JP7206538B2 - 階段構造 - Google Patents

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本発明は、階段構造に関する。
特許文献1には、踏面及び蹴込板を有する階段部材(段板部材)と、段板部材を下方側から支持する一対の力桁を有する鉄骨階段が開示されている(図4参照)。この特許文献1に記載された力桁は、溝形鋼とされている。具体的には、縦断面視で高さ方向に延在するウエブ部と、ウエブ部の上端部から他方の力桁側へ延在する上フランジと、ウエブ部の下端部から他方の力桁側へ延在し、上フランジと対向して配置された下フランジとを備えている。そして、この力桁に階段部材を固定する際は、力桁の上フランジの上面に階段部材に形成された取付用のフランジを重ね、これらを固定する(ボルト締結する)構成とされている。
特開2005-213896号公報
しかしながら、上記先行技術では、力桁の上フランジの下方側には、下フランジが対向して配置されている。このため、階段部材の固定作業を力桁の上フランジの下方側から行おうとすると、力桁の下フランジが作業者の手元に干渉してしまい、煩わしさを与えることが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、階段部材を力桁に組み付ける際の作業性を向上させることができる階段構造を得ることが目的である。
第1の態様に係る階段構造は、略矩形平板を略L字状に折り曲げて踏板部と蹴込部を一体形成すると共に、踏板部の後端部に一体形成された踏板側フランジと蹴込部の下端部に一体形成された蹴込側フランジとを含んで構成される複数の階段部材と、前記階段部材の長手方向両端に一対配置され、縦断面視で、建物高さ方向に延在するウエブ部と、該ウエブ部の上端から該ウエブ部に対して離間する方向に延在され、建物上方側から載置される前記踏板側フランジ及び前記蹴込側フランジが固定される上フランジと、を含むと共に、該上フランジの下側に建物下方側へ開放された空間が形成される一対の桁と、を備えている。
第1の態様に係る階段構造では、略矩形平板を略L字状に折り曲げて、踏板部と蹴込部を一体形成した複数の階段部材と、この階段部材の長手方向両端に配置される一対の桁とを備えている。この一対の桁は、縦断面視で、建物高さ方向に延在するウエブ部と、該ウエブ部の上端から該ウエブ部に対して離間する方向に延在する上フランジを含んでいる。また、上フランジには、上記踏板部と蹴込部にそれぞれ一体形成された踏板側フランジ及び蹴込側フランジが建物上方側から載置され、固定されている。
ここで、上述した一対の桁には、上フランジの下側に建物下方側へ開放された空間が形成されている。これにより、上フランジを階段部材に固定する際に、上フランジの下方側に作業スペースが確保されるため、桁の下方側から容易に作業をすることができる。
第2の態様に係る階段構造は、第1の態様に記載の構成において、前記桁は、前記ウエブ部の下端から前記上フランジと反対方向へ延在された下フランジを備えている。
第2の態様に係る階段構造では、桁のウエブ部の上端及び下端に、それぞれ反対方向に延在された上フランジと下フランジが設けられている。すなわち、桁の断面形状は、縦断面視で略Z字状とされている。これにより、桁を山形鋼や溝形鋼で構成する場合と比べて断面剛性が向上されるため、桁の板厚を抑えつつ階段の剛性を確保することができる。
また、上フランジと下フランジが、反対方向に延在されているため、上述した上フランジの下方側に加えて、下フランジの上方側にも作業スペースが確保される。このため、作業者は、上下何れのフランジに作業する場合にも、他方側のフランジからの干渉を受けないため、双方のフランジを別の構造体との取付面として利用し易い。
第3の態様に係る階段構造は、第1の態様又は第2の態様に記載の構成において、前記踏板側フランジ及び前記蹴込側フランジは、前記踏板部と前記蹴込部の内側に配置されている。
第3の態様に係る階段構造では、踏板側フランジ及び蹴込側フランジが、踏板部と蹴込部の内側に配置されている。これにより、階段の表面に踏板側フランジ及び蹴込側フランジが露出されず、これらのフランジが踏板部及び蹴込部の表面に設定される仕上げ材と干渉しない。その結果、階段部材が仕上げ材に与える影響を抑制して、階段の意匠性を向上させることができる。
第4の態様に係る階段構造は、第1の態様~第3の態様の何れか1態様に記載の構成において、前記桁は、前記ウエブ部の側面が、階段の昇降方向上昇側又は昇降方向下降側若しくはその両方に配置される建物構造体に固定されている。
第4の態様に係る階段構造では、桁の上フランジに加えて、ウエブ部が建物構造体との固定部として活用される。これにより、桁の形状を複雑化することなく、建物構造体や別部材との取付面が効率的に確保され、部材のコストを抑制することができる。
以上説明したように、第1の態様に係る階段構造によれば、上フランジの下側に作業スペースを設けることにより、階段部材を桁に組み付ける際の作業性を向上させることができるという優れた効果を有する。
第2の態様に係る階段構造によれば、桁の板厚を抑えつつ階段の剛性を向上させると共に、桁と他の構造体との取付面を増やすことができるという優れた効果を奏する。
第3の態様に係る階段構造によれば、階段部材が仕上げ材に与える影響を抑制して、階段の意匠性を向上させることができるという優れた効果を有する。
第4の態様に係る階段構造によれば、部材のコストを抑制することができるという優れた効果を有する。
本実施形態に係る階段構造が適用された階段を概略的に示す概略側面図である。 本実施形態の階段構造における力桁と階段部材の構造を示す分解斜視図である。 図2の3-3断面図である。 図1に示す階段であって、図1に領域Pで示される上階直線部の上端部を示す分解斜視図である。 図4に示す上階直線部の上端部を示す側面図である。 図1に示す階段であって、図1に領域Qで示される上階直線部の下端部を概略的に示す分解斜視図である。 図1に示す階段であって、図1に領域Rで示される下階直線部の下端部を示す分解斜視図である。
以下、図1~図7を用いて、本実施形態に係る階段構造が適用された階段16について説明する。
図1に示されるように、階段16は、建物10の一階と二階を繋ぐU字階段とされている。階段16は、建物10の二階床部12から、斜め下方側へ延在された上階直線部18と、建物10の一階床部14から斜め上方側へ延在された下階直線部20と、上階直線部18の下端部と下階直線部20の上端部とを接続する廻り部22と、を備えている。上階直線部18と下階直線部20は、直階段で構成され、平面視で略平行に配置されている。廻り部22は、図示しない取り付け方法により建物10の柱部24に固定されており、複数の踏板で段階的に昇降方向を変化させて上階直線部18と下階直線部20を平面視で略U字状に連結させている。
(基本構成)
上階直線部18及び下階直線部20を構成する直階段は、一対の力桁26と、一対の力桁26に建物下方側から支持された複数の階段部材28と、を備えた力桁方式の鉄骨階段である。図2には、上階直線部18を構成する一対の力桁26及び階段部材28の構造が分解斜視図で示されている。なお、力桁26が本発明における「桁」に相当する。
図2及び図3に示されるように、力桁26は、階段部材28の両端にそれぞれ傾斜して配置されている。この力桁26は、所謂Z形鋼とされており、縦断面視で、建物高さ方向に延在するウエブ部26Aと、ウエブ部26Aの上端から直角に屈曲して延在された上フランジ26Bと、ウエブ部26Aの下端から上フランジ26Bと反対の方向に延在された下フランジ26Cとを備えている。このように、ウエブ部26Aの上下両端から、それぞれ反対方向へ延在された上フランジ26B及び下フランジ26Cが形成されているため、上フランジ26Bの下方側には、建物下方側へ開放された空間30が形成されている。なお、本実施形態では、上フランジ26Bはウエブ部26Aの上端から階段16の幅方向外側に延在されている。また、下フランジ26Cは、ウエブ部26Aの下端から階段16の幅方向内側に延在されている。なお、図3では、階段16の幅方向外側を矢印OUTで示し、階段16の幅方向内側を矢印INで示している。
また、上記構成の力桁26の板厚tは、一例として2.3mmに設定されている。
図2に示されるように、力桁26の上フランジ26Bには、上フランジ26Bの板厚方向に貫通する複数の孔32が設けられている。孔32には、後述する階段部材28をボルト締結する際のボルト34が、上フランジ26Bの下面側から挿通される構成となっている。
階段部材28は、矩形状の鋼板を略L字状に折り曲げて、階段部材28の上面を構成し略水平方向に延在する踏板部36と、踏板部36の先端(踏板部36の段鼻部分)から略鉛直下方側へ垂下された蹴込部38とが形成されている。また、この踏板部36と蹴込部38の端部を折り曲げて、踏板側フランジ36A及び蹴込側フランジ38Aがそれぞれ形成されている。具体的には、踏板側フランジ36Aは、踏板部36の踏幅方向の後端に一体形成され、力桁26の傾斜方向に対応して階段下方側かつ蹴込部38側へ傾斜して延出されている。また、蹴込側フランジ38Aは、蹴込部38の下端に一体形成され、力桁26の傾斜方向に対応して、階段上方側かつ踏板部36側へ傾斜して延出されている。換言すると、踏板側フランジ36A及び蹴込側フランジ38Aは、踏板部36と蹴込部38の内側に配置されている。
踏板側フランジ36A及び蹴込側フランジ38Aの階段16の幅方向両端部には、それぞれ板厚方向に貫通する締結孔40が形成されている。階段部材28は、力桁26の上フランジ26Bに載置され、上フランジ26Bの孔32と共に締結孔40にボルト34が挿通されて、ボルト34とナット35で締結されている(図5参照)。これにより、階段部材28が力桁26に固定されている。
図1に示されるように、上記構成の階段部材28は、力桁26の上フランジ26Bに昇降方向に等間隔に取り付けられている。この際、踏板側フランジ36A及び蹴込側フランジ38Aは、踏板部36と蹴込部38の内側に配置されているため、ボルト34は階段部材28の表面に露出されない構成となっている。そして、踏板部36及び蹴込部38の表面には、意匠面を構成する仕上げ材42が配設されている。
以下、上述した構成を基本の構成とする階段16の上階直線部18及び下階直線部20の構成についてこの順に説明する。
(上階直線部)
図4には、上階直線部18の上端部(図1に示す領域P参照)の構造が分解斜視図で示されている。また、図5には、上階直線部18の上端部の構造が縦断面図で示されている。なお、図1では、説明の便宜のため断熱材54の図示を省略している。また、図4では、ボルト34、ナット35、仕上げ材42、断熱材54の図示を省略している。
これらの図に示されるように、上階直線部18の上端部は、二階床部12を建物下方側から支持する床梁44に固定されている。床梁44は、所謂H形鋼とされ、縦断面視で、建物高さ方向に延在するウエブ部44Aと、ウエブ部44Aの上端から左右両側へ延在された上フランジ44Bと、ウエブ部44Aの下端から左右両側へ延在され、上フランジ44Bと建物上下方向に対向して配置される下フランジ44Cとを備えている。
床梁44の下フランジ44C上には、床梁の延在方向に沿って延びる支持部材46が固定されている。支持部材46は、山形鋼で構成され、略水平方向に延在する基部46Bが下フランジ44Cにボルト締結されており、建物上下方向に延在する立上り部46Aが床梁44の下フランジ44Cの周縁に沿って立設されている。立上り部46Aの長手方向の両端には上階直線部18に面した側面に、一対の取付ブラケット48が固定されている。取付ブラケット48は、L字状に折り曲げられた板体で構成され、一方の側面が支持部材46の立上り部46Aにボルト締結されている。また、取付ブラケット48の他方の側面は、立上り部46Aの長手方向の両端から立上り部46Aに対して直交する方向に立設されており、力桁26の取付座面48Aとされている。
一対の力桁26は、上記一対の取付ブラケット48の外側から配置され、力桁26のウエブ部26Aと取付ブラケット48の取付座面48Aがボルト56とナット57で締結されている(図4参照)。このように、上階直線部18の上端部では、力桁26の上フランジ26Bが階段部材28の取付面とされ、ウエブ部26Aの側面が取付ブラケット48、支持部材46を介して階段16の建物上方に配置される床梁44に固定されている。なお、床梁44が本発明における「建物構造体」に相当する。
また、図4に示されるように、上階直線部18において、力桁26の最上端部に載置される階段部材28には、踏板側フランジ36Aに、切欠き部50が形成されている。切欠き部50は、階段の幅方向に長尺に形成され、建物下方側に開口されている。階段部材28が力桁26に固定された状態では、切欠き部50によって、支持部材46の立上り部46Aの上端部と踏板側フランジ36Aとの間にスリット状の開口部52が形成される(図5参照)。
図5に示されるように、開口部52は、床梁44の側面及び下面に、断熱材54を配置するために形成されている。具体的には、グラスウール等で構成された断熱材54を、床梁のウエブ部44Aの一方側の側面、下フランジ44Cの下面に巻き付けた後、断熱材54の端部を開口部52から挿入し、ウエブ部44Aの他方側の側面に沿わせている。また、開口部52は、踏板部36と蹴込部38の内側に配置された踏板側フランジ36Aに形成された切欠き部50を利用して形成されているため、階段部材28の表面には露出されない。したがって、階段部材28の表面に仕上げ材42を取り付けた後でも、力桁26の下方側から断熱材54の取付作業を行うことが可能とされている。
一方、上階直線部18の下端部は、上階直線部18と下階直線部20とを繋ぐ廻り部22に固定されている。なお、図6には、上階直線部18の下端部(図1に示す領域Q参照)の概略構造が分解斜視図で示されている。また、図6では、廻り部22の一部が二点鎖線で図示されている。この図に示されるように、上階直線部18を構成する力桁26は、途中から屈曲される下端部が、略鉛直下方側へ延在しており、廻り部22との固定部を構成している。具体的には、力桁26の上フランジ26Bが廻り部22との取付座面となり、ボルト58と図示しないウェルドナットを用いて廻り部22に締結されている。
(下階直線部)
図7には、下階直線部20の下端部(図1に示す領域R参照)の構造が分解斜視図で示されている。この図に示されるように、下階直線部20の下端部は、一階床部14に固定されている。具体的には、力桁26の下端部が、一対のブラケット60を介して一階床部14に固定されている。各ブラケット60は、上述した取付ブラケット48と同じように、断面が略L字状に形成されている。ブラケット60の一方の側面は、一階床部14にボルト締結されている。また、ブラケット60の他方の側面は、力桁26のウエブ部26Aの階段の幅方向外側面に隣接して配置されている。換言すると、一対の力桁26の外側に一対のブラケット60が配置されている。
力桁26のウエブ部26Aとブラケット60は、対応する締結孔(符号省略)に階段の幅方向外側からボルト62が挿通され、ウェルドナット64に螺合されることで締結されている。このように、下階直線部20の下端部では、上階直線部18と同様に力桁26の上フランジ26Bが階段部材28の取付面とされ、ウエブ部26Aの側面がブラケット60を介して階段16の建物下方に配置される一階床部14に固定されている。なお、一階床部14が本発明における「建物構造体」に相当する。
また、下階直線部20の上端部は、上階直線部18の下端部と同様に廻り部22に固定されている。下階直線部20を構成する力桁26の上端部は、略鉛直上方側に延在して、廻り部22の図示しない取付座面にボルト締結されている。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態に係る階段構造が適用された階段16では、直階段として形成される上階直線部18と下階直線部20において、略矩形平板を略L字状に折り曲げて、踏板部36と蹴込部38を一体形成した複数の階段部材28を備えている。この階段部材28は、階段幅方向の長手方向両端に配置された一対の力桁26によって建物下方側から支持されている。
力桁26は、Z形鋼とされ、縦断面視で、建物高さ方向に延在するウエブ部26Aと、該ウエブ部26Aの上端から階段幅方向の外側(ウエブ部26Aに対して離間する方向)に延在する上フランジ26Bを含んでいる。そして、上フランジ26Bの上に階段部材28の踏板側フランジ36A及び蹴込側フランジ38Aが載置され、ボルト34とナット35で締結されている。
ここで、上述した力桁26の特筆すべき点は、Z形鋼の形状特性を利用して、階段16の施工性を向上させている点にある。
例えば、力桁を溝形鋼で構成した場合、階段部材の固定作業を上フランジの下方側から行おうとすると、作業者の手元や工具が下フランジに干渉してしまい作業の障害になる場合がある。
これに対し、本実施形態の力桁26では、階段部材28の取付面となる上フランジ26Bの下側に建物下方へ開放された空間30が形成されている。これにより、上フランジ26Bの下側の空間30が作業スペースとして確保されるため、力桁26の下方側から容易に工具を挿入でき、作業性に優れる。
また、本実施形態では、力桁26と階段部材28がボルト34とナット35で締結されている。これにより、例えば、階段部材を力桁に溶接する構成と比べて、階段部材28を力桁26に固定した後も、ボルト34の締め込みを調整し、踏板部36の水平調整を適宜行うことができる。また、力桁26と階段部材28を個別に搬入できるため、建築現場へ搬送する段階で部材を小型化することができ、搬送コストを抑えることができる。
また、本実施形態では、力桁26の上フランジをウエブ部26Aの上端から階段の幅方向外側に延在させているため、階段部材28の取付作業を一対の力桁26の外側で行うことができ、作業スペースが一層確保しやすい構造となっている。
また、本実施形態では、力桁26をZ形鋼で構成することにより、力桁を山形鋼や溝形鋼で構成する場合と比べて断面剛性が向上されている。例えば、本実施形態の階段16において、力桁26の板厚tは、2.3mmに設定されているが、溝形鋼の力桁で同等の剛性を確保するには、3.2mm程度の板厚を必要とする。このように、力桁26の断面形状を略Z字状とすれば、力桁26の板厚を抑えつつ、階段16の剛性を確保することができ、ひいては、階段16の軽量化を図ることができる。
また、上フランジ26Bと下フランジ26Cが、反対方向に延在されているため、上述した上フランジ26Bの下側の空間30に加えて、下フランジ26Cの上側にも作業スペースが確保される。このため、作業者は、上下何れのフランジに作業する場合にも、他方側のフランジからの干渉を受けないため、上フランジ26B及び下フランジ26Cを別の構造体との取付面として利用することができる。
また、本実施形態では、階段部材28の踏板側フランジ36A及び蹴込側フランジ38Aが、踏板部36と蹴込部38の内側に配置されている。これにより、階段部材28の表面に踏板側フランジ36A及び蹴込側フランジ38Aが露出されず、これらのフランジが踏板部36及び蹴込部38の表面に設定される仕上げ材42と干渉しない。その結果、階段部材28が仕上げ材42に与える影響を抑制して、階段16の意匠性を向上させることができる。
また、図4及び図5に示されるように、本実施形態では、踏板側フランジ36Aに切欠き部50を形成し、階段部材28の下方側で床梁44に断熱材54を配置可能としている。このように、階段部材28の表面に踏板側フランジ36A及び蹴込側フランジ38Aが露出されない構成とすることで、踏板側フランジ36A及び蹴込側フランジ38Aによって建物構造体との納まりを適宜調整することができる。
また、本実施形態では、力桁26のウエブ部26Aの側面が、階段16の昇降方向上昇側及び昇降方向下降側に配置される建物構造体に固定されている。具体的には、上階直線部18では、力桁26の上端部のウエブ部26Aの側面が床梁44に固定されている。また、下階直線部20では、力桁26の下端部のウエブ部26Aの側面が、一階床部14に固定されている。このように、階段16では、力桁26の上フランジ26Bに加えて、ウエブ部26Aが建物構造体との固定部として活用されている。これにより、力桁26の形状を複雑化させることなく、建物構造体や別部材との取付面が効率的に確保され、部材のコストを抑制することができる。
[補足説明]
上記実施形態では、力桁26の上フランジ26Bをウエブ部26Aの上端から階段の幅方向外側に延在される構成としたが、これに限らず、上フランジが、ウエブ部の上端から階段の幅方向内側に延在される構成としてもよい。この場合、下フランジはウエブ部の下端から階段の幅方向外側に延在される構成となる。
また、上記実施形態では、力桁26をZ形鋼としたが、これに限らず、力桁を山形鋼で構成してもよい。この場合でも、力桁は、建物高さ方向に延在するウエブ部と、ウエブ部の上端からウエブ部に対して離間する方向に延在する上フランジを有する。
また、上記実施形態では、力桁26と階段部材28をボルト締結する構成としたが、本発明はこれに限らず、力桁の上フランジと階段部材の踏板側フランジ及び蹴込側フランジとを溶接によって固定してもよい。この場合であっても、力桁の上フランジの下側に空間が形成されるため、作業者の作業スペースを確保し易く施工性に優れる。
また、上記実施形態では、力桁26と階段部材28がU字階段である階段16の上階直線部18と下階直線部20に適用される構成としたが、これに限らず、直階段や、かね折れ階段の直線部に適用してもよい。
14 一階床部(建物構造体)
16 階段
26 力桁(桁)
26Aウエブ部
26B上フランジ
26C下フランジ
28 階段部材
30 空間
34 ボルト
36 踏板部
36A踏板側フランジ
38 蹴込部
38A蹴込側フランジ
44 床梁(建物構造体)

Claims (3)

  1. 略矩形平板を略L字状に折り曲げて踏板部と蹴込部を一体形成すると共に、踏板部の後端部に一体形成された踏板側フランジと蹴込部の下端部に一体形成された蹴込側フランジとを含んで構成される複数の階段部材と、
    前記階段部材の長手方向両端に一対配置され、縦断面視で、建物高さ方向に延在するウエブ部と、該ウエブ部の上端から該ウエブ部に対して離間する方向に延在され、建物上方側から載置される前記踏板側フランジ及び前記蹴込側フランジが固定される上フランジと、を含むと共に、該上フランジの下側に建物下方側へ開放された空間が形成される一対の桁と、を備え、
    前記一対の桁の上端部と上階の床梁とを接続する支持部材を有し、
    前記支持部材は、前記床梁の延在方向に沿って延び、前記一対の桁の上端部が長手方向の両端に固定されると共に前記階段部材との間に建物下方側に開口した開口を設けて配置され、
    前記床梁の側面には、前記開口を通って側面に沿わせた断熱材が配置されている、
    階段構造。
  2. 前記桁は、前記ウエブ部の下端から前記上フランジと反対方向へ延在された下フランジを備えている、
    請求項1に記載の階段構造。
  3. 前記踏板側フランジ及び前記蹴込側フランジは、前記踏板部と前記蹴込部の内側に配置されている、
    請求項1又は請求項2に記載の階段構造。
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