JP7206546B2 - 手摺付き台座 - Google Patents

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Description

本発明は、手摺付き台座に関する。
特許文献1には、玄関土間と隣接する床面に手摺付き台座(椅子付き手摺)を配置する構成が開示されている。この手摺付き台座では、建物上下方向に延在する手摺部の下端部が台座に固定されている。また、手摺部の中間部と上端部が、壁面にそれぞれ固定されている。
特開2006-299583号公報
ところで、上記先行技術に記載の手摺付き台座を設置する場合、壁面に固定される手摺部の上端部と中間部の強度を確保するために、手摺部を、壁面の内側に配置された壁下地材に対して固定する必要があると考えられる。しかし、設置を希望する位置において、手摺部の上端部と中間部に対応する位置に必ずしも壁下地材が配置されているとは限らないため、設置位置に制限があるという点で容易に施工できない。よって、上記先行技術は、この点おいて改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、設置位置の自由度を高めて容易に施工することができる手摺付き台座を得ることが目的である。
第1の態様に係る手摺付き台座は、壁面と床面に接触し、少なくとも前記床面に固定された台座部と、前記台座部の上面から建物上方側へ延出された手摺部と、前記台座部の前記上面から前記壁面に沿って建物上方側へ延出された縦辺部と、天井面に沿って延出されると共に先端部が前記手摺部の上端部と連結された上辺部と、該縦辺部と該上辺部とが交差する部位に設けられ、前記壁面と天井面とが取り合う隅部によって支持された角部と、を含む補強部と、を有している。
第1の態様に係る手摺付き台座では、台座部と、台座部の上面から建物上方側へ延出された手摺部とを備えている。この手摺部の下端部は、床面に固定された台座部によって強固に支持されている。また、手摺部の上端部は、補強部に連結されることにより、天井面と壁面、台座部によって強固に支持されている。すなわち、天井面に沿って延出された上辺部が天井面に支持され、壁面に沿って延出された縦辺部が台座部によって建物下方側から強固に支持されている。更に、上辺部と縦辺部とが交差する角部が天井面と壁面が取り合う隅部によって強固に支持されている。これにより、上辺部の先端部に連結された手摺部の上端部が、天井面と壁面、台座部によって強固に支持されている。
このように、手摺部が壁面の内側に配置された壁下地材に依存することなく、台座部と補強部を介して床面、壁面、天井面に強固に支持されているため、手摺部の設置位置の自由度を高めることができる。
第2の態様に係る手摺付き台座は、第1の態様に記載の構成において、前記補強部の前記縦辺部は、前記壁面の内側に配置された壁下地材に固定される構成とされている。
第2の態様に係る手摺付き台座では、補強部の縦辺部が壁下地材に固定されているため、壁面による補強部の支持剛性が増し、補強部によって手摺部を一層強固に支持することができる。
第3の態様に係る手摺付き台座は、第2の態様に記載の構成において、前記壁下地材は、建物上下方向に所定の間隔を空けて配置された複数の横桟を含んで構成され、前記縦辺部は、前記横桟に固定されている。
第3の態様に係る手摺付き台座では、補強部の縦辺部が壁下地材を構成する複数の横桟に固定されており、複数の横桟は、建物上下方向に所定の間隔を空けて配置されている。これにより、建物上方側に延出された縦辺部を床下地材に複数点で固定することができるため、壁面による補強部の支持剛性を効果的に高めることができる。更に、手摺付き台座の設置位置は、横桟の長手方向に沿って(壁面に沿って)移動させる限り同様の固定構造を採用することができる。その結果、手摺部の設置位置の自由度を高めつつ手摺部の取付け強度を高めることができる。
第4の態様に係る手摺付き台座は、第1の態様~第3の態様の何れか1態様に記載の構成において、前記台座部は、前記床面に固定された筐体状の台座本体部と、該台座本体部の上に固定され、略水平方向に沿って延在された天板状に形成されると共に平面視で前記台座本体部の外形線よりも外側に位置する外縁部を有する台部と、を含んで構成され、前記手摺部は、前記外縁部の前記上面から建物上方側へ延出されている。
第4の態様に係る手摺付き台座では、台座部の上に天板状の台部が固定されているため、台部を建物上下方向の所定の高さに設定することにより、例えば、台部を腰かけ用の座面として利用したり、スタンドテーブルとして利用したりすることができる。
ここで、台部は、平面視で前記台座本体部の外形線よりも外側に位置する外縁部を有する大きさとされているため、台部の上面の面積が拡大されて腰かけやスタンドテーブルとしての利用者の利便性を高めることができる。更に、手摺部が外縁部の上面から建物上方側へ延出されているため、手摺部の位置が台部の利用者側へオフセットされ、手摺部を容易に掴むことができる。
第5の態様に係る手摺付き台座は、第4の態様に記載の構成において、前記台座本体部は、玄関土間に隣接して設けられた床部の前記床面に固定されており、前記台部は、前記上面に着座可能とされ、前記台部の前記外縁部は、平面視で前記玄関土間側に凸をなす円弧状に形成され、かつ、前記玄関土間と前記床部に跨って配置された誘導部を含んで構成されている。
第5の態様に係る手摺付き台座では、台座本体部が腰かけとして玄関土間に隣接して設けられた床部の床面に固定されており、台部に着座可能とされている。従って、利用者は、台部に着座した状態で、玄関土間に用意された履物を脱いだり履いたりすることができる。また、台部に着座する際や台部から立ち上がる際に、手摺部を使って利用者の移動を容易にすることができる。
また、台部の外縁部が玄関土間と床部に跨って配置された誘導部を含む構成とされているため、例えば、床部にいた利用者が台部に着座した後、誘導部に沿って体を玄関土間側へ反転させると、利用者の脚部を玄関土間の上に移動させることができ、履物を履きやすい。更に、誘導部が平面視で玄関土間側に凸をなす円弧状に形成されているため、台部に着座した利用者が体を反転させる際に、脚部が台部の縁に引っ掛かることなくスムーズに移動される。よって、この点においても利便性が向上されている。
第6の態様に係る手摺付き台座は、第1の態様~第5の態様の何れか1態様に記載の構成において、前記手摺部と前記補強部の前記縦辺部との間は、前記台座部の前記上面と前記上辺部の間に架け渡されて建物上下方向に延在する複数の縦桟によって格子状に形成されている。
第6の態様に係る手摺付き台座では、台座部の上面と補強部の上辺部の間に架け渡された複数の縦桟によって、上辺部の支持強度が増すため、手摺部の取付け強度が一層向上される。
以上説明したように、第1の態様に係る手摺付き台座によれば、設置位置の自由度を高めて容易に施工することができるという優れた効果を有する。
第2の態様に係る手摺付き台座によれば、補強部によって手摺部を一層強固に支持することができるという優れた効果を有する。
第3の態様に係る手摺付き台座によれば、手摺部の設置位置の自由度を高めつつ手摺部の取付け強度を高めることができるという優れた効果を有する。
第4の態様に係る手摺付き台座によれば、腰かけやスタンドテーブルとしての利便性を高めると共に、手摺部を容易に掴むことができるという優れた効果を有する。
第5の態様に係る手摺付き台座によれば、玄関土間における履物の脱ぎ履きを容易にすることができるという優れた効果を有する。
第6の態様に係る手摺付き台座によれば、手摺部の取付け強度をより一層向上させることができるという優れた効果を有する。
(A)は、本実施形態に係る手摺付き台座の正面図であり、(B)は、図1(A)に示す領域Pの拡大図である。 図1(A)に示す手摺付き台座の側面図である。 図1(A)に示す壁面の内側に配置された壁下地材を概略的に示す図2に対応する側面図である。 図1(A)に示す手摺付き台座が取り付けられた建物の玄関部を概略的に示す平面図である。 本実施形態に係る手摺付き台座の変形例1を示す図1に対応する正面図である。 本実施形態に係る手摺付き台座の変形例2を示す図1に対応する正面図である。
以下、図1~図4を用いて、本実施形態に係る手摺付き台座40(以下、単に「台座40」という。)について説明する。
図4には、台座40が設置された建物10の玄関部12が平面図にて示されている。この図に示されるように、建物10の玄関部12は、建物10の主要な出入口とされる玄関口14と、玄関口14の屋内側に設けられた玄関土間16を備えている。また、この玄関土間16よりも屋内側に廊下18が設けられている。本実施形態では、玄関土間16と廊下18は、建物10の外壁20と、玄関部12と隣接する居室22との間を仕切る間仕切壁24との間に形成されている。また、玄関土間16の床高は、廊下18の床面18Aよりも低くなるように形成されている(図2参照)。
また、間仕切壁24は、壁面24Aの内側に配置された壁下地材26を備えている。壁下地材26は、格子枠状をなす複数の下地フレーム28を壁面24Aに沿って並べることにより構成されている(図3参照)。
図3に示されるように、下地フレーム28は、建物上下方向を長手方向とし、所定の間隔を空けて平行に配置された一対の縦枠30と、一対の縦枠30の上端部を連結する上枠32と、一対の縦枠30の下端部を連結する下枠34と、を備えている。更に、上枠32と下枠34の間には、建物上下方向に所定の間隔を空けて配置された複数(本実施形態では4つ)の横桟36が一対の縦枠30間に架け渡されている。このようにして、下地フレーム28は、正面視で矩形状をなす格子枠状に形成されている。なお、図3では、説明の便宜上、単一の下地フレーム28のみを図示している。
(本発明の要部)
図1及び図2に示されるように、台座40は、廊下18の玄関土間16に面した一端に設けられた台座部42と、台座部42の上面から立設された手摺部56と、手摺部56を支持する補強部60とを含んで構成されている。
(台座部42)
台座部42は、台座本体部44と、台座本体部44の上に固定された台部46とを含んで構成されている。台座本体部44は、床面18Aに載置される底面44Aと、底面44Aの縁部から建物上方側に立設し、平面視で三方を囲う側面部44Bを備えており、後述する台部46が上方側から載置されると、廊下18側に一方が開放された筐体状となる。
本実施形態では、この台座本体部44の底面44A及び間仕切壁24側の側面部44Bが床面18A及び壁面24Aに接触した状態とされている。そして、床面18A及び壁面24Aにビス48を用いて固定されている。なお、台座本体部を壁面には固定せず、床面のみに固定する構成としてもよい。
また、台座本体部44の内部には、複数の棚板52が取り付けられており、棚板52の上に外履きの履物や屋内履きのスリッパ等が収納可能とされた収納部50が形成されている。
図4に示されるように、台部46は、略水平方向に沿って延在する天板状の板体として形成され、台座本体部44の上に固定されている。台部46は、平面視で略四分円状をなし、円弧状に形成された外縁部54を有している。また、台部46は、台座本体部44よりも一回り大きく形成されると共に、外縁部54の一端が、廊下18を越えて玄関土間16の上方側に張り出している。具体的には、台部46は、四分円の中心に相当する角部が、台座本体部44の屋内側の角部と重ね合わされており、一辺が間仕切壁24の壁面24Aに接触している。これにより、台部46の外縁部54が、玄関土間16及び廊下18に面して配置されると共に、平面視で台座本体部44の外形線よりも外側に配置されている。なお、以下の説明では、この外縁部54において玄関土間16側に面し、かつ、玄関土間16と廊下18の床部に跨って配置された部位を誘導部54Aと称する。
上記構成の台部46は、台部を座面として腰かけるのに適した高さに設定されているため、台座40は、収納部50を備えた腰かけとしての機能を備えている。これにより、玄関部12を出入りする居住者は、台部46の上面に着座した楽な姿勢で履物を脱いだり履いたりすることができる構成となっている。
また、台部46が玄関土間16と廊下18に跨って配置されているため、台部46に着座した状態で体を反転させれば、楽な姿勢のまま着座者の脚部を廊下18又は玄関土間16へ移動させることができる構成となっている。更に、玄関土間16と廊下18に跨る誘導部54Aが平面視で円弧状をなし、移動中の脚部が引っ掛かりにくい形状とされる。従って、着座者が台座40を用いて玄関土間16と廊下18を移動する際に煩わしさを与えない構成となっている。なお、図4には、壁面24Aに背中を向けて台部46に着座した利用者の脚部位置を実線で示し、その後、体を反転させた利用者の脚部位置を二点鎖線で示している。
(手摺部56)
図1(A)に示されるように、手摺部56は、建物上下方向を長手方向とし、上記構成の台部46の上面から、建物上方側に延出されている。手摺部56は、一例として長尺な円柱状に形成されており、下端部が台部46の上面に図示しない固定具等を用いて固定されている。より詳細に説明すると、手摺部56を玄関土間16側、又は廊下18側にいる居住者の近くに配置して掴み易くする観点から、手摺部が台部46の外縁部54の上面に当たる位置から建物上方側に延出されている。一方、手摺部56の上端部は、廊下18の天井面23の近傍で後述する補強部60の上辺部66に連結されている。
(補強部60)
補強部60は、一例として長尺な複数の板材を組み付けて構成され、間仕切壁24の壁面24Aと廊下18の天井面23に沿って延びる縦辺部62と、角部64と、上辺部66と、によって、建物10の正面視で逆L字状に形成されている。縦辺部62は、台部46の上面から間仕切壁24の壁面24Aに沿って建物上方側へ延出されている。上辺部66は、角部64から天井面23に沿って廊下18側に延出されて、先端部が手摺部56の上端部と連結されている。角部64は、縦辺部62と上辺部66とが交差する部位に設けられている。
図1(B)に示されるように、補強部60は、縦辺部62が壁面24A及び台部46の上面に当接して支持されており、角部64が壁面24Aと天井面23とが取り合う隅部38によって支持され、上辺部66が、天井面に当接して支持されている。これにより、手摺部56が、台座本体部44及び補強部60を介して廊下18の床面18A、壁面24A、天井面23で強固に支持されている。
更に、図1(A)及び図3に示されるように、本実実施形態では、補強部60を介した手摺部56の取付け強度を高めるために、補強部60の縦辺部62が、上述した壁下地材26の下地フレーム28にビス48を用いて固定されている。具体的には、壁面24Aに沿って縦辺部62を配置した後、下地フレーム28の横桟36を狙ってビス48が打ち込まれている。これにより、縦辺部62が横桟36に固定されている。また、固定点は、等間隔のピッチで配置された複数の横桟36に対応して、建物上下方向に複数設けられている。なお、台座40の設置位置によって、補強部60が下地フレーム28の縦枠30と重なる位置に配置される場合が想定されるが、この場合は、縦辺部62を縦枠30に固定すればよい。
このように、縦辺部62を下地フレーム28の横桟36に固定する構成によれば、台座40の設置位置を壁面24Aに沿って移動させても移動方向に沿って横桟36が途切れることなく配置されているため、固定部の強度を確保しつつ設置することができる。すなわち、壁下地材26の配置に依存することなく補強部60を設置し、手摺部56の取付け強度を高めることができる構成となっている。
また、図1(A)及び図4に示されるように、台部46の上面と補強部60の上辺部66との間には、建物上下方向に長尺に延在する複数の縦桟68が架け渡されている。これにより、上辺部66が天井面23に加えて縦桟68によって支持されるため、手摺部56の取付け強度が高められる構成となっている。また、上記構成の縦桟68は、台部46の着座者の背中を支持する背もたれとしての機能を備えている。
更に、上記構成の縦桟68により、手摺部56と縦辺部62との間が格子状に形成されている。これにより、台座40は、手摺部56、補強部60、縦桟68が一体となって玄関土間16と廊下18を仕切る間仕切りとして機能すると共に、縦桟68の間から屋内側の空間の広がりを適度に感じる構成となっている。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態では、台座40が腰かけとして玄関土間16に隣接して設けられた廊下18の床部の床面18Aに固定されており、台部46の上に着座可能とされている。従って、利用者は、台部46に着座した状態で、玄関土間16に用意された履物を脱いだり履いたりすることができる。また、台部46に着座する際や台部46から立ち上がる際に、手摺部56を使って利用者の移動を容易にすることができる。
ここで、本実施形態では、手摺部56の下端部は、床面18Aに固定された台座部42によって強固に支持されている。また、手摺部56の上端部は、補強部60に連結されることにより、天井面23と間仕切壁24の壁面24A、台座部42によって強固に支持されている。具体的には、上辺部66が天井面23に支持され、縦辺部62が台座部42によって建物下方側から支持され、上辺部66と縦辺部62とが連結する角部64が天井面23と壁面24Aが取り合う隅部38によって強固に支持されている。
このように、手摺部56が壁面24Aの内側に配置された壁下地材26に依存することなく、台座部42と補強部60を介して床面18A、壁面24A、天井面23に強固に支持されているため、手摺部56の設置位置の自由度を高めることができる。これにより、新築時に加えてリフォーム時にも、大掛かりな工事を要することなく台座40を容易に設置することができる。
また、本実施形態では、補強部60の縦辺部62が壁下地材26に固定されているため、壁面24Aによる補強部60の支持剛性が増し、補強部60によって手摺部56を一層強固に支持することができる。
更に、本実施形態では、補強部60の縦辺部62が壁下地材26を構成する複数の横桟36に固定されているため、建物上方側に延出された縦辺部62を壁下地材26に複数点で固定することができる。これにより、壁面24Aによる補強部60の支持剛性を効果的に高めることができ、更に、台座40の設置位置は、横桟36の長手方向に沿って(壁面24Aに沿って)移動させる限り同様の固定構造を採用することができる。その結果、手摺部56の設置位置の自由度を高めつつ手摺部56の取付け強度を高めることができる。
また、本実施形態では、台座40の上面を構成する台部46は、平面視で台座本体部44の外形線よりも外側に位置する外縁部54を有する大きさとされている。このため、台部46の上面の面積が拡大されて腰かけの座面としての利用者の利便性を高めることができる。更に、手摺部56が外縁部54の上面から建物上方側へ延出されているため、手摺部56の位置が台部46の利用者側へオフセットされ、手摺部56を容易に掴むことができる。また、台部46に着座した状態では、手摺部56を掴みながら、履物を脱ぎ履きする際の前傾姿勢がつくり易い。
更に、台部46の外縁部54が玄関土間16と廊下18に跨って配置された誘導部54Aを含む構成とされているため、台部46に着座した利用者が、誘導部54Aに沿って体を反転させることにより、その脚部を玄関土間16と廊下18の間で移動させ易い。このため、履物の脱ぎ履きを容易に行うことができる。更に、誘導部54Aは、平面視で玄関土間16側に凸をなす円弧状に形成されているため、台部46に着座した利用者が体を反転させる際に脚部を台部46に引っ掛けることなくスムーズに移動させることができる。
また、本実施形態では、台部46の上面と補強部60の上辺部66の間に架け渡された複数の縦桟68によって、上辺部66の支持強度が増すため、手摺部56の取付け強度をより一層向上させることができる。
また、本実実施形態では、縦桟68が背もたれとなって台部46に着座した利用者の背中を支持することができるため、手摺部56と合わせて利用者の移動を効果的に助ける補助器具を提供することができ、利便性の向上に寄与することができる。
また、手摺部56、補強部60、縦桟68が一体となって間仕切の役割を呈するため、玄関部12のプライバシーを確保できる。一方で、縦桟68の間から屋内側の空間の広がりを感じることができ、省スペースに玄関部を設ける建物においても、利用者に開放感を与えることができる。
(変形例1)
次に、図5を用いて、第1実施形態の変形例1に係る手摺付き台座70について説明する。この手摺付き台座70では、台座部72の台部74が上記実施形態に記載の台部46よりも建物上方側に位置しており、テーブルの天板とされている。このように、本変形例1では、手摺付き台座70が、収納部50を備えるスタンドテーブルとして構成されている。当該構成によれば、玄関部で履物を脱いだり履いたりする際に利用者が手摺部56又は台部74を支えにして前傾姿勢へと移行することができ、誤って転倒するといった事態を避けることができる。その他の構成は、基本的に上述した実施形態と同様であるため、同様の作用並びに効果を奏する。
(変形例2)
次に、図6を用いて、第1実施形態の変形例2に係る手摺取付け構造80について説明する。この手摺取付け構造80は、廊下18の床面18Aから建物上方側に延出された手摺部82の上端部と下端部が、固定用基部84と補強部86によって支持されている。固定用基部84は、長尺な板材とされ、廊下18の床面にビス48を用いて固定されている。この固定用基部84は、長手方向の一端が壁面24Aに突き当たって配置され、長手方向の他端が手摺部82の下端部に連結されている。
一方、補強部86は、壁面24Aに沿って建物上方側に延出された縦辺部88と天井面23に沿って配置された上辺部92と、縦辺部88と上辺部92とが交差する部位に設けられた角部90を備えている。この縦辺部88、角部90、上辺部92は、上述した本実施形態の縦辺部62、角部64、上辺部66に相当する。但し、本変形例2においては、縦辺部88の下端部が固定用基部84の壁面24A側の一端に連結されている。
上記構成によれば、手摺部82が固定用基部84と補強部86を介して床面18A、壁面24A、天井面23から強固に支持されている。また、手摺部82が固定用基部84及び補強部86と一体をなす矩形フレーム部材の一部を構成するため、全体として剛性が高められている。更に、固定用基部84と上辺部92によって手摺部82を壁面24Aから所定の距離だけ離間させることができるため、利用者が手摺部82を掴みながら身体全体を手摺部82に沿わせることができる。その結果、手摺部82を支えにして身体を反転させやすく、廊下18から玄関部12へ容易に移動することができる。
[補足説明]
上記実施形態及び各変形例では、補強部60、86の縦辺部62、88が壁下地材26に固定される構成としたが、本発明はこれに限らず、縦辺部が壁下地材に固定されない構成としてもよい。
また、上記実施形態及び各変形例では、縦辺部62、88が格子枠状に形成された下地フレーム28に固定される構成としたが、本発明はこれに限らない。例えば、筋交いのように鉛直方向に対して斜めに配置された壁下地材に縦辺部を固定してもよい。
上記実施形態及び変形例1では、手摺部56を台部46、74の外縁部54の上面から建物上方側に延出させる構成としたが、本発明はこれに限らず、外縁部よりも内側に位置する台部の上面から建物上方側へ延出させてもよい。
また、上記実施形態及び変形例1では、台部46に平面視で台座本体部44の外側に配置された外縁部54を設ける構成としたが、本発明はこれに限らず、外縁部を設けない構成としてもよい。
上記実施形態では補強部60に縦桟68が取り付けられる構成としたが、本発明はこれに限らず、縦桟を備えない構成としてもよい。一方、各変形例においては、これとは逆に、補強部60、86に縦桟を設ける構成としてもよい。
上記実施形態では、手摺付き台座40が玄関土間16と住空間である廊下18との境に配置される構成としたが、本発明はこれに限らない。例えば、手摺付き台座を浴室の浴槽と洗い場の境に設ける構成としてもよい。この場合、利用者が台部に着座した状態で、浴槽内と洗い場をスムーズに移動することができる。
40 手摺付き台座
24A 壁面
18A 床面
23 天井面
42 台座部
44 台座本体部
46 台部
54 外縁部
54A 誘導部
56 手摺部
60 補強部
62 縦辺部
64 角部
66 上辺部
38 隅部
26 壁下地材
36 横桟
68 縦桟
70 手摺付き台座
72 台座部
74 台部

Claims (6)

  1. 壁面と床面に接触し、少なくとも前記床面に固定された台座部と、
    前記台座部の上面から建物上方側へ延出された手摺部と、
    前記台座部の前記上面から前記壁面に沿って建物上方側へ延出された縦辺部と、天井面に沿って延出されると共に先端部が前記手摺部の上端部と連結された上辺部と、該縦辺部と該上辺部とが交差する部位に設けられ、前記壁面と天井面とが取り合う隅部によって支持された角部と、を含む補強部と、
    を有する手摺付き台座。
  2. 前記補強部の前記縦辺部は、前記壁面の内側に配置された壁下地材に固定されている、
    請求項1に記載の手摺付き台座。
  3. 前記壁下地材は、建物上下方向に所定の間隔を空けて配置された複数の横桟を含んで構成され、
    前記縦辺部は、前記横桟に固定されている、
    請求項2に記載の手摺付き台座。
  4. 前記台座部は、前記床面に固定された筐体状の台座本体部と、該台座本体部の上に固定され、略水平方向に沿って延在された天板状に形成されると共に平面視で前記台座本体部の外形線よりも外側に位置する外縁部を有する台部と、を含んで構成され、
    前記手摺部は、前記外縁部の前記上面から建物上方側へ延出されている、
    請求項1~請求項3の何れか1項に記載の手摺付き台座。
  5. 前記台座本体部は、玄関土間に隣接して設けられた床部の前記床面に固定されており、
    前記台部は、前記上面に着座可能とされ、
    前記台部の前記外縁部は、平面視で前記玄関土間側に凸をなす円弧状に形成され、かつ、前記玄関土間と前記床部に跨って配置された誘導部を含んで構成されている、
    請求項4に記載の手摺付き台座。
  6. 前記手摺部と前記補強部の前記縦辺部との間は、前記台座部の前記上面と前記上辺部の間に架け渡されて建物上下方向に延在する複数の縦桟によって格子状に形成されている、
    請求項1~請求項5の何れか1項に記載の手摺付き台座。

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