視図である。 上記光路変更部の配列を示す斜視図である。 上記第1立体画像表示部による立体画像の結像方法を示す斜視図である。 本開示の一態様に係る空気清浄機の上部の拡大図である。 上記第1立体画像表示部により立体画像Iが表示されている様子を示す図である。 上記第1立体画像表示部の変形例としての立体画像表示部の斜視図である。 上記第1立体画像表示部のさらなる変形例としての立体画像表示部の斜視図である。 上記立体画像表示部の構成を示す断面図である。 上記第1立体画像表示部のさらなる変形例としての第1立体画像表示部を示す図である。 (a)は、実施形態1に係る第2立体画像表示部の変形例としての第2立体画像表示部の正面図であり、(b)は実施形態1に係る第2立体画像表示部の変形例としての第2立体画像表示部の側面図である。
〔実施形態1〕
以下、本開示の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。本実施形態では、本開示の機器の一態様としての空気清浄機1について説明する。
§1 適用例
まず、図1を用いて、空気清浄機1が適用される場面の一例について説明する。図1は、空気清浄機1の適用場面の一例を模式的に例示する図である。なお、以降では、説明の便宜上、図1における+X方向を前方向、-X方向を後方向、+Y方向を上方向、-Y方向を下方向、+Z方向を右方向、-Z方向を左方向として説明する場合がある。
空気清浄機1は、図1に示すように、周囲の空気に含まれる臭気物質の濃度を検知(センシング)するためのセンサであるガスセンサ3と、空気清浄機1の内部から外部へ空気を吹き出す吹出口2aが形成された筐体2とを備えている。ガスセンサ3は、本開示の「センサ部」の一例である。吹出口2aは、本開示の「吹出部」の一例である。また、空気清浄機1は、立体画像I1を結像させる第1立体画像表示部10と、立体画像I2を結像させる第2立体画像表示部20とを備えている。立体画像I1は、ガスセンサ3が周囲の空気の状態を検知するセンシング対象空間にガスセンサ3がセンシングしていることをユーザに報知するための立体画像である。立体画像I2は、吹出口2aから空気が吹き出されている吹出空間に吹出口2aから空気が吹き出されていることを示すことをユーザに報知するための立体画像である。
以上の通り、本実施形態の空気清浄機1では、第1立体画像表示部10によって結像される立体画像I1によって、ガスセンサ3がセンシングしていることをユーザに直感的に認識させることができる。また、本実施形態の空気清浄機1では、第2立体画像表示部20によって結像される立体画像I2によって、外部に吹出口2aから空気が吹き出されていることをユーザに直感的に認識させることができる。
§2 構成例
本開示の一態様の空気清浄機1の構成について図1および図2を参照しながら説明する。図2は、空気清浄機1の構成を示すブロック図である。
空気清浄機1は、図1および図2に示すように、筐体2と、ガスセンサ3と、脱臭フィルタ4と、イオン発生器5と、モータ6と、第1立体画像表示部10と、第2立体画像表示部20と、制御部30とを備えている。
筐体2は、空気清浄機1の各部を内部に収めている。筐体2には、外部の空気を内部に吸入するための吸入口(不図示)と、外部へ向けて空気を吹き出すための吹出口2a(吹き出し部)とが形成されている。筐体2の内部には、図示しないが、上記吸入口から吹出口2aに連通する風路が形成されている。
ガスセンサ3は、周囲の空気に含まれる臭気物質の濃度を検知(センシング)するためのセンサである。ガスセンサ3は、筐体2の前面に設置されている。ガスセンサ3は、検知した臭気物質の濃度を後述する制御部30に出力する。
脱臭フィルタ4は、上記風路の途中に設けられている。脱臭フィルタ4は、筐体2の内部に取り込まれた空気に含まれる微細な集塵を捕集、除去する。
イオン発生器5は、空気浄化作用を有するイオン(例えば、水分子が集合したイオンである、プラスイオンH(HO)(mは任意の自然数)およびマイナスイオンO (HO)(nは任意の自然数))を発生させる。イオン発生器5によって発生されたイオンは、上記風路を流れる空気に供給される。
モータ6は、筐体2の中に設けられているファン(不図示)を駆動させる。モータ6によりファンが駆動することにより、外部の空気が上記吸入口から筐体2の内部に吸い込まれ、上記風路を通過して吹出口2aから外部へ吹き出される。
第1立体画像表示部10は、ガスセンサ3が周囲の空気の状態を検知するセンシング対象空間に、ガスセンサ3がセンシングしていることを示す立体画像を表示する。第1立体画像表示部10の詳細については後述する。
第2立体画像表示部20は、吹出口2aから空気が吹き出される吹出空間に、吹出口2aから空気が吹き出されていることを示す立体画像を表示する。第2立体画像表示部20の詳細については後述する。
制御部30は、空気清浄機1の各部を統括的に制御する。例えば、制御部30は、ガスセンサ3によって周囲の空気に臭気物質が多く含まれる場合に、モータ6に対して上記ファンの回転数を多くするように指示を出力する。その他の制御部30による制御の詳細については、後述する。
次に、第1立体画像表示部10の構成について、図3~図7を参照しながら説明する。第1立体画像表示部10は、ユーザにより視認される立体画像をスクリーンのない空間に結像する。
図3は、第1立体画像表示部10の斜視図である。図4は、第1立体画像表示部10の断面図である。図5は、第1立体画像表示部10の平面図である。図6は、第1立体画像表示部10が備える光路変更部16の構成を示す斜視図である。
図3および図4に示すように、第1立体画像表示部10は、3つの光源12A・12B・12Cと、導光板15とを備えている。
光源12A・12B・12Cは、例えばLED(Light Emitting diode)光源である。光源12A・12B・12Cは、Z軸方向に並んで配置されている。
導光板15は、光源12A・12B・12Cから入射された光(入射光)を導光する部材である。導光板15は、透明で屈折率が比較的高い樹脂材料で成形される。導光板15を形成する材料としては、例えばポリカーボネイト樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂などを使用することができる。本変形例では、導光板15は、ポリメチルメタクリレート樹脂によって成形されている。導光板15は、図4に示すように、出射面15a(光出射面)と、背面15bと、入射面15cとを備えている。
出射面15aは、導光板15の内部を導光され、後述する光路変更部16により光路変更された光を出射する面である。出射面15aは、導光板15の前面を構成している。背面15bは、出射面15aと互いに平行な面であり、後述する光路変更部16が配置される面である。入射面15cは、光源12A・12B・12Cから出射された光が導光板15の内部に入射される面である。光源12A・12B・12Cから出射され入射面15cから導光板15に入射した光は、出射面15aまたは背面15bで全反射され、導光板15内を導光される。
図4に示すように、光路変更部16は、導光板15の内部において背面15bに形成されており、導光板15内を導光された光を光路変更して出射面15aから出射させるための部材である。光路変更部16は、導光板15の背面15bに複数設けられている。
光路変更部16は、図5に示すように、入射面15cに平行な方向に沿って設けられている。図6に示すように、光路変更部16は、三角錐形状となっており、入射した光を反射(全反射)する反射面16aを備えている。光路変更部16は、例えば、導光板15の背面15bに形成された凹部であってもよい。なお、光路変更部16は、三角錐形状に限られるものではない。導光板15の背面15bには、図5に示すように、複数の光路変更部16からなる複数の光路変更部群17a、17b、17c…が形成されている。
図7は、光路変更部16の配列を示す斜視図である。図7に示すように、各光路変更部群17a、17b、17c…では、複数の光路変更部16の反射面16aが光の入射方向に対する角度が互いに異なるように導光板15の背面15bに配置されている。これにより、各光路変更部群17a、17b、17c…は、入射光を光路変更して、出射面15aから様々な方向へ出射させる。
次に、第1立体画像表示部10による立体画像の結像方法について、図8を参照しながら説明する。ここでは、導光板15の出射面15aに垂直な面である立体画像結像面Pに、光路変更部16により光路変更された光によって面画像としての立体画像を結像する場合について説明する。また、ここでは、光源12A・12B・12Cのうち光源12Aから出射された光によって立体画像を結像する場合について説明する。
図8は、第1立体画像表示部10による立体画像Iの結像方法を示す斜視図である。なお、ここでは、立体画像結像面Pに立体画像Iとして斜め線入りリングマークを結像することについて説明する。
第1立体画像表示部10では、図8に示すように、例えば、光路変更部群17aの各光路変更部16によって光路変更された光は、立体画像結像面Pに線La1および線La2で交差する。これにより、立体画像結像面Pに立体画像Iの一部である線画像LIを結像させる。線画像LIは、YZ平面に平行な線画像である。このように、光路変更部群17aに属する多数の光路変更部16からの光によって、線La1および線La2の線画像LIが結像される。なお、線La1および線La2の像を結像する光は、光路変更部群17aにおける少なくとも2つの光路変更部16によって提供されていればよい。
同様に、光路変更部群17bの各光路変更部16によって光路変更された光は、立体画像結像面Pに線Lb1、線Lb2および線Lb3で交差する。これにより、立体画像結像面Pに立体画像Iの一部である線画像LIを結像させる。
また、光路変更部群17cの各光路変更部16によって光路変更された光は、立体画像結像面Pに線Lc1および線Lc2で交差する。これにより、立体画像結像面Pに立体画像Iの一部である線画像LIを結像させる。
各光路変更部群17a、17b、17c…によって結像される線画像LIのX軸方向の位置は互いに異なっている。第1立体画像表示部10では、光路変更部群17a、17b、17c…間の距離を小さくすることによって、各光路変更部群17a、17b、17c…によって結像される線画像LIのX軸方向の距離を小さくすることができる。その結果、第1立体画像表示部10では、光路変更部群17a、17b、17c…の各光路変更部16によって光路変更された光によって結像された複数の線画像LIを集積することにより、実質的に、面画像である立体画像Iを立体画像結像面Pに結像する。
なお、立体画像結像面Pは、X軸に垂直な平面であってもよく、Y軸に垂直な平面であってもよく、またZ軸に垂直な平面であってもよい。また、立体画像結像面Pは、X軸、Y軸、またはZ軸に垂直でない平面であってもよい。さらに、立体画像結像面Pは、平面ではなく曲面であってもよい。すなわち、第1立体画像表示部10は、光路変更部16によって空間上の任意の面(平面および曲面)上に立体画像Iを結像させることができる。また、面画像を複数組み合わせることにより、3次元の画像を結像することができる。
また、ここでは、立体画像Iとして斜め線入りリングマークを結像することについて説明したが、光路変更部群17a、17b、17c…における光路変更部16の配置を適宜変更することにより、任意の立体画像を表示することができる。
第1立体画像表示部10は、筐体2の前面に設置されている。第1立体画像表示部10の導光板15は、背面15bが筐体2の前面に接触し、出射面15aが前面となるように設置されている。
第2立体画像表示部20は、筐体2の上面に設置されている。第2立体画像表示部20の構成は、第1立体画像表示部10の構成と同様であるため説明を省略する。ただし、第2立体画像表示部20の導光板15は、入射面15cと対向する面が筐体2の上面に接触するとともに、出射面15aが上方向(+Y方向)に向かうにつれて前方向(+X方向)に向かうように設置されている。また、第2立体画像表示部20の導光板15は、入射面15cがXZ平面に平行となるように配置されている。これにより、第2立体画像表示部20の光源12A・12B・12Cは、Z軸方向に並んで配置されている。上記のように、第2立体画像表示部20の導光板15を設置することにより、吹出口2aから吹き出される空気を前方へ向かうようにすることができる。
§ 3動作例
次に空気清浄機1の動作例(下記の動作例1および動作例2)について説明する。
<動作例1>
空気清浄機1では、ガスセンサ3が作動している場合、制御部30は、第1立体画像表示部10によって立体画像I1を表示させる。図10は、第1立体画像表示部10により立体画像I1が表示されている様子を示す図である。なお、本実施形態の第1立体画像表示部10では、図10に示すように、導光板15の背面15bに、立体画像I1として三角形が結像されるように光路変更部群17a、17b、17c…の各光路変更部16が形成されている。
制御部30は、ガスセンサ3が作動している場合、第1立体画像表示部10の光源12A・12B・12Cを順番に点灯させる。上述したように、光源12A・12B・12Cは、Z軸方向においてそれぞれ異なる位置に配置されている。そのため、光源12A・12B・12Cから照射される光によって結像される立体画像I1としての立体画像I1A・I1B・I1Cは、Z軸方向において互いに結像される位置が異なる。具体的には、図10に示すように、例えば、光源12Aが点灯しているときには、立体画像I1として立体画像I1Aが結像される。なお、図10では、説明の便宜上、立体画像I1A・I1B・I1Cを全て図示しているが、実際には、立体画像I1A・I1B・I1Cのうち1つの立体画像のみを結像する。同様に、光源12B・12Cが点灯しているときには、それぞれ立体画像I1B・I1Cが結像される。第1立体画像表示部10では、立体画像I1(すなわち、立体画像I1A・I1B・I1C)は、ガスセンサ3が周囲の空気の状態を検知するセンシング対象空間に結像されるように構成されている。
上記の構成により、空気清浄機1では、第1立体画像表示部10の光源12A・12B・12Cを順番に点灯させることによって、上記三角形が動いているように表示する(すなわち、アニメーション表示する)ことができる。その結果、ガスセンサ3がセンシングしている様子を立体画像として表示することができる。これにより、空気清浄機1は、ガスセンサ3がセンシングしていることをユーザに直感的に認識させることができる。
<動作例2>
空気清浄機1では、イオン発生器5を作動させて空気を吹き出す場合、制御部30は、第2立体画像表示部20によって立体画像I2を表示させる。図1に示すように、本実施形態の第2立体画像表示部20では、導光板15の背面15bに、立体画像I2として複数の円形の立体画像を有する立体画像I2が結像されるように光路変更部群17a、17b、17c…の各光路変更部16が形成されている。第2立体画像表示部20では、立体画像I2は、吹出口2aから空気が吹き出される吹出空間に結像されるように構成されている。
制御部30は、イオン発生器5を作動させて空気を吹き出す場合、第2立体画像表示部20の光源12A・12B・12Cを順番に点灯させる。上述したように、光源12A・12B・12Cは、Z軸方向においてそれぞれ異なる位置に配置されている。そのため、動作1における立体画像I1と同様に、上記複数の円形の立体画像が動いているように表示する(すなわち、アニメーション表示する)ことができる。その結果、上記イオンが空気清浄機1から吹き出されている様子を立体画像として表示することができる。これにより、空気清浄機1は、上記イオンが空気清浄機1から吹き出されていることをユーザに直感的に認識させることができる。
以上のように空気清浄機1では、第1立体画像表示部10によって結像される立体画像I1によって、ガスセンサ3がセンシングしていることをユーザに直感的に認識させることができる。また、本実施形態の空気清浄機1では、第2立体画像表示部20によって結像される立体画像I2によって、に吹出口2aから空気が吹き出されていることをユーザに直感的に認識させることができる。すなわち、空気清浄機1は、空気清浄機1の動作状態を立体画像によってユーザに直感的に認識させることができる。
また、第1立体画像表示部10および第2立体画像表示部20の導光板15は、透明な部材で構成されているので、筐体2の外観性(デザイン性)を損なうことなく、第1立体画像表示部10および第2立体画像表示部20を筐体2に設置することができる。
なお、本実施形態では、空気清浄機1が第1立体画像表示部10および第2立体画像表示部20をともに備える構成であったが、本開示の空気清浄機はこれに限られるものではない。本開示の一態様の空気清浄機では、第1立体画像表示部10および第2立体画像表示部20の少なくとも一方を備える態様であってもよい。
また、本開示の一態様の空気清浄機では、ガスセンサ3以外の他のセンサ(例えば、集塵センサ、人感センサなど)を備える構成であってもよい。そして、第1立体画像表示部10によって、上記他のセンサが周囲の状態をセンシングするセンシング対象空間に、上記他のセンサがセンシングしていることを示す立体画像を表示させてもよい。また、本開示の一態様の空気清浄機では、第1立体画像表示部および第2立体画像表示部以外の第3立体画像表示部を備え、上記他のセンサがセンシングしていることを示す立体画像を上記第3立体画像表示部によって結像させる構成であってもよい。
また、本開示の一態様の空気清浄機では、第1立体画像表示部10によって立体画像I1を表示させるときに、制御部30は、1つの光源(例として、光源12Bとする)を点灯させるとともに、直前に点灯させていた光源(例として、光源12Aとする)を光源12Bよりも小さい輝度で点灯させてもよい。これにより、光源12Bによって結像される立体画像I1Bが高い輝度で結像されるとともに、光源12Aによって結像され立体画像I1Aが低い輝度で結像される。このような操作を繰り返して光源12A・12B・12Cを順番に点灯させることにより、立体画像I1に残像感を付与することができる。その結果、ガスセンサ3がセンシングしていることをユーザにより直感的に認識させることができる。
なお、本実施形態では、第2立体画像表示部20が複数の円形の立体画像を有する立体画像I2を結像する構成であったが、本開示の空気清浄機はこれに限られるものではない。本開示の一態様の空気清浄機では、第2立体画像表示部20がイオン発生器5を連想させるロゴ(マーク)を結像する態様であってもよい。例えば、イオン発生器5が一般的に広く知られており、イオン発生器5を示すロゴが一般的に広く知られているイオン発生器である場合、立体画像I2として上記ロゴを結像させることにより、ユーザにイオンが吹き出されていることを認識させることができる。
図9は、本開示の一態様における空気清浄機1の空気清浄機1の上部を示す図である。図9に示すように、本態様における空気清浄機1では、複数の円形の立体画像I2とは別にロゴ41を表示するために、第2立体画像表示部20とは別の立体画像表示部40が筐体2の上面に設けられている。立体画像表示部40は、導光板15の出射面15aが上面となるように筐体2に重ねて設けられている。立体画像表示部40は、光源12A・12B・12Cが照射する光の波長を互いに異ならせることにより、ロゴ41の色が変化するように表示させてもよい。また、立体画像表示部40は、ロゴ41がゆらゆらと揺れるように表示させてもよい。
また、本開示における機器は、必ずしも立体画像をアニメーション表示する必要はない。例えば、第1立体画像表示部10が光源として光源12Aのみを備える構成であってもよい。そして、ガスセンサ3が作動している場合、制御部30は、光源12A・12B・12Cを点灯させ、立体画像I1Aのみを表示させる(すなわち、立体画像I1として静止画像を表示する)構成であってもよい。
また、本実施形態の空気清浄機1は、イオン発生器5を備え、第2立体画像表示部20がイオン発生器5によって発生させるイオンを示す複数の円形の立体画像を有する立体画像I2を結像する構成であったが、本開示の機器はこれに限られるものではない。本開示に機器では、イオン発生器5を備える必要はなく、気体が吹き出される吹出部を有し、当該吹出部から何らかの気体を吹き出す機器であってもよい。そして、第2立体画像表示部20によって、上記吹出部から気体が吹き出される吹出空間に上記吹出部から気体が吹き出されていることを示す立体画像を表示する構成であってもよい。
また、本実施形態では、本開示の機器としての空気清浄機1について説明したが、本開示の機器はこれに限られるものではない。本開示の機器は、周囲の状態をセンシングするセンサ、および、気体が吹き出される吹出部、の少なくとも一方を備える機器であればどのような機器であってもよく、例えば、イオン発生器、空気調和機、加湿器、除湿器などであってもよい。
また、本発明の一態様における機器は、第1立体画像表示部10および第2立体画像表示部20として、透明な導光板から出射した光を用い、視差による融像によって立体画像Iを表示する立体画像表示部を用いることもできる。
§4 変形例
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。例えば、以下のような変更が可能である。なお、以下では、上記実施形態と同様の構成要素に関しては同様の符号を用い、上記実施形態と同様の点については、適宜説明を省略した。以下の変形例は適宜組み合わせ可能である。
<4.1>
本開示の機器における第1立体画像表示部10および第2立体画像表示部20の構成は、実施形態1にて説明したものに限られない。本変形例では、実施形態1における第1立体画像表示部10および第2立体画像表示部20の変形例としての立体画像表示部50について説明する。
図11は、立体画像表示部50の斜視図である。なお、図11では、立体画像表示部50が立体画像I、より具体的には、「ON」の文字が表示されたボタン形状(+X軸方向に突出した形状)の立体画像Iを表示している様子を示している。図11に示すように、立体画像表示部50は、導光板51と、光源52とを備えている。
導光板51は、直方体形状しており、透明性および比較的高い屈折率を有する樹脂材料で成形されている。導光板51を形成する材料は、例えばポリカーボネイト樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ガラスなどであってよい。導光板51は、光を出射する出射面51aと、出射面51aとは反対側の背面51bと、四方の端面である、端面51c、端面51d、端面51eおよび端面51fとを備えている。端面51cは、光源52から投射された光が導光板51に入射する入射面である。端面51dは、端面51cとは反対側の面である。端面51eは、端面51fとは反対側の面である。導光板51は、光源52からの光を出射面51aに平行な面内で面上に広げて導く。光源52は、例えばLED(Light Emitting diode)光源である。
導光板51の背面51bには、光路変更部53a、光路変更部53b、および光路変更部53cを含む複数の光路変更部53が形成されている。光路変更部53は、Z軸方向に実質的に連続して形成されている。換言すれば、複数の光路変更部53は、出射面51aに平行な面内でそれぞれ予め定められた線に沿って形成されている。具体的には、図11に示すように、光路変更部53a、光路変更部53b、および光路変更部53cは、線La、線Lbおよび線Lcに沿ってそれぞれ形成されている。ここで、線La、線Lbおよび線Lcは、Z軸方向に略平行な直線である。任意の光路変更部53は、Z軸方向に平行な直線に沿って実質的に連続的に形成される。
光路変更部53のZ軸方向の各位置には、光源52から投射され導光板51によって導光されている光が入射する。光路変更部53は、光路変更部53の各位置に入射した光を、各光路変更部53にそれぞれ対応する定点に実質的に収束させる。図11には、光路変更部53の一部として、光路変更部53a、光路変更部53b、および光路変更部53cが特に示され、光路変更部53a、光路変更部53b、および光路変更部53cのそれぞれにおいて、光路変更部53a、光路変更部53b、および光路変更部53cのそれぞれから出射された複数の光が収束する様子が示されている。
具体的には、光路変更部53aは、立体画像Iの定点PAに対応する。光路変更部53aの各位置からの光は、定点PAに収束する。したがって、光路変更部53aからの光の波面は、定点PAから発するような光の波面となる。光路変更部53bは、立体画像I上の定点PBに対応する。光路変更部53bの各位置からの光は、定点PBに収束する。このように、任意の光路変更部53の各位置からの光は、各光路変更部53に対応する定点に実質的に収束する。これにより、任意の光路変更部53によって、対応する定点から光が発するような光の波面を提供できる。各光路変更部53が対応する定点は互いに異なり、光路変更部53にそれぞれ対応する複数の定点の集まりによって、空間上(より詳細には、導光板51から出射面51a側の空間上)にユーザにより認識される立体画像Iが結像される。
本開示の一態様の機器では、実施形態1における第1立体画像表示部10および第2立体画像表示部20に代えて、本変形例において説明した立体画像表示部50を備える構成であってもよい。
<4.2>
本変形例では、実施形態1における第1立体画像表示部10および第2立体画像表示部20のさらなる変形例としての立体画像表示部80について説明する。
図12は、立体画像表示部80の斜視図である。図13は、立体画像表示部80の構成を示す断面図である。
立体画像表示部80は、図12および図13に示すように、画像表示装置81と、結像レンズ82と、コリメートレンズ83と、導光板84と、マスク85とを備えている。なお、Y軸方向に沿って、画像表示装置81、結像レンズ82、コリメートレンズ83、および導光板84が順番に配置されている。また、X軸方向に沿って、導光板84およびマスク85が、この順番で配置されている。
画像表示装置81は、制御装置(不図示)から受信した映像信号に応じて、立体画像表示部80により空中に投影される2次元画像を表示領域に表示する。画像表示装置81は、表示領域に画像を表示することによって、画像光を出力することができる、例えば一般的な液晶ディスプレイである。なお、図示の例において、画像表示装置81の表示領域、および当該表示領域に対向する、導光板84の入射面84aは、ともにYZ平面と平行となるように配置されている。また、導光板84の、後述するプリズム141が配置されている背面84b、および当該背面84bに対向する、マスク85に対して光を出射する出射面84c(光出射面)は、ともにXY平面と平行となるように配置されている。さらに、マスク85の、後述するスリット151が設けられている面も、XY平面と平行になるように配置されている。なお、画像表示装置81の表示領域と導光板84の入射面84aとは、対向して配置されてもよいし、画像表示装置81の表示領域が入射面84aに対して傾けて配置されてもよい。
結像レンズ82は、画像表示装置81と入射面84aとの間に配置されている。結像レンズ82は、画像表示装置81の表示領域から出力された画像光を、入射面84aの長手方向と平行なXY平面において収束光化した後、コリメートレンズ83へ出射する。結像レンズ82は、画像光を収束光化できるのであれば、どのようなものであってもよい。例えば、結像レンズ82は、バルクレンズ、フレネルレンズ、または回折レンズなどであってもよい。また、結像レンズ82は、Z軸方向に沿って配置された複数のレンズの組み合わせであってもよい。
コリメートレンズ83は、画像表示装置81と入射面84aとの間に配置されている。コリメートレンズ83は、結像レンズ82にて収束光化された画像光を、入射面84aの長手方向と直交するXY平面において平行光化する。コリメートレンズ83は、平行光化した画像光について、導光板84の入射面84aに対して出射する。コリメートレンズ83は、結像レンズ82と同様に、バルクレンズおよびフレネルレンズであってもよい。なお、結像レンズ82とコリメートレンズ83とは、その配置順が逆であってもよい。また、結像レンズ82とコリメートレンズ83の機能について、1つのレンズによって実現してもよいし、多数のレンズの組み合わせによって実現してもよい。すなわち、画像表示装置81が表示領域から出力した画像光を、XY平面においては収束光化し、YZ平面においては平行光化することができるのであれば、結像レンズ82およびコリメートレンズ83の組み合わせは、どのようなものであってもよい。
導光板84は、透明な部材によって構成されており、コリメートレンズ83によって平行光化された画像光を入射面84aにて受光し、出射面84cから出射する。図示の例において、導光板84は平板状に形成された直方体の外形を備えており、コリメートレンズ83に対向する、XZ平面と平行な面を入射面84aとする。また、YZ平面と平行かつX軸の負方向側に存在する面を背面84bとし、YZ平面と平行かつ背面84bに対向する面を出射面84cとする。導光板84は、複数のプリズム(光路変更部)141を備えている。
複数のプリズム141は、導光板84の入射面84aから入射した画像光を反射する。プリズム141は、導光板84の背面84bに、背面84bから出射面84cへ向けて突出して設けられている。複数のプリズム141は、例えば、画像光の伝搬方向がY軸方向であるときに、当該Y軸方向に所定の間隔(例えば、1mm)で配置された、Y軸方向に所定の幅(例えば、10μm)を有する略三角形状の溝である。プリズム141は、プリズム141が有する光学面のうち、画像光の導光方向(+Y軸方向)に対して入射面84aから近い側の面である反射面141aを備えている。図示の例において、複数のプリズム141は、背面84b上に、Z軸と平行に設けられている。これにより、Y軸方向に伝搬する入射面84aから入射した画像光が、Y軸に直交するZ軸と平行に設けられた複数のプリズム141の反射面141aによって反射させられる。複数のプリズム141のそれぞれは、画像表示装置81の表示領域で入射面84aの長手方向と直交するZ軸方向において互いに異なる位置から発した画像光を、所定の視点100へ向けて導光板84の一方の面である出射面84cから出射させる。反射面141aの詳細については後述する。
マスク85は、可視光に対して不透明な材料にて構成され、複数のスリット151を備えている。マスク85は、導光板84の出射面84cから出射された光のうち、平面102上の結像点101へ向かう光のみを、複数のスリット151を用いて透過させることができる。
複数のスリット151は、導光板84の出射面84cから出射された光のうち、平面102上の結像点101へ向かう光のみを透過させる。図示の例において、複数のスリット151は、Z軸と平行となるように設けられている。また、個々のスリット151は、複数のプリズム141のうち、いずれかのプリズム141と対応している。
以上の構成を有することにより、立体画像表示部80は、画像表示装置81に表示された画像を、当該立体画像表示部80の外部の仮想の平面102上に結像させ、投影する。具体的には、まず、画像表示装置81の表示領域から出射された画像光は、結像レンズ82およびコリメートレンズ83を通した後、導光板84の端面である、入射面84aへ入射する。次に、導光板84へ入射した画像光は、当該導光板84の内部を伝搬し、導光板84の背面84bに設けられたプリズム141に到達する。プリズム141に到達した画像光は、当該プリズム141の反射面141aによってX軸の正方向へ反射させられ、YZ平面と平行となるように配置された、導光板84の出射面84cから出射される。そして、出射面84cから出射した画像光のうち、マスク85のスリット151を通過した画像光は、平面102上の結像点101にて結像する。すなわち、画像表示装置81の表示領域の個々の点から発した画像光について、YZ平面においては収束光化し、XY平面においては平行光化した後、平面102上の結像点101に投影することができる。表示領域の全ての点に対して前記の処理を行うことにより、立体画像表示部80は、画像表示装置81の表示領域に出力された画像を、平面102上に投影することができる。これにより、ユーザは、視点100から仮想の平面102を見たときに、空中に投影された画像を視認することができる。なお、平面102は、投影された画像が結像する仮想的な平面であるが、視認性を向上させるためにスクリーンなどを配置してもよい。
なお、本実施形態における立体画像表示部80では、出射面84cから出射した画像光のうち、マスク85が備えるスリット151を透過した画像光によって画像を結像する構成であった。しかしながら、仮想の平面102上の結像点101にて画像光を結像させることができるのであれば、マスク85およびスリット151を備えない構成であってもよい。
例えば、各プリズム141の反射面と背面84bとのなす角度が、入射面84aから遠くなるほど大きくなるように設定することによって、仮想の平面102上の結像点101にて画像光を結像させることができる。なお、上記角度は、入射面84aから最も遠いプリズム141でも、画像表示装置81からの光を全反射できる角度となるように設定されることが好ましい。
上記のように上記角度を設定した場合、画像表示装置81の表示領域上のX軸方向の位置がより背面84b側(-X軸方向側)となる点から発して所定の視点へ向かう光ほど、入射面84aから遠いプリズム141にて反射される。ただし、これに限られず、画像表示装置81の表示領域上のX軸方向の位置と、プリズム141とが1対1に対応していればよい。また、入射面84aから遠いプリズム141で反射される光ほど、入射面84a側へ向かい、一方、入射面84aに近いプリズム141で反射される光ほど、入射面84aから遠ざかる方向へ向かう。そのため、マスク85が省略されても、画像表示装置81からの光を、特定の視点へ向けて出射させることができる。また、導光板84から出射した光は、Z軸方向に関して、画像が投影される面上で結像し、その面から離れるにしたがって拡散する。そのため、Z軸方向に関して視差を与えることができるので、観察者が両眼をZ軸方向に沿って並ぶようにすることで、投影された画像を立体的に観察できる。
また、上記の構成によれば、各プリズム141で反射され、その視点へ向かう光は遮られないので、観察者は、Y軸方向に沿って観察者が視点を移動させても、画像表示装置81に表示され、かつ、空中に投影された像を観察できる。ただし、各プリズム141から視点へ向かう光線と各プリズム141の反射面とのなす角度が、Y軸方向における視点の位置に沿って変化するので、これに伴い、その光線に対応する画像表示装置81上の点の位置も変化する。またこの例では、画像表示装置81上の各点からの光は、各プリズム141により、Y軸方向に関してもある程度結像される。そのため、観察者は、両眼をY軸方向に沿って並ぶようにしても、立体的な像を観察できる。
さらに、上記の構成によれば、マスク85が使用されないため、ロスとなる光の量が少なくなるので、立体画像表示部は、より明るい像を空中に投影できる。また、マスクが使用されないため、立体画像表示部は、導光板84の背後にある物体(図示せず)と投影された画像の両方を観察者に視認させることができる。
<4.3>
実施形態1における空気清浄機1では、第1立体画像表示部10の導光板15の入射面15cが水平方向(すなわち、XZ平面に平行な方向)となるように、第1立体画像表示部10が設置されていた。その結果、光源12A・12B・12CがZ軸方向に並んで配置されるので、光源12A・12B・12Cから照射された光によって結像される立体画像I1A・I1B・I1Cは、Z軸方向において互いに異なる位置に結像される。そのため、立体画像I1A・I1B・I1Cによってアニメーション表示させた場合、水平方向にのみ移動する表示となる。
図14は、本変形例における第1立体画像表示部10を示す図である。本変形例における第1立体画像表示部10は、図14に示すように、X軸を回転軸として実施形態1における第1立体画像表示部10を回転させて設置されている。これにより、導光板15の入射面15cが水平方向に対して斜めになっている。その結果、光源12A・12B・12Cが水平方向に対して斜めの方向に並んで配置される。これにより、光源12A・12B・12Cから照射された光によって結像される立体画像I1A・I1B・I1Cは、水平方向(Z軸方向)だけではなく、上下方向(Y軸方向)にも互いに異なる位置に結像される。これにより、立体画像I1A・I1B・I1Cによってアニメーション表示させた場合、水平方向および上下方向に移動する表示とすることができる。
<4.4>
実施形態1における第2立体画像表示部20の変形例としての第2立体画像表示部60について説明する。
図15の(a)は、第2立体画像表示部60の正面図であり、(b)は第2立体画像表示部60の側面図である。
第2立体画像表示部60は、図15の(a)に示すように、実施形態1における第2立体画像表示部20の構成に加えて、光源12Dおよび光源12Eを備えている。第2立体画像表示部60では、光源12A~12Eのいずれかを点灯させたときに、立体画像I2として円形の立体画像I2A~I2Eが結像するように光路変更部が形成されている。
また、第2立体画像表示部60では、図15の(b)に示すように、立体画像I2A、I2BおよびI2Dが導光板15の出射面15a側の空間に実像として結像され、立体画像I2Cおよび立体画像I2Eが導光板15の背面15b側の空間に虚像として結像するように構成されている。
第2立体画像表示部60が上記の構成を有することにより、光源12A→光源12B→光源12C→光源12D→光源12Eの順番で点灯させたときに、立体画像I2A、I2BおよびI2Dが-Z方向に移動するように表示されるのに対し、立体画像I2CおよびI2Eは+Z方向に移動するように表示される。換言すれば、導光板15の出射面15a側の空間に結像される立体画像が移動する方向と、導光板15の背面15b側の空間に結像される立体画像とが移動する方向が互いに異なるように表示される。これにより、第2立体画像表示部60では、実際の空気の流れにより近い表示を行うことができるようになっている。
本開示は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。
(補足)
本開示の一態様に係る機器は、周囲の状態をセンシングするセンサ部、および、気体が吹き出される吹出部、の少なくとも一方を備える機器であって、前記センサ部が周囲の状態をセンシングするセンシング対象空間に、前記センサ部がセンシングしていることを示す立体画像を表示する第1立体画像表示部、および前記吹出部から気体が吹き出される吹出空間に、前記吹出部から気体が吹き出されていることを示す立体画像を表示する第2立体画像表示部、の少なくとも一方を備える。
上記の構成によれば、センサ部がセンシングしていること、および、吹出部が気体を吹き出していることの少なくとも一方を立体画像により表示することができる。その結果、センサ部がセンシングしていること、および、吹出部が気体を吹き出していることの少なくとも一方をユーザが直感的に認識することができる。
本開示の一態様に係る機器において、前記第1立体画像表示部および第2立体画像表示部は、前記立体画像をアニメーション表示する構成であってもよい。
上記の構成によれば、センサ部がセンシングしていること、および、吹出部が気体を吹き出していることの少なくとも一方をユーザがより直感的に認識することができる。
本開示の一態様に係る機器において、空気浄化作用を有するイオンを発生させるイオン発生器を備え、前記吹出部から前記イオン発生器が発生させたイオンを含む気体が吹き出され、前記第2立体画像表示部は、前記イオンを含む気体が吹き出されていることを示す立体画像を表示する構成であってもよい。
上記の構成によれば、第2立体画像表示部によってイオンを含む気体が吹き出されていることをユーザが直感的に認識することができる。
本開示の一態様に係る機器において、前記第1立体画像表示部および前記第2立体画像表示部は、光源と、前記光源から出射した光を導光して出射面から出射させる導光板と、を備え、前記導光板から出射された光により空間に画像を結像させる構成であってもよい。
上記構成によれば、導光板が透明であるので、機器の外観性(デザイン性)を損なうことなく、第1立体画像表示部および第2立体画像表示部を機器に搭載することができる。
1 空気清浄機(機器)
2a 吹出口(吹出部)
3 ガスセンサ(センサ部)
5 イオン発生器
10 第1立体画像表示部
12A、12B、12C、12D、12E、52 光源
15、51、84 導光板
15a、51、84c 出射面
20、60 第2立体画像表示部
50、80 立体画像表示部(第1立体画像表示部、第2立体画像表示部)

Claims (2)

  1. 周囲の状態をセンシングするセンサ部と、
    前記センサ部が設置されている筐体の面上の空間であって、前記センサ部が周囲の状態をセンシングしているセンシング対象空間に、前記センサ部がセンシングしていることを示す立体画像を表示する第1立体画像表示部と、を備えることを特徴とする機器。
  2. 前記第1立体画像表示部は、前記立体画像をアニメーション表示することを特徴とする請求項1に記載の機器。
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