JP7207139B2 - マッチングプログラム、マッチング方法及びマッチング装置 - Google Patents

マッチングプログラム、マッチング方法及びマッチング装置 Download PDF

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Description

本発明は、マッチングプログラム、マッチング方法及びマッチング装置に関する。
トラック運転者の労働条件の改善を図る側面から、中距離や長距離のトラック輸送を複数のトラック運転者で分担する中継輸送に対する期待が高まっている。
特開2015-164034号公報
しかしながら、上記の中継輸送は、異なる運送事業者間で中継地点を事前調整することは困難であるので、同一の運送事業者に閉じて実施されるに留まる。
1つの側面では、本発明は、異なる運送事業者における中継輸送の実現を容易化することができるマッチングプログラム、マッチング方法及びマッチング装置を提供することを目的とする。
一態様では、マッチングプログラムは、荷積地、荷積時刻、荷卸地及び荷卸時刻を含む条件が指定された求車リクエストと、車両が空車の状態になる空車予定地及び前記空車予定地への到着予定時刻を含む条件が指定された求貨リクエストを受け付け、前記求車リクエストで指定される荷積地から荷卸地へ向う第1の運転者の労働時間が所定の労働基準を満たす範囲で走行可能な距離又は時間のレンジに基づいて、前記求車リクエストの荷物の輸送について前記第1の運転者とは異なる第2の運転者に中継させる中継地点を設定し、前記求貨リクエストのうち、前記空車予定地が前記中継地点に対応する求貨リクエストを前記求車リクエストに組み合わせる、処理をコンピュータに実行させる。
異なる運送事業者における中継輸送の実現を容易化することができる。
図1は、実施例1に係るマッチングシステムの構成例を示す図である。 図2Aは、配送パターンの一例を示す図である。 図2Bは、配送パターンの一例を示す図である。 図3は、実施例1に係るマッチング装置の機能的構成の一例を示す図である。 図4は、マッチングの一例を示す図である。 図5は、実施例1に係るマッチング装置の全体処理の手順を示すフローチャートである。 図6は、実施例1に係る第1のマッチング処理の手順を示すフローチャートである。 図7は、実施例1に係る第2のマッチング処理の手順を示すフローチャートである。 図8は、コンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
以下に添付図面を参照して本願に係るマッチングプログラム、マッチング方法及びマッチング装置について説明する。なお、この実施例は開示の技術を限定するものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[システム構成]
図1は、実施例1に係るマッチングシステムの構成例を示す図である。図1に示すマッチングシステム1には、荷主等から受け付ける求車のリクエストと、運送事業者等から受け付ける求貨のリクエストとをマッチングするマッチングサービスを提供するものである。
図1に示すように、マッチングシステム1には、マッチング装置10と、荷主側システム30A~30Cと、運行管理システム50A~50Cとが含まれ得る。これらマッチング装置10、荷主側システム30A~30C及び運行管理システム50A~50Cは、ネットワークNWを介して通信可能に接続される。例えば、ネットワークNWは、有線又は無線を問わず、インターネットやLAN(Local Area Network)などの任意の種類の通信網を採用できる。
以下、荷主側システム30A~30Cのことを「荷主側システム30」と記載すると共に、運行管理システム50A~50Cのことを「運行管理システム50」と記載する場合がある。なお、図1には、あくまで説明の便宜上、3つの荷主側システム30及び運行管理システム50がマッチング装置10に接続される例を挙げたが、任意の数の荷主側システム30及び運行管理システム50がマッチング装置10に接続されることを妨げない。
マッチング装置10は、上記のマッチングサービスを提供するコンピュータである。
一実施形態として、マッチング装置10は、パッケージソフトウェア又はオンラインソフトウェアとして、上記のマッチングサービスに対応する機能を実現するマッチングプログラムを所望のコンピュータにインストールさせることによって実装できる。例えば、マッチング装置10は、上記のマッチングサービスに関する機能をオンプレミスに提供するサーバとして実装することができる。これに限定されず、サーバ装置10は、SaaS(Software as a Service)型のアプリケーションとして実装することで、上記のマッチングサービスをクラウドサービスとして提供することとしてもかまわない。
例えば、マッチング装置10は、荷主側システム30等から場所、時間及び荷物などの条件が指定された求車リクエストを受け付けると共に、運行管理システム50等から場所、時間及び荷物などの条件が指定された求貨リクエストを受け付ける。そして、マッチング装置10は、荷主側システム30等から受け付けた求車リクエスト及び運行管理システム50等から受け付けた求貨リクエストをマッチングする。このようなマッチングが成立することにより、求貨リクエストで指定された条件と適合する求車リクエストの発行元である荷主等に当該求貨リクエストの発行元である運送事業者の車両、例えばトラック等の貨物車両が配車される。なお、ここでは、マッチングに用いる条件の一例として、場所、時間及び荷物を例示したが、他の条件、例えば運賃の上限や下限などの価格が求車リクエストや求貨リクエストで指定されることとしてもかまわない。
荷主側システム30は、荷主等により運用される各種のシステムの一例に対応する。ここで言う「荷主等」は、求車サイドに対応する。例えば、荷主等には、真・荷主の他、真・荷主から物流業務が委託された3PL(3-Party Logistics)などが含まれる。
あくまで一例として、荷主側システム30には、運送事業者等への発注の担当者、運送事業者等の車両の乗務員による荷積みや荷卸し等を確認する担当者、これらの責任者等により使用されるコンピュータなどが対応する。この他、荷主側システム30は、サプライチェーンを最適化する目的で構築されるSCM(Supply Chain Management)システムの他、真・荷主やその3PLが運送事業者等への発注に用いる発注システム等などであってもかまわない。
例えば、荷主側システム30は、場所の条件として荷物の荷積地及び荷卸地が指定されると共に、時間の条件として荷積みや荷卸しの希望日時が設定された求車リクエストをマッチング装置10へ送信する。
運行管理システム50は、トラックやバス等の車両の運行管理を支援する運行管理サービスを提供するシステムである。例えば、上記の運行管理サービスは、運送事業者等により利用される。ここで言う「運送事業者等」は、求貨サイドに対応する。例えば、運送事業者等には、荷主を元請けとする運送事業者や個人事業主の他、荷主の発注先となる3PLなどが含まれる。また、上記の運行管理サービスは、あくまで一例として、上記のマッチングサービスを提供する事業者と同一の事業者によって提供されることとしてもよいし、上記のマッチングサービスを提供する事業者と異なる第三者により提供されることとしてもかまわない。
例えば、上記の運行管理サービスの一環として、運行管理システム50は、車両の乗務員による運転日報の作成や車両の動態管理、配車管理などのサービスを提供することができる他、運行計画の作成を支援する運行計画の作成支援サービスなどを提供できる。例えば、上記の運行計画の作成支援サービスでは、車両から収集される走行データ、あるいは走行データの収集及び解析が実行された商用車のプローブデータを用いて、出発及び目的の地点や日時などの指定条件に対応する運行ルートが策定される。
ここで、あくまで一例として、運行管理システム50は、荷主側システム30から図示しない受注システムを介して受け付ける1又は複数の荷物の配送依頼に基づいて配車計画及び運行計画の作成を支援する。例えば、運行管理システム50は、荷物の配送依頼で指定された荷積地を出発地に設定すると共に荷卸地を目的地に設定し、荷積日時を基準に出発日時に設定すると共に荷卸日時を基準に到着日時を設定する。その上で、運行管理システム50は、出発日時から到着日時までに出発地から目的地へ到着可能な運行ルートを設定する。
このように配車計画及び運行計画が作成される際、車両が空車回送される区間が生まれる。例えば、車籍地等の出発地から目的地までの往路には配車計画が策定されているものの、復路の配車計画は未策定である場合がある。この場合、往路の目的地に到着した段階で車両は実車から空車になる。この他、荷主等からの荷物の配送依頼が割り当てられておらず、配車計画がない車両も空車となる。このような空車状態を回避する側面から、上記のマッチングサービスが利用される。あくまで一例として、運行管理システム50は、場所の条件として、車両が空車状態になる空車予定地が指定されると共に、時間の条件として、空車予定地への到着予定日時が指定された求貨リクエストをマッチング装置10へ送信する。
なお、ここでは、あくまで一例として、運行管理システム50により場所及び時間等の条件が自動設定された求貨リクエストがマッチング装置10へ送信される例を挙げたが、これに限定されない。例えば、運行管理者等の運送事業者の関係者により場所及び時間等の条件が手動設定された求貨リクエストがマッチング装置10へ送信されることとしてもかまわない。
[課題が生じる背景の一側面]
慢性的なドライバー不足及び輸送需要の増加によってトラック運転者の労働条件が悪化している。このため、トラック運転者の労働条件の改善を図る側面から、自動車運転者の労働時間等の改善のための基準、いわゆる「改善基準告示」が策定されている。
このように改善基準告示等の労働基準が策定される一方で、ドライバー不足及び輸送需要の増加という現状は依然として改善されない。例えば、荷主等からの配送依頼を果たすには、上記の労働基準を超える運行が運送事業者等に求められる場合がある。
図2Aは、配送パターンの一例を示す図である。図2Aには、あくまで一例として、荷積地から荷卸地までの走行距離が最短の走行ルートで1200kmである場合の3つの配送パターン1~3が示されている。図2Aに示すように、配送パターン1には、1200kmをノンストップで走行する例が示されている。例えば、配送パターン1の例では、連続運転時間が4時間を超えるので、配送パターン1は連続運転の側面で改善基準告示に抵触することになる。また、図2Aに示すように、配送パターン2には、320kmに対応する4時間の走行おきに30分間の休憩を挟んで目的地まで走行する例が示されている。配送パターン2の例では、連続運転時間が4時間以内に抑えられるので、連続運転の側面では改善基準告示に抵触しない。しかしながら、計4回の4時間の走行及び計4回の30分の休憩によって拘束時間が16時間を超える。このため、配送パターン2は拘束時間の側面で改善基準告示に抵触することになる。また、配送パターン3には、計3回の4時間の走行おきに30分間の休憩を挟んで200kmに対応する2.5時間の走行を行った後に8時間の休息をさらに挟んでから残りの120kmに対応する1.5時間の走行が行われる例が示されている。配送パターン3の例では、連続運転時間が4時間を超えず、かつ拘束時間が16時間を超えないので、改善基準告示のコンプライアンスを維持できる。なお、図2Aに示す配送パターン2及び3では、距離合計が1200kmを超えるが、1200kmからの超過分は休憩ポイント及び休息ポイントに経由する経由分に対応する。
しかしながら、荷物の配送依頼では、コンプライアンス違反とならない期間が荷積時刻及び荷卸時刻として指定されるとは限らない。例えば、図2Aに示す例で言えば、配送パターン3の通り、連続運転時間及び拘束時間を限度まで切り詰めても荷積時刻から荷卸時刻までに計25.5時間の猶予が必要となるが、必ずしも猶予が確保された荷物の配送依頼が荷主等からなされるとは限らない。
このように、コンプライアンスと迅速な貨物輸送を両立する側面から、中距離や長距離のトラック輸送を複数のトラック運転者で分担する中継輸送に対する期待が高まっている。
[課題の一側面]
上記の背景技術の欄でも説明した通り、現状の中継輸送は、異なる運送事業者間で中継地点を事前調整するは困難であるので、同一の運送事業者に閉じて実施されるに留まる。
[課題解決の一側面]
そこで、本実施例では、異なる運送事業者間の中継輸送に対応するマッチングサービスを実現する。すなわち、本実施例では、求車リクエストで指定される荷積地から荷卸地へ向う運転者の労働時間が労働基準を満たす範囲で走行可能なレンジに基づいて中継地点を設定し、空車予定地が中継地点に対応する求貨リクエストを求車リクエストに組み合わせる。
ここで、中継輸送のマッチングが行われる求車リクエストには、あくまで例示として、運送事業者等により発行される求車リクエストと、荷主等により行われる求車リクエストとが含まれ得る。
前者の求車リクエストは、次のようなケースで発行される。例えば、図示しない受注システムにより受注された荷物の配送依頼に基づいて作成される運行計画が上記の労働基準、例えば改善基準告示に抵触する場合がある。あくまで一例として、図2Aに示す配送パターン3で走行を行う猶予がない荷積日時及び荷卸日時が指定された荷物の配送依頼を受注する場合がある。
より具体的には、運行管理システム50では、連続運転時間及び拘束時間などの改善基準告示を満たす運行計画を作成する。例えば、図2Aに示す配送パターン3の通り、荷積地から荷卸地までの運行ルート上に4時間の走行おきに30分間の休憩をとる休憩ポイントを設定し、拘束時間が16時間を超える場合、8時間の休息をとる休息ポイントを運行ルート上に設定する。その上で、運行管理システム50では、運行計画の作成により定まる荷積地から荷卸地までの配送所要期間が荷積日時及び荷卸日時で定まる配送猶予期間以内であるか否かを判定する。このとき、配送所要期間が配送猶予期間を超える場合、運行管理システム50は、中継輸送の求車リクエストを生成する。例えば、運行管理システム50は、受注システムにより受注された荷物の配送依頼で指定された荷積地及び荷卸地が場所の条件として指定すると共に荷積みや荷卸しの希望日時が時間の条件として指定する。このような場所の条件及び時間の条件と共に、運行管理システム50は、荷積地から荷物を出荷する車両又はその運転者を識別する識別情報と、中継輸送のマッチングを要求するリクエストであることを識別するラベルとが付与された求車リクエストを生成してマッチング装置10へ送信する。
このような求車リクエストを他の求車リクエストのラベルと区別する側面から、以下では、「中継輸送の求車リクエスト」と記載する場合がある。中継輸送の求車リクエストが行われる場合、マッチング装置10では、当該中継輸送の求車リクエストに中継地点から着地まで荷物を輸送する条件に適合する求貨リクエストがマッチングされる。
後者の求車リクエストは、荷主側システム30からの求車リクエストがマッチング装置10により受け付けられた後に判明することがある。すなわち、荷主側システム30では、自身が指定する荷積日時及び荷卸日時により定まる配送猶予期間が上記の労働基準を満たす配送所要期間を下回るという事実を認識しない状態で求車リクエストが発行される場合がある。このように荷主側システム30からの求車リクエストの受付後にコンプライアンスの抵触が判明する場合、マッチング装置10では、次のようなマッチングが行われる。すなわち、マッチング装置10では、発地から中継地点まで荷物を輸送する条件に適合する第1の求貨リクエストと、中継地点から着地まで荷物を輸送する条件に適合する第2の求貨リクエストとが当該求車リクエストにマッチングされる。なお、荷主側システム30から求車リクエストが行われる時点で上記の労働基準を満たさないことが判明している場合、上記の場合と同様、中継輸送のマッチングを要求する中継輸送の求車リクエストをマッチング装置10へ送信することもできる。
これら2種類の求車リクエストに基づいて中継輸送のマッチングが行われる場合、マッチング装置10は、求車リクエストで指定される荷積地から荷卸地へ向う第1の運転者の労働時間が労働基準を満たす範囲で走行可能なレンジに基づいて中継地点を設定する。
図2Bは、配送パターンの一例を示す図である。図2Bには、図2Aと同様、荷積地から荷卸地までの走行距離が最短の走行ルートで1200kmである場合の配送パターンが示されている。さらに、図2Bには、本実施例に係るマッチング装置10により中継地点M1が設定されると共にA社の中継輸送の求車リクエストにB社の求貨リクエストがマッチングされた配送パターンが示されている。図2Bに示すように、荷物の発地から中継地点M1までは、A社の運転者により次のような走行が行われる。すなわち、320kmに対応する4時間の走行が行われた後に30分間の休憩が行われた上で320kmに対応する4時間の走行がさらに行われた後に0.5時間の荷扱い、例えば荷卸しなどが行われる。一方、中継地点M1から荷物の着地までは、B社の運転者により次のような走行が行われる。すなわち、0.5時間の荷扱い、例えば荷積みなどが行われた後に320kmに対応する4時間の走行が行われた後に30分間の休憩が行われた上で320kmに対応する4時間の走行がさらに行われる。このように、A社及びB社の間で中継輸送が行われることで、A社の運転者及びB社の運転者ともに荷物の輸送中に休息時間を設定せずともよい分、配送所要時間を18.5時間まで低減することができる。それ故、上記の労働基準のコンプライアンスが障害となって荷主からの荷物の配送依頼を処理できない事態を最大限抑制することが可能になる。
以上のように、本実施例に係るマッチング装置10によれば、異なる運送事業者間の中継輸送に対応するマッチングサービスを実現するので、異なる運送事業者における中継輸送の実現を容易化することが可能になる。
[マッチング装置10の構成]
図3は、実施例1に係るマッチング装置10の機能的構成の一例を示す図である。図3に示すように、マッチング装置10は、通信I/F(InterFace)部11と、記憶部13と、制御部15とを有する。なお、図3には、データの授受の関係を表す実線が示されているが、説明の便宜上、最小限の部分について示されているに過ぎない。すなわち、各処理部に関するデータの入出力は、図示の例に限定されず、図示以外のデータの入出力、例えば処理部及び処理部の間、処理部及びデータの間、並びに、処理部及び外部装置の間のデータの入出力が行われることとしてもかまわない。
通信I/F部11は、他の装置、例えば荷主側システム30や運行管理システム50などとの間で通信制御を行うインタフェースに対応する機能部である。
一実施形態として、通信I/F部11には、LANカードなどのネットワークインタフェースカードなどが対応する。例えば、通信I/F部11は、荷主側システム30から求車リクエストを受け付けたり、運行管理システム50から運行計画、あるいは運行計画から生成された求貨リクエストを受け付けたり、また、中継輸送の求貨リクエストを受け付けたりする。また、通信I/F部11は、求車リクエストとのマッチングが成功した求貨リクエストもしくは求貨リクエストの発行元である運送事業者等の情報を荷主側システム30へ通知する。また、通信I/F部11は、求貨リクエストとのマッチングが成功した求車リクエストもしくは求車リクエストの発行元である荷主等の情報を運行管理システム50へ通知する。
記憶部13は、制御部15で実行されるOS(Operating System)を始め、アプリケーションプログラム、例えば上記のマッチングプログラムの他、ミドルウェアなどの各種プログラムに用いられるデータを記憶する機能部である。
一実施形態として、記憶部13は、マッチング装置10における補助記憶装置として実装することができる。例えば、記憶部13には、HDD(Hard Disk Drive)、光ディスクやSSD(Solid State Drive)などを採用できる。なお、記憶部13は、必ずしも補助記憶装置として実装されずともよく、マッチング装置10における主記憶装置として実装することもできる。この場合、記憶部13には、各種の半導体メモリ素子、例えばRAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリなどを採用できる。
記憶部13は、制御部15で実行されるプログラムに用いられるデータの一例として、求車情報13Aと、求貨情報13Bと、勤務情報13Cとを記憶する。これら図3に示されたデータ以外にも、記憶部13には、他の電子データが記憶されることとしてもかまわない。例えば、記憶部13には、トラックやバス等の車両に搭載されたデジタルタコグラフから収集された走行データ、あるいは走行データの収集及び解析が実行された商用車のプローブデータ等が記憶される。また、記憶部13には、道路地図情報の他、荷主等や運送事業者等のマッチングサービスに関するアカウント情報などが記憶される。
なお、図3に示す求車情報13A、求貨情報13B及び勤務情報13Cの説明は、各データの取得、生成又は参照が行われる制御部15の説明と合わせて行うこととする。
制御部15は、マッチング装置10の全体制御を行う処理部である。
一実施形態として、制御部15は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などのハードウェアプロセッサにより実装することができる。ここでは、プロセッサの一例として、CPUやMPUを例示したが、汎用型及び特化型を問わず、任意のプロセッサ、例えばGPU(Graphics Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)の他、DLU(Deep Learning Unit)やGPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Units)により実装することができる。この他、制御部15は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードワイヤードロジックによって実現されることとしてもかまわない。
制御部15は、図示しない主記憶装置として実装されるRAMのワークエリア上に、上記のマッチングプログラムを展開することにより、下記の処理部を仮想的に実現する。なお、ここでは、上記のマッチングサービスに対応する機能がパッケージ化されたマッチングプログラムが実行される例を挙げたが、上記の運行管理サービスに対応する機能をさらに含めてパッケージ化されたプログラムが実行されることとしてもよい。
図3に示すように、制御部15は、第1受付部15Aと、第2受付部15Bと、マッチング処理部17とを有する。
第1受付部15Aは、求車リクエストを受け付ける処理部である。
(1)場所(ロケーション)
1つの側面として、第1受付部15Aは、荷主等が運送事業者等との運送取引を希望する発地O(Origin)及び着地D(Destination)の2つの地点ODを場所の条件として設定する。例えば、第1受付部15Aは、荷主側システム30から受け付けた荷積地を含むエリアを発地Oとして設定することができる。また、第1受付部15Aは、荷主側システム30から受け付けた荷卸地を含むエリアを着地Dとして設定することができる。以下、発地Oのエリア及び着地Dのペアのことを「ODペア」と記載する場合がある。これらODペアは、SCMシステムや発注システムに登録された荷物のうち運送が未発注である荷物を抽出して自動設定することもできれば、発注の担当者や運送事業者等の車両の乗務員による荷積みや荷卸しを確認する担当者等が使用する端末を介して手動設定することもできる。
(2)時間
第1受付部15Aは、荷主等が運送事業者等との運送取引を希望する時間帯を時間の条件として設定する。例えば、第1受付部15Aは、荷主等の荷積地への荷物の引取日時を荷主側システム30から受け付け、該受け付けた荷物の引取日時を時間帯の開始日時として設定することができる。また、第1受付部15Aは、荷主等の荷卸地への荷物の引渡日時を荷主側システム30から受け付け、該受け付けた荷物の引渡日時を時間帯の終了日時として設定することができる。このような時間帯は、SCMシステムや発注システムに登録された荷物のうち求車リクエストを行う荷物に関する予定引取日時や予定引渡日時を抽出して自動設定することもできれば、発注の担当者や運送事業者等の車両の乗務員による荷積みや荷卸しを確認する担当者等が使用する端末を介して手動設定することもできる。
(3)荷物
第1受付部15Aは、荷主等が運送を希望する荷物の種類を荷物の条件として設定することができる。例えば、第1受付部15Aは、荷主側システム30から受け付けた荷物の種類を設定することができる。このような荷物の種類は、SCMシステムや発注システムに登録された荷物のうち求車リクエストを行う荷物の種類を抽出して自動設定することもできれば、発注の担当者や運送事業者等の車両の乗務員による荷積みや荷卸しを確認する担当者等が使用する端末を介して手動設定することもできる。なお、荷物の品目は、必ずしも指定されずともよい。ただし、荷物の品目が指定されない求車リクエストは、荷物の品目が指定された求貨リクエストのマッチング相手から除外される。
ここで、上記の中継輸送の求車リクエストについても、場所や時間、荷物などの条件については運行管理システム50が荷主側システム30から受け付ける荷物の配送依頼に基づいて同様に設定できる。なお、価格については、荷物の配送依頼時に荷主等により指定された運賃を上限とし、運行管理システム50を介して価格を手動設定することができる。この他、後述の設定部17Aによる中継地点の設定後に、発地Oから中継地点を経由して着地Dまで走行する走行ルートのうち中継地点及び着地Dの間の距離又は所要時間が全走行ルートの距離又は所要時間に占める割合に応じて自動設定することもできる。
このように場所、時間及び荷物の条件が設定された上で、第1受付部15Aは、当該条件が設定された求車リクエスト又は中継輸送の求車リクエストを記憶部13の求車情報13Aのエントリに追加する。ここで、中継輸送の求車リクエストには、上述の通り、他の求車リクエストに比べて、荷積地から荷物を出荷する車両又はその運転者を識別する識別情報と、中継輸送のマッチングを要求するリクエストであることを識別するフラグとのエントリがさらに含まれる。
第2受付部15Bは、求貨リクエストを受け付ける処理部である。ここでは、あくまで一例として、運行管理システム50から通知される運行計画に基づいて第2受付部15Bが求貨リクエストを生成する例を説明するが、運行計画に基づいて生成された求貨リクエストが運行管理システム50から通知されることとしてもよい。
一実施形態として、第2受付部15Bは、運行管理システム50から通知される運行計画に基づいて求貨リクエストを生成する。例えば、第2受付部15Bは、運行管理システム50から運行計画を取得して当該運行計画を記憶部13に保存することができる。このような運行計画のスキーマの一例として、運行ルートの所要時間、出発地、目的地、休憩ポイント、休息ポイント、経由地とする物流拠点、主要な分岐などのノード、各ノードにおける予定到着日時、各ノードにおける実車又は空車のステータスなどの項目が含まれる。さらに、運行計画には、車両の属性情報、例えば車両ID(IDentification)や車番、車種、最大の総重量や積載量などの他、車両が積載する荷物の種類などが含まれていてもかまわない。このような運行計画を参照して、第2受付部15Bは、求車リクエストとのマッチングに用いる各種の条件、例えば場所や時間、荷物などの条件を設定する。
(1)場所
第2受付部15Bは、運送事業者等が荷主等との運送取引を希望する発地O及び着地DのODペアを場所の条件として設定する。例えば、第2受付部15Bは、運行計画で策定された目的地、例えば往路における最後の荷卸地を発地Oとして設定できる。以下、往路における最後の荷卸地のことを「往路荷卸地」と記載する場合がある。ここでは、あくまで一例として、空車回送を最小限に抑える側面から、往路荷卸地を発地Oとして設定する例を挙げたが、往路荷卸地から見て車籍地の方面に位置する地点が発地Oとして設定されることとしてもかまわない。例えば、第2受付部15Bは、運行計画で復路の運行ルートに休憩ポイントが設定されている場合、休憩ポイントを発地Oとして設定することができる。さらに、求貨リクエストの場所のマッチングが成功する機会を高める側面から、発地Oには、地点の代わりに地域を設定することもできる。例えば、日本の都道府県を所定数、例えば20個程度のエリアに区分けし、往路荷卸地や休憩ポイントが含まれるエリアを発地Oとして設定することができる。
また、第2受付部15Bは、運行計画で策定された出発地、例えば車籍地等を着地Dとして設定できる。このとき、求貨リクエストの場所のマッチングが成功する機会を高める側面から、着地Dには、地点の代わりに地域を設定することもできる。例えば、日本の都道府県を所定数、例えば20個程度のエリアに区分けし、車籍地が含まれるエリアを着地Dとして設定することができる。また、着地Dには、必ずしも車籍地そのものの地点やエリアが設定されずともかまわない。例えば、第2受付部15Bは、往路荷卸地から見て車籍地の方面に位置する地点や方面を着地Dとして設定することもできる。
(2)時間
第2受付部15Bは、運送事業者等が荷主等との運送取引を希望する時間帯を時間の条件として設定する。例えば、第2受付部15Bは、運行計画で策定された目的地、例えば往路荷卸地の予想到着日時に基づいて時間帯を設定することができる。あくまで一例として、第2受付部15Bは、往路荷卸地の予想到着日時から所定の単位期間n、例えば3時間後までの区間に対応する時間帯を時間の条件として設定することができる。このとき、時間帯の開始日時は、必ずしも往路荷卸地の予想到着日時に限定されない。例えば、運行計画で復路の運行ルートに休憩ポイントが設定されている場合、第2受付部15Bは、休憩終了日時を区間の開始日時とし、そこからn時間後の日時を区間の終了日時として設定することもできる。
(3)荷物
第2受付部15Bは、運送事業者等の車両が積載可能である荷物の種類を荷物の条件として設定することができる。例えば、第2受付部15Bは、運行計画で車両が運送する荷物の品目と同一の種類の品目を荷物の条件として設定することができる。なお、荷物の品目は、必ずしも指定されずともよい。ただし、荷物の品目が指定されない求貨リクエストは、荷物の品目が指定された求車リクエストのマッチング相手から除外される。
このように場所、時間及び荷物の条件が設定された上で、第2受付部15Bは、当該条件が設定された求貨リクエストを記憶部13の求貨情報13Bのエントリに追加する。
なお、ここでは、運行管理システム50から取得される運行計画に基づいて求貨リクエストで指定される各種の条件が自動的に設定される例を挙げたが、運行管理者が使用する端末等から、自動設定された条件の編集を受け付けたり、条件を手動で設定したりすることもできる。
マッチング処理部17は、求貨リクエスト及び求車リクエストをマッチングする処理部である。
以下では、あくまで一例として、求貨リクエスト及び求車リクエストのマッチングが所定の周期、例えば10分間、30分間又は1時間ごとに繰り返して実行される例を説明する。
一実施形態として、マッチング処理部17は、求車情報13Aに含まれる求車リクエスト及び求貨情報13Bに含まれる求貨リクエストのうちマッチングが未成立であるものを対象に、次のような処理を実行する。すなわち、マッチング処理部17は、時間条件のマッチング、荷物条件のマッチング、場所条件のマッチングの順に実行することで、求車リクエストで指定された各条件に適合する求貨リクエストをマッチングする。
より詳細には、マッチング処理部17は、現時点、すなわちマッチングの実行時点から近い時間帯から順に時間帯を1つ選択する。続いて、マッチング処理部17は、マッチング未成立の求貨リクエスト及び求車リクエストのうち、求貨リクエスト又は求車リクエストで指定された時間帯が選択中の時間帯に対応する求貨リクエスト及び求車リクエストを抽出する時間条件のマッチングを実行する。
その後、マッチング処理部17は、荷物の種類として定められた品目のうち品目を1つ選択する。ここで、求貨リクエスト及び求車リクエストには、品目の指定がないものも含まれるので、品目の指定がない同士の求貨リクエスト及び求車リクエストをマッチングする側面から、全ての品目が選択された後には、品目指定なしが選択されることとする。続いて、マッチング処理部17は、時間条件のマッチングで抽出された求貨リクエスト及び求車リクエストのうち、求貨リクエスト又は求車リクエストで指定された品目が選択中の品目と一致する求貨リクエスト及び求車リクエストを抽出する荷物条件のマッチングを実行する。なお、マッチング処理部17は、品目指定なしの求貨リクエストと、品目指定なしの求車リクエストとは品目が一致するものとして、求貨リクエスト及び求車リクエストを抽出する荷物条件のマッチングを実行する。
上記の荷物条件のマッチングの後、マッチング処理部17は、上記の荷物条件のマッチングで抽出された求車リクエストの中から求車リクエストを1つ選択する。その上で、マッチング処理部17は、選択中の求車リクエストが上記の労働基準を満たすものであるか否かにより処理を分岐させる。
すなわち、マッチング処理部17は、選択中の求車リクエストが中継輸送の求車リクエストである場合、当該中継輸送の求車リクエストに中継地点から着地まで荷物を輸送する条件に適合する求貨リクエストをマッチングする第1のマッチング処理を実行する。また、マッチング処理部17は、選択中の求車リクエストが中継輸送の求車リクエストでない場合、次のような処理を実行する。すなわち、マッチング処理部17は、選択中の求車リクエストの指定条件と上記の労働基準とから作成される運行計画の配送所要時間が選択中の求車リクエストの荷積日時及び荷卸日時から定まる配送猶予期間を超えるか否かを判定する。このとき、マッチング処理部17は、配送所要時間が配送猶予期間を超える場合、発地Oから中継地点まで荷物を輸送する条件に適合する第1の求貨リクエストと、中継地点から着地Dまで荷物を輸送する条件に適合する第2の求貨リクエストとを選択中の求車リクエストにマッチングする第2のマッチング処理を実行する。なお、配送所要時間が配送猶予期間を超えない場合、マッチング処理部17は、選択中の求車リクエストに当該求車リクエストのODペアと一致するODペアを持つ求貨リクエストをマッチングする。
これら第1のマッチング処理及び第2のマッチング処理は、図3に示す設定部17A、抽出部17B、算出部17C及び組合せ部17Dにより実現される。なお、第1のマッチング処理及び第2のマッチング処理は、略同一の処理であるので、以下では第1のマッチング処理を例に挙げて機能部の説明を行うこととする。
設定部17Aは、中継輸送の中継地点を設定する処理部である。
1つの側面として、設定部17Aは、選択中の求車リクエストが中継輸送の求車リクエストである場合、中継輸送の依頼元の第1の運転者に関する上限拘束時間を算出する。ここで言う「上限拘束時間」とは、一例として、上記の労働基準、例えば改善基準告示における上限の拘束時間、例えば16時間を指す。ここで、第1の運転者は、必ずしも発地Oの出発時点から勤務を開始しているとは限らず、発地Oを出発する以前から勤務を開始していることもある。このことから、設定部17Aは、記憶部13に記憶された勤務情報13Cを参照して、発地の出発日時における拘束時間を上限労働時間から差し引くことができる。例えば、勤務情報13Cには、運送事業者別、運転者別及び日付別に勤務開始時刻及び勤務終了時刻を含む勤務時間割が対応付けられたデータを採用できる。このような勤務情報13Cを参照して、設定部17Aは、中継輸送の求車リクエストに含まれる車両又は運転者の識別情報に対応する勤務開始時刻から発地の出発日時までの経過時間を上限拘束時間から差し引くことができる。
その上で、設定部17Aは、荷積地から荷卸地へ向う第1の運転者が上記の労働基準を満たす範囲、例えば上限拘束時間から上限の連続運転時間おきに設定される休憩時間が差し引かれた実運転時間で走行可能な距離又は時間のレンジを「走行可能圏」として算出する。
ここで、上記の「走行可能圏」は、あくまで一例として、上記の走行データを用いて算出することができる。例えば、設定部17Aは、道路を走行する車両に搭載されたデジタルタコグラフから時刻、位置、速度及び距離の時系列データが収集された走行データのうち、発地Oを出発点又は通過点に含む走行データを抽出する。続いて、設定部17Aは、発地Oを出発点又は通過点に含む走行データごとに、発地Oを出発又は通過してから上記の実運転時間の経過後の商用車の所在位置を地図上にプロットする。その上で、設定部17Aは、地図上にプロットされた商用車の所在位置を含む領域、例えば凸包を実運転時間に対応する走行可能圏として算出する。
その後、設定部17Aは、上記の荷物条件のマッチングで抽出された求貨リクエストのうち、上記の走行可能圏に発地Oが含まれる求貨リクエストを抽出する。その上で、設定部17Aは、先に抽出された求貨リクエストごとに当該求貨リクエストで指定される空車予定地に基づいて中継地点を設定する。
ここで、上記の中継地点は、中継輸送の荷扱いの方式に基づいて空車予定地の最寄りに設定することができる。例えば、中継輸送がトレーラ・トラクタ方式で行われる場合、トラクタヘッドを交換することができる程度の広さがある敷地を中継地点に設定することができる。また、中継輸送が貨物積替え方式で行われる場合、物流センタのバースなどを中継地点に設定することができる。また、中継輸送がドライバー交換方式で行われる場合、空車予定地を始め、空車予定地の最寄りの任意の地点に中継地点に設定することができる。
そして、設定部17Aは、発地O、中継地点及び着地Dを含む走行ルートとその走行ルートの所要時間を算出する。あくまで一例として、走行ルート及びその走行ルートの所要時間は、次のようにして算出できる。例えば、設定部17Aは、上記の走行データを用いて、走行ルートを算出する。
例えば、設定部17Aは、過去の所定期間、例えば6ヶ月間の走行データを参照して、出発地として発地Oの周辺地域を出発又は通過し、中継地点を通過し、かつ着地Dに到着又は通過するルートを検索する。そして、設定部17Aは、走行データから検索されたルートのうち同一のルートをクラスタリングすることにより、同一のルートごとに当該ルートの走行回数を計数する。その上で、設定部17Aは、走行回数が所定の閾値以上であるルートを走行ルートの候補として抽出する。
さらに、設定部17Aは、上記のプローブデータを用いて、復路の運行ルートの候補ごとに復路運行時間を算出する。ここで、上記のプローブデータは、車両の走行時の走行データの収集及びその解析が実行されることにより得られる。ここでは、デジタルタコグラフの装着義務が課される貨物商用車を例に挙げるが、デジタルタコグラフに類する運行監視装置を搭載する任意の車両、すなわち自動車全般から収集される走行データを用いることもできる。より詳細には、デジタルタコグラフの個体を識別する個体番号ごとに、時刻、位置、速度及び距離などが対応付けられた走行データがモバイルネットワーク等を介してプラットフォームへ収集される。このようにデジタルタコグラフごとに収集された走行データの間で、道路が所定の単位、例えば50mで区切られた道路区間、及び、時間が所定の単位、例えば時、分又は秒ごとに区切られた時間区間ごとに、当該道路区間を当該時間区間に走行する車両の交通量や走行時間を集計する統計処理がプラットフォームにより実行される。このとき、プラットフォームは、デジタルタコグラフの個体番号等から車種、例えば超大型や大型、一般などを識別し、車種ごとに車両の交通量を集計することもできる。この他、プラットフォームは、進行方向ごとに車両の交通量及び走行時間を集計することもできる。これによって、道路区間及び時間区間ごとに車種別及び進行方向別の車両走行量が対応付けられたプローブデータが得られる。
例えば、設定部17Aは、候補とする走行ルートの発地Oから中継地点を経由して着地Dへ至る道路区間ごとに当該道路区間における走行時間を積算することにより、上記の所要時間を算出する。このように走行時間を積算する際、走行する日時の曜日に対応する走行時間であり、かつ当該道路区間が走行される時間帯に対応する走行時間を用いることにより、所要時間を高精度に算出することができる。その上で、設定部17Aは、走行ルートの候補のうち所要時間が最短である候補を走行ルートとして抽出する。このようにして走行ルート及びその所要時間を算出できる。
抽出部17Bは、求車リクエストのマッチング相手とする求貨リクエストを抽出する処理部である。
1つ側面として、抽出部17Bは、走行可能圏に発地Oが含まれる求貨リクエストごとに、中継輸送の依頼先の第2の運転者に関する上限拘束時間を算出する。ここで、第2の運転者は、必ずしも中継地点の出発時点から勤務を開始しているとは限らず、中継地点を出発する以前から勤務を開始していることもある。このことから、抽出部17Bは、記憶部13に記憶された勤務情報13Cを参照して、中継地点の出発日時における拘束時間を上限労働時間から差し引くことができる。例えば、抽出部17Bは、勤務情報13Cに含まれる勤務時間割のうち、当該求貨リクエストに含まれる車両又は運転者の識別情報に対応する勤務開始時刻から中継地点の出発日時までの経過時間を上限拘束時間から減算することができる。
そして、抽出部17Bは、走行可能圏に発地Oが含まれる求貨リクエストごとに、当該求貨リクエストに設定された中継地点を含む走行ルートのうち中継地点から着地Dまでの区間の所要時間が第2の運転者の上限拘束時間を超えるか否かを判定する。
ここで、中継地点から着地Dまでの区間の所要時間が第2の運転者の上限拘束時間を超える場合、選択中の求車リクエストに当該求貨リクエストをマッチングした場合に求貨リクエストの発行元の運送事業者等がコンプライアンスに抵触するおそれがあることがわかる。この場合、抽出部17Bは、選択中の求車リクエストのマッチング相手から第2の運転者の上限拘束時間を超える求貨リクエストを除外する。
一方、中継地点から着地Dまでの区間の所要時間が第2の運転者の上限拘束時間を超えない場合、選択中の求車リクエストに当該求貨リクエストをマッチングしても求貨リクエストの発行元の運送事業者等がコンプライアンスに抵触するおそれが低いことがわかる。この場合、抽出部17Bは、選択中の求車リクエストのマッチング相手として、第2の運転者の上限拘束時間を超えない求貨リクエストを抽出する。
算出部17Cは、求車リクエストのマッチング相手である求貨リクエストのスコアを算出する処理部である。
1つの側面として、算出部17Cは、抽出部17Bにより選択中の求車リクエストのマッチング相手として抽出された求貨リクエストごとに、当該求貨リクエストに設定された中継地点及び着地Dの間の距離又は所要時間に基づく第1スコアを算出する。あくまで一例として、算出部17Cは、求貨リクエストに設定された中継地点を含む走行ルート全体の距離又は所要時間に占める、中継地点及び着地Dの区間の距離又は所要時間の割合を第1のスコアとして算出する。この第1スコアの値が小さいほど中継輸送の依頼元の運送事業者等により保有される資産、例えば第1の運転者やトラック、あるいはトラクタ、トレーラが最大限活用されていることを意味する。
他の側面として、算出部17Cは、抽出部17Bにより選択中の求車リクエストのマッチング相手として抽出された求貨リクエストごとに、当該求貨リクエストに設定された中継地点を含む走行ルートに基づく第2スコアを算出する。あくまで一例として、算出部17Cは、求貨リクエストに設定された中継地点を含む走行ルートの距離又は所要時間から、中継地点の経由なしで発地Oから着地Dまで走行する場合の走行ルートの距離又は所要時間を減算する。これによって、中継地点ありの場合と中継地点なしの場合との間で距離又は所要時間の差を求める。このようにして得られた減算値を中継地点の経由なしで発地Oから着地Dまで走行される場合の走行ルートの距離又は所要時間でさらに除算することにより、第2スコアを算出する。この第2スコアの値が小さいほど中継輸送が行われることによる距離や所要時間のロスが少ないことを意味する。
更なる側面として、算出部17Cは、第1スコア及び第2スコアを総合することにより総合スコアを算出することができる。例えば、上記の第1スコア及び上記の第2スコアの例で言えば、第1スコアの値よりも第2スコアの値のスケールの方が小さくなる。このため、各求貨リクエストの間で共通の係数を第1スコア又は第2スコアに乗算することで、第1スコア及び第2スコアのスケールを揃える。その上で、第1スコア及び第2スコアの統計値、例えば合計地や平均地、中央値などを計算することにより、総合スコアを算出することができる。
なお、ここでは、第1スコア、第2スコア及び総合スコアを算出する例を挙げたが、第1スコア又は第2スコアのいずれか一方のみを算出することができるのは言うまでもない。また、ここでは、値が小さいほど評価がよいスコアを算出する例を挙げたが、値が高いほど評価がよいスコアを算出したり、値が高いほど評価がよいスコアに正規化することもできる。
組合せ部17Dは、求車リクエスト及び求貨リクエストを組み合わせる処理部である。
一実施形態として、組合せ部17Dは、抽出部17Bにより選択中の求車リクエストのマッチング相手として抽出された求貨リクエストのうち、総合スコアが最小である求貨リクエストを選択中の求車リクエストに組み合わせる。なお、ここでは、あくまで一例として、総合スコアが最小である求貨リクエストを選択中の求車リクエストに組み合わせる例を挙げたが、第1スコア又は第2スコアが最小である求貨リクエストを選択中の求車リクエストに組み合わせることとしてもよい。
図4は、マッチングの一例を示す図である。図4には、求車リクエストに対応する発地Oから着地Dまでの道路地図の模式図が示されると共に、当該道路地図上に3つの求貨リクエストの発行元である他社車両1~3ごとの空車予定地が他社車両1~3のマークでプロットされている。さらに、図4には、上記の走行可能圏に基づいて他社車両1~3の空車予定地ごとに対応して設定される中継地点m1~m3が示されている。なお、図4の例では、他社車両1~3の3つの求貨リクエストのいずれにおいても第2の運転者の上限拘束時間を超えないものとする。
図4に示すように、中継地点m1~m3が設定される場合、総合スコアは、値が大きいものから順に、中継地点m1が設定される求貨リクエスト(3位)、中継地点m2が設定される求貨リクエスト(2位)、中継地点m3が設定される求貨リクエスト(1位)となる。このような総合スコアの差が生じる一因として、3つの求貨リクエストの間で中継地点m1~m3が設定されることにより発生する距離や所要時間のロスに大差はないが、3つの中継地点m1~m3の間で着地Dまでの距離に差があることが挙げられる。このように、3つの求貨リクエストのうち総合スコアで最良の評価が得られた中継地点m3の求貨リクエストを求車リクエストにマッチングすることで、中継地点から着地Dまでの距離又は所要時間が最も短く、自社車両を最大限活用できる。
[全体処理]
図5は、実施例1に係るマッチング装置10の全体処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、一例として、所定の周期、例えば10分間、30分間又は1時間ごとに繰り返して実行される。
図5に示すように、マッチング処理部17は、現時点、すなわちマッチングの実行時点から近い時間帯から順に時間帯を1つ選択する(ステップS101)。続いて、マッチング処理部17は、マッチング未成立の求貨リクエスト及び求車リクエストのうち、求貨リクエスト又は求車リクエストで指定された時間帯が選択中の時間帯に対応する求貨リクエスト及び求車リクエストを抽出する(ステップS102)。
その後、マッチング処理部17は、荷物の種類として定められた品目のうち品目を1つ選択する(ステップS103)。続いて、マッチング処理部17は、ステップS102で抽出された求貨リクエスト及び求車リクエストのうち、求貨リクエスト又は求車リクエストで指定された品目が選択中の品目と一致する求貨リクエスト及び求車リクエストを抽出する(ステップS104)。
そして、マッチング処理部17は、ステップS104で抽出された求車リクエストの中から求車リクエストを1つ選択する(ステップS105)。その上で、マッチング処理部17は、選択中の求車リクエストが上記の労働基準を満たすものであるか否かにより処理を分岐させる。
ここで、選択中の求車リクエストが中継輸送の求車リクエストである場合(ステップS106Yes)、マッチング処理部17は、当該中継輸送の求車リクエストに中継地点から着地まで荷物を輸送する条件に適合する求貨リクエストをマッチングする「第1のマッチング処理」を実行する(ステップS107)。
また、選択中の求車リクエストが中継輸送の求車リクエストでない場合(ステップS106No)、マッチング処理部17は、次のような処理を実行する。すなわち、マッチング処理部17は、選択中の求車リクエストの指定条件と上記の労働基準とから作成される運行計画の配送所要時間が選択中の求車リクエストの荷積日時及び荷卸日時から定まる配送猶予期間を超えるか否かを判定する(ステップS108)。
このとき、配送所要時間が配送猶予期間を超える場合(ステップS108Yes)、マッチング処理部17は、発地Oから中継地点まで荷物を輸送する条件に適合する第1の求貨リクエストと、中継地点から着地Dまで荷物を輸送する条件に適合する第2の求貨リクエストとを選択中の求車リクエストにマッチングする「第2のマッチング処理」を実行する(ステップS109)。
一方、配送所要時間が配送猶予期間を超えない場合(ステップS108No)、マッチング処理部17は、選択中の求車リクエストに当該求車リクエストのODペアと一致するODペアを持つ求貨リクエストをマッチングする(ステップS110)。
そして、全ての求車リクエストが選択されるまで(ステップS111No)、上記のステップS105から上記のステップS110までの処理が実行される。その後、全ての求車リクエストが選択された場合(ステップS111Yes)、全ての荷物の種類が選択されるまで(ステップS112No)、上記のステップS103から上記のステップS111までの処理が実行される。
そして、全ての荷物の種類が選択された場合(ステップS112Yes)、全ての時間帯が選択されるまで(ステップS113No)、上記のステップS101から上記のステップS112までの処理が実行される。その後、全ての時間帯が選択された場合(ステップS113Yes)、処理を終了する。
[第1のマッチング処理]
図6は、実施例1に係る第1のマッチング処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、図5に示すステップS107の処理に対応する。図6に示すように、設定部17Aは、ステップS105で選択された求車リクエストの発行元、すなわち中継輸送の依頼元の第1の運転者に関する上限拘束時間を算出する(ステップS301)。
その上で、設定部17Aは、荷積地から荷卸地へ向う第1の運転者が上記の労働基準を満たす範囲、例えば上限拘束時間から上限の連続運転時間おきに設定される休憩時間が差し引かれた実運転時間で走行可能な距離又は時間のレンジを「走行可能圏」として設定する(ステップS302)。
その後、設定部17Aは、図5に示すステップS104の処理で抽出された求貨リクエストのうち、ステップS302で設定された走行可能圏に発地Oが含まれる求貨リクエストを抽出する(ステップS303)。続いて、設定部17Aは、ステップS303で抽出された求貨リクエストのうち1つを選択する(ステップS304)。
その上で、設定部17Aは、ステップS304で選択された求貨リクエストで指定される空車予定地に基づいて中継地点を設定する(ステップS305)。続いて、設定部17Aは、発地O、中継地点及び着地Dを含む走行ルートとその走行ルートの所要時間を算出する(ステップS306)。
そして、抽出部17Bは、ステップS304で選択された求貨リクエストに対応する中継輸送の依頼先の第2の運転者に関する上限拘束時間を算出する(ステップS307)。
続いて、抽出部17Bは、当該求貨リクエストに設定された中継地点を含む走行ルートのうち中継地点から着地Dまでの区間の所要時間が第2の運転者の上限拘束時間を超えるか否かを判定する(ステップS308)。
ここで、中継地点から着地Dまでの区間の所要時間が第2の運転者の上限拘束時間を超えない場合(ステップS308Yes)、ステップS105で選択された求車リクエストに当該求貨リクエストをマッチングしても求貨リクエストの発行元の運送事業者等がコンプライアンスに抵触するおそれが低いことがわかる。この場合、抽出部17Bは、ステップS105で選択された求車リクエストのマッチング相手として、ステップS304で選択された求貨リクエストを抽出する(ステップS309)。
そして、算出部17Cは、ステップS309で抽出された求貨リクエストに設定された中継地点及び着地Dの間の距離又は所要時間に基づく第1スコアを算出する(ステップS310)。さらに、算出部17Cは、ステップS309で抽出された求貨リクエストに設定された中継地点を含む走行ルートに基づく第2スコアを算出する(ステップS311)。その上で、算出部17Cは、第1スコア及び第2スコアを総合することにより総合スコアを算出する(ステップS312)。
また、中継地点から着地Dまでの区間の所要時間が第2の運転者の上限拘束時間を超える場合(ステップS308No)、選択中の求車リクエストに当該求貨リクエストをマッチングした場合に求貨リクエストの発行元の運送事業者等がコンプライアンスに抵触するおそれがあることがわかる。この場合、抽出部17Bは、選択中の求車リクエストのマッチング相手から第2の運転者の上限拘束時間を超える求貨リクエストを除外する(ステップS313)。
その後、全ての求貨リクエストが選択されるまで(ステップS314No)、上記のステップS304から上記のステップS313までの処理が繰り返し実行される。そして、全ての求貨リクエストが選択された場合(ステップS314Yes)、組合せ部17Dは、ステップS309で抽出された求貨リクエストのうち、総合スコアが最小である求貨リクエストを選択する(ステップS315)。最後に、組合せ部17Dは、ステップS315で選択された求貨リクエストをステップS105で選択された求車リクエストに組み合わせ(ステップS316)、処理を終了する。
[第2のマッチング処理]
図7は、実施例1に係る第2のマッチング処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、図5に示すステップS109の処理に対応する。図7に示すように、設定部17Aは、ステップS105で選択された求車リクエストの発地Oと一致する第1の求貨リクエストを抽出する(ステップS501)。
このような第1の求貨リクエストの一例として、求車リクエストの発地Oと一致し、求車リクエストの着地Dの方向が求貨リクエストの発行元の運送事業者等の車籍地の方面と一致する求貨リクエストのうち、求車リクエストで指定される荷積地から空車予定地の距離が最も近い求貨リクエストが第1の求貨リクエストとして抽出される。
続いて、設定部17Aは、ステップS501で抽出された第1の求貨リクエストの発行元の第1の運転者に関する上限拘束時間を算出する(ステップS502)。その上で、設定部17Aは、荷積地から荷卸地へ向う第1の運転者が上記の労働基準を満たす範囲、例えば上限拘束時間から上限の連続運転時間おきに設定される休憩時間が差し引かれた実運転時間で走行可能な距離又は時間のレンジを「走行可能圏」として設定する(ステップS503)。
その後、設定部17Aは、図5に示すステップS104の処理で抽出された求貨リクエストのうち、ステップS503で設定された走行可能圏に発地Oが含まれる第2の求貨リクエストを抽出する(ステップS504)。続いて、設定部17Aは、ステップS504で抽出された第2の求貨リクエストのうち1つを選択する(ステップS505)。
その上で、設定部17Aは、ステップS505で選択された第2の求貨リクエストで指定される空車予定地に基づいて中継地点を設定する(ステップS506)。続いて、設定部17Aは、発地O、中継地点及び着地Dを含む走行ルートとその走行ルートの所要時間を算出する(ステップS507)。
そして、抽出部17Bは、ステップS505で選択された第2の求貨リクエストの発行元の第2の運転者に関する上限拘束時間を算出する(ステップS508)。
続いて、抽出部17Bは、ステップS506で設定された中継地点を含む走行ルートのうち中継地点から着地Dまでの区間の所要時間が第2の運転者の上限拘束時間を超えるか否かを判定する(ステップS509)。
ここで、中継地点から着地Dまでの区間の所要時間が第2の運転者の上限拘束時間を超えない場合(ステップS509Yes)、ステップS105で選択された求車リクエストに当該第2の求貨リクエストをマッチングしても第2の求貨リクエストの発行元の運送事業者等がコンプライアンスに抵触するおそれが低いことがわかる。この場合、抽出部17Bは、ステップS105で選択された求車リクエストのマッチング相手として、ステップS505で選択された第2の求貨リクエストを抽出する(ステップS510)。
そして、算出部17Cは、ステップS510で抽出された第2の求貨リクエストに設定された中継地点及び着地Dの間の距離又は所要時間に基づく第1スコアを算出する(ステップS511)。さらに、算出部17Cは、ステップS510で抽出された第2の求貨リクエストに設定された中継地点を含む走行ルートに基づく第2スコアを算出する(ステップS512)。その上で、算出部17Cは、第1スコア及び第2スコアを総合することにより総合スコアを算出する(ステップS513)。
また、中継地点から着地Dまでの区間の所要時間が第2の運転者の上限拘束時間を超える場合(ステップS509No)、選択中の求車リクエストに当該第2の求貨リクエストをマッチングした場合に第2の求貨リクエストの発行元の運送事業者等がコンプライアンスに抵触するおそれがあることがわかる。この場合、抽出部17Bは、選択中の求車リクエストのマッチング相手から第2の運転者の上限拘束時間を超える第2の求貨リクエストを除外する(ステップS514)。
その後、全ての第2の求貨リクエストが選択されるまで(ステップS515No)、上記のステップS505から上記のステップS514までの処理が繰り返し実行される。そして、全ての第2の求貨リクエストが選択された場合(ステップS515Yes)、組合せ部17Dは、ステップS510で抽出された第2の求貨リクエストのうち、総合スコアが最小である求貨リクエストを選択する(ステップS516)。最後に、組合せ部17Dは、ステップS501で抽出された第1の求貨リクエスト及びステップS516で選択された第2の求貨リクエストをステップS105で選択された求車リクエストに組み合わせ(ステップS517)、処理を終了する。
[効果の一側面]
上述してきたように、本実施例に係るマッチング装置10は、求車リクエストで指定される荷積地から荷卸地へ向う第1の運転者の労働時間が労働基準を満たす範囲で走行可能なレンジに基づいて中継地点を設定し、空車予定地が中継地点に対応する求貨リクエストを求車リクエストに組み合わせる。これによって、異なる運送事業者間の中継輸送に対応するマッチングサービスを実現できる。したがって、本実施例に係るマッチング装置10によれば、異なる運送事業者における中継輸送の実現を容易化することが可能である。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
[走行可能圏]
上記の実施例1では、上限拘束時間から上限の連続運転時間おきに設定される休憩時間が差し引かれた実運転時間で走行可能な距離又は時間のレンジを走行可能圏として設定する例を挙げたが、必ずしも上限拘束時間まで含めて走行可能圏をせずともよく、所定回数の連続運転時間が行われるまでの実運転時間で走行可能な距離又は時間のレンジを走行可能圏として設定することもできる。
[分散及び統合]
また、図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されておらずともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、第1受付部15A、第2受付部15B又はマッチング処理部17をマッチング装置10の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしてもよい。また、第1受付部15A、第2受付部15B又はマッチング処理部17を別の装置がそれぞれ有し、ネットワーク接続されて協働することで、上記のマッチング装置10の機能を実現するようにしてもよい。また、記憶部13に記憶される求車情報13A、求貨情報13B及び勤務情報13Cの全部又は一部を別の装置がそれぞれ有し、ネットワーク接続されて協働することで、上記のマッチング装置10の機能を実現するようにしてもかまわない。
[マッチングプログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図8を用いて、実施例1及び実施例2と同様の機能を有するマッチングプログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
図8は、コンピュータのハードウェア構成例を示す図である。図8に示すように、コンピュータ100は、操作部110aと、スピーカ110bと、カメラ110cと、ディスプレイ120と、通信部130とを有する。さらに、このコンピュータ100は、CPU150と、ROM160と、HDD170と、RAM180とを有する。これら110~180の各部はバス140を介して接続される。
HDD170には、図8に示すように、上記の実施例1で示した第1受付部15A、第2受付部15B及びマッチング処理部17と同様の機能を発揮するマッチングプログラム170aが記憶される。このマッチングプログラム170aは、図3に示した第1受付部15A、第2受付部15B及びマッチング処理部17の各構成要素と同様、統合又は分離してもかまわない。すなわち、HDD170には、必ずしも上記の実施例1で示した全てのデータが格納されずともよく、処理に用いるデータがHDD170に格納されればよい。
このような環境の下、CPU150は、HDD170からマッチングプログラム170aを読み出した上でRAM180へ展開する。この結果、マッチングプログラム170aは、図8に示すように、マッチングプロセス180aとして機能する。このマッチングプロセス180aは、RAM180が有する記憶領域のうちマッチングプロセス180aに割り当てられた領域にHDD170から読み出した各種データを展開し、この展開した各種データを用いて各種の処理を実行する。例えば、マッチングプロセス180aが実行する処理の一例として、図5~図7に示す処理などが含まれる。なお、CPU150では、必ずしも上記の実施例1で示した全ての処理部が動作せずともよく、実行対象とする処理に対応する処理部が仮想的に実現されればよい。
なお、上記のマッチングプログラム170aは、必ずしも最初からHDD170やROM160に記憶されておらずともかまわない。例えば、コンピュータ100に挿入されるフレキシブルディスク、いわゆるFD、CD-ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」にマッチングプログラム170aを記憶させる。そして、コンピュータ100がこれらの可搬用の物理媒体からマッチングプログラム170aを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ100に接続される他のコンピュータ又はサーバ装置などにマッチングプログラム170aを記憶させておき、コンピュータ100がこれらからマッチングプログラム170aを取得して実行するようにしてもよい。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)荷積地、荷積時刻、荷卸地及び荷卸時刻を含む条件が指定された求車リクエストと、車両が空車の状態になる空車予定地及び前記空車予定地への到着予定時刻を含む条件が指定された求貨リクエストを受け付け、
前記求車リクエストで指定される荷積地から荷卸地へ向う第1の運転者の労働時間が所定の労働基準を満たす範囲で走行可能な距離又は時間のレンジに基づいて、前記求車リクエストの荷物の輸送について前記第1の運転者とは異なる第2の運転者に中継させる中継地点を設定し、
前記求貨リクエストのうち、前記空車予定地が前記中継地点に対応する求貨リクエストを前記求車リクエストに組み合わせる、
処理をコンピュータに実行させるマッチングプログラム。
(付記2)前記設定する処理は、前記求貨リクエストごとに前記求貨リクエストで指定される空車予定地に基づいて前記中継地点を設定することを特徴とする付記1に記載のマッチングプログラム。
(付記3)前記求貨リクエストのうち、前記中継地点から前記荷卸地までの前記第2の運転者の労働時間が前記労働基準を満たす求貨リクエストを抽出する処理を前記コンピュータにさらに実行させ、
前記組み合わせる処理は、前記抽出する処理で抽出された求貨リクエストを前記求車リクエストに組み合わせることを特徴とする付記2に記載のマッチングプログラム。
(付記4)前記抽出する処理で抽出された求貨リクエストごとに前記中継地点及び前記荷卸地の間の距離又は時間に基づいてスコアを算出する処理を前記コンピュータにさらに実行させ、
前記組み合わせる処理は、前記抽出する処理で抽出された求貨リクエストのうち前記スコアが最小である求貨リクエストを前記求車リクエストに組み合わせることを特徴とする付記3に記載のマッチングプログラム。
(付記5)前記抽出する処理で抽出された求貨リクエストごとに前記荷積地、前記中継地点及び前記荷卸地を含む走行ルートの距離又は時間に基づいてスコアを算出する処理を前記コンピュータにさらに実行させ、
前記組み合わせる処理は、前記抽出する処理で抽出された求貨リクエストのうち前記スコアが最小である求貨リクエストを前記求車リクエストに組み合わせることを特徴とする付記3に記載のマッチングプログラム。
(付記6)荷積地、荷積時刻、荷卸地及び荷卸時刻を含む条件が指定された求車リクエストと、車両が空車の状態になる空車予定地及び前記空車予定地への到着予定時刻を含む条件が指定された求貨リクエストを受け付け、
前記求車リクエストで指定される荷積地から荷卸地へ向う第1の運転者の労働時間が所定の労働基準を満たす範囲で走行可能な距離又は時間のレンジに基づいて、前記求車リクエストの荷物の輸送について前記第1の運転者とは異なる第2の運転者に中継させる中継地点を設定し、
前記求貨リクエストのうち、前記空車予定地が前記中継地点に対応する求貨リクエストを前記求車リクエストに組み合わせる、
処理をコンピュータが実行するマッチング方法。
(付記7)前記設定する処理は、前記求貨リクエストごとに前記求貨リクエストで指定される空車予定地に基づいて前記中継地点を設定することを特徴とする付記6に記載のマッチング方法。
(付記8)前記求貨リクエストのうち、前記中継地点から前記荷卸地までの前記第2の運転者の労働時間が前記労働基準を満たす求貨リクエストを抽出する処理を前記コンピュータがさらに実行し、
前記組み合わせる処理は、前記抽出する処理で抽出された求貨リクエストを前記求車リクエストに組み合わせることを特徴とする付記6に記載のマッチング方法。
(付記9)前記抽出する処理で抽出された求貨リクエストごとに前記中継地点及び前記荷卸地の間の距離又は時間に基づいてスコアを算出する処理を前記コンピュータがさらに実行し、
前記組み合わせる処理は、前記抽出する処理で抽出された求貨リクエストのうち前記スコアが最小である求貨リクエストを前記求車リクエストに組み合わせることを特徴とする付記8に記載のマッチング方法。
(付記10)前記抽出する処理で抽出された求貨リクエストごとに前記荷積地、前記中継地点及び前記荷卸地を含む走行ルートの距離又は時間に基づいてスコアを算出する処理を前記コンピュータがさらに実行し、
前記組み合わせる処理は、前記抽出する処理で抽出された求貨リクエストのうち前記スコアが最小である求貨リクエストを前記求車リクエストに組み合わせることを特徴とする付記8に記載のマッチング方法。
(付記11)荷積地、荷積時刻、荷卸地及び荷卸時刻を含む条件が指定された求車リクエストと、車両が空車の状態になる空車予定地及び前記空車予定地への到着予定時刻を含む条件が指定された求貨リクエストを受け付ける受付部と、
前記求車リクエストで指定される荷積地から荷卸地へ向う第1の運転者の労働時間が所定の労働基準を満たす範囲で走行可能な距離又は時間のレンジに基づいて、前記求車リクエストの荷物の輸送について前記第1の運転者とは異なる第2の運転者に中継させる中継地点を設定する設定部と、
前記求貨リクエストのうち、前記空車予定地が前記中継地点に対応する求貨リクエストを前記求車リクエストに組み合わせる組合せ部と、
を有することを特徴とするマッチング装置。
(付記12)前記設定部は、前記求貨リクエストごとに前記求貨リクエストで指定される空車予定地に基づいて前記中継地点を設定することを特徴とする付記11に記載のマッチング装置。
(付記13)前記求貨リクエストのうち、前記中継地点から前記荷卸地までの前記第2の運転者の労働時間が前記労働基準を満たす求貨リクエストを抽出する抽出部をさらに有し、
前記組合せ部は、前記抽出部により抽出された求貨リクエストを前記求車リクエストに組み合わせることを特徴とする付記12に記載のマッチング装置。
(付記14)前記抽出部により抽出された求貨リクエストごとに前記中継地点及び前記荷卸地の間の距離又は時間に基づいてスコアを算出する算出部をさらに有し、
前記組合せ部は、前記抽出部により抽出された求貨リクエストのうち前記スコアが最小である求貨リクエストを前記求車リクエストに組み合わせることを特徴とする付記13に記載のマッチング装置。
(付記15)前記抽出する処理で抽出された求貨リクエストごとに前記荷積地、前記中継地点及び前記荷卸地を含む走行ルートの距離又は時間に基づいてスコアを算出する処理をさらに有し、
前記組合せ部は、前記抽出部により抽出された求貨リクエストのうち前記スコアが最小である求貨リクエストを前記求車リクエストに組み合わせることを特徴とする付記13に記載のマッチング装置。
1 マッチングシステム
10 マッチング装置
11 通信I/F部
13 記憶部
13A 求車情報
13B 求貨情報
13C 勤務情報
15 制御部
15A 第1受付部
15B 第2受付部
17 マッチング処理部
17A 設定部
17B 抽出部
17C 算出部
17D 組合せ部
30A,30B,30C 荷主側システム
50A,50B,50C 運行管理システム

Claims (7)

  1. 荷積地、荷積時刻、荷卸地及び荷卸時刻を含む条件が指定された求車リクエストと、車両が空車の状態になる空車予定地及び前記空車予定地への到着予定時刻を含む条件が指定された求貨リクエストを受け付け、
    前記求車リクエストで指定される荷積地から荷卸地へ向う第1の運転者の労働時間が所定の労働基準を満たす範囲で走行可能な距離又は時間のレンジに基づいて、前記求車リクエストの荷物の輸送について前記第1の運転者とは異なる第2の運転者に中継させる中継地点を設定し、
    前記求貨リクエストのうち、前記空車予定地が前記中継地点に対応する求貨リクエストを前記求車リクエストに組み合わせる、
    処理をコンピュータに実行させるマッチングプログラム。
  2. 前記設定する処理は、前記求貨リクエストごとに前記求貨リクエストで指定される空車予定地に基づいて前記中継地点を設定することを特徴とする請求項1に記載のマッチングプログラム。
  3. 前記求貨リクエストのうち、前記中継地点から前記荷卸地までの前記第2の運転者の労働時間が前記労働基準を満たす求貨リクエストを抽出する処理を前記コンピュータにさらに実行させ、
    前記組み合わせる処理は、前記抽出する処理で抽出された求貨リクエストを前記求車リクエストに組み合わせることを特徴とする請求項2に記載のマッチングプログラム。
  4. 前記抽出する処理で抽出された求貨リクエストごとに前記中継地点及び前記荷卸地の間の距離又は時間に基づいてスコアを算出する処理を前記コンピュータにさらに実行させ、
    前記組み合わせる処理は、前記抽出する処理で抽出された求貨リクエストのうち前記スコアが最小である求貨リクエストを前記求車リクエストに組み合わせることを特徴とする請求項3に記載のマッチングプログラム。
  5. 前記抽出する処理で抽出された求貨リクエストごとに前記荷積地、前記中継地点及び前記荷卸地を含む走行ルートの距離又は時間に基づいてスコアを算出する処理を前記コンピュータにさらに実行させ、
    前記組み合わせる処理は、前記抽出する処理で抽出された求貨リクエストのうち前記スコアが最小である求貨リクエストを前記求車リクエストに組み合わせることを特徴とする請求項3に記載のマッチングプログラム。
  6. 荷積地、荷積時刻、荷卸地及び荷卸時刻を含む条件が指定された求車リクエストと、車両が空車の状態になる空車予定地及び前記空車予定地への到着予定時刻を含む条件が指定された求貨リクエストを受け付け、
    前記求車リクエストで指定される荷積地から荷卸地へ向う第1の運転者の労働時間が所定の労働基準を満たす範囲で走行可能な距離又は時間のレンジに基づいて、前記求車リクエストの荷物の輸送について前記第1の運転者とは異なる第2の運転者に中継させる中継地点を設定し、
    前記求貨リクエストのうち、前記空車予定地が前記中継地点に対応する求貨リクエストを前記求車リクエストに組み合わせる、
    処理をコンピュータが実行するマッチング方法。
  7. 荷積地、荷積時刻、荷卸地及び荷卸時刻を含む条件が指定された求車リクエストと、車両が空車の状態になる空車予定地及び前記空車予定地への到着予定時刻を含む条件が指定された求貨リクエストを受け付ける受付部と、
    前記求車リクエストで指定される荷積地から荷卸地へ向う第1の運転者の労働時間が所定の労働基準を満たす範囲で走行可能な距離又は時間のレンジに基づいて、前記求車リクエストの荷物の輸送について前記第1の運転者とは異なる第2の運転者に中継させる中継地点を設定する設定部と、
    前記求貨リクエストのうち、前記空車予定地が前記中継地点に対応する求貨リクエストを前記求車リクエストに組み合わせる組合せ部と、
    を有することを特徴とするマッチング装置。
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